4回目となりました、林業大学校での講義。
今日も、京都駅から電車に揺られて1時間半、「和知」駅近くにある校舎へやってきました。

 

まずは前回いただいた質問への回答から。

漠然とした質問から、講義中に登場した経営フレームに重ね合わせた
具体的な質問へと変わってきました。

中には、「懇親会しましょう!」というお声もいただき、
ワークショップやディスカッションを通して、業種を問わず受講者どうしの交流も深まってきたようです。

次に、質問の中にもありましたが、

情報発信のためのツール、ホームページとアプローチブックの効果的な作り方について解説。

まず業種別にグループに分かれて、記載すべき項目についてディスカッションをしました。

我々のサービスをお客様に説明するのに、必要な情報はなんだろう?
どういった工夫をすれば、伝わるだろう?

各グループでまとめて10項目に絞り、発表をいただきました。

 

企業理念、商品・サービス情報、価格、
さらに施工・施業事例、お客様の声など、必須項目が挙げられましたが、

なかには、AIDMA理論と組み合わせて構成された応用編の発表もあり、
すばらしい応用力に、ほかの受講生のみなさまも刺激を受けていたようです。

そして意外と出てこないのが、「社員の顔」。

「個人信頼」が、企業が選ばれる理由のひとつであり、
最後はそれに尽きる!という人もいるほど。
ぜひ、社内コミュニケーションを高めるためにも、おすすめいたします。

その他、業種ごとに少しずつ異なりますが、ポイントを解説しました。

 

その後は改めて、B to C と B to Bでの営業手法の違いについて、

シェアの理論について、など解説させていただき、

様々な林材業ビジネスからのマーケティング・情報発信の事例紹介として、
各社のアプローチブックやHPを紹介いたしました。

 

いよいよ次回は、最終回。

「経営まとめシート」として、今回のコースでご紹介した経営フレームに合わせて、
最後はみなさんに自らの理念や戦略をまとめて、発表していただきます!

【宿題はこちら!!(古川)】

社会に出ても、まして学生時代にも、意外ときちんと習うことがない、この経営フレームというもの。

「フレーム病」になることは危険ですが、
改めて自社の方針を整理し、未来を見通すきっかけとして使っていただきたいと思います。

最終回が楽しみです!!

 

Posted by admin on 土曜日 7月 27, 2013 Under — 大学連携, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

 

昨年度、岐阜県より委託をうけ実施し、好評をいただきました

「製材・木材業経営強化セミナー」

今年度も、岐阜県様とともに実施することが決定いたしました。

 

昨年度の復習をしながら、個々の経営体の営業力強化をはかるとともに、
今年度は木材業どうしの「水平連携」および、川上~川下の「垂直連携」により
地域・業界としての経営力強化を目指すためのディスカションに重点を置きます。

岐阜県内の林業・製材・流通・工務店の皆様、
ふるってご参加ください。

 

■■■■■■■■岐阜県 製材・木材業経営強化セミナー■■■■■■■■

日程および内容 :

※時間はいずれも13:30~17:30

★第一回
8月31日(土)
<マーケティングの基礎がわかる!>
林業概論/マーケティング概論/経営戦略概論/フレームワーク演習

★第二回
9月14日(土)
<情報発信&営業の重要性を知る!>
営業とは何か?/木材営業7レベル/チラシを書こう/ブログを書こう/POPを書こう

★第三回
10月5日(土)
<他社の事例も知る>
連携とは何か?/連携成功事例紹介/水平連携/垂直連携/ワークショップ:
「水平連携・垂直連携の課題発見」

★第四回
10月12日(土)
<自らの方針(ビジョン)を持つ>
各社課題発表/ディスカッション&ワークショップ「岐阜県下の水平・垂直連携でのビジョン共有」

 

会場: テクノプラザ 第3会議室
(岐阜県各務原市テクノプラザ1丁目1番地)

対象: 岐阜県内で「本気で経営改革したい」林業,製材業, 木材流通業, 工務店業の方に。

講師:古川大輔(㈱古川ちいきの総合研究所)ほか

参加費: 無料

定員: 先着40名
(但し、定員に余裕がある場合は随時申込可(2回目以降からの参加可))

申込み: 8月23日(金)締切
以下よりチラシをダウンロードし、必要事項に記入のうえFAX
またはメールで以下の内容を、岐阜県林政部県産材流通課(c11545@pref.gifu.lg.jp)までご提出ください。

※記入事項
1)貴社名(ふりがな)
2)参加者氏名(ふりがな)、役職 :1社3名まで
3)電話番号、FAX
4)メールアドレス
5)住所
6)業態(林業・製材加工・木材流通・工務店)

 

※去年の様子は、こちらから!

第一回 https://chiikino.jp/?p=652
第二回 https://chiikino.jp/?p=742
第三回 https://chiikino.jp/?p=774
第四回 https://chiikino.jp/?p=803
第五回 https://chiikino.jp/?p=841

Posted by admin on 金曜日 7月 19, 2013 Under — 選ばれる製材メーカー, pick up, お知らせ, すべての記事

 

~ 信州の森にて ~

先月入社したばかりの、研修生が伐倒した杉。

その切り口を見ながら、先輩たちが総出で指導中。

 

「ここはこうやって突っ込み切りをした方がいい」

「奥が切れてないから、意識して」

休憩時間は、勉強時間です。

 

それを見守る、現場経験も豊富な林業ウーマン。

「私は、みんなの“世話役”だからね。」

みんなのお姉さん役もつとめ、現場を見守ります。

 

今回、この林業会社様より、ブランディング支援のご依頼をいただきました。
若者ばかりの林業会社、これからが楽しみです!!

 

Posted by admin on 水曜日 7月 17, 2013 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~, プロジェクト活動記

 

本日もやって参りました、京都府立林業大学校。

今回で3回目の講義となります。

 

まずは前回の復習ということで、受講生の皆様からいただいた「質問」「掘り下げて聞いてみたいこと」
について、解説させていただきました。

 

 

その中で「国産材を使う意味をどのように伝えればいいのか」という疑問対して、

①まず、伝える対象が誰かにより違う

②QCDをどう伝えるかを分解してみる

というステップで考えます。

 

まず、国産材使用の意義について、B to B と B to C の場合で、
訴求ポイントが違ってきます。

改めて、国産材市場において誰がBで誰がCにあたるのか、

整理するところから解説しました。

 

そして、前回からの宿題としても挙げさせていただいた、

「自社のQCDを分解する」という課題、

受講者の方にお答えいただきました。

 

たとえば原木の品質とは何なのか、細かく分解していただいたのですが、
意外と、(本当は知っておられるのに・・)みなさんからはっきりした答えが返ってきません。

 

それはシンプルに、たとえば「節」「年輪の数」「曲り」

といったことなのですが、
もっと製材業のイロハだけでも知っていると、色々と出てくるのかもしれません。

林業における素材品質とは、顧客品質とは何か、を
あらためて議論する機会となりました。

 

普段から分解して考えるくせをつけ、
いわゆる「A材、B材、C材」 と感覚だけで分けてしまわないことが、
林業における商品品質を高めることにつながりそうです。

質疑応答から、現場の課題が見えてきたような気がします。

 

【写真】休憩時間:受講生と古川が、熱心に原木流通について質疑応答!

 

そこから発展して、そもそも原木市場の役割とはなにか、

直送体制さえ取ればいいのか、といった議論になり、

休憩時間にも関わらず、熱心な質問と、受講生同士のディスカションとなりました。

 

だんだんと、盛り上がって参りました経営高度化コース。

 

・木材売上方程式
・AIDMA理論
・木材営業 7レベル
・マーケティング、セーリング、クロージング
・営業ツールのポイント(HP,アプローチブック)

といった内容でお届けしました。

皆様からのツッコミ、ご質問等もあり、ついつい話がそれてしまう部分は反省でしたが、
受講生の方々とともにつくりあげていく講義となればと思っています。

 

残すところあと2回、「懇親会もやりたい!」という声も挙がってきて、
川上~川下の異業種、同業種の多様なメンバーが集まったコースに、

また化学反応の可能性を感じています。

Posted by admin on 土曜日 7月 13, 2013 Under — 大学連携, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

~ 京都北山 ~

まちづくり部会へ向かう道中、不思議な森を発見。

ひとつの株から、何本もの杉の木が。

 

これ、北山特有の施業「台杉」の名残です。
タルキを採っていた株が放置されて、上の木が大きくなったもの。

 

向かいに住む80代の男性いわく、

「丸太が儲からんから、放置されたんや、あかん山や。」

とのことですが、

 

この風景、不思議、壮観、カッコイイ・・・

そしてこの台株も、何かすばらしい作品に見えてきます。

何かに活かせるのでは・・・?妄想がわいてくる森でした。

Posted by admin on 金曜日 7月 5, 2013 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

6/29日、三重県四日市市にて

水源の森フォーラム2013 「林業は生き方だ!」 が開催されました。

弊社は協力として、企画アドバイス、フライヤーデザインをサポートさせていただきました。

 

80名の定員に対して、定員を超えるお申込がありました。

林業に興味のある学生から、リタイアされ自主的な活動を行っている方まで、

老若男女、幅広い層の方にご参加頂きました。

 

最近は、林業関連のフォーラムに参加する若者や女性も増えてきたように思います。
今回も、パネラーに女性が2名いることもあり、女性率も高くなっていました。

 

プログラムは、

午前中 : 7名のパネリストたちによるリレートーク

午後 : パネリストと参加者、全員参加でのワールドカフェ方式グループディスカッション+発表

と、一日がかりです。

午前中には、弊社岩井もパネリストとして参加。

林業業界をマーケッター+若手+女性目線から見て、

情報発信の方法やその重要性などについてお話をさせて頂き、

その他林業女子会、若手林業サミットなどの「ワカモノ」を巡る動向についても解説させて頂きました。

 

その他6名のパネリストの顔ぶれは、

◆家業を継いだ女性林業家 濱口千穂 氏

◆ベテラン林業家 川端康樹 氏

◆Iターン林業者 伊藤庸司 氏

◆林業NPO立ち上げと高付加価値材販売 藤崎昇 氏

◆実家の製材業と組んだカフェ&インテリアショップを営む 坂丈哉 氏

◆地方へのインターンを経て、ネットビジネスを始めた学生起業 羽田知弘 氏

 

それぞれの立場から、その理想とやりがい、ぶち当たった壁について
等身大でリアルな問題提起がされました。

 

今回のタイトルは「林業は、生き方だ!」

しばしば公の場で議論されてきた、「林業とはこうあるべき」とする、技術論、政治論。

それらを経て今、実際に林業・木材業に生きることを志すワカモノも増え、

これからはそれぞれの「生き方」こそが、林業そのものであり、林業を変えていくのであり、
林業とは「生き方」のひとつである。

そんなメッセージを発する今回のフォーラムでうす。

 

林業に取り組みたい熱意を継続するめには、支え合える「仲間づくり」が必要なのではないか、

午前中はそういった結論で締めくくられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後はグループディスカッション。

8つのグループに分かれ、「あなたは森とどう生きますか?」という問いかけに対して、

参加者それぞれが自らの考えを話し合い、疑問・課題、または魅力に感じていることなど。

 

最後には各グループごとに発表を行い、

「若者の力をいかに活用するかが大切」 「林業従事者のみならず、質のよい消費者の育成も大切」

という意見から、 「5年後に林業革命が起きます!」 といった宣言(!?)まで

同じ問いかけにも関わらず、回答は様々でした。

 

あっという間の1日でしたが、三重県のみならず色々な場所から80名の人が集まったフォーラム

参加者からは

「このように色々な立場の方と話せる機会は貴重」

「今日の出会いを大切にしたい」

と声がありました。

 

今年度から森林環境税の徴収が開始され、来年度からはそれをいかに活用するのかが注目される三重県ですが、
まずは、このような議論の場づくりの継続が必要でしょう。

 

林業従事者、市民、行政、ともに垣根を越えて森林を考える。
そのきっかけとなれば幸いです。

 

最後に、主催の「森林施業NPO法人 森林の風」から

 

「私達は、定年後の人が多い団体ですが、まだまだ気持ちはワカモノです!

森林の作業だけでなく、こういった場づくりもしていきたい。

まだまだ元気にがんばります!」

 

という力強いお言葉がありました。

我々も元気をいただき、さらに新たな仲間・同志を得て、明日への熱意が沸き起こってきました。

 

今回のフォーラム企画からご一緒させていただいた、森林施業NPO法人 森林の風 の皆様、

パネラーの皆様、ご来場の皆様、

前向きでよき空気感の中で想いを共有できましたことに、感謝申し上げます。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by admin on 火曜日 7月 2, 2013 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告
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