本日もやって参りました、京都府立林業大学校。
今回で3回目の講義となります。
まずは前回の復習ということで、受講生の皆様からいただいた「質問」「掘り下げて聞いてみたいこと」
について、解説させていただきました。
その中で「国産材を使う意味をどのように伝えればいいのか」という疑問対して、
①まず、伝える対象が誰かにより違う
②QCDをどう伝えるかを分解してみる
というステップで考えます。
まず、国産材使用の意義について、B to B と B to C の場合で、
訴求ポイントが違ってきます。
改めて、国産材市場において誰がBで誰がCにあたるのか、
整理するところから解説しました。
そして、前回からの宿題としても挙げさせていただいた、
「自社のQCDを分解する」という課題、
受講者の方にお答えいただきました。
たとえば原木の品質とは何なのか、細かく分解していただいたのですが、
意外と、(本当は知っておられるのに・・)みなさんからはっきりした答えが返ってきません。
それはシンプルに、たとえば「節」「年輪の数」「曲り」
といったことなのですが、
もっと製材業のイロハだけでも知っていると、色々と出てくるのかもしれません。
林業における素材品質とは、顧客品質とは何か、を
あらためて議論する機会となりました。
普段から分解して考えるくせをつけ、
いわゆる「A材、B材、C材」 と感覚だけで分けてしまわないことが、
林業における商品品質を高めることにつながりそうです。
質疑応答から、現場の課題が見えてきたような気がします。
【写真】休憩時間:受講生と古川が、熱心に原木流通について質疑応答!
そこから発展して、そもそも原木市場の役割とはなにか、
直送体制さえ取ればいいのか、といった議論になり、
休憩時間にも関わらず、熱心な質問と、受講生同士のディスカションとなりました。
だんだんと、盛り上がって参りました経営高度化コース。
・木材売上方程式
・AIDMA理論
・木材営業 7レベル
・マーケティング、セーリング、クロージング
・営業ツールのポイント(HP,アプローチブック)
といった内容でお届けしました。
皆様からのツッコミ、ご質問等もあり、ついつい話がそれてしまう部分は反省でしたが、
受講生の方々とともにつくりあげていく講義となればと思っています。
残すところあと2回、「懇親会もやりたい!」という声も挙がってきて、
川上~川下の異業種、同業種の多様なメンバーが集まったコースに、
また化学反応の可能性を感じています。