早朝の宿から見た、若狭和田湾(福井県高浜町)。
朝方に降った粉雪で、真っ白な砂浜が広がっていました。

朝食の後、外へ出ると、粉雪は溶けて、そこは、見慣れた砂浜の風景に。
真冬の早朝にしか見られない、限定の風景でした。

Posted by wpmaster on 水曜日 2月 28, 2018 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

今週も、京都府立林業大学校研修科「経営高度化コース」にて、代表古川がマーケティング力育成講座の講師を務めさせていただきました。第4回となりました、今回のテーマは、「決算書(確定申告書)がわからない人のための基礎会計」。

会社経営の計画を立てるにあたって基礎となる“お金”の話。次のお客様づくりに向けたマーケティング活動を行うためにも、どれだけのお金・時間を攻めに投じられるのか、会社のお金を客観的に把握しておく必要があります。林業ビジネスで知っておきたい“決算書の読み方”について解説した後、経費を3つに分類して、攻めのマーケティングを行う方法をお伝えしました。

 

 

木材を売るための“健全な刺激事業”とは??

 

 

「企業は健全な赤字事業を持つべきである。」とは、
異業種の経営者たちが掲げる格言の一つ。

 

事業を
1)主力事業
2)補助事業
3)開発事業
4)刺激事業

 

の4軸に分類し、将来的に主力や補助事業の収益に還元されるような開発・刺激事業を生み出し、持続的な経営を目指す戦略です。そして、木材業界にとって、「将来的に木材を売るための健全な赤字(刺激)事業」とは何でしょうか?例えば間伐体験イベントを開催したり、森林ツアーで人を山へ案内することも、木や森と繋がる暮らしを作るための健全な赤字事業に位置付けられます。但し、重要となるのは、「戦略的な顧客導線の設計」と「計画的な経費の使い方(粗利の稼ぎ方)」です。

 

 

主力事業に繋がる顧客導線を描くことで、相応しいイベントの企画・集客・接客・アフターフォローの方法が明らかとなります。同時に、どのタイミングで、いくらくらいの経費を掛けられるか、”攻めのマーケティング”の采配は、決算書の読み方次第で決まります。ここで述べる決算書の読み方とは、対株主に向けた財務会計や、対行政に向けた税務会計とは目的が異なり、経営者(社内)に向けた『管理会計』を指します。

 

 

 

ホームページ等の広報ツール製作から、イベントの企画開催まで『見せ方』に係るあらゆるサポートを行う弊社ですが、どのような方法(戦略・戦術・戦闘)をとるか判断は、いつも企業の『数字』に基づき判断しています。

 

 

経営戦略を提案する弊社からの”決算書の読み方”について、講座を受講いただいた皆様にとっては是非ともご参考にしていただければ幸いです。

 

 

そして次回の講座は、3月2日(金)、いよいよ最終回。
「まとめと課題発表」と題して、今回お渡ししたフレームに基づいて明日から実践できる目標をお一人5~10分間ずつ発表いただきますので、ご準備をよろしくお願いいたします。最終回までよろしくお願いします!

 

 

森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 2月 26, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

2月19日(土)、今年度5回目の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は2名の方が初参加でお越し下さいました。そのうち1名は、1月に浜松で開催された全日本木工機械商業組合の講演で出会った木工機械商社の方、もう1名は、12月に神戸で開催されたひょうご木の匠の会・県産木材供給促進協議会合同セミナーにて出会った工務店の方が1名と、どちらも弊社代表古川が講演させていただいた地域で出会った方に、弊社の研究会にご参加いただけるという大変ありがたいご縁をいただきました。

 

今回テーマである「木材×地域リノベーションのまちづくり」に係る講座の他、
初参加の方をはじめ、今回は皆様から各社の紹介と報告をしていただく時間をたっぷり設け、
さらには弊社からの初の取組も交えながら、いつもよりも1時間長い拡大版でお届けしました。

 

 

今月のメニュー

【1】各社報告

①インターン生紹介

②初参加者様自己紹介

③近況報告

 

【2】古川ちいきの総研より情報提供

①モクコレ2018参加報告

②今月のマーケティングトピックス

 

【3】テーマ講座「木材×地域リノベーションのまちづくり」
①モクコレとギフトショー比較

②モデル工務店ご紹介

③ライフスタイル提案

④マーケティング理論

⑤ホームページリニューアルのポイント

⑥戦略設計/マーケティング設計

⑦皆様に考えてほしい3つのこと

 

 

テーマ講座:「木材×地域リノベーションのまちづくり」

自社の事業と地域の繋がり、地域への営業について考えたことはございますか?

どのような人にどのようなウリモノとウリカタで、ライフスタイル提案をしているでしょうか?

今回は地域で製材・工務店を経営する研究会メンバーのホームページリニューアルを機に、参加者の皆様にはホームページ作成のポイントから、○○業と絞るのではなく、まちづくりという視点における、面としての経営ポイントをお伝えすることとしました。

 

まず、地域製材所・工務店企業でありながら、地域住民との対談や、地域情報を盛り込んだホームページ製作の事例をご紹介し、その後に参加者の皆様にはモデルとなるペルソナの描き方、またどのような切り口(勉強会やツアー)で接点を作り事業を広げていくか、また、隣接業種への拡大によるまちづくりのビジョンを考えを発表していただきました。

 

また、最近の事例としまして、先日東京で開催された「インターナショナル・ギフト・ショー2018」 について弊社スタッフの訪問レポートと合わせてご紹介しました。本展示会は来場者36万人を誇り、リノベーション分野ではライフスタイル提案をしています。その中でもベンチマークすべき出展工務店を絞って紹介させていただきました。

 

まちづくり=行政のイメージが強いかもしれません。

しかし、行政マターで地域を動かす、外部から人を呼び込むのではなく、事業者が溶け込んでいることを、事業者から発信することが重要なのです。

 

 

情報提供:マーケティングトピックス&本紹介

弊社スタッフから、日経MJや新建ハウジングから切り取った記事と考察メモから最新トピックスを共有する時間を、第3回大阪経営実践研究会から設けております。「業界紙以外の購読をして異業界の情報やビジネス情報を得ること」というのが主なメッセージではありますが、今回はこれに加え、弊社スタッフからお勧めする本の紹介も行いました。

本を読むということについては、

・紹介された本を読む人:2割

・読んだうえで自分事化する人:2割

・自分事化したうえで行動する人:2割

との割合だと言われています。

つまりはこの3つを実行することで0.8%の人材になれるということです。

皆様も是非、本は読むだけではなく実行まで、挑戦してみてください!

 

 

さいごに

大阪経営実践研究会では、参加者の皆様が課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き来年度のClubプレミアム国産材の会員募集を行います!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 17, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

運には2種類あると言われますが、今回は麻雀を題材に、「運」についてご紹介したいと思います。

これを理解すると、「努力」「変化」「初動」「多様性」「知力」「事前準備」「能力」「実力」の大切さが分かります。

 

麻雀といえば、知る人ぞ知る「桜井章一」。桜井章一と言えば、20年間無敗の男で、ヤクザ世界の代打ちをしてきた人物と呼ばれる彼は、「雀鬼(じゃんき)」と敬称され、雑誌「近代麻雀」での漫画連載を始め、各種メディアにおいても、彼の生き様や仕事への姿勢が取り上げられています。そんな麻雀の神様と呼ばれる男は、このように語っています。「運には、2種類ある。天から授かる“天運”というものと、自分の努力・自分の力によって引き寄せる“地運(ちうん)”。この2つがある」と。

 

「天から授かる運」と「自ら引き寄せる運」

 

「運」と一括りに称する時、予め運命として定められていたような「天運」をイメージされる場合が多いのかもしれません。しかしながら、運には2つあって、自らの行動によって引き寄せられる運もあるのです。この「地運」を得るために、毎日弛まない努力をしたり、定番と違う行動を起こしてみたり、大切なコトを失わないように、「初動」を大切に行動してみたり…… 考えて動き、努めてみるものではないでしょうか。

 

つまり運には2種類あって、

天運・・・天から授かった運。みな一緒の量あるもの。

地運・・・自分で引き寄せる運。自分の力によって増減できるもの。

 

“運がいい”と言われる人は、多様な場所で、多様な努力をしているのです。みんな確率10分の1という天運を持っている。あとは、上手な動きを重ねることで、例えば、

 

Aさん: 1/10確率の天運×10 の行動=運(結果)1

Bさん: 1/10確率の天運×50 の行動=運(結果)5

Cさん: 1/10確率の天運×100の行動=運1(結果)10

 

となります。きっとここには、地運に繋げる行動のルールも必要でしょう。前職時代の先輩が、「天運と地運」に纏わる、とあるエピソードを教えてくれました。「私の高校時代の友人に3年間で100人告白した人がいる。学校には400人の生徒がいたから、単純計算すると4人に1人へ告白したことになろう。自分自身がカッコイイ男でないことは分かっていた。だからこその告白(行動)。ある意味勿論の結果であるが、ほとんどが惨敗だった。しかし、なんとこんなカレにも3年間で3人の彼女が出来たのだ。それもその中には指折りの人気の子も入っていた!」と。

私自身の経験では、学生時代のこと。明大前駅から渋谷駅まで、井の頭線という電車に乗るとき、ある車両で偶然に久しぶりの友人と出逢った経験がありました。そこで、「もしかしたら、隣の車両にいて出会わなかったこともあるんだろう。そうだ!いつも、最初から先頭車両に乗って、後ろの車両まで歩けばいいんだ!」と。それからは、「久しぶりに出会う人」も「かわいい女性との出会い」も増えました(笑)!?

 

営業に「地運」を活かすコツ

 

高校時代の告白エピソードも、ビジネスにおける営業活動も同じではないでしょうか。

①数(量)をこなすこと

②自分がモテないこと(自分の現状)を分析すること

③逃げないこと(諦めないで前向きに行動)

 

 

「あいつは運がいい」

「あいつはついてる」

 

 

運がいいというのは、絶対的に確率が高いというのではな く、元々持っている天運は、皆平等であると考えること。確率×回数=結果が決まるのだから、回数(行動の数)が多いということが運を引き起こしている。人脈、ビジネス、研究、あらゆる分野において、広がり方が違ってくる。ただ闇雲の動くのではなく、動きながら学習と成長を繰り返すわけですが、しかし不思議なことにその行動の回数を高めていると、天運の確率が上がる瞬間が突然現れるのです。「あれもこれも繋がる!あれも繋がる!すごいな!」という時がある。私の人生経験では3~5年に1回というくらいでしょうか。だから、ちょっと歩いてみれば、可能性は広がるのです。そして、たまにはいつもと違うことをする。いつもと違う帰路で帰ったら何か違う発見に出会える。

 

「ちょっとだけ、こっちに歩いてみようか」

 

成功している人は、とにかくよく動く。

それだけで偶然に、ふっと、素晴らしい景色(おまけ)に出会えたりするのです。

それが必然。感謝です。

 

(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記  2004.12.09及び2006.08.27、2008.11.30より編集)

 

 


 

代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

 

地域と森林林業専門コンサルタントとして全国の産地を飛び回ること十数年。会社のミッションは、森林や林業、山村の問題解決ではなく「価値創造」です。そんな志を共有できるお客様・そして未来のビジネスパートナーとの更なる出会いを目指して、古川の考えや、先輩方から教わった学びを言葉にお届けします。

 

 

 


 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 2月 15, 2018 Under ちいきのコラム

 

 

初めまして、インターン生で愛媛大学2回生の谷口です!
まず最初に簡単に自己紹介させていただきますと
私は、大学で経営について学んでいたところ、勉強していることと現場がどれだけ繋がっているかに疑問を持ったことがきっかけで、自転車で日本一周をする!と大学を飛び出し、2017年の10月から旅をしていました。
古川ちいきの総合研究所については、休学直前に読んだ山崎真由子さん著の「林業男子」にて認識しており、とても面白いことをしている人たちがいる!大阪に着いたらぜひ会いたい!と思っていました。

そして、旅を始めて1週間。広島で出会った方に紹介していただいた「お友達」というのが、何を隠そう、古川ちいきの総合研究所社員の高田さんだったのです。この運命的な出会いを逃すまいとすぐにインターンシップの問い合わせをし、現在インターン生としてお世話になっています。

持ち前の行動力で日本全国いろんな人に会いに行きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!

ということで、今日は!
大阪から夜行バスに揺られること約7時間…

 

 

東京にやってきました!!
(実は初めて。)
20歳にしてようやく日本の首都にたどり着きました。

しかし!今日は渋谷のスクランブル交差点を渡りに来たわけではありません!!

どん!

 

 

 

やってきました、東京ビッグサイト!

なぜ東京ビッグサイトかというと…
そうです!WOODコレクション~モクコレ2018~です!

 

 

会場の東7・8ホールに足を踏み入れた瞬間、そこはすでに木の香りに包まれていました。大都会東京で思わず深呼吸。

さて、今回のモクコレ2018とは、平成30年秋に東京都で開催される「全国育樹祭」の記念行事として開催され、過去最多の全国33都道府県から324の起業・団体が出展した木材製品展示会のことです。

そこで!今回のブログでは…

「モクコレ参加報告!大学生が独断と偏見で選ぶ、面白かった出展者10選」

をお送りしたいと思います。そして今回のブログでは前編と題して、5社分を紹介させていただきます。

 

今回のモクコレ2018では、約40の企業・団体様にインタビューをさせていただき、主に
① 会社・団体の出展する商品や情報
② 出展者の皆さまの「夢」について

この2つにテーマを絞って、お話を聞かせていただきました。そのインタビューをもとに、特に面白いと感じた10社を恐縮ながら、私の独断と偏見でご紹介させていただきます!
なお、以後は敬称略にてご紹介させていただきます。
(掲載している写真は、許可を頂戴し撮影しております。)

それではいきますよ!

 

 

その①~技術力で産地を売る!コンプウッドシステム~
岩手県
地方独立行政法人 岩手県工業技術センター

①商品

それは、岩手県工業技術センターのブースを通りがかった時のことでした。視界に自転車の泥除けの部分のようなものが見えた気がしました。

 

 

 

泥除けでした。
自転車で泥除け⁉と思い、吸い込まれるようにブースへ入っていきました(笑)

岩手県工業技術センターでのキーワードは「コンプウッドシステム」です。
実は、この自転車の泥除けをはじめ、写真にある「時計」や「電気スタンド」の曲線は削られたものではなく、コンプウッド処理を施され、曲げられたものなのです。(コンプウッド処理とは熱処理をした木材に縦方向の圧力をかけることです。)

この曲げ方、とにかく曲がるんです!
それがよくわかる写真がこちら。

 

 

 

曲がっているというか、もはや捻じれてます(笑)

しかし、このコンプウッドシステムの真髄は「常温で長時間曲げられる」というところにあるのだそう。スチーム曲げ木加工法とは違い、冷めるまでに曲げなければならないというような時間の制約がないそうです。
実際に曲げ途中の木を触ってみると、とても柔らかく簡単に曲げることができました。

このシステムに木材の新たな使い道の可能性を感じました。
これからどんな所にコンプウッドシステムの技術が応用されていくのか楽しみです。

②夢
岩手県工業技術センターの出展担当の方に夢をお伺いしたところ、「岩手は木材は有名なんだけど、木工のほうは有名でなくて、木工産業をこの技術で盛り上げたい」と仰っておられました。
その熱い思いと、初めて知った技術に感動し選ばせていただきました。

 

 

その②~伝統と木材で日本を染める⁈藍染の挑戦~
徳島県
大利木材株式会社

 

 

①商品
モクコレと題するだけあって、周りを見渡してみればたくさんの木材に囲まれており、会場は木の色に染まっていました。
しかし、そんな中でも、周りに染まる前に自分たちで染めてしまえ!と言わんばかりに、ひと際目立っていたのがこちらのブースでした。

 

 

 

こちらは、徳島県の大利木材の藍染め杉のブースです。
そうなんです。この落ち着いた色合いは「藍」の色なんです。徳島県は「藍染」が有名で、これまた徳島県の「徳島杉」との組み合わせで生まれたものなんです。

木の内装や木工品と言えば、木本来の明るい色のイメージが強かったので、とても新鮮でした。フローリングや壁に使うと、部屋の雰囲気が引き締まり、とても高級感のあるものに仕上がります。
また、木本来の色とも相性が良く、どの程度藍色を取り入れるかなどの楽しみ方もできそうです!

②夢
大利木材の担当の方にも夢を聞いてみると「地域から多分野で日本を活性化させたい」とのこと。木材と伝統の藍染という二つの分野を組み合わせた活動をされており、すでに一歩踏み出しておられます。

地域の伝統と木材とがとてもいい形でマッチしていたので選ばせていただきました!

 

 

その③~こだわりで勝負!木製窓枠とは~
長野県
株式会社 山崎屋木工製作所

①商品
続いては、長野県エリアにブースを構えておられた、山崎屋木工製作所。
こちらが展示されていたものの一部ですが

 

 

 

私が一番興味を持ったのはこちら!

 

 

何か分かりますでしょうか?!

正解です!!
ヨーロッパでは割と一般的に使われているのに、まだ日本ではそのコスト面の問題から浸透していない断熱性抜群の「木製の窓枠」です!!

すみません、言いたいことすべて言ってしまいました。

木製の窓枠を正直見たことがなくて、びっくりしたというのが第一印象です。その温かみのある、木ならではのデザインも去ることながら、熱伝導率が低いという木の特徴を活かした「断熱性」も兼ね備えている優れモノなのです!

 

②夢
そして、今回山崎木工製作所を選ばせていただいたのは、社長さんのこだわりに感銘を受けたからです。
担当の方が社長さんについてお話してくださったのですが、社長さんは使う人の顔が見えないのが嫌な方で、すべて特注で作っているとのことでした。「これからも、使う人の喜ぶ顔が見えるものづくりをしたい。」その想いは私も同じですと担当の方も仰っていました。

 

 

その④~貼るだけで本物の木に変身⁉ウッドメイク~
静岡県
オールスタッフ株式会社

 

①商品
お次は静岡県に飛びます!
こちらで紹介されていた商品がこちら!

 

 

 

ウッドメイクというシート状の極薄突板です!
私が感じたこの商品のすごい所は
「本物の木でできていること」です。

最初に紹介したようにこの商品は極薄突板、つまり薄―――くスライスされた木の板なんです!
そして本物だと何がいいのか。それは「木の香りがする」ということです。
木目調の「なんちゃって木製家具」には出せない、柔らかな木の香りがしてきます。
それでいて後からウッドメイクを貼って木質化できるのですから
手軽に木質化したいという方は、外側だけでもウッドメイクで本物の木にしてしまうのがいいのでは⁉と思いました。

 

 

そして、この商品のおかげで
① 家具や使うものを木製に
② 壁紙を木製に
③ 構造材を木製に(木造化)
と木質化も段階を踏めるようになったのではと感じました。

 

 

②夢
こちらの担当の方にも夢を伺いました。
「掛川市の木をカフェなどのみんなのいる場所に使うようになってほしい」
と仰っておられました。
木の良さを知っている身だからこそ、みんなにも知ってほしいという想いが伝わってきました。

 

 

その⑤~音と遊ぶ!吸音パネル~
福岡県
日進防火板工業株式会社

①商品
前編最後を飾るのは、福岡県ブースで紹介されていた「ひのき音響調整版」です!
突然ですが、皆さん「最適残響時間」ってご存知でしょうか。
部屋の用途に応じて、それぞれどの程度の音が響けば一番心地良いのかが違うのですが、それを数値化して表したものが「最適残響時間」だそうです。
そして、この「ひのき音響調整版」にはその音の響きをコントロールするはたらきがあるのです!

 

 

 

(出典 http://www.nissin-boukaban.com )

木の板に穴が開いているのですが、その穴の大きさによって音の響きをコントロールしているというわけです。
適正な音の響きで、なおかつヒノキの香りに包まれる。
ステキな空間だと思いませんか?

しかし、ステキなのはこの空間のみにあらず!

 

②夢
ここの担当の方の夢が本当にステキでした。
私が夢なんですかと聞くと、笑顔で
「僕は、音と遊べたらいいなと思ってるんですよ」
と答えてくださいました。
自分の手掛ける空間で音と仲良くなる。そしてその空間で子どもたちが快適に遊んでくれたらいいな。そんなことを話されていました。

 

 

いかがだったでしょうか!
以上が前編の5社でした。
林業も木材も専門ではない私にとって、

① 木そのものの機能・良さ
② 人の技術により広がる木の可能性

を見られたことがとても面白かったなと感じました。
そして、この2つの要素をうまく料理して出されていた逸品たち。
これだからものづくりの世界はおもしろい!

 

そしてその商品たちに惹き付けられる私。
つい担当の方に質問攻めをしてしまうことだらけでした(笑)

そんな面白い出展者の皆さまを後編でも、ご紹介していきます!

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 2月 13, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事

 

先週に引き続き、京都林業大学校にて第3回経営高度化コースの講座を代表・古川が務めさせていただきました。

 

全5回の講座の折り返しとなった今回は「営業開拓の理念と実践」をテーマとし、前回講座の宿題としていた「自社の理念、顧客、販促活動をどこからやりたいか」を受講者の皆さまから発表いただいた後、そもそも国産材の良いところは何なのか?誰を顧客とするか、顧客は何を求めているのか?ワークショップでアイデア出しをしなが答えを探っていきました。

 

 

国産材、流通見れば、ニーズなし!?

今回初参加という方もいらっしゃったため、

まずは前回の内容である

・経営理念の必要性と効果

・理念反響型マーケティング

について前回の振り返りをしました。前回の様子は以下のブログリンクからご覧ください。

===

「京都府立林業大学校 〈経営高度化コース第2回〉」講演(2/3)

https://chiikino.jp/blog/?p=9198

===

 

次に、皆さまの宿題としていた

・理念の再設計

・自社の顧客は誰か

・販促をどこまでするか

を発表していただきました。

参加者の中には、

「今までよく知らなかった自社(組織)の理念を良く知り、その上で組織としての理念と自身の理念を考え、新事業を進める上での顧客整理をする良い機会となり、ホームページの定期的な更新の計画の必要性も見いだせた」との発表がありました。講座を重ねるごとに、参加者の皆様から実際に行ったこと、これから行う計画についてお話しいただけことが増えており、大変うれしく思います。講座を受けて終わりではなく、では自分は何をするか、期限を決めたアクションをすることが重要であることを弊社ではどの講座、講演でもお伝えしております。

 

 

国産材、こうすることで、売れていく。

「国産材の良いところは?」ざっくりとしたテーマではありますが、今回はあえてぼんやりとしたテーマでワークショップを進めました。

チームをつくり、各々が付せんに国産材の良いところを書き込み、グルーピングしていきます。素材生産側の参加者の方が多いこともあり素材品質や二酸化炭素固定などの環境配慮についてまとめられる付せんが多く並ぶ結果となりました。

 

改めて「国産材の良いところは?」

このぼんやりとしたテーマに戻りますが、ここで重要なことは、自身をどの立場とするか顧客を誰とするかをイメージし、定義することとなります。ワークショップ後は古川よりまとめとしてBtoC営業の視点では、施主が住宅購入をする際に求める10のニーズを、BtoB営業の視点では、「Q(品質)C(価格)D(納期)×会社・個人信頼×使い方提案×儲け方提案」の方程式をお伝えしました。

 

一般の顧客は何を基準に住宅購入をするのでしょうか?
大手ハウスメーカーが新人営業でも受注を得られるのはなぜでしょうか?

 

顧客を知った上で、自社の主力、補助、開発、刺激事業はそれぞれ何かを整理することで、

営業開拓、自社の事業を整理することで「国産材(自社製品)の良いところ」が見え、営業開拓における理念の構築と実践が出来るのです。

 

 

さて、今回も参加者の皆様から様々なお声をいただきましたので一部をご紹介します。

<A様>
木材の良いところをいざ考えてみると、あいまいで説得力がないことを感じさせられました。定質的なことだけでなく、科学的根拠のある資料も学び数字としても木材の良さを説明できるようにしなければいけないと思いました。

 

<B様>
施主の住宅10ニーズを知り、自社の持っている特徴や強みをそれぞれのニーズに当てはめることでそれほど難しくなくまとめることができ、施主に自社の魅力を伝えやすい1つのツールを作ることができるように感じた。

 

<C様>
あるもの(原木、製材品)を顧客に流されそのまま売っていたが、これまでの講座を受け、自社の製品として企画と規格を整備しPR、販売していきたいと考えている。

 

 

最後に、次回は第4回の講座は2月23日(金)。

「決算書(確定申請書)がわからない人のための基礎会計」と題して、財務諸表の読み方や見方をレクチャーします。財務については難しく数字も苦手という方も少なくはないと思いますが、最低限知っておきたいポイントを絞り、分かりやすくお伝えしていきます。

次回もよろしくお願いいたします。

 

 

森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 10, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

奈良県川上村で新しく立ち上げられた木工房「MoonRounds」。
空きスペースをリノベーションした工房・ショールームにお伺いしました。

衣服を衣替えするように、
その季節の花々、旬の食卓に似合う花器・食器を作っていかれる木工房。

吉野林業発祥の地・奈良県川上村から、
その地域の資源を活かし、作品として表現する木工房の
新たなプロジェクトが始まっています。

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 2月 5, 2018 Under すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

昨月に続き、京都府立林業大学校にて、
第2回経営高度化コースの講座を代表・古川が務めさせていただきました。

初回の講義から約2週間が経過しましたが、
「前回から何か変化はありましたか?」との質問に対し、
2つの報告をいただきました。

 

一つ目は、「講義を通じて、顧客の定義が変化した。」というAさん。
これまで第一優先にしていたお客様の他にも、
”この人も自社にとって欠かせないお客様だから”と
顧客の存在を再認識し、ニーズに応えるためにサービスを拡張されていました。
これにより
1)新規顧客の開拓のみならず、
2)既存顧客の流出防止 について、具体的アクションを実行し、
利益の確保へと繋げておられます。

 

 

二つ目は、「薦められた本を読みました。」というBさん。
1)薦められた本を読む人
2)薦められた本を読んで自分事化する人
3)薦められた本を読んで自分事化し、行動に移す人

人から本を薦められた後の行動一つをとっても、
1)~3)と進むだけで、他とない強みを持つ人材となれます。

 

 

講義を聴いた後の2週間で、
自社のサービスを拡張されたAさん、
薦められた本を読まれたBさん、
その他にも、
「情熱と目標設定について、講座を通して何をすべきかを
整理するようになりました。」などの感想をいただきました。

 

経営理念の必要性と効果

そして、前回の振返りを経て、第2回の内容へ。
今回は「顧客づくり、ファンづくりのための経営メソッド」と題して、
経営理念の意義や効果を主にお話しました。

 

また理念を戦略に落とし込み、
・日次の業務まで浸潤させる方法
・理念に共感する顧客から指示される方法
・組織理念を見直すタイミング という内容については、
参加者の皆さまそれぞれの組織理念に立ち返りつつ、
受講者の皆さまにも参画いただき進めました。

 

その理念は、販促ツールに活かされていますか?

 

多くの企業が、チラシやホームページ、ダイレクトメール、情報誌など、
ありとあらゆる方法で自社の商品を買ってもらおうと
広告に予算を投じています。

一方で、多くの企業が広告に労力を費やしている対岸には、
溢れる情報の中から「買うべき商品の選択」に迫られている
多くの顧客の存在があります。

その時に、商品の品質のみをPRしている同業他社と
一つ差別化するためにも「理念共感型マーケティング」の発想が活かされます。

 

市場にモノが不足した時代は、飛び込みの押売りでも喜ばれました。
しかし市場にモノも情報も溢れた現代の市場では、
サービスそのものの利便性は大前提として、
「この企業(ブランド)の商品が欲しい」と、溢れるモノやコトの中から、
理念に共感する顧客を引き寄せる戦略が求められます。

 

 

理念とは、経営の指針にすることに限らず、
顧客が買いたいサービスを選択する際の指標にもなるのです。

 

 

このような理念反響型マーケティングの戦略をご紹介しつつ、
ホームページやチラシにおいて、どのように顧客導線を設計するか
具体例を示しながら、解説させていただきました。

 

次回のテーマは、「営業開拓の理論と実践」

 

第3回の講義は2月10日(土)。
「営業開拓の理論と実践」と題して、
森林・林業・国産材を売る(営業する)方法を考え抜きます。

これまでよりも演習形式の要素を強くすることで、
受講者の皆さまと共に講義の時間を作り上げたいと思いますので、
次回もよろしくお願いいたします。

 

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Posted by wpmaster on 月曜日 2月 5, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告