パイプ椅子を、カラマツ材を使ってリメイク。
こんなに温かみのあるオフィス家具へと変身しました。
大工さんの遊び心です。
座り心地はどうですか・・・?
パイプ椅子を、カラマツ材を使ってリメイク。
こんなに温かみのあるオフィス家具へと変身しました。
大工さんの遊び心です。
座り心地はどうですか・・・?
(画像は林業スクールwebより転載)
本日(10月25日)は、岩手県の釜石地方森林組合にて、
釜石・大槌バークレイズ林業スクールのオープン講座で講演させて頂きました。
http://kamamorikumi.jp/education/ (参考)
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの相川氏からのご紹介でご縁を頂きました。
強風のため伊丹空港まで引き返す可能背があるという飛行機へ搭乗。
揺れがひどい中、なんとかいわて花巻空港に無事につき、
そこから自動車で約2時間、途中、遠野市を経由して、釜石へ。
震災後4年、復興に向けて動き出しているとはいえ、まだそのあとが残る町の様子を見ながら、
新たな場所に移転した、釜石地方森林組合の庁舎に到着しました。
今回の題名は、
「森ではたらく!そのマーケティング理論と実践」
~全国の事例大公開&参加型ワークショップ~
と題しまして、
2講座に分けて行いました。
森林組合職員や山林所有者、素材生産業者、行政、ボランティア活動で森林に関わる人、まったく異業種の方など、非常に多様な顔ぶれの受講生の皆様とともに、4時間の研修となりました。
(第一講座の様子)
前半の第一講座は、
古川より、いつも全国でお話をさせて頂いている
1) 林業の原点
2) 情熱方程式
3) 理念と利益
4) 林業の市場規模
5) 消費の3要素
6) 3C(自社、競合、市場)
という概念を、
具体的なクイズを交えてお伝えしつつ、
岩井より、
弊社による全国のコンサルティング事例をお話しさせて頂きました。
(ワークショップの様子)
第二講座は、
4班に分かれての参加型ワークショップです。
前半でレクチャーしたいくつかのフレームを実際に使いながら、
「これがやりたい」というビジネスアイデアを持つ方をリーダーに、
その位置づけや方向性を整理し、まとめあげました。
Aグループは、
「私はボランティア活動をしているが、プロと一般市民の間にいるポジションの中で、
それぞれどのような役割をして、どういう技術(サービス)を付ければいいかを知りたい」
という声があがり、森林・林業に関わる、
プロ(専業)、アマ(副業)、アルバイト、ボランティア、一般市民における
各層別のアプローチについてディスカッション。
林業にかかわる様々なステージを生み出し、さらにそれぞれが連携してくことの必要性を発見しました。
(Aグループのアウトプット)
Bグループは、
「地域の美しい地域を残したい、森を伝え守りたい」
という理念を実現するために、エコツーリズムの利益(コンテンツ)づくりに挑戦。
「消費の3要素(必要性、欲求性、物語性)」に基づいて考え、
顧客単価を高めていくアイデアを出し合いました。
(Bグループの発表)
Cグループは、
「森林や自然環境をいかして、一般的な教育とは違う、森のようちえんをやってみたい」
という提案から、「3C(自社、競合、顧客)」のフレームを使って、
そのサービスは普通の義務教育や塾とどう違うのか、顧客となるのはどのような人か?を分析。
結論として、「顧客」でありながら、「競合」にもなりうるのは保護者であり、
保護者の理解や協力を得ることで、「自社」の仲間にもなっていくという、
教育ならではの課題や可能性が浮かび上がってきました。
(Cグループのアウトプット)
Dグループは
森に関わるNPOの持続性がテーマで、
こちらも3Cのフレームを用いて、
自社の商品、競合、顧客を、「既存と新規」に分けて、可能性を探りました。
(Dグループの発表)
このワークショップを通して、
1)ビジネスフレームを覚えるだけでなく、実践におおいに生かしていただきたいこと
2)所属や職業を超えたディスカション、交流により新たなアイデアが生まれること
この2つをお伝えできれば幸いです。
終了後、議論やアイデア出しにとどまらず、次の「実行」ステップへ進みたい!
というご意見も頂戴しました。
今回の経験をおおいに活用していただき、受講者の皆様のビジネスが発展していくことを、期待いたします。
我々も多くの学び、気づきを得た研修となりました。
関係者の皆様、誠にありがとうございました。
若い人材が多く、意欲的に活動を展開されている釜石地方森林組合様。
また必ず、釜石を訪れたいと思います。
10月度の経営実践研究会 in 大阪を、開催いたしました。
■10月度のメニュー
1)「温故創新型の建物と街並み再生へのチャレンジ」
ローカル回帰、地方創生、リノベブームを分析&ディスカッション
★ゲスト講座★
株式会社キノマチ不動産 代表取締役 藤村直樹氏
2)WEB(インターネット)をもっと活かせ!
企画、制作、更新のポイント
3)話題提供
・マルシェ系イベント企画のポイント
→集客&企画から、受注に繋げる導線まで
・若手林業ビジネスサミット2015 in京都
→若手はいま何を考えていて、何をチャレンジしているのか。
4)本日のまとめ講座
税制変更に備えよう!若い世代への住宅(住まいと暮らし)に税制上の提案を
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●「温故創新型の建物と街並み再生へのチャレンジ」
ローカル回帰、地方創生、リノベブームを分析&ディスカッション
★ゲスト講座★
株式会社キノマチ不動産 代表取締役 藤村直樹氏
株式会社キノマチ不動産代表・藤村氏をゲストにお招きし、
木を活かした施工事例についてご紹介いただきつつ、昨今のリノベブームについて分析いただきました。
空き家率13.5%時代を迎えた社会的意義、
またリノベーションは新築より安いといったニーズから、
空き家をいかしたリノベーションはトレンドになっています。
しかし、一方で、
「改修してまで住む価値のある家なのか?」
「そもそも昔の家は大きすぎる」
という課題と向き合いながら取り組まなければなりません。
そこで、キノマチ不動産が力を入れているのが「平屋」の中古住宅リノベーション。
耐震などの問題もクリアしやすく、
また「小さくても自分らしい家でくらしたい」という顧客層から、じわじわと人気が出ています。
中古住宅を買ってリノベしたい人を「一次取得層」と呼びますが、
その
ニーズ(適切なサイズにダウンサイジングしたい)と
ウォンツ(小さくても自分らしく、住宅ローンに縛られたくない、土地に縛られたくない)
それぞれに対して、どのようなアプローチが出来るか、
リノベーションブームの今後の展開を分析いただきました。
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●税制変更に備えよう!若い世代への住宅(住まいと暮らし)に税制上の提案を
2015年1月1日より、相続税制度が変更となり、
富裕層だけでなく、首都圏に一戸建て住宅を持っている一般人も含め、大半が対象となる制度が導入されています。
そもそも日本の世帯は、アッパーマス層(純金融資産3,000万円以上5,000万円未満)を含む、
富裕層の比率が多い分布となっていますが、
その層に最も必要とされる住宅(住まいと暮らし)の提案とは何でしょうか?
「ライフスタイル重視の減築住宅」に加え、生きたお金の使い方として、
住まいに関わるプロとして、我々が提案できるものは何か、
話題提供&研究会のまとめとさせていただきました。
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さて、11月度は通常の大阪経営実践研究会はお休みとなり、
年に一度の現地研修会を開催します!!
★11月度現地研修会11/23-24★
詳細はこちら→https://chiikino.jp/?p=4629
国内でも数少ない広葉樹林業、そしてFSC®森林認証を活かした
森づくりに取り組む、岩手県岩泉町を中心に訪ねます。
次回の経営実践研究会は、12月18日(金)。
初めての方の無料体験も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
★12月度研究会★
■日時: 12月18日(金)14-18時
■会場:大阪市内ほか
■講師:古川大輔 ほかゲスト講師
■料金:各回20,000円(税別)
※初回無料体験実施中!お気軽にお問い合わせください。
国産材ビジネスセミナーin東京も、今年度第3回目の開催となり、
今回のテーマは林業(川上)から下って、製材業・木材流通業です。
まずは基礎編のレクチャー。
「4寸角3m杉の柱を100本挽くとき、原木は何㎥必要ですか?」
といったクイズ形式で、製材において重要な「歩留まり」の考え方を学びました。
そこには、
・製品歩留まり(体積)
・原木歩留まり(欠品率)
・山林歩留まり(立木品質)
という3つの歩留まりを考える必要があります。
単純に体積を掛け算していくだけではなく、
実際には原木段階での欠品や、
山林において利用できる立木の比率など、
現実に即した計算が必要になります。
いかに歩留まりを高めていくか、
製材という仕事の奥深さを感じていただけたのではないでしょうか。
つづいて、木材流通に関して、
大きく3パターンに分けられる流通構造や、
マーケティングのトレンドについてお伝えしました。
そして今回、とくに参加者からのご期待が高かったのが、ゲスト講座です。
特別ゲストとして、株式会社インテレクツ 代表取締役 茨木 康雄 氏 をお招きし、
輸入材の流通構造や世界のマーケットについてご講演をいただきました。
茨木氏は、ナイス・カナダ代表、Trans-Pacific Trading代表を歴任し、
国内外で長年にわたり木材の製品開発、流通開拓を手掛けたスペシャリストです。
現在は流通をサポートする情報(IT)システムサービスを手掛けておられます。
「外材に押されて国産材がだめになった」論がよくきかれますが、本当にそうでしょうか?
そもそも「外材」とは何でしょうか?
海外のメーカーや外材の流通構造、ビジネスルールを知って初めて、国産材の経営戦略も分かるはずです。
(たとえばどんなプレーヤーがいるのか知らないままに「外材」とひとくくりにして語ることは、「太郎vsマイケル」の試合を「太郎vsカナダ人」というあいまいな仮定で作戦会議しているのと同じです。)
まず会場を驚かせたのは、
「外材は負けです、外材に勝ち目はない」
という、冒頭の茨木様のお言葉でした。
その意味について、輸入材流通の基本や実情を交えてご解説いただきました。
以下、茨木様のご講演をもとに、弊社で3つの切り口から整理させていただきます。
【1】そもそも誰と戦っているの?~外材とは何か~
①どこの国?
森林・林業白書にも公表されている、日本の主な木材(用材)供給元を見れば、
2013年は
・国産材28.8%
輸入材は、
・米材(アメリカ、カナダ)18.9%
・欧州材9.1%
・南洋材8.7%
・北洋材(ロシア)3.3%
・その他31.6%
となっています。
まずは「どこの国」から輸入しているのか、知っておきましょう。
また、
木材輸入量を見れば、2003年から2013年にかけて、丸太は約12,600㎥から約450㎥に減少、製材品も約1,400万㎥から約1,200万㎥に減少しています。
輸入材のシェアは下がってきていることが分かります。
(表:林野庁HPより転載
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/26hakusyo_h/material/m04.html)
②世界の主要プレーヤーは?
国内の主要な製材メーカーの名前は、ご存知の方も多いと思います。
いっぽう、海外はいかがでしょうか?
製材量の世界ランキングを見ると、
1位 West Fraser Timber(カナダ):790万㎥
2位 Canfor(カナダ):690万㎥
3位 Weyehaeuser(アメリカ):645万㎥
4位 Stora Enso(フィンランド):596万㎥
5位 Georgia Pacific(アメリカ):430万㎥
となっています。
それぞれに樹種や得意な製品も異なります。
プレーヤーを知ることで、より具体的に「外材」をイメージすることができます。
ちなみに日本企業では、23位に中国木材(160万㎥)がランクインしています。
【2】「外材神話」は本当??
なぜ国産材が輸入材に負けたのか、を論ずるときに、
「外材(輸入材)は、品質がよく、納期がばっちりで、価格も安いから!」
といわれます。
しかしこれは、誰の目線から見るかで変わってきます。
実際に、木材輸入商社からすると、
輸入材も、注文したものが納期通りに来ない、規格外のものが混ざっている、傷んでいるということがあります。長期間のビジネスなので多額の資金も必要です。
また船で輸送してくるため、実際には注文してから半年かかって納品され、現金の回収に一年掛かります。国内に膨大なストックを持つことで、納期対応が可能となるのです。
価格については、為替の変動により読めない部分が大きくなっています。
改めて実情を見てみると、従来は日本の「商社」の力により、
安定的に供給されていた部分がある、ということが窺えます。
しかしもちろん、世界のトップ製材メーカーは、
最新の機械を導入した品質の向上、輸出先の動向を見極めたマーケティング、
さらには林業分野でも低コスト化をはかるなど、
日々の経営努力を怠っていません。
茨木様からは、そのような海外の林業や製材の映像を交えて、
最新の取り組みについてご紹介いただきました。
【3】世界から見た「日本」
最後に、世界から見た日本というマーケットを考えました。
今、たとえばカナダから輸出されている針葉樹のうち、
日本向けに出荷されているものは、そのシェアわずか5%です。
この決して大きくないマーケットを、
世界はどのように見ているのでしょうか。
視点①「為替」・・・円安により、日本への輸出は不利になってきています。
視点②「日本のマーケット縮小」・・・住宅着工棟数が減り、日本の木材需要は増える見込みが低い状況です。
視点③「日本人はうるさい?」・・・輸入の単位が細かく、また品質や顧客対応についても注文が多い、といわれるそうです。
このことから見て、冒頭の「外材に勝ち目はない」という表現になります。
逆にいえば、
「よほど円高にならな限り、国産材のシェアは伸びていきます」
と解説されました。
国産材にとってのチャンス到来と言えるかもしれません。
しかし、輸入材も含めてどの市場に、どんな製品を送り込めば勝てるのか、そのQCDはどうか、
明確なイメージを持って、その見極めをすることが重要と感じました。
まとめますと、
★そもそも誰が競合なのか?競合の強みと弱みはなにか?正しく認識しよう!
★そのうえで市場性(マーケット)がどこにあるか把握し、チャンスをつかみ取れ!!
ということを、強く感じたご講演でした。
★★★受講者の声★★★
・国産材にチャンスがあることには驚いた。欧米が、日本のマーケットに将来がないと言える根拠もわかり勉強になった。外材の方が納期がしっかりしており、品質も一定であると聞いていたが、今日話を聞き、納期まで時間がかかったり注文したものが入ってなかったりするなどの問題があるということがわかった。(学生)
・外材についてはいろいろと話を聞かされるが、扱っている人から話を聞けたのはものすごく興味深かったし、ありがたい機会だった。(林業)
・日本における北米、欧州の外材の率が減ってきていることが意外でした。商社の在庫により、日本国内での納期が早いということにもおどろきました。(会社員)
・外材輸入のリアルな話をうかがえて目からウロコな気分でした。どこも薄い利幅の中で激しく競り合っていると実感しました。(行政)
・貿易事情は耳にすることが全くなかったので、イメージがほとんど先行していました。今回そのイメージが間違いだらけだったことを認識できました。世間に流れている外材イメージは現状とは全く違うこと、本当に驚きでした。(学生)
・何から何まで目からウロコ、外材のリアルをここまで見せていただき、感謝感激です。日本の需要が大きく、商社に十分な余力があり円高だった時代と、現在、未来とでは事情がまったく違う。それがよく分かりました。輸出産業を守るために円安を続けると、アジア諸国との競合でも日本は買い負ける。(会社員)
・「外材に勝ち目がない」とおっしゃっていたのが驚きでした。日本へのマーケットが5%、納期の話が印象的でした。(林業)
・外材に勝ち目はないとのことであったが、海外から見た日本のマーケットが小さいこと、中国が伸びてきていること、日本の需要が伸びないことが予想できる。そのうえ要望が多い。こういったことから、日本とやりとりするのが面倒だと思われているのが本質なんだろうと思った。だからこそ、日本人は本当の競争相手を知った上で、適切な価格を追求していく姿勢を見せていくことが大切なのだと感じさせられた。(学生)
・外材は品質、納期がしっかりしているというのは、商社が在庫するからであって、輸出側は意外と適当であったというのは驚きだった。貿易に関する知識がほとんど自分にはないので、競争相手を知るためにも勉強しなければと感じた。(行政)
★次回告知★
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国産材ビジネスセミナー第4回
「ニッポンの住宅動向からバイオマスまで」
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・プレミアムなメーカーを目指す、製材業の方!
・時代に求められるコーディネーターになりたい、木材流通業の方!
・販路開拓を目指す林業会社の方にも!
■日時:12月12日(土)14:00~18:00 +懇親会
■場所 東京都内(詳細後日)
テーマ:「ニッポンの住宅動向からバイオマスまで」
●日本の住宅動向
・住宅10ニーズ
・国産材利用工務店の営業ノウハウ
・公共物件、マンション、リノベーション
・新たな需要、バイオマス
●経営マーケティング 実践編
・B to B / B to C 営業とは何か
・チラシ作成のポイント
・行列をなす地域ブランド工務店の作り方
●話題提供
世界の木材ニーズ~香港を事例に~
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■受講料:おひとり様13,000円(税込)/学生 6,500円(税込)
■お申込みについて
ご参加をご希望される方は、メール(info@chiikino.jp)にて
以下の項目をお知らせください。
1)お名前
2)ご所属
3) お電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会へのご出欠
お申し込み後、折り返しお支払方法をご案内させていただきます。
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国産材ビジネスセミナー第3回は、10月17日(土)に開催いたします。
今回のテーマは「意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業」!!!
*こんなあなたへ・・・*
★プレミアムなメーカーを目指す、製材業の方!
★時代に求められるコーディネーターになりたい、木材流通業の方!
★販路開拓を目指す林業会社の方にも!
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「国産材ビジネスセミナー」ではなく、今回は「外材ビジネスセミナー」!?
「外材に押されて国産材がだめになった」論がありますが、本当にそうでしょうか?
そもそも「外材」とは何でしょうか?
海外のメーカーや外材の流通構造、ビジネスルールを知って初めて、国産材の経営戦略も分かるはずです。
たとえばどんなプレーヤーがいるのか知らないままに「外材」とひとくくりにして語ることは、「太郎vsマイケル」の試合を「太郎vsカナダ人」というあいまいな仮定で作戦会議しているのと同じです。
今回は、ナイス・カナダ、Trans-Pacific Tradingの代表を歴任されたスペシャリスト、茨木康雄さまをお招きして、海外で生産される木製品について、素朴な疑問にもお答えいただきます。
海外のすばらしい企業に学び、私たちがすべきことを知りましょう。
前半はもちろん、毎回恒例のマーケティング講座、そして「製材学」のキホンを学びます。
今回もご期待ください!
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■日時:10月17日(土)14:00~18:00 +懇親会
■場所 東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル5F (新橋駅から徒歩4分)
テーマ:「意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業」
1)意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業
・製材業とは、木材流通業とは何か?
・木取、歩留まり
・3つの流通パターン:木材商流の基本
2)経営マーケティング 基礎編
・QCDと木材マーケティング
・企業ブランディングとは何か
・選ばれる「産地ブランド、製品メーカー、材木屋」5つのヒント
3)スペシャルゲスト講座!
「海外の製品を知ろう」
株式会社インテレクツ 代表取締役 茨木 康雄 氏
ナイス・カナダ代表、Trans-Pacific Trading代表を歴任し、現在インテレクツ代表取締役を務める。国内外で長年にわたり木材の製品開発、流通開拓を手掛けたスペシャリスト。
■受講料:おひとり様13,000円(税込)
学生 6,500円(税込)
■お申込みについて
ご参加をご希望される方は、
メール(info@chiikino.jp)/ FAX(06-7878-6326) / お電話(06-7878-6376)
いずれかにより、以下の項目をお知らせください。
1)お名前
2)ご所属
3) お電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会へのご出欠
お申し込み後、折り返しお支払方法をご案内させていただきます。
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★前回のレポートはこちら
【国産材ビジネスセミナー第2回~日本林業のtruthとreal~】(8/8)
https://chiikino.jp/?p=4480
★第一回は特別企画を開催!!
【国産材ビジネスセミナー&森ではたらく!ガイダンス】(6/20)
https://chiikino.jp/?p=4096
★↓↓国産材ビジネスセミナーについての詳細はこちら
https://chiikino.jp/blog/?page_id=22
毎年恒例の、大阪大学「ソーシャルデザイン講座」で一講座を担当させていただきました。
※去年の講義ブログはこちら↓↓
https://chiikino.jp/?p=1620
平成生まれの学生たちを前に、古川がお話しさせていただいたのは、
「自分をリデザインする」というタイトルで、
これからの進路や「はたらく」を考える際のヒントになればと話題提供をしました。
この講義のタイトルでもある「ソーシャル」とは何でしょうか?
弊社としても、とても大事にしている「理念と利益」のテーマになぞらえれば、
利益重視の「ヒルズ族」的な人達、
理念が何より大事な「エコロジスト」、
その先にある、
「理念と利益の両立」を実現する仕事を、
ソーシャルビジネスとかソーシャルデザインと(一般的に)いいます。
(ロハスが流行した時のソトコト編集長による4類型、あなたはどこ?どこに向かう?)
環境と経済を両立させる生業であるべき林業は、
ある意味で昔からのソーシャルビジネスであった。
山村での暮らしそのものがそれであった。
現代の企業がこぞってCSRをアピールしているとき、
林業には発信力が足りない、そして商品を売る力が足りない。
そこで、いかに顧客をつくっていくかという視点で
行っている弊社の事業についてもご紹介しました。
例えばこちらは、岩手県岩泉町にて、
FSC®国際森林認証による“めぐみの森”のコンセプト発信を目的にしたプロジェクトです。
ここ岩泉町は、日本で13番目に森林認証を取得し、10年が経過した地域でありますが、
その後の認証林拡大、需要拡大が進んでいない状況にありました。
プロジェクトを通じて、
①地域内事業者参加のワークショップ
②ブランドロゴ構築
③認証林拡大へ山主提案 とアプローチする中で、
岩泉町FSC®認証を表す共通のブランドロゴの完成し、
活動を通じて、地域内コミュニケーションが活発になり、今後は外部人材の投入に向けての展開へ機運が高まりつつあります。
このように、弊社では、
1)ビジョン(理念)をつくる
2)コンテンツ(利益)をつくる
3)組織を変える(動かせるor一緒に動く)
と、支援させていただいています。
他に地域の民間企業のコンサルティング事例もご紹介させていただきましたが、
弊社が実践するソーシャルビジネスから、何かヒントは見つかりましたか?
また情報氾濫社会の中で、普段から、ネット等の2次情報を鵜呑みにしていませんか?
自分で、足を運んで、行動してみませんかと伝え、最後に、講義のまとめでお話した、
「自分をリデザインする7つのこと」をご紹介します。
①自分の理念と利益は何か?
②情熱方程式の「好き」と「憤り」はあるか?
③行きたいところ、会いたい人、旅をする
④1冊は難しい本にチャレンジする(オススメ図書は峠)
⑤シンポジウムやセミナーに出てみよう
⑥アウトプット(デジカメ、文章化、ルール化しよう)
⑦7つめは、・・・・・・・・・[あえて割愛]
という事で、この後も昨年同様に、10名程の学生を交えて臨時のお食事会へ。
音楽を通じて海外と接点を持ち、アクティブに活動する学生から、自分の田舎(出身地)と日本各地でソーシャルデザインに取り組む田舎の両方を見つめて、「自分も何かやってみたい!」とアンテナを張っている学生まで、今年も大いに刺激をいただく場でありました。
最後に、受講の感想アンケートの中から一つをご紹介します。
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■法学部国際公共政策学科 A様
私は小学3年生のとき、新聞社主催の植林プロジェクトに参加しました。その活動は、記念品として渡されたスコップと軍手を使って、苗木を植える活動でした。しかし、植えた後、どのくらい育ったかなど見学する機会がなく、植えるだけの自己満足になってしまいました。そこで私が重要だと思うのは、持続性です、木に関心を持ってくれた消費者が、一時的な興味によって飽きてしまうのでは、意味がないと思います。世代間で継いでいる林業の方だけでなく、消費者も世代を超えて祖父→父→子に繋げる方法を探すべきと思いました。
■外国語学部 B様
漠然としたままの「将来起業したい」という夢が、このままではいけないなという意味で、少し遠ざかったような気がしています。一方で、まだまだ学んだり、経験を重ねることが必要だと思い知らされました。何よりも、人とのつながりが大切なのだなあと感じました。本日はありがとうございました。講義で、阪大の校舎内の木のことを教えてくれたので、改めて、木々を見て、帰りたいと思います。
■基礎工学部 C様
お金を大事にしつつ、お客、環境のことも大事に行動し決定する難しさを感じました。いずれは企業に就職するのでしょうが、その時に企業が行う事業の市場規模を考え、消費者の欲求性にいかに応え、顧客を増やしつつ、環境などにも配慮しなければならないと思うと、頭がおかしくなりそうです。事業次第では、流行り廃りを考えたり、他の事業との連携、周りとの立ち位置の関係を考える必要があると思うと…。講義、ありがとうございました。
■外国語学部 C様
自分の興味あることに対して、行動してみるべき、インターンに参加して実体験をするべきであり、やりたいと思いました。このような機会を持って、色んな人の考えを聞くことで、新たな考え方を得られたリ、刺激を受けたりできることはすごく有り難いです。
■外国語学部 D様
林業を通して、自分の将来をどうデザインするか、経営の仕組みなど、多岐に渡る分野について講義していただき、あまり経営に興味のなかった私ですが、興味深く拝聴することが出来ました。また、自分の将来を考える時に、「理念と利益」というキーワードをいただいて、ぼんやりと考えていた人生設計図をもう一度見直し、ブラッシュアップする必要があると感じました。理念だけ追求していましたが、利益が出る過程を考えていくようにすることが重要であると思いました。
■外国語学部 E様
私は正直、経営をやりたいと思った事がなく、経済に関して勉強するのは今日が初めてでした。しかし、古川さんのお話から、生活に隠された経済の仕組みを知り、面白さを感じました。また、林業の時間間隔(時間軸)や活性化の方法など、新しい分野の知識を増やすこともできました。これからの大学生活で様々な分野の知識を養い、自らの理念をデザインしていこうと思いました。
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この他にも、たくさん頂いたアンケートに感謝とお礼を申し上げます。
また色々と機会があれば、よろしくお願い申し上げます。
大阪大学の講義を聞いた学生のみならず、インターンに興味がある方は、遠慮なくご連絡ください。
→こちらメールにて。
info◎chiikino.jp
(◎を@に変えて、古川ちいきの総合研究所 インターン希望 と件名に記入頂き、ご連絡ください。)