原木シイタケのほだ木に、
夏の名残が。
90歳を超えても元気にしいたけ作りに取り組む農家さんの畑にて。
原木シイタケのほだ木に、
夏の名残が。
90歳を超えても元気にしいたけ作りに取り組む農家さんの畑にて。
今回で最終回となる、「川上村地域ビジネス実践塾」(全5回)を開催しました。
お仕事の合間を縫って、4名の方に参加していただきました。
皆勤賞の方も、ありがとうございます!
実践塾の前に、前回の南山城村の視察報告。
あらためて、地域ビジネスを促進するためのヒントや、官と民の協働の在り方についても意見交換がされました。
企業の自主性を尊重しながら、
協業型で行う、
お墨付きを与えることで企業信頼を高める、といった支援の方法が考えられました。
「地域ビジネスにおける行政と民間の、協業のあり方とは?」
という疑問は、今回のセミナーを機会に答えが見えてくるのではないでしょうか。
続いて、これまでにご紹介したマーケティングフレームを振り返りながら、
参加者の皆様それぞれのビジネスプランを発表&ディスカッション!
お客様に手に取ってもらえる新しいデザインとは?
圧倒的に大きいライバル企業との差別化は?
地域企業の知名度アップ戦略とは?
皆様の将来ビジョンを見据えたディスカッションでは、
参加者同士でアドバイスが盛んに交わされました。
自社の強み・課題は自分では見えにくいものですが、
同じ地域内の他社だからこそセールスポイントが見え、
経営戦略のうえで重要な視点になります。
さらに後半のレクチャーとして、
●大規模競合他社と戦う方法 ~日露戦争のT字戦法に学ぶ~
●顧客を増やすための現代式・情報拡散ルート
有名企業の事例を紹介しながら、
地域の商品が、大手企業に負けない知名度・人気度を獲得する手段を考えました。
近年、購買意欲を大きく左右するようになっているネット上の口コミ、SNSの活用も、
地域ビジネスの成長には欠かせないものになっていきます。
今回が最終回ということで、セミナーの最後に、
企画・運営を担当をして下さった川上村役場地域振興課長より、参加者の皆様へご挨拶を頂きました。
課長が最も強調されたのは、「これが終わりではなく、始まり」ということ。
参加者の皆様が、本セミナーで「これだ!」と思ったアイデアをこれから実践し、
成功を積み重ねていただくことが、
地域ビジネス実践塾の目的でありゴールとなります。
これから始まる村内事業者、役場、商工会の皆様の協力を、
弊社も全力でサポートさせていただきたいと思っております。
経営的な相談、セミナーの相談など、疑問・要望・相談などがあれば、
御遠慮なく、弊社までご連絡ください。
最後に、お忙しい中ご参加いただいた皆様のおかげで、
本セミナーを無事に終了することができました。
ありがとうございました。
東京国産材ビジネスセミナー第3回を、9月6日(土)に開催いたしました。
3名のゲスト講師と本編レクチャー3講座があり、盛りだくさんの内容となりました。
今回のテーマは「意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業」
総勢17名の参加者の方にお集まりいただきました。
トップバッターは、ゲスト講師として、株式会社アミタ環境認証研究所の小川直也氏にご登壇いただきました。
「なぜFSC認証か? ~2020年東京オリンピック前に知っておきたい理念と現実~」
最近、目にすることが増えたFSC®森林認証マーク、国内でも認証取得者が増加中です。
そんなFSC森林認証の創設経緯から、普及していく社会的背景と事例についてご紹介いただきました。
東京オリンピックを踏まえた今後の動向や林業界への影響についてもご解説いただき、
林業・製材業界がやるべきことが見えてきます。
さらに神奈川県で木工を手掛ける「堀内ウッドクラフト」の堀内良一氏にご登場いただきました。
写真に写っているのは、「FSC応援プロジェクト」というキャンペーンの中で
応募プレゼントの賞品になっているスツール。
こちらも堀内氏の作品であり、国内では希少な認証広葉樹を生産している
岩手県岩泉町の多様な木で作られています。
堀内ウッドクラフトは10年前にFSC森林認証の流通認証COC認証を取得されています。
実際に取得にかかる労力とコストに見合うだけのメリットはあるのか?
最近注目度アップのFSC森林認証のリアルなお話に、みなさん興味津々でした。
(堀内ウッドクラフトのHPはこちら FSC認証材の木工品をご覧になれます)
続いて、本日のキーワード「製材・木材流通業」について、弊社岩井から概論をレクチャー。
クイズ形式を中心にお送りしました。
まずはみなさんのお持ちの知識の中で、
「木取りのパターンを書いてください」
「知っている製材機械(方法)を書いてください」
「木材製品流通のパターンは?」
など、thinking time!
機械の種類・スペックによって、原木の大きさによって、生産できる商品は違います。
目的とする主製品に合わせて、どのような設備投資をすればよいか?仕入れる原木のサイズと質は?
工務店までの最適な流通ルートとは?といったことが決まってきます。
「意外と知らない」から「意外と知ってる!」へ。
考え、知る機会をご提供しました。
次はゲスト講師、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の小川拓哉氏から、
「大規模製材・バイオマスを政府が後押しする意義」
・いまなぜ大規模製材が必要なのか?…社会的な背景について
・大規模製材工場・バイオマスを後押しする意義…大規模化のメリットについて
をテーマに、これまでの木材利用に関する政策の変遷を整理し、
国内トップ10に入る大規模製材所の立地や流通ルートの解説も交えて、
大規模化が進む日本の製材業界のリアルについてレクチャー。
国策レベルの動きをとらえておくことが、中小事業体のビジネスにも活きてきます。
続きまして、弊社古川より「経営マーケティング基礎編」
そもそも木材業界において「製材業」の立ち位置とは?を整理し、
・製材工場3つの類型化
・木材マーケティング(流通)4つの類型化
・「選ばれる材木屋5つのポイント」
・理念反響型マーケティングと顧客創造について
という、業界特化のマーケティングレクチャーをお伝えしました。
また全国各地の今アツイ事例を多数ご紹介。
メディアにはなかなか登場しない、キラッと光る優良事例を知ることで
自社の経営ヒントになります。
最後は小林から
「法律と契約 概論 ~森林林業にまつわる法務と品質トラブル~」
・森林の法律と、建築の法律の構造
・建築物、製材品をめぐるトラブル事例と対応方法
というテーマで、「攻め」のマーケティングに対して
「守り」となるビジネス法務知識を習得。
従来型の木材業界の商習慣を振り返りながら、
契約者とのトラブルを避けるために、材木屋に求められるスキルと対応はなにか?
すべての関係者が気分よく商売をするためには、このような法務の知識も必要です。
最後に古川から本日のレクチャー総括をしたあとは、
懇親会の場でさらに話を深めました。
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木材市場動向を左右する「FSC森林認証制度」、「大規模製材・バイオマス工場に対する政府の動き」
木材業界の経営者の皆様に贈る「経営マーケティング」、「トラブル回避の方法」
「ミクロ」「マクロ」両方の視点でお送りしました。
製材・流通業は、山に利益を還元するために、要になる産業です。
しかし、
「山に再造林することを考えて取引をしている製材所は少ない」
という意見もありました。
持続的な林業のために、製材業とのよき関係性と、持続的な製材業を。
以下にセミナー後の参加者の皆様からのアンケートを一部掲載させていただきます。
=== 参加者様アンケート ===
■ 建材メーカー A様
マーケティング・具体的手法が分かりやすい講座でした。選ばれる材木屋5つのポイントは、林業関係のみならず流通、工務店も同様に役立つと思います。明日からの行動を変えるパワーを持つセミナーです。
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■ 林業会社 B様
林業という業界は、色々な関係性の上で成り立っているのだということを改めて感じました。自分の強みは何か、考えせられましたが、古川さんのことばで勇気がわきました。川下というものはとても重要なポイントと考えていますので、次回のセミナーでは内容の濃いものを期待しています。
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■ 林業家 C様
今後FSC森林認証を取得し、地元の製材・木材加工業者に丸太を利用してもらい、消費者が見える形のビジネスに取り組みたいと思いました。マーケティングや営業について林業が他の業界と遅れているならば遅れていない業種は何で、どんな対策をしているのか、それを林業界はまねできるのか、今後のセミナーで知りたいです。
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■ 公務員 D様
国産材、外材それぞれの品質・性能の違いを理解して、そのうえで国産材の強みをPRしていく必要があると思いました。
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■ 木製品生産販売業 E様
バラエティに富んだトピックで面白かったです。マーケティング・営業の話は今すぐにでも取り入れてみたいです。今回はFSC認証の立ち位置がよく理解できて面白かったです。
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■ 公務員 F様
FSC設立の経緯、経営マーケティングのおさらいができ、より知識が定着しました。法律と契約において、守りの部分をしっかり押さえておく重要性を感じました。潜在顧客の把握(リスト作成)はぜひ取り入れたいと思います。
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■ 測量会社 G様
普段の仕事で何気なく行っていることを本日の講座で改めて考えさせられたことがたくさんあり、非常によかったです。新たな事例を作る気持ちで取り組んでいきたいと思います。元気な会社の事例を参考に、マーケティングのテクニック、Webの作成と見直しを行い、グループ会社へも反映させたいと思います。
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■ 学生 H様
今まで小規模な製材所ではお話を伺っていたのですが、業界全体の話を聞くことがなかったので、セミナーで大規模製材所のお話を聞くことができ、助かりました。瑕疵について初めて伺いました。こういった問題はどこでも付きまとうことですが、書類の重要性がよくわかりました。毎回とても為になる話をありがとうございます。
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■ 製材業 I様
不動産業もしているので、法律の問題について今後が気になります。今後はマーケティングの研究を行っていきたいと思いました。
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■ 公務員 J様
具体的な事例が多く、面白かったです。
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■ IT企業 K様
木材マーケティング4つの類型化に興味がわきました。今後は自分でケーススタディになりそうな企業のリサーチを行いたいと思います。
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■ 公務員 L様
製材・木材流通業について、本当に自分が何も知らないことがわかりました。政府は大規模をキーワードに動いている中で、自分の地域はどうなのかと考えてしまいました。また、木材ビジネスを色々なフレームにあてはめて分析したことがなかったので、頭がいっぱいになりました!
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■ 農林公社 M様
FSC認証制度の川下側の話は初めて聞きました。「選ばれる材木屋5つのポイント」を聞き、自分のビジネスの中でも、約束を守ることは大切にしたいと思いました。
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次回の東京国産材ビジネスセミナーは、
「ニッポンの住宅動向」というテーマで、
いよいよ木材業界の川下に注目し、ディープな世界をご紹介いたしますので、
皆様ふるってご参加ください。
初参加の方も、第4回目からのご参加も、お待ちしています。
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国産材ビジネスセミナー第4回は、10月4日(土)開催!!
日時:10月4日(土)14:00~18:00 +懇親会
■場所 東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル5F (新橋駅から徒歩4分)
テーマ:
●ニッポンの住宅動向
●経営マーケティング 実践編
●法律・契約 実践編
川下に焦点を当てながら、川上の山のことを考える。
「国産材に関する一気通貫型セミナー」らしいメニューとなっております!
国産材ビジネスセミナー第三回は、9月6日(土)に開催!
今回も特別ゲストをお招きしての充実のラインナップです。
幅広い層からご好評をいただいている本セミナー、お申し込みは先着順、お見逃しなく!
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■日時:9月6日(土)14:00~18:00 +懇親会
■場所 東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル5F(新橋駅徒歩4分)
■テーマ:
①ゲスト講座(1)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 小川拓哉氏
【大規模製材・バイオマスを政府が後押しする意義 】
□背景 -出口戦略への転換(保全政策から利用政策への転換)、
-林構から「新流通加工システム」「新生産システム」への流れ
□今後 -加速化基金の成立から 地方主導の動きが加速化
□現在 -規模別製材の今(全国事例)
②ゲスト講座(2)
株式会社アミタ環境認証研究所 小川直也氏
【~なぜFSC森林認証か~
2020年東京オリンピック前に知っておきたい認証の理想と現実】
③意外と知らない製材業・木材流通業
・そもそも製材業とは何か?木材流通業とは何か?
・製材設備の種類と木取り、歩留り、メリット・デメリット
・木材製品等級について:産地によるバラエティ
・<clubプレミアム国産材>
・3つの流通パターン/木材商流の基本
④経営マーケティング基礎編
・QCDと木材マーケティング基礎
・AIDMA理論・木材営業の売上方程式
・企業ブランディングとは何か
・古川ちいきの総研がプロデュースした事例紹介!
・選ばれる「産地ブランド、製品メーカー、材木屋」5つのポイント
⑤法律と契約 概論
・森林林業にまつわる法務と品質トラブル
⑥まとめ
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■受講料:おひとり様13,000円(税込)
■お申込みについて
ご参加をご希望される方は、
・メール(info@chiikino.jp)
・FAX(06-7878-6326)
・お電話(06-7878-6376)にて
いずれかにより、以下の項目をお知らせください。
1)お名前
2)ご所属
3) お電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会へのご出欠
お申し込み後、折り返しお支払方法をご案内させていただきます。
なお、懇親会のみ参加したいという方はお断りさせて頂きますのでご了承ください。
★国産材ビジネスセミナーの概要はこちら★
https://chiikino.jp/?p=2656
製紙用チップ工場の風景。
地域の広葉樹が紙に生まれ変わります。
粉砕している現場は、ほんのり甘い香りがします。