秋も深まり、京都は紅葉シーズン真っ盛りです。
市内は観光バス でどの道も渋滞、そんな中喧噪から離れ、北山三学区では紅葉にちなんだ行事が開催されました。

11月17日、小野郷の岩戸落葉神社では、毎年恒例のライトアップ。

地元で福祉ボランティア等を行う佛教大学の学生達と、地域が一緒になってのダンスなど
催し物も賑やかに。

私も仕事を終えて、駆けつけました。

 

この神社は、源氏物語にも登場する落葉姫ゆかりの神社。

4本のイチョウの大木があり、境内の奥から黄葉が始まり、地面は一面黄色に。
さらに、手前のイチョウには葉がついたままなので、上も下も、 黄金の世界となります。

 

 

太鼓の演奏も、にぎやかでした。

 

京都の観光ガイドブックにもあまり載っていませんが、本当に綺麗です。

地域の方々と談笑しながら、見入ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

一部は小水力発電によるライトアップなど、オリジナルな試みもありました。

最後に片づけを手伝っていると、お土産にお漬物等をたくさんいただいてしまいました。

振る舞われたおぜんざいも、美味しくておかわり!

 

 

小野郷のみなさん、ありがとうございました。

 

 

翌週、11月25日には、お隣の中川で中川八幡宮の紅葉ライトアップがありました。

 

自治会のメンバー自ら、ライトを設置し、本格的です。

紅葉を見ながら、20人ほどでお弁当をいただきました。

 

 

 

 

北山杉を使った手作りの灯篭が、足元を照らします。

 

 

八幡宮は、モミジの木は多くありませんが、杉の木の深いグリーンが、

その美しさを際立たせていました。

 

 

滑降するムササビの姿も見られましたよ。

 

 

お酒が入ると、これからのまちづくりに関して、本音の議論も交わされました。

こんな交流の時間からこそ、まちづくりが始まっていきます。

 

参加者の方から、手作りのお土産もいただきました。

 

こちらがお邪魔したのに、こんなによくしていただいて・・・感激しました!!

お誘いいただき、本当にありがとうございました。

 

 

こんなふうに、皆様と語らえる時間をもっともっと増やしていきたいです。

(岩井)

Posted by admin on 日曜日 11月 25, 2012 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, プロジェクト活動記

平成24年11月16日(金)、17(土)と2日間、

古川ちいきの総研主催の現地研修会でした。

 

国産材ビジネスセミナー(東京)&経営実践研究会(大阪)

合同現場研修会。

 

今年で、4回目。

 

1回目は、岐阜県の木材流通を学ぶ、木ポイント訪問   蓄熱暖房モデルハウス見学

2回目は、高野山 金剛峯寺 山林部 1200年の森林管理  高野霊木之家 他。

3回目は、新潟県 重川材木店建築部(地域ブランド住宅)  南蒲原森林組合。

 

そして、今年(平成24年)で4回目。20人を超える満員御礼での開催となりました。

今日は、

女子高生、女子大生、大学院生、旅行会社、大手シンクタンク、大手商社、

林業、製材業、木材流通、建材メーカー、工務店など 多数の方にご参加頂きました。

この場を借りて参加者の方にお礼申し上げます。

本研修の目的は、

 

「小規模から大規模、森林素材~森林空間まで、

多様な林業経営と森林資源の活用方法を学ぶ。」

 

というものでしたが、

お客様と共に、共通の現場で、共通のディスカションをすることで、

なかなか私たち自身も気付かなくなっている「視察の価値」というものに、この度、また改めて、

気付かされました。

 

 

1 目でみた視覚の衝撃というものは、

網膜を刺激するのみではなく

思想をも変えてしまう。

 

2 人脈の構築というものは、

実は小さな個々人の尽力と感謝の結果であり、

それが出逢いの縁を引き寄せる。

 

3 既存の業界のあり方の先に将来性はなく、

マーケット(潜在需要)の創造に向かって

異業界の「常識」を具体的に取り入れる

 

4 とはいえ、絶対に業界ならではの哲学や技術を持ち

持続可能という定義を長期的視点で

どう自分の経営に取り入れ続けるか。

 

5 林業経営・木材経営に答えはないという

答えを得たことにより、

遠くの同業種同士が連携し

思考と行動の幅が広がっていく。

(古川)

 

今回の視察団(研究会メンバー&セミナー受講者)たちには、こんな学びがあったように思われます。

私たちも商品サービスのレベルを日々研磨し、日々、尽力してゆきたいと存じます。

また、 初日の懇親会では地元の業者の方々も集まり、40人近いかたが集まりました。

本当に感謝お礼申し上げます。ありがとうございました。

なお、本研修については、

東京の国産材ビジネスセミナー(12月15日(土))

大阪の経営実践研究会(12月21日(金))にて、詳細報告、学びのルール化を 致します。

ぜひ、ご参加もお待ち申し上げます。

 

以下、簡単に写真の報告を致します。

■久万広域森林組合 父野川事務所 新生産システム 大型製材工場

■工場内は機械好きにはたまらない

 

■父野川工場にて、国産材の大型製材についてレクチャーを受ける

 

■自伐林家&篤林家のお話を聞く、農業と林業の自経営、複層林の施業について。

 

■小規模製材所 美しい久万杉 素材感をいかした丁寧な製材の技術と、その経営の極意を学ぶ

 

■四国霊場八十八ケ所 岩屋寺 の見学 大師堂は大正期の建造物として愛媛県内初の重要文化財に認定

 

■愛媛大学大学院 にて 木材乾燥の講義、久万林業の講義、そして意見交換。

 

■夜は、道後温泉

 

■熱く燃える語り合う夜 (二次会、三次会っと続く・・・・)

 

■翌朝、早朝に松山見学

 

■二日目、車で移動、高知県の嶺北地域へ。日本一の胴回りの「大杉」。樹齢3000年という。

 

■マツタケご飯、地鳥のから揚げ、アマゴ、いなか汁、地元の漬物、地元のお茶。

 

■翌日(二日目)の高知県嶺北地域の原木市場の見学

 

■平角(梁、桁)のストックヤード 新たな乾燥方法(人工乾燥&養生乾燥)に挑戦、安定供給を目指す

 

■嶺北産土佐材による地域モデル住宅、杉パネル工法、サンウェーブ(リクシル)のキッチン他最近の住設について

 

■ばうむ合同会社 地域材利用のコモノ制作や6次産業化(サービス業化)について見学&レクチャー

■ 廃校の体育館を利用して、本山町 地域産品(日本一のお米 土佐天空の郷)から作る 焼酎の製造所の見学

 

■最終工程を終え、円陣を組んで、それぞれ鼓舞し合う。

 

■参加者の声==================

・この研修、勉強会の活動パワーを感じさせて頂きました。勉強になりました。

一部では林業衰退などと言われる事がありますが、先日の会での盛り上がりは、なにだろうと思います。

どうみてもこれから、伸びていくベンチャー産業のように感じました。

私も林業は、これから伸びていく成長産業だと考えています。

既存の枠を一度取り払って見直すと、新しい方向が見えてくると思います。

 

木は、いろんなもに形を変えられます。素材として、これほど多様性のある素材は、まれだと思います。

この部分だけ見ても可能性は無限にあるのではないかと思います。

(略)

ただ、それまでには50年以上かけて、丁寧に手入れをした山が必要です。

それは、自分がしたものでなく、先代・先々代が造ってきたものを次世代に繋ぐ為の費用として「換金」しているにすぎません。

基本、林業とはそのようなものだと思っています。

(略)

長くなりましたが、いろんな広がりの機会を与えて頂き、感謝します。

これからもどんどん語っていきましょう!次回、会える事を楽しみにしています。

それでは、お体に気を付けて、頑張って下さい。

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ありがとうございました。

それでは、12月15日(土)東京、12月21日(金)大阪にて、

またお会いしましょう、新たなメンバーもお待ちしております。

 

Posted by admin on 日曜日 11月 18, 2012 Under pick up, お知らせ, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京), 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

弊社がまちづくりに関わっている京都市北区の集落が、まちづくりの勉強のため、

福井県三方上中郡若狭町熊川宿、そして滋賀県高島市針江地区へ視察へ訪れました。

ちいきの社員も、同行させていただきました。

 

熊川宿(重要伝統的建造物群保存地区) http://kumagawa-juku.com/

 

古い街並みが残ります。

 

街道沿いを流れる水路

 

レトロな看板

 

この熊川宿のまちづくりは、昭和43年に地域の「熊川文書」が県指定文化財となったことをきっかけに、

いわゆるヨソモノの声から見直しが始まり、その後研究者による調査や市民の委員会設立を経て、

平成8年にいわゆる伝建地区に指定されました。

 

今では、まちづくりに関わるいくつかのグループがあり、それぞれ地域の方が「自分のできること、得意なこと」

でまちづくりに参加できるようになっています。

手仕事ができる人は、つる細工で街を飾る。踊りが好きな人は、伝統の踊りを復活させる。古文書が好きな人は、それを読み解く・・・

 

「観光地を目指さない。まちづくり型の観光を目指す。」

ことをモットーに、お土産なども無理なく、手作りのものが軒先に並んでいます。

 

地元特産の「葛」のつるでつくったライトスタンド

 

素朴な味のお料理。葛の入ったおそば、ごま豆腐、葛餅、そして鯖寿司。

 

まちづくりのキーパーソンにご案内をいただき、

これまでの苦労話や今後の課題も聞かせていただきました。

 

京都から来たメンバーも、真剣に聞き入っていました。

ちなみに、お昼ご飯をいただいたお店のお座敷。

「これはええ北山丸太やな!」と、自然とみなさん、床柱の周りに集まっておられました。

やっぱり、「地元が好き!」という気持ちを垣間見ました。

 

午後からは、滋賀県高島市針江地区を訪れました。

 

針江地区「生水(しょうず)の郷」 http://www.geocities.jp/syouzu2007/

 

ここは、「川端(カバタ)」の郷。

絶えることなく湧き出るきれいな水を、家の敷地内の“カバタ”で、飲料水、炊事などに利用する生活が今も残っています。

写真家 今森光彦さんがNHKの番組で取り上げたことで有名になりました。

 

街中に湧き出る水が、問題なく飲むことができます。

 

 

しかし、有名になったことで、民家の建ち並ぶ町に見物客が押し寄せるという事態となり、

「針江生水の郷委員会」を立ち上げ、現在は必ずボランティアガイドに案内を受ける制度になっています。

 

 

飲料水に使う → 野菜や食器を洗う → 食べ残しは鯉のエサ → きれいな水が川へ流れる という循環。

 

昔から“エコ”の生活を続けてきた地区。

その象徴として、太陽光発電や小水力発電でつくられた電気により街灯を照らします。

 

ここの地域でも、「観光」を目指さないこと、みんながまちづくりに参加できることをポリシーにされていました。

地域住民が、地域を誇りに思い、幸せに暮らすことが第一であって、

無理な地域おこしでみんなが疲れ、文化が壊されてしまっては、本末転倒だからです。

 

ガイドを申し込むと渡される、パンフレットと竹コップ。

このコップも、地元の方の手作り。竹林整備にも一役買っています。

 

視察の中で、ひとつ興味深いできごとがありました。

町歩きをしていると、京都の方から「これは何ですか?」と、不思議な構造物を見つけたのですが、

地元ガイドの方も、それまで気にされたことがなかったようで、新たな発見になったようです。

 

「ヨソモノ目線」の意味を感じた瞬間でした。

 

この針江地区の方々も、以前は

「カバタなんて時代遅れで恥ずかしい。塩素で消毒した水道水を使った方が格好いい!」

と、自らの地域の宝に気づかずにいたそうです。

 

そこへ、ヨソモノが、ときには海外からも、「素晴らしい」といって見に来る。

そこで初めて、見慣れてしまっていた宝に気付かれたのでした。

 

ヨソモノ目線や、伝建地区、文化的景観といった「指定」がきっかけとなって、地域に誇りが持てるようになった。

そんな事例を、2つの地域で見せていただくことができました。

 

 

ただ、あくまで「きっかけ」は「きっかけ」です。

地域の人が(全員とはいきませんが)主体的に宝を見つけ、無理なく発信していくことで、幸せが醸造されていくように思えます。

 

我々も、「ヨソモノ」の一員として、皆様にきっかけ、気づきをご提供できればと思っています。

Posted by admin on 日曜日 11月 11, 2012 Under — ちいきの地域, pick up, お知らせ, すべての記事, プロジェクト活動記

 

弊社が関わっている京都市北区 「北山三学区」のまちづくりについて

11月5日付の京都新聞に掲載されました。

 

ひとつひとつの地域が個別にまちづくり活動をするのではなく、

三学区が合同で模索していく取組が始まっています。

 

それぞれの個性を大切にしながらも、交流・協力しあえる課題については

共同で取り組んでいく方向で、北部山間地域まちづくりビジョン策定事業は進行しています。

 

魅力もいっぱいのこの地域、どのようなビジョンが描けるでしょうか。

今後もご注目ください。

 

Posted by admin on 月曜日 11月 5, 2012 Under — ちいきの地域, — メディア掲載, pick up, お知らせ, すべての記事, プロジェクト活動記

この日、雲ケ畑の林業センターに近づくと、なんだか賑やかな声が聞こえてきました。

毎年恒例、「 雲ケ畑 森の文化祭」が今年も開催されました。

地元の方々や、雲ケ畑をフィールドとする林業サークルや自然観察のグループなどが一緒につくりあげるこのお祭りは、今年で記念すべき10回目を 迎えました。

「~河原町から30分、そこは別世界~」というテーマで、

地元の方々とサークル・団体との交流をはかり、
また雲ケ畑の魅力を発信し、都市部の人 にも地域を知ってもらおう、という趣旨で開催されています。

おいしい食べ物や、クラフト体験、雲ケ畑オリジナルグッズの販売、音楽演奏など・・・

 

【食べ物編】

薪炭の火でつくった、鹿肉シチューや鹿肉の串焼き、バウムクーヘン、
みんなでつき上げる、もちつき大会、

地元のお母さんたちの味、豚汁やおぜんざい、
地元特産品の「オオサンショウウオまんじゅう」「鹿肉コロッケ」など、

料理も盛りだくさんで、お腹いっぱいです。

 

雲ケ畑地域に棲息する、特別天然記念物オオサンショウウオをモチーフにしたおまんじゅう。
※山椒の香りがしますが、オオサンショウウオは入っていません!

 

つきたて!お餅。

 

 

森のめぐみ、シカ肉BBQもあります。

 

 

【クラフト・体験編】

体験コーナーでは、雲ケ畑の山からとれたスギの葉っぱを使い、リースづくりや、
雲ケ畑の特産品のひとつでもある、杉玉づくり体験がありました。

広場では、火を起こすスピードを競う、「火おこしレース」も行われました!

 

みなさん夢中です。

 

 

【お土産編】

地元の方々の手作りのお土産もいっぱいです。
キラキラした宝物がちりばめられたような、楽しくなるお買いものでした。

こちらは、えんぴつの形をした木のストラップ。木の笛も、とてもいい音色です。

 

お母さんたちの手作り。山椒の炊いたものをいただきました。

 

とれたて野菜もありますよ!

 

 

ところで、会場で出会ったのは、この子。

学生たちが考えた、オオサンショウウオの雲ケ畑オリジナルキャラクター。名前は「ぬめこ」、女の子です。

 

会場では、彼女が大活躍する雲ケ畑映画が上映されました。
学生たちが企画から撮影、キャストまで手掛けた力作でした!

 

その他、紹介しきれませんが、子供たちに大人気の手作りのゲームコーナーや、あたたまる足湯、
雲ケ畑を紹介する展示など、多くの人が関わってつくりあげた、一日楽しめる素敵なお祭りとなっていました。

わたしも学生時代に実行委員会として参加していましたが、これまでにないほどの盛りだくさんなコンテンツと賑やかさでした。

 

雲ケ畑の森や畑、賀茂川の恵みに感謝し、人と人とのつながりに、笑顔になるお祭りでした。

地域の方、街で暮らすご親戚、地域外から遊びに来る人・・・200人以上は、来場されていたのではないでしょうか。

 

 

お祭りが始まって10年、当初は小さなこじんまりとしたお祭りでしたが、徐々に認知度も高まり、
地域の方、地域外の方も多く訪れ、またOB・OGも遠くから駆けつけて同窓会の場にもなっていました。

雲ケ畑で山仕事サークルが活動を始めてから、十数年。
多くの卒業生が、ここを第二のふるさとのように思って、ときどき帰ってくることもあります。

 

「10年」という年数は、まちづくりのひとつのターニングポイントになるそうです。

 

地域外の人と地域との関係を築き、何かが形になり始めるには、10年かかる、といわれています。

その10年目の節目に、私たちがこの地域のまちづくりに関わらせていただけることも、
何かのご縁でしょうか。

 

この地域の、人の交流・つながりを大切に、地域の人、関わる人が笑顔になれるようなビジョンを紡いでいく。

これからも、度々お邪魔させてくださいね。

(岩井)

Posted by admin on 土曜日 11月 3, 2012 Under — ちいきの地域, すべての記事, プロジェクト活動記
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