3月15日(金)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第五回が開催されました。

 

最終回である今回はまとめとして、大きく3本立ての内容としました。

①ゲスト講座(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 シニアリーガルマネージャー 小林 洋光 様)

②参加者プレゼン

③まとめ講座

 

それでは、最終回の様子を少しだけご紹介します。

 

 

ゲスト講座

ゲストとして、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 シニアリーガルマネージャー 小林 洋光 様をお招きし、世界企業の経営、働き方の事例をご紹介いただきました。小林様は、企業法務(契約・M&A・金融・人事労務)・住宅不動産・環境・地域創生分野の幅広い法務経験を活かした実践的な事業構築を手掛けており、これまでも有名な企業様の法務に携わった経験が豊富な方です。アメリカ企業、欧州企業、日本の中小企業、林業木材業の事業者、ベンチャー企業といったあらゆるビジネス経験を経ての現在があり、代表古川の前職の同僚でもあり、現在、弊社の法務パートナーでもあります。

 

今回のお話では、様々なキーワードからお話を提供いただきましたが、世界の大企業であっても「サステナビリティ(持続可能)」「インテグリティ(誠実)」を消費者の目に見える形で提供し、顧客を育てていく、顧客と育っていく商品づくりの実例が大変興味深い内容でした。林業界においては、ポテンシャルを持ちながらまだまだ発揮できていない点が良くわかり、参加者の皆様にとっても刺激的な時間となった事でしょう。また、WAA(work anywhere anytimeの略)活動ということを実践されており、「仕事は、どこでも、いつでも」というテーマで、決まった時間に会社にいるだけでは意味がない!どんどん出て行け、自由に活動していく働き方(生き方)をしていこう!と、実際の事例を踏まえて、レクチャーをいただきました。

 

 

参加者プレゼン発表

参加者の皆様に、第4回までにお伝えした内容やフレームを活用したプレゼン発表会を行いました。

 

理念、ビジョン、自社の顧客定義、理念と利益、情熱方程式、4つの事業(主力、補助、刺激、開発)、持続可能な企業発展のための7つの経費(理念と利益)、強みと弱み、5つの喜び、先人賢人の言葉と自分の言葉、そしてこれらを総まとめとして、これまでの講座内容の総ラインナップについて参加者の皆様の言葉で発表いただきました。

 

8名の発表がありましたがどの発表も同じものはなく、理念やビジョンの宣言、数値目標の宣言、新たなマネジメント方法に向けた具体的アクション等の発表は、まさに情熱がつまった時間となりました。また、特に、座右の銘、創業者・経営者の言葉、自分の言葉という3者の言葉については、同じ企業から参加されている方でも独自の体験、エピソードを踏まえた違った言葉を発表いただきました。入社の時期、担当業務の違いによって先輩や印象に残っている経営者の言葉は異なるという発見もありました。共通の理念やビジョンを持っている企業・組合様でも、社員研修などで確認してみると、社員・経営幹部が個人で大事にしているコトが異なることが、その言葉を探ることによって分かることでしょう。

 

例えば、

Aさんであれば、

先人の言葉「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

先輩の言葉「段取り八分・仕事二分」

自分の言葉「一人じゃない。なんとかなるさ。」

 

Bさんであれば、

先人の言葉「戦は数じゃない、人だ。」

先輩の言葉「山に行けば何とかなる。」

自分の言葉「人にやさしく、自分にはもっと優しく。」

 

ということからも、マネジメントに係る経営上のポイントと個人のキャラクターがよく見えてきます。

重要なことは、

講座を聞いて(インプット)終わらず、

ジブンゴト化(アウトプット)すること。

さらにアウトプットで終わらず実践することです。

 

 

さいごに

最後にまとめ講座として弊社代表古川から、

「人生経営の成功3要素」、「企業経営の成功3要素」を、自身の具体的な経験とにもとづいて、お話しました。

参加いただいた皆様が長所を見出し伸ばし(長所伸展)、時代に合わせた経営を行い(時流適応)、自社のポジションを見定め、ある領域で一番になる(力相応一番)ことができ、今回発表された事業計画が実現されれば幸いでございます。

 

また、森林×マーケティング、そしてマネジメント(最近では人材採用、定着支援、幹部研修)に、関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

 

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各地で梅が咲き小春日和になる日も増え、山では杉花粉が今にも舞いそうな2月23日(土)、

今年度最後となる、H30年度第5回大阪経営実践研究会を開催しました。

平成の終わりも着々と近づく中、業界発想から飛び越えるべく隣接異業種のゲスト講師を2名招き、

参加者の皆様とのディスカッションや弊社情報提供などとも合わせ「価値と本質とは何か」に迫る1日となりました。

 

 

今回のメニュー

【1】ちいきの総研より報告

・今月のマーケティングトピックス

・ちいきのカルチャー

・インターン生報告:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」

・スタッフ報告:「だから、私は変化球」

 

【2】参加者近況報告

 

【3】ゲスト講座

・「某住設メーカー×林業家より~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」

・「中小企業のこれからの事業継承×印刷業イノベーション」

 

【4】マーケティング講座

・『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』

 

 

ちいきの総研より報告

■報告①:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」(弊社インターン生より)

毎回、本研究会では弊社インターンより、近況や学びをまとめた発表を行っております。前回は、弊社インターン生1名より、ドイツへの自主研修の際、現地の方に森の好きなところ、楽しみ方、ビジネスで連想することをヒアリングした結果を発表しました。今回は、さらにグレードアップし、日本でもドイツと同内容のヒアリングを実施。比較結果をお話しました。

 

教育制度、周辺環境によっても変わりますが、結果の1つとしては、ドイツではサイクリングや歩く場としての動的な森林利用、日本では森林浴や空間にいるだけという静的な空間利用として森林は楽しまれる傾向にあるとのことをお話しました。

 

様々な統計、SNSなどで流動的に流される情報から得られることもありますが実体験に基づく「生の声」が最も身近で信用できる貴重な情報ですね。

 

 

■報告②:「だから、私は変化球」(弊社スタッフより)

昨年11月より弊社に合流した男性スタッフに、これまでの業務や体験から「本質的な価値」とは何かをお話しました。彼は前職では、省エネルギーコンサルタントとして設備更新などに携わってきた経験はありますが、「林業」に深く触れることは、もちろん、弊社に来てからが初めてです。

そこで、業界発想に固執せず、素直な感想として、林業(国産材)の価値を語る時間となりました。

1)日本の林業の祖、奈良県川上村にて巨木が並ぶ吉野林業に触れ、

2)とある岡山県の原木市場にて丸太に刻まれた枝打ちの跡に感動し

3)京都北山の北山丸太倉庫にて磨かれた柱の美を体感し

感じたこと、また平成が終わる今、平成と過去を振り返り「本質的な価値」としてまとめさせていただきました。

また別機会にでも紹介できれば幸いです。

 

 

ゲスト講座

■ゲスト講座①:「某住設メーカー×林業家より ~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」(某住設メーカー C様)

「何をやるか、それを決まれば、誰でも出来る。」という熱意あるメッセージを軸に、どのように何をやるかを決めるのかということを、ご自身が手掛けたキッチンなどを事例にお話しいただきました。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)やCX(カスタマーエクスペリエンス)の視点における住設メーカーの開発の現状を振り返りながら、一つのキーワードとして「持続可能性」をあげ、再生産可能なものに価値を付加し続けられる資本や経済が重要であること、またマーケットイン(買い手発想)だけではなく、プロダクトアウト(作り手発想)の商品にこそ、素材感と物語性としての「感動」を作れるのではと、ディスカションが深まりました。ご実家は林業を営んできたということもあり、今後の取組までを視野に入れたお話もあり、これからが益々楽しみになる時間となりました。

 

 

■ゲスト講座②:「中小企業のこれから事業継承×印刷業イノベーション」(某印刷業者 O様)

大阪市内の某印刷業者のO社長様からは、まず初めにご自身の業界の定義として「水と空気以外は、すべて印刷可能なのである。」と、話題を進められたことが印象的でしたが、現在の印刷業界の縮小する市場の実態、だからこその脱業界発想の取り組みについて、今後に必要なことお話しいただきました。林業界も昭和55年を市場(生産)規模がピークになって、小さくなっていることから印刷業界と似ている点もあり、O様の脱業界発想は、参加者メンバーに響くものがあり、林業・木材業界はまだまだ異業種から学ぶべきことがあると改めて感じさせられる講座となりました。

 

 

まとめ講座

最後に、弊社の代表古川からは、『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』と題し、全国各地の最新情報をお伝えした後、今回のテーマ、キーワードとなる「持続可能とは何か」、「本質的な価値とは何か」についてお話しました。持続可能とは何か?世間ではよく聞きますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

 

林業においては、例えば、一つの捉え方としては「バリューチェーンから見る」ということがあります。森林⇒原木⇒製材品⇒住宅、家具等と木材という素材を元に変化するモノ、カネ、サービスの流れになりますが、このどこかにおいて1つでも、儲かっていない部分があると、バリューチェーンが崩れ、それは持続可能ではなくなります。某企業の商品サービスがカッコイイ!とあっても、下請けの労働環境、収益体質が悪いということが隠され続けているということもあります。そこには、やはり、バリューチェーンを繋ぐための1つの方法として、バリューチェーン(生産の前後工程)まで責任をもち、領域を変えていけるかという発想(行動)が必要なのです。

 

また、持続可能という概念においては、ローマクラブの「成長の限界」から紐解き、いつごろから「sustainability(持続可能)」という言葉が出て来たのか、研究者やシンクタンクの世界から、現在のSDGsの流れを抑えつつ、改めて「平成」という時代(30年が)が何だったのかということを振り返りつつ、技術革新(印刷業界と林業業界)に何があって、IT業界や金融業界で何があったかを振り返り、2020年東京五輪、2025年大阪万博、に向けて私たちはその先をどこに向かうのか、話題提供をいたしました。

 

具体的内容は、ここでは割愛させていただきますが、確かに林業、木材業界は脱業界発想がまだまだ足りないということは言えるでしょう。脱業界発想の他にも様々軸はありますが、持続可能な経営をするために必要なレクチャー、サポートを今後も弊社では続けて参りますが、2030年といった10年後のビジョンをどう持つか。そこには、「地域」と「森林」と「文化」にあり、改めて「こたえは きっと、森にある。」と強い信念と明るい未来を共にする仲間(同志)が増えて行ければ幸いです。

 

また、理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言という信条を実践していくことにおいて、今回は、その未来を生み出す「理念」を具体的に実践し続けるために、「決算書」をどうみるか、「粗利」をどうつくるかという基本的な話から、損益計算書における「販管費の7分類」による「やりたい理念ととりたい利益」の好循環モデルの提唱をし、みなさまの持続可能な経営を支援のレクチャーもご提供いたしました。

 

常に、学びと実践の繰り返しにこそ持続可能な発展につながっていくものでありますが、古川からの平成最後の「まとめ」となりました。

 

参加者の声

【T様(製材・建築)】

住設メーカーのゲスト講座での、自社製品に疑いを持って問いかける視点は常に忘れないようにしたいと思いました。

また100%プロダクトアウトのものづくりも今だからこそ挑戦する意味があるかもしれないと感じました。

飲食業でもあえて過剰サービスを排除して、つくりたいものだけを提供するところもあります。

作り手都合100%の商品というのは、一つのカラーになるのかもしれません。

来年度は、是非、産地巡礼ツアーを開催してほしいです。

 

【Y様(林業・木材サービス)】

古川ちいきの総合研究所スタッフのお話にあった、

林業の価値は、「時間×想い×品質から~」というお話が印象に残りました。

特に時間×想いは、出口クライアントが共感する組み合わせであり、

持続可能性との相性も良いと感じました。

 

【S様(行政)】

自身の仕事に係る、マネジメント業務に対するヒントを、今回もたくさんいただきました。

また、古川ちいきの総合研究所からの情報提供が、いつにもまして、充実していたと感じます。

書評、ルール化での本の紹介は続けていただきたいです。自分も参加したいです。

ゲスト講座では、O様の印刷業のお話では、業界発想の課題解決方法では無く、異業種、どの業界に市場があるかを探し印刷業と掛け合わせていることが参考になりました。

 

 

さいごに

今年度最後の研究会が終わりました。

いよいよ、平成が終わります。

そして、2020年には東京五輪、2025年には大阪万博と、

日本が世界に注目される時期が間近に迫ってきます。

またその先、世界に注目された後の2030年は、

林業・木材業界、建築業界はどのように変化しているでしょうか。

今から何を準備すればよいのでしょうか。

 

来年度以降も、研究会や全国各地を巡る研修などを通し、

皆様と語り合いながら一つのモデルを導き出す機会を作る予定です。

来年度も、多くの皆様と出会い、学び語り合えますこと、楽しみにしております。

 

 

 

 

 

 

 

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全国各地、梅まつりも始まり春の匂いも感じる日が増えてきましたね。

そんな2月16日(土)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第三回を開催しました。

 

第二回までは、マーケティングの基礎と応用、今回からはマネジメントの講座を開始です。

 

 

「今まで働いていて、一番うれしかったこと」からわかる企業マネジメント法

皆様にとって、働いていて一番うれしかったことは何でしょうか。

また、一番とは言わずとも、うれしかった・印象に残っているエピソードは何でしょうか。

 

実は、この一つの質問だけで、その企業における強み・弱みが見えてきます。

社員の皆様、経営幹部の皆様に嬉しかったことを出していただき、

ちいきの総研オリジナルの指標5つの軸で分類をしていきます。その軸の中で少なかった要素が弱みに、多い要素が強みに繋がることが多いのです。

昨今では、働き方改革という言葉をよく見聞きしますが、

働き方=生き方に繋がることです。

嬉しかったことというのは、社員にとって働く上でのモチベーションや、自分自身の生き方で大事にしていることに繋がるのです。

 

「人生の中に仕事があるのではなく、仕事中に人生がある。」

 

起きている時間の、一日の殆どを、人生の殆どを、仕事に使っている中で、人生の一部だ、我慢して稼ぐ手段だというだけでは、企業の持続性、地域の活性化はありえません。本メソッドは弊社オリジナルで、林業会社のみならず、地域の中小企業から、大手上場会社まで行っている「マネジメント&社員研修」ですが、是非とも、社員研修などの際に一度、「嬉しかったこと」を書きだして、会社の経営までに落とし込み、役員、幹部においてディスカッションしてみていただきたいところです。なお、実際の方法や5つの分類について分からない、実践してみたいという方は弊社までお気軽にご相談いただければサポートいたします。

 

 

リーダーの在り方

弊社スタッフ中沢より「リーダーの在り方」についての話題提供をしました。

リーダーには、「ワンピース型リーダー」(トップダウン)、「ドラゴンボール型リーダー」(ボトムアップ)の2パターンがあることをまずお話し、持続的な企業経営に重要な要素、リーダーの役割についてお話しました。

 

2パターンのリーダーについてはどちらかが良くてどちらかが悪いということは無く、既存の仕組みや体制にとらわれずステージに合わせた持続可能性を作ることが重要であります。

「持続可能」とすべき要素には大きく3つ環境「物理的」(人材・ビジネスモデル)、「社会的」(政策・トレンド)、「経済的」(資金繰り・財務状況)を捉え、攻めの営業で利益を上げ、守りの管理で利益を守ることが重要になります。

攻守のバランスが崩れると企業は疲弊していくということを、実例や実体験のまとめから、経営幹部を担う参加者の皆様に理想のリーダーをイメージしていただく時間となりました。

 

 

参加者の声

■行政職員 Y様

働ていて「嬉しいこと」をもっと掘り下げて、今の所属先では何が必要なのか、調べてみようと思いました。ビジョンの作り方は、さらに詳しい内容を教えていただきたいと思いました。

 

■木材組合 N様

理念を意識して仕事をする、リーダーを育てるつもりで新人教育をする。試行錯誤にはなるが、ジブンゴト化して実践しようと思います。また、経営感覚を身に付けるには様々な要素があるので、交通整理しながら落とし込んでいきたいと思います。

 

■森林組合 S様

ワークショップでは、働いていて嬉しいことを整理したところ、自社の弱みが見えた。次は、全体社員に働いていて嬉しいことを聞き整理し、精度を高めてみたいと感じた。

 

 

終わりに

今回で全5回の講座の折り返しが終了し、残り2回

「2/22(金):第4回 マネジメント応用(人材育成、日々練習)」

「3/15(金):第5回 まとめ(プレゼン発表)」

残すのみとなりました。本講座に参加された皆様が、すぐにでも自社で実践できることを増やせるよう残り2回の内容も組み立てて参ります。

 

また、講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。以下URLから、これまでの各地での講演まとめをご覧ただけますので是非ご参考までに、ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

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昨年度に引き続き、京都府立林業大学校「経営高度化コース」の講座を弊社が務めさせていただけることになりました。

 

平成最後の経営高度化コースでありますが、今回、1月25日(金)は全5回を予定している本コースの第1回目の開催ということで、和知(京丹波町)にある京都府立林業大学校を訪れました。森林組合をはじめ、林業事業体から参加された15名の受講者と実践を交えながらマーケティング、マネジメントをはじめとした「経営力」を学ぶことに特化。確かに、2019年は、森林経営管理法案(森林環境譲与税)等が話題をさらっておりますが、この森林経営管理法の経営然り、森林経営計画の経営然り、この「経営」とは何か。本来あるべく本質的な「経営」とは何か。異業界で当たりまえの経営力というものをどう捉え、どう我々の自力として付けていくか、それが、経営高度化コース(社会人コース)で重視をしているところであります。

 

全5回の概要は次の通りです。

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第1回:マーケティング基礎(課題解決、価値創造)

第2回:マーケティング応用(広報広告、販促営業)

第3回:マネジメント基礎(経営管理、組織運営)

第4回:マネジメント応用(人材育成、日々練習)

第5回:まとめ(プレゼン発表)

===

特に、第3回、第4回は昨年度の経営高度化コースには無かった項目であり、より組織、人材等に特化した内容となっています。(今後の本ブログでの開催レポートをお楽しみに!)

 

さて、それでは今回の講座内容を少しご紹介です。

 

 

マーケティング=的を絞る

初回ということで、参加者の皆様から自己紹介をいただき、弊社のビジョン、弊社の事業紹介等をした後にマーケティング基礎として、3C、消費の3要素、地と図の関係(ライフスタイル)をクイズを交えながらご紹介しました。クイズをやることで自らが考え、自分で書き、反芻します。これらのビジネスフレームを知ることで、自社の経営がスムーズになり、課題が明確になっていきます。

 

そこから、企業経営とは何か、マーケティングとはそもそも何なのか、マネジメントとは何かを紐解いていきます。誰でもわかるように説明していくのが売りだえる本講座。まず、マーケティングとはニーズを見極め的を絞り、顧客創造(獲得)をするこになります。そして、その顧客創造のためにも、自社の「やりたい理念」と「とりたい利益」を明確にし、商品サービスを規定し、商圏を定めるということが重要になってきます。この業界、売り先の売り先は分からない木材。売ったら終わりという木材。これでは絶対に利益が生み出されません。

 

また、自社の競合、業界の競合はどこかを知ることも重要です。ライバルは時代によって変わります。現在は、スマートフォンが普及し誰もが瞬時に情報を得られる時代です。多くの消費者が、スマホと向き合っている時間がいかに多いか。であれば、ライバルというのは隣の製材所(木工所)というだけではなく、顧客が多くの時間を割いて使っているスマートフォンの時間がライバルであり、顧客の時間をどうやって獲得するかということが大事になっているともいえるのです。木のある空間、木のある時間、森と共に過ごす時間、非日常の創出、見込みのお客様といつどこで出会うかを計画していくことが肝要です。

 

今回の講座では、自社にあり、他社になく、顧客が求めている、自社の「強み」となるものが何なのかを見つけることが重要であることをまず、ワークショップを通して、参加者の皆様には学んでいただけたことと思います。また、改めて、林業業界の「顧客」の定義が重要になります。確かに、顧客の種別(カテゴリー)が多様な、森林組合や林業事業体。単に、丸太を各種販路に売るだけではなく、山林所有者とのコミュニケーションも顧客管理の一つです。得意な顧客カテゴリーに、特異なサービスを「お客様へ」と提供する。そこからがスタートです。

 

 

経営理念、戦略、戦術、戦闘

皆様は、自社の

①理念(ビジョン、ミッション、社是、社訓 等)

②戦略

③戦術

④戦闘

の4つを説明できるでしょうか?

社員の皆様は特に、理念(ビジョンやミッション)について、説明することが出来るでしょうか?

 

貴方の組織は何の為にあるのか?

貴方は何の為に働くのか?

 

これまで何度も業界関係者の集うセミナーで、弊社代表が登壇の機会を頂いてまいりましたが、

おそらく全てを説明できる方は1割程度しかないといったところだと感じております。

ビジョンは、理念、コーポレートメッセージ、夢、ミッションに現れ、

戦略は目標(ビジョンに沿った数字)、

戦術はマネージメントであり何を作って売るか、どう作って売るか、

戦闘はオペレーションであり日々の実務実動(製造、販売など)を示すことを「有名企業の事例」や、弊社コンサルティング先の「業界の事例」を具体的にお伝えしながら、受講した皆様に経営のヒントを提供いたしました。

 

なお、今年は、毎回宿題があります。

必ず、その宿題が自社の課題解決に直接反映さえるように工夫した講座を展開しております。

 

現在、全国で20近い林業大学校が設立されています。常々思うのが、受講生のマーケット(希望人数)と、卒業者のキャリアとのギャップがどうあるか。各地がドメスティックに各都道府県だけで囲むのではなく、本当にあるべく林業事業体(カッコイイ林業事業体)の創造とその持続的な発展を支援することで、「学校」の意味が明確になります。林業の持続性、経営の持続性、人材の募集と内的発展については、日々の経営努力の先にあると思われます。楽しく、厳しく、講師側ではありますが、受講者様と共に、よき未来が創造出来れば幸いです。あと4回、よろしくお願い申し上げます。

 

 

参加者の声

【K森林組合 O様】

「経営のルールを理解しないまま、経営に手をつけることは、運転免許を持たないまま車を運転するのと同じである」という言葉が印象に残った。マーケティング、マネジメントの考え方や実践方法などを今後学びたい。そのためにも、もっと実例を知りたいと感じた。

 

【H森林組合 I様】

経営理念から考える戦略、戦術を自組合でも考えていきたい。そのためにも、どのように職員全員に理念を広めていくかを深堀していきたい。また、今までの組合の考え方を変えられるようなことを5回を通して学びたい。

 

【F森林組合 S様】

消費の3要素は初めて知り、顧客に求められているものを知るということに対して印象が残った内容であった。様々な企業のロゴマークやコーポレートメッセージ事例を見て、自組合でもロゴマークや、コーポレートメッセージを作りたいと感じた。

また、残り4回の講座を通して、森林所有者、森林組合、行政の関わり方や、地域にとって森林組合の意義とは何なのかを学んでいきたい。

 

【林業事業者役員X様】

自分は、経営力に自信があったが、改めて、何の為に林業をしているか、その理念(ミッション)=自分の言葉が足りなかったことが、強く身に染みた。これがあると、人材育成、営業拡大も見えて来る。今日は、楽しかった!

 

【木材関係業者 N様】

自社の顧客を改めて洗いだし、何が顧客のメリットなのかを根本的に考えていきたいと感じた。また、これからの講座を通して林業・木材業にマーケティングを落とし込む方法を学びたい。(もっとたくさんの民間事業体に、是非とも、参加してほしい!!)

 

 

終わりに

2019年に入り、新庄村でのワークショップ、長野県でのフォーラム登壇、今回の京都府立林業大学校の講座と、今年もありがたいことに既に全国各地で講演のご依頼をいただいております。

講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

 

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1月21日、長野県安曇野市もくりゅう館にて、

森林フォーラム「これからの森林経営と林業創生を考える~マーケティングの視点からみた林業創生と人材育成~」が開催され、

弊社代表の古川が講演を致しました。

 

長野県は県の面積に対し、森林が占める割合が実に78%に相当(高知、岐阜に次いで全国3位)する日本有数の森林県。「日本のへそ」とも言われる長野県はまさに「林業の中枢」を成しております。

 

今回の講演では、総勢100名近い行政、森林組合、民間林業者の方々にお集まりいただき、「マーケティング」という視点からの林業創生、活性化について学んでいただきました。

 

開催挨拶 長野県林務部長 山﨑様より

 

長野県林務部長 山﨑様より開会のご挨拶。

来年度よりはじまる森林経営管理法、森林環境税についてお話いただき、、年々関係が希薄となっている「森林」と「所有者」の問題を解決する一手として、長野県も多くの人が森づくりに参画しながら、森を活かす支援をしていきたいという力強いお話をいただきました。

 

古川講演~持続可能な経営マーケティングとは~

 

 

弊社代表 古川よりマーケティング視点での森林経営についてお話をさせていただきました。

 

トータル林業、フリースタイル林業

 

「林業者は業界を知りすぎてしまっている」

前例踏襲、仕方ない、こういうものだろう…

衰退が続く林業業界の根底にはこうした呪縛が存在するのではないでしょうか。

 

既存の枠組みに囚われない「フリースタイル林業」「トータル林業」で良いじゃないか。

 

例えばラーメン業界を例にあげると、「醤油ラーメン」もあれば「味噌ラーメン」も「塩ラーメン」もあるわけで、

経営者(店主)が好きなものを表現した結果、その集合体としての「ラーメン業界」が存在し、林業もまたいろいろな形があって良いということをお話させていただきました。

 

既存の素材生産という枠組みから、加工・販売、異業種とのコラボレーション、引いては地域づくり・コミュニティづくりまでを含めて「林業」と定義づけすることでマーケットも広がり、新たな業界の可能性が拓けてくるのではないでしょうか。

 

マーケティングとは

 

企業の倒産理由の66%は「販売不振」によるもの。

マーケティングの父フィリップ・コトラーはマーケティングのコンセプトを以下のように説いております。

 

‐今日のビジネス界が直面している中心問題は商品の不足ではなく、顧客の不足である。

‐マーケティングとは企業の顧客製造部門である。

‐マーケティングの目的は販売(セールス)を不要にすること

‐マーケティングの対象は3つ

①よい顧客

②よい資金(投資家、ファンド、金融機関)

③よい人材(社員、パートナー)

 

販売不振、物が売れない理由を考える時に、自社の商品やコストについて考える視点は当然重要ながら、

商品を買うのは「顧客」であり、自社の製品・商品が「過剰生産」となっている視点に立ち返り、「顧客を創造する」というのがマーケティングの基本的な考え方です。

 

さて、林業の世界における顧客とは。

原木市場?製材工場?バイオマス工場?山林所有者?行政(補助金)?

既存の販路では顧客の数は限られ、パイの奪い合いでは限界がありますし、各事業体、戦略によって異なるもの。

前述の通り、「トータル林業」「フリースタイル林業」の視点を持ち、新たな市場を創ることは、すなわち新たな顧客を創ることに繋がります。

 

経営とは?価値観とは?

 

「経営が分からずに事業をやるのは、運転の仕方を知らずに自動車を運転することに等しい」

 

「事業を営む」と「会社を経営する」は決して同義ではないのですが、多くの林業経営者の方々は素材を生産し、

木材を卸す事業=経営とはき違えてしまっているケースが多く存在するように見受けられます。

 

「経営」という土台があり、その上に「事業」は成り立ちます。

資金調達、運営管理、マーケティング、財務会計、情報収集、人事採用…

経営の要素は多岐に渡りますが、これらを理解せずに事業を進めることは、運転の仕方を知らずに自動車を運転すること、無免許運転(違反)に等しいのです。

 

そして、会社経営の礎を創るものは「理念」であり、「理念」を創るものは経営者の「価値観」であり、「情熱」。

情熱とは「好き×憤り」の方程式、そして自身の過去の原体験から生まれるものです。

 

「好き」は持続的に人や物事と向き合い続けることのできる動機付けとなり、

「憤り」は行動を起こすため、課題や試練と立ち向かうためのエネルギーとなります。

 

自身の持つ「情熱」を「理念」に。

そして、その「理念」を「経営」に。

 

産出額、市場規模について~長野県の林業の実態を知る~

 

会社経営をする上で、自身の業界を知る、地域の現状を知るという視点が非常に重要です。

「長野県の木材生産の産出額知ってますか!?」という問いかけに対して、会場では首をかしげる参加者も多く、業界の現状を数値でご紹介させていただきました。

■日本

【産出額】

林業生産額 4405億円(木材生産2135億円、栽培きのこ類2270億円)

漁業生産額 1兆236億円

農業生産額 9兆3053億円

【比率】

林業(原木)1:漁業5:農業44

■長野県

【産出額】

林業生産額552億(木材生産46億、栽培きのこ類506億)

農業生産額2,420億円

【比率】

林業(原木)1:農業53

※平成28年度 農林水産基本統計データより

 

数値で見ると改めて林業という市場が他の産業と比較し小規模であることが分かります。

重要なのはこの数値を見て、林業経営者がどのように受け取り、行動を起こすか。

 

数百年、数千年前から私たちの生活と密接に関わってきた森林。

数十年、数百年の時間をかけ先人たちの想いを継ぎ、育ててきた木。

これが大手企業1社の利益で回ってしまうという現実。

 

改めて業界を知るということが、前述の「憤り」にも繋がるのではないでしょうか。

 

平澤林産有限会社 平澤様 ~社内教育、安全管理の徹底~

 

小休憩をはさみ、第二部のパネルディスカッションでは、

長野県伊那市の林業経営者、平澤林産有限会社の平澤社長より自社の経営についてお話頂きました。

 

「林業において最も重要なのは無事故であること。事故が平然と起こるようであれば、林業なんてやらない方が良い。」

 

林業における労働災害の件数は他の産業と比較して、圧倒的に高く、平成29年度では約40人の方が命を落とされています。

(林野庁ホームページより:http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html

 

県内一の社員教育の徹底を自負されている平澤林産では、安全管理に対する教育が徹底されており、この10年で起きた事故は1回。

(※打撲程度の軽い怪我のみ)

林業は、マーケティング第一ではなく、あくまでも、一番はやはり安全性であります。

そんな平澤林産様は、安全管理のみに限らず、社員に憩いの場を提供したり、またドローンを活用し安全かつ効率的に森林調査を行う等、活発に取り組まれており、パネルディスカションの前にご講和をいただきました。

 

「社員の環境整備(安全管理、教育、育成)が整っている会社が最後には勝つ!」と力強い言葉。そして、

平澤社長の強い理念、前述の「経営」という土台を意識して事業を営んでいることが強く伝わってきました。

 

 

パネルディスカッション~弊社代表 古川より~

 

パネルディスカッションでは古川より講演内容にあった「経営」「マーケティング」という考え方の具体的なアクションについて、

詳しく解説をさせていただきました。

 

まず経営にはいくつかのフレームがあり、それを知っているかどうかが重要であり、4つ、5つで構わないので、

経営者が自分事化でき、自社に当てはめることのできるフレームを知っていることが重要になります。

 

例えば「3C(顧客:Custmer,自社:Company,競合:Competitor)」というフレーム(考え方)があるが、それだけで自社の「強み」は見えてきます。

 

3Cのうちのひとつ、競合(ライバル領域)を考えた時、

例えば、林業では、A材、B材、C材というが、A材(製材用)のライバルは外材だけでなく、より広義的な見方をすれば鉄骨でもあるわけです。

 

B材(合板用)も、C材(チップ用)も、ライバルは異素材にもあるはずで、ライバルがどこにいるのか、

この視点を自身の業界のみの狭義的な視点で見るのではなく、異業種・異業界も含めた広義的な視点で捉えることが市場で生き残ることに繋がっていきます。

 

最後に、経営とは理念と利益の設計力。

マーケットニーズをとらえ、ライバルにない独自の商品力(製造力、サービス力)…

そして、それを売るための販促(広報、広告)、営業力(提案、対人)…

また、それらを、実行していく人材と組織(チーム力)、財務(資金繰り、管理会計)、固定客化…

そして、それを日々廻していく目標設計力とPDCAマネジメント。

 

これらは独立したものではなく、全部一緒であり、これが繋がっていなければ正しい経営とは言えません。

もし一部ができないのであれば、誰かに託す、任せる、委託するといった手段を取り、経営者自身が勉強し、自分の力にしていくことが必要です。

 

それこそが経営であり、どの業界・業種でも変わることはありません。

 

参加者の声

 

・情熱=好き×憤り、まさに記憶に残りました。生ける「シカバネ」にならないよう、いつまでもある程度の情熱は以て続けていきたいものです。

 

・経営意識と事業管理に関して、フォレストリーダーを通して、教育していく必要性を感じました。

 

・生産性とマーケティングの話はもっと聞きたい。まずは、顧客がどんなことを望んでいるか、洗いざらい出してみたいと思います。

 

・価値観を作るものが何か、考えさせられました。理念と利益。まさに、やはり補助金からの脱却がテーマです。

 

・運転免許がなく自動車を運転するがごとくという話にあったが、経営の事を知らず、林業の事を考えることがいかなる誤りかを知った。改めて、何が他の地域と違うのか、他の森林とどう違うのか、掘り下げたい。

 

・行政的に選定するとそうはならないでしょうが、「顧客が評価すべき!」という見方は良い!顧客が事業体をしっかり選び、委託できれば、それがより良い!

 

・まさに、経営感覚を持った社員の育てる方法、経営感覚が低い経営を変える方法をもっと知りたい。

 

最後に

 

今回のフォーラムでは大変多くの方々にご参加いただき、林業経営について学び、考えていただきました。

衰退産業と言われる林業界ですが、まずは「経営」を知り、業界を知り、異業種にもアンテナを張ることで、新たな市場を創造し、新たな顧客を獲得することが重要です。

 

現在、衣料品や雑貨のセレクトショップで有名なBEAMSが牛乳石鹸共進社とコラボレーションし、衰退が続く東京都内の銭湯の活性化のイベントを開催しております。

(BEAMSジャパンHP https://www.beams.co.jp/company/pressrelease/detail/311

 

「アパレル×銭湯」

まさに既存の枠組み、業界の垣根を超えた取り組みです。

 

「林業×〇〇」の無限の可能性を模索しながら、全国の林業地域活性化のための支援を今後も続けて参ります。

 

林業×マーケティング×リクルートに係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。

 

ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。
https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

Posted by wpmaster on 月曜日 1月 21, 2019 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

大阪より中国道をひた走ること約3時間。岡山県の北西部、鳥取県の県境にその村はあります。岡山県真庭郡新庄村。

日本で最も美しい村連合(http://utsukushii-mura.jp/)にも加盟するその村の雄大な森は美しく、なだらかな清流は優しく、そこで生きる人たちは温かい。人口約900人のこの村はかつて、山陰・山陽をつなぐ出雲街道の宿場町として栄え、歴史的な建造物が今もなお残り、非常にのどかで優しい田舎風景が残る地域です。日露戦争の戦勝記念に植樹されたという「がいせん桜」と名を冠した桜の名所として、春は桜花爛漫の景色が広がります。

 

弊社としては、代表古川と長くお付き合いのある関係者からご縁をいただき、昨年より新庄村の森林・林業に係る基礎調査及び地域戦略策定として村内の基幹産業を軸とした村づくりの一端を担う事業を新庄村役場や村内関係者の皆様と進めております。

今回の事業では、「村づくり」が1つのキーワードとなるため、林業だけではなく、農業、観光、福祉など村内外の関係者から広くアイデアや意見を集め、皆様と共に成果を生み出していくべく、2019年、1月10日、まだまだ正月明けの松も取れぬ忙しい時期に、総勢15名の参加者と共に、新庄村役場中央公民館にて、勉強会・ワークショップ「第一回新庄村林業活性化による地方創生勉強会~メルヘンの里からアップデートせよ~」を開催しました。

役場職員の方々をはじめ、県の森林課職員、森林組合、民間企業の方々と新庄村の地域づくり、山林に関わる多種多様な皆様が一堂に会し、「新庄村の強み」について語り合いました。

 

 

 

強みとは?・・・新庄村とは?

 

弊社代表の古川より、自己紹介、会社紹介を交えつつ、「理念と利益」「課題解決より付加価値」「地域とブランド」についての基本的な考え方をお伝えし、新庄村の強みについて参加者の皆様に考えて頂きました。

強みとは「自分たちが出来て、お客様にも求められていて、他人には真似出来ない」こと。

自分たちの住む村の強みを考えていく上で、マーケティング戦略を考える際のフレームワーク、いわゆる「3C(顧客:Custmer,自社:Company,競合:Competitor)」の考え方を参加者の皆様にクイズ形式で学んでいただきました。クイズにすることで、判ったつもり、知ったつもりがなくなり、腑に落ちるように弊社オリジナルの解釈をいくつか提供しつつ、自分事化していきます。

ひとつに、このクイズでは、
‐「売り物(商品/サービス)」や「売り方(販促/営業)」を強化する思考パターン(自社:Company)
‐「顧客ニーズ」「顧客満足」を把握する思考パターン(顧客:Customer)
‐「競合」を排除する、あるいは包み込む、連携するという思考パターン(競合:Competitor)

 

上記のようなクイズにより、地域における、自分における、マーケティングに関する思考パターンが分かります。

 

人や社会に求められ、かつ他の地域には決して真似することのできない、自分たちの地域のオリジナルにこそ、強み、勝機があるということを体系的に学んでいくわけですが、3Cのマーケティング思考は、その先がポイントであります。それは、地域発、地域内の関係者発による林業(地域)活性化を目指すための基本ワークであり、地域の方々と共に帆走しながら進めてきた全国のプロジェクト事例を合わせて紹介することで、オリジナルのコンセプトを作り出し、自らの行動の源泉(誇り)にしていくことが肝要です。

さて、3C分析の考え方を学んだ上で、実際に新庄村の強みについて参加者の皆様に意見を出し合って頂きました。

 

 

ワークショップ~私たちの強みとは~?

 

5名3班に分かれ、参加者の皆様には、大きな模造紙に新庄村の強み、良さを付箋紙に書き出してもらい、グルーピング、ネーミングをつけてもらいました。出てきたキーワードとして、「がいせん桜」「ブナ林」「野生動物」「水源」「トレイルラン」といった自然環境・地域環境に関わるものが非常に多く、住民・関係者の共通の誇りとして認知されていることがよく分かりました。

また、必ず皆様が書かれていたのが、地域の特産品である「ひめのもち」

こしが非常に強く、優しい甘みのあるお餅。新庄村では昭和58年から生産がはじまり、ふるさと納税の返礼品としても多くの方々から高い評価を得ており、地域が誇る逸品ですので、是非、一度ご賞味くださいね。

おもしろ回答としては「〇〇さん!」「〇〇所長!」といった地域住民の固有名詞が登場している班もありましたが、実はこれが大事なのです。企業経営で戦略を考えるとき、経営資源の最適配分(選択と集中)という言葉がありますが、地域は「人」が少ない。いや「人」こそが資源(地域の強み)であるのです。それを堂々と言える環境作りこそが地域づくりの醍醐味であり、重要であり、またそこに外部資本・外部人材の掛け算をすることで、内発的発展をしていくというところが、地方創生の大上段を構える手前で大事なこととなります。

さて、ワークショップの方は、水生昆虫の具体的な話題もでてきて、盛り上がりまして、まだまだ何か発想が出てきそうな予感…そんなところで一時小休憩・・・。

 

 

他地域の事例に学ぶ~憧れは実は既に存在しているもの?

 

小休憩を終え、後半は弊社が支援を行った(行っている)他地域の事例を紹介。

今回の勉強会で最も参加者された方々の興味、集中、熱気を感じた瞬間でもありました。どのようなプレイヤーが地域にいて、どのような理念を持ち、潜在的な想いを形あるもの、価値あるものとして創り上げていったのか。3Cの要素を意識したワークショップの後だったからでしょうか。他地域の「強み」と自分たちの村との違い、また自分たちがワークショップで「強み」と思っていたことが、実は他地域にもあるのでは…そんな意識を持ち、話を聞く参加者の皆様の真剣な後ろ姿がとても印象的に残りました。そして、3Cにより、周りを見て、比較を一度することにより、ゆえに自分たちの地域の「強み」からこそ、「誇り」がうまれるものであり、自分の地域への愛着が産まれてくるものです。

 

 

ワークショップ延長戦!~まだまだあるぞ!私たちの村の強み!~

 

他地域での事例を聞いた上で、改めて自分たちの強みについて考えていただきました。

他地域の言語化(図式化)された「理念」に触れることで、見えてくる自分たちの強み。
そこに住む人にしか分からないオリジナリティ溢れる回答が続々と出て参りました。

「現役で長寿の人が多い」

「ローカルルール、人を許す器、心の豊かさ」

「チャレンジするフィールドが提供できる」

「花粉症患者が少ない」「この地域の人はDNAが特殊なのではないか」(笑)

そう、「羨ましい」や「憧れ」というものは、自分に無いものを憂う感情ではなく、実は元々持っているものを輝かせたい、もっと磨きたい、そんな気付き・渇望感から生まれるものなのだと思います。実は多くの方が気付いていないだけの素敵な魅力が、新庄村にはまだまだありそうです。

 

 

改めて数字で見る私たちの村~地域調査フィードバック~

 

最後に弊社高田より、新庄村の地域調査結果として、山林に関する市場の推移、全体の市場から見た岡山県、新庄村の林業・木材流通の現状と課題について発表しました。自分の住んでいる地域、自身が生業としているものを「数値」で見ることによって、ワークショップで見つかった強みと照らし合わせ、「本当にそうなの?」「もっと活かせる方法があるんじゃないの?」と新たな可能性を探る興味深々な参加者の姿が印象的でした。弊社として、どの地域をご支援していても思うところでありますが、林業のデータを林業界の人だけが知っているのではなく、地域の人が知ってほしい情報として、どう地域内循環・加工するべきかが、活性化のポイントであり、改めて、開かれた「集まり(コミュニティ)」の必要性を再認識いたしました。

東京が東京であるのは、人の多さではない、閉じていないということだ。

地域が過疎であるのは、人の少なさではない、閉じてしまっているということだ。

 

古川の講演でもよくお伝えする内容ですが、改めて、「外部」と「内部」のコーディネーターとして、地域の連綿たる想いを形にするというお手伝いをさせていただき責任を強く感じるとともに、懇親の場も別途にご用意いただいたことも改めて感謝とお礼とを申し上げます。

 

参加者の声

・森林組合職員 S様
「近隣の市からも、村民に何か還元できるような働き方をしていきたい。」

 

・地域おこし協力隊 T様
「ワークショップを通じて、町づくりは、自身一人だけではできないことを知れた。
私自身は都会に住んでいたことの方が長いので、外からの支援方法を自由に表現できる形をつくっていきたい」

 

・森林セラピー I様
「新庄村に来て長い時間が経っているが、山は大きく豊かになっている。しかし災害も多くなっているので、心配でもある。どのように森と関わるかをこれからも考えていきたい。」

 

・森林セラピー T様
「ワークショップを通じて、これまではダメなところに目が向きがちであったが、新たな良さに気づくことが出来た。森を使って子供たちとふれあう他地域の事例を習って、参考にしていきたいと感じた。」

 

・森林組合職員 S様
「一人一人の違う言葉、感情を大事にしたいと思う、まさに参考になった勉強会だった。品質基準の徹底だけでなく、商品のデザイン、言葉のデザイン等の重要性を学びながら、林業と改めて向き合っていきたい。」

 

・県職員 I様
「森林環境税導入等の時代の変わり目、数十年経ち、林業を取り巻く状況は大きく変わっている。不安もあるが、その中で県として・市として・村としてどのように連携し、一緒に考えていくかが重要で、多種多様なプレイヤーの集まる場は貴重だと思う。」

 

・民間会社 Kさん
「このような機会は、過去に村では無かったので、本当にありがたい。今回、他地域の取組を参考に、ゆえに、オンリーワンを目指したい。まさに、フロンティアとしての最初の一歩が踏み出せた。」

 

・県職員T様
「他地域の事例紹介を聞き、是非深掘りしていきたい。林業と異業種のコラボにも可能性を感じる。」

 

・民間会社I様
「地域によって、素材の使い方(出し方)が異なることが勉強になった。今後のワークショップを通じて、まずは、良い共通言語(キャッチフレーズなど)を創っていきたい。」

 

 

閉会の挨拶~中村副村長より

 

最後に中村副村長より閉会のご挨拶を頂きました。

「何が地域にとって一番合っているかは、意見を出し合ってみないと分からない」
「地域ごとに特色があって良い。1つずつ議論を交わし、まず参加者が『気付く』ことが重要である」

 

地域づくりはゴールがあるようで、見えにくい部分がある中で、また、目標や期限を明確にトップダウンで決められてしまうと、持続性のないカタチになりがちですす。

 

地域の事を、自分たちで、やってみることが大切。

「いわゆる植林、造林で、こうなってほしいと実際に育てていても、1年、2年、また、次の間伐まで、思うように育っているかどうかはわからない。その時になってまた考えて動く、動きながら考えていく。林業もワークショップも一緒で、それが大事なんです。第二回もありますが、皆さんからアイデアを出し合って、動いていければと思いますので、次回からもよろしくお願いします。」

 

中村副村長の言葉と参加者の皆様の姿勢に、村としての一体感ある空気が流れていくのを感じました。

 

最後に

地域の成功事例が、また他の地域を創る礎となり、相乗的に、広く循環し、自立した地域同士が1つの輪となり、社会をつくる。

 

「オンリーワン」「オリジナリティ」「差別化」

これからの時代を生き抜くため、勝ち残るために必要な要素ではありますが、これは手段であり、目的は自分たちの地域の持続性は元より、社会が持続していくこと。

 

「〇〇も良いけど、新庄村も良いよね!」

そんな声が溢れるよう、今後もワークショップを通じて、より多くの人や地域に認知され、村民が心から誇れる「新庄村」であるよう、支援を続けて参ります。

 

第二回勉強会・ワークショップは、2月13日(水)に開催します!テーマは、前回の「強み」とは何か活かし、「マーケティングの基本(何をどこにどう伝えるべきか)」と「お金と正義の話」を中心としたワークショップです。理念なの?利益なの?そこに踏み込んでいきつつ、より多くの参加者の方の声から、新たな新庄村の可能性を探れる場となりますように。新庄村民の方はもとより、住民ではないが、新庄村の為に何かやりたい!という方がいらっしゃいましたら、是非、弊社の問い合わせページより、ご意見を多数いただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 1月 10, 2019 Under pick up, すべての記事

 

 

間もなく2018年が終わります。

今年は「平成最後の○○」という言葉がついて回る一年でしたが、

皆様にとってはどのような1年だったでしょうか。

 

 

今年も弊社では、「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングの公開に合わせ、

弊社の独断と偏見で作成した、林業・木材業界のトレンドニュースを発表します!

 

とその前に、2016年、2017年の林業・木材業界をまだ見ていない!、見直したいという方は、

以下のURLリンクからご覧ください。

===

2016年林業・木材業界のトレンドニュースはこちら⇒https://chiikino.jp/blog/?p=6870

2017年林業・木材業界のトレンドニュースはこちら⇒https://chiikino.jp/blog/?p=9016

===

 

それではまずは、2018年の「日経トレンディ」が発表したヒット商品をご紹介。

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00064/00001/

(詳細は、日経トレンディWEBサイトから ↑ )

 

1位 安室奈美恵

 

2位 ドライブレコーダー

 

3位 ペットボトルコーヒー

 

4位 ZOZO

 

5位 グーグルホーム&アマゾンエコー

 

6位 漫画 君たちはどう生きるか

 

7位 aibo

 

8位 ケーブルバイト

 

9位 本麒麟

 

10位 NONIO

 

 

ちなみに、一昨年の1位はポケモンGOということで、弊社選定は、新国立競技場の設計が決まった隈研吾~さん!そして、昨年の1位はNintendo Switchということで、弊社選定は、秋田のスギッチが引退!というニュースとなりましたが、今年は9月に引退された平成を代表する歌姫、安室奈美恵さん。まさに平成最後のトレンドを飾るにふさわしいランキングになったのではないでしょうか。

 

さて、今年のヒット商品、皆さんはいくつ知っていましたか?

実際に買ってみた商品はいくつあったでしょうか?

 

それではお待ちかねの

2018年林業・木材業界のヒット商品ランキングの発表です。

 

 

 

 

 

第10位 AROMA

「口臭科学から生まれた『NONIO』」に対し、

「森林化学から生まれた『AROMA』」がランクイン!

 

(アロマオイルの蒸留 一般社団法人ウッディーラー豊田・ 愛知県豊田市)

 

今年は全国各地でアロマオイル事業が拡散しました。試しに、「国産 アロマ」でウェブ検索をすると様々な商品がヒットします。用材としては使われない枝葉から採取可能なため、有効なカスケード利用として今注目の商材です。「森ではたらく!」で紹介されている北海道モミのフプの森さんや岐阜高山のオークビレッジのyuica(ゆいか)等がブランドとして有名でありますが、現在、全国各地で広がっており、弊社では、地域の森アロマを40以上調べ上げマーケット分析をしておりますが、商品(樹種、精油方法、ネーミング、パッケージデザイン、価格、販路、ライフスタイル提案)の現状を見ると、非常に面白い傾向が見えてきていますよ。まだまだ伸びそうな市場、皆さんの身近にも地域材を利用したアロマオイルを販売している企業や店舗があるのではないでしょうか。

 

 

さて、第9位、第三のビール(本麒麟)に対して、こちらがランクイン!

 

第9位 おだやかな革命

(引用:おだやかな革命 WEBサイト<http://odayaka-kakumei.com/>)

 

第8位、「第3」のビールらしからぬ飲みごたえの本麒麟に対しては、「第3」を絡めて、おだやかな革命がランクイン!エネルギーでいえば、人類は、火を使ったときが第一次エネルギー革命、第二次が蒸気と石炭エネルギー。そして、石油や電気を組み合わせて利用するようになったことを「第三次エネルギー革命」と言うようですが、まさに我らの環境(林業)業界では、第三次はもはや古い。いまや、石油などに依存せず水力や、木質バイオマス燃料といった再生可能エネルギーを活用が広がりつつある昨今、2018年は、その市民電力を追ったドキュメンタリー映画が公開されました。大型補助金バイオマス発電(批判)の話題もありますが、やはり、足元の自然、足元のエネルギーを見直すきっかけ。公開から10か月経った12月現在も各地で自主上映ですので、まだ見ていないという方は是非ご覧いただき、自身の身の回りのエネルギー利用について振り返るきっかけとしてください。https://www.youtube.com/watch?v=On8rj2q7hOM (予告編youtubeより)

 

次は、第8位、ケーブルバイトに対して・・・。

 

 

 

第8位 高野山ケーブルカー

(引用:朝日新聞DIGITAL  2018年11月25日記事<https://www.asahi.com/articles/photo/AS20181125001762.html>より

 

ケーブルバイトに対しては、「ケーブル」繋がりで「高野山ケーブルカー」を推薦。安易な言葉の繋がりだけ?いやいやそれだけではありません。1200年の歴史を持つ高野山真言宗の総本山を支えるのは、歴史ある山々でもあり一昨年の高野山 壇上伽藍・「中門(ちゅうもん)」再建には同じく高野山内から出材した300年生以上のヒノキが使われています。

その高野山へと誘う重要な交通手段としてあるのが、高野山ケーブルカーであり、今年は1964年から54年間使用された車両が引退を迎え、2019年からは新車両に置き換えられることになりました。引退を惜しむ声もあり、南海鉄道の沿線では、「3代目高野山ケーブルカーありがとうキャンペーン」も開催されるほどでした。

ちなみに新型車はこちら!かなり刷新されてますね!2019年3月からデビューだそう。

https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/180606_2.pdf

(南海電鉄WEBページより)

 

第7位 ShopBot

(引用VUILD株式会社Facebookページ<https://www.facebook.com/VUILD.co.jp/?tn-str=k*F>より)

 

AIがテーマとなった「aibo」に対しては、ShopBot(株式会社VUILD)がランクイン。2018年ウッドデザイン賞(林野庁長官賞)も受賞。木材加工にもデジタルファブリケーションの波がじわじわとやって来ています。3D加工の機械も身近になり安価になってきています。ShopBotはこれからの木工やモノづくりの、心強い相棒となるか、今後も大注目です。産地側がより直接的に消費者へ商品を届けやすいという時代になってきています。

気軽に、どこからでも、オーダーサイズの棚や家具が発注することが出来るようになる時代も目前です。

 

さて、次は、第6位「君たちはどういきるのか」に対して・・・。

 

 

第6位 「森ではたらく!27人の27の仕事」4年経っても…

(当日のイベントの様子はこちから。 https://note.mu/gakugei_pub/n/n57daf8c0979e )

 

80年の時を超えた“史上最大”のリバイバルヒットとなった漫画「 君たちはどう生きるか」に対しては、弊社代表古川大輔著の「森ではたらく!27人の27の仕事」。韓国語版も出版されロングセラーになっています。今年7月には東京で出版4年が経って、5周年記念イベントを開催しました。100人を超える参加者が東京に集まり、4年経っての変化を感じる機会となりました。これからも、書籍「私たちは、森でどう生きるか」多くの若者のヒントになるバイブルであり続けてほしいと願います。

 

さて、次は第5位、グーグルホーム&アマゾンエコーに対し・・・。

 

 

第5位 W350 & LOOP50

(引用:【左画像】住友林業株式会社WEBサイト<https://sfc.jp/information/news/2018/2018-02-08.html>、【右画像】
日経 xTECH 2018年3月14日掲載記事<https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00091/00009/>より)

 

グーグルホーム&アマゾンエコーに対し、最新技術と○○&○○と解いて、この2つがランクインです。昨今、木造建築物が注目されているいますが、今年(2018年)は、日本を代表する企業から大規模な木材利用の構想が打ち立てられました。住友林業株式会社からは、「街を森にかえる環境木化都市の実現へ」のコンセプトからW350構想が、株式会社大林組からは「森林と共に生きる街」のコンセプトからLOOP50構想が発表されました。
高層建築、大規模建築は鉄骨だけではなく木質とのハイブリットの時代へと変わりつつあります。

 

さて、次は、第4位。ZOZOさん、某芸能人と宇宙旅行の話題ではなく、あくまでZOZOスーツからの想起です。

 

 

 

第4位 林業用アシストスーツ

(引用:日刊工業新聞 12月26日掲載記事<https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00456340>より)

 

ZOZOスーツにより自身の体の採寸をし、体型に合った服を気軽に買えるようになった今年ですが、林業界においては気軽に山作業、重い荷物運びができるようになる「林業用アシストスーツ」でしょう。さらに、こちらAIを搭載した当スーツは、着用者の動きから次の行動を予想しサポート、腰や関節の負担を軽減してくれる優れものです。試験も進み、各地の林業現場で注目を集めています。実際に、弊社のお付き合い先で導入を検討しているところまりますし、AIがついていないのですがアシストスーツでは、実際にデモンストレーションをし、木材の運びやすさを実感したものです。人間では出来ないことはないか、多くの異業種がAIによって要らなくなる職業が増えるとありますが、林業は絶対なくならない必要な人間の技術と、AIが出来る(人間がやらなくていい)技術、その両方が必要となってくるのは確実であり、安全性のテーマが一番の林業、その今後が楽しみです。

 

さて、第3位。ペットボトルコーヒーに対して・・・。

 

第3位 木材ストロー

(引用:アキュラホーム株式会社WEBサイト<https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001559.000005113.html>より)

 

ペットボトルコーヒーの人気が高まる一方、エシカル消費において見ると、脱プラスチックの流れは止まりません。例えば、スターバックスコーヒーでは、ストローを使わず飲める容器を導入したり、紙や再利用可能素材でできたストローへの切り替えが進んでいます。本質的な「持続可能な資源利用」に対して、そもそもツッコミどころがイッパイなエコマーケット市場。そんな中、木材ストローを量産するメーカーも誕生しました。ストローのみならず買い物袋もビニールから紙にするなどの動きもあり、これからますます石油依存の資源から木質資源への転換は加速しそうです。上手くその流れに乗り、本業の私たちも、上手くビジネス(収益)を広げていきたいところです。

 

さて、第2位、ドライブレコーダーです。どこでも、「見られている!」そこに着目しました。

 

第2位 準天頂衛星システム

(森林クラウド羅針盤WEBサイト<http://rashinban-mori.com/article/2017/11/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E5%8D%98%E4%BD%8D%E3%81%AE%E4%BD%8D%E7%BD%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%EF%BC%81%EF%BC%9F/>より)

「東名高速あおり運転事故」の報道後、“走る防犯カメラ”に事故抑止を期待した人が殺到し、第2位にランクインしたドライブレコーダーですが、宇宙の業界からではありますが、数センチメートルの誤差で地形測位が可能となる「準天頂衛星システム」(みちびき)がランクイン。2017年に打ち上げされ、2018年に4機体制になり、高精度測位サービスも順次提供予定。森林GIS・GPSが変わる!?と期待も。これで、地域の林業ビジョンが見えて来るでしょうか。現場に必要な踏査と立ち合い確認は別途必ずあるので、行き過ぎたデータとなるか、利用価値があるのか、これから異業種での利用動向をみながら、常に追っておきたい情報です。

 

さて、第1位です。安室奈美恵さんに対して・・・。

 

 

第1位 泉 英二 氏(愛媛大学 名誉教授、元副学長、元合唱部顧問)

(西日本新聞 2018年11月14日記事<https://www.nishinippon.co.jp/feature/kouunki/article/465431/>より)

 

映えある第1位は、2018年4月、森林経営管理法案の衆議院 農林水産委員会での発言が話題になり、林業・木材業界において大きな影響を与えているこの方、泉  英二 氏です。泉氏は、学生時代(40年以上前から)吉野林業の研究を行い、いったんは業界から引退しかけたものの、また、某奈良県の林家との出会いで、新たなHEROに「森だけの~ため~のヒーロー♪」。本当に林家の事を想い、現場に密着した独自の理論展開は多くのファンを作っており、現在は、全国で引っ張りだことなっています。

 

また、全国で物議を醸している、森林経営管理法案。2018年
「意欲と能力のある林業経営体」。今後の動向にも注目です。

 

(参考)

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000919620180412009.htm

(↑衆議院 第196回国会 農林水産委員会 第9号(平成30年4月12日)

 

最後にまとめ表です!

 

いかがでしたか?

今年の全国のトレンドから、業界のトレンドまでを掴んでいただけたのではないでしょうか。

 

2018年、皆様にとってのヒット商品や、大きなニュースは何だったでしょうか。この機会に振り返り、来年のビジョンを描きながら年を越してみてはいかがでしょうか。

 

(追伸)

なお泉先生。私的なお付き合いも含め、色々とお世話になっている中、無許可でこちらにご紹介させていただいたいこと、お詫び申し上げます。改めて、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 12月 27, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

11月23日(金)‐25日(日)の3日間は愛知県豊田市にて、A館T-FACE9F とよた子育て総合支援センター『あいあい』リニューアルに合わせてウッドトイ・カーニバルが開催されました!

3日間で来場者は約6,000人ということで、多くの方にご来場いただき、子供たちは豊田市の木で作った遊具やおもちゃでおもいっきり遊べる3日間となりました。

同イベントでは、地域材利用拡大プロジェクトからご支援をしている「一般社団法人ウッディーラー豊田」が豊田の木から蒸留したオリジナルフレグランスが作れるワークショップを行うということで、25日(日)に、サポートスタッフとして参加しました。

 

 

 

とよた子育て総合支援センター「あいあい」とは?

子育て支援センター「あいあい」は、豊田市が管理する子育てに関する総合支援を行っている施設で、専門スタッフが子供の食事、睡眠、遊びなどのお悩み相談の対応、お母さま方のコミュニティづくりのためのサークルや育児に関する講座開催や情報誌発行などまで行っています。

駅に隣接する百貨店内に設置されているため、公共交通機関や自家用車でのアクセスも良くリニューアル前から多くの方に愛用されている施設でした。

今回のイベントは、2か月間同施設を閉鎖し、前面木質化などを行いフルリニューアルしたということもあり、

豊田市内および豊田市周辺市町村のお子様がいらっしゃるご家族が大注目するイベントとなったようです。

 

 

「森づくり」のまち、豊田の山から癒しをお届け

 

3日間のイベントの内、25日(日)に一般社団法人ウッディーラー豊田では、オリジナルフレグランスづくりのワークショップを行いました。

今回は、クロモジ、スギ、ヒノキのアロマウォーターを来場者にお好みでブレンドしていただき、専用ボトルに詰め込んでお持ち帰りいただきました。

 

会場では、実際に蒸留器を使ってクロモジのアロマウォーターと精油を抽出していました。

科学の実験のような雰囲気に、子供たちも興味津々、親御さんも初めて見る方がほとんどで、

普段アロマオイルを使用している方にも抽出前の材料から知っていただく貴重な機会となりました。

 

普段の生活からは、林業や森づくりと聞くとイメージできない遠い存在と思う方も少なくはないと思いますが、フレグランス、香りを通して身近な存在に感じていただくことが出来たのではないでしょうか。

日々の生活を癒す香りは、実は家から近い場所から採れる材料から出来るということを知っていただければ、

森林、木材への愛着も深まることでしょう。

 

しかしながら、一般社団法人ウッディーラー豊田では、アロマオイル事業がメインというわけではございません。

既に最近の豊田市街地を歩いたことがある方は、ご存知の方もいるかもしれませんが、豊田市産材の木を使った家具や、建築物のデザインやコーディネートを行っています。

歩道に設置されたプランターやベンチ、バス待合室など様々な所に「クラフトウッド」、「メーカーウッド」のロゴマークが見ることが出来ます。

弊社ブログでも、去年のクリスマスシーズンにご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

愛知県豊田市のイルミネーションに注目!

 

豊田市は、クルマや工場、スタジアム、先進技術やエコなど言わずと知れた、世界に誇れる「ものづくり」のまちでありながら、林業が息づく「森づくり」のまちでもあります。

これからもどんどん増える、街中での市産材を使ったオブジェクトや建築、一般社団法人ウッディーラー豊田の活動に是非注目下さい。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 11月 26, 2018 Under pick up, すべての記事