11月23日(金)‐25日(日)の3日間は愛知県豊田市にて、A館T-FACE9F とよた子育て総合支援センター『あいあい』リニューアルに合わせてウッドトイ・カーニバルが開催されました!

3日間で来場者は約6,000人ということで、多くの方にご来場いただき、子供たちは豊田市の木で作った遊具やおもちゃでおもいっきり遊べる3日間となりました。

同イベントでは、地域材利用拡大プロジェクトからご支援をしている「一般社団法人ウッディーラー豊田」が豊田の木から蒸留したオリジナルフレグランスが作れるワークショップを行うということで、25日(日)に、サポートスタッフとして参加しました。

 

 

 

とよた子育て総合支援センター「あいあい」とは?

子育て支援センター「あいあい」は、豊田市が管理する子育てに関する総合支援を行っている施設で、専門スタッフが子供の食事、睡眠、遊びなどのお悩み相談の対応、お母さま方のコミュニティづくりのためのサークルや育児に関する講座開催や情報誌発行などまで行っています。

駅に隣接する百貨店内に設置されているため、公共交通機関や自家用車でのアクセスも良くリニューアル前から多くの方に愛用されている施設でした。

今回のイベントは、2か月間同施設を閉鎖し、前面木質化などを行いフルリニューアルしたということもあり、

豊田市内および豊田市周辺市町村のお子様がいらっしゃるご家族が大注目するイベントとなったようです。

 

 

「森づくり」のまち、豊田の山から癒しをお届け

 

3日間のイベントの内、25日(日)に一般社団法人ウッディーラー豊田では、オリジナルフレグランスづくりのワークショップを行いました。

今回は、クロモジ、スギ、ヒノキのアロマウォーターを来場者にお好みでブレンドしていただき、専用ボトルに詰め込んでお持ち帰りいただきました。

 

会場では、実際に蒸留器を使ってクロモジのアロマウォーターと精油を抽出していました。

科学の実験のような雰囲気に、子供たちも興味津々、親御さんも初めて見る方がほとんどで、

普段アロマオイルを使用している方にも抽出前の材料から知っていただく貴重な機会となりました。

 

普段の生活からは、林業や森づくりと聞くとイメージできない遠い存在と思う方も少なくはないと思いますが、フレグランス、香りを通して身近な存在に感じていただくことが出来たのではないでしょうか。

日々の生活を癒す香りは、実は家から近い場所から採れる材料から出来るということを知っていただければ、

森林、木材への愛着も深まることでしょう。

 

しかしながら、一般社団法人ウッディーラー豊田では、アロマオイル事業がメインというわけではございません。

既に最近の豊田市街地を歩いたことがある方は、ご存知の方もいるかもしれませんが、豊田市産材の木を使った家具や、建築物のデザインやコーディネートを行っています。

歩道に設置されたプランターやベンチ、バス待合室など様々な所に「クラフトウッド」、「メーカーウッド」のロゴマークが見ることが出来ます。

弊社ブログでも、去年のクリスマスシーズンにご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

愛知県豊田市のイルミネーションに注目!

 

豊田市は、クルマや工場、スタジアム、先進技術やエコなど言わずと知れた、世界に誇れる「ものづくり」のまちでありながら、林業が息づく「森づくり」のまちでもあります。

これからもどんどん増える、街中での市産材を使ったオブジェクトや建築、一般社団法人ウッディーラー豊田の活動に是非注目下さい。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 11月 26, 2018 Under pick up, すべての記事

 

西日本では、紅葉が見ごろを迎え、立冬も過ぎ朝夕の冷え込みが厳しくなってきた11月18日(日)、大台町林業総合センター研修室にて、みえ森林・林業アカデミー第1回公開講座が開催されました。

(みえ森林・林業アカデミーFacebookページ:https://www.facebook.com/miemorimanabi/photos/a.260213024750158/344476132990513/?type=3&theater

みえ森林・林業アカデミー(三重県林業大学校)の来年4月からの開校を記念して、新たに始まる講座の一部を体験していただく機会として、誰でも参加可能の公開講座ということで、記念すべく第一回に、講師、全体コーディネーターとして弊社代表古川が登壇しました。また、他にも、宮川森林組合 林業振興課 中須真史 様、トヨタ自動車(株)社会貢献推進部社会貢献プログラム室  國友淳子 様、ノースジャパン素材流通協同組合 営業企画部 次長 八柳芳昭 様が講師として集まり、各講師の講演と参加者の質疑応答を交えたクロストークを行いました。なお、森林組合職員、素材生産業者、行政、その他含め約30名の方のご参加がありました。

今回のテーマは、「森林資源の新たな活用」。多様化する世の中の需要や、改めて見出される隠れた需要への対応がビジネスチャンスへとつながる中で、これまでとは違った新たな視点による森林資源の活用について考えました。

 

 

林業、地域、企業、自分を変える

林業の定義(領域)は、自分たちで決めよう。「日本の林業どうあるべきか」ではなく、「自分たちがどうありたいか」が重要であるというお話をさせていただきました。

「林業を変える」「地域を変える」というビジョンはもちろんありつつ、実際は、自分が作りたいもの、サービスを届けたい人に送るという「経営力」が重要であります。

そこで、一人、一企業だけで行うだけではなく、地域で関わり合う全員でチームとして動く必要が出てきます。自分の分野は、素材業だから、流通だから、加工メーカーだからと視野を狭めるのではなく、最終顧客に商品を届けるチームとしてブランドを確立していくことも1つの方法です。

また、ブランド=ビジュアル(見た目)ではないというお話もさせて頂き、林業のブランドを作るというのは、その土地、地域ごとの気候風土や樹種・品種、施業方法、時間軸(歴史)に基づいて、立地(商圏)・規模(物流)を考えて作り上げていくべきものであり、他地域の実際の経験してきた事例も一部紹介させていただきました。

 

収益機会のBefore⇒Future

素材生産業者の方は、丸太を原木市場に出すのかは仕事かもしれません。しかし、もっと森を楽しむ仕事はあるのではないでしょうか。

かつて(before)は、山には桜や紅葉、名所の借景などの文化・景観的要素、ハイキングやキャンプといった自然環境を活かしたアクティビティがありました。ただ、木材といっても、原木から構造用材になる以外に、今後(after)は、内装材、家具・小物(ノベルティ)、シロップや精油など様々な商品、森林空間の体験では、森林セラピーや森林浴などへとマーケット(顧客層)の展開、拡大すべくニーズが高くなっています。

全国では新しい森林の収益モデルが数多く生まれ始めています。森林には、林業におけるA材品質を高めることが重要(前提)としても、単に丸太を生産するだけではない、「自分の好き」から利益を生み出す可能性が秘められているのです。トヨタ自動車様(フォレストチャレンジ)、ノースジャパン素材流通協同組合様(薪ビジネス)、宮川森林組合様(アロマ、燻製チーズ)の新しい事例を踏まえ、

 

1)ニーズを聞いて、自らマーケットを作り、変革し動くこと

2)世間のニュース、流行、時流を捉えて、アンテナを張ること

 

をポイントとして、お伝えさせていただきました。なおクロストークでは、担い手の課題がでましたが、林業が、いつごろの原木単価に戻れば、補助金なく経営が出来るのかというのをまず計算し経営努力を日々行いつつ、そのうえで、林業だけで稼ぐというのでなく、自分自身が森ではたらく!楽しさを、色々な趣味をしていくことが大事ということも話題が広がりました。

講演後に、改めて、弊社としてまとめますと、

 

●野性(情理)をもって森と共に「多趣味」で仕事をする

●知性(合理)でもって経営を強く「多収益」を得る

 

そのための林業のプロたちだけではない、新たなマーケットは結果うまれてくるもので、まずは森に対して「交流人口」「参加人口」を増やそう!と、著書「森ではたらく!27人の27の仕事」を紹介しつつ、現在、全国で増加している林業大学校の中で、来年度の「みえ森林・林業アカデミー」の講座に期待すべくことをお伝えさせていただきました。

参加者の声

【県職員:Y様】

マーケティングの中身について、本講義の方で是非伺いたいと思いました。特に、マーケティング1.0~3.0を事業体にどう理解、実践してもらうかについて、掘り下げてみたいところです。また、県としても「定時、定量、定質」をキーワードに事業展開しようとする中で、QCDを林業でどのように実践していくかについても大変興味があります。

 

【市職員:U様】

トータル林業について、吉野林業などの全国の事例も参考になりました。市としては、尾鷲ヒノキの販路拡大をしたいが、構造材は頭打ちであるため、差別化された内装材に目を向けるべきか、木工製品なども含めて、具体的な事業に対する詳細をもっと知りたくなりました。

 

【公益社団法人職員:S様】

林業の顧客は誰なのか、今まで思っていた以上に様々な人が森を愉しむことが出来ても良いのではないかという視点が自分が関わる事業の参考になりました。あらゆる世代や地域を対象に、森や林業に親しみを持ってもらえる活動(森林環境教育や木育)を推進していきたいと思います。

 

 

さいごに

林業×地域×マーケティング×リクルートに係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 11月 19, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

 

猛暑、地震、台風、厳しい自然災害に見舞われた夏を乗り越え、

すっかり涼しい秋となった10月27日(土)、

新大阪にて今年度に入り第3回の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は初参加者の方が2名、他にもお久しぶりにご参加いただいた方も数名と、さらに2名の講師にご登壇いただき、密な研究会となりました。「継業」「副業」「地域一番」「官民一体の裏話」「産業ではなく生活ビジネスで1億以上」「住民のためという偽りない想い」等がキーワードでした。

 

今回のメニュー

【1】各社近況報告

【2】初参加者ご紹介

【3】ちいきの総研より情報提供

・ドイツの森林ビジネスの今(ちいきのインターン生のドイツ3週間奮闘記)

・今月のマーケティング報告

【4】特別ゲスト講演

・講演①:『一周廻って、地域一番(地域信頼)とは何か。官民一体の本質。』

・講演②:『生きる・死ぬ、までのトータルサポート事業とは!?』

【7】ちいきの総研より情報提供

・今月のマーケティングトピックス

【8】まとめ

 

 

ゲスト講座

弊社の研究会や、イベント、講演では度々テーマに挙げている

「理念と利益」

皆様は自社のどこに理念を設定し、どこで利益を採るか。その利益はどの理念に使うか。

これらを、明文化、組織に浸透化し、しっかり説明することが出来るでしょうか。

理念の体現と利益の実現は、どのようにPDCAが出来ているでしょうか。

弊社では、「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言」を信条に、

地域経営・企業経営を持続可能にしていく戦略支援を展開していますが。

今回は、代表古川と近しくさせていただいているお2人のゲストに講演いただきました。

 

まず、1名からは、官民一体、住民参加型の生活インフラ事業における「福祉」「地域信頼」の視点から理念と利益のお話です。行政から出向している事業長は、まずこうお話されました。

 

「地方創生っていうのは、自治体が消滅することではない。

あのおっちゃんのお店がなくなる、あのおばぁちゃんの料理がなくなる、

小さなコミュニティがなくなる、笑顔がなくなる、そういうところなんです。」

 

と地方自治体(行政)から出向し、新組織で務める事務局長。

 

1)赤字事業であっても地域住民にとって、無くてはならないインフラや施設を守る。(行政視点)~名もなき村から、大手商社への営業~

2)赤字事業を補填出来る、営利事業を確立する(民間視点)~1000人の村で1億円/年をつくるライフビジネス。~

3)複数視点を掛け合わせた事業を展開する(例:移動販売事業に訪問医療を合わせる)

そして、ビジョンとしては、直近の収益だけでなく、10年後、20年後、地域住民が幸せになる事業を生み出す。

行政的視点で理念に偏るのではなく、とはいえ民間的視点で利益だけにこだわるのではなく、自社以外の地場産業を考慮した理念と利益の戦略バランスが取れた、事業紹介をしていただきました。なお、本日ゲストでお越しいただいた自治体職員の、営業苦労、組織立ち上げの苦闘なども、あり、ディスカションがより深まってゆきました。

また、もう1名のゲスト講師は、中小企業こそが日本を作るという信念ある経営コンサルタントから。

1)大手企業との差、売りっぱなしビジネスの終焉、顧客トータルサポート事業とは何か。

2)社長の右腕「幹部」の育成について大切なこと

3)SNSを利用した「広報・販促」の方法

といった3つのテーマに置いて、多岐にわたるアドバイスをしていただきました。

特に幹部育成については、「まず、社内で経営者が一番勉強しているか。」「自分でやっている以上のことを部下はやらない。」との言葉がとても印象的であり、

SNSでの情報発信についてもそもそも向いている商品、向いていない商品があること、効果を発揮するには継続が重要であり、悪い方向にレビューされないマネジメントが重要であることなど、鋭い視点からアドバイスをいただきました。

今回ご参加いただいた方は、特にニッチな顧客をターゲットとした時、1つの地域での事業展開をしていく時に必要な経営のヒントをお伺いしました。

古川ちいきの総研としては、これら本質を捉え、時流に適応することとして「まとめ」をいたしました。

 

・理念と利益の設計(身近な人を良く見て、一生のお付き合いを)

・4つの戦略事業の構築(主力、補助、刺激、開発を利益から理念へと戦略的に)

・多業収入の構築

・隣接異業種へのビジネス創造(パラレルキャリアの時代へ)

・山林所有者はBS、半官半民がPL、消費者住民がCF (地域3者の連携と参画する財務視点)

 

 

参加者の声

【公務員S様】

自社の利益、顧客の満足、どちらが先かということを再度自分事化して考えてみる必要があると思いました。「継業」というキーワードがありましたが、今年度から退職した先輩の業務を引き継いだ自身もある意味「継業」したのだと考え直してみると、今の仕事の意義が違ったものに見えてきました。

 

【工務店O様】

林業関係の経営者の方が中心の勉強会だと思っていましたが、異業種の方も多く集まり、皆様々な視点からのコメントがあり、大変勉強になりました。ゲスト講演では事業の目的設定、地域コミュニケーションの考え方が大変参考になりました。

 

【機械問屋T様】

頭の中でふわふわ考えていたことが具体的な言葉となりました。自分1人で考えるよりも様々な立場、業種の人と話せることが研究会のメリットだと感じます。今後は、もっとテーマを絞った部会のようなものがあると良いと思います。

【デジタルサービスI様】

久しぶりに参加できて、新しい出会いがあり、刺激的な機会になりました。出口様の講演の『生きるから死ぬまでのトータルサポート事業は、「消費者への責任と恩返し」』、この言葉が一番印象に残りました。

【山林所有T様】

色々な話が聞けてよかった、2万円の価値はありました。ありがとうございました。古典を読むべし、との内容があったが賛成。今度はもっと深い内容を聞きたいと思いました。

 

【木材加工K様】

「会社を存続させる」という使命感を、より、強く感じさせていただいた。次回は夜の部も参加します。

 

 

さいごに

また、今年度は残り2回(12月、2月)の研究会を新大阪で開催予定です。

12月は、12月15日(土)を予定しております。

是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

今後は本研究会のネットワークを活かした、新たな取組みも企画していく予定です。

リリースを、お楽しみにお待ちください。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 11月 2, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

すっかり春の陽気に包まれた4月23日(月)、向かいの山には茶畑が広がる、静岡県は島田市川根文化センターにて、森林組合おおいがわや掛川市森林組合、また地域の製材所の経営者の方など約30名の方々に、弊社代表の古川が「トータル林業のススメ~林業の四則演算~」と題して、講演を務めさせていただきました。

茶業の繁忙期であるこの時期には、普段は70名ほどいる森林組合の作業員は、約30名まで減ってしまうそうです。専業林業家だけでなく、お茶と林業の兼業・副業という暮らし方のお話を聞きながら、新緑輝く春の山を登り会場へ向かいました。

 

 

 

なぜトータル林業か

 

今回の大きなテーマの1つである、素材・販売業から加工やその先のサービスまでをトータル的に見て、産地とモノの繋がりを提供する「トータル林業」。今回は冒頭でも申し上げた通り、森林組合の方と製材業の方など隣接異業種の方もおられましたので、垂直連携をすることでお客様にどのような価値を提供することができるのかということを、この機会に紹介させていただきました。

 

林業の四則演算

 

林業の四則演算とは、林業にとって大事な
足し算、掛け算、割り算、引き算の4つの考え方のことです。

I. 林業+α
既存の林業(製造業・木材業)だけではなく、あらゆる顧客が喜ぶ付加価値(ありがとう&わくわく)をどう加えていくか。

 

 

II. 林業×β
製造業としての枠にこだわらず、小売(流通)業、サービス業的な展開をし、水平連携、垂直連携を、力相応に掛け算できるかどうか。

 

 

III. 林業÷γ
経営力とは分解すること。商品力(施業/加工/製造)力、サービス力、集客力、営業力、組織力。さらに分解し、その中のどこで競合他社と比較し、顧客ニーズに合った長所を伸展していくか。

 

 

IV. 林業-δ
どうしても取り除かなければならない古い商習慣や「あの頃はよかった」とだけ言う精神風土!

 

 

林業経営におけるヒントがこの4つには隠されています。
実は、講演前から「この四則演算ってなんですか?」と楽しみにされていた方もいらっしゃいました。

 

トータル林業・四則演算実践例

 

講演後半では、四則演算をクリアし、
トータル林業を実践されている2つの事例をご紹介いたしました。

まず一つ目の事例は、一般社団法人ソマミチ(信州松本)。
ソマミチは「木を使う社会の仕組みを作る」をミッションに掲げ、地域で林業、製材、木材加工、建築設計、家具木工に関わる人達が集まって任意チームを作るところから始まりました。そして昨年末に一般社団法人となり、活動を継続しています。

 

 

森づくりから加工、家づくり、家具や木工小物まで、森林を活かすプレーヤーが集い、サポーター制度を設けることで一般の方々にも”シェアフォレスト”として森と関わる機会を提供し、「森~町の繋がり」を伝えながらトータル林業を実践しているチームとして、ご紹介させていただきました。

 


 

 

そして、二つ目の事例としてご紹介したのは、有限会社平田木材店(福井高浜)。
こちらは昭和21年、製材業から創業された会社ですが、現在では製材部、建設部、建材サッシ部、不動産部、企画営業部と5つの部署が稼働し、さらに地元の林業家とも協力しながらトータル林業を実践されている企業です。

 

コーポレートメッセージを「京若狭の木と暮らす、森と生きる。」と掲げ、京都北部~福井エリアから目利きした原木を製材加工し、「京若狭材」と付加価値を付けてお施主様に提案しています。

 

 

ホームページをご覧いただけば分かる通り、地域の美しい森と海をPRし、自然と繋がるライフスタイル、この地域の面白さをお施主様、Iターン希望の方々に伝え、まちづくりまで取組む工務店と言えるでしょう。

 


 

 

2社の事例からお伝えしたトータル林業のポイントは、この2つです。

 

■ 森と繋がる機会:シェアフォレストの提供

 

■ 暮らしに自然素材を取り入れる住まい:ライフスタイル提案

 

普段、山で林業に携わる方々の仕事こそ、消費者にとって「今まで知らなかったモノづくりの背景」として付加価値を感じるストーリーでもあるのです。今回の講演においても、素材生産から製材加工の方々までお集まりいただきましたが、協業しながらトータル林業を実践するヒントを感じていただけましたでしょうか? 今回も講演にお集まりいただいた皆様へ心より御礼申し上げます。

 

最後に、弊社では、今回のようなセミナーの他に、地域企業向けのセミナーや社内向け、お取引様向けの講演会、大学講義など、内容もご要望に合わせた講演をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

 

 

過去の講演は以下のURLよりご覧ください。

講演依頼

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 4月 27, 2018 Under pick up, 講演&研修 報告

 

 

皆さんこんにちは。
この冬から活動に参加しております、インターン生の田畑です。
今回は、京都の市街地から北へ車で約30分進んだ場所にある3つの集落「北山三村」を訪れました。初めての北山訪問と地域のホームページ運営会議に参加した感想をお届けしてまいります。

 

京都の街から30分、こんなところに、ありました。

 

まず始めに、北山三村の地域についてご紹介します。
北山三村とは 、京都市北区の山間部にある中川、小野郷、雲ケ畑という三学区の総称です。三学区合せて人口800人あまりの地域は、古くから北山林業で知られ、また鴨川、清滝川の源流に位置します。人口減少や産業の縮小が進む中、この地域では平成24~25年度の2年間にわたって「北区北部山間地域まちづくりビジョン策定事業(京都市北区)」が行われました。各学区での座談会における議論、住民全員に対するアンケート、先進地の視察によって「北山三学区まちづくりビジョン」が策定され、三学区に「北山三村」の総称を名付け、ビジョンに沿って共同での情報発信を続けておられます。三学区共通のキャッチフレーズは、「京都の街から30分、こんなところに、ありました。」と掲げているように、京都市内の市街地から30分で行ける場所に、原風景と自然に根差した暮らしが残っていること。意外と京都市内の方々にも知られていないライフスタイルを地域の方々によるブログによって発信されています。

参考:
北区北部山間地域まちづくりビジョン策定事業(京都市北区)
http://www.city.kyoto.lg.jp/kita/page/0000163658.html
北山三学区まちづくりビジョン
http://www.city.kyoto.lg.jp/kita/cmsfiles/contents/0000163/163658/MATIDUKURIBIJYONN.pdf
北山三村ホームページ
http://kitayama3.jp/

 

私がインターン生として所属する古川ちいきの総合研究所では、平成24年から外部コンサルタントとしてビジョン策定に携わり、以後、ホームページの運営管理を中心に情報発信のサポートを継続しています。今回もこのような業務の一環でインターン生としてホームページ運営会議へ同席させていただきました。

 

 

 

 

 

会議の前に、まちあるきへ

 

今回の会議は、北山三村を構成する一つ「中川学区」で開催されました。よって、会議の前に集落を歩いて散策しました。中川は川端康成の小説「古都」の舞台にもなった、北山林業の里です。古くは仁和寺領、高雄山神護寺領を経て、磨き丸太や垂木(タルキ)生産を行う「北山林業」発祥の地として数百年の林業の歴史があると言われていて、地域のロゴマークは台杉をモチーフにしています。

小説「古都」を読んだり、古川ちいきの総研のプロジェクトの話を聞いたりしてきた私ですが、実際に産地を訪れたのは今回初めてでした。
国道162号線の途中を右へ曲がると、すらりと伸びた木が小さな帽子をかぶったような北山杉が立ち並ぶ集落の風景が広がっていました。
京都の市街地から30分とは思えない光景ですね。

 

 

 

次に目に飛び込んできたのは、こちらの倉庫群 。
北山杉の加工(磨き作業)、乾燥、保管の機能を持つ倉庫が集落の入り口に立ち並んでいて、「倉庫群」と呼ばれています。北山丸太の製造過程を網羅する機能を持った建築物は、近年、文化財としての評価も高く、地域のまちあるきツアーでは欠かせないスポット。倉庫群のある風景を守ろうと地域の方々が活動しておられるそうです。

 

 

 

 

続いて、まちあるきで訪れたのが、こちら。
みなさんはこのような木をご存知ですか?実は、樹種は杉ですが、人が意図的に仕立てたこのような形の杉は「台杉」と呼ばれています。
台杉とは、一つの株から何本もの細い丸太を効率的に収穫することを目的に編み出された形だそうです。
今では観光名所となっている、北山大台杉の樹齢は、なんと400年以上!江戸時代に編み出された栽培方法と教わり、技術の継承の時間の長さを感じ、感慨深くなりました。 実際に地域を訪れる中で、昔の方々の知恵に驚かされることが多々ありました。

 

 

こちらは集落の神社である中川八幡宮にある、北山杉の母樹です。樹齢は約600年と推定される大杉ですが、挿し木で広がった北山杉の母樹として今でも神社の境内で大切に祀られています。

 

 

そして北山三村ホームページの運営会議へ

 

続いて、今回の北山訪問の目的である、ホームページ運営会議の様子をお届けします。会議への参加レポートの前に、ホームページ自体についてご紹介します。

 

 

小野郷・中川・雲ケ畑。
ビジョン策定を通じて、この三学区からなる北山三村エリアの魅力を発信しようと、約5年前にオリジナルのホームページが立ち上げられました。
実際のホームページはこちら からご覧いただけます。

 

北山三村ホームページ
http://kitayama3.jp/

 

この日の会議では、まちづくり活動の中心メンバーであり、ホームページ運営に携わる関係者として自治会長、ブログを更新されている地域ブロガーの方々、京都市北区の方々、そして現地で暮らしや地域づくり活動をサポートする北区の各出張所長さんが一同に会しました。

 

ホームページ活用の話題の前に、最近のまちづくりに関わる情報交換を行いましたが、次々に前向きな意見や率直な思いも聞かれ、終始温かい雰囲気であったことが印象的でした。また、せっかく地域の方々で活用されているホームページを長く使い続けるために、セキュリティ対策を始めとするサイト自体の時流適応についても議論が交わされました。

 

北山三村が秘める可能性

 

会議に出席された方々の生の声を聞く中で、2つの切り口から新たな可能性を切り拓けることがわかりました。

 

①既存の資源の活用
②新規の価値の創造と発信

 

 

①の例としては、空き家・北山杉が挙げられます。
実際に産地を訪れ、風景と商品を見る中で、特に磨き丸太は、独特の光沢や手触りを武器に
まだまだ需要を伸ばせる余地を感じました。

他にも、田舎暮らしを好む若者や外国の方々に向けて、
暮らしの場を提供したり、北山杉そのものからクリスマスツリーを作ったりと
今までにない利用方法で価値を再発見できます。

 

 

②の例としては、喫茶店や商店など観光地の新設やイベントの開催が挙げられます。今回私が訪れた中川では、週末限定で麺屋さん「山の麺処」がオープンしています。この人気店は、まちづくりビジョン策定を皮切りに、地域の方々がまちづくり活動へ積極的に取り組み始めた頃、集落におばあちゃん家があるというお孫さんが古民家(おばあちゃんの家)を使って、兼ねてから魅力を感じていた地域へ足を運んでもらえる様にと、お店屋さんを開業されるに至ったそうです。

 

このように、最初から定住する方のみにアプローチするのではなく②新しい価値の創造や発信を通じて裾を広げて少しずつ地域外の方々との交流を深めていくことで、何度も地域へ通い、将来的には、移住や定住を考えるような地域のファンが少しずつ増えていくのだろうと実感いたしました。

 

実際に3/31(土)にはDongree Camp Market in 雲ケ畑 が大々的に開催される予定です。食・モノづくり・音楽・体験と幅広く楽しめそうです。

 

Dongree Camp Market in 雲ケ畑

https://www.dongree.work/blog/dongree-camp-market-in-yun-ketian-3-31-kai-cui-jue-ding

 

会議でも新しいアイディアを歓迎する発言が目立ち、今後の動きに期待が高まりました。「一番心配なのは、地域が忘れ去られてしまうこと」と話す、自治会長さんたち。「現在は地方創生の流れもあって地域への注目が集まる雰囲気であるが、この流行もいつまで続くかわからない。」と、一本の木を生産するのに30年は掛かる林業の地、北山ならではの数十年先を見据えた切実な思いが聞かれました。だからこそ、先ほど挙げさせていただいた2つのアプローチが重要な鍵を握るのだと私は考えます。これからも様々な地域を訪問し、自分の目で見てお話しさせていただく中で私なりにできることを探っていきたいです。まずは森林・林業について学ぶ大学の友人を北山三村の地域へ今度は私が案内することでしょうか。

 

 

これからもまた、地域の皆さんにお会いできると嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

以上、インターン生田畑による報告でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 3月 16, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事

 

 

この日、激しい雪の中、向かったのは、吉野林業発祥の地としても有名な奈良県吉野郡川上村。雪で車がスリップしないかと不安になりながら、往路での一枚…

 

 

というわけで、皆さんどうもこんにちは!

愛媛大学2回生。現在大学を1年間休学し、日本を駆け巡りたいインターン生の谷口です。

 

今日川上村にお邪魔したのは他でもありません。

金剛寺で執り行われる「朝拝式」に参加するために来たのです!

以前、川上村にお邪魔した際に、村の方に「朝拝式を見においで!」と誘っていただき

そして来ちゃいました。

 

川上村で続く、「朝拝式(ちょうはいしき)」とは?【過去】

皆さん、朝拝式という行事をご存知でしょうか?簡単に説明すると、南朝崇拝のために、西暦1459年(長禄3年)から川上村の金剛寺で継承されてきた儀式です。日付は毎年、2月5日。なんと今年で561回目を迎えました。

南朝崇拝って何?と疑問に思われる方のために、さらに詳しく説明しますと…

 

~南北朝時代の始まり~

 

1.天皇が2人⁈
時代は約680年前、南北朝時代と呼ばれる時代に遡ります。
当時、室町幕府を開いたことでも有名な足利尊氏は、京都に攻め入り、後醍醐天皇を比叡山まで追いやると、後醍醐天皇の在位中にも関わらず、新しく光明天皇を立てました。そして、2人の天皇が存在する空前絶後の異常事態となり、武家政治をしたい足利側と天皇政治をしたい後醍醐天皇側の対立が始まりました。

 

 

2.そして朝廷が2つに
その後、光明天皇に正統性を持たせるため、尊氏は3種の神器を後醍醐天皇から奪おうと、京都に幽閉してしまいます。しかし、これを予期していた後醍醐天皇は、偽物の神器を渡した上で、秘かに奈良県の吉野へ脱出されました。ここに北朝(京都)と南朝(吉野)が誕生しました。

 

そして、その後約60年もの間、両者は戦い続けました。

 

 

 

~南北合一と裏切り~

 

1.北朝の裏切り
そして長い争いの後、1392年(明徳3年)足利義満によって「今後、南朝と北朝が交互に天皇を立てる」という約束が取り決められました。そうして南北合一がなされ、三種の神器は南朝から北朝へと移りました。しかし、足利側の目的は本物の三種の神器を手に入れることであり、神器の権威を得た北朝が約束を守ることはありませんでした。

 

 

2.川上村へ
その後、この扱いに納得しなかった南朝の後亀山天皇の子孫が北朝より3種の神器の1つ「神璽(しんじ)(八尺瓊(やさかにの)勾玉(まがたま))」を奪って川上村に入り、子孫の1人である尊義王に譲りました。そして尊義王が後南朝を立てると、その子どもである尊秀王(地元では自天王と呼ばれている)と忠義王が継ぐことに。

 

 

 

~南朝最後の悲劇~

 

しかし、次は赤松家の家臣がその神璽を奪い返しに尊秀王と忠義王の2つの御所を襲い、尊秀王の首級と神璽を持ち去ってしまいます。

その惨事を知った川上郷士たちは、逃走する赤松家の家臣を追跡した後に迎え討ち、首級と神璽を取り戻しました。その後、神璽はまた赤松家に奪われてしまいますが、川上郷士たちは、「尊秀王こそ我らが天皇」として彼を自天王と讃え、首級を金剛寺へ厚く葬りました。

 

 

~朝拝式の始まり~

 

三之公の河原にて行われた自天王の即位式の折、高座で見せた王のうれしそうな笑顔が忘れられず、この儀式を再現すれば亡き王の霊も喜ぶだろうということで郷士たちが吉野川の河原で始められたのが由来とされています。今年561回目を迎えた朝拝式には、このような物語がありました。

朝拝式が執り行われるここ金剛寺には、南朝最後の皇子「自天王」と「忠義王」が祭られています。

 

 

 

変わりゆく朝拝式の今【現在】

 

 

朝拝式では、村の男性たちが裃(かみしも)を身に纏い儀式を行います。

この裃姿がより一層、朝拝式の歴史の深さを想起させます。

 

 

そして特徴的なのが、国の重要文化財にも指定された自天王の遺品である兜や鎧への参拝のシーンです。

遺品に息がかからないように、榊の葉を口にくわえ、行われるのです。

 

 

 

 

 

 

沈黙が、緊張感を生み、式をより神聖なものにしていくと感じました。

このようにして、561年間続けられてきたと言われる朝拝式。
集まった人々を見渡してみるとざっと50人の方々が参加しておられました。
今でこそ村民、私のような村外の者と問わず、誰もがその場へ集まることのできる朝拝式ですが、元々は「筋目」と呼ばれる刺客を討った郷士の子孫のみが参加を許された行事でした。ソトモノはおろか、村人でさえ「筋目」の者でないと見ることが許されない儀式だったということです。
ところが、近年の過疎化や高齢化が加速する時代においてお、伝統儀式存続のために2007年より一般公開が始まりました。このような決断に至るまでには、10年以上の議論が重ねられたと言います。

 

 

~想いを繋ぐために~

 

ここで今回のタイトル【変わらないために、変わり続ける】に帰ってきます。

朝拝式には

① 変わらない「想い」

② 変わりゆく「繋ぎ方」

この2つを感じました。

 

 

 

 

①には

  • 自天王という先祖が大切にしてきた方への祈り
  • 歴史ある川上村民としての誇り

があるのではと感じたものがありました。

この先人たちから受け継がれてきた、変わらぬ「想い」には何年先も変わらぬ「価値」があり、人々の誇りとなるものではないかと、そう感じたのです。

 

 

しかし②です。

変わらぬ「想い」を取り巻く環境は変わっていきます。ここで、考えなければならないのは「何を変えたくないか」ではないでしょうか。

今回の朝拝式であれば、

 

変えたくないもの=想いを伝承することで変わらぬ価値を誇りに思うこと

 

ではないかと思います。

そうなれば、まず伝承することが必至です。以前のように筋目の方たちだけじゃ、いずれ途絶えてしまう。じゃあ、もっと広く伝えるようにしよう。

そうして、時代に合った「繋ぎ方」に変える。

 

 

つまり、「変わらないために、変わり続ける」と感じたわけです。

 

 

 

これからの朝拝式のカタチ【未来】

 

朝拝式が今後どのように今の社会に浸透していくのかが気になるところではありますが、先ほどの

「変わらないものを残していくために、やり方を変えていく」

というのは、今の私に必要な教訓なのではないかと感じました。

 

私に当てはめて考えてみると…

 

  • 変えたくないもの=冒険心、探求心
  • そのために変えていくもの=視点、思考、居場所

 

なのかもしれません。

朝拝式を見に行ったはずが、自分のあり方を見つめ直す体験になりました。

 

さて、みなさんは「何かを変えないために、何かを変える」

こんな経験はありませんか?

是非私に、現地まで聞きに行くかせてください!

 

 

それにしても、やっぱり現地に赴いて肌で感じるっていいですね!

寒さもとことん感じてきましたが…

ということで今回は、川上村の朝拝式にお邪魔した体験をご紹介しました。

次は一体どこに出没するか是非お楽しみに!

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 3月 7, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事

 

 

はじめまして。インターン生の田畑です。
初めてインターン生奮闘記を書かせていただくため、
まず簡単にインターン生になった経緯をご説明いたします。
自然が好きで森林について学ぶことにした私は、ビジネスと掛け合わせた 独自のアプローチを探っておりました。
そんなとき、図書館で偶然手に取った1冊。
「森ではたらく!27人の27の仕事」をきっかけに、古川ちいきの総合研究所の存在を知りました。
思いきってインターネット上の応募フォームより問い合わせたところ、ありがたいことにこの冬からインターン生として受け入れていただけることになったのです。
またみなさんの元にも出没するかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

はじめての川上村へ

それではインターン生奮闘記の本題へ!
今回は代表古川さんの原体験の舞台、川上村にはじめて足を踏み入れた一日を報告させていただきます。奈良県桜井駅から自動車で山道を行くこと約40分。ついに川上村にやってまいりました!遠い存在のような印象であった吉野林業ゆかりの地は、実際に足を運ぶと予想以上に近く感じられました。

 

 

初めてこの村のことを本で知ってから約半年。
当時、実際に訪れることになるとは少しも思っておりませんでした。
どこまでも青い空と連なる山々に迎えられ、不思議な心持ちでした。
そして、ご縁と社員の皆さんに感謝の念が込みあげてくるのでした。

 

今回の訪問では、「人との出会い」がテーマとなりました。

川上村で最初に出会ったのがこの方。

 

 

 

土倉翁こと、土倉庄三郎は吉野地域で継承されてきた独自の造林法について記した書籍「吉野林業全書」の編纂を支援し、吉野林業の体系化に 貢献しました。そして自らの財産を3等分し、国、教育、事業の為に1/3ずつ、私財を世の中へ還元するポリシーを持って、明治期の日本を支えた人物の一人としても知られています。

 

 

その功績をたたえ、岩壁には日本最初の林学博士・本多静六の呼びかけで彼の名前が刻まれています。ちょうど陽の光が降り注ぎ、なんとも神々しい風景ですね。

 

 

地域おこし協力隊活動報告会に潜入

 

 

いよいよこの日のメインテーマとなる、講演会場に入ります。
川上村長をはじめ、来賓の方々のあいさつの後、基調講演が行われました。
「交流がつくる未来」をテーマに、熱く語ってくださった早稲田大学名誉教授・宮口侗廸先生。異なる系統の者同士の付き合いによって、違う発想や知識に刺激され人は成長するといったメッセージが特に印象に残りました。そのうえで、川上村の交流に対する姿勢を高く評価されていました。地域おこし協力隊の方々がいい意味で村の方への刺激となり、新しい文化がまさに生まれようとしているのだと思います。

 

 

休憩時間には隊員の皆さんに関する展示品を見学することができました。
たとえば、こちらは独自の木工技術で作られた驚きの座椅子!

 

 

興味深く見ていると、村民の方が優しく声をかけてくださいました。
ここでも、村に快く迎え入れてくださる温かさに触れられました。

 

その後、地域おこし協力隊の8名の方々から活動内容や今後の展望について報告をお受けしました。
活動内容は想像以上に多岐にわたっていました。吉野杉をはじめとした木材の利用にとどまらず、森全体の自然を楽しめるエコツアー、地域で栽培された野菜、さらには水源地を生かした養魚場や文化・歴史に着眼した翻訳作家、村での暮らしそのものを体験できる民宿などです。地域おこし協力隊と聞いて、木材の加工や販売しか連想していなかった私の視野が一気に広がりました。

 

どの活動も協力隊の方々の個性が加わり非常に魅力的で、夢中になって聞いておりました。

 

 

最後の座談会では、それぞれの方からみた川上村の人々が主なテーマとなりました。今年で三回目(3年目)となる地域おこし協力隊の活動報告会。この報告会に参加し、取り組みが村で浸透し、広く受け入れられていることを実感しました。

 

わずか一日の訪問でしたが、滲み出る村の温かさに魅せられ、また訪れてみたくなりました。
次回は森に入り、木を間近にできるインターン活動に参加させていただきたいです。
川上村の魅力を肌で実感するときを楽しみにしております。

 

最後までお読みくださりありがとうございました!
以上、インターン生田畑による活動報告でした。

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 6, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事

 

 

こんにちは!
愛媛大学2回生を現在1年休学中のインターン生、谷口です!

今回はモクコレ参加報告の後編です。
前回に引き続き独断と偏見で選んだ面白かった出展者を残り5つ紹介していきます!
尚、以後は敬称略にてご紹介させていただきます。
(掲載の写真は許可を得て撮影させていただいています。)

それでは早速!!

 

その⑥~夢も使う木もでっかく!~
福島県
株式会社 ダイテック

 

①商品
後編の最初は本当に私の趣味から選んでいきます…
会場を歩いていると、1枚の写真が目に飛び込んできました。

 

 

「ログハウス」「3階建て」
このパワーワードに吸い寄せられるようにブースにお邪魔しました(笑)

3階建てのログハウスという 別荘で仲間たちと過ごす休日…
そんなでっかい夢を見せてくださった、ダイテックさんは
これまた扱う木もでっかいようで…

お話を伺うと、ダイテックさんでは大径木(直径30センチ以上の原木)を、最大断面寸法 で製材し、強度を活かして学校等の公共建築物へと有効利用することを目指し、建築技術の開発・実用化・販売に 取組んでおられます。

 

 

②夢
担当の方からは、大きな木を扱われているダイテックさんらしい夢を語っていただきました。
それは「もっといろんなサイズの木が使われる選択肢を増やしたい 」というものでした。
実は、どんなサイズの原木でも有効に使われているということではないらしく、その木の持ち味を生かせぬままチップにされてしまうこともあるそうです。
そんな木たちをどうにか生かせないか。その想いが仕事にも繋がっているのだなと感じまいした。

自分たちの扱う木だけでなく、報われないすべての木に対するその「でっかい想い」に打たれ、選ばせていただきました。

 

 

 

 

 

その⑦~世界初!ライバルとの共存を可能にした技術~
大分県
有限会社カネサダ横尾木工所

 

①商品

 

 

 

世界初なんて言われたらそれは寄ってしまいますよね?
これまた気が付いたらブースの中でサンプルを触っている自分がいました。

 

 

これ、実は「木材とアクリルのハイブリッド集成材」なんです。
世界初の技術とは、木材とアクリルをくっつけて集成材にしてしまう技術だったんですね。
実は、このブースにお邪魔する前に、(誰から )こんな話を聞いていました。
「商業空間のアクリルを木材に変えたい」
そんな会話の記憶もあってか、より興味深く感じました。
これをおっしゃった方とは木材の用途が違うので、どちらが正しいとかではないですが
自分自身も木材を普及させるうえで、「木材VS他素材」という構図を勝手に頭の中でつくってしまっていました。
そんな概念を吹き飛ばしてくれる商品でした!

 

 

②夢
そんな商品を扱われている、担当の方は「木材の良さをもっと知ってほしい」。世界初の技術という切り口でもいいし、アクリルとの組み合わせが良いという切り口でもいい。どこかのタイミングで木の良さを知ってほしい。そう仰っていました。

 

 

 

 

 

その⑧~ボンドと木材の強力タッグ!~
京都府
辻井木材株式会社・日本シーカ株式会社

 

①商品

 

 

 

ん、接着剤?
木材の展示会になぜ接着剤が…
と思いながら凝視していると、担当の方が声をかけてくださいました。

 

 

「この接着剤を使って床にフローリングを直張りできるんです!」
建築の知識が全くなかった私はどういうことか分からず戸惑っていると、とても丁寧に説明していただきました。普通、フローリングを張る際にコンクリートと床板の間にスポンジを媒介させるそうですが、それをボンドに変えて、コンクリート面に床板を直接貼れば、その分のコストを減らせるということでした。海外では当たり前にやっている施工方法であるにも関わらず、まだ日本では浸透していないそうです。このボンドと木材の組み合わせで、もっと簡単に部屋を木質化できるようになると仰っていました。

 

 

②夢
「夢は、この技術が広く知れ渡ること」と話してくださいました。2つの業界で攻めていくからこそ、お互いのネットワークを利用でき、より多くのお客様に届くのかもしれません。

 

 

 

 

 

その⑨~液体ガラスで不死身の木材⁉~
千葉県
亀村木材株式会社

 

①商品
千葉県のブースに何やら人が集まっている場所がありました。
そこには「液体ガラス」の文字が。
…液体ガラスってなんだ⁉またまた吸い込まれるようにブースへ。

 

 

 

 

早速サンプルをいただき、説明していただきました。簡単に説明すると、液体ガラスなるものを木材に塗布または注入し、木の組織の間をガラス質で満たすことで、木を丈夫にするという技術でした。

具体的にはどんな特徴があるのかというと

1.撥水性
2.防汚性
3.高耐久性
4.不燃性
5.紫外線カット

などが挙げられていました。これらの効果により、木が劣化せず、腐らなくなるというのです!
まさに「不死身の木材」と化します。それでいて、ベンゼンなどの芳香族系溶剤を使っておらず安全性もあったり木の呼吸を保つこともできるのです。雨風にさらされることでの劣化の心配がなくなると、さらにいろんな場所に木材が使われることになるかもしれないと思いました。これからの可能性に期待です!

 

②夢

 

こちらの担当の方も「夢は、この技術がもっと広まること」と仰っていました。こういった技術のおかげで、どんどん木材が使いやすくなっていけば、川上の山の管理にまでいい影響が及ぶのかなと思いました。

 

 

 

 

 

その⑩~全国の木でできることを。WOOD.ALC~
福島県
協和木材株式会社

 

①商品
いよいよラストです!
こちらの協和木材さんで紹介されていたのは「WOOD.ALC」というものです。

 

 

この、ネームプレートの下にある木がWOOD.ALCです。
これは、国産材を活用した外壁用木製集成材だそうです。
このALCのいい所は大きく2つ!
1. 施工が簡単
2. 全国の木でできる
と教えていただきました。

 

1.について
こちらはALCの裏の写真なのですが、このように、とてもシンプルな工法で済むそうです。それでいて強度もあり、担当の方は「コンクリートの外壁をALCに置き換えたい!」と仰っていました。

2.については担当の方夢に繋がっていきます。

 

 

②夢
ALCの全国の木でできるという点について、「このALCが全国に広まることでもっと地域の木を使ってほしい」と仰っていました。自分たちの地域の木を使ってほしいという方が多い中で、地域の木を使いやすくするために自分たちの技術を使ってほしいという考え方は新鮮でした。ALCの技術とともに、こういった考え方が広まればいいなと感じ、選ばせていただきました。

 

 

 

これにて10選すべて出揃いました!
今回は、あえて10個に絞って紹介させていただきましたが、他の出展者の皆さんも本当に面白い取り組みをされていました!

 

そしてなにより、商談をメインとした展示会において、私のような直接利益に結び付かない学生に、貴重な時間を割き最後まで丁寧に説明していただいたり、照れながらも夢を語ってくださったりした多くの方々に、この場を借りて心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

 

さて、次の総括では、【モクコレに参加して見えた3つの「今」】と題して、今回のモクコレ2018全体を振り返ってお話したいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 6, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事, 未分類