冬の到来を実感する12月5日(土)、令和2年度第3回 大阪経営実践研究会を開催しました。

新型コロナウイルス感染者増加により大阪府より外出自粛要請が発出された2日後。消毒・換気・ソーシャルディスタンス・マスクorフェイスシールド着用など感染防止対策を徹底した会場にて開催、かつ初のオンライン併催となりました。

 

まずは、参加者の皆さんからの1分間スピーチからスタート。
皆さん苦戦されながらの自己紹介⇒1分間の構成とその効果について古川の解説、という無茶振りからの学びを皮切りに始まった今回の研究会も、内容が盛りだくさん。

以下、概要をご報告いたします。

 

2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

年末恒例、毎年ご好評いただいている日経ヒット商品ランキングの解説と、古川総研独断と偏見による林業・木材業界ヒットランキング。

2020年はやはりコロナ禍の影響が色濃いランキング。林業・木材業界ヒットランキングでも「地域材の飛沫防止パネル」「キャンプブーム」「森林レンタル事業」などが取り上げられ、「こんな時世だからこそ」森林・林業・木材の可能性を感じられるランキングとなりました。弊社ならではの切り口によるランキング、時流を学んでいただくとともに、参加者の皆さまの笑い声が響く楽しいひとときでした。

⇒2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】ブログはこちら

 

 

ゲストスピーチ

ゲストスピーカー2名より発表いただきました。

 

某大手企業のインハウスデザイナー様:

日本のインテリアリテラシーを上げるというコンセプトから、林業との出会い、北欧インテリアとの掛け算の可能性、古川総研との京都北山・吉野川上村プロジェクトについてご報告。彼は今後の古川総研にとってなくてはならないビジネスパートナーでもあります。今後さらに、企業社内のみでなく社外リソース(人財)とどのようにプロジェクトを創造していくか、そのような関係性が重要になってきます。我々の新たなチャレンジについては追って発信してまいりますので、どうぞご期待ください!

 

学生インターン:

大阪生まれのシティボーイながらも、都会や電子機器にまみれた生活に違和感を持つ関西の大学生より、今後の道を探るために出発した54日間の北海道チャリ旅の報告。古川レクチャーによって見出した旅の学び、古川のつながりで出会った北海道のある林業人へのシンパシーも語ってくれました。

古川行きつけのX JAPANファンが集まるbarのマスターから「林業に興味のある学生が来ている」と連絡があり休日の古川が駆けつけて出会いました。天運と地運。行動が運を上げることを古川から聞き、そして実行にすぐ移している頼もしい学生からの報告に、「どうやったらこんな若者が育つんだ」と参加者からの声が多く聞かれました。

⇒天運と地運については、こちらの古川ブログをご参照ください。

 

古川講座 「2030年⇒そして、2040年へ ~コロナに負けない、強く、美しい未来へ~」

今回も熱量多め、予定時間超過気味の古川講座(笑)。

東京町田で生まれ育ち、20年前に川上村に出会い、これまでに見出した5つの価値観が現在も古川の根幹となっています。根源を知ること、日常と非日常、都会と田舎。地域・林業からの学びから、森林に関わる仕事の責務とは何かと問い、市場規模、マーケティング。今だからこそ、林業と地域が見直される機会だということ、そこにはやはりマーケティング視点、経営視点は外せないということ。また、人材育成の視点として、この5つの価値観の衝撃をもっと若い人に経験させ、そして「ビジネス基本を鍛え」そして、地方へ羽ばたいてほしいという想いもお伝えしました。古川の原点、そこから経営・地域づくり・人づくりの考え方を改めてお話しした講座でした。

 

現地視察会@高知本山の振り返りと「2030年曼荼羅目標シート」

令和2年10月3日(土)~5日(月)に開催した現地視察会@高知本山(詳細はこちらのブログをご参照ください)。古川による学びの振り返りと、現地視察会参加者の宿題であった「2030年曼荼羅目標シート」発表をしました。

「曼荼羅目標シート」とは、大谷翔平選手が目標を実現するために描いた「マンダラチャート」を参考に、古川がアレンジしブラッシュアップした林業木材業向け目標達成フレーム。

(参考:外部サイト)目標達成シートを造ろう~大谷翔平選手も描いたマンダラチャート~

 

当社の目指すビジネスフレーム最終形態である「林業まちづくり構想(トータル林業)」、そこへ向かうための地域の名士へのヒーローズジャーニー、それを2030年、2040年へと共に戦い、共に日本の地域をカッコよく、ローカルで暮らしグローバルと繋がる人生、そして誰からも憧れられる林業、木材業の世界が広がって行くために。古川のまとめ考察と想いをお話しさせていただき、それを実現するには目標をSMART化(参考:外部サイト「SMARTの法則」)することが重要で、そのために「曼荼羅目標シート」で目標の「トータルでの見える化」が必要であったことをお伝えしました。

シートを提出した人から積極的な目標とともに「このシートを地元で見せて話すことで、実現に向けて動き始めている」「ほぼ達成の見込みがついた」のコメントがあるなど、他の参加者にとっても良い刺激になる熱いひとときとなりました。

 

2040年に向けての資産形成 ~税金対策より大切な未来投資とは何か~

経営者はもちろん、すべての人にとってこの社会で生きていくうえではずせない「お金」のこと。
プロのファイナンシャルアドバイザーである株式会社KYURH代表取締役 村上達郎氏をお招きし、お金の基本や資産形成についての勉強をしました。お金の価値、為替のこと、資産形成、欧米と比較した日本人のマネーリテラシーの低さ、日本と世界の状況・・わかっているようでわかっていないお金、投資、資産運用。ご自身のご経験や事例も多く取り入れながらのわかりやすく刺さるレクチャーに、参加者の皆さんは納得と興味津々の表情。「もっと知りたい!」という声が多かったため、希望者向けに後日詳細レクチャーをオンライン開催することになりました。異業種からのゲスト講座も特徴的なこの経営実践研究会。まさに「経営」を「実践」するための多角的な情報が得られます。今後も同業種異業種問わず、有効な講座を開催していく予定です。

 

参加者の声(一部抜粋)

【C様】

地域の仕事では、事業計画からではなく、自分のできること起点で広げて行き、その中でのつながりから事業を作り出すイメージの輪郭がはっきりわかってきました。

 

【I様】

「目標を達成するには何が必要なのか。」

これを曼荼羅シートに当てはめて書いて可視化することで、より目標を失わずに行動ができると思いました。

実際、参加者何人かの振り返りで「曼荼羅シートかまあることで行動規範が定まり、目標実現、あるいはそれに近づいている」と仰っていましたし、その効果は絶大みたいですね。

ただ、定期的にチェックしているからこそ効果があるのであって、書くだけなら誰でも出来ますよね。古川さんが仰っていた通り、トイレに貼ったりしたり日常で常にチェックが出来るような環境設計や仕組みづくりが必要なのだと思います。

 

【T様】

久しぶりの研究会楽しかったです。木材関係だけでなくプロダクトデザイン、WEBデザイン、金融など様々なプロが集まると、私のようながっつり林業・木材関係ではない業種の 人間にとっては大変ありがたいです。 何より各プロの方は古川さんのビジネスパートナーの方であるという安心感はかなり大きいです。

 

【W様】(初参加)

古川さんは全国津々浦々、林業地やその現状・課題を知っているし、情報が集まっているということが強みなんだなぁとあらためて感じました。

1側面や自社だけでは見えないことを知っているし、みなさんもそこを信頼しているのでしょう。(コンサルとしての知識量や分析のためのメソッドがたくさんあるということも当然ながら)

 

最後に

このように、概要だけでもなかなかの分量、人口密度は低くとも内容の密度は高い研究会でした。

講師も、古川はじめ、インハウスデザイナー、ファイナンシャルアドバイザー、学生インターンまでそれぞれの専門分野から多彩な内容。

林業・木材だけでなく、異業種、お金、経営・・今回も多岐にわたり充実した研究会になったのではないかと自負しております。

 

次回第4回は令和3年2月の土曜日を予定しています。

詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もオンライン併催予定です。内容もお楽しみに!

 

Posted by wpmaster on 水曜日 12月 9, 2020 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

新型コロナウイルスの影響が、社会を大きく動かした2020年。今年も終わりに近づき、新年に向けて1年を振り返る時期となりました。

ということで、毎年「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングはチェックされていますか?

弊社では、2016年から、ヒット商品ランキングと合わせて林業・木材業のヒット商品ランキングを独断と偏見でまとめ、発表しており、今や毎年恒例となりつつあります。

 

今年も11月に日経トレンディヒット商品ランキングが発表されたということで、森林・林業界ヒット商品ランキングもいよいよ公開です!

 

まずは、日経トレンディ発表の2020年ヒット商品ランキングは、こちら!

 

1位 鬼滅の刃
2位 マスク消費
3位 あつまれ どうぶつの森
4位 Zoom
5位 檸檬堂
6位 AirPods Pro
7位 モバイルオーダー
8位 Shupatto
9位 今日から俺は!!劇場版
10位 ゴキブリムエンダー

 

詳細は以下リンク(日経XTRENDのWEB)よりご覧いただけます。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?i_cid=nbpnxr_parent

 

みなさんはいくつご存知でしょうか。

新型コロナウイルスの影響で、東京五輪関連、旅行、スポーツ観戦、旅行・観光面の消費は大きく転換。自宅で充実した生活を送るための「モノ消費」がランキングのメインとなりました。

 

それでは、森林・林業界ヒット商品はどのようになったのでしょうか。

どうぞご笑覧下さい!

 

 

第10位 立木マーカー用スプレー

(引用:山陽商事株式会社Facebook投稿より)

第10位 ゴキブリムエンダーに対しては、林業・木材業界からは、同じくスプレー缶で手軽に利用できる林業事業者の救世主、「立木マーカー用スプレー」です。

とても目立つ蛍光マーカーでありながら、アクリル絵の具使用で人体や環境に配慮されていることが好印象です。

これまでも立木マーカー用スプレーやテープなどはありましたが、目立ちにくいものが多く目印が少ない森林内ではマーキングした立木を見つけるだけで大変な作業でした。しかし、これからは目立つ蛍光色マーカーが円滑な作業をサポートします。

山陽商事株式会社様のヤフーショッピングページから、お手軽に購入できるようなので、是非ご覧ください。

(商品ページはこちらから)

 

参考:日経ヒット商品ランキング10位 ゴキブリムエンダー

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第9位 「林野-RINYA-」/マンガで知ろう!森林づくり

(引用:林野庁ホームページより)

第9位 今日から俺は!!劇場版 に対して、林業・木材業界からは、今日から俺は!!の原作がマンガであることから、「「林野-RINYA-」/マンガで知ろう!森林づくり」です。

マンガで分かりやすく解説された、林野庁情報誌。なんと、外部委託ではなく林野庁職員さんオリジナルで発行しています。

難しい専門的な内容も、老若男女広く知ってもらい、身近な森林について考えてもらえる機会がぐっと増えました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング9位 今日から俺は!劇場版

(C)西森博之/小学館 (C)2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第8位 草木染吾妻袋(あずま袋)

(引用:ソメヤスズキホームページより)

第8位 Shupattoに対して、林業・木材業界からは、同じくエコバッグとして活用できる「草木染吾妻袋(あずま袋)」です。

ポリ袋有料化により天然の草木染ブランド、ソメヤスズキの吾妻袋の注目度がアップしました。

普段使いで、使うことに嬉しさを感じられるアイテムの人気が上昇しています。

新型コロナウイルスの影響がありながらも、今年は阪急うめだ本店で開催のイベントにて、

期間限定のポップアップストアも出店していました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング9位 Shupatto

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第7位 飛沫防止パネル

(引用:三栄林産株式会社ホームページ、みやざき気遣い県民会議ホームページより)

第7位 モバイルオーダーに対して、林業・木材業界からは非接触サービス繋がりで「飛沫防止パネル」です。

飛沫防止パネルは、コロナ禍の接客窓口、会計カウンターではなくてはいけないものになりました。そんな中、全国各地で地元材を活用したパネルが登場しました。

まだまだ、場所によってはビニールシートを貼っているだけ、というところもありますが、

これから長く必要になるものだからこそ、軽く、持ち運びしやすく、とはいえしっかりとした木枠のパネルの需要は伸びることでしょう。

 

 

第6位 mui

(引用:mui Lab株式会社ホームページより)

第6位 AirPods Proに対して、林業・木材業界からは同じくIoT機器の「mui」です。

2017年設立後、数々のスタートアップ向けイベントで資金調達をし、2020年2月に製品リリース。

室内のあらゆるスマートホームデバイスを一つにまとめるインターフェースとして、天気予報や日々のニュースを確認したり、エアコンや音楽などの調整、家族とのコミュニケーション(ボイスレコーディングやメッセージ機能)ができるIoT機器として、木×Iotのインテリア製品が身近な人、テクノロジー、自然との関係性を繋ぎます。

参考:日経ヒット商品ランキング6位 AirPods Pro

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第5位 ROKUMOJI

(引用:ろくもじ株式会社ホームページより)

第5位 檸檬堂に対して、林業・木材業界からは同じくアルコール飲料の「ROKUMOJI」です。

新潟発のクラフトジンが新登場しました。最近はクラフトビールに続き、クラフトジンブームがきていますが、地域資源を使ったクラフトジンに注目です。ROKUMOJIは、長岡市・魚沼市産のクロモジ、佐渡市のアテビ、と地域材のボタニカルがポイント。

地域×森林の新しいカタチとして、これからは酒造が1つの選択肢となります。

 

参考:日経ヒット商品ランキング5位 檸檬堂

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第4位 オンライン講座

 

第4位 Zoomに対して、林業・木材業界からはZoom等オンライン会議用ツールを活用した「オンライン講座」です。

オンライン会議用ツールの発展により、オンラインでの講座が一気に増えた今年。弊社でもいくつかのオンライン講座に登壇させていただき、また自社でも複数回開催しました。他にも、森林・林業関係の講座が盛りだくさんの一年となりました。

 

 

第3位 あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)

第3位 あつまれどうぶつの森に対して、林業・木材業界からは全国各地から“あつまった”「あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)」です。

コロナ禍で非常事態宣言が出される中、少しでもお家時間を楽しんでもらおうと、三重亀山の三栄林産様起点に、古川ちいきの総研 全国の研究会メンバーで木工キットなどを配布。全国9地域で展開し、各地で予定数量を上回る申し込みが殺到しました。

森の恵みを五感で楽しむおうち時間が全国に広がり、家族の笑顔を増やすことができたプロジェクトとなりました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング3位 あつまれどうぶつの森

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第2位 ヒノキマスク

(引用:Lmaga.jpホームページより)

第2位 マスク消費に対して、林業・木材業界からは一味違ったマスクとして「ヒノキマスク」です。

マスク需要が一気に広まった今年、様々なマスクが開発される中、奈良のヒノキの香りに包まれリラックス効果もあるマスクが登場し、農水大臣も愛用していたとのことで注目を集めました。

癒し&抗菌のダブル効果を持つ木材の特性を活かした商品開発により、木材利活用の幅をさらに広げるきっかけとなりました。

 

 

第1位 ソマミチキッズDAY/キャンプ

(引用:ソマミチホームページ、forentaホームページより)

第1位 鬼滅の刃に対して、林業・木材業界からはアウトドアで野性を磨く、「ソマミチキッズDAY/キャンプ」です。

一般社団法人ソマミチが運営する屋外の子供向けイベントが見事第1位になりました。

こんな時代だからこそ、生きる力を育てよう、ということで、生きる基本ともいえる薪割り・火おこし・お米炊きをテーマとしたソマミチキッズDAY。

鬼滅の刃ブームに乗り、割った薪で刀を作って遊ぶ場面もありました。

また、同率一位となったキャンプ。アウトドア、特にキャンプブームが顕著に表れ、「ソロキャンプ」は今年の流行語大賞も受賞し、

ソロキャンプのための山林売買も増え、森林サービス業の可能性が広がった1年でもありました。

そんな中、キャンプ用に森林を1年間レンタル出来るサービス、forentaに大注目。サービスリリース(申込受付)が始まると同時に、問い合わせが殺到している状況のようです。

 

参考:日経ヒット商品ランキング1位 鬼滅の刃

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

以上、2020年の林業・木材業ヒット商品ランキングトップ10となります。

業界の皆さんはもちろん、知っているものばかりでしたよね?

残念ながらトップ10には入らなかったものの、他にも沢山のヒット商品がありました。

その中からいくつか番外編として紹介していきます。

 

番外編

Forester Simulator

(引用:Steamホームページより)

第3位<あつまれどうぶつの森・あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)>の番外編として、Forester Simulatorをご紹介。あつ森よりも可愛さはないですが、リアルな林業シミュレーションゲームがPC版で配信予定です。

 

【まれびとの家】

(引用:VUILD株式会社ホームページより)

第6位<AirPods Pro・mui>の番外編として、まれびとの家をご紹介。地域木材×伝統×デジタルを体現する、VUILD(株)が提案した新しい設計、建築の形がグッドデザイン賞金賞を受賞しました。

 

【リモートワーク家具】

(引用:イトーキホームページ、オークヴィレッジ株式会社ホームページより)

第7位<モバイルオーダー・飛沫防止パネル>の番外編としてリモートワーク家具をご紹介。大手家具メーカーも参入し、自宅で使えるコンパクトなオフィス家具が次々と登場しました。

 

 

新型コロナウイルスで大きく動いた1年間。コロナ渦はおそらく来年以降もしばらく続く中ではありますが、

是非皆さんもそれぞれ振り返りをしながら来年を見据えた年末を過ごしてみては、いかがでしょうか。

来年の発表も、お楽しみにお待ちください!!!

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 12月 4, 2020 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

今年の4月に予定していた、本視察会。

コロナウイルスの影響で延期となり、ようやく10月3日~5日の2泊3日の日程で、

コロナウイルス感染対策をしながらの開催が叶いました。

 

2009年の岐阜恵那での現地視察を皮切りに、

今回は12回目、弊社主催の研究会に長くご参加いただいている、有限会社藤川工務店代表取締役/ばうむ合同会社代表社員の藤川様にアテンドいただきながら、高知本山にて開催しました。

 

今回のテーマは、「まちづくりは、林業だ。立木価値から不動産価値への転換で、真の複業時代の突入へ。-世帯年収800万円への成功方程式-」ということで、現地の自然資源や仕掛け人に出会いながら、森林・林業からまちづくりまでを学ぶ2泊3日となりました。

 

 

今回のメニュー

【1日目】

①白髪山トレッキング

②セミナー

【2日目】

①レイホク木材工業協同組合見学

②ばうむ合同会社(本山蒸留所)見学

③さめうら荘・早明浦ダム見学

④クラインガルデン本山見学

⑤セミナー

【3日目】

①行川(なめかわ)散策

②ばうむ合同会社(木材加工所)見学

③高知おおとよ製材株式会社見学

④大杉見学

 

それでは、今回の現地視察会の様子を一部ご紹介していきます。

 

 

白髪山トレッキング

 

今回、12回目の現地視察にして初めてトレッキングをメニューに取り入れ、その初めては、全国的にはあまり知られていない、日本の秘境たるべく天然ヒノキの巨樹群へといざないました。

高知県屈指の天然ヒノキ林が残り、高知県天然記念物にも指定されている、「八反奈路(はったんなろ)」。標高1000m以上の山の中にある、八反ほどの奈路(この地域の言葉で、傾斜が緩やかな山を意味する)ということから名づけられたエリアです。

ここでは、古い切り株や岩の上に自生し、800年の年月を生き続け、元々の岩や切り株の後が空洞となっている「根下がりヒノキ」が見どころです。また、現在登録されている根下がりヒノキは33本あり、その1本1本にユニークな名前が付けられています。その中には、『くぐり一番』『太い枝張り』『しこをふむ』といった見た目のカタチから由来されたネーミングもあれば、『輪廻転生』『なぜ曲がったのか?』という、見た者が考えさせるような哲学的な名前もあり、地元の方が名付けたといわれたこのネーミングそのものも楽しみながらトレッキングを進めていきました。

 

また、かつては土佐藩が大阪にて白髪山周辺のヒノキを販売し、逼迫した財政を立て直し、さらに大阪に日本で初めての木材市場を開設したという逸話もあり、今でも大阪市内の白髪橋交差点など地名が残っています。

 

 

開けた場所で、今回アテンドいただいた藤川様が代表を務めるばうむ合同会社の食品加工部が手作りしたお弁当を参加者の皆さまと食べながら休憩。蒸留所見学の部分で後述しますが、お米日本一コンテストでこれまで2度日本一に輝いたブランド米「土佐天空の郷」を特別にいれていただきました。冷めてもなお美味しいブランド米、さらに自然の中で食べるご飯は格別の味となりました。

 

今回は休憩を含め4時間ほどでトレッキングしましたが、八反奈路(はったんなろ)がある白髪山の頂上へ向かう登山道や、縦走コースなど複数のコースも存在し、頂上からの景色もまた美しいということでしたので是非機会を見つけて複数回訪れたい山でした。また、屋久島、高野山等の巨樹の群生地をこれまで歩いた経験のある参加者の方も、この地を絶賛し、皆様に楽しんでいただけた様子でした。

 

 

ばうむ合同会社(本山蒸留所・木材加工所)見学

 

ばうむ合同会社様の工場見学は、2日目に本山蒸留所、3日目に木材加工所を訪問しました。

まず2日目の本山蒸留所。廃校の体育館を利用し蒸留施設を設置、年間約3tの焼酎が誕生しています。

 

そしてこちらでは、財団法人本山農業公社の和田様に、焼酎の原料にもなっているブランド米「土佐天空の郷」生産に係る取組をご紹介いただきました。

本山町では、水田地の約9割が棚田ということで、どうしても他の産地と比べると生産性は劣りますが、棚田ならではの寒暖差のある気候や、玄米の選別の際に国の基準より大きな粒を厳選するなどの品質管理をすることで質の高い米を生産しています。

 

2009年から販売している「土佐天空の郷」はお米日本一コンテストにおいて、これまで2度の日本一を受賞しており、地域に誇れるブランド米は現在35組の農家によって生産されています。

 

 

 

日本一の受賞をしたブランド米ですが、もちろん中には選別の際にふるいにかけられ落ちた米が出てきます。これを活用してつくられるのが、焼酎ということです。面白いことに、この焼酎の名前も「天空の郷」。炊飯米のブランド名というだけではなく、本山の米を原料とした商品を象徴する名前として「天空の郷」の利用をブランド協議会で許可することで、本山全体でのPR効果へと繋げているようでした。

また、最近は6次産業化の動きとして、玄米・白米の出荷だけではなく、おにぎりを作り販売することで少しでも多くの利益を農家に還元できるような仕組み作りを目指しているとのことでした。

 

 

クラインガルデン本山見学

 

2日目の午後には、クラインガルデン本山を訪問。美しい棚田の風景を望むことができる斜面に、10戸の住居があります。ところで皆さんは、「クラインガルデン」とは何か、ご存知でしょうか。

もともとはドイツで数百年の歴史を持つ農地の賃借制度のことを差し、日本語では「滞在型市民農園」とも言われており、全国に複数箇所存在します。要するに賃貸住宅に+農地がセットでついてきますよ、ということですね。クラインガルデン本山でも、各住居の庭先に小さな菜園スペースが設置されています。

 

 

移住定住促進の一環で、2013年4月に設置され、現在は空き家が出るとほどなく入居者が決まるほどの人気だそうです。

当日は短い時間でしたが、管理人を務める加藤様にもお話を伺うこともできました。

加藤様も元々は東京都出身、ご家族の健康のため約半年をかけて全国100自治体を巡り、環境や当時の移住担当者の対応の良さから、2006年に本山町へ移住されたとのこと。

クラインガルデン本山以外にも、ここ数年で町内のシェアハウスにも移住者が増えているとのこと。「最も美しい村連合」の認定を受けているということで自然環境が良いことはもちろんですが、四国のほぼ中央に位置する立地、さらにはなんといっても移住者相談の受入態勢や人の魅力に惹かれて移住を決める人が多いのではないかと考えさせられる訪問となりました。

 

 

2日間のセミナー

 

1日目と2日目の夕方には、モンベルアウトドアヴィレッジ本山内にある研修施設でセミナーを行いました。

1日目夕方には、山村ビジネス協議会の取組について本山町役場の大西様、山番LLPの取組について川端様をゲストにお話をいただきました。本山町では、林業事業体、製材・加工、工務店、行政がワンチームとなり町内産の原木単価をあげて製品として出荷するシステムを構築しています。このチームが山村ビジネス協議会であり、林業事業を担当するのが山番LLPとなります。

今回山番LLPについてご説明いただいた川端様は、8年前に本山町に来た移住者であり、現在は山番LLPを退社し独立をされていますが、山番LLP創立初期から携わり、事業を動かしてきた方です。

具体的な事業のお話を伺うと、まず前提として、山村ビジネス協議会にて、本山町の規模として大規模林業が合わないと判断した結果、少量生産であっても、木材の単価を上げる方法を試行錯誤されてきたとのことでした。

その結果、伐採をするのは伐り旬のみ。伐採後はばうむ合同会社の工場に直接搬送し、伐採を行わない時期に、工場に設置した簡易製材機を使い林業事業者が製材をすることでばうむ合同会社の小物製品用として、原木、一次製品どちらでも全量買取することで林業事業者の所得を向上させる仕組みを作っています。

また、詳細は省略させていただきますが、山主ファンドの取組により、所有者に森林=不動産としての価値を見出してもらうことで継続的に森林施業を行うことが出来る素地を創り上げているというお話が印象的でした。

 

 

2日目には、モンベルアウトドアヴィレッジ本山店長の山中氏、ばうむ合同会社の藤川氏、弊社代表古川が中心にお話をさせていただきました。

今回、食事、宿泊、研修施設の全てでお世話になったモンベルアウトドアヴィレッジ本山。そもそもなぜ本山町にモンベルの複合施設としては全国でも屈指の規模の施設が出来る事になったのか、店長の山中様ご自身のエピソードも合わせながらお話をいただきました。

20年前にモンベル会長の辰野氏との繋がりが本山町としてあり、アウトドアを観光に活かせないかという構想があった中、本山町周辺には徳島県三好市のラフティングなど、有名な施設や環境がある中、「ファミリー層」にターゲットを置いた際に、本山町のアウトドアフィールドの豊富さが素晴らしいということが決めてであったそうです。ご説明いただいた山中店長は10年前にモンベルに入社し、当初は香川県内のショップに勤務していたということですが、4年前に本山町に移住、昨年からは店長ということで、入社以来四国のアウトドアを見つめてきた中でも素晴らしい場所だということで、今後は本山を起点に、より四国全体のアウトドアを盛り上げていきたいとお話をいただきました。

 

ばうむ合同会社代表の藤川氏からは、 民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法であるPFI事業についての挑戦をお話しいただきました。PFI事業は、町が主体ではなく、計画立案から実施までを住民主体で行う公共事業としてまちづくりにおいてより住民の声を反映させることが出来る他、仕組みとして地方銀行も支援しやすい手法があるため、是非参加者の皆様の地域でも挑戦いただきたいということでした。

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注)PFIとは、公共事業を実施するための手法の一つで、もともとは、1990年代前半に英国で生まれた手法です。官民が協同して、効率的かつ効果的に質の高い公共サービス提供を実現するというPPP(Public-Private-Partnership:官民の連携)の概念から来るもので、PFIはその手法の一つです。民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法であり、あくまで地方公共団体が発注者となり、公共事業として行うものであり、JRやNTTのような民営化とは違います。
正式名称を、Private-Finance-Initiative(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)といい、頭文字をとってPFIと呼ばれています。

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最後に、弊社代表古川よりプチセミナー。今回は、「林業まちづくり構想」に係る事業者視点、行政視点のポイントを整理し、如何にイノベーション(一人目のチャレンジャー、二人目のフォロワーの大切さ)を説きながら、ご自身の地域でただ視察先をまねるのではなく、オリジナリティとリアリティある未来づくりについてのヒントを提示しました。最終日は、視察を踏まえ皆さんに自社事業の将来を考えていただくた時間を多く作りたいということで、特製の曼荼羅シート(未来シート)をご提供し、皆さんに記入いただきディスカッションすることとさせていただきました。今回の視察終了後も、参加して終わりではなく、参加した後にしっかりと形に残せるようにと、課題の共有も含め、今後のご提案をさせていただきました。

 

 

製材・木材加工現場見学(ばうむ合同会社 木材加工部、レイホク木材工業協同組合様、高知おおとよ製材株式会社)

 

1日目のセミナーで紹介した山番LLPとばうむ合同会社による林業の6次産業化に係る事業が実際行われている、ばうむ合同会社の木材加工部の工場を3日目に見学しました。セミナーでゆっくりとお話を聞き、その後に参加者自らの目で現場を見てもらうことで、よりリアルに実現可能性とご自身の地域に落とし込んだ理解につながったのではないでしょうか。

 

 

また、小規模な工場だけではなく近隣のレイホク木材工業協同組合様、高知おおとよ製材株式会社様といった大規模製材工場までを見学することで地域における林業バリューチェーンを学ぶことができました。

 

 

大杉見学

 

3日目最終日、最後の訪問地は本山町のお隣、大豊町の八坂神社境内にある「杉の大杉」(国の特別天然記念物)。

なんと推定樹齢約3000年、樹高は約60m、2つの株が根本でくっついて伸びています。一目見た瞬間から言葉を失うほどの迫力を見せつけられます。そして、この場所は多くの人が願掛けに来るパワースポットとしても有名です。かつて、美空ひばりさんがこの大杉に「日本一の歌手になれますように」と願をかけ、実際日本一の歌手になった逸話があることから有名となりました。そこから、この大杉には「出世杉」の異名もつけられています。

 

 

境内の近くには「川の流れのように」の歌碑があり、奥山がきれいに見える開けた景色を眺めながら、美空ひばりさんの美しい歌声を聞きながら、ゆったりと心を落ち着けることもできます。

すばらしいパワースポットにて、参加者皆さんそれぞれが願掛けをし、今回の現地視察はフィナーレ。

最後にふさわしいスポットでした。

 

 

参加者の声

A様

ずっと都心にいたので白髪山のトレッキングは非常に新鮮で心が洗われました。 また、多方面でご活躍されている業界内の方々とお話ができ、多角的な視点を養うことが出来たと感じています。 一方で林業業界における強い課題感として、既存の仕組みや風習が根強く残っていることを感じました。

レガシーな産業だからこそということもありますが、普段他業界にいる身からすると、世の人々があえて新規参入したがらない理由が非常に肌で感じました。今回のセミナーに参加されている方々も同様の課題感を感じている方々ではあると思うので、共に改善に務められたらと思います。

この度は非常に貴重な体験をさせて頂くことが出来ました。お忙しいにも関わらずこのような素晴らしい会を主催して下さり誠にありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。

 

B様

普段から知っている地域でありながら、今回初めて知ったことがたくさんあって勉強になりました。木材だけに特化せず、観光資源、農業、移住促進など含めた地域づくり全体を見ていただけるプログラムになっていたので、とても多角的な視点から本山町の魅力を再発見することができてありがたかったです。

 

C様

3日間、ありがとうございました。私にとって「古川ちいきの総研」で展開される事業(セミナーおよび視察の運営を含む)は全てが学びの場であり、次のステップへ踏み出す糧となるものです。今後も参加と学びと自分ごと化を続けます。

 

D様

今回はじめて参加させていただきましたが共通の知り合いがいたり新しい情報を得たりとてもいい時間を過ごさせていただきました。また、トレッキングをしてあらためて会社経営も登り調子の時よりも下り坂の時ほどしっかり足元をみないと滑って転ぶなと実感しました。これからもしっかり足元をみて進んでいけたらと思いました。今後もよろしくお願いいたします。

 

E様

今回の研修は、私がやって来た事を再認識し自分自身で見つめ直す事に主眼を置いていました。林業・製材関連の事業体だと、森林や木材関係を深く理解しようとする事業が多いと思いますが、私達は、まちづくりの為の林業とは何かの原点を模索しており、此れから深く掘り下げていくための初期段階の取組みに、多くの方が、共感してくれたのは、此れから事業をやっていく大きな力となりました。これからもよろしくお願いします。そして、有難うございました。

 

 

さいごに

改めて、延期となりながらも無事開催ができたこと、大変嬉しく思っています。ありがとうございました。

当日アテンドをしていただいた藤川様におかれましては、計画・準備段階から大変お世話になりました。最終日、大杉でのフィナーレにて、藤川様からは、これまでやってきたことが間違いでなかったことを確認できたこと、また参加いただいた皆さんと共にそれぞれの地域を盛り上げていきたいということ、大変嬉しいお言葉をいただきました。

本当に、ありがとうございました。

 

 

次回の現地視察は来年度に、開催予定です。

また、12月5日には大阪にて研究会を開催し、今回の研修会・今年度の振り返りをしながら、

今後の業界、自社の事業を参加者の皆さまと考える時間を作ります。

詳細は以下となります。

 

===R2年度第3回 大阪経営実践研究会===

<開催日時>

12月5日(土)14時~18時

(忘年会:18時半~、研究会会場近く)

 

<場所>

サムティフェイム新大阪 ホール2(2階)
住所:大阪市淀川区西中島6-5-3

 

<内容>

〇現地研修会(高知県嶺北地域)の振り返り
〇2020年振り返りと、10年後20年後の未来ディスカション
〇企業(起業)と林業まちづくり構想の理想と現実(古川講座)
〇その他、新進気鋭のデザイナーの外部講座 も予定しています。

 

<参加費>

16500円(税込)

※忘年会費は別途5000円(税込)

 

<参加申込先>

・株式会社古川ちいきの総合研究所

・Mail:info@chiikino.jp / TEL:06-7878-6376

上記メールアドレスまたはお電話にて、「参加者名」「連絡先」「忘年会の出欠」をご連絡ください。

=== === === === ===

 

それでは、皆さんのご参加を心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 6, 2020 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

令和2年2月22日(土)、今年度第4回の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は、弊社代表 古川が専門誌「都市問題」2月号寄稿した記念のセミナー&ワークショップとして急遽開催することとなり、8名の参加者にご参加いただきました。

今回のメニュー

1.各社報告

2.情報提供

・林業ニュースまとめ

・全国の最新情報

3.古川講座

「都市問題(2月号)」~森林で業を為す~

・寄稿で、書きたかった背景と未来。

4. ワークショップ

・たった1つの質問でわかる働き方改革の本質へ

・ディスカッション

5.まとめ

 

それでは、当日の内容を一部ご紹介します。

 

森林で業を為せるか?見えてくる未来。

弊社古川が、公益財団法人後藤安田記念東京都市研究所様より「森林で「業」を為す可能性」というお題をいただき、専門誌「都市問題」2月号に拙文を寄稿させていただきました。

月刊誌 都市問題(外部サイト)

https://www.timr.or.jp/cgi-bin/toshi_db.cgi?mode=saisin&fbclid=IwAR2wvpOhWLySU3tlZ-uGXffTP5ROPpbhUIMCeLGTlIvDbQ7TBkFDMxRW1Xs

先述のとおり、今回のセミナーは寄稿記念であるとともに、寄稿文では書ききれなかった「背景」と「未来」というプラスαもお伝えするものとなりました。

 

セミナーでは、古川が20年の経験の中で組み立てた仮説一万字の寄稿文をベースに、森林で業を為すための背景のうち「6つの視点」に絞って解説したうえで、それらから見出した「7つの成功要因」「3つのテーマ」を寄稿文プラスαの未来として提示させていただきました。

 

【6つの視点】

 1.林業ロマンを活かす使命感

長い時間軸と多くの人の手間ひまと愛情がかけてこられた林業。静岡の天竜林業の歴史を伝える動画「昭和31年 山は生きている https://www.youtube.com/watch?v=JS-8oWTH9lA&fbclid=IwAR3C4Lulvbn1rexspPaPtKCc1q39olNRMN8oVAtoaOIn-xTerMt1LyUpim0」を、天竜林業地との関わりも思い入れも深い古川よりご紹介させていただきました。

「林業の時間軸への敬意を持つと、まだまだひよっこの自分」「100年の木はいくらお金を積んでもすぐつくれない。」

林業に関わる中で強く感じたロマンと重み。「ロマンを活かさないといけない」「林業は、業として為さなければならない」

この使命感は、古川の原動力の1つです。

 

2.様々な「森林」を語れるか。行ったことがあるか?

古川は、林業の聖地 奈良吉野での原体験をスタートに、天竜、尾鷲といった日本三大人口美林をはじめ、全国各地でお仕事をさせていただき、様々な森林と林業を見てきました。その中で、本当に多種多様な林業のかたちがあることを学び、体感しています。「自らがフィールドとしている地域のことだけでなく、他の地域と森林・林業を歴史も含め学び、自分たちの地域の特徴を知ることがいかに大切か。」ということをお伝えしました。

 

3.林業の「カ・レ・シ」

林業の特異性として、古川が見出した3つのキーワードの頭文字が「カ・レ・シ」。これらは欠点かプラスか?逆手にとってビジネスにしよう!というお話しをさせていただきました。

 

4.原体験の必要性

古川には、2つの原体験があります。

1つは、出身地である東京都町田市でクワガタを採って遊んだ思い出の裏山が、開発で破壊されたこと。

もう1つは、奈良県川上村に「地域づくりインターン」で行ったこと。(どの自治体に応募するかを鉛筆転がしで決めたという運命、林業との出会い)

古川の情熱(好き×憤り)は、これらの原体験がベースになっており、「林業にはマーケティングの必要だ!」と自分の体験で実感したことが、今の仕事につながっています。

 

5.森林で業を為すための 2つの「軸」を見る。2つの「先」を見る。

森林で業を為すためには「2つの軸=理念と利益」、「2つの先=ビジョン(将来)とマーケット(顧客)」を見ることが肝要です。「林業の理念ってなんだ?」「林業が生み出す利益とは?」「暗い話にばかり目を向けるのではなく、顧客に向き合いマーケットを拓いて、将来をつくりだすビジョンを!」ということを、フレームと事例からお話しさせていただきました。

 

6.トータル林業のススメ

「林業」というと、どのような仕事を想像しますか?「木を伐ること、原木丸太を搬出して売ること=素材生産」「木を植え、育てること(植林、育林)」このようなところでしょうか。しかし実際、「林業」と名が付く事業者は「製材業」「建材販売」「工務店業」「森林サービス業」など、様々な業態を有します。その上で「規模によって戦略が異なること」「素材品質によって、競合設定と流通設計が異なること」を前置きし、これからの林業には2つの重要ポイントがあることをお話ししました。

 

①狭義の林業から広義の林業へ

素材生産業など従来言われている「林業」を「狭義の林業」と位置づけ、「素材生産」「植林・育林」に留まらない「業と為す」ための価値創造を「広義の林業」と捉えました。古川共著「森ではたらく!27人の27の仕事」でご紹介している事例はまさに「広義の林業」です。この「広義の林業」とは、林業に「タテの広がり」を持つこと、ともいえます。

「森ではたらく!27人の27の仕事」(外部サイト)

http://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1339-9.htm

 

②「業と為す」ためのマーケティング1.0~4.0

「顧客と向き合いマーケットを拓く」重要性については先述しましたが、その視点をマーケティング発展プロセスで考えることが重要である、ということをお話ししました。「マーケティング1.0(素材、製品)」から始まり、消費財(2.0)、空間、ライフスタイル・コミュニティの創造(3.0)まで拓くことが、今後「業と為す」ために重要な林業の「ヨコの広がり」です。さらには、サッカーの英雄ヨハン・クライフの提唱する「トータル・フットボール」をヒントに、林業関係人口を8つに分類しました(マーケティング4.0)。どの関わり方であっても、「所有からシェアへ」「地域社会へ利益と理念を還流」「自己実現をサポート」をキーワードに自分事化していくことが、これからの林業を、地域をつくっていくうえで外せないポイントです。

 

これら「タテ」「ヨコ」の広がりを持ち、さらに林業関係人口の多様性から「自分事化」することが、古川の提唱する「トータル林業」による「林業まちづくり構想」です。

セミナーではフレームで図式化したうえで解説したため、参加者により納得感を持っていただけたようです。

 

【7つの成功要因と3つのテーマ】

以上、6つの重要な視点をお話ししたうえで、これからの「林業6次産業化&地方創生」ビジョンとして、寄稿文には記載していない「7つの成功要因」と「3つのテーマ」を新たに提案しました。「何かすればうまくいく」というのではなく、結局はトータルな要素・視点での戦略が必要になります。

またさらなるプラスαとして、林業と日本の近代史についても軽く触れ、SDGsの流れについても地域の林業会社が如何に「あてはめて」考えられるか、そして同発信するかが重要だということもお伝えしました。これらについては今後の研究会で深掘りしていきます。ご期待ください。

参加者の皆様は、それぞれ地域で様々に森林に関わっている方々です。本セミナーでお伝えしたことが、これからの皆様の「森林で業を為す」力になれば幸いです。

 

 

その他

今回の研究会では、「都市問題」寄稿文セミナーのほか、「たった1つの質問からわかる働き方改革の本質へ(たった1つの質問からわかる人材採用定着の本質)」ワークショップのほか、林業ニュースのまとめと解説、弊社が関わる全国の最新情報のご紹介などもいたしました。

業界情報だけでなく、マーケティング・異業種との掛け算からも情報提供できるのが弊社の特徴です。古川ちいきの総合研究所では、森林・林業・木材業×異業種のプロジェクトも現在進行中。とても面白いことになっています。これからも、全国事例だけでなく、実践に基づく新たな情報をお伝えしてまいります。

 

参加者の声(一部抜粋)

【K様】

弊社の「当面の経営課題」とも被る内容が多く、参考になりました。地域創生とまでは言いませんが「地域に生かされる会社」を目指したいと思いました。トータル林業の「タテ」と「ヨコ」を意識して「林業まちづくり」、次なる取り組みに挑んでいきたいと思います。

 

【K様】

森林の多面的機能と林業が生み出している生産額の差の大きさに驚いた。一方で、林業に携わる方々が多面的機能にさらに目を向けると事業の可能性が広がるのではないかと思った。そのような視点が「トータル林業」にはあるのだと思う。マーケティング3.0、4.0によるトータル林業もとても共感した。大企業でないからこそストーリーを一貫して製品サービスを提供できる強みが林業にはあるだろう。

 

【O様】

マーケティング1.0の「QCD(品質、価格、納期)」が、基本・土台として大事だということを改めて感じた。1.0という基本を大事にしながら、3.0、4.0にまでビジネス、まちづくりを広げていけるように取り組んでいきたい。

 

【S様】

次の道に進む前に、古川さんの話が聞けて気がひきしまった。セミナーでは特に「自分事化」が響いた。自分の中で改めて林業を「自分事化」して次に進みたい。そして、顧客の自分事化もつくりだせるような仕事をしていこうと思う。

 

【T様】

自分事化は大事だと思う。事例について参考になったので、これからどのようにビジネスにつなげていくかということを自分事として理解を落とし込みながら実践していきたい。

 

さいごに

今年度最後の研究会が終了しました。

次回は令和2年度第1回として、4月11日(土)~13日(月)に高知本山での現地研修を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催延期させていただくこととなりました。

参加者の皆様だけでなくそのご家族、そして、受け入れ先だけでなく移動中も含む地域の皆様の安全を第一に考えたことによるものです。参加者の皆様にたくさんのものを得ていただきたいと、現地の方々と鋭意準備を進めてまいりましたため、残念ではございますが、人命が最優先です。

皆様も、私たちも、無事にこの非常事態を乗り切りましょう。

事態が収束し、改めて開催が決定しましたらご案内させていただきますので、それまでお元気でお待ちください。

 

Posted by wpmaster on 月曜日 2月 24, 2020 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

12月21日(土)、元号改正により新しい時代を迎えた令和元年も早くも終わりに差し掛かる師走の末、

今年度第3回の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は、12名の参加者と1名のゲスト講師にお越しいただき、

今年の振り返りと来年の抱負を皆さんにお話いただくなど、年末らしいコンテンツを交えながらお届けしました。

 

 

今回のメニュー

1.各社報告

2.情報提供

・林業ニュースまとめ

・初参加者紹介

3.ちいきの総研講座~林業活性化最前線~

・関係人口創出拡大とは

・森林への期待とは「副業、複業、コミュニティ、マーケティング4.0」

4.ゲスト講座(京都大学森里海連環学教育研究ユニット 特定准教授 清水夏樹 様より)

・台湾(国際シンポジウム:2019山村緑色経済検討会)&グリーンツーリズムについて

・農山村活性化の芸術的テーマ、大学の目指す地域連携の実態と課題とは?

5.2019年の振り返りと2020年の抱負

・参加者による発表

・2019年ヒット商品ランキング

・2020年予測と抱負、今後の予定

 

それでは、当日の内容を一部ご紹介します。

 

 

関係人口創出拡大とは?森林への期待とは?

 

弊社代表古川より、AIDMA理論と移住定住方程式(交流人口)と見込み顧客(マーケティング戦略)の点から、
中小企業の目下のテーマである、募集・採用・定着への導線づくりをお話しました。

一昨年ごろからよく目にするようになった「関係人口」、この定義を皆さんご存じでしょうか?

総務省のポータルサイト(https://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/)を見ると

『移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のこと』

とあります。

「人口」をテーマとした行政の言葉のイメージがありますが、単に人口としてみるのではなく、人の行き来である「交流」の中で起きる具体的アクション(観光、特産品購入、ふるさと納税、対話、頻繁に通う、ボランティア)による多様な接点の中に、民間企業の経営において人材採用・育成・定着のヒントが含まれています。そこで、注目するのがマーケティングフレームのAIDMAやAISASとなります。

交流人口といっても、まだその地域のことを知ったばかりの人もいれば、既に地域内で行動を起こしている人もいるはずです。どのような属性、段階の人口が多いのかを把握し、何を目的に人口を増やすのかを定める自治体、そして地域に根差す企業は学生との接点、インターン制度の在り方、研究者との連携、また地域での暮らし方の喜びとは何かというところを追求していくことで、採用のあり方、社員教育のあり方が見えてくるのです。

人材が足りないという企業様は是非、自社だけではなく地域という枠で血縁ではない地縁が増えていく関係性と仕組みを見ていただければと思います。

 

今回は、12月初週に訪問した台湾でのシンポジウムについてもご紹介したのですが、台湾のほうでも、日本の施策に倣い、「地方創生」「6次産業化」という政策キーワードから、
グリーンツーリズムへの力を入れているということでした。また古川と今回ゲストの清水様が見てきた林業・製材会社では、マーケティング機能もしっかり持っており、営業力の強化もできている中で、彼らが日本から学ぼう!という姿勢が見られ非常に紳士的でありました。今後は、台日交流を経て、お互いの長所を活かした、事業交流ができるとも考えています。

 

 

ゲスト講座~学術論文の評価が変わる!それは、会社の評価の変化へ!?~

今回は、京都大学森里海連環学教育研究ユニット 特定准教授清水夏樹様にゲストにお越しいただき、

農山村活性化の学術的テーマ、大学の目指す地域連携の実態と課題についてお話をいただきました。

普段、企業経営ではなかなかお話を聞くことが出来ない学術の世界ですが、特に興味深かったのが

「インパクトファクターから、オルトメトリクスへ。」というキーワードでした。

 

まず「インパクトファクター (impact factor、IF) 」は、「自然科学・社会科学分野の学術雑誌を対象として、その雑誌の影響度、引用された頻度を測る指標である。」(Wikipediaより)、

「オルトメトリクス(英: altmetrics)」とは、「学術論文の影響度を評価する指標のこと。学術雑誌の影響度を示すインパクトファクター (IF) や、研究者個人の被引用数を示す指数などでは定量化しにくい観点から学術研究を評価するために2009年から2010年頃に提唱されるようになった考え方、およびそれに基づく代替的な指標の総称。」(Wikipediaより)とあります。

 

これまでは、研究=既往の研究を重要視しているイメージが強くありましたが、現在では世間での評価、SNS等での広がりなどを指標とするオルトメトリクスが、指標になりつつあるということですね。

ビジネスにおいても、誰から評価されるべきか!?といことを考えると一般的には「顧客」が大きい存在かもしれませんが、広い意味での顧客ととらえれば「社会(地域の人たち)」の評価が、地域の実績、信頼、そこからの口コミに繋がり、起点として自らの情報発信からの反響といったことが、極めて重要になっているということとも捉えられると思います。

 

日々のオペレーション(接客、運営、営業対応)の良さが、SNSで広がる昨今、改めて、社員ひとりひとりの行動から、個人評価から会社評価、地域への評価へというところ、評判というところに、企業の魂を持っていくべきではと考えさせられた次第です。

 

また、清水様のお話の終わりの方では、「是非、企業は研究者をもっと使ってください」とお話をされていました。

木材業界では木材強度の計算で工学とのかかわりは強いかもしれませんが、是非これを機に社会学との連携、学術を活かした戦略も考えていきたいところですね。

 

 

2019年の振り返り、2020年の抱負

皆様にとって、2019年はどのような年でしたでしょうか?また2020年の抱負は既に立てられましたか?

本研究会では毎回、参加者の皆様から近況報告をいただいているのですが、今回は振り返りと抱負を併せて発表いただきました。

皆様のお話を伺っていると、2020年の抱負については主力事業の課題修正のお話をされている人もいましたが、特に多かったのは主力事業に加え補助(副業)事業への注力、

採用や社員教育といった基盤整備についての抱負が多いように思います。また、研究会メンバー同士で連携した仕入れ販売やイベント実施についても触れていただく方もいました。

 

また、「自社」(内部環境を)を徹底的に分析改善することも需要ですが、流行(外部環境)にも敏感にアンテナを立て、事業の参考にすることも重要です。ということで弊社では今年も日経トレンディが選ぶヒット商品ランキング2019(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00002/)に合わせて森林・林業ヒット商品ランキング2019を発表しました。毎年楽しみにしているという方も出てきたこのランキング、参加者の皆さまも楽しみながら2019年の振り返りをしていただけたのではないでしょうか。

弊社ではこれからも異業種視点も含めた森林・林業の最新情報を発信していきますので、お楽しみにお待ちください。

 

 

参加者の声(一部抜粋)

【T様】

内容が盛りだくさんでした。今回の参加を金い、弊社でも中・長期の経営計画を考え始めたいと思いました。またグリーンツーリズムのお話については、「功罪あるが森林で一番人が動くのがツーリズム。」「農村という言葉があるが農村の明確な定義はない。」「研究者の評価軸が変化してきている」という点が印象に残りました。地域との関わりはこれから強めていきたいと思いました。

 

【M様】

今回も本当に勉強になりました。年末年始の事業計画作成のイイネタを仕入れられました。交流人口から移住定住人口への動きは、会社でいうリクルートの流れと同じという視点はなるほどなと思いました。移住(就職)した後に、以下に定住、永住(離職しない)する地域(会社)にするか。福祉の充実(福利厚生、給与面)なども重要ですが、住みやすさ(働きやすさ)全体をいかに感じられるまち(会社)にするかが大事ですね。社内で具体的な改善対応を考えていきたいと思います。

 

 

さいごに

今年最後の研究会が終了しました。

次回第4回は2月22日(土)を予定しています。

さらに先にはなりますが、4月11日(土)~13日(月)に高知県本山町にて現地研修会を開催予定です。市町村規模に合わせた林業とまちづくり、新たに出来たモンベルアウトドアヴィレッジにも注目の回となりますので、是非ご予定を空けていただければ幸いです。

詳細は後日、ご案内させていただきますのでお楽しみにお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 12月 21, 2019 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

平成が終わり、新元号の令和が始まった2019年。

何においても、平成最後、令和初とついて回った1年が終わりに近づいています。

 

ところで皆さんは、毎年「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングはチェックされているでしょうか?

弊社では、2016年から、ヒット商品ランキングと合わせて林業・木材業のヒット商品ランキングを独断と偏見でまとめ、発表しており、今年で4年目(4回目)。

 

今年も11月に日経トレンディヒット商品ランキングが発表されたということで、森林・林業界ヒット商品ランキングもいよいよ公開です!

 

まずは、日経トレンディ発表の2019年ヒット商品ランキングは、こちら!

 

1位 ワークマン
2位 タピオカ
3位 PayPay
4位 ラグビーW杯2019日本大会
5位 令和&さよなら平成
6位 ボヘミアンラプソディー
7位 Netflix
8位 米津玄師
9位 ルックプラスバスタブクレンジング
10位 ハンディーファン

 

詳細は以下リンク(日経XTRENDのWEB)よりご覧いただけます。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00242/00002/

 

みなさんはいくつご存知でしょうか。

ラグビー日本代表の快進撃、1000万人以上が感動した映画、キャッシュレス決済手段の拡大など、

令和元年というメモリアルイアーを飾る商品がランクインしました。

 

それでは、森林・林業界ヒット商品はどのようになったのでしょうか。

どうぞご笑覧下さい!

 

 

第10位 アクティブロボSAM

(引用:山陽商事株式会社ホームページより)

第10位 ハンディーファンに対して、林業・木材業界からは、林業機械がどこでも、気軽に操作可能に?ということで、「アクティブロボSAM」です。

日本初の遠隔操作林業ロボットが試験開始となりました。安全な林業に向けて、今後要注目の取組です。

 

第9位 木材由来の新素材

第9位 ルックプラス バスタブクレンジングに対して、林業・木材業界からは、セルロースナノファイバーなど、「木材由来の新素材」です。

セルロースナノファイバーの他にも、改質リグニンといった新素材を使った工業製品、車のボディなどに注目が集まりました。

木材の可能性はまだまだ未知数です。

 

 

第8位 弘法大師

第8位 米津玄師に対して、林業・木材業界からは、平安時代のスーパープロデューサー「弘法大師」です。

弘法大師によって開かれた、真言宗の総本山高野山で生まれた木材である高野霊木が、

北海道の社寺に初めて納められるなど、様々な場所で使われた1年となりました。

(納材事例はこちらから)

 

 

第7位 林業&木材系YouTube

(引用:野地木材YouTubeチャンネル、JP Channelより)

第7位 NETFLIXに対して、林業・木材業界からは同じく動画配信ということで「林業&木材系YouTube」です。

様々なジャンル、分野で新たなYouTubeチャンネルが続々と出来る中、林業・木材業界関連のチャンネルも増えた一年でした。

これからも動画配信の規模は伸びる予想がされており、今後も注目の市場となります。

 

 

第6位 ソマミチトークイベント

第6位 ボヘミアンラプソディーに対して、全国、とまでいかずとも地域への発信を広げる機会となった「ソマミチトークイベント」です。

「松本で生きる、松本をつくる。山と暮らす、その誇り。」と題して一般社団法人ソマミチが主催。

林業木材関係者ではない方々に多くご参加いただいた、まさにこれからの地域づくりに繋がるイベントとなりました。

 

 

第5位 大嘗祭&さよなら旧態林業

第5位 令和&さよなら平成に対して、林業・木材業界からは元号改正に関するメインイベントと令和の新たなメディア誕生ということで、「大嘗祭&さよなら旧態林業」です。

皇位継承式典のメインイベントである大嘗祭の会場「大嘗宮(だいじょうきゅう)には長野県産のカラマツが使用されました。また、どうしても他の業界より遅れているイメージがある林業を覆す、スマートでカッコいいメディア、FOREST JOURNALがリリースされる等、情報発信の新たな形が見える令和の始まりとなりました。

 

 

第4位 オリンピックスタジアム・有明アリーナ

第4位 ラグビーW杯2019日本大会に対して、林業・木材業界からは2020年オリンピックに向けてついに完成した「オリンピックスタジアム・有明アリーナ」です。

両スタジアム・アリーナでは、47都道府県の木材を使ったことが世間でも話題となりました。

 

 

第3位 SUSTAIABLE FOREST ACTION

第3位 PayPay対して、林業・木材業界からはデジタルアプリの発展に合わせて、「SUSTAINABLE FOREST ACTION」です。

林業課題の解決の事業化を支援するプロジェクトが発足し、2019年は谷茂則氏、井上達哉氏のチームがデジタルアプリの提案で優秀賞を受賞しました。

 

 

第2位 地球料理

(引用:LIFULLホームページより)

第2位 タピオカに対しては、食品繋がりで「地球料理」です。

ついに、国産材も文字通り「食べる」時代に突入しました。スギパウダーを使ったパウンドケーキなど、

ユニークなレシピが提案され、地球をまるごと味わうコンセプトに注目が集まりました。

 

 

第1位 現場でワークマン

 

第1位 ワークマンに対して、なんと林業・木材業界は「現場でワークマン」と同じくワークマンですが、より現場でカジュアルに、

1つのファッションとして使えるとして見事第1位となりました。外仕事の作業着のコンセプト・メッセージである「俺たちのワークマン」から

デザインなども一新、アウトドアウェアとして広い顧客層を獲得し「みんなのワークマン」へと飛躍しました。

 

 

 

以上、2019の林業・木材業ヒット商品ランキングトップ10となります。

林業・木材業界のヒット商品も含めて、皆さんどれくらいご存知でしたでしょうか?

是非、皆さん的トップ10も考えてみながら2019年を振り返ってみていただければと思います。

 

それでは、来年の発表も、お楽しみにお待ちください!!!

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 12月 21, 2019 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

夏の名残と秋の空気の混在が心地よい10月26日(土)、新大阪にて今年度第2回目の大阪経営実践研究会を開催しました。

 

今回は兵庫、大阪、広島、高知、岐阜、愛知、長野、福岡の8府県から9名の方にご参加いただきました。

森林環境税や全国の最新情報の提供から、「なぜ、地域材か(総集編)」「まちづくりと林業、食と農と観光への事業連携」の2つのテーマを軸とした構成の研究会となりました。

 

今回のメニュー

【1】参加者近況報告

 

【2】ちいきの総研より情報提供

・某都道府県の林業事業体の経営力アンケートより

・森林環境税、山林所有者への意向調査から

・「顔の見える木材での快適空間づくり事業」から最新情報

 

【3】テーマ①「なぜ、地域材か。(総集編)」

・古川による「地域材利用の意義」フレームワーク化と解説

 

【4】テーマ②「まちづくりと林業、食と農と観光への事業連携」

  1. 一般社団法人ソマミチ トークイベントを終えて

 

  1. ゲスト講座

「食と酒からみた、まちづくり、~もう一度「農林漁」をつなぎましょう~」

 

【5】ディスカッション

 

 

【6】まとめ(古川)

 

 

手前味噌ではありますが、いつもに増して刺激的かつ有機的な情報とディスカッションの詰まった研究会になりました。

 

今回も一部抜粋して、当日の内容をご紹介します。

 

 

テーマ①「なぜ、地域材か(総集編)」

前回の研究会で参加者から問題提起されたこのテーマ。

 

「地域材を使うことの意義は何か?どのように説明したら良いか?」

「使い手、エンドユーザーが地域材を選択するために必要な要素とは?」

 

前回研究会では、全国から参加の皆様より、自らの実績や経験を踏まえたコメントを多くいただき、白熱したディスカッションが繰り広げられました。

 

そんな前回のディスカッションと、今までお仕事させていただいてきた全国の事例、自らのマーケティングメソッドなどから複合的に考察し、今回古川が「地域材利用の意義」についてフレームワーク化、解説をさせていただきました。

 

キーワードは

「環境、SDGs」

「国土保全」

「地域経済」

「雇用」

「水源、流域」

「マテリアル」

「PEST分析」

「マーケティングメソッド(古川オリジナルメソッド)」

「顔の見える関係」

「トータル林業」

「事例」

「カッコよさ、感覚に訴える」

 

これらを図解した一大フレームが出来上がり、参加者からも「よく分かった」の声をいただくことができました。

 

「なぜ、地域材か」というテーマについては、これで完結ではなく、このフレームワークを活用しながら今後も議論を深めていきます。

「どんなフレームワークか気になる!」という方は、是非研究会にご参加ください!

そんな想いのあなたとも、議論を交え、地域材の可能性を広げていきたいと思っております。

 

テーマ②「まちづくりと林業、食と農と観光への事業連携」

1.一般社団法人ソマミチ トークイベントを終えて

古川がサポーティングコーチとして理事を務める、長野県松本市の一般社団法人ソマミチ。

ソマミチウェブサイト https://www.somamichi.com/

 

一般社団法人設立2年の節目に、トークイベントを開催したことは、このブログでもご紹介したところです。

ちいきのブログ(令和元年10月23日)

https://chiikino.jp/blog/?p=10212

 

今回の研究会には、ソマミチ代表の原 薫様のご参加があったこともあり、古川とこのトークイベントを終えての所感と、ソマミチの活動の意義などについてご紹介いただきました。

 

ソマミチは、木を使う社会の仕組みをつくることを目指し、「山が基準」をキーワードに活動するチーム。林業、製材、設計、家具木工・指物師、建築まちづくりディレクターなど、多彩なメンバーで構成されています。多彩であるがゆえに、チームとして協業しながらも、それぞれの専門分野での活動が主になることで、全体としてのソマミチを伝えるのが難しくなってしまっていることが一つの課題でした。

 

そこで開催されたこのトークイベント。

山での体験イベントから建築、木工まで多様なソマミチメンバーの活動をトータルでご紹介することで「ソマミチとはどんなチームなのか」「何を目指しているのか」ということを伝えられたことは、大きな成果の1つであったといえます。

 

今まで「名前は聞いたことあって、森や木のことで何か良いことをしているようだけど、よくわからないから」と参画するまでに至らない人たちが多かった中、トークイベント後に「ソマミチがどんな想いで、どんな取り組みをしているか、全体像が見えた。ぜひ、参画したい!」という入会希望の反響がいくつもあり、単なる「打ち上げ花火」的なイベントに終わらず、さらなる広がりに繋げることができました。

 

また、ソマミチのこれからの活動の方向性についても参加者から質問があり、「山と食文化」「感動をベースに」「遊び場からビジネスへの導線」「国交省制度の活用」など、ソマミチだけでなく、各参加者の事業にも参考になる情報と議論を交わすことができました。

 

2.ゲスト講座「食と酒からみた、まちづくり ~もう一度「農林漁」をつなぎましょう~」農業と漁業と林業のいい関係づくり 地域経済をうまく回すには

 

百貨店の鮮魚コーナー勤務からまちづくり、IT企業、輸入商を経て、現在は食と農のマーケティングからまちづくりまで、自治体の仕事、大学講師など幅広く担う、まさに専門家かつ複業家の片桐 新之介様よりご講義をいただきました。

 

専門性と外部視点の客観性の両立。

掛け算による独自性の創出。「シナジーキャリア」

 

「ハモの骨きりが出来るマーケターは自分くらいではないか」という多才な片桐様。

多様な実績のうち、いくつかの事例を交えながらお話を繰り広げられました。

 

「もう一度、農林漁業をつなぐ」

「6次産業化の商品づくりにおいて大事な7つのこと」

「ユーザーエクスペリエンス」

「人を巻き込むことで、売れる仕組みが自ずとつくられていく」

「これからの新しい循環」

「コミュニティが支援する農林漁業」

「環境の自分事化」

 

刺激的かつユニークでありながら、まちづくり、マーケティングをはじめ、複業家ならではのスキルを活かしたビジネスづくり。

また、農林漁業を俯瞰した視点と、現場の人たちと協業し意思疎通してきたからこその温度感のある取り組みは、林業・木材業に携わる我々にとっても、大いなるヒントとなりました。

 

片桐様の手がける今後のビジネスについてもオフレコで教えていただきましたが、こちらもなんとも興味深い!!このような情報を得ることができるのも、研究会の醍醐味ですね。

 

隣接異業種、リアルなビジネス実践からのヒント、それだけではなく、片桐様の柔軟な発想からも、得るもの多きゲスト講座でした。

参加者の皆さまにも大変ご満足いただけたようです。

 

ちいきの総研よりまとめ

今回の研究会では「なぜ、地域材か。(総集編)」として、「地域材利用の意義」について再度テーマとし、ディスカッションした内容とこれまでの知見から、フレームにまとめさせていただきました。ですが、ここで終了ではありません。このフレームを使い、自らにとっての地域材利用の意義について、定期的に考察することが重要です。参加者の方からも「その時々の状況で、学ぶこと、見出すことは違ってくる」というコメントもありました。研究会では、「なぜ、地域材か。」を永久的なテーマとして、継続的に追いかけていきます。

 

また、今回のもう一つのキーワード「複業」。

弊社が実施した某都道府県の林業事業体経営力調査から「林業以外のサブビジネスを持っていること」と「増収増益」の相関性が見えてきました。また、ゲスト講師の片桐様のお話でも「複業」による「シナジーキャリア」の形成というお話が出てきました。この「複業」こそ今後のビジネス展開において重要な要素であり、これからのプロフェッショナル像といえるでしょう。それは、地域において自らが「ペルソナ」(消費者のモデル的存在)となるとともに、「プロデューサー」(事業者のモデル的存在)にもなるということであります。ソマミチの多彩なメンバーも、地域の「ペルソナ」であり「プロデューサー」であるからこそ、理念が反響してファンが増え、活動もビジネスも広がっていく。

この「複業」についても重要な視点として位置づけ、今後も深堀りをしていきます。

 

 

参加者の声

【U様(国産材建具メーカー)】

久しぶりに参加しましたが、各地での国産材の活路の見出し方を学べ、方法、手段、観点の違いを感じることができ、非常に勉強になりました。改めて「地域材とは」ということを考え直すきっかけとなり、なぜ必要なのかをより地方(地元)自治体に伝えていくことで、まちづくりの流れが変化していくことを強く感じました。

 

【S様(都市計画系コンサルタント)】

まちと自然の関わり、都市空間と林業の関わりは、地方都市でこそ進めていくべき取り組みだと思います。都市計画でも10~20年の視点はあります。今はタクティカルアーバニズムという言葉で、暫時的、戦略的に進める重要性が言われることが多いですが、森林資源の持続性と時間軸で考える超長期的(都市計画的には)な視点は斬新でした。

 

【I様(工務店)】

各種ディスカッション&レク、楽しかったです。なぜ、どう地域材を使うのか、フレームワークで理解できました。片桐さんの取り組みについて、経済性も含む持続性の担保は色々な課題があるとは思いますが、尖った企画でより良くなるといいなと感じました。パワフルな取り組みが参考になりました。

 

さいごに

令和に入って第2回目の研究会。

いつも以上に濃く、ビジネスのヒント、原動力になる内容であったのではないかと自負しております。

この勢いのまま、これからも走り続けたいと思います。

 

次回の研究会は12月21日(土)に開催予定です。

 

詳細が決まりましたら、弊社ブログ、SNS、メールにてご案内させていただきます。次回も多くの方にご参加いただけることを楽しみにしております。

 

今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。

 

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

Posted by wpmaster on 水曜日 11月 20, 2019 Under pick up, お知らせ, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

2年ぶりとなる、現地研修会を開催しました。
今回は、「関係人口創出による地域信頼ビジネスとは?」をテーマに
弊社研究会のメンバーでもある、平田木材店様の拠点である、
福井県高浜町を訪問しました。

・地域づくりと環境認証ブルーフラッグの紹介
・若狭和田浜の海の家、大阪からIターン者が起業したイタリアンカフェ見学
・地域材(京若狭材)利用の高浜町役場、分譲地等の見学
・平田木材店工場案内
・日本初のブルーフラッグ環境認証の海でBBQも!?

と、ボリュームたっぷりの1泊2日で開催しました。

 

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<福井県高浜町の概要>
人 口:10,401人(令和元年7月現在)
森林面積: 5,336ha
森林率:73.7%
町木:トチュウ
町花:ハマナス
(高浜町HPより)
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それでは、現地研修会の様子を一部ご紹介していきます。

 

 

ゲストスピーチ「地域づくりとブルーフラッグ認証」

まず、高浜町のまちづくりにおいて欠かせないキーワードとなる、「ブルーフラッグ」を絡めた取組を一般社団法人若狭高浜観光協会の高田慎平様にご紹介いただきました。

 

「ブルーフラッグ」?初めて聞いた。

という方も多いかもしれませんが、ビーチやマリーナを対象に水質、環境マネジメント、安全性・サービス、環境教育・情報の項目で審査される環境認証です。1985年にフランスで始まり、世界で最も歴史のある国際環境認証の一つとして、ヨーロッパでは浸透しており、認証を取得しているビーチにしか行かないという一般観光客もいるとのことです。ここ若狭和田ビーチは2016年にアジア初の取得をしました。

 

高浜町は、昔から海水浴やサーフィンなど海のアクティビティで訪れる観光客が多く、1978年に海水浴客数がピークとなり年間120万人であったといいます。しかし、以降海水浴客は減少し、2015年にはピーク時の6分の1の21万人となっていました。民宿など宿の減少など周辺産業にも影響が出ており、海岸のごみ問題や設備不良など問題も出てきていたため、行政、有識者による検討会議を重ねブルーフラッグを取得する運びとなりました。

 

現在は、「100年後も綺麗な海を子供達へ」をコンセプトに、環境教育やファーストビーチなどのイベント、清掃活動や安全運動なども強化しているとのことで、ビーチを訪れる顧客層も良い方向に変わってきたとのことです。

 

地域のメインの資源を復活、活用したまちづくりの良い事例に触れることができました。

 

 

納材・施工事例見学

【神谷ビル】

 

 

ゲストスピーチを行った会場、神谷ビルは2階がフリースペースとなっており、1階は、観光協会のオフィス、飲食店が併設しています。

改修を行う際に、平田木材店が基本設計・納材・施工をおこなっており、店舗の一部はDIYで施工したとのこと。

1階も、2階も、美しい京若狭材のフローリングが敷かれており目を奪われます。

 

【高浜町庁舎】

 

2016年9月に竣工した高浜庁舎。平田木材店からは構造材を納品。中央エントランス部分は吹き抜けで大きな梁桁が目を惹きます。

中大規模建築には珍しく、細かな加工は地元大工が刻み加工をほどこしている点に、参加者の皆さまは驚かれていました。

 

【浜茶屋 小松ボート】

 

今年の6月に竣工したばかりの浜茶屋(海の家)。浜茶屋といえば、夏だけの営業をイメージしますが、ここ小松ボート様は、

年中営業を想定し平田木材店が設計、施工をしました。内装、特に天井には平田木材店の木材がふんだんに使われています。

これから迎える、初めての冬の雰囲気もまた楽しみで、さらにおでん定食が定番ということで、まさにぴったり。

 

【ウッドロード(和田高浜ビーチの木道)】

 

ビーチの真ん中に、海辺へとすっと伸びる木道。これも平田木材店様の納材事例です。水中用車いすやベビーカーでも、水際まで行けるように設計されており、

ブルーフラッグ認証のユニバーサルデザインのチェック項目に寄与しており、太陽の日差しが強く砂浜が暑い時の移動にも便利ですね。

 

 

平田木材店工場見学

1日目は、地域の納材事例の見学などがメインでしたが、2日目は、実際に製材品が生まれる現場、平田木材店様の工場を見学しました。平田木材店様の工場、事務所は若狭和田駅のすぐ隣、国道沿いに位置し高浜町の一等地一番地、まさに高浜町の顔としての存在感があります。

 

一足工場内に足を踏み入れると木材のよい香りがふわりと広がっており、工場内で毎日目立てをされた鋸がイキイキと回転する台車で次々に丸太が挽かれていきます。

工場の壁を取り外すと6m以上の長さの丸太も製材可能ということで、様々な需要に応えることが可能です。高浜庁舎の立派な梁桁も、この工場があるからこそ地元で提供できたということですね。

 

 

 

(モルダーの説明をする平田社長)

 

台車のある第一工場を離れ足を進めると、第二工場に。こちらでは、ここ数年でモノづくり補助金を活用し導入したモルダー、乾燥機、ヒートローラーによる乾燥、加工が行われています。新しい機会を導入し、加工力が高まったことで、施主への提案の幅が広がったとのこと。特にヒートローラーはフローリング材に圧迫しながら熱を加えることで浮造り風の手触りになる加工が可能となり、より強く無垢フローリングの魅力を施主へ伝えることができ、施主からの評判も良いとのことです。

 

1日目の夜の懇親会や視察場所など、まだまだお伝えしたいことがありますが、今回はここまで。

 

原木の目利き、製材、加工、納材、設計、施工とワンストップで商品、サービスを提供できる平田木材店様だからこその提案力を確実に高めており、地域づくりに欠かせない企業となっています。

また参加者の皆さまにとっては、平田社長の地域との関わり方・姿勢、事業の展開など刺激になったポイントが多くあったようです。各地域に戻り皆様の事業で少しでも実践できることがありましたら幸いです。

 

 

参加者の声(一部ご紹介)

A様(機械問屋)
平田社長の謙虚な姿勢、地域で生きるためのバランス感覚を学びました。
また、祖業の製材業から川下に事業を拡大し、建築関係までワンストップで対応可能にすることで、地域の様々な課題(案件)に対応可能になり、地域の活性化に深く関与することによって案件を獲得し商圏人口の狭さをカバーすることが出来る事も学部ことが出来ました。自身の事業においても、少しずつ地元との関りを増やし露出度を高めていきたい。

 

B様(木材加工業)
「モノづくり補助金が通ってから次々と状況が変わった」と平田社長はおっしゃっていたことが印象に残っている。やはり行動することで次の展開が生まれる。現状維持が一番危険であると感じた。また、ホームページを整備してから大阪などからも問い合わせがあり、実際に関西圏の施主も生まれたということで、外部とのコミュニケーション(特に顧客開拓や採用活動)において、ホームページは有効であること(社内説得に苦労する(笑)が、生き金になる)を学んだ。自社でもホームぺージの拡充に努めたい。

 

C様(工務店)
今回の視察では、人間の内面の部分を特に勉強させていただいた。人間性の部分ということで、すぐに自分に落とし込めるかは心配であり、特に平田社長の謙虚さと素直さと、当たり前のことを当たり前にやる実直さはすぐに真似でき無いが、今後の事業の骨格づくりに参考にさせていただこうと痛感した。

 

 

さいごに

今年度は、現地研修会を2回、開催予定。
次回は、山口県(長州)あるいは高知県(土佐)を予定しています。
詳細は追って、本ブログ等でご案内させていただきますので、
お楽しみにお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 8月 26, 2019 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告