新型コロナウイルスの影響も一段落し、飲食店も活気を戻してきた大阪(西中島)にて、12月18日(土)、2021年最後となる、令和3年度第3回大阪経営実践研究会を開催しました。今回は久しぶりに大阪会場のリアル参加が10名以上と殆どを占め、活気ある会合&忘年会となりました。

当日の様子を一部ですがご紹介させていただきます。

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介~2021年の振り返り

-林業(国産材)&日経MJニュースよりマーケティング総論

2021年日経ヒットランキングから弊社による業界ランキング発表!!

■意見交換 エルメス財団 書籍 “木” 読書感想シェア

■ゲストスピーチ 千品喜嗣氏 大手企業[東京]&山林所有者[和歌山]

南紀熊野フォレスト構想

・開始2日で目標達成!クラウドファンディング(和歌山県ふるさと納税型)

https://motion-gallery.net/projects/nankikumanoforest

90人コレクター 1,119,310円!

・シェアフォレストで補助金のない道づくりへ!
・ショップボットで作った最新プロダクト子供用チェア&デスクの事例!!!
・東京と紀伊田辺の二地域居住の暮らしスタイルの理想と現実、実際どう!?

■古川講座
おかえりモネ、渋沢栄一から 2021年の学び

 

2021年の振り返り

今回は、まず最初に参加者に”1文字”で2021年の振り返りをいただきました。何人かのご感想をいかに共有いたいします。

 

・「繋」・・・事業継承が進み、市町村の森林ビジョン策定も始まった。まさに今後に繋がる良い1年であった(高知県F氏)

 

・「新」・・・新たな異業種メーカーと商品開発、地元電鉄の社有林との連携、新しい視座を得た1年(愛知県H氏)

 

・「変」・・・ウッドショックが起こり、最高単月売上、最高単月仕入など、大きな変化があった。ウッドショック以上のショックを期待し、今後の願望も込めて変わっていきたい!(兵庫県K氏・滋賀県M氏・三重県S氏)

 

・「スタート元年!」・・・2021年は、新規事業の多くをスタートできた。森林に自転車整備をし、14名の方が興味を持ってくれ、林業直球での採用はおととしゼロだったが、今年は激増。来年はオープンカフェをやる予定。昨年度の、現地研修会の曼陀羅目標を、まさに実行中!(岐阜県F氏)

 

・「固める!」・・・2021年会社の基盤が固まった。これからは枝を拡げていき、多くのフィールドに出ていきたい(大阪府M氏)

 

・「知る」・・・信託会社に勤めていて、森林の相続の相談が増えた中、森林の活用に興味を持って”森ではたらく!”を読み、古川氏を知った。森林の継承をテーマに、どんどん知りたいことを増やし、学んでいきたい(大阪府N氏)

 

・「おどろき!」・・・今年はホームページをリニューアルし、採用に興味を持ってくれて問い合わせが激増。求人もよい人が来た。また畑も再開し、また地域の仕事も増え、まち協、駅活性化委員、地域ブランド委員の仕事も。(三重県S氏)

 

等など、新型コロナの2年目、ウッドショックの脅威をもろともせず、変化に対応していた参加者たちの嬉しい声が集まったものとなりました。

 

2021年日経ヒットランキング

さて、毎年恒例の日経ヒットランキングです!!

(過去2年分は以下よりご欄ください)

2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2019年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2021年(令和3年)のヒット商品ランキングを10位から紹介しながら、業界(地域×林業×国産木材ビジネス)に係るニュースを、弊社の独断と偏見で、ランキング!!こちらの内容は別途にまとめたく思いますが、参加者アンケートからこんな声をいただきました!

 

(木材加工機械メーカー経営者)本当に知らないことだらけでした。ここ最近は自分、家族、事業の考えを深めることに注力していましたが、バランス良く考えや知識の幅を広げることも必要だと痛感しました。

 

(山林所有者&林業&製材業経営者)林業はあまり変化のない産業かなと思っていたが、この一年だけでもさまざまな変化があり時代に合わせて形を変えていることを知った。

 

(金融会社勤務)ヒットランキングとの語呂合わせはすごく面白かったです。

 

(木材流通業経営者)ヒットランキング毎年楽しみにしています。林業、木材業の可能性を感じる話題も探せばたくさんあり、その主体となれるように新しいものも積極的に取り入れながら強みを伸ばしていくことが大事ですね。

 

(製材、工務店業、経営者)相変わらずアニメ系が上位にきている我々の年代では最新のトレンドなどあまり気になりませんが世の中の動向をもう少し関心を持ってみようかと思いました。バイオームは結構利用しています。

等のお声をいただきました。腰を据えて10年後100年後のビジョンを持ちながら地域信頼を固め、事業継承をし続けていく研究会メンバーたちが、敢えてまた2022年にどんなものが流行していくかもチェックしながら、経営に活かされていくことでしょう。

 

 

エルメス財団 Savoir&Faire 木 読書感想シェア

この2021年に、Facebookでも業界で拡散があった書籍の感想シェア。エルメス財団が編纂した書籍”木”、識者、哲学者、職人などがまとめた16人のテーマで「木」について語らう書籍となっています。フランス語のSavoir・Faire(サヴォワール・フェール)とは何か、そして、木の多面性と魅力とは何かから紐解き、参加者がどの部分に共感が多くあったか、そして、どの分野で自社の経営に応用すべきかというディスカションを致しました。

 

読んでいた方は「頑張って時間を作って読んだ甲斐がある本を教えていただきありがとうございました。 木を売るための教養として必読書だと思います。 プロダクトの販売がゴールではなく、ずっとファンでいていただけるよう、その先の展開を考えていきたいです。」「教養の大切さについてみなさんが話していて、経営をすることはただ仕事をするだけでなく知識もつけていかないといけず大変だと感じた。」と。また、読まれていなかったかたも「木材の価値観の捉え方。今までの固定観念上ではなく、全く違う角度で木材の価値を教えてくれる書籍と想像する。まだ読んでいないので、年末年始に読破しておきます。」というものでした。現在、Amazon等では、この書籍の単価が上昇しておりますが、是非お手に取って、各地で読書会、実践会をされてみるとよいでしょう。

 

(参考まで)Casa BRUTUSエルメス財団の書籍で学ぶ「木」という素材の多面性。

エルメス財団の書籍で学ぶ「木」という素材の多面性。

 

【大手企業(東京)&山林所有者(和歌山)「南紀熊野フォレスト構想」】

今回は、みんなで遊び倒せる山をつくりたい! 代々受け継ぐ山林を未来につなぐ山づくり【ふるさと納税型】で、クラウドファンディングを実施された、山林所有者の千品氏からのプレゼンテーション。120万円ほどを集め、90名の支援者が集まりました。東京の大手企業で勤めておりますが、コロナをきっかけに、リモートワークを実施し、代々所有されている和歌山県紀伊田辺市(白浜アドベンチャーワールドの近く)の山林を活かすためのプロジェクトを開始されました。千品氏は10年前の国産材ビジネスセミナーに参加されて以来の関係で、当社が進めるシェアフォレスト構想はもとより、実際に何度も研究会やセミナーに参加され、ようやくの夢の実現へと動き始めておられます。

多くの参加者が、南紀熊野フォレスト構想に全面的に応援するのみならず、やはり東京のこの大手企業の、副業を認め、原則在宅勤務となり、働き方改革・人事改革があってこその、彼の活躍ぶりに、議論が集中。今後のライフワーク、副業化の方向を見据えて、議論が深まり地域一番企業が何をすべきか、各社、各地域で、新しいビジネスフォームが出来ていく予感がいたしました。古川ちいきの総研としても、この千品氏の活躍が、今後の都市部居住の山林所有者の何かのスタンダードになればと、ご支援を続けて参ります!

古川講座~連続テレビ小説「おかえりモネ」、大河ドラマ「晴天を衝け!」からの学び2021年~】

そして、2021年は、このNHKの2つのドラマは「地域の名士や経営者」「地域でチャレンジする若者」にぜひ見て頂きたいドラマでした。古川としてもドハマりし、「ちいきの5つの価値観×情熱方程式」に当てはめ、名シーンを振り返り解説。そして、今後の経営、いや人生を強く生きにく各種のヒントを提供しました。

 

(A様)地域、仕事、などなど古川さんの普段語られているテーマがテーマの番組内容なのでその思い入れがビシビシ伝わってきました。

 

(B様)おかえりモネは家族がよく見ていたのでとっつきやすくて面白かった。晴天を衝く!に関しては見ていなかったが、三菱(大手独占資本家)との比較も含め、渋沢栄一(合本主義)の実業家の実体験を見てみたいと思った。

 

(C様)こんなに連続テレビ小説が深いとは思いませんでした。 ”おかえり”の意味がとても深く考えさせられました。 一度じっくり見返してみたいです。

 

(D様)成功している経営者には確かに傷つく原体験(情熱方程式)をモチベーションとしている人が多い。ただ、そんな必要もないということもわかる。私自身、 誰でも受け入れて、出ていく時は快く送り出して、帰ってきたときはおかえりと言ってあげられる人になりたいと思います。

 

参加者の声(自由欄)

・古川ちいきの総研セミナーは、やっぱり現場で参加しないとテンションがイマイチ上がりません。

・古川様をはじめ、たくさんの方とお話しできて非常に貴重な時間でした。 また参加させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

・相変わらず懇親会は楽しいお酒をいただきました。 今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

・貴重な体験をさせていただきありがとうございました。 林業についてまた新しいことを知ることができました。今後なにか自分も携わっていきたいと改めて感じました。 またよろしくお願いします!

 

最後に

改めて、2021年ありがとうございました!皆様は、いかがでしたでしょうか。やはり、10年参加されている経営者と新参の経営者とが混ざりながら、林業を軸に、山を基軸に、地域ビジネスをディスカションをする。討議しあう。この場は、ずっと続けていきたい、そう強く想った次第。またリアル開催は、やはりイイですね!ある参加者さんから「●●さ~ん、次回はリアルで、会いましょう!」というお声掛けも!そして、忘年会(懇親会)も含め、今回はとても濃いコミュニケーションがありました。2022年も、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました!次回は、3月末を予定しています。

 

Posted by wpmaster on 木曜日 12月 30, 2021 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

Comments are closed.