令和6年度 第3回 経営実践研究会&望年会を、12/14(土)に開催いたしました。

 

 

全国から集まった約20名の参加者様。

林業・製材・木材流通業・工務店等の経営者及び従業員、市町村行政職員、一般社団法人の代表理事など、トータル林業まちづくりを実践する多様な顔ぶれがご参加くださいました。

 

今回のテーマ

 

~魅力的な人材が集まる会社、定着する会社とは?~

 

人材不足、超売手市場の傾向はどんどん強まってきています。
人がこない、(優秀な)人材が欲しい!!というのは、今や全国どの業界でも最重要課題の1つですね。

 

人材をメインテーマに、今回は以下の次第(アジェンダ)で行われました。

 

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Ⅰ. 参加者より近況報告(今年の振り返り)

 

Ⅱ.最近の古川総研と最新情報
1.木で建てるシンポジウム(木構造世界)
2.林業経済学会から 森林環境税を実践する自治体最前線!

 

Ⅲ.人材育成と人材採用
1.最近の人材市場、人材定着、評価制度に関する課題提起
2.ゲストスピーチ:飛騨五木グループ ㈱森とみずのちから 高岸昌平氏
&ディスカッション

 

Ⅳ.毎年恒例!日経ヒットランキング×林業ヒットランキング

 

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Ⅰ. 参加者近況報告

 

参加者の近況報告(年間振り返り)からスタート!

参加者の近況報告もこの研究会の醍醐味の1つ。

「他の会社、経営者がどのような事業展開をしているのか、非常に刺激になる」という声多数です。

 

今回の参加者からは、林業木材業建築業の本業の展開状況、からはじまり、木の繊維のアパレル事業、アート工芸品事業、エネルギー事業、ウイスキー樽事業などなどなど・・・

 

今回も刺激的な林業/木材/地域ビジネス情報をたくさん聞くことができました。

皆様のビジネスのことなのでここでは多くを語れませんが、ここだけでも参加の価値あり、好評です。

 

 

Ⅱ. 古川総研より話題提供

 

当社からは大きく2つの話題の提供をいたしました。

 

「木で建てる 講演会」より、林業、木材、地域づくりに活かせる学び

令和6年10月16日(水)林野庁近畿中国森林管理局 桜ノ宮合同庁舎で開催された、古川がコーディネーターを務めた「木造建築の架構と形態の魅力展」における「木を建てる 講演会」について報告。

 

(講演会当日の様子はこちらのブログ参照)

【講演報告】「木で建てる」講演会コーディネート

木構造の世界の巨匠である稲山正弘先生の手がけた事例を中心に、話題提供。

稲山先生の構造事例については先のブログでもほんの一部をご紹介しましたが、参加者の中からも、いったことある!みたことある!わざわざ見学に行った!と、林業側の視点、製材側の視点、工務店・建築士側の視点から意見が広がり、今後の、公共木造に関する可能性についての示唆がなされるディスカションとなりました。

 

また、この講演会で古川が話題提供した設計士への問いかけから翻って、林業、木材側は建築側への理解をしようとしている?と、美味しい食べ物やお酒に例えて?!皆様にご提案させていただきました。

(詳しくは、講演や研究会などで!なかなか面白いのでおすすめです!)

 

林業経済学会@九州大学での研究報告(古川)

 

東京大学大学院 林政学研究室に社会人博士課程として所属している当社代表 古川。

2024年11月22日~23日 に、林業経済学会で研究発表を行った内容について、皆さまに報告させていただきました。

 

今回の学会で発表した研究テーマは

「兵庫県佐用町における町有林化事業の実態分析~市町村森林ビジョンの実装と森林環境税の活用事例として~」

 

自らの研究分析と、森林環境税と自治体における最前線の研究などについて報告しました。

 

特に森林環境税については議論が盛り上がりました。

今回の研究会には市町村の林務担当者が2名ご参加くださっていたのですが、ある参加者から「うちの自治体、年間200万くらいの森林環境税しかないんです」声があった一方、ご参加の行政職員が所属する2市町村の森林環境税はどちらも2億円程。

 

森林環境税は一人1,000円/年の徴収ですので、2億円は20万人分の税金です。
20万人分の負担(期待)に、応えなければという想いをその職員の方々は強く持ってらっしゃいます。

 

どちらの市町村も、ビジョン⇒基本計画⇒実施計画⇒委員会(勉強会)⇒施策実施としっかりされている自治体です。
しかし森林環境税がほぼ同額でも、林務担当の職員が20名のところと、数名という差なども実際にあります。

 

古川が報告した佐用町の事例をもとにしながら、参加企業経営者からの質疑やコメントも参考にしつつ議論が展開され、それぞれの自治体の特徴、職員の熱意を生かして、市民の福祉の向上のために新しい風が吹いていくことが期待される時間にもなりました。

 

 

 

Ⅲ. 人材育成と人材採用

 

休憩をはさんで、いよいよメインテーマです。

 

人材市場データと経営フレームから見えてくる、これからの人材採用/定着

 

まずは、古川ちいきの総合研究所から、最近の人材市場をデータから読み解いたうえで、

 

「これからの人材採用のカタチ」

「社員が定着する会社が満たしている要素」

「人事評価で陥りがちなエラーと見落しがちな重要ポイント」

 

当社経営フレーム(ちいきのフレーム)から解説、提案をさせていただきました。

 

人口減による労働力不足、これからさらに加速していく超売り手市場。

バブル崩壊~就職氷河期~リーマンショック~コロナ禍で、長く続いた買い手市場マインドを、どうリセットして今後の人材採用に臨むか。

どうやったら、社員が本当の意味で幸せに働ける職場をつくることができるか。

多くの経営者が陥りがちな評価エラーと、大事にするべき視点。

 

どうしても、今回皆さまに伝えたかった内容です。経営者と被雇用者の立場で視点も違ったりと、熱のこもった報告になりました。

 

飛騨五木グループ ㈱森とみずのちから 高岸昌平氏

 

高岸氏は、高崎経済大学に在学中(休学中)の2019年の約5か月、大阪に引っ越してきて当社のインターン生として従事されました。

その後、大学を卒業し、当社の研究会メンバーでもあり、立上げ支援をした飛騨五木株式会社に就職。

 

現在、勤務5年。

オウンドメディア「響 hibi-ki」ライター業務から、森について楽しく学べるボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」開発や場づくり運営、イベント開催など教育事業まで、根気強くかつ華々しく展開されたのち、今は関連会社である小水力発電の事業会社へ出向、各地で事業立ち上げから主担当として携わるなど、骨太に大活躍中です。

 

 

飛騨五木株式会社は、現在、従業員120名。
多角的に林業の六次産業化を展開し、さらにすばらしい企業になっていっています。

 

岐阜で展開していた小水力発電のノウハウをもとに全国展開すべく「株式会社森とみずのちから」を2022年12月に設立。

高岸氏はそこに出向して、拠点のある奈良県を中心に活動されています。

 

当時の研究会の参加者でもあった、飛騨五木株式会社の親会社である株式会社井上工務店の井上博成氏は、古川編著の書籍「森ではたらく!27人の27の仕事」の27人の1人でもあります。
当時、京都大学の大学院生(博士課程)に所属しつつ、井上家のビジネスの中核を担う経営者として研究会に参加され、その中で高岸君を見出し採用してくれました。

 

インターン生だった高岸君が、この会社に就職し、そして働いて5年目。
会社にも定着しているうえ、活躍はめざましく、仕事での信頼も抜群。
その要因をお話ししてほしいと、ゲスト講師に抜擢させていただきました。

 

【お話いただいた内容】

・なぜ、地域(林業・山村)に興味を持ったのか。
・なぜ、古川ちいきの総合研究所にインターンにいったのか。
・古川総研で何を学んだのか、
・なぜ、飛騨五木を選んだのか
・飛騨五木での仕事で、インターンの経験が生かされたことは何か、
・仕事を始めて、新たに学んだことはなにか。
・古川メソッド”6つの悦び”で、会社の評価をするとどうなっているか。

 

特に印象的だったのは、以下でした。

 

・経営者が未来を描き、ビジョンをつくる必要性
・何が起こるかわからないが、その船に乗ってみたい、景色を見てみたいと思ったこと
・風通しの良い社風があったこと(意見が言える、仲間、制度など)
・社内の権限(経費)なども他社と比べて自由度が高いこと
・自己成長については、支援体制もあるし、実感も強いこと
・経営者が覚悟しなければいけない、採用と定着のポイントを“はたらく6つの悦び”視点で評価

 

現在の採用の中で、お金だけじゃない!好きを仕事にしたい!そして自ら前向きに動く人材を、どう会社として受け入れるか、作っていくか、たくさんのヒントがありました。

もちろん、給与などの労働条件や評価制度に対しても、業界の平均が低いからと甘えず、賃金や経費権限も高めていかねばということも、
ご参加の経営者の方々には身に染みたかもしれません。

 

その後のディスカションでは

・高岸氏が特殊解ではなく、自社を振り返ると経営者として従業員のことへの考えが足りないことへの気づき

・従業員としても、経営者の視点にも立ちつつ自分たちがやらねばならないことへの発想

などの議論が交わされ、今後やらねばならないことの指針がたくさん見つかり、満足度の高い研究会になった模様です。

 

Ⅳ.毎年恒例!日経ヒットランキング×林業木材業界ヒットランキング

 

最後は、毎年恒例の「日経ヒットランキング×林業木材業界ヒットランキング!」

ランキング詳細は、こちらのブログをご覧ください。

 

2024年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

こちらも、トレンドあり、参考になる情報あり、ダジャレあり?!

今回も感心と関心、笑いの絶えないヒットランキングになりました。

 

 

研究会後は、毎回恒例の懇親会@峠!!今回は大忘年会(大望年会)でもありました。

 

 

 

あまりに盛り上がりすぎて「FOREST BALANCE GAME」をしわすれたのが少し悔やまれますが、それはまた機会を設けたいと思います!

望年会は、二次会、三次会も盛り上がり、四次会、五次会まで続いたとか・・・

 

 

研究会を終えて

参加者の声

■一般社団法人 代表理事
事例発表で、若手従業員の意見が聞けたのが特に良かった。雇用主の課題として、世代が離れた職員との向き合い方がわからなくなっている場合があると思います。 どうすれば、仕事に向き合ってくれるのか?モチベーションを高められるのか?また、自分の働く意味は何か?普段気をつけていることが正しいのか?など、他企業の人から意見や発表を聞けることが貴重でした。

 

■林業・製材業・工務店業 従業員
高岸さんの発表がとてもよく、高岸さん本人の能力は大きいが、能力を引き上げる経営、会社作りが出来ているからだと感じた。 趣味や特技と仕事をかけ算する面白さは自分自身に置き換える事もできた事と、今後育成する際の考え方としても仕事への熱量が上がると感じたので大切だと思った。

 

■林業/製材/工務店/不動産/信託 従業員
学問(や法令)と実践とフレームワークを行き来するような視点での整理が独自だなと感じ興味深く特に良かった点と感じました。

 

■ 一般社団法人 代表理事
高岸さんが古川イズムを継承しているのが面白かったです。
中小企業の経営者ほど、毎年同じことを繰り返しがちだと思います。
若手だけでく、中年のクリエイティビティを育てたり、若手の非認知能力を向上させるような活動や教育があると良いかなと思っています。つまり、どの年代でも誰かに夢を語ることを認める社会があるといいですね。

 

■建築、木材加工業 代表取締役
幅広い内容で、勉強になることと刺激を多くいただいた!
特に、ビジョンの話の中で、期限を組み立てて卒業という言葉は響いた!
また、リアルな報告が聞けて、同じ感覚もあれば、今後あり得る問題等を先に聞けてよかった。
そして、ゲストスピーカーも、従業員であれだけのことを考えているとは…と感心した。
あれだけの人材を育てていけるようにこちらも頑張りたいと感じる内容でした。

 

 

■林業会社 経営者
経営に関するセミナー研修は多数あるけれど、林業の実情をしっかりしっている方が主催する勉強会は少ないので、とても有難いです。また業界に染まりすぎていないのもよいです。自分を見直すこともできたし、採用が大変な時代、独立を推進していく、協業パートナー制を導入するなど、次のステップへと進んでいきたいと強く想えました。

 

■行政職員
研究会序盤に木曽五木始め樹種の話をしてくださって、あまり木のことを知ろうとしていなかったなと気付かされました。森林法届出が日々の業務になっていましたが、樹木や木材の魅力にも触れて、市民に伝えられたらいいなと思いました。本日はありがとうございました。

 

■木材加工 従業員
理念・ビジョン→事業ポートフォリオ→6つのよろこびという整理がまとめとして腑に落ちました。参加者のみなさんは林業従事者や工場の従業員など、リアルな声をイメージしながら聞いていたように感じました。

 

■木材コーディネーター(経営者)
フレームワークのことは、忘れがちですね。普段の業務に忙殺されがちで、定期的な掘り起こしが経営者にとって大切だと思います。毎回、研究会の最後のまとめに挟んで欲しいです。

 

■市役所職員
本質的価値と付加価値というところが刺さった。
これまで移住や観光という外からの付加価値が評価されてきた。
その間、外部からの効果以上に内部の損失が多くなっている現状から、
改めて、本質的価値が見直されようとしてきている。
この失敗には、おそらく、目指す長期的将来像のビジョンが欠落していたからだと考える。
会社の成長と自分の成長がマッチングする人材育成。ここを目指したいなと。
ただ、ここを目指すためには会社の理念、トップのビジョンが非常に大切となってくると感じました。

 

最後に

熱く純粋に、林業、木材、地域の話ができ、そしてその理念をしっかりビジネスとして成立させて実践している人たちが交わり合う研究会。

とはいえ、林業、木材に関係する皆さまだけでなく、異業種、森林林業に興味がある方など、広く門戸を開いている研究会です。

次回は春頃開催予定です。

詳細が決まり次第、WEB、SNS(Facebook)、メール等でご案内いたします

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 12月 17, 2024 Under すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

2024年11月30日(土)、青森県深浦町主催(後援/深浦町林業振興推進会議、つがる森林組合、㈱グリーンパワーインベストメント)の「令和6年度 深浦町森林講演会 森の力~未来の森と木が香る暮らし」にて、弊社高田が講師として登壇しました。

当日は、「林業の役割と可能性について~林業には、ロマンがある~」をテーマに、

普段は森林や林業と接点があまりない方を中心とした約40名の方にお話をさせていただきました。

 

 

 

「ロマン」に繋がる2つの価値観

「好き」と「憤り」

弊社の講演や研修にご参加いただいた方にはお馴染みになっているかもしれませんが、導入には必ず「情熱方程式」(好き×憤り=情熱)をお伝えしています。今回は、講演開催地の青森(津軽地方)出身である高田が、出生から現在森林・林業・地方に関わる仕事に関わるまでの原体験を元に、「好き」×「憤り」のお話をさせていただきました。

 

自然・野生動物が好きだった青森時代、大学進学で森林・林業に出会い学ぶ中で発生した憤りという原体験(一次情報)をお伝えしたからこそ、当日参加いただいた方には、ご自身が持っている情熱についても考えるきっかけになったかと思います。また、この人(もしくはこの地域・会社等)には「ロマン」があるなと感じる方には「好き」(長期的動機)と「憤り」(短期的動機)から湧き出る情熱が隠れているという事に気が付いていただけた方もいたのではないでしょうか。

 

 

「理念」と「利益」

続いて「理念」と「利益」についてお話しました。具体的に日本の戦前戦後~現在までの森林・林業の理念と利益のバランス感をお伝えした上で、理念だけでも、利益だけでも「ロマン」は成り立たず、バランス(両立)が大事という事をお伝えしました。

価値観について、今回はお時間の都合上2つに絞らせていただきましたが、本来もっとたくさんの要素が絡んでいますので、これはまたご機会があれば、ご紹介をさせていただければと思います。

 

 

「森のミカタ」

森の役割と市場の話

今回はなるべく森林・林業をかみ砕いて、身近に感じてもらうため、森の見方について、いくつかの視点をお伝えさせていただきました。その1つが森林の役割と市場規模のお話です。世界の森林は減少する中で日本は豊富な森林資源を有していることをお伝えし、「森林の有する多面的機能」の紹介をしました。特に水源涵養機能によって安定的に生活に使える水が使えること、さらには林業よりも身近である食に関わる農業や漁業にとっても川を伝って水や養分が供給されることを知っていただき、農・林・漁業が繋がっていることや皆さんの生活にとってかけがえのない存在であることをお伝えしました。

その上で、分かりやすい指標として「お金」つまりは市場規模のお話をしました。農林漁業の中で圧倒的に市場規模が小さい林業ですが、多面的機能を考慮した貨幣価値は大きいことを中心に、一次産業全体の規模感の見方(視点)をお伝えしました。

 

 

森は遠目&近寄って見る

続いて、一見同じように見える森も実際に多様であることを知っていただくために、2つの視点で森林を見てみましょう、というお話をしました。まずは「遠目」で見ること。山の稜線を見るだけで、なじみある方はどの山か判断をできるという事例をお伝えしました。青森県(津軽地方)にお住まいの方は岩木山が文化的にも景色的にもなじみ深く、日常となっていますので参加者の皆様は、特に納得いただけたかと思います。そして、山肌を良く見ると構成される樹種が地域によって異なり森の装いが変わるという事をお伝えしました。今回は岩手県岩泉町の広葉樹が豊富な森林、奈良県川上村の立派なスギヒノキが育った森を事例に挙げました。同じ事例で、続いて「近寄って見る」ことで分かること、普段の生活に使われる「木」まで見るとさらに文化的な視点まで見えてくるという事を知っていただけたのではないでしょうか。特に奈良県川上村を中心とした吉野林業が成す圧巻の200年生の森林やそこから生まれる製品を紹介した際には「おぉ!」(という声までは出ませんでしたが、参加者の表情)という反応が印象的でした。自分が生きる人生より長い時間をかけて成り立つ林業のロマンの一端を感じていただけた瞬間に立ち会えて、嬉しい限りでした。

 

 

ロマンあふれる事例紹介

3つの事例紹介

後半には、全国のロマンあふれる事例を紹介させていただきました。詳細の紹介は省略させていただきますが、弊社が関わる事業者や地域として①長野県松本市の林業会社と団体、②高知県本山町の森林・林業ビジョン、③弊社拠点「峠」と内装に使用している製品や繋がっている地域についてご紹介させていただきました。

いずれにも共通しているのが「ビジョン」を持って理念に共感する仲間と一緒に、成し遂げたい未来に向けて前に進んでいるという事です。冒頭の2つの価値観にも繋がりますが、林業の可能性を広げるために多くの場合でたりないのが「ビジョン」です。「林業の課題は?課題解決のためにしないといけないことは?」という前に、“どう在りたいか”というビジョンが大事であることをお伝えしました。

 

 

最後に

今回は、高田の講演の後、もう御一方、Garimpeiro de Aromasの團 涼子様のご講演もありました。アロマオイルの効果や木の香りを通した森林の可能性についても知るきっかけにもなり、深浦町のオリジナルブレンドのオイルを使ったワークショップで実際に香りについて触れることができたことも大変印象深く勉強になりました。

 

また、ご参加いただいた方からアンケート回答をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。

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・「ロマン」「ビジョン」のキーワードが印象に残りました!

・海と川とのつながり。なんでもOK。大変勉強になりました。ありがとうございました。

・幅広い年代の方が参加されていて林業ビジョンの共有、深化につながる良い講演会でした。普段課題探し、解決に集中しがちですが、ビジョンが重要との高田さんのお話にハッとさせられました。

==

 

 

今回の1番のキーメッセージとして林業にはロマンがある、ロマンには「ビジョン」が大事であることをお伝えしましたが、実際に今年の3月には深浦町では「深浦町林業振興ビジョン」を策定され、一歩ずつ実行に移されている最中ということを、深浦町のご担当者からお聞きしました。今回は、そのスタートの一端に、「トータル林業」の一員として関われたことに大変嬉しく思います。

貴重な機会をいただきました深浦町様、そしてこの講演会に際して弊社のことを見つけていただき講演依頼をいただきました㈱グリーンパワーインベスト様、そして当日ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 12月 9, 2024 Under 未分類

 

令和6年9月26日(木)、奈良県川上村にて地域おこし協力隊(集落支援員)の起業に向けた支援業務として『地域ビジネス起業マーケティング講座』第2回を実施いたしました。

 

当日は川上村に住んでいる協力隊員と集落支援員、合わせて10名の方にご参加いただき、経営をしていくために必要な事業計画やお金の話についてお話しさせていただきました。

 

 

前半戦:自分とビジネスを理解する

 

自らの原点を振り返る

 

まずは、裏プロフィール、5つの価値観、林業白書についてなど、前回講義の“振り返り“を行いました。

 

「なぜ自分は川上村にいるのか」

「自分にとっての好きはいつ頃から始まったのか」

といった情熱を問うような質問から始まった今回の研修。

 

「自分の好き×憤りはどこにあるのか」

 

という問いに対して、

 

「表現することが好きだから」

「社会に対する憤りはあまりないかもしれない」

 

など、改めて自分たちの原点を見つめ直すところからスタートしました。

 

事業を行う上で大切にしていく”想い”

 

続いて、自分が持つ想いを“ビジョン”や“ミッション”などに理念設計することについてのお話ししました。

 

ビジネスを立ち上げ、続けていくためには、一目で覚えてもらえるような社名、屋号やメッセージが必要です。

 

また、それだけでなく、「拠り所」「軸」となる”ビジョン”や”ミッション”などを明確にしておくことは、ビジネスをしていくうえで重要なことでもあります。

 

「メッセージにはリズムも必要 (5・7・5など)」

「メッセージがあるロゴを作るだけで、一目で何をしているかわかる」

 

コーポレートメッセージと屋号を考える上で重要なポイントを話した後に、実際に協力隊員の皆様にも考えていただきました。

 

 

10分間、真剣に黙々と考える協力隊員の皆さん。

 

「バイクで持ち運べる、原体験を。」

「暮らしにひとつ、無垢の木を。」

「グラフィックなこと、つみあげたい」

 

個性溢れるコーポレートメッセージや屋号がたくさん出てきました。

 

この機会に自分たちが伝えたいメッセージを考えることで、軸を明確にするとともに、自分の「好き」や「やりたいこと」を改めて明らかにすることができたかと思います。

 

自分たちが活躍する地域について知る

 

自分の中にある情熱がどこにあるかを明確化した後に、協力隊員がその情熱を実践する舞台である“川上村”についてのレクチャーに移りました。

 

「川上村にある吉野杉とは」

「川上宣言などの水源地の村づくりとは」

 

そんな川上村が持つ魅力を古川の視点から解説しましたが、協力隊員の皆様も知らないことがあり、事業を行っていく上での新たなヒントとして取り込んでいるようでした。

 

事業の『位置づけと役割』を可視化する

 

 

続いては、“商品サービスを作る考え方”と“4つの事業ポートフォリオ”についてお話ししました。

 

仕事を作っていくときには「これをやりたい」という妄想をした後に、「この形で動いていこう」と、具体的に事業を作っていく過程が必要です。

しかし、会社の中では事業を作ることがゴールではないことはご存知でしょうか。

 

実は、事業を作った後に商材・商売といった”商品に変えていき、売れる仕組みを作ること”がまず初めのゴールなのです。

 

その仕組みを作ることで、様々な事業が生まれていく第一歩になる、そのような“商品サービスを作る考え方”についてレクチャーさせていただきました。

 

 

こうやって事業化していくと、収益が十分出ている事業、楽しいけれど収益にはつながらない事業、始めたばかりでこれから育てていきたい事業、儲からないけど理念として継続していきたい事業…さまざま出てきます。

 

儲からないから辞める?収益が上げられるものだけに特化する?

赤字部門の製材を辞めて仕入販売だけにするか、住宅事業に特化するかなど、たとえば木材業界でもありますよね。

 

ちいきのビジネスフレーム“4つの事業ポートフォリオ”

 

主力事業、補助事業、開発事業、刺激事業

 

この4つに分けて整理することで、それぞれの事業の位置づけと役割が見えてきます。

また、ビジネスとしてのバランスも俯瞰して可視化され、方向性も検討しやすくなります。

 

協力隊の皆様にも自身のビジネス(構想)を分類していただきました。

やっていきたいことを明確にする第一歩となったのではないかと思います

“4つの事業ポートフォリオ”は、この日最も興味を持ってくださった方が多かったフレームの1つとなりました。

 

 

後半戦:社会の仕組みを知り、ビジネスに活かす

 

お昼休憩を挟み、午後の部からは”お金や制度に関するお話”をさせて頂きました。

 

ビジネスに不可欠な要素。お金、管理会計

 

事業を行っていく上でその存続を決めるのは、さまざまな経営力はもちろん、利益があるかないかが重要になってきます。

 

「利益をどのように出せば良いのか」

「出た利益を何に使うかは経営の肝」

「100円値下げしたら、利益を取り戻すのは6倍の売上が必要?」

など、管理会計に関するレクチャーを行いました。

 

切っても切り離せない、保険や年金、税金に関するお話

 

続いては“健康保険、年金、税金”についてです。

 

前述の通り、ビジネスをする場合は利益を出して継続していく必要があります。

そのため、会社であっても個人であっても必ず支払う必要がある健康保険、年金、税金などの支出は、切っても切り離せません。

 

経営者になった場合、個人事業主の場合、会社など組織に所属した場合、それぞれにおいて、健康保険、年金、税金などの仕組みはどうなっているのか。

 

会社が負担してくれるお金、自分で負担する必要があるお金、会社に所属しない場合、会社に所属していても経営者と従業員で違う補償…

 

イラストや図解を使い、例など示しながら、わかりやすくまとめて解説させていただきました。

 

起業であっても、就職であっても、はたまた無職でも?

ついて回る保険、年金、税金。

今後ビジネスをしていく際にも参考にしていただければと思います。

 

ブロックパズルで理解する、お金の仕組み

 

管理会計や保険/年金に関するお金の話は、数字が多いことで毛嫌いしてしまう人もいると思います。

 

今回は、”ブロックパズル”を用いて解説させていただきました。

 

「売上と経費(変動費、固定費)」

「粗利と最終利益」

「会社として支払う義務のあるお金」

「黒字の場合、赤字の場合」

 

これらをブロックの積み上げで図解し、わかりやすくレクチャーさせていただいたのですが、「お金の関係は難しいと思っていたけど、自分でもできるかも」というコメントをいただくことができました。

ぜひ、管理会計をビジネスの1つの武器にしてくださいね!

 

 

最後に~気持ちで負けない経営~

継続していくために必要な「はたらくよろこび」

 

最後に、”今まで仕事をしていて一番嬉しかったこと、辛かったこと”について、考える時間を作りました。

 

仕事をしていく中での嬉しかったこと、辛かったことというのは、仕事を続けるためのモチベーションに大きく関与しています。

 

「お客様に褒められた時が嬉しかった」

「会社の先輩に認められたことが嬉しかった」

 

皆様に発表していただき、ちいきのビジネスフレーム「はたらく6つのよろこび」に整理しました。

 

何が自分にとって働くよろこびなのか?何がつらいことなのか?

 

どちらも表裏一体の関係ですが、俯瞰してバランスを見ることで、強みがわかったり、時には対策を取ることができ、モチベーション持続、ビジネス継続のヒントになる、ということをお話しさせていただきました。

 


 

さいごに、宿題として今までレクチャーさせていただいてきたことをアウトプットするワークシートを配布しました。

 

次回は、川上村から飛び出て、弊社が経営する新大阪「ちいきのBar 峠」にて開催予定、上記最終課題を皆様にプレゼンしていただきます!

 

 

今回も、協力隊の皆様の中にある情熱を明らかにするところから、管理会計や事業ポートフォリオといった経営に関する内容まで、10:00~15:00の5時間を走り切ることができました。

皆様お疲れさまでした、ありがとうございました!

 

 

アンケート回答より抜粋

 

・管理会計の話がわかりやすくて印象に残った。

・4つの事業ポートフォリオを作成して明確にしたいと思います。

・自身の事業を整理して、利益の流れやバランスを確認します。

・自分の事業が将来的に(4つの事業ポートフォリオのうち)どの事業になるか考えていければと思いました

・マーケットがどこに存在して、そこにどのようなアクションを起こしていくか?考えるきっかけになった。

・林業における原価の考え方や作業道を事業化した時にどう見積もりを作るかを考える事に落とし込みたいと思いました。

・とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

=====

ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立ちましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

文章:古川ちいきの総合研究所 インターン生 富岡 瑠加

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 8, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

令和6年9月12日(木)、
奈良県川上村にて、地域おこし協力隊(現役・OBOG)を対象にした講座を開催しました。

本講座は全3回で構成しており、協力隊の任期終了後の独立、経営に向けた支援内容となっています。

弊社は以前に川上村の協力隊のアドバイザリー(月次支援)にも携わらせていただいていたこともあり、
久しぶりにお会いできた方も多くいらっしゃいました。
そんなホーム感があふれる会場で行われた第1回の、テーマは「ビジョンとマーケティング3つの基本ポイント」です。

 

当日は現役協力隊(1~3年目)、OBOG含めて10名に参加いただきました。
第1回ということで、初めましての方もいましたのでお互いを知るために自己紹介から始めました。

独立して事業をするにせよ、企業や団体に所属して活動にするにせよ、
「誰に何かを伝える」際には、まず「自分のことを簡潔かつ印象深く」伝えることが大事なことです。
そのため、今回は単に自己紹介をするのではなく、アイスブレイクも兼ねて、

「1分間で印象に残るスピーチ」を行いました。

 

他の地域でも同様のアイスブレイクを行うことがあり、いきなりということで戸惑う人も多いのですが、

川上村の皆さんは村に訪れた経緯、自分のやりたい(成し遂げたい)軸をしっかりと持たれており、
オリジナルの経験を踏まえた自己PRが最初からできていたことがとても印象的でした。

 

自己紹介の後は、弊社代表古川から、川上村に出会った経緯やこれまでの関わり方を紹介した上で、
「経営者(個人事業主)の在り方のヒント」として、発言権の獲得の仕方、成功の3要素、運がいいとは何かという視点を交えながら、古川自身の紹介と会社紹介をさせていただきました。

そして、ここからは本日の講座の本題へ。
冒頭の自己紹介にも繋がりますが、「自分の大事にしているもの」を測る物差しとして「5つの価値観」があることをお伝えしました。

「源」「時間観」「仲間観」「経済観」「土地観」の5つを整理することで、自身のビジョン・人生設計に繋げることができるというものです。

また、個々の価値観を整理するだけではなく、例えば川上村は「水源の村づくり」(源)を推進していることや、500年の林業の歴史(時間観)に基づいた山づくりがされていることなど、地域性を探るヒントとしても5つの価値観を活用することができることを踏まえ、「なぜ川上村の協力隊なのか」ということも考えていただきながら講座を進めることができました。

特に、協力隊は3年という限られた任期だからこそ、自身の価値観をよく理解した上で仮説を立てて行動することが事業の実現と継続に向けて大事であることを今回を機に強く感じていただけたかと思います。

 

講座の後半には、そもそもビジョンとは何なのかを全国の事例を紹介しながらお伝えし、

次回以降、皆さんが考えている事業やサービスを「顧客」に届けるための学びをお届けするための入り口として基本的なマーケティングフレームを3つ程レクチャーしました。

ビジョンについては、事業展開における意味と意義を学び、身近な事例としては川上宣言とは何か、ご自身の事業についてどんな宣言ができるか。
ミッション、ビジョンをどのように作っていくか、言語化の大切さと合わせてお伝えしました。

また、川上村の人はもちろん、全国で名が知られている吉野林業の特徴や林業における道づくりの必要性なども例えにしながら、個人事業主として今後何をどう目指していくかという視点で皆さんと対話しながら進行しました。

ただし、ミッション、ビジョンに束縛されすぎず、事業を動かす初期段階では、必死に見込み顧客の名簿を探して、作り、1件1件廻って営業をすること、動くことも大切です。

講座の終盤には、特に現役の協力隊員にもっと川上村の先輩たちと出会って欲しいという古川の願いも込めて、消防、にんそく(草刈り)、お祭り、地区の方々と自治をどう考え、どういう暮らしかたをしていくか、諸先輩たちから学ぶ必要についても共有しました。

 

さて、ぎゅっと詰め込んだ第1回の講座でしたが、事後の振り返りテキストを共有するなどのフォローもさせていただきながら、残り2回の講座を走り切る予定です。

ここで、当日参加者のアンケートを一部紹介させていただきます。

===

・理念、ミッション、ビジョンの深堀が印象的でした。

・出会った方に手紙やはがきを送るということが印象的でした。いくらネット社会といえどまだ、人と人の繋がりが続くと思うので、自分たちの商品を買ってくれた人には手紙を送ろうと思います。

・今回は総体的な内容で楽しくお話を伺えた、次回以降深堀した内容を聞けるのが楽しみです。

===

成功の3要素のうちの1つである「素直」を早速取りこみ、

まずは聞き入れて試して(真似して)みるということも当日直接宣言してくださった参加者もいて、

当社としても大変やりがいと悦びを感じる1日となりました。

全3回の講座を通して、少しでも自身の事業の方向性が明確になり、理想の実現に向けてお役に立てると嬉しい限りです。

 

最後となりますが、同様の講座は全国でも開催しています。

財務や人材採用などの経営に特化した内容や、地域づくりや森林ビジョン策定などコンソーシアム型の組織形成に係る取り組みなど、

幅広くご要望に沿って組み立てができますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

Posted by wpmaster on 木曜日 9月 26, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

 

令和6年8月7日(水)、みえ森林・林業アカデミーで、弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

今年で5年目。
毎年やる気に満ちた古川ですが、アカデミーに向かう車中でも「あ!あれも伝えたい!」とどんどん増えていき、数百ページにもなった講義資料とともにスタートしました。

 

 

裏プロフィールで興味喚起?!~1分間スピーチ~

 

まずは、古川の自己紹介から。
輝かしい?「表」プロフィールでの自己紹介をしたあと「裏」プロフィールでも自己紹介。
女子にフラれた?!麻雀と合コン三昧?!悲しい離別、情けない失敗…
「裏」プロフィールで、「注意喚起=掴む」ということをお話しさせていただきました。

 

ビジネスにおける自己紹介は4段階構成にするといいと言われています。

 

・注意喚起
・事業概要
・選ばれる理由
・行動喚起

 

上記の構成をもとに、「1分間スピーチ」を受講者数名にしていただきました。

 

いきなりハードル高いかな?と思ったのも束の間、皆さんすばらしい!
明るい口調、自社の強み、冗談を交えつつしっかりとアクション喚起につなげます。
この1分間スピーチ、ぜひ色々なところで活用していただきたいです。

 

 

ビジョンは絵に描いた餅なのか?

 

ビジョンって、耳にする機会が増えてきたと思いませんか?

 

林業関係だったら、森林ビジョンというのが増えてきています。
どうして必要なの?絵に描いた餅なんかいいから、実際の現場をなんとかして!
って思ってしまいますよね。

 

ビジネスでも森林でも、何か課題があってそれを解決するために取り組む際に、どうしても「手法」や「やり方」について論じられがちです。

しかし、実は「どうなりたいか?」「どうありたいか?」の「在り方」「ビジョン」ってすごく大事なんですよね。
森林ビジョンだけでなく、様々な企業も「ビジョン」「理念」をしっかり定めているのは、それがすべての取り組みの軸になることを分かっているからです。

 

どこに向かうために、それをやっているのか?
そのことで何が実現するか?

 

「まずは理想、妄想からスタートしてOK!」

 

その中で、自分の立ち位置から出来ること、やるべきことは何か?

 

「過去・現在・未来、川上~川下、自分の位置を知る」

 

すべてに通じる「ビジョンとマーケット」。

 

マーケティングも大事ですが、その前に自分の立ち位置、自分のビジネス、自分の心を深堀りすることが大事ということですね。

 

深掘りをするための考え方として「5つの価値観」についても、古川の原体験とともにお伝えさせていただきました。

 

 

林業マーケティングフレーム、ちいきのメソッド

 

日本の林業の市場規模って知ってますか?

 

え?農業の200分の1?!
某大企業1社の年間売上の100分の1にも及ばないの?!

 

ちょっと衝撃的なデータからマクロ視点での位置をまず知っていただき、マーケティング講座がスタートしました。

 

さまざまなマーケティングフレームを林業視点と生活者視点で読み解きながら、古川が林業木材/地域と向き合う中で見出してきたオリジナル「ちいきのメソッド」へと展開。

 

<ちいきのメソッド(抜粋)>
・理念と利益
・情熱方程式
・都市と田舎
・地域材ブランドの真髄
・林業マーケティング1.0~4.0
・素材からライフスタイルへ
・ライフスタイル~地と図の関係~
・東レ、インテルと林業の共通点
・全国の様々な森林
・トータル林業まちづくり構想

 

いや~…たくさんありますね(笑)
これでも抜粋です。弊社オリジナルのメソッド、まだまだたくさんありますよ。

 

フレームワーク、メソッド、身近なたとえから、実際に古川がお手伝いした全国の具体的事例まで、多種多様にご紹介させていただきました。

 

理論、メソッド、そしてビジョン実現は、実践してなんぼです。
実際にアクションを起こしている全国の仲間たちの挑戦が、皆さんのエネルギーになればと思います。

 

 

参加形式で、自らの想いとビジネスを俯瞰する

 

クイズやワークショップで受講生の皆さんにもご参加いただきました。

 

・ホットドッグクイズ!
・巨大しいたけクイズ!
・どっちのビールが飲みたい?~必要性、欲求性、物語性~
・法人営業B2Bマーケティング~選ぶ理由、選ばれる理由の因数分解~
・ワークショップ~理念、ミッション、バリュー、スピリット~

 

ちょっと食べ物が多い気もしますが(笑)、「なるほど」と頷く方々の姿、またワークショップでは皆さんの想いが垣間見えたのが印象的でした。

 

 

真剣な眼差し、メモを取る姿、時々笑ってもらえる嬉しさ、コミュニケーションの楽しさから、古川のトークも絶好調。
オンラインもいいですが、やはりライブ感はなにものにも代えがたいですね。

 

林業関係、川上から川下の皆様から、東京でヨガ教室をされている方や異業種コンサルタントの方など、様々な方々とご一緒でき、我々も皆さまから刺激を受け楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

ありがとうございました!!!

 

 

受講生アンケートより抜粋

■マーケティングについて本質から実践、応用例までを受講生の意見を都度あつめそれらに回答していくスタイルで、今まで受けたアカデミーの講義の中で衝撃的に一番充実した講義でした。
必要なことを本質的なところから教えていただいたき、とても納得できました。
古川さんのやり方なら自分のやりたいことをカタチにできそうです。(受講生M様)

 

■「MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を管理会計にまで落としこむ」、起業してビジネスをしている自分にとって、非常に重要な視点をいただけました。(受講生H様)

 

■民間の視点で考えることが出来たので、市役所として今後の支援等を考えるきっかけとなりました。(受講生S様)

 

■現在会社員ですが、会社員視点で考えててはいけないと感じた。
経営者視点で物事を考えていきたい。(受講生B様)

 

■マーケティングについて今まで勉強したこともなく、新しいことばかりでしたが楽しく勉強させていただきました。(受講生M様)

 

■凄く面白かったです。帰ってまた頭の中を整理して自分の理念を考えてみます。(受講生N様)

 

古川よりメッセージ

やりたい理念に対して、
どれくらいとりたい利益を持つべきか。

 

よい森林の未来、
よい地域の未来が、
自分の未来と重なって行けるよう

事業マーケティングと経営マネジメントの力を
高めていきましょう!

===

 

マーケティングや理念設計はもちろん、財務や人材採用など幅広く経営に関して、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、理念と利益の共存と実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

私たちも、今後もこうやって全国の皆さまと出会っていけましたら幸せに思います。

Posted by wpmaster on 金曜日 8月 16, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

7月27日(土)に令和6度第2回大阪経営実践研究会を開催いたしました。

 

暑い。暑すぎる、この夏。
そんな中で開催されているサッカーワールドカップにちなんで、研究会でもドイツVSクロアチア??

 

「ドイツ、クロアチアの事例から考える日本の地域の森林管理!」と題し、先進地と言われる地域の林業から、日本の林業、そして我々のあり方を考える会となりました。

 

 

今回のメニュー

■各社近況報告

■クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

■ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

■古川より情報提供&まとめ講座

 

参加者自己紹介/近況報告

 

はじめましての方、お久しぶりの方、常連の方。
林業、製材、木材販売、行政職員、木材コーディネーター、製造販売、システム会社。
経営者、社員職員、個人事業主…

 

森林管理&アパレル&グッズ販売をしている会社。
木材コーディネートや製品開発をしながら写真家への道も進み始めた方。
国家公務員からシステム会社に転向し、また森林と関わる道を志す方。
林業をしながらDX開発もしている方々。

 

今回も多彩な方々にご参加いただき、内容の濃い各社紹介になりました。
参加者紹介や参加者同士の交流に満足度が高いのも、この研究会の魅力です。

 

ドイツ、クロアチアの森林管理

 

クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

 

森林認証制度として知名度が上がってきているFSC認証制度。
身の回りにFSC認証の製品が増えてきているのではないでしょうか。

 

認証機関の第一線で長年審査員をされ、近年独立されてさらに活躍の場を広げていらっしゃる小川直也氏に、クロアチアの森林管理と認証制度についてお話ししていただきました。

 

昨年クロアチアに招聘され、国有林の認証審査をされた小川さん。
クロアチアの森林林業のあり方、日本の林業や森林への意識の違いなど、実際に現地でお客さんではなく「仕事」として関わったからこそのリアルなお話に興味津々でした。

 

クロアチアの食や生活のお話も交えつつ、様々な国の森林を見て来たからこその視点。

 

最近は森林認証以外にも、海や農産物など他の認証制度に関しても引く手あまたで、世界中から依頼が殺到しているそうです。

 

様々な国と比較した日本の森林林業への提言、森林以外の認証から見た視点などについても、今後テーマにして小川さんに語っていただく機会をつくりたいと思います。

 

遠方出張と出国の合間の超ご多忙の隙間に、この研究会でご報告くださいました。
小川さん、ありがとうございました!

 

ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

 

この研究会の1ヶ月前、令和6年6月にドイツへ森林研修に行ってきた弊社高田より、視察報告をさせていただきました。

 

まずはドイツの森林と日本の森林の違い。林政、林業の違い。
ドイツを代表する国立公園、シュバルツバルト自然公園の運営。

医者より地位が高いと言われるドイツ森林官(フォレスター)の森林管理。

大規模林業機械展(ドイツ森林林業木材産業技術展示会KWF-Tagung)視察。

 

大学では林学を学び、日頃から自然を愛する高田の、専門性と熱を多分に帯びたトークをたっぶりさせていただきました。

 

林業・木材、地域を、ビジネスや開拓視点で語ることが多いこの研究会ですが、今回は直球で森づくりや林業のあり方について語るという内容になり、ちょっとマニアックな視点がらも、特に林業をされている参加者の方々の興味深い表情が印象的でした。

 

理念と利益。
ビジネスだけではない、森づくりだけではない。

 

双方を考えていく上で、「森づくり」という視点を今後さらに深掘りしていくための発表になったのではないかと思います。

 

 

古川より情報提供&まとめ講座

 

 

クロアチア、ドイツを見て、日本の林業業界は?

 

クロアチアの森林管理、ドイツの森林管理を振り返ったうえで、古川より日本の森林管理について老舗林業地をメインに比較しました。

 

「日本の林業業界は、どうあるべき?」

 

よく聞かれる質問です。

 

日本のラーメン業界はどうあるべきか?
なんて考えませんよね。

 

皆がそれぞれ一生懸命に、未来を描く、未来をつくるために今を実践する。
ご自身がかかわる森を見て、ゾーニングして、理想の森づくりをしていく。
そして、ご自身の強みを生かし、ある領域を事業として経営をしていく。

今回は、ある大企業の事業ポートフォリオの変化を事例に、トータル林業における収益接点のヒントに関する仮説も提示しました。
自社に適した事業ポートフォリオを構築しながら、 様々な関係者と理想のあるべくビジョンに向かっていく。

 

それが、古川ちいきの総研が提唱している”トータル林業まちづくり構想” Jリーグ100年構想。

 

それは、100年後のJリーグの未来を描き、あらゆる関係人口の多角化を実践してきたが、30年前からは考えられない現在の隆盛。

森づくりにもこの視点が必要だ、という古川ならではのサッカー(Jリーグ百年構想)の切り口から、オリジナル「トータル林業まちづくり構想」のお話をさせていただきました。

 

 

大学院生でもある、古川 ~研究構想の発表~

 

実はこの春より、古川は東京大学の大学院博士課程(林政学研究室)に所属しています。

 

日本各地の林業の現場、人々との関わり。
林業を基軸にした地方創生を実践、支援。

 

そうした中で、法律や制度のあり方と実践の乖離についてずっと考え続け、その橋渡しをする1つの方法として、研究方面からアプローチすることを決意しました。

 

研究会では、研究計画(構想)について皆様に発表させていただき、参加者には実際に林業や地方創生をされている方々、行政の方々などいらっしゃいましたが、共感と納得、鼓舞をいただくことができました。

 

古川はまだ博士課程数ヶ月、これから本格的に研究を進めてまいります。
研究会などで随時報告して参りますので、ぜひ皆さまお越しください!
手前味噌ですが、かなり興味深いテーマだと思います。

 

研究会を終えて

参加者の声

 

■天然林の考え方の違い FSCに準じた森林管理が基本であり、制度運用について理解が深まり面白かった。クロアチア林業の背景を知ることができて学術的に非常に学びがありました、大変興味深かったです。

 

■ドイツのフォレスターの業務や仕事に対する考え方や実際の業務について、森と接して生活するドイツ国民の考えや林業機械展での様子を交えながらの簡潔な説明により、とても理解しやすく、高田さん独自の視点からの考察が面白く気づきが多くありました。

 

■いろいろな方のお話を聞き、大変刺激的で、日ごろモヤモヤと考えていることの糸口が見えたように思います。

 

■「Jリーグ100年構想」この成功例を参考に育林をするべきと思った。

 

■自分はこの業界でどうしていくのが一番良いか、転職を経て経験値を増やしながらまだまだ模索中ですが、地域内の情報だけにとらわれず外の情報も取り入れながらより広い視野で地域の林業を考えられる人材になれるよう学び続けなければならないと改めて感じました。

 

■昔から来ていますが、新しい刺激を受けられました。私の都合で飲み会に参加できなかったのが悔やまれます。

 

 

最後に

林業、木材に関係する皆さまだけでなく、異業種、森林林業に興味がある方など、広く門戸を開いている研究会です。
とはいえ、全国各地でがっつり森づくりやビジネスを実践されている方々が参加されている会でもあります。
今年度は隔月の開催を予定しており、次回は秋開催です。

詳細が決まり次第、WEB、SNS(Facebook)、メール等でご案内いたします

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 8月 3, 2024 Under すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

2024年も半分を過ぎ、後半戦へ!

今年度第2回研究会はドイツVSクロアチア!?

開催日と内容が決まりましたのでご案内をさせていただきます。

以下、詳細となります。

[令和6年度研究会第2回]  ドイツ、クロアチアの事例から考える日本の地域の森林管理!

主催:古川ちいきの総合研究所
<先着20名ほど>

 

日時

7月27日(土)
13:30~17:30 研究会(会場は新大阪周辺セミナー会場)
18:00~20:30 懇親会@ちいきのBAR峠

 

研究会の内容

①参加者近況報告
各自課題テーマディスカション

②ドイツ視察の報告
1.シュバルツバルト自然公園
2.ドイツ森林官による森林管理の説明
3.ドイツ森林林業木材産業技術展示会KWF-Tagung

 

ドイツ国民にとってかけがえのない存在でもある「黒い森」の今と人々の森との関わり方、

ドイツの人気職業「フォレスター」の思想と実際に管理する森はどうなっているか!?、

世界最大規模の林業展示会の様子とドイツ林業のトレンドについて、1週間の視察報告をさせていただきます。

 

③特別ゲストによる事例紹介
特別ゲストに、元アミタ社員の小川直也さんをお呼びします。
FSC森林認証だけではなく、世界の様々な認証審査員として活躍中で、
最近は、クロアチアのFSC森林認証の審査に行ってきたとのことで、
今回はクロアチアの社会情勢と森林管理についても、プレゼンいただきます。

===

ドイツvsクロアチア

なんだか、サッカーワールドカップのようですが、
むろん、上記の話題提供を受けて、
皆様の地域の市町村の森林管理の実情の理想と現実についてもディスカションし、
トータル林業まちづくりの視点もしっかりと取り入れる予定です。
ぜひ、ご参加ください!!

 

参加のお申込みについて

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参加費
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1.研究会のみ :研究会参加費16,500円(税込)  →6/30までにお申し込みの方は11,000円(税込)

2.研究会&懇親会:研究会参加費+懇親会5,500円(税込)の合計額

※なお、新規のお客様の場合、既存のご参加者様と商圏が被る場合はお断りする場合もございます。
 お問い合わせでは、参加要望に関する目的をご明瞭に頂ければ幸いです。

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申込方法
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■お申込みの連絡はこちらメールアドレスへ以下の内容を記載の上ご連絡ください■

info@chiikino.jp

名前:

会社名:

電話番号:
※当日お電話可能な番号

参加内容:①研究会のみ参加
     ②研究会と懇親会どちらも参加

支払方法:①当日現金 ②振込

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 それでは、皆様のご参加、心よりお待ちしております!! 










Posted by wpmaster on 木曜日 6月 27, 2024 Under 未分類

 

令和6年5月23日(木)、

高知県本山町にて本山町地域おこし協力隊を対象にした勉強会を行いました。

 

本勉強会は全5回で構成しており、協力隊の任期終了後の独立、経営に向けた内容となっています。今回は、そのうちの1回目、

テーマは「ビジョンとマーケティング3つの基本ポイント」です。

 

当日は本山町に住んでいる協力隊員を中心に9名の方にご参加いただき、

自己分析を踏まえた理念・ビジョンづくりやマーケティングの基礎勉強に取り組みました。

 

 

本山町地域おこし協力隊を対象にした勉強会の第1回目ということもあり、初めはお互いを知るために自己紹介から始めました。

各々の自己紹介をした後には、印象を強めて人に覚えてもらう要素をレクチャーし、「1分間で印象に残るスピーチ」を最初のワークとして行いました。

突然始まったワークに参加者の皆さんも頭を悩ませながら取り組んでいましたが、レクチャーを踏まえながら、まずは練習として5分間で原稿に起こして1分間で印象に残る自己紹介スピーチをしていただきました。

 

 

自己紹介から始まった勉強会ですが、本題である「ビジョンとマーケティング」に関する話に入っていきます。

 

初めはビジョンの話です。

 

何をするのにも「将来どうなっていたいか」というビジョンは必要で、ビジョンがあることで「これからどのように動いていけば良いか」という人生設計をすることができます。それはどんな産業でも地域おこし協力隊でも学生でも同じです。

 

例えば、地域を支える産業である林業で考えてみます。林業は他の産業と違って、課題解決だけで継続することは難しく、しっかりと社会の流れやビジョンを把握する必要があります。

 

しかし、実際はどうでしょうか。

「林業は50年後や100年後を見据えた行動が必要であるのにも関わらず、そのビジョンを捉えられていないところが多い」

「最初はビジョンを想像できていたが、現実を知って進むべき道を見失ってしまうことが多い」

「木材の産地間だけでは競争が足りず、全てが同じブランドになってしまい産業自体が盛り上がらない」

と社会の流れやビジョンを考えられていないのが現状です。

 

そんな林業のリアルから講義は始まり、「皆さんはどうですか。このように将来に対する妄想と顧客創造ができていますか?」といった問いかけから、自身のビジョンへと繋がっていきました。

 

ビジョンを考えるためには、自分に秘めている「価値観」を知る必要があります。そんな価値観は5つ(情熱、土地観、経済観、仲間観、時間観)で構成されおり、それぞれを組み合わせることでビジョンが明確になるということを弊社ではルール化しています。ます。

 

参加者の皆さまも自分に秘めている5つの価値観について考え、自分の内面を考えるきっかけを得ていただきました。

 

 

5つの価値観の中でも「情熱」に関しては「情熱方程式」という独自のフレームも提供しました。

 

弊社古川より、例として「最近の人は怒っていない。その情熱が足りていない」と審判に怒ることで有名だった星野監督のエピソードから、自分の夢や目標を達成し続けるための情熱は「好き×憤り」で表現されることをお伝えしました。

参加者の皆さんにも過去の実体験をもとに「好き×憤り」を把握して、自分の中に秘めている「情熱」を考えていただきました。

 

「お金を稼ぐことは楽しいが、税金として多くを持っていかれるのが悔しい」

「安定への恐怖や仕事のなさ。最終的には収まるところに収まってしまうやるせ無い気持ちがあり、自分ごとしか考えていない憤り。」

 

参加者の皆さんからはそんな「好き」や「憤り」が発表され、過去を棚卸しすることで自分が秘めている「情熱」を考えるきっかけになった事と思います。

 

 

ここまでで、自分の「情熱」を明確化し、「理念とビジョン」を考え、将来設計を行うための自己理解という基盤ができました。

ビジョンが決まれば、そのビジョンを達成するための道筋を立てる必要があります。

その道筋を歩いていくための手段として「お金」が必要になり、そのお金を稼ぐためには、価値を届けたい人に届ける・伝えるための「マーケティング」が必要です。

 

続いては、そんなマーケティングについての講義をしました。

 

初めに、マーケティングで必要な外部環境をすることで、強いては自分の立ち位置を理解することにも繋がります。

 

例えば、自分が地域おこし協力隊として本山町で林業を事業として回していくとします。

50年後のビジョンが生まれたあと、自分がどのような状況に置かれているかを把握することは必要です。その際に考えるのが全国と本山の林業産出額です。

全国的には70兆円あると言われている林業ですが、中でも高知県は93億円だそうです。

そのマーケットで自分が働いていることを知っているだけで、外部環境の把握になるので今後の行動が大きく変わってきます。

その産業で勝負をするのか、本山町産のものを活かして他の地域で勝負をするのか。

 

 

 

そんな本山町にある林業の市場理解、外部環境の把握からマーケティングの話をした後に

マーケティングの基礎フレームを実際にクイズ形式のワークをしながら理解を深めていきました。

今回は「ホットドック屋さんの横で自分のホットドック屋さんを開くなら?」「地域で採れた大きなシイタケを売るなら?」という2つのワークを行いました。

 

ここまで学んできた「市場理解」「外部環境」を活かしながら、3C分析や5F(ファイブフォース)分析といったマーケティングのフレームワークに当てはめ、「他者と差別化するには何を・どのように販売する必要があるか」というマーケティングの基本を学んでいきました。

 

 

自己紹介から、事業を行っていくために必要なビジョンやマーケティングについて講義を行い、今回も6時間走り切ることができました。

全体を通して、事業をしていく上で大切な内容がたくさん詰まっている講義でしたが、参加者の皆さんも今までは気づくことができなかった「自分」という内面的な理解をしながら、経営者としての知識を高めることができ、学びのある講義になりました。

 

以下、参加者からの感想です。

 

【アンケート回答より抜粋】

・公憤を強く持ち続けることで、私的な取り組みのみに終わらず、公的な取り組みと連動させることで町の活性化に結びつける活動につなげていきたいと感じた

・5つの価値観を参考にした自分の価値観の深堀りや過去の棚卸を通して、自分の情熱や理念を言語化するのにつなげていきたい。そして自分のポジショニングを明確にしたい!

・個人的にもコンサルティングをお願いしたいと思います。今後とも御指導よろしくお願い致します。

 

=====

 

ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立てていましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

Posted by wpmaster on 土曜日 6月 1, 2024 Under 未分類