令和6年9月26日(木)、奈良県川上村にて地域おこし協力隊(集落支援員)の起業に向けた支援業務として『地域ビジネス起業マーケティング講座』第2回を実施いたしました。

 

当日は川上村に住んでいる協力隊員と集落支援員、合わせて10名の方にご参加いただき、経営をしていくために必要な事業計画やお金の話についてお話しさせていただきました。

 

 

前半戦:自分とビジネスを理解する

 

自らの原点を振り返る

 

まずは、裏プロフィール、5つの価値観、林業白書についてなど、前回講義の“振り返り“を行いました。

 

「なぜ自分は川上村にいるのか」

「自分にとっての好きはいつ頃から始まったのか」

といった情熱を問うような質問から始まった今回の研修。

 

「自分の好き×憤りはどこにあるのか」

 

という問いに対して、

 

「表現することが好きだから」

「社会に対する憤りはあまりないかもしれない」

 

など、改めて自分たちの原点を見つめ直すところからスタートしました。

 

事業を行う上で大切にしていく”想い”

 

続いて、自分が持つ想いを“ビジョン”や“ミッション”などに理念設計することについてのお話ししました。

 

ビジネスを立ち上げ、続けていくためには、一目で覚えてもらえるような社名、屋号やメッセージが必要です。

 

また、それだけでなく、「拠り所」「軸」となる”ビジョン”や”ミッション”などを明確にしておくことは、ビジネスをしていくうえで重要なことでもあります。

 

「メッセージにはリズムも必要 (5・7・5など)」

「メッセージがあるロゴを作るだけで、一目で何をしているかわかる」

 

コーポレートメッセージと屋号を考える上で重要なポイントを話した後に、実際に協力隊員の皆様にも考えていただきました。

 

 

10分間、真剣に黙々と考える協力隊員の皆さん。

 

「バイクで持ち運べる、原体験を。」

「暮らしにひとつ、無垢の木を。」

「グラフィックなこと、つみあげたい」

 

個性溢れるコーポレートメッセージや屋号がたくさん出てきました。

 

この機会に自分たちが伝えたいメッセージを考えることで、軸を明確にするとともに、自分の「好き」や「やりたいこと」を改めて明らかにすることができたかと思います。

 

自分たちが活躍する地域について知る

 

自分の中にある情熱がどこにあるかを明確化した後に、協力隊員がその情熱を実践する舞台である“川上村”についてのレクチャーに移りました。

 

「川上村にある吉野杉とは」

「川上宣言などの水源地の村づくりとは」

 

そんな川上村が持つ魅力を古川の視点から解説しましたが、協力隊員の皆様も知らないことがあり、事業を行っていく上での新たなヒントとして取り込んでいるようでした。

 

事業の『位置づけと役割』を可視化する

 

 

続いては、“商品サービスを作る考え方”と“4つの事業ポートフォリオ”についてお話ししました。

 

仕事を作っていくときには「これをやりたい」という妄想をした後に、「この形で動いていこう」と、具体的に事業を作っていく過程が必要です。

しかし、会社の中では事業を作ることがゴールではないことはご存知でしょうか。

 

実は、事業を作った後に商材・商売といった”商品に変えていき、売れる仕組みを作ること”がまず初めのゴールなのです。

 

その仕組みを作ることで、様々な事業が生まれていく第一歩になる、そのような“商品サービスを作る考え方”についてレクチャーさせていただきました。

 

 

こうやって事業化していくと、収益が十分出ている事業、楽しいけれど収益にはつながらない事業、始めたばかりでこれから育てていきたい事業、儲からないけど理念として継続していきたい事業…さまざま出てきます。

 

儲からないから辞める?収益が上げられるものだけに特化する?

赤字部門の製材を辞めて仕入販売だけにするか、住宅事業に特化するかなど、たとえば木材業界でもありますよね。

 

ちいきのビジネスフレーム“4つの事業ポートフォリオ”

 

主力事業、補助事業、開発事業、刺激事業

 

この4つに分けて整理することで、それぞれの事業の位置づけと役割が見えてきます。

また、ビジネスとしてのバランスも俯瞰して可視化され、方向性も検討しやすくなります。

 

協力隊の皆様にも自身のビジネス(構想)を分類していただきました。

やっていきたいことを明確にする第一歩となったのではないかと思います

“4つの事業ポートフォリオ”は、この日最も興味を持ってくださった方が多かったフレームの1つとなりました。

 

 

後半戦:社会の仕組みを知り、ビジネスに活かす

 

お昼休憩を挟み、午後の部からは”お金や制度に関するお話”をさせて頂きました。

 

ビジネスに不可欠な要素。お金、管理会計

 

事業を行っていく上でその存続を決めるのは、さまざまな経営力はもちろん、利益があるかないかが重要になってきます。

 

「利益をどのように出せば良いのか」

「出た利益を何に使うかは経営の肝」

「100円値下げしたら、利益を取り戻すのは6倍の売上が必要?」

など、管理会計に関するレクチャーを行いました。

 

切っても切り離せない、保険や年金、税金に関するお話

 

続いては“健康保険、年金、税金”についてです。

 

前述の通り、ビジネスをする場合は利益を出して継続していく必要があります。

そのため、会社であっても個人であっても必ず支払う必要がある健康保険、年金、税金などの支出は、切っても切り離せません。

 

経営者になった場合、個人事業主の場合、会社など組織に所属した場合、それぞれにおいて、健康保険、年金、税金などの仕組みはどうなっているのか。

 

会社が負担してくれるお金、自分で負担する必要があるお金、会社に所属しない場合、会社に所属していても経営者と従業員で違う補償…

 

イラストや図解を使い、例など示しながら、わかりやすくまとめて解説させていただきました。

 

起業であっても、就職であっても、はたまた無職でも?

ついて回る保険、年金、税金。

今後ビジネスをしていく際にも参考にしていただければと思います。

 

ブロックパズルで理解する、お金の仕組み

 

管理会計や保険/年金に関するお金の話は、数字が多いことで毛嫌いしてしまう人もいると思います。

 

今回は、”ブロックパズル”を用いて解説させていただきました。

 

「売上と経費(変動費、固定費)」

「粗利と最終利益」

「会社として支払う義務のあるお金」

「黒字の場合、赤字の場合」

 

これらをブロックの積み上げで図解し、わかりやすくレクチャーさせていただいたのですが、「お金の関係は難しいと思っていたけど、自分でもできるかも」というコメントをいただくことができました。

ぜひ、管理会計をビジネスの1つの武器にしてくださいね!

 

 

最後に~気持ちで負けない経営~

継続していくために必要な「はたらくよろこび」

 

最後に、”今まで仕事をしていて一番嬉しかったこと、辛かったこと”について、考える時間を作りました。

 

仕事をしていく中での嬉しかったこと、辛かったことというのは、仕事を続けるためのモチベーションに大きく関与しています。

 

「お客様に褒められた時が嬉しかった」

「会社の先輩に認められたことが嬉しかった」

 

皆様に発表していただき、ちいきのビジネスフレーム「はたらく6つのよろこび」に整理しました。

 

何が自分にとって働くよろこびなのか?何がつらいことなのか?

 

どちらも表裏一体の関係ですが、俯瞰してバランスを見ることで、強みがわかったり、時には対策を取ることができ、モチベーション持続、ビジネス継続のヒントになる、ということをお話しさせていただきました。

 


 

さいごに、宿題として今までレクチャーさせていただいてきたことをアウトプットするワークシートを配布しました。

 

次回は、川上村から飛び出て、弊社が経営する新大阪「ちいきのBar 峠」にて開催予定、上記最終課題を皆様にプレゼンしていただきます!

 

 

今回も、協力隊の皆様の中にある情熱を明らかにするところから、管理会計や事業ポートフォリオといった経営に関する内容まで、10:00~15:00の5時間を走り切ることができました。

皆様お疲れさまでした、ありがとうございました!

 

 

アンケート回答より抜粋

 

・管理会計の話がわかりやすくて印象に残った。

・4つの事業ポートフォリオを作成して明確にしたいと思います。

・自身の事業を整理して、利益の流れやバランスを確認します。

・自分の事業が将来的に(4つの事業ポートフォリオのうち)どの事業になるか考えていければと思いました

・マーケットがどこに存在して、そこにどのようなアクションを起こしていくか?考えるきっかけになった。

・林業における原価の考え方や作業道を事業化した時にどう見積もりを作るかを考える事に落とし込みたいと思いました。

・とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

=====

ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立ちましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

文章:古川ちいきの総合研究所 インターン生 富岡 瑠加

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 8, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

令和6年9月12日(木)、
奈良県川上村にて、地域おこし協力隊(現役・OBOG)を対象にした講座を開催しました。

本講座は全3回で構成しており、協力隊の任期終了後の独立、経営に向けた支援内容となっています。

弊社は以前に川上村の協力隊のアドバイザリー(月次支援)にも携わらせていただいていたこともあり、
久しぶりにお会いできた方も多くいらっしゃいました。
そんなホーム感があふれる会場で行われた第1回の、テーマは「ビジョンとマーケティング3つの基本ポイント」です。

 

当日は現役協力隊(1~3年目)、OBOG含めて10名に参加いただきました。
第1回ということで、初めましての方もいましたのでお互いを知るために自己紹介から始めました。

独立して事業をするにせよ、企業や団体に所属して活動にするにせよ、
「誰に何かを伝える」際には、まず「自分のことを簡潔かつ印象深く」伝えることが大事なことです。
そのため、今回は単に自己紹介をするのではなく、アイスブレイクも兼ねて、

「1分間で印象に残るスピーチ」を行いました。

 

他の地域でも同様のアイスブレイクを行うことがあり、いきなりということで戸惑う人も多いのですが、

川上村の皆さんは村に訪れた経緯、自分のやりたい(成し遂げたい)軸をしっかりと持たれており、
オリジナルの経験を踏まえた自己PRが最初からできていたことがとても印象的でした。

 

自己紹介の後は、弊社代表古川から、川上村に出会った経緯やこれまでの関わり方を紹介した上で、
「経営者(個人事業主)の在り方のヒント」として、発言権の獲得の仕方、成功の3要素、運がいいとは何かという視点を交えながら、古川自身の紹介と会社紹介をさせていただきました。

そして、ここからは本日の講座の本題へ。
冒頭の自己紹介にも繋がりますが、「自分の大事にしているもの」を測る物差しとして「5つの価値観」があることをお伝えしました。

「源」「時間観」「仲間観」「経済観」「土地観」の5つを整理することで、自身のビジョン・人生設計に繋げることができるというものです。

また、個々の価値観を整理するだけではなく、例えば川上村は「水源の村づくり」(源)を推進していることや、500年の林業の歴史(時間観)に基づいた山づくりがされていることなど、地域性を探るヒントとしても5つの価値観を活用することができることを踏まえ、「なぜ川上村の協力隊なのか」ということも考えていただきながら講座を進めることができました。

特に、協力隊は3年という限られた任期だからこそ、自身の価値観をよく理解した上で仮説を立てて行動することが事業の実現と継続に向けて大事であることを今回を機に強く感じていただけたかと思います。

 

講座の後半には、そもそもビジョンとは何なのかを全国の事例を紹介しながらお伝えし、

次回以降、皆さんが考えている事業やサービスを「顧客」に届けるための学びをお届けするための入り口として基本的なマーケティングフレームを3つ程レクチャーしました。

ビジョンについては、事業展開における意味と意義を学び、身近な事例としては川上宣言とは何か、ご自身の事業についてどんな宣言ができるか。
ミッション、ビジョンをどのように作っていくか、言語化の大切さと合わせてお伝えしました。

また、川上村の人はもちろん、全国で名が知られている吉野林業の特徴や林業における道づくりの必要性なども例えにしながら、個人事業主として今後何をどう目指していくかという視点で皆さんと対話しながら進行しました。

ただし、ミッション、ビジョンに束縛されすぎず、事業を動かす初期段階では、必死に見込み顧客の名簿を探して、作り、1件1件廻って営業をすること、動くことも大切です。

講座の終盤には、特に現役の協力隊員にもっと川上村の先輩たちと出会って欲しいという古川の願いも込めて、消防、にんそく(草刈り)、お祭り、地区の方々と自治をどう考え、どういう暮らしかたをしていくか、諸先輩たちから学ぶ必要についても共有しました。

 

さて、ぎゅっと詰め込んだ第1回の講座でしたが、事後の振り返りテキストを共有するなどのフォローもさせていただきながら、残り2回の講座を走り切る予定です。

ここで、当日参加者のアンケートを一部紹介させていただきます。

===

・理念、ミッション、ビジョンの深堀が印象的でした。

・出会った方に手紙やはがきを送るということが印象的でした。いくらネット社会といえどまだ、人と人の繋がりが続くと思うので、自分たちの商品を買ってくれた人には手紙を送ろうと思います。

・今回は総体的な内容で楽しくお話を伺えた、次回以降深堀した内容を聞けるのが楽しみです。

===

成功の3要素のうちの1つである「素直」を早速取りこみ、

まずは聞き入れて試して(真似して)みるということも当日直接宣言してくださった参加者もいて、

当社としても大変やりがいと悦びを感じる1日となりました。

全3回の講座を通して、少しでも自身の事業の方向性が明確になり、理想の実現に向けてお役に立てると嬉しい限りです。

 

最後となりますが、同様の講座は全国でも開催しています。

財務や人材採用などの経営に特化した内容や、地域づくりや森林ビジョン策定などコンソーシアム型の組織形成に係る取り組みなど、

幅広くご要望に沿って組み立てができますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

Posted by wpmaster on 木曜日 9月 26, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

 

令和6年8月7日(水)、みえ森林・林業アカデミーで、弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

今年で5年目。
毎年やる気に満ちた古川ですが、アカデミーに向かう車中でも「あ!あれも伝えたい!」とどんどん増えていき、数百ページにもなった講義資料とともにスタートしました。

 

 

裏プロフィールで興味喚起?!~1分間スピーチ~

 

まずは、古川の自己紹介から。
輝かしい?「表」プロフィールでの自己紹介をしたあと「裏」プロフィールでも自己紹介。
女子にフラれた?!麻雀と合コン三昧?!悲しい離別、情けない失敗…
「裏」プロフィールで、「注意喚起=掴む」ということをお話しさせていただきました。

 

ビジネスにおける自己紹介は4段階構成にするといいと言われています。

 

・注意喚起
・事業概要
・選ばれる理由
・行動喚起

 

上記の構成をもとに、「1分間スピーチ」を受講者数名にしていただきました。

 

いきなりハードル高いかな?と思ったのも束の間、皆さんすばらしい!
明るい口調、自社の強み、冗談を交えつつしっかりとアクション喚起につなげます。
この1分間スピーチ、ぜひ色々なところで活用していただきたいです。

 

 

ビジョンは絵に描いた餅なのか?

 

ビジョンって、耳にする機会が増えてきたと思いませんか?

 

林業関係だったら、森林ビジョンというのが増えてきています。
どうして必要なの?絵に描いた餅なんかいいから、実際の現場をなんとかして!
って思ってしまいますよね。

 

ビジネスでも森林でも、何か課題があってそれを解決するために取り組む際に、どうしても「手法」や「やり方」について論じられがちです。

しかし、実は「どうなりたいか?」「どうありたいか?」の「在り方」「ビジョン」ってすごく大事なんですよね。
森林ビジョンだけでなく、様々な企業も「ビジョン」「理念」をしっかり定めているのは、それがすべての取り組みの軸になることを分かっているからです。

 

どこに向かうために、それをやっているのか?
そのことで何が実現するか?

 

「まずは理想、妄想からスタートしてOK!」

 

その中で、自分の立ち位置から出来ること、やるべきことは何か?

 

「過去・現在・未来、川上~川下、自分の位置を知る」

 

すべてに通じる「ビジョンとマーケット」。

 

マーケティングも大事ですが、その前に自分の立ち位置、自分のビジネス、自分の心を深堀りすることが大事ということですね。

 

深掘りをするための考え方として「5つの価値観」についても、古川の原体験とともにお伝えさせていただきました。

 

 

林業マーケティングフレーム、ちいきのメソッド

 

日本の林業の市場規模って知ってますか?

 

え?農業の200分の1?!
某大企業1社の年間売上の100分の1にも及ばないの?!

 

ちょっと衝撃的なデータからマクロ視点での位置をまず知っていただき、マーケティング講座がスタートしました。

 

さまざまなマーケティングフレームを林業視点と生活者視点で読み解きながら、古川が林業木材/地域と向き合う中で見出してきたオリジナル「ちいきのメソッド」へと展開。

 

<ちいきのメソッド(抜粋)>
・理念と利益
・情熱方程式
・都市と田舎
・地域材ブランドの真髄
・林業マーケティング1.0~4.0
・素材からライフスタイルへ
・ライフスタイル~地と図の関係~
・東レ、インテルと林業の共通点
・全国の様々な森林
・トータル林業まちづくり構想

 

いや~…たくさんありますね(笑)
これでも抜粋です。弊社オリジナルのメソッド、まだまだたくさんありますよ。

 

フレームワーク、メソッド、身近なたとえから、実際に古川がお手伝いした全国の具体的事例まで、多種多様にご紹介させていただきました。

 

理論、メソッド、そしてビジョン実現は、実践してなんぼです。
実際にアクションを起こしている全国の仲間たちの挑戦が、皆さんのエネルギーになればと思います。

 

 

参加形式で、自らの想いとビジネスを俯瞰する

 

クイズやワークショップで受講生の皆さんにもご参加いただきました。

 

・ホットドッグクイズ!
・巨大しいたけクイズ!
・どっちのビールが飲みたい?~必要性、欲求性、物語性~
・法人営業B2Bマーケティング~選ぶ理由、選ばれる理由の因数分解~
・ワークショップ~理念、ミッション、バリュー、スピリット~

 

ちょっと食べ物が多い気もしますが(笑)、「なるほど」と頷く方々の姿、またワークショップでは皆さんの想いが垣間見えたのが印象的でした。

 

 

真剣な眼差し、メモを取る姿、時々笑ってもらえる嬉しさ、コミュニケーションの楽しさから、古川のトークも絶好調。
オンラインもいいですが、やはりライブ感はなにものにも代えがたいですね。

 

林業関係、川上から川下の皆様から、東京でヨガ教室をされている方や異業種コンサルタントの方など、様々な方々とご一緒でき、我々も皆さまから刺激を受け楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

ありがとうございました!!!

 

 

受講生アンケートより抜粋

■マーケティングについて本質から実践、応用例までを受講生の意見を都度あつめそれらに回答していくスタイルで、今まで受けたアカデミーの講義の中で衝撃的に一番充実した講義でした。
必要なことを本質的なところから教えていただいたき、とても納得できました。
古川さんのやり方なら自分のやりたいことをカタチにできそうです。(受講生M様)

 

■「MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を管理会計にまで落としこむ」、起業してビジネスをしている自分にとって、非常に重要な視点をいただけました。(受講生H様)

 

■民間の視点で考えることが出来たので、市役所として今後の支援等を考えるきっかけとなりました。(受講生S様)

 

■現在会社員ですが、会社員視点で考えててはいけないと感じた。
経営者視点で物事を考えていきたい。(受講生B様)

 

■マーケティングについて今まで勉強したこともなく、新しいことばかりでしたが楽しく勉強させていただきました。(受講生M様)

 

■凄く面白かったです。帰ってまた頭の中を整理して自分の理念を考えてみます。(受講生N様)

 

古川よりメッセージ

やりたい理念に対して、
どれくらいとりたい利益を持つべきか。

 

よい森林の未来、
よい地域の未来が、
自分の未来と重なって行けるよう

事業マーケティングと経営マネジメントの力を
高めていきましょう!

===

 

マーケティングや理念設計はもちろん、財務や人材採用など幅広く経営に関して、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、理念と利益の共存と実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

私たちも、今後もこうやって全国の皆さまと出会っていけましたら幸せに思います。

Posted by wpmaster on 金曜日 8月 16, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

7月27日(土)に令和6度第2回大阪経営実践研究会を開催いたしました。

 

暑い。暑すぎる、この夏。
そんな中で開催されているサッカーワールドカップにちなんで、研究会でもドイツVSクロアチア??

 

「ドイツ、クロアチアの事例から考える日本の地域の森林管理!」と題し、先進地と言われる地域の林業から、日本の林業、そして我々のあり方を考える会となりました。

 

 

今回のメニュー

■各社近況報告

■クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

■ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

■古川より情報提供&まとめ講座

 

参加者自己紹介/近況報告

 

はじめましての方、お久しぶりの方、常連の方。
林業、製材、木材販売、行政職員、木材コーディネーター、製造販売、システム会社。
経営者、社員職員、個人事業主…

 

森林管理&アパレル&グッズ販売をしている会社。
木材コーディネートや製品開発をしながら写真家への道も進み始めた方。
国家公務員からシステム会社に転向し、また森林と関わる道を志す方。
林業をしながらDX開発もしている方々。

 

今回も多彩な方々にご参加いただき、内容の濃い各社紹介になりました。
参加者紹介や参加者同士の交流に満足度が高いのも、この研究会の魅力です。

 

ドイツ、クロアチアの森林管理

 

クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

 

森林認証制度として知名度が上がってきているFSC認証制度。
身の回りにFSC認証の製品が増えてきているのではないでしょうか。

 

認証機関の第一線で長年審査員をされ、近年独立されてさらに活躍の場を広げていらっしゃる小川直也氏に、クロアチアの森林管理と認証制度についてお話ししていただきました。

 

昨年クロアチアに招聘され、国有林の認証審査をされた小川さん。
クロアチアの森林林業のあり方、日本の林業や森林への意識の違いなど、実際に現地でお客さんではなく「仕事」として関わったからこそのリアルなお話に興味津々でした。

 

クロアチアの食や生活のお話も交えつつ、様々な国の森林を見て来たからこその視点。

 

最近は森林認証以外にも、海や農産物など他の認証制度に関しても引く手あまたで、世界中から依頼が殺到しているそうです。

 

様々な国と比較した日本の森林林業への提言、森林以外の認証から見た視点などについても、今後テーマにして小川さんに語っていただく機会をつくりたいと思います。

 

遠方出張と出国の合間の超ご多忙の隙間に、この研究会でご報告くださいました。
小川さん、ありがとうございました!

 

ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

 

この研究会の1ヶ月前、令和6年6月にドイツへ森林研修に行ってきた弊社高田より、視察報告をさせていただきました。

 

まずはドイツの森林と日本の森林の違い。林政、林業の違い。
ドイツを代表する国立公園、シュバルツバルト自然公園の運営。

医者より地位が高いと言われるドイツ森林官(フォレスター)の森林管理。

大規模林業機械展(ドイツ森林林業木材産業技術展示会KWF-Tagung)視察。

 

大学では林学を学び、日頃から自然を愛する高田の、専門性と熱を多分に帯びたトークをたっぶりさせていただきました。

 

林業・木材、地域を、ビジネスや開拓視点で語ることが多いこの研究会ですが、今回は直球で森づくりや林業のあり方について語るという内容になり、ちょっとマニアックな視点がらも、特に林業をされている参加者の方々の興味深い表情が印象的でした。

 

理念と利益。
ビジネスだけではない、森づくりだけではない。

 

双方を考えていく上で、「森づくり」という視点を今後さらに深掘りしていくための発表になったのではないかと思います。

 

 

古川より情報提供&まとめ講座

 

 

クロアチア、ドイツを見て、日本の林業業界は?

 

クロアチアの森林管理、ドイツの森林管理を振り返ったうえで、古川より日本の森林管理について老舗林業地をメインに比較しました。

 

「日本の林業業界は、どうあるべき?」

 

よく聞かれる質問です。

 

日本のラーメン業界はどうあるべきか?
なんて考えませんよね。

 

皆がそれぞれ一生懸命に、未来を描く、未来をつくるために今を実践する。
ご自身がかかわる森を見て、ゾーニングして、理想の森づくりをしていく。
そして、ご自身の強みを生かし、ある領域を事業として経営をしていく。

今回は、ある大企業の事業ポートフォリオの変化を事例に、トータル林業における収益接点のヒントに関する仮説も提示しました。
自社に適した事業ポートフォリオを構築しながら、 様々な関係者と理想のあるべくビジョンに向かっていく。

 

それが、古川ちいきの総研が提唱している”トータル林業まちづくり構想” Jリーグ100年構想。

 

それは、100年後のJリーグの未来を描き、あらゆる関係人口の多角化を実践してきたが、30年前からは考えられない現在の隆盛。

森づくりにもこの視点が必要だ、という古川ならではのサッカー(Jリーグ百年構想)の切り口から、オリジナル「トータル林業まちづくり構想」のお話をさせていただきました。

 

 

大学院生でもある、古川 ~研究構想の発表~

 

実はこの春より、古川は東京大学の大学院博士課程(林政学研究室)に所属しています。

 

日本各地の林業の現場、人々との関わり。
林業を基軸にした地方創生を実践、支援。

 

そうした中で、法律や制度のあり方と実践の乖離についてずっと考え続け、その橋渡しをする1つの方法として、研究方面からアプローチすることを決意しました。

 

研究会では、研究計画(構想)について皆様に発表させていただき、参加者には実際に林業や地方創生をされている方々、行政の方々などいらっしゃいましたが、共感と納得、鼓舞をいただくことができました。

 

古川はまだ博士課程数ヶ月、これから本格的に研究を進めてまいります。
研究会などで随時報告して参りますので、ぜひ皆さまお越しください!
手前味噌ですが、かなり興味深いテーマだと思います。

 

研究会を終えて

参加者の声

 

■天然林の考え方の違い FSCに準じた森林管理が基本であり、制度運用について理解が深まり面白かった。クロアチア林業の背景を知ることができて学術的に非常に学びがありました、大変興味深かったです。

 

■ドイツのフォレスターの業務や仕事に対する考え方や実際の業務について、森と接して生活するドイツ国民の考えや林業機械展での様子を交えながらの簡潔な説明により、とても理解しやすく、高田さん独自の視点からの考察が面白く気づきが多くありました。

 

■いろいろな方のお話を聞き、大変刺激的で、日ごろモヤモヤと考えていることの糸口が見えたように思います。

 

■「Jリーグ100年構想」この成功例を参考に育林をするべきと思った。

 

■自分はこの業界でどうしていくのが一番良いか、転職を経て経験値を増やしながらまだまだ模索中ですが、地域内の情報だけにとらわれず外の情報も取り入れながらより広い視野で地域の林業を考えられる人材になれるよう学び続けなければならないと改めて感じました。

 

■昔から来ていますが、新しい刺激を受けられました。私の都合で飲み会に参加できなかったのが悔やまれます。

 

 

最後に

林業、木材に関係する皆さまだけでなく、異業種、森林林業に興味がある方など、広く門戸を開いている研究会です。
とはいえ、全国各地でがっつり森づくりやビジネスを実践されている方々が参加されている会でもあります。
今年度は隔月の開催を予定しており、次回は秋開催です。

詳細が決まり次第、WEB、SNS(Facebook)、メール等でご案内いたします

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 8月 3, 2024 Under すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

2024年も半分を過ぎ、後半戦へ!

今年度第2回研究会はドイツVSクロアチア!?

開催日と内容が決まりましたのでご案内をさせていただきます。

以下、詳細となります。

[令和6年度研究会第2回]  ドイツ、クロアチアの事例から考える日本の地域の森林管理!

主催:古川ちいきの総合研究所
<先着20名ほど>

 

日時

7月27日(土)
13:30~17:30 研究会(会場は新大阪周辺セミナー会場)
18:00~20:30 懇親会@ちいきのBAR峠

 

研究会の内容

①参加者近況報告
各自課題テーマディスカション

②ドイツ視察の報告
1.シュバルツバルト自然公園
2.ドイツ森林官による森林管理の説明
3.ドイツ森林林業木材産業技術展示会KWF-Tagung

 

ドイツ国民にとってかけがえのない存在でもある「黒い森」の今と人々の森との関わり方、

ドイツの人気職業「フォレスター」の思想と実際に管理する森はどうなっているか!?、

世界最大規模の林業展示会の様子とドイツ林業のトレンドについて、1週間の視察報告をさせていただきます。

 

③特別ゲストによる事例紹介
特別ゲストに、元アミタ社員の小川直也さんをお呼びします。
FSC森林認証だけではなく、世界の様々な認証審査員として活躍中で、
最近は、クロアチアのFSC森林認証の審査に行ってきたとのことで、
今回はクロアチアの社会情勢と森林管理についても、プレゼンいただきます。

===

ドイツvsクロアチア

なんだか、サッカーワールドカップのようですが、
むろん、上記の話題提供を受けて、
皆様の地域の市町村の森林管理の実情の理想と現実についてもディスカションし、
トータル林業まちづくりの視点もしっかりと取り入れる予定です。
ぜひ、ご参加ください!!

 

参加のお申込みについて

===== 
参加費
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1.研究会のみ :研究会参加費16,500円(税込)  →6/30までにお申し込みの方は11,000円(税込)

2.研究会&懇親会:研究会参加費+懇親会5,500円(税込)の合計額

※なお、新規のお客様の場合、既存のご参加者様と商圏が被る場合はお断りする場合もございます。
 お問い合わせでは、参加要望に関する目的をご明瞭に頂ければ幸いです。

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申込方法
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■お申込みの連絡はこちらメールアドレスへ以下の内容を記載の上ご連絡ください■

info@chiikino.jp

名前:

会社名:

電話番号:
※当日お電話可能な番号

参加内容:①研究会のみ参加
     ②研究会と懇親会どちらも参加

支払方法:①当日現金 ②振込

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 それでは、皆様のご参加、心よりお待ちしております!! 










Posted by wpmaster on 木曜日 6月 27, 2024 Under 未分類

 

令和6年5月23日(木)、

高知県本山町にて本山町地域おこし協力隊を対象にした勉強会を行いました。

 

本勉強会は全5回で構成しており、協力隊の任期終了後の独立、経営に向けた内容となっています。今回は、そのうちの1回目、

テーマは「ビジョンとマーケティング3つの基本ポイント」です。

 

当日は本山町に住んでいる協力隊員を中心に9名の方にご参加いただき、

自己分析を踏まえた理念・ビジョンづくりやマーケティングの基礎勉強に取り組みました。

 

 

本山町地域おこし協力隊を対象にした勉強会の第1回目ということもあり、初めはお互いを知るために自己紹介から始めました。

各々の自己紹介をした後には、印象を強めて人に覚えてもらう要素をレクチャーし、「1分間で印象に残るスピーチ」を最初のワークとして行いました。

突然始まったワークに参加者の皆さんも頭を悩ませながら取り組んでいましたが、レクチャーを踏まえながら、まずは練習として5分間で原稿に起こして1分間で印象に残る自己紹介スピーチをしていただきました。

 

 

自己紹介から始まった勉強会ですが、本題である「ビジョンとマーケティング」に関する話に入っていきます。

 

初めはビジョンの話です。

 

何をするのにも「将来どうなっていたいか」というビジョンは必要で、ビジョンがあることで「これからどのように動いていけば良いか」という人生設計をすることができます。それはどんな産業でも地域おこし協力隊でも学生でも同じです。

 

例えば、地域を支える産業である林業で考えてみます。林業は他の産業と違って、課題解決だけで継続することは難しく、しっかりと社会の流れやビジョンを把握する必要があります。

 

しかし、実際はどうでしょうか。

「林業は50年後や100年後を見据えた行動が必要であるのにも関わらず、そのビジョンを捉えられていないところが多い」

「最初はビジョンを想像できていたが、現実を知って進むべき道を見失ってしまうことが多い」

「木材の産地間だけでは競争が足りず、全てが同じブランドになってしまい産業自体が盛り上がらない」

と社会の流れやビジョンを考えられていないのが現状です。

 

そんな林業のリアルから講義は始まり、「皆さんはどうですか。このように将来に対する妄想と顧客創造ができていますか?」といった問いかけから、自身のビジョンへと繋がっていきました。

 

ビジョンを考えるためには、自分に秘めている「価値観」を知る必要があります。そんな価値観は5つ(情熱、土地観、経済観、仲間観、時間観)で構成されおり、それぞれを組み合わせることでビジョンが明確になるということを弊社ではルール化しています。ます。

 

参加者の皆さまも自分に秘めている5つの価値観について考え、自分の内面を考えるきっかけを得ていただきました。

 

 

5つの価値観の中でも「情熱」に関しては「情熱方程式」という独自のフレームも提供しました。

 

弊社古川より、例として「最近の人は怒っていない。その情熱が足りていない」と審判に怒ることで有名だった星野監督のエピソードから、自分の夢や目標を達成し続けるための情熱は「好き×憤り」で表現されることをお伝えしました。

参加者の皆さんにも過去の実体験をもとに「好き×憤り」を把握して、自分の中に秘めている「情熱」を考えていただきました。

 

「お金を稼ぐことは楽しいが、税金として多くを持っていかれるのが悔しい」

「安定への恐怖や仕事のなさ。最終的には収まるところに収まってしまうやるせ無い気持ちがあり、自分ごとしか考えていない憤り。」

 

参加者の皆さんからはそんな「好き」や「憤り」が発表され、過去を棚卸しすることで自分が秘めている「情熱」を考えるきっかけになった事と思います。

 

 

ここまでで、自分の「情熱」を明確化し、「理念とビジョン」を考え、将来設計を行うための自己理解という基盤ができました。

ビジョンが決まれば、そのビジョンを達成するための道筋を立てる必要があります。

その道筋を歩いていくための手段として「お金」が必要になり、そのお金を稼ぐためには、価値を届けたい人に届ける・伝えるための「マーケティング」が必要です。

 

続いては、そんなマーケティングについての講義をしました。

 

初めに、マーケティングで必要な外部環境をすることで、強いては自分の立ち位置を理解することにも繋がります。

 

例えば、自分が地域おこし協力隊として本山町で林業を事業として回していくとします。

50年後のビジョンが生まれたあと、自分がどのような状況に置かれているかを把握することは必要です。その際に考えるのが全国と本山の林業産出額です。

全国的には70兆円あると言われている林業ですが、中でも高知県は93億円だそうです。

そのマーケットで自分が働いていることを知っているだけで、外部環境の把握になるので今後の行動が大きく変わってきます。

その産業で勝負をするのか、本山町産のものを活かして他の地域で勝負をするのか。

 

 

 

そんな本山町にある林業の市場理解、外部環境の把握からマーケティングの話をした後に

マーケティングの基礎フレームを実際にクイズ形式のワークをしながら理解を深めていきました。

今回は「ホットドック屋さんの横で自分のホットドック屋さんを開くなら?」「地域で採れた大きなシイタケを売るなら?」という2つのワークを行いました。

 

ここまで学んできた「市場理解」「外部環境」を活かしながら、3C分析や5F(ファイブフォース)分析といったマーケティングのフレームワークに当てはめ、「他者と差別化するには何を・どのように販売する必要があるか」というマーケティングの基本を学んでいきました。

 

 

自己紹介から、事業を行っていくために必要なビジョンやマーケティングについて講義を行い、今回も6時間走り切ることができました。

全体を通して、事業をしていく上で大切な内容がたくさん詰まっている講義でしたが、参加者の皆さんも今までは気づくことができなかった「自分」という内面的な理解をしながら、経営者としての知識を高めることができ、学びのある講義になりました。

 

以下、参加者からの感想です。

 

【アンケート回答より抜粋】

・公憤を強く持ち続けることで、私的な取り組みのみに終わらず、公的な取り組みと連動させることで町の活性化に結びつける活動につなげていきたいと感じた

・5つの価値観を参考にした自分の価値観の深堀りや過去の棚卸を通して、自分の情熱や理念を言語化するのにつなげていきたい。そして自分のポジショニングを明確にしたい!

・個人的にもコンサルティングをお願いしたいと思います。今後とも御指導よろしくお願い致します。

 

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ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立てていましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

Posted by wpmaster on 土曜日 6月 1, 2024 Under 未分類

2023年(令和5年)8月30日

島根県 斐伊川流域林業活性化センター主催、 ”新時代の木の売り方セミナー”と題し、代表取締役 古川が 講演して参りました。島根県大阪事務所の担当者が2名、引き継ぎながらも当社と長い間において接点を持っていただき、今回の講演が実現しました。ここにお礼、申し上げます。

 

なお、会場が「朱鷺会館」ということで、え?新潟県?!と思ったものですが、島根県出雲市は、中国の漢中市との友好都市であることから、佐渡島とはまた別に、分散飼育を始められていたのですね。世界のトキなどが、飼育されていて、小さなトキ動物園も見学させていただきました。

(参考) 出雲トキ分散飼育センターでは、トキ絶滅の危険分散とともに野生復帰のためのトキの保護増殖を行っています。これまでに出雲生まれの21羽のトキが佐渡の空に飛び立ちました。 https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1377571292273/html/common/642272eb016.html 

 

朱鷺会館

 

西日本では唯一のトキ飼育。新潟市内にトキが飛ぶ姿見られるようになりましたが、出雲市もいつか、いやすぐ?!

 

さて、講演の方に話を戻しまして、今回は、斐伊川流域に係る森林組合、林業事業体、製材事業者、行政職員のみならず、益田市などからも多数お越しいただき、総勢70名を超える参加者となりました。特に、コロナ(ウッドショック)を終えて、改めて、新時代に対応する”売り方”すなわち、経営力をどうつけていくか。2時間30分に渡り、いつものクイズ形式等を踏まえ、以下の内容をお伝えいたしました。

・林業(国産材)の歴史
・林業(国産材)への想い
・古川ちいきの総合研究所(古川大輔)が、約20年、顧客づくりをどうやってきたか
・経営力の根底を為す”価値観”とは何か
・理念の言語化
・マーケティング(3C、5フォース、法人営業方程式)
・全国の事例
・新時代のキーワード(5つのポイント)

 

以下、お客様アンケートの結果です。

・満足度92%(大変満足・満足の合計)で、高い評価をいただき、ありがとうございます。

 

<気になったキーワード>
3Cの考え方
ニーズ
必要性>欲求性>物語性
B2B
価値観
顧客
3C視点
マーケティングの重要性
木材をブランディングする
マーケット、物語性の付加、QCD
Q C D
情熱方程式
売るための方程式
必要性、要求性、物語性
“マーケティング。
こんな森林組合があったら入りたいですね。”
森林ビジョン

 

<ご自身のお仕事、将来のヒントになったことはありますか?>
理念と利益
木材市場運営
顧客を意識して考えること
林業と異業種との協業
上記3Cにおいて自分の立ち位置、自分の強みの再確認の必要性
行政の関わり方
木材の展示の仕方が大変勉強になりました。
営業(収入)は努力、(経費は意識)。
“施業提案する際に、所有者の方へのアプローチとして、1必要、2要求、3物語、この順を基本とすることの重要性を強く認識しました。
自身のマーケティング分野の知識、興味の薄さを痛感したので、意識的に情報を入れていきたいです。”
価値観の共有のこと
マーケティング
森林ビジョン
自分も県産木材商品の営業担当であり、そういう意味では今回お話しいただいた技術を駆使して仕事に繋げていきたいです

 

<記のヒントを自分事化すると、どんなことができそうですか?>
行動!
読み手を意識した資料作り
製材所を中心とした新しい街作り
まずは、地域林業の環境と成り立ちそして組合員ニーズの把握。その上で組合経営の自分なりのビジョンを考えるスタートにしたい。
森林組合、製材所と連携した新たな取り組み
木材の魅力を一般の人に伝える加工を考える
沢山の人的ネットワークをつないでいく。
“製材所等とのつながりが薄く、川下ニーズに疎いので、ニーズを知ること、地元での需要の掘り起こしや、所有者の方への興味喚起をしていきたいと思います。
それが、すぐとはならなくても山林施業への理解に繋がると思う。”
住民目線で仕事を行うこと
施業フィールド拡大、原木生産を増やすことを考える中で、マーケティングも一緒に考えないといけない。
森林ビジョンの作成
製材所によって商材が違い、当然顧客もまちまちです。今回のセミナーを受けて県内の製材所が動き出すと思うので、個別ごとの取り組みの手助けをすることです。

 

<その他自由>
共感できました。
新しい形の製材所を作る会社を起業しようと考えております。
色々なヒントを勉強させてもらい 大変勉強になりました ありがとうございました
NHKドラマのお話を織り交ぜて、テーマに惹きつけていただいので、集中でき、先生の言わんとしていることがわかってた気がします。ありがとうございました。😊
貴重なお話をありがとうございました。
今後も、県内事業者の幸福度向上を最優先に考えて務めたいと思います。
引き続きご協力をお願いいたします。

 

以上、抜粋となりますが、ご意見ご感想をいただき、ありがとうございます。

地域企業の経営力の強化をコミットしながら、林業の理念を体現化していくか、どう収益を上げていくか。一度切りのセミナーや講演ではなく、結果につながることを意識し、今回は3ステップのメニュー(コンテンツ支援)となっております。次回は、ある場所で!現地視察会を兼ねた研修&懇親会も予定しています。

他府県の方々で、是非とも、このような形で、講演+αを行いたいと、ありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

Posted by wpmaster on 金曜日 9月 8, 2023 Under pick up, 未分類, 講演&研修 報告

行動制限が解除された2022年、人の往来もほとんど戻った大阪(西中島)にて、

令和4年度第1回大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は7月にオープンしたちいきのBAR峠のお披露目も含め、多くの皆様にご参加をいただけるように12月10日(土)、12月17日(土)の2回開催。ほぼ1年ぶりの研究会開催となりましたが、2回の開催を併せて23名の方にご参加いただき活気ある会となりました。

当日の様子を一部ですがご紹介させていただきます。

 

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介~2022年の振り返り

■古川講座
・ 古川ちいきの総合研究所10年の軌跡
・ なぜ、ちいきのBAR峠ができるに至ったのか

■ディスカッション・まとめ

■2022年日経ヒットランキングから弊社による業界ランキング発表!!

 

 

 

古川講座

【 古川ちいきの総合研究所10年の軌跡】

当研究会の原点となる地域材ブランド化セミナー、全国の関係者にDMを送付し参加いただいた製材事業者から始まり、全国各地の林業・製材業者と繋がり開催した産地共催セミナー。

2015年には初のジャパンホームショーへの出展、各社の強みをもちよった合同出展で注目を集める。林業にもワインのようにテロワールがあり各地に特徴のある素材があり、それを調理する事業者がいることを全国に伝えることができた貴重な機会でした。

その後も各地の企業ブランディング、自治体の森林ビジョン策定等を経て現在に至ります。

コロナウイルスによる行動自粛やウッドショック、各種法律・制度改正など業界にも関わる大きな出来事もあった10年間でしたが、「10年前から変わらず森林・林業、国産材への世間からの注目は高く」、結局は「いつの時代でも誰がどう生きるか、表現が変わるだけで本質は変わらない」というところにたどり着くのです。

 

【 なぜ、ちいきのBAR峠ができるに至ったのか】

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新しい拠点「峠」

人生の頂きを登るべく中継地。
あの坂をのぼれば、海が見える。
峠茶屋のようにゆったりできる場。
川上から川下まで山から繋げていく。
都会と山村、人と人に、上も下もなく。

山の上に山をつくらず
山の下に山をつくらず

英語は敢えてのto gate 。
吉野、高野、熊野、伊勢、京都など、
日本の歴史の中心、
紀伊半島の玄関口(新大阪)へようこそ。

司馬遼太郎著「峠」の主人公

河井継之助は生まれ故郷長岡から、
幕府にもつかず、
官軍にもつかず。

自立と情熱と魂のルーツを込めて。

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当日は、参加者の皆さまをご案内。

全国各地から仕入れた木材、製品の特長と想いをお伝えしながら、

懇親会(忘年会)もちいきのBAR峠で開催しました。

 

森と地域を感じる空間と時間を通して、

お越しいただいた方に森のこと、木のこと、地域のことを知り、

繋がっていただく拠点として成長していきます。

 

 

2022年日経ヒットランキング

さて、毎年恒例の日経ヒットランキングです!!

(過去2年分は以下よりご欄ください)

2022年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2021年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2022年(令和4年)のヒット商品ランキングを10位から紹介しながら、業界(地域×林業×国産木材ビジネス)に係るニュースを、弊社の独断と偏見で、ランキング!!こちらの内容は上記リンクよりご覧いただければと思います。

 

さて、2023年は何がヒットするのか!

参加者の皆様は、今後も情報収集のアンテナを高め時流を知りながら、

経営に活かされていくことでしょう。

 

 

参加者の声(自由欄)

・令和4年の締めにふさわしい内容でした。お互いに鼓舞しあって来年も活動していきたいです。

・初めての参加となりました。全国の地域で活躍されているプレイヤーの方々とお会いすることができ、上の世代の方々がそれぞれ夢と理念と熱意をもって事業に取り組まれていることを知ることができ、とても刺激を受けました。

・各地で活躍する人々のお話を聞けたことが良かった。NFTやDAOについての各人の見解も興味深かった。金融系の方もいらっしゃっていて、豪華なメンバーに入れていただいてありがたく思います。

・古川ちいきの総研10周年の振り返り(古川さん個人の経緯も含めて)を聞きながら、自分の10年間を同じ時間軸で比較して、いろいろ考えてしまいました。

・林業でイノベーションを起こそうと活動されている方々の話はどれも刺激的でした。自分の会社だけでは分からない現場感を補う場になりました。
・久しぶりに会う人、新しく会う人、様々でしたがそれぞれの取り組みが聞けて刺激になりました。

 

 

最後に

改めて、2022年もありがとうございました!弊社は10年の節目を迎え、新たな拠点「峠」を整え新たな10年後へと向けて歩み出した節目の年となりました。皆様は、いかがでしたでしょうか。約10年前、研究会当初から参加されている経営者、またその経営者が地域で共に事業を進める新たな仲間もお連れいただき、皆さんのディスカッションが深まり新しい気付きや展開のきかっけとなる。この場は、今後も継続していきますし、新しい仕掛けもしていきたいと考えています。

2023年も、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました!

次回は、3月末を予定しています。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 1月 12, 2023 Under 未分類