7月1日(土)、今年度1回目の林業ビジネス実践会in名古屋を開催しました。昨年度までは「林業経営実践研究会」として参加者を限定し、林業経営者同士で課題としている事のディスカッションメインで開催していましたが、今年度からはオープン型として広く参加者を募集しています。今回は、初参加の方が2名、愛知県、長野県からお越しいただきました。

 

今月のメニュー

各社報告

①初参加者様のご紹介

②今年度のこれまでの振り返りとこれからの目標

ディスカッション

①山林の所有と集約化

②林業木材業界のリクルート

話題提供

①大阪経営実践研究会の振り返り

②シェアユースについて

③クリーンウッド法について

④まとめ

 

また、今回は以前から名古屋での実践会にご参加いただいているメンバー2社からは、就職応募があったとの嬉しい報告がありました!弊社が作成、リニューアルをサポートさせていただいたホームページが応募のきっかけとなったということで、なお嬉しいご報告でした。それでは、今回の林業ビジネス実践会のテーマとして最後にお伝えしたポイントを簡単にご紹介します。

 

今回の4つのまとめ

【1】多様なパートナーとチームを作ろう!

参加メンバーから就職応募、採用の嬉しい報告があった今回、ディスカッションでは社員とのかかわり方、雇用体系について話題が挙がりました。経営者と従業員という立場としてだけではなく、経営者とプロ技術者、ボランティア、副業者、アルバイトといった多様な関係性を持つ、経営の「パートナー」を増やすことが重要であることをお伝えしました。最近の弊社支援の事例としては、つい先月岩手県岩泉町で「㈱岩泉フォレストマーケティング」が設立されましたが、町内業者の協議会の活動から始まり、現在は町外のファンやスポンサーと共に事業を進められる体制を整備しています。

 

【2】働き方×暮らし方。ライフスタイル提案を。

「雇用」や「人材募集」について、皆さんはどのようにお考えでしょうか。仕事内容やお給料についてだけではなく、どのような暮らし方ができるかを鄭案することが重要です。山での暮らし、狩猟やスキー、薪割りや炭焼きでの副業体系が出来る山に近い林業ならでは、地域ならではの暮らし方提案をしてみましょう。本会に参加する経営者、社員の皆さまも実際にそんなライフスタイルを楽しんでいます。都会の大企業で朝から晩まで働き、満員電車に揺られという生存実感の無い暮らしに疑問を抱き、暮らし方を再考する人は確実に増えています。

 

【3】シェアユース市場を見逃すな!

1970年代、家電製品はそれぞれ一家に一台、その後高度経済成長期を経てテレビは1部屋に1台、パソコンは1人に1台といったにパーソナルユースの時代が訪れました。そして現在、カーシェアリング(ライドシェア)や、民泊などが普及するシェアユースの時代に突入しています。林業・木材業ではどのようなシェアが考えられるでしょうか?かつての共有林とはまた違った形の「山をシェアして使える仕組み」を林業会社から提案できるのではないでしょうか。森林セラピー、枝葉の採集、炭焼きや間伐体験をしたりという非所有者からのニーズも確実にあります。交流人口が増えることで、林業というプロの仕事に対する評価も見直されることでしょう。

 

【4】経営は、2つの“先”を設定しよう。

2017年上半期を終えた今回、下半期に目指すビジョン(未来・夢)と開拓中のマーケット(出口)を各社から発表いただきました。事業の発展と持続、そこにはビジョン(未来・夢)とマーケット(出口)の創造が必要です。本会のように、同業種の皆さんと熱いディスカッションの場でビジョンを共有し刺激をもらい、切磋琢磨をする。業界、異業界の時流を掴み自社にしかない強みと顧客の需要にマッチするマーケットを見出すことが重要です。

 

参加者様の声

『各社の近況報告、また大阪での前回の研究会や3月のイベントの振り返りを聞き、各社の事業進展に驚きました。今自社で動き始めている事業への背中を押された思いです。』『人材、地域活動への課題を皆が抱えていることを知った。今までの林業とは違う取組を自社発信で実現し、地域を良くしていくことで林業も良くしていく道を探したい。』『各社の発想が面白く、自分の発想がまだまだであることを感じさせられた。もっと自由な発想をしていきたいと思うとともに、ディスカッションによって自社のこれからのヒントも生まれた。』といったご意見、ご感想をいただきました。アンケートへのご協力、ありがとうございました!

 

次回は、産地巡礼!

次回の林業ビジネス実践会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。また、座学では、10月に第2回林業ビジネス実践会in名古屋を開催いたします。それぞれ、日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

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林業ビジネス実践会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げィスカッション、弊社から全国の最新情報のご提供とまとめを行っています。後日には、まとめテキスト(約20ページ)もお送りしますので復習も出来ます。

本会に関するご質問、参加のご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under 【名古屋】林業経営実践研究会, pick up, すべての記事, セミナー報告

林業経営実践研究会

 

これまで非公開で重ねてきた林業経営者によるディスカッション型の実践会。
今年度からは広く参加者を募集し、開催することとなりました。

 

初回は7月1日(土)13時~17時、名古屋駅近くにて!

詳細は、このページの最後をご覧ください。(画像クリックでご案内チラシが表示されます)

~遠くの同志と経営を語る、唯一無二の林業ビジネス実践会

2ヶ月に一回程度、各地から若手林業経営者が集まり、経営全般についてディスカションする、参加型勉強会です。
テーマは毎回、ニーズに応じて決定します。密度の高い学びと、熱意ある仲間との良質な出会い・交流をご提供します。

 

~今年度の主なメニュー~

このようなテーマでの事例紹介&ディスカッションを予定しています。
他にも、「こんなテーマでの最新事例が聞きたい」といったご要望があれば、事務局までお伝えください。

 

●ビジョン構築と目標林型
・林業とは
・林業経営形態の整理(所有・非所有、規模:メリットとリスク)
・国の森林ビジョンと森林経営計画の理想と現実
・木材需要動向
・選ばれる林業事業体(顧客設計)

 

●作業の生産性と安全性
・日本と海外の現状~欧州視察から見えたこと~
・事故事例と対策(ディスカション)
・林業機械の種類と活用方法

 

●マーケティングと経営革新~森林・林業の多角化経営~
・森林所有者への営業の極意
・木材販路開拓
・「森ではたらく!」に見る6次産業化とは
・林業事業体の情報発信戦略~Web、情報誌、ツアー~
・フリースタイル林業に向けた人材雇用と募集

 

●管理会計と経営管理
・林業会社の決算書とは?
・補助金について
・利益の活かし方
・数値目標の立て方

 

●各社経営戦略プレゼンテーション

 

 

~こんな方が参加しています~

 

岐阜、静岡、長野エリアを中心とした、林業経営者、従業員、行政職員の方々が毎回10名ほど参加して下さっています。

 

 

~受講者さまの声~

「林業機械、安全性、ビジネスモデル、バイオマスなど、すべてに関する知見を豊富に蓄えることができてよかった」

「施業や現場管理のみならず、“経営”について議論できた研究会だった」

「事故などの具体的な事例が非常に勉強になった」

「林業経営者どうしのホンネの話し合いができ、お互いの厳しい現実も知ることができ、励まし合えた」

「次回はうちの社員も参加させたい」

「各社の人件費ぶっちゃけトークがよかった!」

「林業の今後の可能性について、情熱を持っている方と会うことで、いつも元気を頂いた!」

 

 

~参加特典~

1)事務局からの話題提供、マーケティングレクチャー

2)終了後、議事録(テキスト)の提供

3)毎回、受講者同士の懇親会あり

 

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林業ビジネス実践会
7月1日(土)13-17時 @名古屋駅徒歩すぐ
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■日時:7月1日(土)13-17時 + 懇親会

■場所:名古屋市中村区名駅二丁目41-10
アストラーレ名駅time office
http://timeoffice.nagoya/facility/index.html

研究会終了後、近隣で懇親会を開催します。

 

■受講料(会員外)
単回受講:お一人様15,000円(税込)
会場にて現金でお支払いください。

 

■お申込方法

<メールでお申込みの方>
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

上記を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。

 

<FAXでお申込みの方>

①下記URLからご案内チラシを印刷下さい。

https://chiikino.jp/data/nagoya_seminar1_2017.pdf

 

②チラシ裏面の募集フォームを記入していただき、FAXをお送りください。

FAX番号:06‐7878-6326

 

 

お申込み後、折り返しご連絡させていただきます。

■お申込締切:6月28日(水)
*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

 

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Posted by wpmaster on 木曜日 6月 1, 2017 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, 【名古屋】林業経営実践研究会, pick up, すべての記事, 未分類


名古屋にて、これまで非公開で重ねてきた林業経営者によるディスカッション型の研究会。
今後は広く参加者を募集し、開催することとなりました。

 

本日は、

 

●人材採用と育成

●所有と管理の在り方

●林業会社の商圏設定とミッション

 

をテーマに議論いたしました。

 

特に人材採用については、どの事業体も

今後はWEB等による理念反響型の情報発信と、

学校機関の研修やインターン等を通しての採用にシフトしていく模様です。

 

「林業をやりたい」

ではなく

「この会社ではたらきたい」

 

と言われるような魅力的な企業になるためには?

その差別化戦略についても議論しました。

 

 

一口に林業会社といっても、スタイルは様々。

参加しているメンバーは、型に捉われ過ぎないフリースタイル林業を実践しています。

 

・Iターン者による林業サービス業ベンチャー

・製材と林業を持つホールディングス会社
・90年を超える美林を持つ15代続く林業家
・林業から木工まで行う森林組合発ベンチャー
・広葉樹施業と販路開拓に挑戦する林業会社
・都市型林業を実践するアーバンフォレスター
・森林信託から施業、製材で地域材住宅を手掛ける工務店
・独自の伐採手法を開発した現場のプロフェッショナル
・若者が多く集まる老舗の製材林業会社
・役場と連携し百年の森づくりをめざす森林組合

 

日本一面白い林業経営者が集まる研究会です!

 

同じようでそれぞれに異なる立ち位置、
また東海や関西などエリアによる事情も異なる中で
みずからを客観視しながらディスカッションができるのが特徴です。

 

「この研究会に来るとニュートラルになれる」

というお声もありました。

 

次回の開催が決定し次第、参加者募集のご案内いたします。

ご期待ください。

Posted by wpmaster on 土曜日 1月 28, 2017 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, 【名古屋】林業経営実践研究会, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告
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