「北部山間地域まちづくりビジョン策定事業」でともにビジョン作りに取り組んでいる、
京都市北区中川学区。

3月24日、140年の歴史ある中川小学校の休校式が行われました。

その様子と、この地域におけるまちづくりについて、
翌25日付の京都新聞に掲載されています。

弊社からのコメントも一部掲載していただきました。

 

見出しや内容をみると、過疎化への危機感・不安といった面が印象に残りますが、
北山三学区ではいま、改めて自らの地域の資源を見直し、
「ないものねだり」より「あるものさがし」へと発想を転換してのまちづくりが始まっています。

これまでも、都市部との交流や若者の移住といった実績があります。

都市部でのライフスタイルを見直す若者が増えている今、
山間地域には可能性を見出すことができます。

アンケート結果の「地域に残りたい人が3割」という数字がありましたが、
実際には「悩んでいる、わからない」と回答した方が大半であり、
地域が変われば住む方の意識も 変わる、という可能性を示唆する数字でもあるのです。

 

他地域では、学校の廃校利用により地域外・地域内の交流が広がり、
地域の活動拠点となった事例も見られます。

事実を受け止めながらも、前向きにとらえ、

まさに休校という事実をひとつの「契機」として、ポジティブに変換していく力こそが、いま求められています。

Posted by admin on 月曜日 3月 25, 2013 Under — ちいきの地域, — メディア掲載, すべての記事, プロジェクト活動記

 

3月度は、ゲストの方も含め12名での開催となりました。

今月も、メンバー各社からの近況報告からスタート。

そこから、

自社製品の類似品が出たらどうしたらいいのか、情報誌のキャッチコピーはどう書いたらよいか、
情報誌を効果的に使う「連続掲示」の方法など具体的な 相談から

大規模製材工場の動向、林業政策まで幅広くディスカッションできました。

 

続いて、古川からのマーケティング講座。

 

1)マーケティングの基本レッスン

2)5つのキャッチフレーズ

3)異業界のキャッチフレーズ集で自らに置き換えてみる

 

1)では「理念反響型営業」についておさらい。
その中で「チラシ」の意義を確認しました。

2)では、経営者として知っておきたい「売れるコピーライティング」のルールを
5つのカテゴリに整理しました。

3)それを踏まえたうえで、異業種の数々のキャッチコピーを取り上げ、
それらをもとに自社製品のコピーを某“笑点”的なスタイルで即興でつくるという
実践をしていただきました。

 

たとえば、
<製薬会社>
車内で眠るだけじゃ肌あれは治らない。
そこで、○○(ビタミン剤の名前)

国産材の家だけじゃシックハウスはなくならない
そこで、資材オール国産の無垢住宅

<印刷機メーカー>
安いだけでは困る。
ソフトやメモリも必要だし、品質にもこだわりたい。
でも高いのも困る

安いだけでは困る。
強度や安定性も必要だし、品質にもこだわりたい。
でも高いのも困る。だから竹下木材です。

<ビール会社>
この味を出せるまで11年かかりました

吉野杉のこのつやを出すまで400年かかりました。

<カメラメーカー>
「娘のための写真を作ろう。」と、本気で思いました。

「孫のための住宅を作ろう。」と、本気で思いました。

 

いかがですか?
まずは頭の体操です。

 

続けて、そのコピーを用いて「チラシ」もその場で作っていただきました。

今回は全員がPCを持参していただき、簡単に「15分でつくれる」
写真+文字のシンプルなデザインをご提案。

実際にちょうど15分ほどで完成し、お互いに発表、コメントしあいました。

通常は経営者自らがチラシなど広告媒体のデザインまで手掛けることは少ないかもしれませんが、
社員に頼む場合も、業者に発注する場合も、
自らに基礎的な知識がなければ正しい自社ブランディング ができません。

経営者こそが、マーケティングのプロになること。

そんなことを目指したい研究会です。

 

 

また今回は、㈱キノマチ不動産代表の藤村直樹氏にゲストとしてご登壇いただき、

中古物件をめぐる動向や「住宅医」という試みについてご紹介いただきました。

新築着工数が減少する中で、近年注目される中古住宅ストックの活用ですが、
その市場にいかに木材が入り込めるか、ひとつの活路のヒントをいただきました。

キノマチ不動産と住宅医の話題は、「新建ハウジング」3月10日号一面を飾っていますので要チェックです!

 

 

年度末のお忙しい時期にも関わらず、メンバーの皆様にこうして足を運んでいただけることに感謝しつつ、
新年度からもよりいっそう品質を高めていきたいと感じた研究会でした。

 

★新規メンバー募集中★

次回の研究会は、4月19日(金)となります。

当研究会は会員制となっておりますが、ご新規の方には初回無料体験をしていただけます。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!

詳細はこちら→https://chiikino.jp/blog/?page_id=42

Posted by admin on 金曜日 3月 22, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

いよいよ今年度最後の開催となりました、国産材ビジネスセミナー@東京、
最終回にも関わらず、ご新規の参加者にもたくさんお越しいただきました。

例のごとく、林業事業体、製材、森林組合、行政、学生と所属はさまざま、
「普段は山側にいるので木材流通などを勉強したい」
「色々な知見を得て自分の地域に還元したい」

など、参加の同機も色々です。

今回は2012年度の総まとめとして、4名の講師からそれぞれふりかえり講座となりました。

 

まずは古川より。

林業・木材業に対するニーズを顧客視点から細かく分類をし、

それぞれの業態がどの部分を担うのかを改めて整理し、ご説明をしました。

一口に木材といえども、「住宅10ニーズ」の中の一部の「素材」であり、
その「素材(部材)」の中にも、構造材、化粧材、下地材があり、他の新建材もありで、
それぞれの製品の品質も細かく分けて考えれば、切り口はいくつも存在します。

今自らが追及している品質、強みとは何なのか、

顧客(エンドユーザー)視点に立って、改めて考えていただけたでしょうか。

 

また自分のポジションを知ったうえで、年間250日出張の甲斐あって集めた

各地の最新事例を、動画や写真を交えて、ご紹介しました。

 

 

次に、岩井から女子目線から見た情報発信の5つのポイントをご紹介。

林業界で活躍できる女子力を独自に定義したうえで、
ビジネスに役立つ、身に着けるべき情報発信スキルをご提案しました。

まずはマーケティングの基礎中の基礎ともいえる、

 

「ターゲットを絞ること」

 

マーケティングとは文字通り「的(mark)に当てること」という意味です。

誰にでも受け入れられるモノ・コトは、裏を返せば誰にも響かないということ。

そのほか、ターゲットにメッセージを届けるときに、押さえておくべきテクニックをご紹介しました。

 

 

続いてトビムシ小林からは、

「国産材ビジネスの根幹 !!林地と林業の法知識」として、

林業施業にとっては必要不可欠である、地籍や権利関連の基礎をレクチャー。

所有権、地上権、使用(貸借)権、立木法による登記、入会権・・・

山林には様々な権利が複雑に重なり合っていますが、
ひとずつ紐解いていくことで、選ばれる 林業会社になるための
営業ノウハウにも結びつけることができます。

トビムシ小林氏 当日のブログ http://tobimushilaw.jugem.jp/?eid=119 )

 

 

トビムシ西原からは、一年間の締めくくりとして、実践クイズを中心にまとめを行いました。

2つの含水率とは?材積の計算方法は?

みなさん覚えておられたでしょうか。

 

また二極化する消費者ニーズと林業形態として、
林業界を席巻しつつある二つの潮流

①少投資高付加価値林業

②ハイテク化、エネルギー化

を整理したうえで、

「各々の事業、活動の軸(強み)をきっちりと持ちつつ、

商品・サービスの編集力、発信力を磨き、
消費者に近い事業者・団体との連携を強めることで
消費者ニーズが多様化するが故に、多様な「答え」 「アプローチ」が生まれ得る!」

とまとめました。

 

 

終わりに、古川からまとめ講座です。

これからの ビジネス(国産材マーケティング)は、

 

売上シェアの奪還から時間シェアの獲得へ」

 

消費者ニーズが高度化する中、林業・木材業も単なる「素材」提供でなく、
素材から製品へ、製品から商品へ・・・そして「ライフスタイル提案」へと
領域を拡大していかなくてはなりません。

そのとき考えることは、

「ゆったりした時間を過ごしたい」「おしゃれな生活を送りたい」

そういった時間の使い方を提案し、創造し、選択していただくことです。

よく六次産業化という言葉が使われますが、
単に素材を加工すればよいというものでもなく、その先にあるコンセプトが大切です。

またその手法も 、自社1社のみですべてを担うだけが選択肢でなく、
理解ある「ちいきの」二次産業、三次産業の企業と連携することが近道にもなりえます。

 

そんな考え方をご紹介しつつ、本年のまとめ、

【林業四則演算とは】

Ⅰ.林業+α
林業だけではなく、
顧客が喜ぶ、付加価値をどう加えていくか。

Ⅱ.林業×β
林業という業種にこだわらず、
小売業、サービス業的な展開をし、
水平連携、垂直連携を
掛け算できるかどうか。

Ⅲ.林業÷γ
経営力ということで分解できるかどうか。
商品(施業)力、集客力、営業力、組織力
そのなかで競合他社と比較し
何を強化すべきか。

Ⅳ.林業-δ
どうしても取り除かなければならない
昔の商慣習や古い精神風土!

 

いかがでしょうか?

 

これで本年度は終了となりますが、2013年度も国産材ビジネスセミナーを開催予定です。
改めまして年間受講のお知らせもさせていただきますので、
ご期待ください!

ご参加いただいた皆様、一年間ありがとうございました。

 

 

★参加者からのご感想★

久々に参加させていただき、興味深い事例や考え方などを伺い、収穫になった。
今後、自分の経験もふまえて、今日の学びを自分のものにしていきたい。
(大学生A様)

~~~

来年度は1年間通して参加してみたい!
(林業B様)

~~~

初めての事ばかりでしたので、すべてが勉強になりました。
ここで学んだことをどう今後につなげていくか、
これでスタートラインにつけるといいです。
(林業C様)

~~~

勉強好きになり、勉強にはげまなければ。
いずれはセミナーのみなさんに発信できる自信の持てる事業をできればと思いました。
(行政職員D様)

~~~

林業というのはふだん生活する上ではあまり関わりの無いものだと感じていたが、住宅にも国産材がもしかしたら使われているかもと考えると何を使っているか興味がとても沸きました。
(大学生E様)

~~~

最新の事例を聞けるのは非常に参考になります。
人脈づくりの価値も大きいと思う。
おかげでやっと、自分が一般のお客様に林業を伝える力がついてきました。
(会社員F様)

~~~

参加者に若い人が多く、
まだまだ林業に興味を持っていることに頼もしく思いました。
地元の仲間にも伝えていきたい。
(林業・製材業G様)

~~~

今回の「時間シェアの獲得」という考え方は確かに大事だと思いました。
家を建てるというのは人生の一大イベントですが、そのために使える時間は多くない。
その限られた時間の中で木について考えてもらう時間をいかに増やしていくのか。
まだまだ工夫できることってあるよな、と思いました。
(大学生H様)

~~~

毎回新しい内容がきけて新鮮だった。
マクロの数字の紹介、法制度や政策との関連、具体的マーケティングが特に面白かった。
(商社I様)

~~~

毎回わくわくして受講させていただき、多くの学びがありました。
今後は他産業の経営改善の取組をより詳しく教えていただきたい。
(行政職員J様)

~~~

職場などで、いかに川上から川下までがつながっていないかを実感しています。
私の夢は「日本の森林に関わる人が笑顔で暮らす未来をつくること」
もちろん一人ではできないことですが、何か少しでもこの夢に向かって努力できたらと思います。
(林業関連団体K様)

 

 

Posted by admin on 火曜日 3月 19, 2013 Under pick up, お知らせ, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

長野県のとある場所、民家の敷地内に建つ一本のスギを見上げるイケメンたち・・・

この日、強風で倒れてしまった庭木(イチイの木)の片づけを依頼された
某林業会社の社員たちです。

民家の間の狭い敷地をうまく使い、手際よく片づけ、
木をトラックに積む作業と同時に、地面に落ちた細かい枝や葉も丁寧に掃除をしていました。

誠心誠意の対応に感激した依頼主さんから、

「あの~、次はあっちのスギの木もお願いしたいんですけど」

とお声かけがありました。

 

家のすぐそばに立つスギの木、ずいぶんと大きくなり、

また強風などで倒れないかと心配されているそうです。

 

さっそく見積もり中の林業男子たちです。

 

「せっかく家を見守ってきた木だから、
伐採したあとに加工して何かプレゼントにできたらいいね」

とは、同社の女性社員。

チェンソーを使いこなし、猟師でもある彼女、
女性ならではの感性も現場に活かされているようです。

 

木に関わるすべてのプロである、
地域から信頼される林業会社との出会いでした。

Posted by admin on 火曜日 3月 19, 2013 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~, プロジェクト活動記

 

いよいよ今年度最終回!

怒涛の一年総まとめ、復習テスト付きのお得な一回となっています。
新規ご参加も歓迎、みなさまふるってご参加ください。

◆日時:2013年3月16日(土)13:30~17:30
※終了後に懇親会を開催します

◆場所:港区エコプラザ [港区浜松町1-13-1]

◆内容

~最新事例30連発、総まとめ と 実践テスト~

理念と利益、森林の多面的機能と市場規模、ブランド化とイノベーション、消費の3動機(必要性・欲求性・物語性)、マーケティングの基礎、AIDMA理論、売上方程式、理念共感型営業、木材流通の類型化、住宅10ニーズ、企画と特典 チラシ、DM7つのポイント、ソーシャルメディア活用

知っておきたい商標の基礎、著作権の基礎について、下請法、景品表示法、木材・住宅政策について、住宅エコポイント、行政補助事業、知的資産管理と営業秘密、取引基本契約の読み方取引基本契約の読み方、債権回収のノウハウ、ソーシャルメディアリスク

境界画定と情報管理、林道設計、搬出システム選択、林業機械、コスト管理、製材歩留まりと原価、在庫管理、木材乾燥技術、バイオマス

◆講師陣

★古川大輔 (㈱古川ちいきの総合研究所)
★岩井有加 (㈱古川ちいきの総合研究所)
★西原啓史 (㈱トビムシ)
★小林洋光 (㈱トビムシ) 他

◆料金:一般 12,600円(税込) 学生  6,300円(税込)

※ご新規の方は、お申込み時にお知らせする口座へ、3月13日(水)までに事前お振込みをお願いいたします。
※振込手数料はご負担ください。

◆定員:20名様(先着)

◆お申込み:

1)貴社名
2)参加者ご氏名
3)ご連絡先(電話、メール)
4)懇親会のご出欠

を明記の上、
info@chiikino.jp または FAX 06-7878-6326

「国産材ビジネスセミナー事務局」までお送り下さい。

ビジネスセミナーの詳細はこちら→https://chiikino.jp/blog/?page_id=22

Posted by admin on 土曜日 3月 16, 2013 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

先月、弊社のシェアオフィスに神棚が設置されました。

しかし、本棚の上に直接置いていたので、神様も居心地がいまいちな様子でした。

 

そこで、シェアオフィスT社のMさんより、いい板はないか?とお話があり、このたび、

三重県の㈱丸栄製材所様より、神棚を置くヒノキ板をご提供いただきました!

 

このとおり、いい雰囲気になりました。

神様をお載せする台ですので、無垢の美しい一枚板です。

幅は50cm程度ありますが、すばらしいのはその大きさだけではありません。

 

 

この年輪の角度に注目です!

元の丸太を想像してみると・・・かなり大きかったのではないでしょうか?

丸栄製材所の社長に聞いてみると、原木では直径60cmあり、
他の部分はお寿司屋さんのカウンターになったそうです。

100年は裕に超えていますね。

春日大社、法隆寺等に納材実績のある丸栄製材所の社長 曰く

 

樹齢200年くらいの木ではないかと思われます。

木曽檜だと樹齢400年クラスも結構あるそうですが、一般の檜では長生きですよね。

明治維新やら戦争での空襲も乗り越えてきたと思えば確率の低い話です。」

 

とのこと。

このヒノキの命に感謝しつつ、これで商売繁盛!?

がんばりたいと思います。

 

 

Posted by admin on 火曜日 3月 12, 2013 Under pick up, すべての記事, 雑談
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