津軽富士とも言われる独立峰、岩木山を御神体とする山岳信仰が古くから続く青森県津軽地方を訪問。

岩木山の北麓にひっそりと佇む巌鬼山神社にて出会いがありました。

 

それは、樹齢1000年は越えるスギの巨木。全国を巡っても、これほどの巨木はなかなかお目に係ることはできません。

またこの地は冬の積雪、寒さが厳しい環境にあるからこそ、

ゆっくりとゆっくりと、厳しい冬を乗り越え生き抜いてきた生命力に感動を覚えるのでした。

 

これからも、青い森が広がる、みちのくの終着で、
地域の人から見守られながら、静かに、しかしながら強く生き、

訪れた人に感動を与えてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 8月 21, 2018 Under すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

全国的に暑さ続くお盆明けの8月20日(月)、

青森県弘前市は青森県武道館にて弊社代表古川が講演をさせていただきました。

今回は津軽流域林業活性化センター様主催の「林業のビジョンと地方の創生」にて、60名を越える青森県内の業界関係者の皆様に「地域独自の林業ビジョンと地方創生~これからの地域林業に大切なこと~」と題し、講演とワークショップをさせいてただきました。

 

全国の林業地、何か所訪れたことがありますか?

講演に先立ち、会場の皆様に「全国の林業地を3箇所以上訪れたことがある人!」と伺ったところ数名の方に挙手していただきましたが、他地域林業地を訪れたことが無い方も多かったため、吉野川上、信州松本、岩手岩泉など、全国の事例をいつもよりも多く紹介させていただきました。

 

孫子の言葉に「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という一文がありますが、まさに己(自地域)を知るためにも他地域の状勢や活動を自身で見聞きすることが重要です。

 

また、他地域を知りインプットだけで終わるのではなく、良いところは素直に受け止め、真似ることも大事です。学ぶの語源は真似るにある(まねる→まねぶ→まなぶ)と言われていますが、是非地域林業のビジョンづくりをする際には、他地域の良さをと自地域の良さどのように掛け算できるか、検討してみたはいかがでしょうか。

 

弊社としましても、今後は「日本林業のおススメ視察先ランキング」を作成し、視察プランを提案していきたいと考えておりますのでお楽しみにお待ちください。

 

 

自身と自県の強みを説明できますか?

講演では、ライフシフト時代の価値観、情熱方程式、「理念」と「利益」など多岐にわたる話題を提供させていただきました。そこで、ワークショップでは、講演を参考にご自身の

・価値観

・情熱方程式

・理念と利益

を出していただきました。

 

「私の情熱方程式は、情熱=好き×好きで憤りなど無い。」

「やはり、儲かる林業が一番。もっと効率的に利益が欲しい。」

とユニークかつ正直な回答も多く、

普段はワークショップをしないという方からも、

自身の仕事を顧みる良い機会になったとのお言葉をいただきました。

 

さらに、自県の強みを出し合った際には、全国ブランドの青森ヒバをはじめ、松枯れ被害が出ていない地松があること、豊富な広葉樹資源を有することなどの自然環境の利点の他にも、「『青森』という県の名前から良い!」というまさに青森県だからこそ出てくる回答もあり、自県のポテンシャルの高さを会場の皆様と再発見することが出来たワークショップとなりました。

 

 

参加者の声

【林野庁職員 M様】

ワークショップの講評の際に、サッカースタジアムの建設事例を挙げて「森林所有者に夢を語ろう、私たちにはクリエイティブ性がまだ足りない」とお話をされたことが印象的でした。私たちにも、様々な事例からきっかけをつかむ、感性が必要だと感じました。

 

【県庁職員 N様】

「地域づくり」をいキーワードにした林業の講演は、県内ではあまり無かったため、勉強になりました。特に経済学的な視点が織り込まれた話題は非常に新鮮でした。

私自身は、①既に林業に携わっている方に対してこれからどのように所得を向上させていくか②現在林業に関連のない一般の方へ林業に対する理解を深めていただくにはどうするか、という2点を最近意識していますが、どちらにも関連のある話題で大変参考になりました。

 

【市役所職員 H様】

あまり深く考えず、講演会に参加したということもあり講演内容に衝撃を受けました。奈良県川上村における森林ツアーのお話や全国各地のフリースタイル林業の事例が参考になりました。現在の事業にとらわれず、「地域として」何をするかを考え実行し、情報発信をしていきたいと考えています。

 

【森林組合職員 Y様】

「理念と利益」のお話が印象に残りました。毎日の仕事では、理念と利益を考えつつ行っているつもりでしたが、いざ講演を受け、ワークショップで改めて考えてみると答えることが難しかったです。また、私自身も「今までこうだったから、こうやる」という固定が年が付いているので、新しい方法を取り入れていきながら、「理念と利益」を考えていきたいと思います。

 

【森林組合職員 H様】

他の自治体の事例をもっと聞いてみたいと思いました。いくつかの事例を聞く限り、やはり青森県はまだまだ林業に関して遅れているのではないかと痛感しました。私が勤務している地域は山林が多く緑豊かな所なので、自治体や私たち森林組合が主となって林業を盛り上げていきたいと思いました。

 

 

夜は別講演、「就職だけをゴールとしない、働き方、生き方とは?」

講演終了後の夜、この日はなんともう1箇所で講演をさせていただきました。

 

コラーニングスペースHeart Lighting Station 弘前様主催のイベントにて弊社代表古川と、スタッフの高田が「企業戦士から、地域戦士へ。~就職しても報われない時代に、自立と持続可能を「林業」から考える~」と題し、主に就活を控えた学生の皆様向けにお話をさせていただきました。

 

今回は、地域への愛、ビジネスへの傾倒、行動力に溢れる青森県内の大学院生・大学生・高校生が集まりました。講演後の質疑応答や懇親会では、自分の町への誇り、今後のキャリアプランについて、多数のご相談に答える機会となりました。学生以外にもお昼の講演から引き続き参加いただいた方、地元企業の経営者の方など、普段はなかなかお会いできない異業種の方にも多くご参加いただきました。

 

林業の50年、100年、1000年という時間軸、さらに素材生産以外にも多岐にわたる働き方があることを知っていただくことは、異業種の方にとっては新鮮だったようで、ご自身の業務に係る理念や利益、自身のライフスタイルに合わせたゴール設計を考えるきっかけにもなったことと思います。

 

今回の講演は、弊社代表古川の大学サッカー部時代の後輩であるT様とのご縁で実現しました。長い人生、色々な友達や交友関係がどこでどう繋がるかわからない。そんな中、この日は、高校野球の決勝前夜ということもあり、東北一丸となって秋田県代表の金足農業高校を応援しよう!と、懇親会で立ち寄った弘前市内の居酒屋では、「勝手に応援。金足優勝に向けて乾杯生ビール半額。」の特別メニューが登場していました。

改めて、地域は就職だけをゴールとしない、働き方、生き方とは何でしょうか?どこで繋がるか分からないご縁や日常の地域(故郷)の好きや憤り(原体験)を振り返ってみると、見つかるかもしれません。今回の講演によって、参加者の皆様がご自身なりの「答え」やその答えに繋がる「気づき」を得られていますと、幸いです。

 

 

さいごに

林業×マーケティング×リクルート×営業研修に係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 8月 21, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

8月9日(木)、10日(金)の2日間は、福井県高浜町。

弊社のコンサルティング支援先である平田木材店様のインターン研修にて

インターン生へのレクチャーを実施しました。

 

今回は、インターン生は学生が2人、今月の5日(日)から6日間のインターンプログラムに参加していただきました。

また、今回のインターンシップは平田木材店様が会社設立をした昭和35年以来、初めての実施となりました。

 

 

大学で学ぶ3つのこと

大学生で学ぶこと、それは何か。

弊社では大きくは3つあるとお伝えしています。

①インプット

②アウトプット

③ネットワーク

それぞれを細かく見ていくと、

インプットは、基礎教養や専門知識です。

いわゆる講義や実習で学びえることであります。

アウトプットはレポートや論文作成です。

論理的に言葉を組み立て、他者に説明する力ですね。

そして、ネットワークは交友関係です。

大学生で築いた交友関係は社会人になった後にも続く同世代の仲間となり、共に仕事をするBtoBフレンドにもなる人が出てくることでしょう。

細かく見ていくと、まだまだ学びえることは多い大学ですが、大きくは以上の3つとなります。

 

また、大学でアウトプット、その中でも卒業論文を作成する際には、「問題意識を持つ」、「課題解決する」という視点が必要になります。しかしながら、単に問題意識、課題解決と言われても何を指標にすれば良いか分からなければ何もすることが出来ません。

そこで、PEST分析の視点を持つこと、つまりは政治的(Politics)、経済的(Economics)、社会的(Social)、技術的(Technology)な要因から分析することが重要であることをお話し、今回のような地域企業へのインターンをすることによって、それぞれの要因で実際に現実で起きていることを体験することが出来るということを説明しました。

 

 

自分をデザインする

レクチャーのまとめとしては、

「自分をデザインするための7つのこと」

をお話しました。

・自分の「①好き」と「②憤り」を知る、掘り下げる。

・自分の「③やりたい理念」と「④とりたい利益」を明確にする。

・「⑤インプット」としては、大学の座学以外にも、「人と出会い、旅をし、本を読む」こと。

・「⑥アウトプット」としては、「日記、ブログ、SNS、レポート、論文」作成を積極的に行うこと。

・そして、「⑦少しだけお酒を覚えること(地域コミュニティに入り込んでみる)」

 

皆さんは7つのこと、すぐに答えることはできますでしょうか?

実際にできていますでしょうか?

 

今回はインターン生に向けた言葉としてまとめていますが、

普段会社勤めで日々業務をしている方、

経営者で自社の現在や今後を考えている方、

どのような方にとっても共通して大事なことです。

是非一度、7つのことを書き出してみてはいかがでしょうか?

当たり前だと思っていたことは実は大事なのだと知る、もしくは新しい自分に気が付くきっかけになることと思います。

 

 

インターン生によるアウトプット(報告会)

さて、レクチャーのまとめにもありました通り、「インプット」があれば「アウトプット」が大事ということで、インターン最終日には、インターン生による報告会を実施しました。

2人の学生から、学びをフィードバックしてもらう時間です。

 

今回のインターンシップでは、地元で有名な林業家の山を見て、平田木材店様の木材仕入れ、製材、建築・設計の現場を見学するというまさに林業バリューチェーンを全て体験したということで、それぞれの現場での学んだこと、人との出会い(出会った方の言葉や想い)を報告いただき、さらには平田木材店様の今後の事業に関する提案、インターンシッププログラム自体の提案まで発表していただきました。

発表の後は平田社長、一部の社員様、弊社から感想や提案に対するフィードバックを行い、今後はフィードバックをもとに修正を加えていただいたものを1つの報告資料として提出してもらうことになります。

 

普段は学生をしている2人が現場に足を運ぶことで、社内にも

変化があったということで、平田社長からは「社内にいつも以上の活気が出た」と社員の皆様にとっても刺激的なインターンプログラムでもありました。

 

 

さいごに

地域の企業で、学生インターンを受ける(受け入れる)メリットは、就職(採用)へ繋げられる事だけではありません。

学生側からすれば、
1.初めての体験(動く、見る、聞く)ができる
2.初めての価値観(仕事観、暮らし方観とは何か)を知る

企業側からすれば、
1.受け入れるための体制づくり
2.見られる(あこがれられる)企業づくり

というメリットへとつながります。

「企業を知る、地域を知る」

 

両方をしてこそ、働きかたや暮らし方が見えるのです。
採用が大事だという中で、採用を焦る前に、

まずは企業の力をつけ、企業の魅力を作りながら、
自分たちが学生に見てもらう、知ってもらう機会をつくり、企業側も新しい価値に気付き、社員や住民の活性にも繋がるのです。

 

今回のインターンプログラムは弊社が設計から関わり、この2日間の総括まで、担当させていただきました。弊社のコンサルティング支援内容には、今回のようなインターンシッププログラムの運営、採用支援まで実施することが可能ですので、是非ご興味がある方、人事採用にお困りの方はお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 8月 10, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

(株)古川ちいきの総合研究所へインターンに来て、早くも半年と2週間が過ぎようとしていた、7月13日金曜日。今回は、業務同行ということで、朝9時に古川社長と社員の高田さんとともに、新大阪を出発しました。

しかし、この日は朝からいつもの業務同行と違う雰囲気。というのも隣にいらっしゃるのは、2tトラックを運転する古川さんだからです。そして、この後、古川ちいきの総研の仕事がどんどん何屋さんかわからなくなってくるのですが、そんなことをこの時は知るよしもなくトラックはどんどん進んでいきました。

 

 

1.慈尊院

新大阪を出発し、移動すること2時間半。ホームセンターによって備品購入後、古川さんが突然と「ちょっと寄ってみるか!」といって、トラックが着いたのは、仕事場ではなく、和歌山県は九度山町にある高野山真言宗の寺院の「慈尊院」でした。

 

「九度山町は、真田幸村ゆかりの地で有名ですが、その地名の九度というのは、弘法大師空海が慈尊院に住むお母様のもとへ月に九度通ったことに由来しています。なぜ空海が自ら慈尊院へ通われたのか。高野山は女人禁制ゆえに、お母様は慈尊院までしか来ることができなかった。空海は母が大好きだったと言われており、母を慕って、自らは母の居る慈尊院まで月に九度通われ、そのことが九度山の地名になったんだ。」

と、気が付くと古川さんに説明していただきながら案内されていました。さらに、慈尊院は空海のお母様がいらっしゃったということで、絵馬は女性を象徴した乳房型のものになっていて、「子どもが欲しい」や「乳がんを治したい」というようなお願い事をされる場所となっています。

 

そして、奥に進んでいくと階段があり、半分くらい登ったところに「町石」という石柱があります。「高野山には高野七口といって、7つの入口があり、そのうちの1つがこの慈尊院から出発するルートになっていますが、その道には1町(約109m)ごとに町石が置いてあり、高野山の壇上伽藍の大塔が0で、慈尊院の階段の途中にあるのは180町石といって最後の町石なのです。」とここでも、高野山の金剛峯寺境内案内人の古川さんが、教えてくれます。

さて、その町石を見に階段を上ったのですが、そこには意外な出会いがありました。その町石の下にはなんと宝石の様に輝きを放つタマムシがいたのです。残念ながら生きてはいませんでしたが、死して直一層の輝きを放つタマムシの姿に見とれていました。古川さんと幼少時代の子供の虫採り遊びの話題が広がり、盛り上がりました。

 

 

2.丹生都比売神社

早く今日の現場へ向かわなければと言いつつも、時間があるとのことで、慈尊院から車で約15分、次に立ち寄ったのは丹生都比売(にうつひめ)神社でした。

 

古川さんによると丹生都比売の「丹生」というのは、水銀などの希少金属が山の中にある地域で、全国に「丹生」の付く地域があるとのこと。また、丹生の付く地域には昔、丹生一族という金属を扱えるお金持ちの人たちが住んでいたそうです。

そして、丹生都比売神社に祭られている、丹生都比売大神というのは天照大御神の妹分に値し、地主の神なのです。空海は、真言密教の修験の道場として高野山を開くとき、地の神さまを祀り、敬意を払って来たのです。

そのような歴史ある丹生都比売神社の入口の鳥居をくぐると、目の前に綺麗なアーチを描いた輪橋がありました。私は今まで見たことない大きな反りに感動していましたが、それより古川さんが見ていたのは、輪橋の下の構造の部分でした。よく見ると、縦の柱は石でできており、横の柱は木でできていたのです。この木組みと石組みの融合について、ご説明された古川さん。気付けば、境内の中へと移動されていました。

 

その後、神社の奥へと入りお参りを済ませると、次はおみくじのコーナーに古川さんの姿が。丹生都比売神社には巨大なおみくじがあって、それを肩に担いで全身全霊でおみくじを引く古川さん。その姿に思わず、インターン生としてシャッターが止まりませんでした。おみくじの結果にはそっと触れずに、次はようやく本日の本題へと向かうのでした。

 

 

3.芝製材所へ

丹生都比売神社からさらに車で20分程山道を上がった先に高野山があり、高野山に唯一ある製材所、「芝製材所」様にやってきました。本日の目的は、高野山付近の観光ではなく、この製材所にありました。

 

到着するなり、目に飛び込んできたのは、約10枚が2列に重ねられた、杉の一枚板でした。木口は大体30cm、長さは2mで製材されていました。実はこの材は高野山の木。古川さんが金剛峯寺山林部・高野山寺領森林組合と共に手掛けられた、「高野霊木」です。この高野霊木を古川さん自ら、山林の土場にて一本ずつ選ばれて、直接に仕入れさせていただいたものを板材にしていただいていたのでした。

 

板をもってみると、まだまだずっしりと重たく、製品にするには乾燥が必要な状態でした。しかし、古川さんによると高野山は少し湿度が高く乾燥にあまり向いていないため、これから奈良県は吉野郡へと場所を移し、天然乾燥の準備をするということでした。朝、新大阪を出発した時から感じているいつもとは違う違和感。そうです、この板を運ぶためのそのための2トントラックだったのです。

 

芝製材所代表の芝様の巧みなロープワークにより、しっかりとトラックに高野霊木を固定していただき、製材所を後にしました。

 

 

4.奈良県吉野郡 某所へ

高野山にあるコンビニでお昼ご飯を買って腹ごしらえをしつつ、高野霊木を吉野へと運ぶべく、再び高野山の山道を降りていきます。山道はカーブが多いため、古川さんのハンドルもせわしなく回転してきます。「おお~さすが山道だな」とそのハンドルを見ていると、なんとその右手にはファミチキ、左手には赤飯のおにぎりが。山道運転テクニックと同時に素早い食事テクニックを学びました。

余談ですが、後日、別の方(古川総研のお客様)にその時の古川さんの手元の写真を見せると、左手の赤飯のみで古川さんと気づかれていました。「古川くん、このおにぎりよく食べるよね笑。」っと、この時に古川さんが赤飯おにぎり好きだということを知るのでした。

 

話は戻り、高野山から山道を下り、車を走らせること約2時間。吉野で活動をされているとある木工工房へ到着しました。この倉庫の一角をお借りして、高野霊木を乾燥させます。

 

トラックから板を運び出し、積み上げていく単純作業でしたが、まだ生木に近い状態でたっぷりと水を吸っているため、とても重重く、さらには初夏の暑さにやられ汗だくになりながらの作業となりました。しかし、なんとか古川さんと高田さんと板を運び切りこの日のメインの仕事を終えることができたのでした。

 

 

5.エピローグ

1日を思い返してみれば、古川さんは何屋さんなのだろうと混乱しっぱなしの1日でした。大学での講演や業界向けのセミナーをやっているイメージが強いのですが、今日の朝はトラックの運転手。かと思えば、昼前には慈尊院と丹生都比売神社の案内人で、原木は買い付けているし、製材所の方ともっぱら専門用語で喋っているから材木屋さんかなと思ったり、高野山から川上村へと木材をトラックで運ぶからやっぱり運送屋さんだったり、でもトラックの中で話していることは運んでいる材の立米単価の話や林業ビジネスなどの会計・経営にまつわる話で、やっぱりコンサル屋さんなのかと再認識したり。

 

様々な方が古川さんに「何をされているんですか?」と質問をされるシーンをこれまでのインターンでよく見かけてきました。

経営コンサルタントではありますが、今回の1日を過ごし「1日中密着して、その目で確認するのが面白いですよ。」と私なら言うだろうと思うのでした。

さて、今日も古川社長は、オフィスにいません。今日の古川さんは一体どこで何屋さんになっているのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 8月 7, 2018 Under — インターン生奮闘記, すべての記事
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