新建ハウジングvol.682(2015.2.28号)の一面に
「都会の若者 森へ向かう」として、
若者の林業就業の増加、産業としての労働人口の若年率増加についてのトピックが掲載されました。
2面には、弊社代表・古川のコメントを掲載いただきました。
各地で製材・工務店と連携しながら活躍する
林業会社のご紹介をさせていただきましたので、お手元にお持ちの方は、ぜひご覧いただければ幸いです。
新建ハウジングvol.682(2015.2.28号)の一面に
「都会の若者 森へ向かう」として、
若者の林業就業の増加、産業としての労働人口の若年率増加についてのトピックが掲載されました。
2面には、弊社代表・古川のコメントを掲載いただきました。
各地で製材・工務店と連携しながら活躍する
林業会社のご紹介をさせていただきましたので、お手元にお持ちの方は、ぜひご覧いただければ幸いです。
樽のパーツである「樽丸」が、井桁に組まれて乾燥中。
吉野杉発祥の地にて。
「木を使う工務店として、森を知り、社員の想いをひとつにしたい!」
そんなご要望をうけ、クライアントA工務店様社員とパートナー(設計者、棟梁)ご一行を
吉野林業発祥の地・奈良県吉野郡川上村と吉野町へ、視察へお連れしました。
もともと自然素材にこだわり、地元の木材を使った住宅を手掛けているA工務店様。
より「木」を知る工務店として強みを伸ばし、
地域材のみならず全国の優良産地とのつながり・仕入れを強化する
商品仕様のリニューアル、ブランディングプロジェクトに取り組んでいます。
今回はその一環として、新たな産地開拓を視野にした視察となりました。
弊社のネットワークからコーディネートをさせていただき、
・原木市場
↓
・林業作業(集材)現場
↓
・吉野杉美林
↓
・樽丸工場
↓
・木材加工センター
と、吉野林業の歴史といまを知る、一日弾丸コースをご案内しました。
吉野町にある原木市場へ。
ちょうど2日後に市があるということで、多くの原木が集まっています。
初めて見る吉野材の大径木に圧倒されます。
吉野町から川上村へ入り、吉野林業の父・土倉庄三郎翁の磨崖碑に出会います。
丸太が伐り出される林業の現場へ。
山の空気を体感したあとは、丸太が加工される様子を見学します。
そもそも吉野林業は「樽丸林業」ともいわれ、樽用材の生産地として発展してきた経緯があります。
吉野川・紀ノ川を下った丸太や樽丸(樽の部材)が、灘などで樽に加工され、
樽に詰めた酒を、樽廻船が江戸へと出荷していました。
こちらが樽丸。
お酒が漏れないよう、節があってはいけないということで、
自然落枝をうながす密植多間伐の吉野式林業が確立されました。
井桁に積んだ樽丸を乾燥させている様子です。
原木を割るところから、製造工程を見せていただきました。
特殊な道具で樽丸を削り出す、手仕事の様子に、
「予想していたのと違って、樽丸づくりは非常に奥深い!」と感嘆の声が漏れました。
そしてまた、山へ立ち返ります。
250~300年生の吉野杉の美林へ。(川上村、チゴロブチ、北村林業の所有林)
最後に、村内で吉野杉を構造材・内装材へと加工されている工場へ。
幅広のオリジナルフローリングに触れ、
これからの家づくりのイメージを掻き立てます。
エンドユーザーに住まいとして木を届ける工務店と、生産者とがつながり、
よりお互いへの理解を深めた視察となりました。
A工務店様よりいただいたご感想を、一部ご紹介します。
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木を扱っている者は、木の原理、森の法則を知らなければならない。そんな想いで視察を行なった。国産材の需要が減少を続けている中、創意工夫を凝らして活路を開く努力を、様々な林業、製材業の方がされていることを現場にて強く感じた次第です。
私たちビルダー(工務店)が行なうべきことは、国産材無垢を使った木造建築の良さをユーザーにもっとアピールし、使用量を押し上げるべく努力を行なうことであります。悠々と時を経て、巨木に成長した宝の山を前にして、この自然を活かす努力をそれぞれの立場で培って行かねばならないと、改めて感じた視察となりました。
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川上村では、日本最古の植林の歴史があり、400年前に私達の祖先が「手植え」をした人工林の森を見ることが出来るのです。400年前というと1600年代、関ヶ原の戦いがあった年代。大きな杉の根元に立ち見上げると、これはもう「奇跡」としか言い様がない気持ちになります。
柱や建築建材に樽やお箸など出来た製品を見て価格を判断すると、他商品と比べ価格競争の渦に巻き込まれることだと思いますが、この地に1日でも来て、見て触れて、木の香りを全身で受け止めると価値観も違ってくることは間違いないだろうと感じました。
これから木を使った新築やリフォームを考えている方には、この人工林の故郷である川上村を尋ねてみてください。住まいづくりが劇的に変わること間違いないですから。
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今まで杉のフローリングをお客さんにお勧めする時、あくまで一つの製品として特徴や木の良さを説明していましたが、今回、川上村の山を見て、また山で育っている杉や桧を見て、それに携わっている沢山の方たちとお出会いさせて頂きその方たちの熱い思いに感動しました。
これからは、杉や桧のフローリングの説明をさせて頂く時に山の事、作っておられる方たちの事もお話させて頂くのが楽しみです。 そしてお客さんにもその材料がより気にいって頂けたらなぁって思います。
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杉の特性を活かした文化的価値のある物づくりの現場を実際に見て体験できたことは大きな収穫で、これから新築やリフォームを行う皆さんにもこの川上村に行くとは強くお勧めしたい。吉野杉を活かした仕事をして見たいと、改めてその価値を感じた1日でした。
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「安い・高い」の価格だけを届けるのでなく、しっかりとした正しい価値を街中の人たちに伝えられるように、そして、みんなが永遠に生き残れ循環できるように!!!今回、建築という立場から木を使う責任として、木を育ててくださる方と出会い、その感謝を伝え、より一般の方へ届ける役割を強く感じました。
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後日さっそく、住まいづくりの素材にと、吉野杉フローリングを注文されました。
今後も、工務店の商品力、営業力強化の「点」のご支援とともに、
木材産地とおつなぎする「線」「面」のサポートにより、
住まいと森の価値、その双方を高めるコーディネートに取り組んでまいります。
ご協力いただいた川上村の事業者の皆様、
ご参加いただいたA工務店とパートナーの皆様、誠にありがとうございました。
「日本の森、木材の産地とつながりたい」
「木をいかした、顧客に喜ばれる住まいづくりがしたい」
*産地ツアー、仕入れ強化のご支援等をご希望される工務店様は、お気軽にご相談ください。*