こんにちは、インターン研修中の森です。

春の芽吹きがおいしい匂いを運んできました。
奈良県吉野郡川上村では、芭蕉菜(ばしょうな)収穫期のピークを迎えています。

 

 

芭蕉菜(ばしょうな)とは、高菜漬けで有名な野菜「高菜」のことです。
川上村では「芭蕉菜」という名前で親しまれています。

芭蕉菜は収穫後、直ぐに水洗いし塩漬けにする保存食として愛されていて、
この季節欠かせないご飯のお供です。

現在、川上村地域おこし協力隊が取組む村のセレクトショップ「やまいき商店」では、
芭蕉菜を使った食品の商品化を目指して試作中とのことです。

本日はインターンシップ体験の一環として山村の暮らしを学ぶため、
地域おこし協力隊のメンバーに密着し、収穫から漬けるまでの作業を見学しました。

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試作用の芭蕉菜は、川上村民であるYさんの畑から収穫させていただきました。
急斜面の畑で、今日も元気に草抜きをされるYさん、なんと御年89歳。
旅行が趣味で、姿勢もきれいで本当にお若い!
ご親切に色々と教えて頂きました。

肥料は酵素を使用していて、環境にも食の安全にも配慮されています。
収穫中、生の芭蕉菜を少し味見させてもらいました。後味がピリッと辛く、お酒の肴に良さそうです。
ごま油で炒めて食べると美味しいそうです。

 

 

さて、収穫した芭蕉菜は、萎れる前に直ちに漬ける必要がありますが、
やまいき商店の自慢は「木桶」で漬けるというプレミアです。

この「木桶」は、この土地の吉野杉をいかした伝統の和樽です。
年輪が揃い、木目が細かい吉野杉は、高い強度があり、
豊かな木の香りや殺菌力を持っていて、発酵食品を入れる和樽造りには最適です。

漬けこみ方法は、同じく村民のAさんに教えていただきました。
ご夫婦仲良く迎えて下さったAさん、
優しい笑顔と可愛い「ほうかむり(頬被り)」がとても素敵でした。

Aさんのおすすめは、一度塩漬けた芭蕉菜を今度はぬか漬けにする二度漬けです。
保存も効き、とてもおいしいとのことです。

芭蕉菜はまず、水を溜めた「たらい」でよく洗います。
葉にはナメクジや虫もついているので、しっかり点検します。

 

 

そして、再度きれいな水で洗います。

 

その後、桶に仕込んでいきます。
塩は都度振りいれ、芭蕉菜を互い違いに入れて、平らにします。

 

 

 

 

 

木の板で蓋をして、重りを載せたら、漬けこみ完了です。

できあがりは8~10日後とのことですが、今年は暖かいので、まずは2~3日で様子を見るそうです。

時々裏返して、芽が出てしまうのを防ぎます。
できあがりが待ち遠しいです。

地域おこし協力隊が運営している、川上村のセレクトショップ「やまいき商店」では、
ゴールデンウィーク頃から、今回の芭蕉菜漬けの店頭販売を予定中とのことです。

みなさん、お楽しみに!

 

Posted by admin on 火曜日 4月 5, 2016 Under — インターン生奮闘記, — ちいきの地域, pick up, すべての記事
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