渋谷ヒカリエに吉野杉カウンター

 

川上村で行われた土倉庄三郎翁没後100年記念で林野庁・農林水産省から、来賓でお越しいただいた方へのご挨拶と、その他の情報交換のために、吉野かわかみ社中メンバーと東京へと参りました。「改めて、川上村のファンになりました!」とお話しをいただき、歴史を学び、技術を知り、人と出会い、感動を得た!という感想をいただき、色々と東京の方々から応援の声をもらうことは、やはり嬉しいことです。

 

 

 

 

同じく、その日は、渋谷ヒカリエ地下3階リニューアルで、「いろは(株式会社結わえる)」の新店舗ができ、船井総研時代の同期の荻野社長に会いに行きました。寝かせ玄米はもちろん、新商品カレー、国産材の割り箸もあります。彼も吉野のファンです。彼を一度、当時の同期の仲間で、川上村に来ていただき、古川が案内をしたことがあります。まさかそのとき、こうやって独立して、食ビジネスを展開するとは思っていなかったのですが、その時の彼の言葉が忘れられなかったので紹介いたします。

人生80年、知らねばもったいない。

 

 

 

「80年間、日本の農業、そして、日本の森林・林業の面白さを知らないで死ぬ人が多い。こんなもったいないことはない。吉野でこれだけ自分は感動した、いわんや日本の至る所はもっと面白いだろう。」一度、足を運ぶ、体験する、経験するその大切さをと。そして彼はこういいます。

 

良い食を考えたら、器を選ぶでしょ?

 

「よい食を考えたら、器を選ぶでしょ?だから、箸を考えるでしょだから、机もこだわるわけ。だから、全国の素材のこだわるのは食べ物だけじゃない。」なによりも農産物は出口が大事で、消費者のライフスタイルにあう補完財とのつながりが大事だという彼。その商品だけでなく、広く消費者が求めているものを捉え、ライフスタイルの提案までサービス展開をしています。それは、林業も同じでしょう。木を通して繋がる、食文化と森文化は二人三脚であると、彼といつも話しています。

今回は、吉野杉の巾はぎカウンターと、什器棚の一部を吉野杉工房(木工センター)から納品させて頂きましたが、以前は、池袋でも飛騨の杉、三重の桧をカウンターに納品しましたが、また共に、食と森とが繋がる展開をお互いに広げて行けたら幸いです。

 

 

 

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 

 


 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 7月 27, 2017 Under すべての記事, ちいきのコラム, 未分類, 雑談

 

地方自治体の税制と自立

2016年から返礼品規制が導入された、ふるさと納税制度。開始当初こそ知名度の低さが問題視されていましたが、豪華な返礼品が登場し、テレビCMも放映されるようになり、「ふるさと納税を上手に活用している人の暮らし!」と番組特集され、認知度・注目度ともに近年急上昇した税制の一つではないでしょうか。最近では、ふるさと納税に参加する時に、「納めたお金(税金)がどの政策に使われることを希望するか」と用途を選択させる自治体もあります。ふるさと納税をきっかけに、地方自治体の財政について目を向けたという一般消費者も少なくないでしょう。
そして、地方自治体の財政をみる際に欠かせないのが、”交付税”と言われるお金の流れについて。日本には、地方交付税という財政制度がありますね。地方公共団体の財源の偏在を調整することを目的にした国の制度です。しかしながら、国の財政に依存しない不交付団体も約40箇所あると報告されています。例えば、北海道では泊村、青森県では六ケ所村。どちらも原子力発電施設を保有する地域ですね。自主財源があれば良いから、発電所を受け入れようとなるのか・・・。国や東京から流入してくるお金で成り立つ地方自治で良いのでしょうか。その先に、地域の自立があるのでしょうか?このように、地域の自治や自立について考え、ビジョンを作り、また地方自治や地域企業の自立支援に携わる我が社です。しかしプロジェクトを突き詰めていくと、個人の自立・自律に答えがあると感じる場面が多々あります。

 

企業と個人の自立

 

先日は社員と、とある企業の自立支援を行っている際に「何をもって自立・向上と言えるのか?」と話す機会がありました。それはすなわち、生きるってどういうことなのか?という問いにも繋がるテーマでしょう。これについて考えて、まとめてみました。

 

 

まず、私が講演等で度々お話する、「情熱方程式」というものがあります。

 

 

情熱=好き×憤り(コンプレックス)→それは、原体験から生まれ出るもの

 

という内容ですが、多くの経営者(あるいは自立した人間)は、この両方を持ち得ていて、過去の経験を未来の力にしています。好きこそものの上手なれというものがあって、かつ、馬鹿にされたり、敗北感を味わったり、悔しかったりの憤りを情熱に変えていく。ただ、情熱の矛先が間違えてしまう人もいます。それが「考え方」です。京セラ会長、JAL再建を担われた稲盛和夫氏は、

 

 

人生方程式=(考え方)×(熱意)×(能力)by稲盛和夫氏

 

 

とおっしゃっています。すなわち、熱意、情熱があっても、考え方が違っていたら、違う方向に行くし、能力がなければ、何も世の中に貢献できません。その考え方というのは、私なりには、

 

 

成功方程式 =(素直、勉強好き、プラス発想)by船井幸雄氏

 

 

であると定義して、熱意は、自己流ですが、好き×憤りの原体験とし、そして、能力とは、学歴とかではなく、目標をもち、不断の努力の小さな積み重ね、基礎練習にあると思っています。素振り、キャッチボール、バス練習、営業マンでも現場マンでも、一緒で、基礎練習していますか?わたしは、身近な社員や、クライアントが自立心、向上心が高くなっていくことが嬉しいですし、この人生方程式等から、皆様が自分なりに落とし込んだとき、何がどう具体的なアクションに変えられるか。

 

あなたの人生方程式は何ですか?

 

 

 

人生方程式とは、情熱(好き×憤り)×考え方(素直、勉強好き、プラス発想)×能力(基礎練習の積み重ね)というところでしょうか。これぞ、自立と言えるのかもしれません。いま、地方創生、国産材ブランド化、等の仕事仲間や、研究会のメンバーについてもそうですが、強い個があって、強い集団でありたいと思います。プレミアムを事実プレミアム化する。これがテーマです。

 

自立のために、好きなポエムをご紹介します。

 

 


 

「ゲシュタルトの祈り」~~~

 

私は私の為に、あなたはあなたの為に生きている

 

私はあなたの期待に添う為にこの世界にいるのではなく

 

あなたも私の期待に添う為にこの世界にいるのではない

 

私は私、あなたはあなた

 

もし私達が偶然にも出会うならそれは素晴しいこと

 

もしそうでないのであればそれもまたよし

 

Byフレデリック・パールズ(ユダヤ人でもあるドイツの精神科医)

 

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

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新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 


 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 7月 13, 2017 Under ちいきのコラム, 雑談

 

 

西中島の飲食店で一斉開催

 

我々のオフィスは大阪市淀川区西中島に所在しています。最寄駅は、地下鉄御堂筋線「西中島南方駅」。この西中島南方エリアにて、「肉中島南方」というイベントが期間限定にて開催されていました。このイベントは今年で2回目。昨年は29店舗でしたが、今回は42店舗。西中島にある参加飲食店が、今年は淡路島産新玉ねぎを題材に店舗ごとのオリジナルメニューを一品開発し、それをパンフレットとWEBに掲載し、他社メディアにも取り上げてもらう試みでした。

 

 

 

 

要するにこのイベントは、地域全体で一つになって面のブランドをつくり、西中島南方への総客数を増やすことが目的です。42店舗のうち1店舗、とあるワインの美味しいお店に私は頻繁に行くのですが、マスターから、お話を聞きました。肉中島南方のイベントでは、このようなポイントがあるようです。

 

1.共通テーマで合同集客

2.共通商材でオリジナル製品企画

3.共通パンフ、WEBで集客

4.牽引者は2~3名(42店舗のうち)がメディアとの繋がりを持っている

 

結局、私は来年もこのイベントを楽しみにしたいのですが、今後の継続は、イベントによて明らかに新規で自店舗に来た人が多いか少ないかが、継続のポイントだろうとおっしゃっていました。地域のお付き合いがもちろん第一でありますが、お付き合いだけではなく、ビジネスをするとは何か。継続とは何かが大事なんですね。私としては、最終的に自社の新しい技術開発、商品開発に繋がれば、このような地域イベントへ参加の価値ありかと思います。また、楽しみにしています!

 

そこにしかない、技術はあるか

 

ところ変わって先日は、岐阜県郡上市にて、ご紹介とコーディネートをすることになったとある林業者の技術に関する講習会が開催されましたが、考えるテーマは「技術とは何か」について。

 

 

1)心技体、一体のものであり、教育的指導ができているか

2)経営戦略として、位置づけができているか

3)その技術が売上/コストにどう反映されるか明確になっているか

 

私は、この3つがポイントであると思います。

 

 

 

以上、飲食店と林業におけるサービス技術と統一(一体感)についてその継続いかかる魅力とポイントを、お伝えさせていただきました。

・真似されたくない技術サービス(自社の強みとは何か)
・広げていきたい技術サービス(一体感と継続とは何か)

皆様のテーマはいかがですか?

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

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新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 

 


 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 7月 4, 2017 Under pick up, ちいきのコラム, 雑談

 

吉野林業発祥の地、奈良県吉野郡川上村。

弊社の支援先である吉野かわかみ社中発足から間もなく3年目へ突入する節目を前に、今回は近隣地域との繋がりから、吉野林業と川上村について辿るツアー「産地巡礼」の様子をお届けしています。前編では桜井市を巡りましたが、続いては吉野町へ。どうぞご覧ください。

 

貯木のまち・吉野町へ

 

ランチを堪能した後は、貯木のまち・吉野町へ向かいました。

言わずと知れた、吉野山の桜の名所であると共に、吉野の山から切り出される吉野杉・吉野檜が製材される集積地でもあります。

 

吉野町内をゆったりと流れるのは吉野川。上流へ進むと行き着く先は、紀の川(吉野川)源流であり吉野林業のメッカ、川上村です。全国的にも有数の多雨地帯で知られる大台ケ原を源流に、川上村を経て和歌山県へ流れ、紀の川と名前を変えて最後は和歌山市加太の海へと注がれる紀の川(吉野川)。

奈良県内では吉野川との通称で親しまれるこの川ですが、上流の山々から伐り出された丸太は、かつては吉野川を通り筏流しで下流へ運ばれ、吉野町で製材されてきました。

 

川上村から吉野町へ続く、吉野川(紀の川)

 

遡れば、大阪城や伏見城の築城にも使われたという吉野材の歴史。その際にも丸太は吉野川を下り、都市部へ運ばれたとの記録がありますが、製材工業団地として吉野町が本格的に整備されたのは、昭和20年代。木材協同組合が発足されると、上流の集落で林業や樽丸製造業を営んでいた人々が製材業へ参画し、今日の貯木のまち・吉野町が築かれてきました。

 

表のカラフルな木の正体は?

 

吉野川からほど近くに位置するのは、吉野町の原木市場・吉野木材協同組合連合会。広い土場には月に2回、高齢級の杉檜を中心に吉野材が集まりセリにかけられます。市場を抜けて、製材工場が立ち並ぶ貯木エリアへ。足を踏み入れた瞬間、木の香りに包まれ、機械の音と働く人々の威勢の良い声が聴こえ、至る所でフォークリフトが行き交っています。煙突からは端材を燃やす煙が立ち昇って、貯木の町にやってきたことを肌で感じます。

 

たくさんの工場が集まる製材工業団地。通りを歩くだけでも、さまざまな屋号や看板があり、工場の雰囲気も変化があり、発見に満ちています。そんな中でも、異色を放つ工場が目に留まりました。小割にされた木材の木口が、なんともカラフルに着色されています。まるでアートのようにも見えますが、これは何でしょう?さっそくお話を伺いました。こちらの製材所は、坂本林業。工場を案内して下さったのは、坂本林業2代目の坂本好孝さんです。ちなみに坂本林業という社名ですが、業種は製材業を営んでおられます。ちなみに大手企業の住友林業も、主力事業は建設業および不動産業ですね。林業と山を想い、度々川上村にも足を運んでおられる坂本さんに、お話を伺いました。

 

カラフルな木が積まれた製材工場

 

 

坂本林業2代目 坂本好孝さん

 

現在は吉野町で製材業を営む坂本家ですが、元々は川上村のご出身だそうです。好孝さんの曾祖父は、川上村高原にて、樽丸の製造販売業「丸師」を務めておられました。好孝さんのお父様の代で吉野町へ移り、貯木での修行を経て製材業として暖簾分け。屋号の「龍」は、創業時、父・龍亮さんの名前から取り、約40年の歴史があります。

 

坂本家と同様に、吉野貯木の中には「先祖は川上村で林業を営んでいた」というお家は多くあります。昭和20年代に吉野木材協同組合連合会が設立され(前身の吉野材木同業組合連合会は明治35年創業)、川上村で山守を務める家系の次男、三男にあたる方々が吉野貯木で製材業を立ち上げたのです。それ故に山側と顔の見える関係を持ち、どこの山で、どの山守が、どんな施業管理をしてきたか、山守の顔を知る木のプロたちが刻印を見分け、目利きをして原木を選んでいます。

 

坂本林業もまた、原木品質にこだわった製品をつくる会社の一つ。高齢級の吉野檜を中心に製材し、化粧材を製造し、一枚板を店舗へ納材したりと、意匠的に木を用いるところへ販路を拡げています。「育った山と育てた山守、それから、伐採日と伐採者。素材にこだわるからこそ、1本の丸太に関する情報を全部分かるのが、一番理想的かもしれません。」と、好孝さんは話します。これほどまでに、丸太が育った背景を見て、素材と対話した製品づくりを続けておられます。

 

 


坂本林業の事務所

 

屋号の「龍」が目印

 

カラースプレーの理由は、木の出処を区別して木色を合わせるためでした。まず原木の仕入れ時に、木口をカラースプレーで着色します。すると、製材~天然乾燥という工程を進めても、同じ丸太から割った製品がわかり、商品束を最後にまとめることができるのです。同じ木から取った商品で束を作ることで、全体の木色が揃い、意匠的に美しい状態でお客様に届けるための工夫なのでした。

 

このような坂本さんの心遣いは、整理整頓された美しい工場の至るところに表れていました。山を想いながら、丸太を製材し、日本の暮らしへ木材を届ける、貯木の人々。源流の村を少し出てみると、外の地域にも見えない繋がりで、川上村を応援してくれているプレーヤーの存在に気付きます。では、素材を供給する川上村からできることは何か?問いかけをいただいたような時間でした。

 

Airbnb×吉野杉のゲストハウス

 

坂本林業の工場を出て、歩くこと約10分。吉野川のほとりに新しく出来た「吉野杉の家」を案内いただきました。こちらは、吉野杉・檜で作られたゲストハウス。空いている部屋を国内外の人々へ貸し出し出来るサービス「Airbnb」の仕組みを使って、宿泊客を集めています。東京を拠点に活躍する建築家の長谷川豪氏が設計を手掛け、吉野貯木の製材所が納材し、坂本さんをはじめとする吉野町の方々がホストとして活動中。新たな交流拠点づくりを通じて、今までになかった吉野材を活かすコミュニティが生まれています。吉野杉の家は、1泊9,996円から宿泊できます。AirbnbのWEBサイトからご覧ください。
「吉野杉の家」で検索すると、プランを選択できます。

 

吉野杉の家

 

こけら葺き風の屋根
外壁も耳付きの吉野杉

下市町の家具工房「市-ichi-」の椅子

 

まるで秘密基地のような空間で、机を囲む

 

 宙へ上がるような不思議な階段

 

 2階には2部屋の寝室とPC作業スペース、本棚が配置

 

吉野川を眺める縁側は、夏にはBBQも可◎

 

ちなみに、吉野杉を取り囲む大きなケヤキは、かつて筏流しで丸太を運んだ時代、この木に縄を括って筏を繋留させるために残されたそうですよ。船場で言う、ボラードですね。吉野杉の家の縁側で、目の前の川を丸太が流れた時代に想いを馳せながら、いつもと違う時間を過ごすのも、いかがでしょうか?

 

大きなケヤキに囲まれた、吉野杉の家

 

筏場跡地を示す看板にも注目。

 

林業地域の木工業

 

あえて下流地域から、吉野林業を知る旅を続けてきましたが、ここでようやく上流の村へさかのぼりましょう。造林について日本最古の歴史が残る、川上村。代々、山主が所有する山林を山守が管理し、密植、長伐期、多間伐による大径木施業を続けてきた、吉野林業のメッカです。

 

良い丸太を育て川下へ届けることを使命としてきたこの地域ですが、丸太生産のみならず、2016年から新たな取組みも始まっています。その名は、「吉野かわかみ杉こけら舎」。年輪の詰まった大径木という吉野杉の特性を生かして、社寺仏閣の屋根に用いる「杮(こけら)」の製造を始めるチームが発足されたのです。

 

特別に、こけら修行に勤しむ練習場へお邪魔しました。旧小学校校舎である木匠館の教室を利用して、県外からこけら職人の先生を招き、日々鍛錬を重ねておられます。この日は約5名が教室に集い、もくもくと作業を続けておられました。用いる丸太は川上村の原木が出荷される市場で購入した、高齢級の一等級品。直径の大きな丸太から、柾目取りできるように材を割っていきます。

 

 

 

こけら修行に励む方々は、今でも川上村にて現役で活躍する山守でもあります。山を知る彼らが、吉野杉の丸太と対話して、加工にも踏み出しているのです。ちなみに最近は、刃物の柄にテニスラケットのグリップテープを巻くのが流行っているとのこと。道具を大事に、自分の使いやすいよう工夫する姿は、山仕事をされている時と共通するのかもしれません。

 

これから納品される、こけら板

 

丸太を伐って搬出する素材生産のみならず、樽丸生産や狩猟など、山の資源を加工し複数の収益源から生業を作っていたのが、山村集落の人々。川上村では再び、杮を通じて木材加工をリスタートし、木の付加価値を高めて売っていく仕組みへの挑戦が始まりました。

 

温泉と食を味わう

 

川上村の夜、旅の疲れを癒すのは、吉野の温泉と食事です。今回は、川上村の「湯盛温泉 ホテル杉の湯」へ宿泊しました。杉の湯は、ミシュランガイド奈良2017で、快適度が最高の「非常に快適」との評価で選ばれています。ベッドを備えた和洋室には、吉野杉のフローリングが使われ、客間は全てエメラルドグリーンのダム湖を眺める作りとなっています。夕食のコース料理では、吉野杉の器へ綺麗に盛られた食事が。杉の湯へご宿泊の際には、季節折々のお料理と、山並みの景色が美しい露天風呂をお楽しみください。

川上村は、古くは大峯山への参拝者が訪れる行者宿として栄えた地でもありました。そのため、村内には大正時代に建築された旅館を始め、かけ流し温泉宿、民宿など、小さいながらも真心のこもった宿泊施設が点在しています。いずれも星空の絶景が楽しめるような、夜は暗闇の深くなる静かな場所に位置しています。

 

 

ダム湖と四季折々の風景が一望できる客室

 

 

お料理の中にも、春を感じる演出

 

川上村内の木工房でつくられた、吉野杉の器

 

吉野杉の桝で日本酒をいただく

 

  もちろんお箸も吉野杉

 

朝食の茶粥は、奈良の名物

 

朝食の器に、吉野杉。

 

さぁ、いよいよ次は、川上村の中でも最古の人工林「歴史の証人」を訪ねて。
続きは吉野林業を巡る~後編~をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

旅する産地 編集室

林業木材業の選ばれる産地づくりを目指して。地域密着型支援コンサルティングを行う、古川ちいきの総合研究所の視点から私たちが出逢った林業産地の風景や物語をお届けします。

 

 

 


 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 6月 29, 2017 Under — ちいきの地域, — 産地ブランド・選ばれる林業会社, すべての記事, 雑談

 

脱サラ=ダサイ?

 

「脱サラ」この言葉をきくと、どんなイメージがありますか?

「ローカルベンチャー」この言葉をきくと、どんなイメージが浮かびますか?

脱サラ⇒ダサイ?脱・脱サラ?

ローカルベンチャー⇒カッコイイ?

では、「リンス」と「トリートメント」と「コンディショナー」の違いは?

「修繕」「リフォーム」「リノベーション」の違いは?言葉が変わって、カッコわるいが、カッコいいに変わっただけでしょうか?

 

 

上記の図には、修繕→リフォームとありますが、今や、リフォーム→リノベーションと言葉が推移していますよね。「建築した時の元々の状態に戻すのがリフォーム」、「付加価値を加えるのがリノベーション」、と厳密にいえば定義が異なります。しかし、本質と装飾(言葉)のどちらが変わったのでしょうか?言葉が変わるという、飾り以外の本質とは何でしょうか。

では、話戻って脱サラについて。

・社会の歯車のような毎日の繰り返しを辞めたい!

・やりたいことがやれないから、自分の意思で、自由に生きたい!

 

このようなネガティブイメージからの脱却として「脱サラ」という言葉が流行した時代もありました。しかし結局は、何をするのかが重要であり、本質の議論となります。その一つの手段に台頭してきたものが、近年では「地域ビジネス」「ローカルベンチャー」と称される仕事ではないでしょうか。

 

地域ビジネスの”カッコいい”は何か?

 

結局、どんな言葉であっても、言葉の流行廃れではなく、フリーランスとしてどう生きるかという意味では、「起業する」「独立する」といった生き方として、共通します。

 

「脱サラしてラーメン屋始めました。」

「脱サラして地域ビジネス始めました?!」

 

つまり、言葉は異なりますが、ラーメン屋も地域ビジネスの一つであると考えます。実際に私は、実家の近く、相模原にある某ラーメン屋が大好きで、これは地元の誇りと思っています。すると、カッコイイって何だろう?と考えます。「(見た目の)デザインが良い」「地域資源を使って持続可能な社会に貢献」「人間関係が良くていい」と地域ビジネスの魅力が語られることもありますが、それよりも大事なことがあるのではないでしょうか?ラーメンがカッコイイとか、カッコ悪いとか、商品サービスの庶民性がダサイとか言いたいのではなく、その答えは自分の生き方、ビジネス経営の方針(志)、暮らしの方向性にあるような気がします。

 

 

「デザインが少々悪くても、一緒に汗をかいて、緊張感ある仕事ができる人間関係を持ち、自分がブレずに、地域で仕事(ビジネス)をすること」が大事で、地域ビジネスの本質とは、ここにあるのではないかと考えています。結果、それが誰かが言うカッコいいに繋がるということ。どうしても、人は、流行り廃れに動かされ、自分軸ではない、他人からの評価軸で動いてしまいがちで、だからこそ、表現(言葉の装飾)での変化だけに敏感になりすぎているのではないでしょうか。

 

4つの幸せ軸から”カッコいい”を読む

 

必要なのは、何をもって自分が楽しく、何をもって幸せと感じるかということ。最後に、ある人から教えてもらった”4つの幸せ軸”を紹介したいと思います。

 

■4つの幸せ軸

①自己実現(やりたいことができているか)

②感謝(人との繋がりがあるか)

③楽観思考(プラス発想であるか)

④自立ができているか(健康、経済、安心があるか)

 

 

総じて、食べる力、生きる力から幸せの基礎が形成されるわけです。他方で、大企業のサラリーマンには、生存実感が薄く、4つの幸せ軸を満たせない不安、不満の募る人が多いとも言われます。戦後日本の教育では、サラリーマン造成を施してきた結果、新たな時代の変化に個人が適応できにくくなったと言われますが、今や、インターネットを使いグローバル社会の中で、東京やニューヨークを介さずとも、ローカルtoローカルへ簡単に繋がるように時代は変化しました。そして、教育方法も学校経営も新しいフェーズに移っています。脱サラとか、ローカルベンチャーとか言葉の装飾は置いておいて、カッコイイってのいうのは「自分がこう思うこと」という「生きる力」の表れなのです。地方は、過疎を問題や課題として捉え、人口増加のみを求めるのではなく、「生きる力」を作っていくこと。地域ビジネスという言葉が認知度を上げつつある一方で、私自身、まだまだ努力が足りないということを強く思ったわけです。みなさまいかがでしょうか。

 

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

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Posted by wpmaster on 木曜日 6月 29, 2017 Under pick up, ちいきのコラム, 雑談

 

コンビニの商品棚に注目!

 

この6月、コンビニエンスストア最大手のセブンイレブンの商品棚で、ある変化があったことにお気付きでしょうか?それは、紙パック飲料の裏面での出来事でした。お茶やジュース等プライベートブランド1000mlの紙パック全てに、森林認証PEFCのロゴが入ることとなったのです。他にも、「キリングループがすべての紙製の包装容器を2020年までにFSC認証紙に切り替え」の方針を示すなど、CSRを重視する世界的企業を中心として、森林認証紙の導入が徐々に広まりつつあります。市場を世界に土俵を置いた場合、「違法伐採が多発し過ぎている。」「自国の自然資源利用について法律的規則が厳しい」「エコグループ団体からの風当たりが強い」といったたような世界的企業は、マーケットアクセスプレミアム=“その市場に入るために最低限必要なチケット”として企業は認証制度に則った資源利用経営へ乗り出しています。つまりこの場合は森林認証材が市場の土俵に入るためのプレミアムとして寄与しているのです。

 

【プライベートブランド商品の裏面に注目!】

 

森林認証材利用が進まない問題

 

一方で、倫理的基準で商品を選ぶ「エシカル消費」について、一般消費者視点から見ると、その購買欲求につながる差別化要素としては、「美味しそう!」「かわいい!」「便利!」といった要素と比べて5番目か6番目と順位が下がるものでしょう。そこで今回は、「森林認証材利用が進まない問題」についてお話したいと思います。結論から言うと、

① 必要性がないから

② 費用対効果がないから

 

現場では、この2点の答えに尽きるのです。

 

森林面積シェアから認証林を読む

 

それでは、日本国内の森林認証を見てみましょう。輸出を除いて、「森林認証材利用が何故進まないか問題」解決の糸口は見つかるのでしょうか?現在、日本の森林面積のうち、森林認証林のシェアを見ると、

2015年は、約3~4%(FSC、SGECの認証林合計)

2016年は、約7~8%(FSC、SGECの認証林合計)

と、微増しており、FSC、SGECの認証林を合計すると、拠点シェア(3%)存在シェア(7%)をついに超えたところです。しかしながら市場への影響を生み出すと言われる影響シェアと言われるのは、11%。ここまで認証林を普及させるには、

 

①QCD(製造業の基本3要素)を遵守すること

 

②必要性、欲求性を満たす高付加価値商品を作ること

 

③シェアの理論で戦略を立てること

 

この3つが肝要となるのではないでしょうか。森林面積ではなく、認証材の製品シェアで戦略を立てる必要もありますね。これから何処までのシェア拡大を目指すのか、あるいは、マイノリティであり続けることで、差別化要因として森林認証を利用するのか。ここがポイントでしょう。森林認証制度は、行政主導で導入へと盛り上がり、結局のところ、審査を務める会社やコンサル会社が儲かっているだけではないかといった批判も見受けられます。

 

「認証」をニーズからウォンツへ

 

 

森林認証をどのように利用するか、この議論になれば、面白い。

 

一部の国では“それがなければ市場に参入できない”というビジネス上の厳しい法規制があれば、森林認証はマーケットアクセスプレミアムとして機能しますが、原則として既述の通り、「QCD(品質、価格、納期)の約束ができること」がなければ、そもそも話が始まりません。安定供給といった企業(事業体)の基礎力と言いますか。特に国内の場合は、QCDを満たすことで、森林認証であるか否かに関わらず、マーケットニーズプレミアム(市場に必要とされる差別化)を付けることができます。

 

このマーケットニーズプレミアムに続いて、BtoCビジネスにおいては、「その木材を使うことで、一般顧客にとって魅力を感じられる要因は何か」といった議論が進みます。特にBtoCビジネスにおいては「カッコいい」「かわいい」「美味しそう」「お得」といった欲求性が重要で、それができるとマーケットウォンツプレミアム(顧客にワクワク感を与える差別化)で付加価値が高まります。その流れがあってこそ、差別化の最後に、森林認証が倫理的消費や物語性といったマーケットストーリープレミアムとして森林認証が活躍します。

 

すなわち、使い手側に掛かっているのです。

 

①マーケットアクセスプレミアム(法律) →森林認証の土台

②マーケットニーズプレミアム(QCD)

③マーケットウォンツプレミアム(暮らしのデザイン)

④マーケットストーリープレミアム(倫理的消費)→森林認証の価値

 

 

やること、できること、まだまだ沢山ありますね。経営力の基盤づくりという視点から見て、本質的に認証を活用するには、各々の立ち位置からみた認証の価値を表す必要があります。例えば、規制や法律面からみると、「アクセスプレミアムにするにはどうしたらいいか」。BtoBの民間事業者視点でみると、「如何にしてニーズに対し安定的に応えるか」。BtoC企業からみると「一般消費者に対するウォンツをどう生み出すか」、消費者視点でみると、「倫理的消費にどのように参加するか」。これらに重きを置きながら、それぞれのプレーヤーが、それぞれの価値創造と将来に何を残していくかという本質的な豊かさの意義を見出していく必要があるのではないでしょうか。

 

 


 

代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 


 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 6月 26, 2017 Under pick up, ちいきのコラム, 未分類, 雑談

・・・高野山 高野六木(こうやりくぼく)の一つ 樅の木 で看板・・・

1年感

2013年 4月11日は弊社の誕生日でした。

 

一言でいえば、早かったです。
感想でいえば、濃すぎました。

 

振り返ってみたいと思います。

 

■ちいきの地域
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・京都市北区山間地域まちづくビジョン
https://chiikino.jp/?cat=19

・高野山 森林セラピー等 インターン派遣

【インターン生奮闘記~高野山森林セラピー~】(10/21)

・相模原市森林ビジョン策定/市民の森選定事業
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei_sanka/pubcome/sakutei/020599.html
(↑昨年度のビジョン策定業務 相模原市WEBより)
■ちいきのプロダクト
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・高野霊木之机の販売(生産支援強化)
https://chiikino.jp/koyareiboku/blog/?p=1085
・toconomaスタイルの企画
https://chiikino.jp/koyareiboku/blog/?p=1073
・ニシアワー×高野山
https://chiikino.jp/koyareiboku/blog/?p=1020

 

■ちいきのプロジェクト (WEB制作も含む)
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・影山木材【林業/製材業メーカー】
http://kagemoku.co.jp/

・丸松木材【木材流通業】
http://marumatsu-mokuzai.co.jp/
・井上工務店 京都支店(くくのち)【チルチンびと地域主義工務店】
http://kukunochi-kyoto.com/
■ちいきのアドバイザリー
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・浜松エリア(国土交通省 地域型ブランド化住宅)支援
http://enshubazaar.hamazo.tv/e3583259.html
・その他、林業・製材業、木質バイオマス工場、工務店業
5社(組合) アドバイザリー支援
■講演/研修
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(岩井)
・レディースネットワーク
・金沢市

(古川)
・法政大学 現代福祉学部
・大阪大学大学院 建築ワークショップ
・京都大学 農村計画
・製材木材業経営強化セミナー(岐阜)
・斐伊川流域林業経営研修(島根)
・ぬながわ森林組合(新潟)

(古川、岩井)
・天竜木材産地協同組合 青年部(浜松)
■国産材ビジネスセミナー@東京
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8月より毎月実施

東京&大阪合同 現地視察会(11月)
https://chiikino.jp/?p=948 

 

■経営実践研究会(国産材ビジネススクール)@大阪
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https://chiikino.jp/blog/?page_id=42

 

==研究会内容=======================

★4月度
・企業ブランディングの鉄則と情報誌デザイン
・バーク、チップ、おが粉、端材、どう利益に変える?
・地域型住宅ブランド化事業
・巨大林業会社構想
・木材自給率の真実
・森林認証、天然住宅、無添加住宅

★5月度
・JAS認定製材工場の動向
・単価表はオープンにすべきか!?そのメリットとデメリット
・森林認証セミナー
・ファイブフォース(5つの脅威)
・木材の営業レベル0~7

★6月度
・業界人として知っておきたい7つの数字~2020年の林業 予想~
・新規営業マーケティング~3つのメディア、名簿管理、顧客の4階層
・ 来店型材木店をつくるには

★7月度
・再生可能エネルギー買取固定価格
・クレーム対応「スギはあたたかい!?」
・家づくりの6つの「設計」

★8月度
産地共催交流セミナー

★9月度
・工務店見学会、木材業ができる7つの支援
・産地共催交流セミナーの反省~1ステップ上のプレゼンテーションへ~
・類似品とどう向き合う?

★10月度

・森林資源の収益機会とは
・AIDMA理論
・デザインとは何か?
・狭属性×使用時訴求マーケティング
・ミツマタビジネスの可能性

★11月度
・現地研修  森に生きて、道を知る。in四国~林業遍路十四ヵ所巡り~
愛媛県久万地域、高知県嶺北地域で
大規模製材工場~2チャン製材、構造材~コモノ、森林資源~空間の多様な経営を知る

★12月度
・ゲスト講演:森林×金融~森林信託の可能性~
・ゲスト講演:木材×不動産~木の街をつくる~
・2012年度総まとめ  林業・木材・住宅業界7大ニュース

2013年
★1月度
・メーカーと流通店の同行営業
・ゲスト講演:スウェーデン林業訪問記
・ゲスト講演:インターネット集客・広告のコツ!

★2月度
・木製品3つの「力」
・住宅10ニーズ
・ゲスト講演:大手建材メーカーの国産材商品開発秘話
・ 林業のカレシ
・林業四則演算

★3月度
・製材工場の大規模化が意味するものは?
・理念反響型営業
・キャッチフレーズ5つのポイント
・実践!キャッチコピー作成とチラシデザイン15分レッスン
・ゲスト講演:不動産仲介業の現状とこれから

=======================

 

「1年感」
改めてまとめてみるに、
様々な支援の形がある私たちの業務ですが、
この1年、私たちだけでなし得られた仕事はありません。

お客様に助けていただいたこともありますし、
またビジネスパートナーとしてトビムシ&アミタの皆様、
そしてシェアオフィスの皆様に相当なるサポート頂き、
事業を展開をすることができました。
また、
社員育成やインターン生の受け入れというのも
初めてのことでしたが、目の前の出会い大切に
ある意味、流れに任せて「がむしゃら」に1年やってきたことが
よかったのかもしれません。

船井総研流、アミタ流、トビムシ流、そして研究会メンバー流、
といったいろいろ掛け算が仲間(会社&顧客)を
作っているように思います。
オフィスのこと、社員のこと、顧客との出逢いのこと、
すべて確実に計画していたわけではなく、
ある意味、綱渡り状態で、よくここまでこれたか不思議です。

でも、ようやく、
これによって、初めて「計画」が立てられるように思います。
3年、10年、50年
「ありたい像(夢・理想)」に向かって
しっかりと今年は、ゴール(目標・数字)を作り、

・力相応一番主義
・長所伸展
・時流適応

という3大原則を守り、

50年~100年スパンの林業という長期的な時間軸を考えながら、
明日の利益という短期的な利益軸もきっちりと実現して行く。

そんんあサービスのラインアップをしていき、
今までの積み重ねをフイにするようなことをせず、
丁寧に、じっくりと、ちいきのサービス力を磨くことに専念していきたい所存です。

冒頭に「濃かった」と書きましたが、
濃いがあれば薄いもあるかもしれません。

薄くなった事業についても猛省します。

また昨年度は、
本を読むのも少なかったので、自らが勉強の場へ出ることも少なかったことも猛省。
いつもの言葉ですが
理念なき利益は犯罪
利益なき理念は寝言

というモットーを忘れずに。体言化していきたいです。

また2年目もよろしくお願い申し上げます。

なとなく思ったのですが、

綱渡りしたくないって思って
経営の安定化を目指したら、止る(終わる) 気がします。
昨年度、
おおよそ新規に出会った人(名刺)は約400人になります。

大切な出会いです。

また、そういった出会い、新鮮さもそうですが、
今まで出逢っている皆様にも、
もっとこうすべき!あぁすべき!
というご意見が私たちの肥やしとなります。
いつでもご提言やご意見を頂ければ幸いです。

とりあえず、
いま静岡に向かってますが
いま岐阜羽島につきました。

やっぱり新幹線は集中できる最高の書斎です。

健康に留意することもテーマです。

では!

 

Posted by admin on 木曜日 4月 11, 2013 Under pick up, すべての記事, 雑談

 

先月、弊社のシェアオフィスに神棚が設置されました。

しかし、本棚の上に直接置いていたので、神様も居心地がいまいちな様子でした。

 

そこで、シェアオフィスT社のMさんより、いい板はないか?とお話があり、このたび、

三重県の㈱丸栄製材所様より、神棚を置くヒノキ板をご提供いただきました!

 

このとおり、いい雰囲気になりました。

神様をお載せする台ですので、無垢の美しい一枚板です。

幅は50cm程度ありますが、すばらしいのはその大きさだけではありません。

 

 

この年輪の角度に注目です!

元の丸太を想像してみると・・・かなり大きかったのではないでしょうか?

丸栄製材所の社長に聞いてみると、原木では直径60cmあり、
他の部分はお寿司屋さんのカウンターになったそうです。

100年は裕に超えていますね。

春日大社、法隆寺等に納材実績のある丸栄製材所の社長 曰く

 

樹齢200年くらいの木ではないかと思われます。

木曽檜だと樹齢400年クラスも結構あるそうですが、一般の檜では長生きですよね。

明治維新やら戦争での空襲も乗り越えてきたと思えば確率の低い話です。」

 

とのこと。

このヒノキの命に感謝しつつ、これで商売繁盛!?

がんばりたいと思います。

 

 

Posted by admin on 火曜日 3月 12, 2013 Under pick up, すべての記事, 雑談
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