地方自治体の税制と自立

2016年から返礼品規制が導入された、ふるさと納税制度。開始当初こそ知名度の低さが問題視されていましたが、豪華な返礼品が登場し、テレビCMも放映されるようになり、「ふるさと納税を上手に活用している人の暮らし!」と番組特集され、認知度・注目度ともに近年急上昇した税制の一つではないでしょうか。最近では、ふるさと納税に参加する時に、「納めたお金(税金)がどの政策に使われることを希望するか」と用途を選択させる自治体もあります。ふるさと納税をきっかけに、地方自治体の財政について目を向けたという一般消費者も少なくないでしょう。
そして、地方自治体の財政をみる際に欠かせないのが、”交付税”と言われるお金の流れについて。日本には、地方交付税という財政制度がありますね。地方公共団体の財源の偏在を調整することを目的にした国の制度です。しかしながら、国の財政に依存しない不交付団体も約40箇所あると報告されています。例えば、北海道では泊村、青森県では六ケ所村。どちらも原子力発電施設を保有する地域ですね。自主財源があれば良いから、発電所を受け入れようとなるのか・・・。国や東京から流入してくるお金で成り立つ地方自治で良いのでしょうか。その先に、地域の自立があるのでしょうか?このように、地域の自治や自立について考え、ビジョンを作り、また地方自治や地域企業の自立支援に携わる我が社です。しかしプロジェクトを突き詰めていくと、個人の自立・自律に答えがあると感じる場面が多々あります。

 

企業と個人の自立

 

先日は社員と、とある企業の自立支援を行っている際に「何をもって自立・向上と言えるのか?」と話す機会がありました。それはすなわち、生きるってどういうことなのか?という問いにも繋がるテーマでしょう。これについて考えて、まとめてみました。

 

 

まず、私が講演等で度々お話する、「情熱方程式」というものがあります。

 

 

情熱=好き×憤り(コンプレックス)→それは、原体験から生まれ出るもの

 

という内容ですが、多くの経営者(あるいは自立した人間)は、この両方を持ち得ていて、過去の経験を未来の力にしています。好きこそものの上手なれというものがあって、かつ、馬鹿にされたり、敗北感を味わったり、悔しかったりの憤りを情熱に変えていく。ただ、情熱の矛先が間違えてしまう人もいます。それが「考え方」です。京セラ会長、JAL再建を担われた稲盛和夫氏は、

 

 

人生方程式=(考え方)×(熱意)×(能力)by稲盛和夫氏

 

 

とおっしゃっています。すなわち、熱意、情熱があっても、考え方が違っていたら、違う方向に行くし、能力がなければ、何も世の中に貢献できません。その考え方というのは、私なりには、

 

 

成功方程式 =(素直、勉強好き、プラス発想)by船井幸雄氏

 

 

であると定義して、熱意は、自己流ですが、好き×憤りの原体験とし、そして、能力とは、学歴とかではなく、目標をもち、不断の努力の小さな積み重ね、基礎練習にあると思っています。素振り、キャッチボール、バス練習、営業マンでも現場マンでも、一緒で、基礎練習していますか?わたしは、身近な社員や、クライアントが自立心、向上心が高くなっていくことが嬉しいですし、この人生方程式等から、皆様が自分なりに落とし込んだとき、何がどう具体的なアクションに変えられるか。

 

あなたの人生方程式は何ですか?

 

 

 

人生方程式とは、情熱(好き×憤り)×考え方(素直、勉強好き、プラス発想)×能力(基礎練習の積み重ね)というところでしょうか。これぞ、自立と言えるのかもしれません。いま、地方創生、国産材ブランド化、等の仕事仲間や、研究会のメンバーについてもそうですが、強い個があって、強い集団でありたいと思います。プレミアムを事実プレミアム化する。これがテーマです。

 

自立のために、好きなポエムをご紹介します。

 

 


 

「ゲシュタルトの祈り」~~~

 

私は私の為に、あなたはあなたの為に生きている

 

私はあなたの期待に添う為にこの世界にいるのではなく

 

あなたも私の期待に添う為にこの世界にいるのではない

 

私は私、あなたはあなた

 

もし私達が偶然にも出会うならそれは素晴しいこと

 

もしそうでないのであればそれもまたよし

 

Byフレデリック・パールズ(ユダヤ人でもあるドイツの精神科医)

 

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 


 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 7月 13, 2017 Under ちいきのコラム, 雑談

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