脱サラ=ダサイ?

 

「脱サラ」この言葉をきくと、どんなイメージがありますか?

「ローカルベンチャー」この言葉をきくと、どんなイメージが浮かびますか?

脱サラ⇒ダサイ?脱・脱サラ?

ローカルベンチャー⇒カッコイイ?

では、「リンス」と「トリートメント」と「コンディショナー」の違いは?

「修繕」「リフォーム」「リノベーション」の違いは?言葉が変わって、カッコわるいが、カッコいいに変わっただけでしょうか?

 

 

上記の図には、修繕→リフォームとありますが、今や、リフォーム→リノベーションと言葉が推移していますよね。「建築した時の元々の状態に戻すのがリフォーム」、「付加価値を加えるのがリノベーション」、と厳密にいえば定義が異なります。しかし、本質と装飾(言葉)のどちらが変わったのでしょうか?言葉が変わるという、飾り以外の本質とは何でしょうか。

では、話戻って脱サラについて。

・社会の歯車のような毎日の繰り返しを辞めたい!

・やりたいことがやれないから、自分の意思で、自由に生きたい!

 

このようなネガティブイメージからの脱却として「脱サラ」という言葉が流行した時代もありました。しかし結局は、何をするのかが重要であり、本質の議論となります。その一つの手段に台頭してきたものが、近年では「地域ビジネス」「ローカルベンチャー」と称される仕事ではないでしょうか。

 

地域ビジネスの”カッコいい”は何か?

 

結局、どんな言葉であっても、言葉の流行廃れではなく、フリーランスとしてどう生きるかという意味では、「起業する」「独立する」といった生き方として、共通します。

 

「脱サラしてラーメン屋始めました。」

「脱サラして地域ビジネス始めました?!」

 

つまり、言葉は異なりますが、ラーメン屋も地域ビジネスの一つであると考えます。実際に私は、実家の近く、相模原にある某ラーメン屋が大好きで、これは地元の誇りと思っています。すると、カッコイイって何だろう?と考えます。「(見た目の)デザインが良い」「地域資源を使って持続可能な社会に貢献」「人間関係が良くていい」と地域ビジネスの魅力が語られることもありますが、それよりも大事なことがあるのではないでしょうか?ラーメンがカッコイイとか、カッコ悪いとか、商品サービスの庶民性がダサイとか言いたいのではなく、その答えは自分の生き方、ビジネス経営の方針(志)、暮らしの方向性にあるような気がします。

 

 

「デザインが少々悪くても、一緒に汗をかいて、緊張感ある仕事ができる人間関係を持ち、自分がブレずに、地域で仕事(ビジネス)をすること」が大事で、地域ビジネスの本質とは、ここにあるのではないかと考えています。結果、それが誰かが言うカッコいいに繋がるということ。どうしても、人は、流行り廃れに動かされ、自分軸ではない、他人からの評価軸で動いてしまいがちで、だからこそ、表現(言葉の装飾)での変化だけに敏感になりすぎているのではないでしょうか。

 

4つの幸せ軸から”カッコいい”を読む

 

必要なのは、何をもって自分が楽しく、何をもって幸せと感じるかということ。最後に、ある人から教えてもらった”4つの幸せ軸”を紹介したいと思います。

 

■4つの幸せ軸

①自己実現(やりたいことができているか)

②感謝(人との繋がりがあるか)

③楽観思考(プラス発想であるか)

④自立ができているか(健康、経済、安心があるか)

 

 

総じて、食べる力、生きる力から幸せの基礎が形成されるわけです。他方で、大企業のサラリーマンには、生存実感が薄く、4つの幸せ軸を満たせない不安、不満の募る人が多いとも言われます。戦後日本の教育では、サラリーマン造成を施してきた結果、新たな時代の変化に個人が適応できにくくなったと言われますが、今や、インターネットを使いグローバル社会の中で、東京やニューヨークを介さずとも、ローカルtoローカルへ簡単に繋がるように時代は変化しました。そして、教育方法も学校経営も新しいフェーズに移っています。脱サラとか、ローカルベンチャーとか言葉の装飾は置いておいて、カッコイイってのいうのは「自分がこう思うこと」という「生きる力」の表れなのです。地方は、過疎を問題や課題として捉え、人口増加のみを求めるのではなく、「生きる力」を作っていくこと。地域ビジネスという言葉が認知度を上げつつある一方で、私自身、まだまだ努力が足りないということを強く思ったわけです。みなさまいかがでしょうか。

 

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 

 


 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 6月 29, 2017 Under pick up, ちいきのコラム, 雑談

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