5月21日、早くも夏を感じさせるほどの陽気の中、

「“国産材2.0”日本の森と暮らしをプレミアム化するマーケティングセミナー」を
開催致しました。

 

創業5年目を迎えた弊社の本拠地・大阪にて、

日頃からお世話になっている皆様からはじめてお会いするお客様まで、
幅広い層のお客様にとご用意した特別セミナーは、
開催1週間前から満席となり、結果43名もの方にご参加いただきました。

 

今回のセミナーのテーマは「国産材2.0」。

これまで、おもに建築家の呼びかけで進められてきた、国産材利用と産地連携を、

次の「第二世代」は、産地側が自ら発信し、

業種を超えてトータル林業により連携していく。

 

そのために、林業、製材、流通、工務店、そして行政がすべき「50の条件」をメイン講座でご用意いたしました。

内装に杉を利用した、バー風の空間で、
各プレミアム産地のサンプルや商品展示もご覧いただきながら、
セミナーが幕を開けました。

 

~本日のMENU~

【1】古川大輔 講演

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

【3】公開レッスン

【4】懇親会&林業BAR

 

それでは、当日の様子をお伝えします。

 

【1】古川講演「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店になるための「50の絶対条件」大公開!」

メインセミナーとなる弊社代表・古川大輔の講演。

これまで10年間の、各地でのコンサルティング経験から編み出した、

独自のマーケティング視点と、実践にすぐにつなげられる、経営の秘訣をお伝えしました。

 

まず第1講座は、「プレミアムとは何か?」を考えるための基本講座。

「自分軸と時間軸」、「情熱方程式」、「理念と利益」など、

利益の源泉となる考え方や、価値観についてレクチャーいたしました。

「あなたにとっての田舎はどこですか?」

「あなたにとって何が日常で非日常でしょうか?」

「本質的な自社の強み、3つ挙げられますか?」

 

日常と非日常の差異が、顧客に求められることで価値を生み出していく。

そのことに気が付くことから、すべてのビジネスが始まります。

 

 

そして第2講座は、

「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店の50の絶対条件」と題して、

 

まず初めに、競合他社との差別化のための「7要素」をご紹介。

そして、業種別にそれぞれ10個、プレミアム企業になるためのポイントをご紹介しました。

 

 

 

【山から直接仕入れをせよ。】

⇒ただし、コストは上がります。それでも直接仕入れをする理由とは・・・!?

 

 

【品質基準書をつくるべし】

⇒品質基準は、JASだけじゃない!自社基準を明確にし、「約束」すること。

 

★つづきは・・・古川の講演を収録したDVDを後日販売予定です!詳細後日。

 

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

次にゲスト講演として、弊社がプロデュースさせていただいた企業様から
過去、現在の取り組み、そして未来への抱負を語っていただきました。

 

プレミアム製材メーカーは、竹下木材有限会社様。

島根県で、地松を専門に製材されています。

 

実は以前は、マツよりもスギや外材を挽いていましたが、

理念を整理し、地松に特化して事業を進めていく覚悟を決め、

商品開発、顧客開拓、設備投資を重ねたことで、現在があることを

参加者の皆さまにお伝えいただきました。

 

 

次に、プレミアム林業会社からは、株式会社ソマウッド様。

静岡県にある全員がIターン者であり30代という会社です。

代表の久米さまからは、社員の幸せを軸にした、雇用体系やオリジナルの福利厚生、

そして情報発信、販路開拓について、試行錯誤しながらも前に進むその取り組みを、熱く語っていただきました。

 

「林業では珍しいから、ではなく、当たり前のことを当たり前のようにやろう」

というメッセージをいただきました。

他業界では当たり前のWEBサイトを作る、当たり前の正規雇用をする。
そこからさらに今後は、「当たり前+α」ができる会社を目指しているとのことでした。

さらに、当日参加できなかったプレミアム企業の皆様からは、

ビデオメッセージをお寄せいただき、上映させていただきました。

 

 

【3】公開レッスン

 

講演終了後、ご質問を募り、その場で古川と会場の皆様からアドバイスを行う、

ディスカッション形式の「公開レッスン」を行いました。

 

ご質問を頂いたのは、京都府からお越しの林業会社様。

「山林を手放したい」という所有者が増える中、自社で購入すべきか、

どのように所有者に利益を還元していけるのか、という問いかけに対し、

 

それはまさにビジネスチャンスであること、また

長期的視野に立ち、ビジョン=夢を描くことの重要性について、

会場も巻き込んでの議論となりました。

 

 

【4】懇親会&林業バー

セミナー後は、参加者の皆さまと、熱い懇親会です!

 

今回、「お酒を通じて、山や木の世界に出会う」を
コンセプトに活動している、「林業BAR」のお2人が駆けつけてくれました。

 

お二人とも、実際に林業や建築に携わりながら、

ユニークなカクテルで出張BARを展開されています。

 

当日も「クロモジントニック」、「山椒モヒート」、「ヒノキ角ハイボール」など、

普段は味わうことのできない林業にちなんだ森の味を楽しみました。

 

 

 

 

さらには、プレミアム産地の一員であり、

木工と酒造を手掛ける地域商社「ばうむ合同会社」様からは、

自社商品である本格米焼酎「天空の郷」の試飲や、

オリジナル木製品「もくレース」の争奪じゃんけん大会のサプライズもあり、

会場は大いに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

今回、関西を中心に、新潟、東京、鳥取、宮崎などから、幅広い業種の方にお集まりいただきました。

普段会うことのない遠くの同志、そして異業種の方、
ホームページなどでお互いのことを知っていたが直接会うのは初めて、
といった参加者同士の出会いの場となりました。

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おかげ様をもちまして、本セミナーを大盛況のうちに終えることが出来ました。

全国各地から多くの方にご参加いただき、感謝しております。

 

★★参加者の声★★

 

「工務店を進化させられる内容だと感じました。自分たちのスタイルや教育を見直す機会になればと思います。今回のセミナーでは全国各地で活躍されている方の話がきけたことが1番良かったです。」

 

「改めて、選ばれる林業会社を目指していくことを決意しました。」

 

「具体的な事例を紹介しつつ、概要をわかりやすくお話してくださり、まだまだ聞きたいなと思う内容でした。」

 

「初めて古川さんのお話を聞いて、まず刺激的でワクワクする気持ちと、実は林業界の現実は厳しいという背景がある中でのドキドキがある感覚を味わった半日でした。実際にできることがたくさんあることを、見える化していただいたので、具体的なイメージが膨らみました。」

 

「プレミアム○○のための絶対条件!で、具体的に提示して頂いた内容から、現在自社でできていること、中途半端なこと、やった方が良さそうだが目的と効果が不明瞭だったことがだいぶ明確になり、本腰を入れて取り組んでいこうと背中を押されました。ありがとうございました。」

 

「木が好きで設計の仕事をしていますが、今の建築業界は林業界には目を向けていない現実にどうしたらよいか考えていました。今回のセミナーで、林業界の現状を知ることができ、最終顧客に近い設計者こそ、林業界の方とコミュニケーションをとる必要性があるのではと感じました。」

 

「業界の垣根を越えてのセミナー、新鮮でした。次回も機会があれば参加したいと思います。」

 

他にも多くの嬉しいお言葉をいただきました。
この度の出会いを大切にし、今後も、このような学びと出会いの場を創造してまいります。
次は是非、皆さまの地域でお会いしましょう!

 

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今回のセミナーに参加したいのに行けなかったという方に、朗報です!
今回セミナーの内容を収録した、DVDを、数量限定で販売いたします!

★販売予定価格:12,000円(税込)★
★6月発売予定★

購入方法等の詳細は、後日弊社ホームページにて発表致します。
お楽しみに!!
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Posted by wpmaster on 土曜日 5月 21, 2016 Under — プレミアム流通店, — 地域ブランド工務店, — 産地ブランド・選ばれる林業会社, — 選ばれる製材メーカー, pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

★★特別企画開催★★ 2016年5月21日(土)in大阪

国産材ビジネスは、第二世代へ!「国産材2.0」

日本の森と暮らしをプレミアム化するマーケティングセミナー!

~林業、製材業、木材流通業、建築業、行政関係のみなさまへ~

 

 

地域と森林・林業、木材業のトータルデザイン&実践型ビジネスパートナー、㈱古川ちいきの総合研究所は、おかげさまで創業5年目を迎えました。

日本各地の産地でのプロジェクトを通して、新たなビジネスモデルが生まれ、国産材のプレーヤーは次世代「2.0」へと確実に変化していることを実感しております。

その風を多くの皆様に感じていただくべく、日頃からお世話になっている皆様、まだ見ぬお客様に、特別セミナーをご用意いたしました。

これまでの企業プロデュース事例や、林業から建築まで一気通貫した「水平連携」「垂直連携」の事例紹介も交えて、弊社の本拠地である大阪で開催いたします。

来場者の皆様との交流もお楽しみください。

 

■日時:2016年5月21日(土)14:00~18:00(懇親会18:00~20:00)

■場所:レンタルスペースMonaco(大阪市淀川区西中島6-1-11)
JR[新大阪駅]徒歩7分/地下鉄御堂筋線[西中島南方駅]徒歩3分
http://monaco-party.com/about

■参加費:セミナー10,000円[税込]/懇親会5,000円[税込] (お一人様当たり)

ご来場の方に特別冊子「ちいきの総研コラム」プレゼント♪

※懇親会のみのご参加は、承っておりません。

■定員:先着35名様

 

会場はこちら

■内容:

1)古川講演

明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店になるための「50の絶対条件」大公開!

2)ゲスト講演

私達、これでPremiumになりました!プロデュース事例「お客様の声」紹介

3)懇親会

参加者の皆さまと熱い同志の交流会!
・名刺交換会
・国産材テイスティングも!?

 

■お申込み

お電話またはメール・お問い合わせフォームからお申込ください。
ご連絡の際には、以下の内容をお伝えくださいませ。

①貴社名
②部署名、役職
③お名前
④お電話番号、FAX
⑤メールアドレス
⑥懇親会 ( 出席 ・ 欠席 )

TEL :06-7878-6376
Email: info@chiikino.jp

 

Posted by admin on 水曜日 5月 11, 2016 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

2014年8月から行っている、名古屋での林業に特化した経営実践研究会。

今年度も開講いたしました。

弊社では、林業に限らず異業種の方も参加している「国産材ビジネスセミナー」(東京)、
製材、流通、工務店の経営者を中心に行う「経営実践研究会(国産材ビジネススクール)」(大阪)を主宰しており、

名古屋では、林業経営に特化して、非公開で開講しております。

 

そして今回は、

【1】各社報告

【2】広葉樹林業と人材育成

【3】林業事業体チェックシート!

【4】林業バリューチェーンと林道

【5】台湾林業紹介

の内容で開催いたしました。

 

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【1】各社報告

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まず初めに各社から近況報告を行いました。

新入社員の紹介、補助金や今年度の施業計画、事業を行う上での資金確保や広葉樹の更新施業などに関する話題から、

森林組合との信頼関係構築や、設計士と直接相談しながら住宅建設を行う計画など、異業パートナーとの付き合い方についても話題が挙がりました。

それぞれに、素材生産のみならず、業態を超えて幅広くトータル林業を実践されている企業が一堂に会しています。

 

また、2014年の初回からご参加いただいている

A社代表からは、先日、香港で行った英語でのプレゼンテーションを披露される場面もありました。

国産材を国内のみならず、海外にPRする動きへと一歩前進し、

「メンバーが日々成長していることを実感し、刺激にもなった」

というお声もありました。

 

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【2】広葉樹林業と人材育成

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次に、研究会前日に弊社一同が訪問したB社について、その施業方法と人材育成について議論となりました。

 

訪問では、広葉樹施業の皆伐施業地、択伐施業地を見せていただき、樹性の違い、

森林の成長バランスに配慮しながらも、市場ニーズに応じて残す樹木を選んで施業する現場、

作業道1つとっても現場の作業員の通勤の便まで考えられている現場などを拝見しました。

また、社有林内のトチやケヤキの巨木といった素晴らしい木々や森を見せていただいた様子も研究会で紹介させていただきました。

 

また人材育成については、

B社の代表から、自社の人材育成手法についてのご紹介がありました。

 

素材生産班の給与体系は、単なる出来高制ではなく

・自分で植えた木は自分が世話をしていくという担当制にしている

・徹底的に施業地を確保し、仕事量を確保している

・自立、自発性を重んじ、裁量を現場に多く託している

・業務提携を行っている木工品ブランドのパンフレットには、現場の従業員を出し、現場が主役であることを主張している

 

といった

コーチング、マネージング、アドバイザリー

の要素が詰まった人材育成手法を紹介していただきました。

 

 

 

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【3】林業事業体チェックシート!

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まず弊社より「選ばれる林業会社」に必要な力、すなわち

①施業力:技術力、資格力、施業マナー力

②仕入力:計画立案力、コミュニケーション力

③販売力:選木力、営業力、輸送力

それに加え

④経営統括力

 

である。というレクチャーを行った上で、

 

皆様に上記の能力を数値化するべく

弊社が用意した「経営力チェックリスト」に記入していただきました。

記入結果は、研究会中に集計し、レーダーグラフを作成。

研究会の終盤で共有しました。

 

集計結果を皆様に見せると、

「手裏剣のような形をしているね。」

「C林業は施業マナー高い!さすが!うちはマナー悪いな。」

「全体的に前回より低い値になっている、自己評価が厳しくなったからかな。」

「ウィークポイントを改善してバランスの良い事業体になりたい。」

 

など、自社、他社のグラフを見比べて強み感想を共有されておりました。

 

選ばれる林業会社になるため、どのように経営の舵を切っていこうか、

と考えるとき、経営力の「見える化」が重要となります。

また、同じ指標で定点観測して経営力の変化を知るための有効なツールにもなるでしょう。

 

このチェックシートは、研究会の恒例として続け、ブラッシュアップしていく所存です。

 

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【4】林業バリューチェーンと林道

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続いてゲスト講師のD氏から、林業の基盤整備と経営に関する視点で

話題提供をしていただきました。

 

林道、林業専用道、林業作業道の規定といった基本的な事項から始まり、

崩れ落ちる作業道も多いという現実を写真により見せていただき、

基盤としての重要性についてレクチャーいただきました。

 

林道とは、林業における

①森づくりと商品作り

②環境保全と配慮

③安全対策

④顧客ニーズへの対応

⑤社会認知

 

の土台となっている、つまり林道の「付加価値」という切り口でまとめていただきました。

 

その後のディスカッションでは、

そもそも林道や作業道は素材生産のためだけではなく、

人命救急の対応や安全管理をするため、

通勤の快適さや現場の見廻りのしやすさの向上のためなど、

林道の多面的機能を掘り下げることができました。

 

 

林道をつくる土木業者との関わり方や、林道維持の責任管理は誰にあるのかなど、

ディスカッションの話題は多岐にわたりました。

収益性を前提としながらも、それだけではない公共の福祉、個人の幸せを合わせた

「夢」のために存在すると考えたいところです。

 

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最後に、弊社社員の視察報告として、

台湾林業についてのレポートも行いました。

今後の研究会でも、改めて広い視野で、日本の林業についてディスカションし、

実践につなげて参りたいと思います。

 

★次回は7月9日(土)に名古屋駅前で開催予定です。

ご興味のある林業経営者の方は、詳細についてはお問い合わせください。

 

Posted by wpmaster on 土曜日 5月 7, 2016 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類

 

初夏の森に、不思議な白い花がたくさん咲いていました。

ねこじゃらしのような、試験管ブラシ?のような・・・

 

 

所有者さまが枝を折ってくださると、ほんのり甘い香りがしました。

 

「ウワミズザクラ」(バラ科ウワミズザクラ属)

 

小さくてもしっかり桜の花でした。

豊かな広葉樹の森には、香も色もいっぱいです。

 

良く見なければ見過ごしてしまいそうな、森の楽しみです。

 

Posted by wpmaster on 金曜日 5月 6, 2016 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~
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