色濃さを増してゆく新緑の中、すっと心地よい風の吹く 岡山県 新庄村。

 

そんな2019年5月10日、令和初となる新庄村勉強会・ワークショップを開催しました。

 

(写真は、新庄村内のとある地域にある

「隠岐へ流される道中の後鳥羽上皇が 都を偲んで詠んだ歌が刻まれた石碑」

 

本日のテーマは「新庄村の森林ビジョンとゾーニング」について。

まずは弊社古川より、森林ビジョンとは何か、ゾーニングとは何かの説明をおこない、いくつかの例示をお話させていただきました。

会社でいうところの企業ビジョン、経営ビジョンにあたる、地域における森づくりビジョンとはなにか。新庄村の皆様が主体になって考えて自ら決めることで、親近感と緊張感とがあいまって気持ちが引き締まり、その実現に向けて参加者が具体的に動くようになる、という目的について、他地域の写真やゾーニング図をみせつつ話題提供をいたしました。

 

弊社クライアント先のとある自治体でも、森づくりビジョンをつくり、またそのビジョンに基づいて各種チームが派生し、その任意団体の中から、マーケティング会社(株式会社)を作ったという積極的な動きに繋がっている事例があります。

 

参加の皆さんがイメージしやすいよう、弊社より仮のビジョン案も提示させていただきました。このあとのワークショップは、最終的に森づくりビジョンを策定するためのいわゆる「材料集め」になります。

 

ワークショップ「新庄村の森ゾーニング」

「ゾーニング」 あまり聞きなれないこの言葉、「zone(ゾーン=区域)+ing」で「区域をテーマや用途に分けて考えること」という意味です。林業でも「施業の方向性を決める森林ゾーニング」を実施することがあります。

しかし、ここでは林業的(生産視点)だけの「ゾーニング」ではなく、「新庄村の森が、一般の人(村内・村外)も含む、すべての人にとって、どのような森(になりうる)か」という視点で、新庄村の森をゾーニングして「ゾーンごとに名前をつける」ということを目指します。

 

ワークショップの前に、ポイントは2点とお伝えし、

「本日は、肩慣らしとして、まずは気軽に取り組んでほしい」ということと、

「また、ゾーン(エリア)と捉えることは、その森林、その木材、その地域資源を、誰にどうやって伝えていくか、活かしていくかという顧客発想を基にしていくことで、その森林エリアの主観性に客観性を持たせ、マーケティング視点を生み出し、地方創生(地域活性化)に繋げていく」ということをポイントに、ワークショップを始めました。

 

そして、開始前に古川より以上のことをお伝えしたうえで、2グループにわかれ、ワークショップが始まります。

 

ワークショップは以下の流れで実施します。

 

・新庄の森マッピング →「点」で「新庄村の良いところ」を森林マップに落とし込む

・新庄の森ネーミング →落とし込んだ「点」の情報から「ゾーン」を決め、名前をつける

・まとめと発表

 

参加者の皆さんからは、「ブナ林」「トレイルラン」「しだれ栗「たたら製鉄跡」と言った村内ではよく知られているものから、「ヤマサンショウウオ」「土の性質:火山灰の山、鉄分の多い山、真砂土」「だるま杉」など、地元の人ならではの「良いところ」もいくつも出てきました。また「一般の人に来てもらえるような視点を持つのは難しいもんだなあ」という意見もありました。これから、弊社と一緒にマーケティング視点を育てていきましょう!

 

ネーミングでは、「点」で「良いところ(特色)」を落とすことはできても、その特色を「ゾーン」に広げることにためらいがあったり、また「これは村全体の森にいえることだしなあ・・」と、「新庄村の森」をよく知っているからこそ、苦戦されている方が多いように思いました。弊社もサポートさせていただき、いくつかゾーニング(ネーミング)の仮説を提示したのち、各グループの発表へと進みました。

 

林業、森林セラピーなどお仕事など立場によっても視点が違い、お互いのグループの発表を興味深く聞いているのが印象的。我々も新庄村は昨年よりお世話になっていますが、新しい新庄村の森の顔がたくさん見えてきて、わくわくする時間でもありました。きっと、私たちだけでなく、たくさんの人にも伝わる素敵なところです。どんな森づくりビジョンができるか、我々もこれからが楽しみです。

 

 

 

森づくりビジョンに向けて

 

発表ののち、古川より森づくりビジョンを作ることによる効果について改めてお話しをしました。

・「顧客」「人材(移住定住)」「投資」の3つのパターンに繋がること

・森づくりビジョンがあることで、村民にも村外の人にも取り組みを知ってもらえる

 

これまでに、古川が関係してきた地域でのゾーニング事例もご紹介しました。

 

〇岩手県 岩泉町様 あしたの森づくり http://iwaizumi-forest.jp/

・アカマツ林 100÷2=50

・スギ・カラマツ林 100=50÷2

・広葉樹林 ぼう芽更新 100×33×3×1   等

 

〇高野山の森林  5つのゾーニング

・木の文化伝承の森

・仏法僧の森

・高野六木の森

・彩の森

・共利群生の森

 

〇浜松市様 『森林・林業ビジョン』6つの「価値ある森林」

・安全で安心な林産物を供給できる「価値ある森林」

・水源をかん養し、山地災害を防ぐ「価値ある森林」

・森林を守り、美しい景観を創る「価値ある森林」

・森林や林業を学び、豊かな心を育む「価値ある森林」

・森林レクリエーションや山村との交流を楽しむ「価値ある森林」

・地域材を使い、生活に潤いを与える「価値ある森林」

 

地域や森、人により、ゾーニングにこのように違いが出てきます。

昨年度から、航測測量の森林データが新庄村に揃った為、樹種、樹齢、所有者界等の客観データをもとに、ゾーニングの精度を高めていく予定です。それにより、新庄村も新庄村ならではのゾーニング、そしてその先にある森づくりビジョンができることでしょう。

本日は、ウォーミングアップではありましたが、このワークショップで出てきた情報を起点に、これからの新庄村の森づくりについて新庄村の皆様と検討を深めていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

 

参加者の声

岡山県職員N様

今まで新庄村で行われたその他のワークショップにも参加してきたが、本日のワークショップは逆にゴールがみえづらくなって悩んでしまった。これからこの勉強会や他のワークショップに引き続き参加し、向かう方向を探していきたい。

 

岡山県職員Y様

本日初新庄村だった。新庄村の森の魅力を皆さん方たくさん教えていただき、これから是非いろいろ行ってみたい。

 

新庄村地域おこし協力隊T様

今までのワークショップの中で一番楽しかった。今までは自分に具体的に落とし込むイメージを掴みづらかったが、今日は具体的に森づくりとして向かう方向が見えて自分にも関わることができそうでよかった。

 

素材生産業者N様

今までこのワーキンググループでは、中間土場の新たな設置や流通の再編成など、林業の専門的なことについて話してきたが、今日は「新庄村のファンをつくる」という切り口で、新鮮だった。どちらもこれからの新庄村に大事なことだと思った。

 

新庄村職員I様

このようなワークショップなどの積み重ねで森づくりビジョンを明確にしていき、最終的にこのワーキンググループを基礎とした組織化につなげ、その組織では「森づくりビジョン」に基づきながらしっかり森林で収益を上げられるようにしたいと思っている。皆さんこれからも積極的によろしくお願いします。

 

次回は、6月中旬に、第2回の勉強会(ワークショップ)が行われます。

ビジョン構想⇒ビジネス計画⇒実行体制へと展開していきます。ご期待ください。

参加ご希望の方は、新庄村役場・産業振興課までご連絡ください。

 

Posted by wpmaster on 金曜日 5月 10, 2019 Under pick up, プロジェクト活動記, 講演・研修、コーディネーター

 

寒波が寄し押せて寒さ染みる12月12日(火)、兵庫県土地改良会館にて開催された「ひょうご木の匠の会・県産木材供給促進協議会合同セミナー」にて弊社代表古川が講師を務めました。

師走のお忙しい時期の中、会場には兵庫県内の工務店、林業大学校の学生、行政の方、約60名にご参加いただきました。

 

 

 

ライフスタイル(時間)を売る

今回は、県産材利用を推進する工務店様のご参加が多かったため、マーケティング寄りの内容をメインにお話させていただきました。

その前談として、施主はどういったポイントを重視して住宅を購入するのか、「住宅10ニーズ」をご説明しました。他の講演でも取り上げる内容ですが、まず会場の皆さんにクイズとして聞いてみるといつもユニークな回答を頂きます。弊社の講演、セミナーでは必ず要所にクイズを盛り込んだ参加型としています。

 

住宅のニーズを押さえたうえで、家を家(モノ)として売るのではなく、誰とどういった時間、ライフスタイルを作れるかが需要であること、具体的には様々なファンづくり(顧客接点の創造)こと、ファンづくりのためのツアーの4つのテーマをご紹介しました。マーケットシェアだけをみるのではなく、顧客の時間シェアをいかに増やすかが重要なポイントであることをお伝えいたしました。

 

 

マーケティングレクチャー

工務店の皆様にも知ってもらいたい最近の業界ニュースとして、森林環境税の現状と、新たな制度の導入について、木にこだわりを持つ工務店だからこそ、林業界の最新情報を知り、上手な制度活用をしていただければとのことでご紹介しました。

マーケティングについて講演では、基本的なフレームの「3C」、「消費の3要素」、「ライフサイクル(地と図の関係)」3つをレクチャーしています。3Cのフレームについては、ちいきのコラムでも紹介しておりますのでお時間がある方は以下URLより、ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?p=7763

 

そもそも、「地域材ブランド化」とは何かという点では、単に県産材にロゴマークを付けるのではないこと、工務店側から自社が使用する木材の特徴を定義を明確にし施主に伝えることも立派な地域材ブランド化です。弊社が関わる具体的な事例としては高野山の高野霊木、信州落葉松のプロジェクトや、京都北山杉の空間提案、Clubプレミアム国産材の活動をご紹介しました。

その他にも重要なこととして社員の皆様のライフスタイルや、社内空間(モデルルーム)の設置について、さらに重要なこととしては、工務店は工務店としてだけではなく、林業、製材(木材加工)、家具・インテリアとの連携し、規格と企画を定めることをお伝えしました。

 

プレミアム工務店10の条件

最後に、プレミアム工務店10の条件を特別公開いたしました。1つだけ紹介しますと、講演の冒頭にお話しした「住宅10ニーズ」を知り、その中で自社の強みを3つ言えること。

プレミアム工務店10の条件とは、長年全国の経営者様と出会い、成功している工務店様の共通点をまとめた10項目になります。

昨年の5月に開催した国産材2.0のセミナーのDVDにはその他の項目も全て収録されています。

弊社WEBページで販売中ですのでご興味ある方は下のリンクより、ご覧ください。

https://chiikino.jp/?page_id=5945

 

お客様の声

・大変興味深くタメになる講演でした。弊社の経営を考えながら拝聴しておりましたが、しっかりと考えなければと思う内容ばかりでした。また、会社のことのみならず、自身の生き方についても考える良い機会となりました。(工務店A様)

 

・「住宅10ニーズ」に何が入るか、参加者に質問した回答の中に「兵庫県産材」が出てこなかったことに気がつき、ハッとさせられました。顧客へのアプローチの方法にヒントになる講演でもあり、今後は自社のブランディング、特にHPのリニューアルを進めていきたいと考えています。(工務店B様)

 

・情熱=好き×憤り、まず、何か一つでも好きなものを見つけようと思います。他にも胸に刺さる言葉がありました。林業をもっと好きになれたら、勉強にも身が入りそうです。(学生A様)

 

 

最後に、弊社では、今回のようなセミナーの他に、地域企業向けのセミナーや社内向け、お取引様向けの講演会、大学講義など、内容もご要望に合わせた講演をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

過去の講演は以下のURLよりご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 12月 13, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告

 

台風18号の影響を受け延期となった産地巡礼ですが、
11月17~18日、延期開催することとなりました。

 

9月にお申込みいただいていた方々は、改めてご予定を検討ください。
また、前回のスケジュールでは参加できなかったという方も、お待ちしています。
この機会に、東白川村の株式会社山共さまを訪れてみませんか?

 


 

プレミアム産地と出会い、知り、学ぶ旅。今秋の産地巡礼は、岐阜県東白川村で林業と製材業を営む、㈱山共が舞台です。Clubプレミアム産地の風景や文化・食を味わうツアーですが、最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れられること!Clubプレミアム国産材メンバーの現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを学んでみませんか?

 

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

【見どころ5】懇親会&セミナー・ディスカッション

持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。

 

 

日付  H29年11月17日(金)~18日(土)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
キャンセル料 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し
下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。
・7日前まで(10日):宿泊費の20%
・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費
・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費
・当日(17日):全額
お申込方法 メール: info@chiikino.jp

お電話:06-7878-6376

FAX :06-7878-6326

お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥交通手段(自家用車・電車やバス)
※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。
締切り 2017年11月8日(水)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

 

「田舎でデカい夢を語るとバカにされるが、ここでは夢を語れないとバカにされるんだ。それが良いよね。」産地巡礼の開催を前に、“なぜ田口社長は、経営実践研究会に集まるのか”。そんな話をお伝えしたいと思います。・・・続きは、こちら

 

20年という周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿に神体を移す伊勢神宮の「式年遷宮」。三重県の伊勢神宮で、林業施業と大工技術の継承を命題としている20年ごとに行われる式年遷宮では、なんと1回の遷宮で1万本以上のヒノキが用いられるそうです。長い歴史の中で一時的な中断はあったものの、約1300年の長きにわたり続けてこられました。この度は、産地巡礼で木曽ヒノキ備林を訪れる前に、簡単に予習してみませんか?・・・続きは、こちら。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 11月 8, 2017 Under お知らせ, すべての記事, 未分類, 講演・研修、コーディネーター

 

 

プレミアム産地と出会い、知り、学ぶ旅。今秋の産地巡礼は、岐阜県東白川村で林業と製材業を営む、㈱山共が舞台です。Clubプレミアム産地の風景や文化・食を味わうツアーですが、最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れられること!Clubプレミアム国産材メンバーの現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを学んでみませんか?

 

テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、5つの見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。

 

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

 

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

 

 

【見どころ5】地歌舞伎鑑賞

今回はオプション企画として、参加ご希望の方のみ、産地巡礼の前日17日(日)に披露される地歌舞伎(東白川村郷土歌舞伎)を鑑賞します。東白川村の地歌舞伎は昨年、復活40周年を迎え、新聞やテレビ等のメディアからも注目を集めた、地元で愛される伝統芸能です。なんと、株式会社山共代表の田口社長も演者の一員でご出演!運が良ければ、田口社長の案内で、バックステージ(楽屋)にも入らせてもらえるかも!?「カントリージェントルマンたれ!」と、まちづくりと会社づくりをトータルで考える田口社長と社員の皆さま。その日常と非日常(晴れと褻)に触れてみませんか?

 

 

 

 

日付  H29年9月17日(日)~19日(火)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
お申込方法 メール(info@chiikino.jp)またはお電話
お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥地歌舞伎鑑賞の有無(鑑賞する・翌日から参加)
※地歌舞伎鑑賞はオプション企画〔無料〕です。
翌日18日のプログラムからご参加の場合は、その旨をお知らせください。
締切り 2017年9月11日(月)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

 

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

産地巡礼の開催までに、こちらのページで山共にまつわるコラムを紹介していきます。
続きをお楽しみにチェックしていてくださいね♪

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 31, 2017 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

完成した納材物件に出逢う。まさに林業屋、製材屋にとって仕事冥利に尽きる瞬間です。こちら、2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」。フロアの天井に使われた2,200本の杉は、東白川村の大口地区から産出され、株式会社山共で製材された製品です。天井の中央は地上にある噴水の底の部分にあたり、キラキラ揺らめく光が差し込むことで、木材と相まってなんとも言えない優しい空間となっています。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。

 

今や首都圏を中心に、中大規模の建造物にも納材事例を増やす株式会社山共ですが、このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでには、多くの苦悩がありました。では、どうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか?産地巡礼で田口代表のセミナーを聞く前に、その一端に触れてみたいと思います。

 

 

ホームページに明記した「7つの約束」

(株式会社山共ホームページより)

 

株式会社山共では、今から約6年前、田口房国さんが代表取締役に就任して3年目の時期に戦略策定プロジェクトを行いました。その一環で徹底したのが、お客様への「7つの約束」の整備でした。「一見さん・お得意さんによって商品の売値が違う」、「無料~有料サービスの境が分かりにくい」等、これまでの慣習を取払い、どなたでも分かりやすく商品を購入いただける会社を目指そう!とルールを作り、それを新しく作ったホームページに明記したのです。ルールを整えることで、見積作成や商品説明、産地証明といった事務対応がスムーズになり、新規のお客様にも分かりやすく説明できる体制ができました。

 

 

大規模受注の先に待っていたコトは・・・?

【納材事例】みなとパーク芝浦(東京都港区)

 

「7つの約束」のみならず、会社の理念や強みを明文化し、情報誌等の広報を強化し、ブランディングプロジェクトで定めた内容を着実に進めていった株式会社山共。田口社長のトップセールスに続き、社員のチーム力で、新規開拓が進みました。そんな矢先に決まったのが、東京都港区にある複合施設「みなとパーク芝浦」の受注だったのです。それは、地上8階、地下1階、高さ54.9m、延床面積50,724.9平方メートルの大型物件。それまでの当社では受注してこなかった規模の受注で、「製品、仕上がっていますか?」と連日、進捗確認の電話が鳴り響きました。限られた人数で製品を作り続ける中でそれは、“電話が鳴るのが怖い”と思うほどに・・・。そして、少しずつ近隣の同業者に業務を依頼します。次第にできていったのが、東白川村の製材業者から発足した「チーム東白川」でした。大型物件への受注を通じて、不燃や塗装加工等、異業種と「縦」の繋がりを作ると同時に、地域の同業者と協業することでチーム東白川という「横」の繋がりが出来ました。「縦と横の繋がりがあれば、どんな物件でも納材できる。」今ではそう話す田口社長は、地域の同業者と共にチーム東白川としての受注も増やしています。「楽しい仕事こそ、一人でやらない。」「しかし、楽しい仕事とは、メインビジネスの信頼の上に成り立つもの。主力事業でキチンと利益が出ていることが大前提。」そう話す田口社長を始め、山共の皆さまは、自社の事業のみならず、まちづくり活動にも積極的に参加して地域を支えています。

 

 

株式会社山共 製材工場

 

今では大型受注の実績も増えた当社ですが、まず取り組んだのは、「品質」「価格」「納期」を社内外に明瞭にするルールづくりでした。では、工場の中ではどのように品質・価格・納期管理が行われているのでしょうか?今秋に開催する産地巡礼では、株式会社山共の製材工場を見学します。山林事業部を持ち、山づくりから製材までトータルで経営する林業製材会社のオペレーションを知る、またとないチャンス!また、今年も新入社員を採用した当社ですが、人材募集やキャリアアップについても代表からお話をお聞きします。

 

*販路の新規開拓を目指したい!

*地域連携のチームを作りたい!

*中大規模物件へターゲットを拡げていきたい!

そんな志を持つ経営者や、経営者の右腕となる経営幹部の皆さまのご参加をお待ちしています。

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

【見どころ5】懇親会&セミナー・ディスカッション

持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。

 

 

日付  H29年11月17日(金)~18日(土)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
キャンセル料 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し
下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。
・7日前まで(10日):宿泊費の20%
・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費
・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費
・当日(17日):全額
お申込方法 メール: info@chiikino.jp

お電話:06-7878-6376

FAX :06-7878-6326

お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥交通手段(自家用車・電車やバス)
※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。
締切り 2017年11月8日(水)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

 

「田舎でデカい夢を語るとバカにされるが、ここでは夢を語れないとバカにされるんだ。それが良いよね。」産地巡礼の開催を前に、“なぜ田口社長は、経営実践研究会に集まるのか”。そんな話をお伝えしたいと思います。・・・続きは、こちら

 

20年という周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿に神体を移す伊勢神宮の「式年遷宮」。三重県の伊勢神宮で、林業施業と大工技術の継承を命題としている20年ごとに行われる式年遷宮では、なんと1回の遷宮で1万本以上のヒノキが用いられるそうです。長い歴史の中で一時的な中断はあったものの、約1300年の長きにわたり続けてこられました。この度は、産地巡礼で木曽ヒノキ備林を訪れる前に、簡単に予習してみませんか?・・・続きは、こちら。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 17, 2017 Under お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

プレミアム産地と出会い、知り、学ぶ旅。今秋(平成29年9月17日~19日)の産地巡礼~経営実践研究会 特別篇~は、岐阜県東白川村を舞台に開催します。訪れる企業は、東白川村で林業・製材業を営み、Clubプレミアム国産材のメンバーでもある株式会社山共。そして、地域の風景や文化・食を味わうツアーとしても人気の「産地巡礼」は今年で10回目を迎えましたが、やはり最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れ、現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを得られるところにあります。

 

東白川村から、首都圏のみならず海外まで販路開拓を目指す株式会社山共ですが、代表・田口房国さんと弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から約6年前のことでした。古川が日本木材青壮年団体連合会の全国研修の講師をしていた時に出会い、あらゆるご縁があって今に至ります。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表が、古川と共に歩んできた戦略策定プロジェクト中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し3年目を過ぎた出来事でした。

 

 

経営者の責任。~コンサルなんていらねぇ!とドヤされて~。

2011年1月22日 古川の日記より編集

 

それは、まさに「青天の霹靂」でした。田口社長が工場で作業をしている時、私は山共の事務所でブランディングに向けた仕事でデスクワークを進めていました。その時突然、田口社長のオジイ様が私のところに来て、間髪いれずにこう仰いました。

 

「おい、アンタは何しに来てるんだ!」

 

あまりに突然で驚きましたが、それは、意思のある強いお言葉でした。その「おじい」様は、前々社長です。当時は経営権の全てを子へ、そして孫へと譲っていたオジイ様が、全身全霊で私に言葉をぶつけて来られました。「東京から来ているんだか知らんがね。こんなもん(パソコン)何が役に立つっていうんだ!」私は、誠心誠意お答えせねばならぬと思って耳を傾けていましたが、私が話せる隙はまったくありませんでした。その時、事務をされている田口社長の妹さんがすぐに工場に居る田口社長を呼び出してくれていました。そして社長が事務所に戻ってきました。当時34歳、社長になって4年目。89歳の先々代社長は、私への話を止めて、彼(田口社長)の方に向かって行きました。

 

 

 

先々代:「おい、このコンサルっていうのは、何なんだ。」

田口社長:「どうしたんだよ、オジイ、突然!?」

 

先々代:「コンサルなんてな、てめぇで騙して、自分のお金を取るもんだぞ!そんなもんいらないだろうが!」

 

田口社長:「なに言ってんの?」

 

先々代:「おまえの、自分の手前の発想で自分の智恵で考えてやれよ。自分の六感でやれよ。独りでやれ!」

 

田口社長:「第六感とか、何を言ってるんだよ。オジイは確かにそうやってきたかもしれん。それはそれでいいんだけど今は違う!」

 

先々代:「俺は古いかもしれんけどな!封建的かもしれんけど、俺の方が革新的だ!!」

 

田口社長:「いや、そうかもしれんけど、いまは時代が違うんだ。独りでやっていったって限界がある。いろいろな人に協力してもらうんだよ。おじいだって一人だけでやってきたわけじゃないでしょ?じゃぁ、このいまの時代、誰を見習えばいいの?トヨタ自動車は、全部、独りでやったのか?本田宗一郎はどうだったんだ?周りに優秀な人がいたんだ。オジイの発想は、オジイの発想で良いけど、俺の発想は、こういう古川くんみたいな人が必要だと思っているんだ。」

 

先々代:「何いってんだ、俺は今年の年始、遺言を書いたじゃないか!」

 

田口社長:「見たさ!会社を潰さないで欲しいという遺言だったよね。コンサルを使うなという遺言じゃなかったよね。」

 

先々代:「・・・」

 

田口社長:「俺は俺のやり方で経営をやれば責任を持つ。もちろん、俺は会社を潰さない。それが、俺のやり方ではないやり方でやれと言うなら、責任は持てない。こうやれ!あぁやれ!と指示されてやれというなら、責任持てない。俺に任せてもらえれば会社は潰さない!」

 

先々代:「違う、人に頼って会社を潰すのはいかん!と言っているのだ。」

 

田口社長:「それを決めるのは俺だろ?今はね、この村の中で、コツコツ台車を挽いて儲けられるだけの時代じゃない。甘い世の中じゃないんだよ。だから彼に智恵を借りるんじゃないか。彼は悪い人じゃないと思って、俺は信頼してるんだ。」

 

 

 

オジイさんが黙り始め、また田口社長は続けました。

 

 

 

 

田口社長:「俺はね、こういう事を話すのは大嫌いなんだ。オジイはそれで良いよね、俺に押し付ける必要はないでしょ?」

 

先々代:「でもな・・・そういうもんに頼らないようにやってもらいたい。」

 

田口社長:「だったら、盲目になって、我らが万歳~~!!!と言って、潰れてくのがいいんか?」

 

先々代:「・・・」

 

房国社長:「俺は、信じていくんだ。」

 

先々代:「よし!わかった!じゃぁ、任せる。ただな!数字だ。来年の今どうなっているかだ。3年してでも、数字が変わっていなかったら、おまえはクビじゃぞ。クビ!」

 

先々代は、ようやく私の方を向いてこう話しました。

 

先々代:「いや~、東京からきたアンタ。気分悪くしたかもしれんけど、あくまで、俺の話というだけだからな・・・。」

 

 

そして、その後一言もしゃべらず、山の施業のためにとチェーンソーを持って、事務所を出て行ったのです。当時89歳。頭脳明晰、言葉明瞭であり、背筋もピっとしていて健康万全です。その後、事務所にいた田口社長のお母さま、妹さん、そして田口社長の3人に謝られました。

 

 

 

 

「古川さん、ご気分を悪くされ、申し訳ありません・・・」

「いえ、こういう事よくありますから大丈夫ですよ。それよりも・・・」

 

「それよりも?」

 

「いえ、感謝しています。言い方が失礼ですが、感動すらしています。こんな素晴らしい祖父であり、先代(祖父)がいる。素晴らしいし、羨ましくもあります。そして言い合える関係も素敵です。」

 

その時、事務員である妹さんが言いました。

 

「だいたいね~、兄(田口社長)も、最初にもっとオジイに相談してあげたらよかったのに。」

 

 

すると田口社長は、こう答えました。

 

「いや、オジイには分からんことは分からんよ。今までだって似たようなことがあった。新しい製材機や加工機を入れた時もそうだし。ソフトのことなんて言っても全然ダメさ。だけど、結果出してみるからさ。結果出せば、言われないし。だったらクビだぁ!ってオジイは言っていたけど、社長やる人もいないし(苦笑)。俺はこの山共の船長だから。船が沈まぬようにやってくし、絶対に沈ませないよ。いや、帆を高くして、世界に出るんだから。」

 

 

 

この時、改めて凄いビジネスパートナーに出逢ったことを実感しました。オジイ様も若社長も正しい。そして私も今まで以上に結果にこだわることに緊張感をいただいた有難い経験でした。しかしです。その3か月後に、オジイ様は亡くなったのです。たまたま私は東白川村にいて、最期のお顔をみることができました。常に、この日の出来事が思い出されます。「まだ結果を見せることが出来なかったけれど、がんばろうね。」と田口社長と言い合ったことを思い出します。

 

2011.09.29 山共の工場前にて社員と共に。

 

どこの業界に行っても、どの産地でも抱えている、社長と会長などの事業継承や経営の決定権問題があります。特に家業の場合は、親子や祖父と孫という家族関係ゆえに、右か左、当代の意見のみでキッパリと決めにくい難しさがあるかと存じます。しかし、田口社長のように、一歩先を歩む30-40代の経営者たちは、それを乗り越えて、新しい販路と社内の体制を作っておられる点が共通しています。

 

冒頭で述べた通り、産地巡礼(経営実践研究会特別篇)の醍醐味とは、「経営者の哲学に触れ、現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを得る」といった学びの機会です。「色々と決断までに躊躇っていましたが、あの工場を見て、ウチ(自社)でも早く、このレベルまで行かないと、と決断できました!」参加者である経営者たちは、そう言ってそれぞれの産地へ帰られます。この初秋は、地歌舞伎鑑賞を併せて、地域づくり×会社づくり=「地域経営」をテーマにした産地巡礼として、東白川村を訪れてみませんか?田口社長に会いに行きたい!自分も、次世代の経営を司っていこう!そんな経営者や、経営者の右腕を目ざしたい経営幹部の方々のご参加をお待ちしています。

※大阪経営実践研究会 非会員の方もご参加お待ちしています。

 

 

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【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

【見どころ5】懇親会&セミナー・ディスカッション

持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。

 

 

日付  H29年11月17日(金)~18日(土)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
キャンセル料 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し
下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。
・7日前まで(10日):宿泊費の20%
・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費
・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費
・当日(17日):全額
お申込方法 メール: info@chiikino.jp

お電話:06-7878-6376

FAX :06-7878-6326

お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥交通手段(自家用車・電車やバス)
※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。
締切り 2017年11月8日(水)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 8月 16, 2017 Under すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

 

日本で最も美しい村」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共が舞台です。東濃ヒノキの産地としての歴史を活かしながら、若いチームで常に新しいチャレンジを重ね、首都圏を中心に地域外へと新たな販路を拡げているプレミアムな会社。林業部門を持ち、素材生産から製材までトータルで取り組む、いま注目の会社でもあります。さて、今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。

 

 

 

そこは、地歌舞伎のある秘境。

 

東白川村は、鮎釣り、朴葉寿司など、山村ならではの文化と原風景が今なお継承されている村です。また江戸末期に実施された廃仏毀釈の名残で、全国でも珍しい「お寺のない村」でもあります。神社は村内各地に残り、春・夏・秋にそれぞれの神社でお祭りが開催され、老若男女が集う場として愛されています。そんな東白川村の文化を語るに欠かせないのが、「地歌舞伎」。有名なプロが演じる歌舞伎を大歌舞伎(おおかぶき)と呼ぶのに対して、地元の人々によって演じられ、地域に根付いた歌舞伎は地歌舞伎(じかぶき)と呼ばれ、岐阜県は全国の中でも特に地歌舞伎が盛んなエリアです。ここ東白川村においても、江戸時代から地歌舞伎の伝統があり、昭和の中頃までは村内に3つの芝居小屋がありました。村民自らが舞台装置を作り、役者を務める公演には多くの地歌舞伎ファンが会場に詰めかけます。

 

(田口社長のFacebookより写真引用)

 

そして、今回の産地巡礼で訪れる株式会社山共の代表取締役・田口房国さんも東白川村・地歌舞伎役者の一員。写真は、お稽古中の一枚。只今、公演に向けて地域の皆さん一体となって練習に励んでおられます。今回の産地巡礼の初日には、オプションツアーとして、お弁当を食べながら田口代表の地歌舞伎を鑑賞します。地歌舞伎の演目や会場と共に作られる臨場感はもちろんのこと、地域に根差した企業である株式会社山共の姿を感じていただけることでしょう。

 

 

 

設計士・工務店様を招き、人の交流を作る

(株式会社山共様のFacebookより写真引用)

 

代表の田口さんを始め、殆どの社員が東白川中学校の卒業生という、まさに地域密着型企業。地域のことを知り尽したスタッフが働く山共では、お取引を希望する設計士や工務店の方々を村に招き、案内を行っています。山林案内、工場案内までも含めて自社を紹介するだけでなく、地域を案内して、ソトモノと地域の交流を作っています。東白川村を拠点に据え、地歌舞伎のような伝統を守りつつ、外からも人を招いて、ソトモノとの交流を大切にしている株式会社山共は、常に若い力で新しいチャレンジを続けていこう!というパワーに満ちています。

 

 

事業を学ぶ産地ツアーへ行ってみませんか?(9月17日~19日)

 

(株式会社山共様のFacebookより写真引用)

 

 

前述の通り、「日本で最も美しい村」に選出されている、岐阜県東白川村。株式会社山共はこの東白川村を拠点として、林業を通じてこの地域の風景を守りながら、関東圏の都市部に産地の分かる高品質な木材を届け、地域の雇用を生み出しています。産地巡礼では、その名の通り、地域の文化、自然資源、人の技を活かしたビジネスを続ける企業「山共」の歩みを知り、ご自身の事業に活かしていただける学びを得られるツアーをお届けします。この初秋は、地歌舞伎鑑賞を併せて、地域づくり×会社づくり=「地域経営」をテーマにした産地巡礼(経営実践研究会 特別企画)として、東白川村を訪れてみませんか?

 

 

テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、5つの見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

 

 

【見どころ5】地歌舞伎鑑賞

今回はオプション企画として、参加ご希望の方のみ、産地巡礼の前日17日(日)に披露される地歌舞伎(東白川村郷土歌舞伎)を鑑賞します。東白川村の地歌舞伎は昨年、復活40周年を迎え、新聞やテレビ等のメディアからも注目を集めた、地元で愛される伝統芸能です。なんと、株式会社山共代表の田口社長も演者の一員でご出演!運が良ければ、田口社長の案内で、バックステージ(楽屋)にも入らせてもらえるかも!?「カントリージェントルマンたれ!」と、まちづくりと会社づくりをトータルで考える田口社長と社員の皆さま。その日常と非日常(晴れと褻)に触れてみませんか?

 

 

 

 

 

 

日付  H29年9月17日(日)~19日(火)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
お申込方法 メール(info@chiikino.jp)またはお電話
お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥地歌舞伎鑑賞の有無(鑑賞する・翌日から参加)
※地歌舞伎鑑賞はオプション企画〔無料〕です。
翌日18日のプログラムからご参加の場合は、その旨をお知らせください。
締切り 2017年9月11日(月)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。このフロアの天井は地上の噴水の底の部分にあたり、キラキラ揺らめく光が差し込んで、それが木材と相まってなんとも言えない優しい空間となっているそうです。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 10, 2017 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, お知らせ, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

古川ちいきの総合研究所

 

2017年3月3日(金)は佐賀市にて、
代表の古川が講師を務めさせていただきました。

 

講演のテーマは、
「豊かな森林資源を活かした森ではたらく!これからの地方創生」と題し、
山林所有者、林業、製材業、NPO団体、行政関係等、
約30名の方々にお集まりいただきました。

 

講演の会場は、佐賀市富士町古湯にある富士公民館(フォレスタふじ)。
佐賀の地域産材を使った木組みの天井と木格子が美しく、開放感に溢れる空間でした。

 

 

 

今回も講演では、林業×マーケティングの必要性について、
弊社がプロジェクト支援させていただいている地域での実践事例を交えて紹介し、参加者の方からは、このような感想をいただきました。

 

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■Aさん

マーケティングについては兼ねてより興味があり、書籍などで勉強してきましたが、世間に情報が溢れすぎていて、本質が掴めずにいました。今回の話を聞いてポイントを知ることができ、必要性、欲求性、物語性といった消費の三要素の捉え方、伝え方、バランスの取り方ひとつで、ただの風景や農産物、人に対し価値が生まれ、地域の営みを循環させられるのだと気づきました。やはり、改めてマーケティングは必要ですね。

 

 

■Bさん
違う価値観をもつ人へ、森から”非日常”を与える。非日常や価値観の差異がビジネスになる。日常と非日常のバランスを考える、といったメッセージが非常に参考になりました。

 

 

■Cさん
1つの価値感だけではなく、2つを組み合わせる。
コンセプト=”こうしたい”と思うこと、これを何年も継続ことが大切と思いました。今回、講演のテーマは林業でしたが、私は現在、公共施設関連の仕事に関わっており、施設を使った企画をどう立てていくのか、自分自身の仕事へのヒントをもらったような気がします。ありがとうございました。

 

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質疑応答の時間では、佐賀市内で農業を営む男性から、
「私は都市出身で、エコロジー思考に動かされて佐賀市へ移住して、農業をやっています。しかし、コンセプトはあっても売り方が分からない。都会の人がどのようなことを求めているのか?それを探りたいです。」

 

といった質問を受け、古川からは、

 

①百貨店、繁華街に足を運び、常に「市場のニーズ」を知ること。

②都会と自分の地域での「交流人口」を創出すること。

 

と、2つのポイントをお伝えしました。

 

移住当初はソトモノ目線で新鮮に映った地域での暮らしも、
時が経つ中で、自分にとっての日常へ変化します。

そのような中で、例えば定期的に、
移住や農業に興味あるソトモノ対象の体験型ツアーを企画すること、

 

このように、非日常感覚で地域を見る人との接点を持つことで、
かつて自分自身がソトモノだった頃の視点を振り返って、
どのような非日常に対し価値を認めてもらえるのか、知ることができます。

 

さらに、新たな交流接点を作ることで、
その地域のファンができ、農産物を買ってくれる顧客にも繋がります。

 

これは農業に限らず、林業でも、地域でのシゴト全般に言えるポイントですね。

今回の講演の内容をヒントに活用いただければ幸いです。

 

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なお、この度の講演は、佐賀市の地域おこし協力隊のKさんからの依頼で企画された内容でした。
参加いただいた皆様に感謝すると共に、このような機会を設けて下さったKさんに、重ねて御礼申し上げます。

 

 

最後に、会場の入り口付近に面白い展示物を見つけました。こちらは、5290年前の土埋木から作られた榧(カヤ)の将棋盤。
1997年3月、富士町上無津呂の林道工事現場から出土して、炭素年代測定の結果、
縄文時代前期に埋没した樹木であることが明らかになったそうです。

 

 

 

出土した時、とても状態がよかったことから、
製材してみると、見事に木目が表れたのだと教えていただきました。

 

木材では、表面的に見ると朽ちているような状態であっても、
製材加工によって驚くほど美しい木目が表れ、再び命を吹き返す素材のチカラは計り知れません。

 

このように、素材から最終商品ができるまで、長い歴史と目くるめく変化がありますが、
林業木材業の魅力であり面白さであると、
今回の講演を通じて、それぞれのシゴトについて考える機会としていただければ幸いです。

 

Posted by wpmaster on 金曜日 3月 3, 2017 Under pick up, すべての記事, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告