2013年最後の研究会となりました。

今回も、岐阜、滋賀、兵庫、長野、島根からお馴染みのメンバー、そして
奈良県吉野郡川上村の地域おこし協力隊、関東の大学生(林学・インターン)も交えて
賑やかな会となりました。

今回のディスカッションの大きなテーマは、

 

★原木高騰等の現状と増税後の戦略

またそれにも関連して、

★立木情報のニーズとマッチング

 

の2つです。

今年後半に話題となった、原木価格の高騰、それに伴う、製材業採算性の悪化という
厳しい現状を各自報告した後、果たしてその原因は何なのか、対処法は、について議論しました。

地域により差はあるものの、どこの原木市場でも価格が高騰し、

住宅側から高まる需要に対して製材メーカーが「製品を作れない」ほど、
原木が不足している現状があります。

いったん価格の上昇は打ち止まった様子ですが、今回の原因としては

 

①増税前駆け込み需要

②バイオマス・チップ材への補助

に加え、

③メーカー・流通が在庫ストックを持たない傾向にあることにより、急激な需給調整ができない

 

等の理由が挙げられました。
様々な要因が重なった形ですが、いずれにせよ今回のような事態に対応すべく手法はあります。

・今回の需要増を見越して、去年から原木ストックを増やして 対応できた

・日頃から積み重ねた全国的なネットワークにより原木を集荷した

・山側との提携により少しでも安定的に原木集荷できた

 

など報告がありました。

また、大事なのは今後どうするかです。

来春の増税、さらに8%→10%の消費増税があります。

それに向けて、継続して「木」に対する欲求性を高め、業界としての需要増加を図ること。
個々の企業の見込み顧客を開拓しておくことが重要となります。

 

その具体的な手法については、研究会メンバーが日々実践していることをシェア、
継続と発展あるのみ!です。

また、2つ目のテーマは

★立木情報のニーズとマッチング

 

今回の事態にも関連して、山側が持っている立木・原木情報を
いかに川下とのwin-winな関係作りに活用できるかという議論も行いました。

 

これは、林業、製材業、工務店、そしてそれらを複合した業態、
それぞれの代表者が揃う研究会ならではの、率直な議論ができたと思います。

 

2014年も、研究会は続きます。

1~3月度は、新規会員募集中!!初回の体験受講は無料となっておりますので、

お気軽にご参加ください。

 

1月度 ・・・ 1月24日(金)
2月度 ・・・ 2月21日(金)
3月度 ・・・ 3月28日(金)

 

他地域の熱き同業者と、経営ディスカションを交わしたい方!ご参加お待ちしています!

Posted by admin on 金曜日 12月 20, 2013 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

今年最後の国産材ビジネスセミナー@東京 を開催しました。

今回は男性6名、女性5名という構成で、女性比率も高くなってきました。

 

テーマは「ニッポンの住宅動向」ということで、

まずは古川から、林業・製材サイドから見た「木材(国産材)売上方程式」を解説。
最終需要先としての工務店・建築業に対してどのような提案をすべきか、
分解して考えました。

次に、 住宅産業(林業の川下産業としての)ビジネス法務 として、

小林から、なぜ住宅業が「クレーム産業」といわれるのか、
その特殊性から考察をし、

関わる法律を上位~下位で整理しました。

 

岩井からは、11月に開催しました現地研修(飛騨高山)の報告。

工務店の枠を超えたチャレンジの事例や、地域での森林資源の活用について

ルール化をしました。

 

 

ふたたび古川より、

住宅市場動向 / 住宅10ニーズ

についてレクチャーしましたが、

 

ここで改めて、平成24年度の需要別原木消費量を分析してみました。

製材用材、パルプ・チップ用材、合板用材、その他 と分け、

それぞれ㎥においてのシェアを計算し、

平均的な㎥単価をかけて生産額ベースにすれば、

 

市場規模で言えば、製材用材のシェアが7割を超えます。

 

この結果を見れば、いま流行しつつあるバイオマス利用等に向いて林業を行っていくのか、
やはり 工務店への建築材需要をしっかりとつくっていくべきなのか、

答えが出る気がしませんか?

 

「林業を育てるのは工務店である」

と、いかに工務店業が林業・木材市場にとって重要かが、確信できるような結果です。

 

林業サイドも、しっかり工務店について知ることが必要です。

 

ゲスト講座では、アミタ株式会社総合環境ソリューション営業グループの猪又氏から

最新のCSR事情と、CSRを担うべき人材に求められるもの、

そして企業のマーケティングにおけるCSRの位置づけと考え方についてレクチャーいただきました。

 

最後に、古川から2013年の国産材7大ニュースを!

 

①木材利用ポイント運用開始

②消費税前駆け込み需要(!?)

③原木価格の高騰

④CLT(Cross Laminated Timber)

⑤大型木造公共建築の建設

⑥バイオマス発電所の乱立

⑦林業界、メディアからの注目

 

みなさまにとって2013年はどのような一年だったでしょうか?

来年からも激しい動きとなりそうな国産材。

 

メディア等からも注目度が高まりつつありますが、しっかりと数字を抑え、
ビジネス としての国産材をつくってまいりましょう。

 

 

Posted by admin on 土曜日 12月 14, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

2013年最後の国産材ビジネスセミナーは、12月14日(土)開催!

川上~川下の枠を超えた、熱い仲間達との忘年会もあります!

初めての方も歓迎しております。みなさまふるってご参加ください。

 

◆◆◆12月度国産材ビジネスセミナー◆◆◆

■日時 : 2013年12月14日(土)
Aコース(基礎編):14:00~18:00
Bコース(実践編):13:00~14:00(14:00以降も無料で受講OK!)

■場所 : 2東洋海事ビル(東京都港区新橋4-24-8 )
http://goo.gl/maps/0uPNt

■内容 :

★業界知識編★

【ニッポンの住宅動向】
・工務店業とは?
・住宅の構造と部材
・住宅10ニーズ
・工務店の営業ノウハウ
・木製家具、コモノ動向
・住宅産業(林業の川下産業としての)ビジネス法務

★マーケティング編★

【マーケティング実践編】
・木材売上方程式
・B to B/B to C 営業
・チラシとDMマーケティング

★ゲスト講座★
「企業CSRの現状とこれから
~マーケティングに活きるCSRとは?~」

 

■講師 :

古川大輔(㈱古川ちいきの総合研究所)
小林洋光(㈱トビムシ)
岩井有加(㈱古川ちいきの総合研究所)

ほか

 

■費用 :

Aコース(基礎編):12,600円(税込)/学生6,200円(税込)
Bコース(実践編)21,000円(税込)/学生10,500円(税込)

※ご新規の方は、お申込み時にお知らせする口座へ、事前お振込みをお願いいたします。
※振込手数料はご負担ください。

 

■定員(先着) :

Aコース(基礎編):20名
Bコース(実践編):10名

■お申込み :

1)貴社名
2)参加者ご氏名
3)電話番号
4)メールアドレス
5)懇親会のご出欠
6)希望コース(Aコース基礎編/Bコース実践編)

を明記の上、
info@chiikino.jp または FAX 06-7878-6326

「国産材ビジネスセミナー事務局」までお送り下さい。

 

みなさまふるってご参加ください!

セミナー概要はこちら
https://chiikino.jp/blog/?page_id=22

Posted by admin on 土曜日 12月 14, 2013 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 国産材ビジネスセミナー(東京)
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