今年最後の国産材ビジネスセミナー@東京 を開催しました。
今回は男性6名、女性5名という構成で、女性比率も高くなってきました。
テーマは「ニッポンの住宅動向」ということで、
まずは古川から、林業・製材サイドから見た「木材(国産材)売上方程式」を解説。
最終需要先としての工務店・建築業に対してどのような提案をすべきか、
分解して考えました。
次に、 住宅産業(林業の川下産業としての)ビジネス法務 として、
小林から、なぜ住宅業が「クレーム産業」といわれるのか、
その特殊性から考察をし、
関わる法律を上位~下位で整理しました。
岩井からは、11月に開催しました現地研修(飛騨高山)の報告。
工務店の枠を超えたチャレンジの事例や、地域での森林資源の活用について
ルール化をしました。
ふたたび古川より、
住宅市場動向 / 住宅10ニーズ
についてレクチャーしましたが、
ここで改めて、平成24年度の需要別原木消費量を分析してみました。
製材用材、パルプ・チップ用材、合板用材、その他 と分け、
それぞれ㎥においてのシェアを計算し、
平均的な㎥単価をかけて生産額ベースにすれば、
市場規模で言えば、製材用材のシェアが7割を超えます。
この結果を見れば、いま流行しつつあるバイオマス利用等に向いて林業を行っていくのか、
やはり 工務店への建築材需要をしっかりとつくっていくべきなのか、
答えが出る気がしませんか?
「林業を育てるのは工務店である」
と、いかに工務店業が林業・木材市場にとって重要かが、確信できるような結果です。
林業サイドも、しっかり工務店について知ることが必要です。
ゲスト講座では、アミタ株式会社総合環境ソリューション営業グループの猪又氏から
最新のCSR事情と、CSRを担うべき人材に求められるもの、
そして企業のマーケティングにおけるCSRの位置づけと考え方についてレクチャーいただきました。
最後に、古川から2013年の国産材7大ニュースを!
①木材利用ポイント運用開始
②消費税前駆け込み需要(!?)
③原木価格の高騰
④CLT(Cross Laminated Timber)
⑤大型木造公共建築の建設
⑥バイオマス発電所の乱立
⑦林業界、メディアからの注目
みなさまにとって2013年はどのような一年だったでしょうか?
来年からも激しい動きとなりそうな国産材。
メディア等からも注目度が高まりつつありますが、しっかりと数字を抑え、
ビジネス としての国産材をつくってまいりましょう。