11月23日(金)‐25日(日)の3日間は愛知県豊田市にて、A館T-FACE9F とよた子育て総合支援センター『あいあい』リニューアルに合わせてウッドトイ・カーニバルが開催されました!

3日間で来場者は約6,000人ということで、多くの方にご来場いただき、子供たちは豊田市の木で作った遊具やおもちゃでおもいっきり遊べる3日間となりました。

同イベントでは、地域材利用拡大プロジェクトからご支援をしている「一般社団法人ウッディーラー豊田」が豊田の木から蒸留したオリジナルフレグランスが作れるワークショップを行うということで、25日(日)に、サポートスタッフとして参加しました。

 

 

 

とよた子育て総合支援センター「あいあい」とは?

子育て支援センター「あいあい」は、豊田市が管理する子育てに関する総合支援を行っている施設で、専門スタッフが子供の食事、睡眠、遊びなどのお悩み相談の対応、お母さま方のコミュニティづくりのためのサークルや育児に関する講座開催や情報誌発行などまで行っています。

駅に隣接する百貨店内に設置されているため、公共交通機関や自家用車でのアクセスも良くリニューアル前から多くの方に愛用されている施設でした。

今回のイベントは、2か月間同施設を閉鎖し、前面木質化などを行いフルリニューアルしたということもあり、

豊田市内および豊田市周辺市町村のお子様がいらっしゃるご家族が大注目するイベントとなったようです。

 

 

「森づくり」のまち、豊田の山から癒しをお届け

 

3日間のイベントの内、25日(日)に一般社団法人ウッディーラー豊田では、オリジナルフレグランスづくりのワークショップを行いました。

今回は、クロモジ、スギ、ヒノキのアロマウォーターを来場者にお好みでブレンドしていただき、専用ボトルに詰め込んでお持ち帰りいただきました。

 

会場では、実際に蒸留器を使ってクロモジのアロマウォーターと精油を抽出していました。

科学の実験のような雰囲気に、子供たちも興味津々、親御さんも初めて見る方がほとんどで、

普段アロマオイルを使用している方にも抽出前の材料から知っていただく貴重な機会となりました。

 

普段の生活からは、林業や森づくりと聞くとイメージできない遠い存在と思う方も少なくはないと思いますが、フレグランス、香りを通して身近な存在に感じていただくことが出来たのではないでしょうか。

日々の生活を癒す香りは、実は家から近い場所から採れる材料から出来るということを知っていただければ、

森林、木材への愛着も深まることでしょう。

 

しかしながら、一般社団法人ウッディーラー豊田では、アロマオイル事業がメインというわけではございません。

既に最近の豊田市街地を歩いたことがある方は、ご存知の方もいるかもしれませんが、豊田市産材の木を使った家具や、建築物のデザインやコーディネートを行っています。

歩道に設置されたプランターやベンチ、バス待合室など様々な所に「クラフトウッド」、「メーカーウッド」のロゴマークが見ることが出来ます。

弊社ブログでも、去年のクリスマスシーズンにご紹介しておりますので、是非ご覧ください。

愛知県豊田市のイルミネーションに注目!

 

豊田市は、クルマや工場、スタジアム、先進技術やエコなど言わずと知れた、世界に誇れる「ものづくり」のまちでありながら、林業が息づく「森づくり」のまちでもあります。

これからもどんどん増える、街中での市産材を使ったオブジェクトや建築、一般社団法人ウッディーラー豊田の活動に是非注目下さい。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 11月 26, 2018 Under pick up, すべての記事

 

西日本では、紅葉が見ごろを迎え、立冬も過ぎ朝夕の冷え込みが厳しくなってきた11月18日(日)、大台町林業総合センター研修室にて、みえ森林・林業アカデミー第1回公開講座が開催されました。

(みえ森林・林業アカデミーFacebookページ:https://www.facebook.com/miemorimanabi/photos/a.260213024750158/344476132990513/?type=3&theater

みえ森林・林業アカデミー(三重県林業大学校)の来年4月からの開校を記念して、新たに始まる講座の一部を体験していただく機会として、誰でも参加可能の公開講座ということで、記念すべく第一回に、講師、全体コーディネーターとして弊社代表古川が登壇しました。また、他にも、宮川森林組合 林業振興課 中須真史 様、トヨタ自動車(株)社会貢献推進部社会貢献プログラム室  國友淳子 様、ノースジャパン素材流通協同組合 営業企画部 次長 八柳芳昭 様が講師として集まり、各講師の講演と参加者の質疑応答を交えたクロストークを行いました。なお、森林組合職員、素材生産業者、行政、その他含め約30名の方のご参加がありました。

今回のテーマは、「森林資源の新たな活用」。多様化する世の中の需要や、改めて見出される隠れた需要への対応がビジネスチャンスへとつながる中で、これまでとは違った新たな視点による森林資源の活用について考えました。

 

 

林業、地域、企業、自分を変える

林業の定義(領域)は、自分たちで決めよう。「日本の林業どうあるべきか」ではなく、「自分たちがどうありたいか」が重要であるというお話をさせていただきました。

「林業を変える」「地域を変える」というビジョンはもちろんありつつ、実際は、自分が作りたいもの、サービスを届けたい人に送るという「経営力」が重要であります。

そこで、一人、一企業だけで行うだけではなく、地域で関わり合う全員でチームとして動く必要が出てきます。自分の分野は、素材業だから、流通だから、加工メーカーだからと視野を狭めるのではなく、最終顧客に商品を届けるチームとしてブランドを確立していくことも1つの方法です。

また、ブランド=ビジュアル(見た目)ではないというお話もさせて頂き、林業のブランドを作るというのは、その土地、地域ごとの気候風土や樹種・品種、施業方法、時間軸(歴史)に基づいて、立地(商圏)・規模(物流)を考えて作り上げていくべきものであり、他地域の実際の経験してきた事例も一部紹介させていただきました。

 

収益機会のBefore⇒Future

素材生産業者の方は、丸太を原木市場に出すのかは仕事かもしれません。しかし、もっと森を楽しむ仕事はあるのではないでしょうか。

かつて(before)は、山には桜や紅葉、名所の借景などの文化・景観的要素、ハイキングやキャンプといった自然環境を活かしたアクティビティがありました。ただ、木材といっても、原木から構造用材になる以外に、今後(after)は、内装材、家具・小物(ノベルティ)、シロップや精油など様々な商品、森林空間の体験では、森林セラピーや森林浴などへとマーケット(顧客層)の展開、拡大すべくニーズが高くなっています。

全国では新しい森林の収益モデルが数多く生まれ始めています。森林には、林業におけるA材品質を高めることが重要(前提)としても、単に丸太を生産するだけではない、「自分の好き」から利益を生み出す可能性が秘められているのです。トヨタ自動車様(フォレストチャレンジ)、ノースジャパン素材流通協同組合様(薪ビジネス)、宮川森林組合様(アロマ、燻製チーズ)の新しい事例を踏まえ、

 

1)ニーズを聞いて、自らマーケットを作り、変革し動くこと

2)世間のニュース、流行、時流を捉えて、アンテナを張ること

 

をポイントとして、お伝えさせていただきました。なおクロストークでは、担い手の課題がでましたが、林業が、いつごろの原木単価に戻れば、補助金なく経営が出来るのかというのをまず計算し経営努力を日々行いつつ、そのうえで、林業だけで稼ぐというのでなく、自分自身が森ではたらく!楽しさを、色々な趣味をしていくことが大事ということも話題が広がりました。

講演後に、改めて、弊社としてまとめますと、

 

●野性(情理)をもって森と共に「多趣味」で仕事をする

●知性(合理)でもって経営を強く「多収益」を得る

 

そのための林業のプロたちだけではない、新たなマーケットは結果うまれてくるもので、まずは森に対して「交流人口」「参加人口」を増やそう!と、著書「森ではたらく!27人の27の仕事」を紹介しつつ、現在、全国で増加している林業大学校の中で、来年度の「みえ森林・林業アカデミー」の講座に期待すべくことをお伝えさせていただきました。

参加者の声

【県職員:Y様】

マーケティングの中身について、本講義の方で是非伺いたいと思いました。特に、マーケティング1.0~3.0を事業体にどう理解、実践してもらうかについて、掘り下げてみたいところです。また、県としても「定時、定量、定質」をキーワードに事業展開しようとする中で、QCDを林業でどのように実践していくかについても大変興味があります。

 

【市職員:U様】

トータル林業について、吉野林業などの全国の事例も参考になりました。市としては、尾鷲ヒノキの販路拡大をしたいが、構造材は頭打ちであるため、差別化された内装材に目を向けるべきか、木工製品なども含めて、具体的な事業に対する詳細をもっと知りたくなりました。

 

【公益社団法人職員:S様】

林業の顧客は誰なのか、今まで思っていた以上に様々な人が森を愉しむことが出来ても良いのではないかという視点が自分が関わる事業の参考になりました。あらゆる世代や地域を対象に、森や林業に親しみを持ってもらえる活動(森林環境教育や木育)を推進していきたいと思います。

 

 

さいごに

林業×地域×マーケティング×リクルートに係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 11月 19, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

 

猛暑、地震、台風、厳しい自然災害に見舞われた夏を乗り越え、

すっかり涼しい秋となった10月27日(土)、

新大阪にて今年度に入り第3回の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は初参加者の方が2名、他にもお久しぶりにご参加いただいた方も数名と、さらに2名の講師にご登壇いただき、密な研究会となりました。「継業」「副業」「地域一番」「官民一体の裏話」「産業ではなく生活ビジネスで1億以上」「住民のためという偽りない想い」等がキーワードでした。

 

今回のメニュー

【1】各社近況報告

【2】初参加者ご紹介

【3】ちいきの総研より情報提供

・ドイツの森林ビジネスの今(ちいきのインターン生のドイツ3週間奮闘記)

・今月のマーケティング報告

【4】特別ゲスト講演

・講演①:『一周廻って、地域一番(地域信頼)とは何か。官民一体の本質。』

・講演②:『生きる・死ぬ、までのトータルサポート事業とは!?』

【7】ちいきの総研より情報提供

・今月のマーケティングトピックス

【8】まとめ

 

 

ゲスト講座

弊社の研究会や、イベント、講演では度々テーマに挙げている

「理念と利益」

皆様は自社のどこに理念を設定し、どこで利益を採るか。その利益はどの理念に使うか。

これらを、明文化、組織に浸透化し、しっかり説明することが出来るでしょうか。

理念の体現と利益の実現は、どのようにPDCAが出来ているでしょうか。

弊社では、「理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言」を信条に、

地域経営・企業経営を持続可能にしていく戦略支援を展開していますが。

今回は、代表古川と近しくさせていただいているお2人のゲストに講演いただきました。

 

まず、1名からは、官民一体、住民参加型の生活インフラ事業における「福祉」「地域信頼」の視点から理念と利益のお話です。行政から出向している事業長は、まずこうお話されました。

 

「地方創生っていうのは、自治体が消滅することではない。

あのおっちゃんのお店がなくなる、あのおばぁちゃんの料理がなくなる、

小さなコミュニティがなくなる、笑顔がなくなる、そういうところなんです。」

 

と地方自治体(行政)から出向し、新組織で務める事務局長。

 

1)赤字事業であっても地域住民にとって、無くてはならないインフラや施設を守る。(行政視点)~名もなき村から、大手商社への営業~

2)赤字事業を補填出来る、営利事業を確立する(民間視点)~1000人の村で1億円/年をつくるライフビジネス。~

3)複数視点を掛け合わせた事業を展開する(例:移動販売事業に訪問医療を合わせる)

そして、ビジョンとしては、直近の収益だけでなく、10年後、20年後、地域住民が幸せになる事業を生み出す。

行政的視点で理念に偏るのではなく、とはいえ民間的視点で利益だけにこだわるのではなく、自社以外の地場産業を考慮した理念と利益の戦略バランスが取れた、事業紹介をしていただきました。なお、本日ゲストでお越しいただいた自治体職員の、営業苦労、組織立ち上げの苦闘なども、あり、ディスカションがより深まってゆきました。

また、もう1名のゲスト講師は、中小企業こそが日本を作るという信念ある経営コンサルタントから。

1)大手企業との差、売りっぱなしビジネスの終焉、顧客トータルサポート事業とは何か。

2)社長の右腕「幹部」の育成について大切なこと

3)SNSを利用した「広報・販促」の方法

といった3つのテーマに置いて、多岐にわたるアドバイスをしていただきました。

特に幹部育成については、「まず、社内で経営者が一番勉強しているか。」「自分でやっている以上のことを部下はやらない。」との言葉がとても印象的であり、

SNSでの情報発信についてもそもそも向いている商品、向いていない商品があること、効果を発揮するには継続が重要であり、悪い方向にレビューされないマネジメントが重要であることなど、鋭い視点からアドバイスをいただきました。

今回ご参加いただいた方は、特にニッチな顧客をターゲットとした時、1つの地域での事業展開をしていく時に必要な経営のヒントをお伺いしました。

古川ちいきの総研としては、これら本質を捉え、時流に適応することとして「まとめ」をいたしました。

 

・理念と利益の設計(身近な人を良く見て、一生のお付き合いを)

・4つの戦略事業の構築(主力、補助、刺激、開発を利益から理念へと戦略的に)

・多業収入の構築

・隣接異業種へのビジネス創造(パラレルキャリアの時代へ)

・山林所有者はBS、半官半民がPL、消費者住民がCF (地域3者の連携と参画する財務視点)

 

 

参加者の声

【公務員S様】

自社の利益、顧客の満足、どちらが先かということを再度自分事化して考えてみる必要があると思いました。「継業」というキーワードがありましたが、今年度から退職した先輩の業務を引き継いだ自身もある意味「継業」したのだと考え直してみると、今の仕事の意義が違ったものに見えてきました。

 

【工務店O様】

林業関係の経営者の方が中心の勉強会だと思っていましたが、異業種の方も多く集まり、皆様々な視点からのコメントがあり、大変勉強になりました。ゲスト講演では事業の目的設定、地域コミュニケーションの考え方が大変参考になりました。

 

【機械問屋T様】

頭の中でふわふわ考えていたことが具体的な言葉となりました。自分1人で考えるよりも様々な立場、業種の人と話せることが研究会のメリットだと感じます。今後は、もっとテーマを絞った部会のようなものがあると良いと思います。

 

【デジタルサービスI様】

久しぶりに参加できて、新しい出会いがあり、刺激的な機会になりました。出口様の講演の『生きるから死ぬまでのトータルサポート事業は、「消費者への責任と恩返し」』、この言葉が一番印象に残りました。

 

【山林所有T様】

色々な話が聞けてよかった、2万円の価値はありました。ありがとうございました。古典を読むべし、との内容があったが賛成。今度はもっと深い内容を聞きたいと思いました。

 

【木材加工K様】

「会社を存続させる」という使命感を、より、強く感じさせていただいた。次回は夜の部も参加します。

 

 

さいごに

また、今年度は残り2回(12月、2月)の研究会を新大阪で開催予定です。

12月は、12月15日(土)を予定しております。

是非、今回は参加できなかった方、初めて研究会を知った方も、参加をご検討いただけますと幸いです。

研究会内容の詳細は、以下のURL(大阪・経営実践研究会紹介ページ)からご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

今後は本研究会のネットワークを活かした、新たな取組みも企画していく予定です。

リリースを、お楽しみにお待ちください。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 11月 2, 2018 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)
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