地域工務店の完成見学会。棟梁の自宅兼事務所です。

そこには、自ら産地へ足を運び、木材を選んだときの写真が飾られていました。

 

木を愛する工務店と、山づくり・製品づくりを手掛ける産地メーカー、

そして、両者をつなぎコーディネートした流通店。

 

3者の連携プレーで完成した住宅には、選び抜いた天然乾燥の梁材が、

メインのリビング空間に、しっかりと据えられ、

来場した100組以上の見学者の目にも、しっかりと焼き付けられました。

 

Posted by admin on 土曜日 3月 28, 2015 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

2014年度最終回の開催となりました、経営実践研究会[国産材ビジネススクール]in大阪。

今回も3人のゲスト講師をお招きし、充実した内容となりました。

 

■「林業人材育成のこれから~人こそ林業振興の本質~」

一人目は、林業における人材育成について、長年公的機関で携わってこられたS氏よりご講演。

●技術論に終始して、体系的な育成プログラムがないこと

●作業員ではなく「指導者」の育成が行われていないこと

といった課題がある中で試みられた、先進的な研修内容のご紹介がありました。
ワークショップ形式で、作業安全と対策を洗い出し、マインドマップに落とし込む作業は、
製材業におけるオペレーションでも利用できる手法であり、

さっそく次回の研究会で実践を予定しています。

 

 

「個人企業が世界ビジネスへ!~変わる製造業、事業連携とバリューチェーン~」 

二人目は、異業種からのゲスト講師。

激変する家電製造業界で、事業連携やM&Aを活用しながら、小ロットのオリジナル家電製造を手掛けるI社よりお越しいただきました。

「バリューチェーン」の考え方に基づき、
顧客ニーズに応じた製品企画、製造、品質管理や流通までをマネジメントし、
ニッチ市場を突いて価値創造するユニークな取り組みをご紹介いただきました。

技術革新によりニーズを形にする力が高まったことで、個人が世界を相手にビジネスすることも可能であり、
また東京一極集中が終焉を迎えることで広がる、地方の新たな可能性についてもご講演いただきました。

 

「連携がうまくいくコツは、バリューチェーンにおけるすべての主体(事業者)が、

エンドユーザーに喜ばれることを考えること」

 

という言葉が印象的でした。

林業バリューチェーンにおいても、林業従事者が最終消費者(施主)に触れる機会は極めて少ない中で、
いかに事業連携しながら顔が見える関係で、エンドユーザーに価値を届けられるか。

そのために必要な人材として、川上~川下の専門知識を備え、
連携構築するPM(プロダクトマネジャー)の存在がキーになることがわかりました。

 

「地方創生の理論と現実~地域商社の6年に見る、地域ビジネスの可能性~」

三人目は、「地方創生の理想と現実」として、木材を活かした地域商社の事例紹介をいただきました。

地域再生には、「木材」の加工流通改革とともに、「人材」をいかに集め、移住や起業を支援するか、
両輪の取り組みが重要であることが示されました。

新商品を新販路に売っていく難しさ、製造現場の試行錯誤など、さまざまな苦労話もあり、

「仕組み」づくりと、日々の地道なオペレーション、営業活動の、両方が欠かせないことも実感できました。

 

 

毎回、多彩なゲストとともに、

レクチャーだけでなく参加者が主体的に行うディスカションを織り交ぜた、経営実践研究会。

2015年度(2015年4月~2016年3月)も開講いたします!

 

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4月度 経営実践研究会 大阪  4月24日(金)

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■日時:2015年4月24日(金)

14:00~18:00 + 懇親会

 

■場所:大阪市淀川区西中島2-15-13 第3シルバービル5F

 

■内容(予定):

1.オペレーション編ディスカション「製造現場編」

リアルを徹底議論!原価、棚卸、粗利管理・・みなさんどうしていますか?

 

2.ゲスト講座

「林業人材育成のこれから~人こそ林業振興の本質~」第3弾

異業界ノウハウを導入した林業教育プログラムとは?具体事例から学ぶ。

 

3.2015年度の林業、木材、建築業界 by古川総研

中古住宅、リノベーションの法制度、国家予算の動き。

 

4.ちいきの総研 コンサル事例紹介 by古川総研

マーケティング入門編(おさらい)

 

 

■受講料

単発受講の場合:1社につき 2万円(税別)

※初受講の企業様は無料体験実施中
※年間受講の方は別途お申込みください

■懇親会

18:30~20:30

 

 

★★ご参加お待ちしています!★★

ご参加をご希望の方は、メール(info@chiikino.jp)またはお電話(06-7878-6376)にて、お申し込みください。

お得な年間受講も受付しております。詳細はお問い合わせください。

 

 

Posted by admin on 金曜日 3月 27, 2015 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

とある製材所の事務所で活躍する、薪ストーブ。

工場から出る端材を、勢いよく燃やしています。

その横では次に燃やす薪を乾かして、一石二鳥。

 

この製材所で出る端材は、チップ会社等に出荷するとともに、

ご近所の方が家庭暖房用に持っていき、ほぼ消費されるそうです。

 

地域に暮らす価値とは、

売電で収入を得ること?発電した電気を使えること?

それだけではないのかもしれません。

 

Posted by admin on 月曜日 3月 23, 2015 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

まちづくりの一環として行われた、地域住民が集まる、森の中のイベント。

「最近の子どもたちは、自然の中で遊ばない。」

こんな声をよそに、子ども達は大はしゃぎ。

 

この日はたくさんの大人が見守っていたので、安心して遊べたのでしょうか。

 

 

Posted by admin on 日曜日 3月 22, 2015 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

「経営実践研究会の、林業版をやりたい!」

東京では色々な業種業界が集まる国産材ビジネスセミナー。
大阪では製材メーカー、流通店、工務店、そして林業会社が合同で
経営実践研究会(国産材ビジネススクール)を毎月開催しておりますが、

 

”林業特化型”の研究会をぜひ!

というお声を受けて、
今年度、過去のセミナー顧客やコンサル顧客のみを対象に、全5回にわたり名古屋で研究会を開催いたしました。

 

東海・中部エリアの林業会社の経営陣が集い、以下のようなテーマで議論を重ねて参りました。

 

第1回 ビジョン構築と目標林型
・「林業」とはそもそも何か。
・林業経営形態の整理(所有と非所有、規模と立ち位置)
・行政支援の理想とは
・森林ビジョンと森林経営計画(その理想と現実)
・選ばれる林業事業体(顧客設計)
・ ブランド化における戦略差別化7要素。

第2回 作業の生産性と安全性
・日本と海外の共通性と差異性
・事故事例と対策(ディスカション)
・林業機械の種類と活用方法
・欧州の安全教育[ゲスト講演]

第3回 マーケティングと経営革新 ~森林・林業の多角化経営~
・森林コミュニティと顧客接点づくり
・「森ではたらく!」にみる6次産業化とは。
・国産材販路開拓
・森林所有者への営業の極意
・林業事業体ブランド化に達する経営チェックリスト

第4回 管理会計と経営管理
・林業会社の決算書とは?
・利益の出し方、活かし方
・数値目標の立て方

第5回 各社経営戦略発表会

(参加者各位によるプレゼン&ディスカション)

”遠くの同志”という関係性の中で、
経営のリアルな数字もオープンにしながら、
毎回、熱い議論が 繰り広げられました。

また弊社で作成した「林業事業体経営チェックシート」というものから、各社の得意分野を確認。

立地・規模・ブランド(のれん)によらない、単体の林業事業体としての経営力を客観的にチェックし、
自社の立ち位置、自社の特徴、自社の今後の方向性を確認することも行いました。

 

メンバーは、30代の若手の林業経営者。

自社林の施業、素材生産請負、土木業と兼業などスタイルはさまざまですが、

林業作業のクオリティを高めるとともに、
多角経営、いわゆる六次産業化にも取り組み、
これからの「林業」のカタチをつくる、新進気鋭の林業会社ばかりです。

今後の林業界において、確実にけん引役になっていくみなさまです。

「林業機械、安全性、ビジネスモデル、すべてに関する知見を豊富に蓄えることができてよかった」

「施業や現場管理のみならず、“経営”について議論できた研究会だった」

「それぞれの会社の取り組みは、すべて参考になるものであった」

「事故などの具体的な事例が非常に勉強になった」

「林業経営者どうしのホンネの話し合いができ、お互いの厳しい現実も知ることができ、励まし合えた」

「林業はやるべきことがたくさんある、次回はうちの社員も参加させたい」

「新しい出会いもいただけました」

「各社の人件費ぶっちゃけトーク等よかった!」

「ビジネスのフレーム枠による経営確認と各社の現況そのバランスの大切さをしれた」

「人材の流動化やバイオマス等幅広い話も楽しかった」

「自社を再確認(客観的に)することができた」

「林業の今後の可能性について、情熱を持っている方と会うことで、いつも元気を頂いた!」

といったお声をいただきました。

 

林業経営における一冊の教科書ができるほど、濃密な議論を重ねることができました。5回分の弊社作成のテキストは、100ページを超えるものとなりました。

参加いただいた経営者のみなさま、誠にありがとうございました。

古川が「森ではたらく!(学芸出版社」でも書いていますが、「林業がどうあるべきか?という大きく不確かな話ではなく、個々人の経営者が自分のかかわる地域でどうなっていきたいか。そこに尽きる。」ということ、小さな活動の積み重ねから、未来が一歩ずつ変わっていくと。 それが林業の未来だと。

今後も、何らかの形で、さらに仲間を増やしながら、林業特化型の研究会を開催していく予定です。

ご期待ください!

 

 

Posted by admin on 土曜日 3月 14, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, セミナー報告
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