「経営実践研究会の、林業版をやりたい!」

東京では色々な業種業界が集まる国産材ビジネスセミナー。
大阪では製材メーカー、流通店、工務店、そして林業会社が合同で
経営実践研究会(国産材ビジネススクール)を毎月開催しておりますが、

 

”林業特化型”の研究会をぜひ!

というお声を受けて、
今年度、過去のセミナー顧客やコンサル顧客のみを対象に、全5回にわたり名古屋で研究会を開催いたしました。

 

東海・中部エリアの林業会社の経営陣が集い、以下のようなテーマで議論を重ねて参りました。

 

第1回 ビジョン構築と目標林型
・「林業」とはそもそも何か。
・林業経営形態の整理(所有と非所有、規模と立ち位置)
・行政支援の理想とは
・森林ビジョンと森林経営計画(その理想と現実)
・選ばれる林業事業体(顧客設計)
・ ブランド化における戦略差別化7要素。

第2回 作業の生産性と安全性
・日本と海外の共通性と差異性
・事故事例と対策(ディスカション)
・林業機械の種類と活用方法
・欧州の安全教育[ゲスト講演]

第3回 マーケティングと経営革新 ~森林・林業の多角化経営~
・森林コミュニティと顧客接点づくり
・「森ではたらく!」にみる6次産業化とは。
・国産材販路開拓
・森林所有者への営業の極意
・林業事業体ブランド化に達する経営チェックリスト

第4回 管理会計と経営管理
・林業会社の決算書とは?
・利益の出し方、活かし方
・数値目標の立て方

第5回 各社経営戦略発表会

(参加者各位によるプレゼン&ディスカション)

”遠くの同志”という関係性の中で、
経営のリアルな数字もオープンにしながら、
毎回、熱い議論が 繰り広げられました。

また弊社で作成した「林業事業体経営チェックシート」というものから、各社の得意分野を確認。

立地・規模・ブランド(のれん)によらない、単体の林業事業体としての経営力を客観的にチェックし、
自社の立ち位置、自社の特徴、自社の今後の方向性を確認することも行いました。

 

メンバーは、30代の若手の林業経営者。

自社林の施業、素材生産請負、土木業と兼業などスタイルはさまざまですが、

林業作業のクオリティを高めるとともに、
多角経営、いわゆる六次産業化にも取り組み、
これからの「林業」のカタチをつくる、新進気鋭の林業会社ばかりです。

今後の林業界において、確実にけん引役になっていくみなさまです。

「林業機械、安全性、ビジネスモデル、すべてに関する知見を豊富に蓄えることができてよかった」

「施業や現場管理のみならず、“経営”について議論できた研究会だった」

「それぞれの会社の取り組みは、すべて参考になるものであった」

「事故などの具体的な事例が非常に勉強になった」

「林業経営者どうしのホンネの話し合いができ、お互いの厳しい現実も知ることができ、励まし合えた」

「林業はやるべきことがたくさんある、次回はうちの社員も参加させたい」

「新しい出会いもいただけました」

「各社の人件費ぶっちゃけトーク等よかった!」

「ビジネスのフレーム枠による経営確認と各社の現況そのバランスの大切さをしれた」

「人材の流動化やバイオマス等幅広い話も楽しかった」

「自社を再確認(客観的に)することができた」

「林業の今後の可能性について、情熱を持っている方と会うことで、いつも元気を頂いた!」

といったお声をいただきました。

 

林業経営における一冊の教科書ができるほど、濃密な議論を重ねることができました。5回分の弊社作成のテキストは、100ページを超えるものとなりました。

参加いただいた経営者のみなさま、誠にありがとうございました。

古川が「森ではたらく!(学芸出版社」でも書いていますが、「林業がどうあるべきか?という大きく不確かな話ではなく、個々人の経営者が自分のかかわる地域でどうなっていきたいか。そこに尽きる。」ということ、小さな活動の積み重ねから、未来が一歩ずつ変わっていくと。 それが林業の未来だと。

今後も、何らかの形で、さらに仲間を増やしながら、林業特化型の研究会を開催していく予定です。

ご期待ください!

 

 

Posted by admin on 土曜日 3月 14, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, pick up, すべての記事, セミナー報告
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