2月9日(土)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第二回が開催されました。

 

前回のマーケティング基礎に続いて、今回はマーケティング応用ということで販促ツール(チラシ、ダイレクトメール等)の活用についてのレクチャーを中心にお話をさせていただきました。それでは講義の内容を少しご紹介させていただきます。

 

 

DM集客におけるポイント~7つの感~

 

弊社の高田よりDM広告の活用・作成のポイントについてお話をさせていただきました。

DMづくりにおいて消費者の購買意欲を訴求するにあたり「7つの感」が織り込まれていることが効果的です。

森林・林業にどう関係するか?

山林所有者への座談会のご案内。チェンソー等の林業機械の販売広告。補助事業のメニューの紹介等など、

林業界も「伝える」ことは多数です。

 

弊社からは、ただ伝えるだけでなく、より伝わりやすく、届きやすくするために、以下3つのカテゴリーから7つの「ポイント」を分類し、チラシやDMに対する反響率のアップをレクチャー。

 

①価格商品操作

②差別化欲求

③会社信頼、個人信頼

 

普段、何気なく目にしている広告もよく見てみると、これらの要素が随所に盛り込まれており、私たちの購買行動はこの要素に基づいて行われることが常です。

 

今年の10月に控えている消費増税に向け、企業各社より一層の販売促進活動を打ち出すことでしょう。

 

この7つの感に注目して見てみると新たな発見、商品購入の際の比較検討の材料になるかもしれません。

「お金儲け」は悪?~正しい「利益」の考え方~

 

さて、後半は弊社代表の古川より「利益」についての考え方をお話させていただきました。

 

毎回、セミナーや講演でお話をさせていただく「理念」と「利益」のお話。

 

「理念」は、言い換えれば、やりたいこと、創りたい世界を作る。

「利益」は、言い換えると、理念を実行するために必要なお金に繋げる。

 

一般に、「お金儲け」と聞いて、良い印象を持つ方は少ないかと思います。

では、「募金」「支援金」と聞くと印象はどうでしょう。

 

お金儲けが悪と言われる所以は利益の使い道、すなわち理念が明確でないからなのです。

 

まず、利益は下記5つに分類されます。

①粗利(売上総利益)

②営業利益(売上総利益-販管費)

③経常利益(営業利益-営業外収支)

④税引き前利益(経常利益-特別損益)

⑤純利益

 

まずはこの利益の仕組みを経営者・管理職者が理解をすることは必要不可欠です。

 

「経営が分からずに事業をやるのは、運転の仕方を知らずに自動車を運転することに等しい」

 

毎回、講演やセミナーでお話をさせていただきますが、この利益の仕組みこそが会社経営、自動車の運転の基本中の基本なのです。

 

そしてこの仕組みを理解した上で、得られた利益をどのように使うのか。

 

吉野林業の中興の祖である土倉庄三郎の言葉をご紹介させていただきました。

「利益の1/3は国に(税金)、1/3は教育に、1/3は事業に」

 

会社のビジョン、理念のために得られた利益の「使い道」を考えることは、経営者の最大の楽しみであると言えます。

今回、古川が初めて提唱した「販管費の6カテゴリーと3レベル」のフレームをうまく使えば、コスト削減、コスト削減とだけ言われる管理部門の仕事が、よりクリエイティブに発展性のある仕事に変わっていきます。

そのために、常にずっと申し上げておりますが、

「立米(材積)よりも売上、売上よりも粗利、粗利よりも一人(組織)当たり生産性」

 

目方でドン!って言うラフな経営から脱却せねば、明日の林業、明日の地域はありません。

 

 

参加者の声

K森林組合 K様

経費をどう抑えるかばかりを考えていたが、次の利益を生むための経費の使い方・考え方を学ぶことができた。

 

木材関係者 N様

チラシ作りにおいて頭で分かっていても身になっていないことが実感できた。

 

H森林組合 I様

シェアの確認をでき、また、目標を決めることの重要性を知ることができた。

 

林業大学校 S様

利益を出す仕組みの計算方法について学ぶことができて、有意義だった。

 

 

終わりに

全5回でお送りする京都府林業大学校経営高度化コースもいよいよ次回より後半戦に入ってまいります。

次回からは具体的、実践的な組織運営・マネジメントについての内容に入っていきます。

 

弊社は全国各地でこうしたセミナーや講演を開催しております。

ご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 9, 2019 Under すべての記事, セミナー報告

 

昨年度に引き続き、京都府立林業大学校「経営高度化コース」の講座を弊社が務めさせていただけることになりました。

 

平成最後の経営高度化コースでありますが、今回、1月25日(金)は全5回を予定している本コースの第1回目の開催ということで、和知(京丹波町)にある京都府立林業大学校を訪れました。森林組合をはじめ、林業事業体から参加された15名の受講者と実践を交えながらマーケティング、マネジメントをはじめとした「経営力」を学ぶことに特化。確かに、2019年は、森林経営管理法案(森林環境譲与税)等が話題をさらっておりますが、この森林経営管理法の経営然り、森林経営計画の経営然り、この「経営」とは何か。本来あるべく本質的な「経営」とは何か。異業界で当たりまえの経営力というものをどう捉え、どう我々の自力として付けていくか、それが、経営高度化コース(社会人コース)で重視をしているところであります。

 

全5回の概要は次の通りです。

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第1回:マーケティング基礎(課題解決、価値創造)

第2回:マーケティング応用(広報広告、販促営業)

第3回:マネジメント基礎(経営管理、組織運営)

第4回:マネジメント応用(人材育成、日々練習)

第5回:まとめ(プレゼン発表)

===

特に、第3回、第4回は昨年度の経営高度化コースには無かった項目であり、より組織、人材等に特化した内容となっています。(今後の本ブログでの開催レポートをお楽しみに!)

 

さて、それでは今回の講座内容を少しご紹介です。

 

 

マーケティング=的を絞る

初回ということで、参加者の皆様から自己紹介をいただき、弊社のビジョン、弊社の事業紹介等をした後にマーケティング基礎として、3C、消費の3要素、地と図の関係(ライフスタイル)をクイズを交えながらご紹介しました。クイズをやることで自らが考え、自分で書き、反芻します。これらのビジネスフレームを知ることで、自社の経営がスムーズになり、課題が明確になっていきます。

 

そこから、企業経営とは何か、マーケティングとはそもそも何なのか、マネジメントとは何かを紐解いていきます。誰でもわかるように説明していくのが売りだえる本講座。まず、マーケティングとはニーズを見極め的を絞り、顧客創造(獲得)をするこになります。そして、その顧客創造のためにも、自社の「やりたい理念」と「とりたい利益」を明確にし、商品サービスを規定し、商圏を定めるということが重要になってきます。この業界、売り先の売り先は分からない木材。売ったら終わりという木材。これでは絶対に利益が生み出されません。

 

また、自社の競合、業界の競合はどこかを知ることも重要です。ライバルは時代によって変わります。現在は、スマートフォンが普及し誰もが瞬時に情報を得られる時代です。多くの消費者が、スマホと向き合っている時間がいかに多いか。であれば、ライバルというのは隣の製材所(木工所)というだけではなく、顧客が多くの時間を割いて使っているスマートフォンの時間がライバルであり、顧客の時間をどうやって獲得するかということが大事になっているともいえるのです。木のある空間、木のある時間、森と共に過ごす時間、非日常の創出、見込みのお客様といつどこで出会うかを計画していくことが肝要です。

 

今回の講座では、自社にあり、他社になく、顧客が求めている、自社の「強み」となるものが何なのかを見つけることが重要であることをまず、ワークショップを通して、参加者の皆様には学んでいただけたことと思います。また、改めて、林業業界の「顧客」の定義が重要になります。確かに、顧客の種別(カテゴリー)が多様な、森林組合や林業事業体。単に、丸太を各種販路に売るだけではなく、山林所有者とのコミュニケーションも顧客管理の一つです。得意な顧客カテゴリーに、特異なサービスを「お客様へ」と提供する。そこからがスタートです。

 

 

経営理念、戦略、戦術、戦闘

皆様は、自社の

①理念(ビジョン、ミッション、社是、社訓 等)

②戦略

③戦術

④戦闘

の4つを説明できるでしょうか?

社員の皆様は特に、理念(ビジョンやミッション)について、説明することが出来るでしょうか?

 

貴方の組織は何の為にあるのか?

貴方は何の為に働くのか?

 

これまで何度も業界関係者の集うセミナーで、弊社代表が登壇の機会を頂いてまいりましたが、

おそらく全てを説明できる方は1割程度しかないといったところだと感じております。

ビジョンは、理念、コーポレートメッセージ、夢、ミッションに現れ、

戦略は目標(ビジョンに沿った数字)、

戦術はマネージメントであり何を作って売るか、どう作って売るか、

戦闘はオペレーションであり日々の実務実動(製造、販売など)を示すことを「有名企業の事例」や、弊社コンサルティング先の「業界の事例」を具体的にお伝えしながら、受講した皆様に経営のヒントを提供いたしました。

 

なお、今年は、毎回宿題があります。

必ず、その宿題が自社の課題解決に直接反映さえるように工夫した講座を展開しております。

 

現在、全国で20近い林業大学校が設立されています。常々思うのが、受講生のマーケット(希望人数)と、卒業者のキャリアとのギャップがどうあるか。各地がドメスティックに各都道府県だけで囲むのではなく、本当にあるべく林業事業体(カッコイイ林業事業体)の創造とその持続的な発展を支援することで、「学校」の意味が明確になります。林業の持続性、経営の持続性、人材の募集と内的発展については、日々の経営努力の先にあると思われます。楽しく、厳しく、講師側ではありますが、受講者様と共に、よき未来が創造出来れば幸いです。あと4回、よろしくお願い申し上げます。

 

 

参加者の声

【K森林組合 O様】

「経営のルールを理解しないまま、経営に手をつけることは、運転免許を持たないまま車を運転するのと同じである」という言葉が印象に残った。マーケティング、マネジメントの考え方や実践方法などを今後学びたい。そのためにも、もっと実例を知りたいと感じた。

 

【H森林組合 I様】

経営理念から考える戦略、戦術を自組合でも考えていきたい。そのためにも、どのように職員全員に理念を広めていくかを深堀していきたい。また、今までの組合の考え方を変えられるようなことを5回を通して学びたい。

 

【F森林組合 S様】

消費の3要素は初めて知り、顧客に求められているものを知るということに対して印象が残った内容であった。様々な企業のロゴマークやコーポレートメッセージ事例を見て、自組合でもロゴマークや、コーポレートメッセージを作りたいと感じた。

また、残り4回の講座を通して、森林所有者、森林組合、行政の関わり方や、地域にとって森林組合の意義とは何なのかを学んでいきたい。

 

【林業事業者役員X様】

自分は、経営力に自信があったが、改めて、何の為に林業をしているか、その理念(ミッション)=自分の言葉が足りなかったことが、強く身に染みた。これがあると、人材育成、営業拡大も見えて来る。今日は、楽しかった!

 

【木材関係業者 N様】

自社の顧客を改めて洗いだし、何が顧客のメリットなのかを根本的に考えていきたいと感じた。また、これからの講座を通して林業・木材業にマーケティングを落とし込む方法を学びたい。(もっとたくさんの民間事業体に、是非とも、参加してほしい!!)

 

 

終わりに

2019年に入り、新庄村でのワークショップ、長野県でのフォーラム登壇、今回の京都府立林業大学校の講座と、今年もありがたいことに既に全国各地で講演のご依頼をいただいております。

講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 1月 25, 2019 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

 

寒波が寄し押せて寒さ染みる12月12日(火)、兵庫県土地改良会館にて開催された「ひょうご木の匠の会・県産木材供給促進協議会合同セミナー」にて弊社代表古川が講師を務めました。

師走のお忙しい時期の中、会場には兵庫県内の工務店、林業大学校の学生、行政の方、約60名にご参加いただきました。

 

 

 

ライフスタイル(時間)を売る

今回は、県産材利用を推進する工務店様のご参加が多かったため、マーケティング寄りの内容をメインにお話させていただきました。

その前談として、施主はどういったポイントを重視して住宅を購入するのか、「住宅10ニーズ」をご説明しました。他の講演でも取り上げる内容ですが、まず会場の皆さんにクイズとして聞いてみるといつもユニークな回答を頂きます。弊社の講演、セミナーでは必ず要所にクイズを盛り込んだ参加型としています。

 

住宅のニーズを押さえたうえで、家を家(モノ)として売るのではなく、誰とどういった時間、ライフスタイルを作れるかが需要であること、具体的には様々なファンづくり(顧客接点の創造)こと、ファンづくりのためのツアーの4つのテーマをご紹介しました。マーケットシェアだけをみるのではなく、顧客の時間シェアをいかに増やすかが重要なポイントであることをお伝えいたしました。

 

 

マーケティングレクチャー

工務店の皆様にも知ってもらいたい最近の業界ニュースとして、森林環境税の現状と、新たな制度の導入について、木にこだわりを持つ工務店だからこそ、林業界の最新情報を知り、上手な制度活用をしていただければとのことでご紹介しました。

マーケティングについて講演では、基本的なフレームの「3C」、「消費の3要素」、「ライフサイクル(地と図の関係)」3つをレクチャーしています。3Cのフレームについては、ちいきのコラムでも紹介しておりますのでお時間がある方は以下URLより、ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?p=7763

 

そもそも、「地域材ブランド化」とは何かという点では、単に県産材にロゴマークを付けるのではないこと、工務店側から自社が使用する木材の特徴を定義を明確にし施主に伝えることも立派な地域材ブランド化です。弊社が関わる具体的な事例としては高野山の高野霊木、信州落葉松のプロジェクトや、京都北山杉の空間提案、Clubプレミアム国産材の活動をご紹介しました。

その他にも重要なこととして社員の皆様のライフスタイルや、社内空間(モデルルーム)の設置について、さらに重要なこととしては、工務店は工務店としてだけではなく、林業、製材(木材加工)、家具・インテリアとの連携し、規格と企画を定めることをお伝えしました。

 

プレミアム工務店10の条件

最後に、プレミアム工務店10の条件を特別公開いたしました。1つだけ紹介しますと、講演の冒頭にお話しした「住宅10ニーズ」を知り、その中で自社の強みを3つ言えること。

プレミアム工務店10の条件とは、長年全国の経営者様と出会い、成功している工務店様の共通点をまとめた10項目になります。

昨年の5月に開催した国産材2.0のセミナーのDVDにはその他の項目も全て収録されています。

弊社WEBページで販売中ですのでご興味ある方は下のリンクより、ご覧ください。

https://chiikino.jp/?page_id=5945

 

お客様の声

・大変興味深くタメになる講演でした。弊社の経営を考えながら拝聴しておりましたが、しっかりと考えなければと思う内容ばかりでした。また、会社のことのみならず、自身の生き方についても考える良い機会となりました。(工務店A様)

 

・「住宅10ニーズ」に何が入るか、参加者に質問した回答の中に「兵庫県産材」が出てこなかったことに気がつき、ハッとさせられました。顧客へのアプローチの方法にヒントになる講演でもあり、今後は自社のブランディング、特にHPのリニューアルを進めていきたいと考えています。(工務店B様)

 

・情熱=好き×憤り、まず、何か一つでも好きなものを見つけようと思います。他にも胸に刺さる言葉がありました。林業をもっと好きになれたら、勉強にも身が入りそうです。(学生A様)

 

 

最後に、弊社では、今回のようなセミナーの他に、地域企業向けのセミナーや社内向け、お取引様向けの講演会、大学講義など、内容もご要望に合わせた講演をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

過去の講演は以下のURLよりご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 12月 13, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告

 

2009年の岐阜県恵那市(第一回)を皮切りに、

記念すべき10回目を迎えた、産地巡礼(旧 現地研修会)。

プレミアム産地と出会い、知り、学ぶ旅。

2017年秋は、木曽ヒノキ備林の見学に続いて、

「日本一美しい村」に選出される岐阜県東白川村を訪れました。

 

霧雨が降る天気の中、

杉檜の森はまるで白いベールに覆われたようで、

幻想的な風景が広がっていました。

 

 

 

山間には、お茶畑も目立ちます。

ここは、約600年前、大沢村蟠龍寺の住職が

宇治から茶の実を持ち返り、茶の栽培を広めたと伝承される、

ひがし白川茶の産地でもあるのです。

 

 

視覚的にも静寂を感じる道中。

左右をお茶畑に囲まれ、その奥に東濃桧、杉の山が連なる。

国道41号線をまっすぐ進んだ先に、

いきいきと働く“仕事人の活気”に満ちた工場が現れました。

「山と共に、あしたをつくる。」株式会社山共です。

 

工場の外にはスタッフの車が均整に並び、

フォークリフトが滑らかな動きで地域材(東濃桧、長良杉等)を運んでいます。

そして中に入ると、事務所の皆さまが、

温かい笑顔で迎え入れて下さいました。

 

 

 

会社をご案内して下さったのは、

株式会社山共の田口房国社長。

当社の会社概要は、ご覧の通りです。

 

社名        株式会社 山共

所在地    岐阜県加茂郡東白川村越原9 76 番地10

TEL        0574-78-2516

FAX        0574-78-2236

代表者    代表取締役 田口房国

社員 14人(うち2名はアルバイト期間中)

創業        1955年12月

HP           http://www.yamakyo.com/

 

 

 

オフィス、最初に目に留まるテーブルは??

 

 

「こちらは、うち(山共)の材で作ってもらったテーブルです。」

事務所に入ってまず案内して下さったのは、打合せスペースにある木製テーブル。

近くの木工屋さんで制作販売されている商品だそうですが、

独自の加工技術によって、木材特有の「反り」や「曲がり」が発生しにくい製品です。

 

山共は原則として木材の「部材屋さん」です。

最終製品を作るメーカーに対して、素材を納めるお仕事。

しかしながら、田口社長を始めスタッフの皆さまは、

“どのような最終製品として使われるか”を意識して部材を製造されています。

 

事務所でお客様を迎えるテーブルも、

自社製品の最終形態を示す一つの象徴品ということ。

きちんと自社の最終商品にコミットしていること。

一つのアイテムからも、

お客様の先にいる、お客様(最終顧客)に対する責任とプライドを感じるのです。

 

一年の計は元旦にあり!?

 

 

さらに、壁にはびっしりと、習字の色紙が貼られています。

新年、社員全員で「一年間の決意」を書初めにしたため、

事務所の壁面に貼りだしているのです。

田口社長の文字は「終わらない挑戦」。

皆さん、見事に違う言葉が書いてあります。

隣を見ながら書初めするんでしょうか??気になってきました・・・

“一年の計は元旦にあり”とは言いますが、継続が要です。

宣言して貼っておいて、見られる意識を持つこと。

どの会社や家庭でも、すぐに真似できる習慣ですね!

 

弊社代表 古川が山共様のブランディングプロジェクトに通い始めたのは、

今から6年前のこと。当時(2011年1月)の色紙も残して下さっていました。

そこには、「共に走る」の文字。

日焼けした色紙に、月日の流れを感じますね。

 

 

 

山共流 福利厚生

 

 

事務所の中をさらに進むと、

予定表のホワイトボードには、「カレー」の文字。

 

 

 

そう、山共では、隔週土曜日はカレーの日。

田口社長のお母さま手作りのカレーを皆で食べながら、

最近のできごとなど雑談するそうです。

社員とのコミュニケーションづくりを大切にしたいという社長の想いもあり、

長年、継続されています。

 

 

事務所机の隣には、なぜか滑り台が置かれています。

急きょ、事務を手伝うことになった女性が子育て中で、

当時9カ月のお子さんを連れて働くようになり、

徐々に子供用アイテムが増えていったのだそうです。

 

ちなみに、「保育園落ちた日本死ね」のフレーズが流行した2016年。

田口社長がSNSに、このように投稿されていました。

 

~~~

【2016年4月1日の投稿】

「保育園落ちた、日本死ね」というのが最近流行っていましたが、

私としては「口が悪いなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、

ふと、うちの会社の事務所には小さい女の子がいることを思い出しました。

急遽事務員が必要になり、

知り合いだった女性に声をかけて来てもらうことにしたんですが、

その時に当時まだ9ヶ月だったTちゃんも一緒に来ました。

まだ乳飲み子でしたし、這い這いし始めた頃でしたね。

事務所の中にはおもちゃとか、柵?とか、誰が持ってきたのか滑り台までできて、

さながら託児所のようになっていきました。

 

初めて歩いた時や少しずつ言葉を喋るようになったりだとか、

休憩後にお片づけを手伝ってくれる姿は、

私も含め社員の癒しにもなっていると思います。

そういえば私も小さな頃、事務所や工場の中で遊んでいたなぁと思い出しました。

最初は戸惑いの見られた社員たちも、「ま、いいんじゃない」みたいな感じなって、

今では「いないと寂しい」という感じです。

(最近は2歳になって、自分でタブレットを操作してyoutubeを

見ているのが驚きですが笑)

 

こんなことが普通の会社で出来るとも思いませんが、

「保育園落ちた、日本死ね」という言葉の響きの中には、

保育園受かった→勝者

保育園落ちた→敗者

0か100、みたいなギスギスした感じがあって、

こういう「ま、いいんじゃない?」的なゆるさが失われつつある、

今の社会の雰囲気を感じてしまいますね。

 

~~~

 

 

 

ここが、山共フォレストの陣地!!

 

 

さて、産地巡礼(現地研修会)に話題を戻します。

製材業として昭和30年に創業された株式会社山共。

そして平成29年の今年には、林業部門のグループ会社として「株式山共フォレスト」が設立されました。

こちらは、山共フォレストの事務所です。

 

ちょうど現場から戻ってこられた副社長の榊間さんが、丁寧に案内して下さいました。

山共フォレストでは、

雨の日は事務仕事や製材部のサポートをすることで、天候に応じた不定休でなく、

できるだけ休日を統一するような働き方を選択されています。

 

ちなみに事務所は元木工所だった場所を月額レンタル中。

建屋には年期が入っていますが、屋内は気持ちよく整理整頓が行き届いています。

 

 

5Sとはいうものの、簡単にはできません。

道具の場所も、現場に行く前の確認事項リストもあって、一目瞭然。

道具を大事に扱うのは勿論のこと、

若い人や、来て新しい人も働きやすい環境づくりのためにも、

整理整頓から始めるべき、と話しておられました。

書類を仕舞うケースにも全てラベリングしてあって、

探し物をする時間も短縮でき、ビジネスとしての林業の効率性と安全性を日々、改善されている様子もうかがえました。

 

ついに、製材工場へ

 

 

そして、ついに製材工場へ。

工場内にストックしてある原木は、市場から仕入れたもの、自社林から山共フォレストが出材したものの両方で賄われています。

また、FSC®製品も製造しているため、これらは工程の中で非FSC®材と混在しないよう仕分けされています。そして原木は製材品、バイオマス燃料用、割箸用材、バーク、自社の燃料まで、余すことなくすべて加工してカスケード利用しています。

 

 

工場に入って驚いたのは、まずは機械の稼働率です。

訪問した際は特に繁忙期だったとのことで、全ての機械がフル稼働している状態でした。

 

お忙しいにも関わらず、

スタッフの皆さまは、爽やかな笑顔で視察組を迎え入れて下さいました。

そして、製材工場の中もやはり整理整頓されています。

 

 

 

工場の中にストックされていた美しいスギ材。

こちらは、とある社寺の垂木用材として納材されるそうです。

この製品にもエピソードがありました。

別のメーカーに発注していた顧客が、思う製品を入手できず、

「なんとか間に合わせてもらえないか?」と相談されたため、

なんとか調整して用意した注文材。

 

「『他に頼んでいたんだけどダメで、助けてくれませんか?』という連絡が多くて、

だったら最初から頼んでよ、と思いつつ(笑)、基本的には断らず、すべて対応をしています。

 

若い頃は、地域の中で誰よりも仕事をするぞという気持ちでやってきたけど、

最近は、人(顧客、地域の方)に喜んでもらうことが一番嬉しく、

それが自分の喜びにもなっているような気持ちかな。」

 

“仕方なく買ってもらうのが、とてもイヤ!”と話す田口社長らしいお言葉ですが、

 

「“困った時の山共さん”ってポジションが出来つつある。」

 

と地域信頼を得る企業の強みを垣間見ることができました。

 

 

 

工場見学を経て、午後の講座は、

村内にある「神土高齢者交流サロン」で行われました。

平成27年度の公共事業によって、

岐阜県産材(桧、杉)を40㎥使って作られた施設です。(平成28年3月完成)。

 

 

 

建物内には、カフェルーム、和室、交流ルーム(多目的スペース)があり、

また文庫貸し出しスペースや「ぎふ木育おもちゃ」のアイテムも充実していました。

浴室なども兼ね備え、いざというときの一時避難場所の機能も兼ね備えた施設です。

薪ストーブの前でいただく珈琲が、ご馳走ですね。

 

 

ここでは、「人材育成」や「離職率」についても真剣な議論が交わされることとなりました。

副社長2名体制や評価指標の公開、給与の底上げなど、

山共で今年から導入された仕組みの話もオープンに教えて下さいました。

 

中小規模経営であれ、「企業」として仕組み立てる面と、

たまには皆でカレーを食べたり、子供を皆で見守ったり、

「家業」時代から残る社員同士の関わり合いの両方が織り交ざる、

これからの時代を作る「地域企業」の素敵な社風に触れることが出来ました。

 

 

会社信頼を築く土台

 

田口社長に案内いただき、社員の方々にもご挨拶いただいた、工場見学。

『困った時の山共!』という会社信頼(ブランド)の神髄は、

 

①収益性を最大限に高めるカスケード利用

②高付加商材からチップまでの1品1品の製品管理

③担当責任制の人材配置と適性オペレーション

④誰もが分かりやすい整理整頓

⑤明るい挨拶から成る工場の雰囲気

というように、

経営者と職員との信頼を基にした製材工場の中の随所にありました。

 

さて今回は、「日本一美しい村でみた、工場編」と題して、株式会社山共様の事務所と工場についてご紹介させていただきましたが、産地巡礼ブログの最後には、「この山で一番自由な奴が林業王だ!!山共と田口社長のキャリア編」をお送りします。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 12月 11, 2017 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

今年度は「物流」と「財務」をテーマに掲げて開催している大阪経営実践研究会は、第3回が終了しました。台風が近づき天気が荒れ工場設備の保守などの作業もある中、今回も遠くから足をお運びいただいたメンバーの皆さまに御礼申し上げます。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】テーマ講座

『木材ビジネスにおける“財務戦略”と“在庫管理”』

ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

【3】今月のマーケティング講座

『「第42回全国育樹祭開催1年前キックオフフォーラム(10/21)」&「神奈川建築士会講演(10/23)」を経ての情報提供』
講師:古川大輔(株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役)

【4】話題提供

①最新業界情報の提

②オウンドメディア紹介

③新組織立上げ、構想の発表

 

テーマ講座:在庫管理不十分で黒字倒産の危機

「木材ビジネスにおける財務戦略と在庫管理」
長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所 財務パートナー)

 

今回のテーマ講座では、第2回の研究会でもゲスト講座を担当していただいた長谷部氏にお越しいただきました。前回は財務管理について財務三表の読み方のキホンなどを説明いただきましたが、今回は前回の応用、実践編として、財務戦略と在庫管理について詳しく解説していただきました。

財務戦略の立て方に加え、在庫管理が不十分なために黒字倒産が起こる場合があることなどをお伝えし、参加者の皆様の経理、会計システム、棚卸期間などを共有しながらディスカッションを進めました。

 

参加者の皆様からは、

「他社での財務会計の取組を知る貴重な機会となった。」
「月次の管理会計、日次の管理会計の他社の最新の取り組みを知ることができた。」
「小ロット多品目の製材業という特殊性で逃げていたが、在庫管理については、今後、必ず仕組を作る必要があると思っていたので良いタイミングでお話を聞けた。」
「在庫管理の方法によって、月次管理の精度が高まることは分かっていたが、それに基づいて、自社の事業計画(SWOT分析、販管費の計画)があることで、極めて高い金融機関の評価が得られることが出来た。」
「原価の算定方法には幾つかの方法を知り、自社でルール化する必要性を強く感じた。」

といった嬉しいお声を頂きました。

 

普段の経営業務では、他社の財務会計や在庫管理の方法についてはあまり詳しくお話を聞く機会はないと思いますが、本研究会では今回のように専門知識を持つゲスト講師のお話を聞くことに加え、参加者同士、経営者同士が意見を交換することで普段知ることのできない経営情報や業界の最新情報を得られる事が出来ます。

2009年から始まり、Clubプレミアム国産材メンバを中心に回以上開催してきた本研究会の1つのメリット、強みとなっています。
これからも、この強みを活かした研究会の開催を継続していきますので、全国の多くの熱い林業・木材業経営者の皆様に参加していただき、ビジネスのヒントにしていただけると幸いです。

 

 

マーケティング講座:新聞、雑誌の読み方

皆様は会社でどのような新聞、雑誌を購読しているでしょうか。林業・木材業界であれば、日刊木材新聞や現代林業といった業界誌は購読されていると思います。

 

今回は弊社スタッフから日経MJや新建ハウジングから切り取った記事と考察メモから最新トピックスを共有した後、

・新聞は2紙以上読むこと(新聞社によって考察が異なるため)
・業界紙以外の購読をして異業界の情報やビジネス情報を得ること
・会社として購読し、社員皆と情報を共有すること
・読むだけではなく、気になる情報を切り抜きメモをとること

が重要であることをお伝えしました。業界の枠にとらわれず、異業界の情報から経営ノウハウや需要のトレンドを得ることで自社事業のヒントを得ることもできます。実際に今回の研究会に参加された方々の多くは、日経新聞やプレジデントなどのビジネス雑誌を購読し、経営に活かしていました。

 

 

次回は、産地巡礼!<11/17(金)~18(土)>

次回は台風18号の影響で延期になっておりました、産地巡礼in岐阜東白からが11月17日~18日に開催いたします。産地巡礼では、大阪では会えない全国の経営者と交流の場もお届けします。

Clubプレミアム産地の風景や文化・食を味わうツアーですが、最たる醍醐味は、経営者の哲学に触れられること!Clubプレミアム国産材メンバー、株式会社山共さまの現場を見て、参加者と共に語らうことで、自社の事業へのヒントを学んでみませんか?

 

詳しくは下記URLの産地巡礼紹介ブログからご覧ください!

https://chiikino.jp/blog/?p=8689

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 10月 28, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

9月10日(日)、豊田市中央図書館で開催された「ウッディーラー豊田 地域材利用セミナー(都市木出張セミナー)」にてウッディーラー豊田会長樋口氏と共に弊社代表古川が講演、ワークショップの全体総括をさせていただきました。当日は、当初の予想を超える約50名の方にご参加いただきました。(ウッディーラー豊田については、WEBサイトをご覧ください。http://woodealer.jp/

 

 

「全国の地域材ブランド化事例」ご紹介

 

愛知県と豊田市の共催により開催された本セミナーでは、愛知県林務課から県産材利用の取組、豊田市森林課からは地域材利用の取組の説明があり、樋口氏からは今年5月に誕生した、新団体「ウッディーラー豊田」の紹介と今後の方針を説明いただきました。弊社からは「全国の地域材ブランド化事例」をご紹介させていただきました。

(ウッディーラー豊田の誕生については、弊社の過去のブログでもご紹介しております。https://chiikino.jp/blog/?p=7390

 

今回は、まず「ブランドとは何か」ということでブランドの語源や成り立ち、そして「見た目」だけではなく、圧倒的な商品力(サービス)があってこそブランドと言えることをお伝えしました。事例としては、弊社のブランディング事例でもある信州カラマツ、高野霊木の紹介、岩泉の取組をご紹介しました。

素材力は気候風土、樹種や品種、施業方法などにより高まっていきますが、ブランドは素材力に加え、加工力、営業力の総和であること、また資源量を把握したうえで出口(マーケット)とリンクさせるコーディネーターが必要であり、豊田でそのコーディネートを担うのがウッディーラー豊田であることを、事例を交えながらお話させていただきました。

 

 

「ウッディーラー豊田への関わり方」ワークショップ

 

セミナー後半には、「ウッディーラー豊田への関わり方」として、参加者の皆様と一緒にワークショップを実施しました。ウッディーラー豊田の2つのブランドである「CRAFT WOOD」、「MAKER WOOD」の視点のもと、多くのアイデア、要望、期待の言葉を頂きました。

・ウッディーラー豊田と製品開発を進めたい。

・施主と森をつなぐツアーを実施したい。

・住宅のウッドデッキや公共建築では特に学校に地域材利用が出来るのでは。

と具体的なアイデアやウッディーラー豊田との関わり方を示す参加者も多く、今後の活動のヒントを得られた有意義なワークショップとなりました。

 

 

おわりに

現在、森林所有者、森林組合、木材加工会社、商社、工務店・設計、行政職員、デザイナー、他にも、カメラマンやデザイナーといった異業種の方や一般の方まで広い分野から会員が集まっているウッディーラー豊田ですが、今後も会員の募集を続け、今回のようなセミナーや会員限定の勉強会なども企画していくということですので、ご興味のある方は、ウッディーラー豊田のWEBサイトをご覧いただき、お問合せや入会申込の検討をご検討いただければ幸いです。

(詳しくはウッディーラー豊田WEBサイトをご覧ください。:http://woodealer.jp/

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 日曜日 9月 10, 2017 Under セミナー報告, 講演&研修 報告

 

「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の大阪経営実践研究会は、今回も2名の異業種ゲスト講師をお招きして、第2回が終了しました。猛暑日の中、遠くからも足をお運びいただいたメンバーの皆さまに、御礼申し上げます。それでは今回も簡単に開催レポートをご紹介します。

 

 

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】テーマ講座
①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ)

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

③物流業界の最新情報

【3】話題提供
①Clubプレミアム国産材の近況紹介

 


テーマ講座

①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ

 

世界遺産・熊野古道の地からお越しいただいたのは、伊東将志さま(株式会社熊野古道おわせ)。尾鷲の郷土料理と日帰りのお風呂が楽める温浴施設「夢古道おわせ」の支配人を務めておられます。”お風呂屋さん”である伊藤様が、研究会のゲスト講師を務めて下さった理由は、夢古道おわせから始まった全国一斉企画「100のありがとう風呂」にありました。

 

●お風呂から日本をちょっとあったかくする 全国一斉100のありがとう風呂
https://100arigato.wordpress.com/

 

100のありがとう風呂では、尾鷲ヒノキの小径木を「入浴木」として浮かべ、夢古道の湯から始まったこの取組みは今や、全国100件以上の温浴施設、温泉、ホテル、スパ等の店舗へ拡散されています。良い香りと心温まるコンセプトをお客様へお届けしているストーリー性はもちろんのこと、腐りにくいため回転率の低い商材(購入頻度が低くなる商品)にある工夫を施すことで、リピーター顧客の獲得に繋げるという、マーケティングの計画についても、事業立ち上げまでのエピソードと共にお話いただきました。

 

「間伐材の小径木=安い、使い道がない、価値が低い」といった業界の固定概念に捉われず「地域に眠っている資源で、お客様に届けられる価値は何だろう?」と、地元・尾鷲の地名を冠する尾鷲ヒノキに誇りを持って事業化された、異業種ゲストの伊藤様からお話いただきました。

 


 

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

 

2人目のゲスト講師は、弊社の財務パートナーとして、プロジェクトを支えて下さっている長谷部さんを迎えて、財務管理について解説いただきました。長谷部さんは、大学卒業後から財務一筋30年の経歴をお持ちで、現在は財務を専門に中小企業のM&A、事業連携、企業再生、創業支援を手掛けておられます。

 

講座では、まず始めに、財務三表の読み方のキホンを押さえました。特に、貸借対照表が産まれて来た歴史背景を知り、自己資本と他人資本を使って、貿易リターンをどうとるかというところからレクチャーが始まり、それを林業・木材業に置き換えて、在庫管理や物流のディスカッションへと展開しました。なお本研究会は、主に企業の経営者にお集まりいただいていますが、中小企業の場合、多くの経営者は「決算期の直前に、税金対策として、どれだけ利益が残っているか、あるいは、仕入や人件費や借入金の支払いがあるかどうかぐらいしか、指標をみていない人が多い」という現状から、企業の発展のために、計画的に販管費を使う攻めの経営姿勢を取るための月次損益計算のポイントも共有。また、林業・木材業の会社オーナーである皆さまの多くは家業(ファミリー企業)であり、役員報酬さえあればとよいという視点で、配当もなく株価査定もしていないのは、企業価値を高めていないという指摘をうけ、負債(他人資本)に対する利息以上に、如何に株価の価値を含めた自己資本(リターン)がいかに大切かを指南。また、事業継承をする直前に、焦って父(会長職)の株価を算定するのではなく、年次で自社企業の価値を算定していく必要性を話しつつ、投資対効を高めるための財務指標を簡潔にレクチャーいただきました。

 

また、古川からは、財務パートナー長谷部氏からの話を受け、業界特性を踏まえて、製材業の在庫管理について、いくつかのパターンに類型化することで月次決算の徹底の意義をレクチャー。それに基づいて計画的な経営を行えば、機械設備投資も先が見え、中小企業一括償却制度等を使いキャッシュ体質を生み出せることなどを伝え、長谷部氏と共に、抑えるべく財務指標についてポイントをまとめました。

 

 

最後に、メンバーからは、「財務の話は、改めて外で学ぶ機会が少ないから、参考になった!」「次回から、毎回宿題を持ってきて評価してもらおう!」「自社の株の価値を創業時と比較してみたい!」等の感想をいただきました。

 

財務パートナー・長谷部さんの当日のブログはこちら。
http://crelife.muragon.com/entry/87.html

 

改めて、今年度は「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の本研究会では、伸びている異業種からマーケティングのヒントを取り入れつつ、業界に最適な財務分析のポイントを押さえて、経営を学び再考する4時間をお届けしてまいります。

 

なお、九州地方では7月上旬の豪雨による影響が今なお続いていますが、前回の研究会へ参加いただいた、日田市の製材所の方へ研究会中にお電話を繋ぎ、山林崩壊、工場浸水等が起こり大変な中、日田市内や近隣の状況をお伝えいただきました。こちらからもできる限りのご支援ができればと参加者から応援メッセージを送りつつ、研究会メンバー一同、日田を始め九州北部の方々へ心からお見舞い申し上げますと共に、同じ志を持つもの同士、一日も早くまた研究会へお集まりいただけることを祈念しております。

 

 


 

次回は、産地巡礼!

 

次回の大阪経営実践研究会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。産地巡礼は、林業経営実践研究会と合同開催となりますため、大阪では会えない全国の経営者と交流の場もお届けします。日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

 


 

さいごに

 

大阪経営実践研究会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き今年度もClubプレミアム国産材の会員募集をしております!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 7月 19, 2017 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

 

 

7月1日(土)、今年度1回目の林業ビジネス実践会in名古屋を開催しました。昨年度までは「林業経営実践研究会」として参加者を限定し、林業経営者同士で課題としている事のディスカッションメインで開催していましたが、今年度からはオープン型として広く参加者を募集しています。今回は、初参加の方が2名、愛知県、長野県からお越しいただきました。

 

今月のメニュー

各社報告

①初参加者様のご紹介

②今年度のこれまでの振り返りとこれからの目標

ディスカッション

①山林の所有と集約化

②林業木材業界のリクルート

話題提供

①大阪経営実践研究会の振り返り

②シェアユースについて

③クリーンウッド法について

④まとめ

 

また、今回は以前から名古屋での実践会にご参加いただいているメンバー2社からは、就職応募があったとの嬉しい報告がありました!弊社が作成、リニューアルをサポートさせていただいたホームページが応募のきっかけとなったということで、なお嬉しいご報告でした。それでは、今回の林業ビジネス実践会のテーマとして最後にお伝えしたポイントを簡単にご紹介します。

 

今回の4つのまとめ

【1】多様なパートナーとチームを作ろう!

参加メンバーから就職応募、採用の嬉しい報告があった今回、ディスカッションでは社員とのかかわり方、雇用体系について話題が挙がりました。経営者と従業員という立場としてだけではなく、経営者とプロ技術者、ボランティア、副業者、アルバイトといった多様な関係性を持つ、経営の「パートナー」を増やすことが重要であることをお伝えしました。最近の弊社支援の事例としては、つい先月岩手県岩泉町で「㈱岩泉フォレストマーケティング」が設立されましたが、町内業者の協議会の活動から始まり、現在は町外のファンやスポンサーと共に事業を進められる体制を整備しています。

 

【2】働き方×暮らし方。ライフスタイル提案を。

「雇用」や「人材募集」について、皆さんはどのようにお考えでしょうか。仕事内容やお給料についてだけではなく、どのような暮らし方ができるかを鄭案することが重要です。山での暮らし、狩猟やスキー、薪割りや炭焼きでの副業体系が出来る山に近い林業ならでは、地域ならではの暮らし方提案をしてみましょう。本会に参加する経営者、社員の皆さまも実際にそんなライフスタイルを楽しんでいます。都会の大企業で朝から晩まで働き、満員電車に揺られという生存実感の無い暮らしに疑問を抱き、暮らし方を再考する人は確実に増えています。

 

【3】シェアユース市場を見逃すな!

1970年代、家電製品はそれぞれ一家に一台、その後高度経済成長期を経てテレビは1部屋に1台、パソコンは1人に1台といったにパーソナルユースの時代が訪れました。そして現在、カーシェアリング(ライドシェア)や、民泊などが普及するシェアユースの時代に突入しています。林業・木材業ではどのようなシェアが考えられるでしょうか?かつての共有林とはまた違った形の「山をシェアして使える仕組み」を林業会社から提案できるのではないでしょうか。森林セラピー、枝葉の採集、炭焼きや間伐体験をしたりという非所有者からのニーズも確実にあります。交流人口が増えることで、林業というプロの仕事に対する評価も見直されることでしょう。

 

【4】経営は、2つの“先”を設定しよう。

2017年上半期を終えた今回、下半期に目指すビジョン(未来・夢)と開拓中のマーケット(出口)を各社から発表いただきました。事業の発展と持続、そこにはビジョン(未来・夢)とマーケット(出口)の創造が必要です。本会のように、同業種の皆さんと熱いディスカッションの場でビジョンを共有し刺激をもらい、切磋琢磨をする。業界、異業界の時流を掴み自社にしかない強みと顧客の需要にマッチするマーケットを見出すことが重要です。

 

参加者様の声

『各社の近況報告、また大阪での前回の研究会や3月のイベントの振り返りを聞き、各社の事業進展に驚きました。今自社で動き始めている事業への背中を押された思いです。』『人材、地域活動への課題を皆が抱えていることを知った。今までの林業とは違う取組を自社発信で実現し、地域を良くしていくことで林業も良くしていく道を探したい。』『各社の発想が面白く、自分の発想がまだまだであることを感じさせられた。もっと自由な発想をしていきたいと思うとともに、ディスカッションによって自社のこれからのヒントも生まれた。』といったご意見、ご感想をいただきました。アンケートへのご協力、ありがとうございました!

 

次回は、産地巡礼!

次回の林業ビジネス実践会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。また、座学では、10月に第2回林業ビジネス実践会in名古屋を開催いたします。それぞれ、日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

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林業ビジネス実践会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げィスカッション、弊社から全国の最新情報のご提供とまとめを行っています。後日には、まとめテキスト(約20ページ)もお送りしますので復習も出来ます。

本会に関するご質問、参加のご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under 【名古屋】林業経営実践研究会, pick up, すべての記事, セミナー報告