(画像は林業スクールwebより転載)

本日(10月25日)は、岩手県の釜石地方森林組合にて、
釜石・大槌バークレイズ林業スクールのオープン講座で講演させて頂きました。

http://kamamorikumi.jp/education/ (参考)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの相川氏からのご紹介でご縁を頂きました。

 

強風のため伊丹空港まで引き返す可能背があるという飛行機へ搭乗。

揺れがひどい中、なんとかいわて花巻空港に無事につき、
そこから自動車で約2時間、途中、遠野市を経由して、釜石へ。

震災後4年、復興に向けて動き出しているとはいえ、まだそのあとが残る町の様子を見ながら、
新たな場所に移転した、釜石地方森林組合の庁舎に到着しました。

 

今回の題名は、

「森ではたらく!そのマーケティング理論と実践」
~全国の事例大公開&参加型ワークショップ~

と題しまして、
2講座に分けて行いました。

 

森林組合職員や山林所有者、素材生産業者、行政、ボランティア活動で森林に関わる人、まったく異業種の方など、非常に多様な顔ぶれの受講生の皆様とともに、4時間の研修となりました。

 

(第一講座の様子)

前半の第一講座は、
古川より、いつも全国でお話をさせて頂いている

1) 林業の原点
2) 情熱方程式
3) 理念と利益
4) 林業の市場規模
5) 消費の3要素
6) 3C(自社、競合、市場)

という概念を、
具体的なクイズを交えてお伝えしつつ、

岩井より、
弊社による全国のコンサルティング事例をお話しさせて頂きました。

(ワークショップの様子)

第二講座は、
4班に分かれての参加型ワークショップです。

前半でレクチャーしたいくつかのフレームを実際に使いながら、
「これがやりたい」というビジネスアイデアを持つ方をリーダーに、
その位置づけや方向性を整理し、まとめあげました。

 

Aグループは、
「私はボランティア活動をしているが、プロと一般市民の間にいるポジションの中で、
それぞれどのような役割をして、どういう技術(サービス)を付ければいいかを知りたい」

という声があがり、森林・林業に関わる、
プロ(専業)、アマ(副業)、アルバイト、ボランティア、一般市民における
各層別のアプローチについてディスカッション。

林業にかかわる様々なステージを生み出し、さらにそれぞれが連携してくことの必要性を発見しました。

(Aグループのアウトプット)

Bグループは、
「地域の美しい地域を残したい、森を伝え守りたい」
という理念を実現するために、エコツーリズムの利益(コンテンツ)づくりに挑戦。
「消費の3要素(必要性、欲求性、物語性)」に基づいて考え、
顧客単価を高めていくアイデアを出し合いました。

(Bグループの発表)

 

Cグループは、

「森林や自然環境をいかして、一般的な教育とは違う、森のようちえんをやってみたい」
という提案から、「3C(自社、競合、顧客)」のフレームを使って、
そのサービスは普通の義務教育や塾とどう違うのか、顧客となるのはどのような人か?を分析。

結論として、「顧客」でありながら、「競合」にもなりうるのは保護者であり、
保護者の理解や協力を得ることで、「自社」の仲間にもなっていくという、
教育ならではの課題や可能性が浮かび上がってきました。

(Cグループのアウトプット)

 

Dグループは
森に関わるNPOの持続性がテーマで、
こちらも3Cのフレームを用いて、
自社の商品、競合、顧客を、「既存と新規」に分けて、可能性を探りました。

(Dグループの発表)

 

このワークショップを通して、

1)ビジネスフレームを覚えるだけでなく、実践におおいに生かしていただきたいこと

2)所属や職業を超えたディスカション、交流により新たなアイデアが生まれること

 

この2つをお伝えできれば幸いです。

 

終了後、議論やアイデア出しにとどまらず、次の「実行」ステップへ進みたい!
というご意見も頂戴しました。

 

今回の経験をおおいに活用していただき、受講者の皆様のビジネスが発展していくことを、期待いたします。

我々も多くの学び、気づきを得た研修となりました。
関係者の皆様、誠にありがとうございました。

若い人材が多く、意欲的に活動を展開されている釜石地方森林組合様。
また必ず、釜石を訪れたいと思います。

 

Posted by admin on 日曜日 10月 25, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告
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