今週も、京都府立林業大学校研修科「経営高度化コース」にて、代表古川がマーケティング力育成講座の講師を務めさせていただきました。第4回となりました、今回のテーマは、「決算書(確定申告書)がわからない人のための基礎会計」。
会社経営の計画を立てるにあたって基礎となる“お金”の話。次のお客様づくりに向けたマーケティング活動を行うためにも、どれだけのお金・時間を攻めに投じられるのか、会社のお金を客観的に把握しておく必要があります。林業ビジネスで知っておきたい“決算書の読み方”について解説した後、経費を3つに分類して、攻めのマーケティングを行う方法をお伝えしました。
木材を売るための“健全な刺激事業”とは??
「企業は健全な赤字事業を持つべきである。」とは、
異業種の経営者たちが掲げる格言の一つ。
事業を
1)主力事業
2)補助事業
3)開発事業
4)刺激事業
の4軸に分類し、将来的に主力や補助事業の収益に還元されるような開発・刺激事業を生み出し、持続的な経営を目指す戦略です。そして、木材業界にとって、「将来的に木材を売るための健全な赤字(刺激)事業」とは何でしょうか?例えば間伐体験イベントを開催したり、森林ツアーで人を山へ案内することも、木や森と繋がる暮らしを作るための健全な赤字事業に位置付けられます。但し、重要となるのは、「戦略的な顧客導線の設計」と「計画的な経費の使い方(粗利の稼ぎ方)」です。
主力事業に繋がる顧客導線を描くことで、相応しいイベントの企画・集客・接客・アフターフォローの方法が明らかとなります。同時に、どのタイミングで、いくらくらいの経費を掛けられるか、”攻めのマーケティング”の采配は、決算書の読み方次第で決まります。ここで述べる決算書の読み方とは、対株主に向けた財務会計や、対行政に向けた税務会計とは目的が異なり、経営者(社内)に向けた『管理会計』を指します。
ホームページ等の広報ツール製作から、イベントの企画開催まで『見せ方』に係るあらゆるサポートを行う弊社ですが、どのような方法(戦略・戦術・戦闘)をとるか判断は、いつも企業の『数字』に基づき判断しています。
経営戦略を提案する弊社からの”決算書の読み方”について、講座を受講いただいた皆様にとっては是非ともご参考にしていただければ幸いです。
そして次回の講座は、3月2日(金)、いよいよ最終回。
「まとめと課題発表」と題して、今回お渡ししたフレームに基づいて明日から実践できる目標をお一人5~10分間ずつ発表いただきますので、ご準備をよろしくお願いいたします。最終回までよろしくお願いします!
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