日本特有の樹木のひとつである、カヤ(榧)。
カヤの柾目板で作られた、囲碁や将棋の盤は、最高級品として、
数百万~一千万円の値で取引きされることもあるといいます。

 

8月下旬、緑色のツヤツヤとしたカヤの実を見つけました。
見た目はオリーブの実にも似ていますが、
カヤの実は果実ではなく、種実(ナッツ)に分類されています。

縄文時代の遺跡からは、クリやクルミと共に、カヤの実も出土しているそうです。
つまり、カヤの実は、日本古来のナッツ。

都市部でも街路樹として植栽されていることの多いカヤの木。
秋には、足元に注目して歩いてみては?

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 10, 2017 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

リノベーションされた駅舎が著名な敦賀駅。
屋根付き歩廊の天井は、スチールと木材のハイブリット構造でありました。
明るさを保つために、所々へトップライトが配置されている点もデザインのこだわりですね。

 

 

 

不燃や防腐加工の技術が加えられ、木の温かみが加わった空間ですね。
平屋建て風の”かつての木造駅舎”に変革の加わった、新・木造駅舎。
これからも増えていくのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 7月 31, 2017 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事

 

島根県奥出雲町にて、第2回起業アドバイザリーのため訪問させていただきました。この地域では、16名の地域おこし協力隊が活動中ですが、その中から卒業後に起業を目指す方々6名に対し、弊社代表の古川が起業アドバイザリーを務めさせていただいております。今回は、2カ月前からの進捗を報告いただき、新たなビジネスモデルの構築と、さらなる付加価値化のヒントを提供しながら、今後のビジョンと課題を共有しました。

 

ミニセミナーを開催

 

 

今回はまず、地域おこし協力隊員と、行政で協力隊担当の職員の方々を対象に、「地方創生×ローカルベンチャー~地域を熱くし、事業を厚くするチャレンジ~」と題したミニセミナーを開催しました。

 

◆ 講演のメニュ

【1】“協力隊”制度の活かし方 移住・交流から起業まで

・行政に必要なマーケティング発想

・任期中にやっておいたほうが良いこと

【2】地域で起業するということ
・地域ビジネスの定義は何?

・シェアビジネス、持続可能ビジネスのウソとホント

・暮らし方と儲け方の両立ポイント

・起業の意味、経営の意味とは何か

・お金より大事なこと

 

 

オススメ書籍の一文を紹介しながら進んだ講演ですが、参加された協力隊の方々からは、「他社との差別化を考えていく上で大変参考になりました。売りモノ・売りカタの戦略を立てていきたいと思います。」「理念重視のボランティア活動⇔利益重視の事業の狭間でどこのポジションを目指すか、上がり下がりある波を越えていくこと。自分のやりたかったことに、改めて気付きました。」「新しい気付きもありますが、忘れていたことや、ずっと気になっていたことをふと思い出す時間になりました。」といった感想をいただきました。

 

 

奥出雲町内を散策

 

 

アドバイザリー終了後は、本業務をコーディネートいただいている宍戸さん(一般社団法人スクナヒコナ 副理事)に、奥出雲町内をご案内いただきました。名勝・鬼の舌震の近くでお蕎麦をいただいた後は、出雲・鉄山御三家の一つ、絲原家(松江藩元鉄師頭取)の記念館を訪ねました。踏鞴(たたら)製鉄の成り立ちや道具の解説、それを統括してきた絲原家の歴史や骨董品の展示を通じて、奥出雲で技術継承されてきた、製鉄の歴史を学びました。16代続く名家の歴史を知ると、「たたら製鉄」という産業を基盤に家を興しながら、時代に応じて次のビジネスを展開し、地域の資源利用と雇用の拠点を作ってこられたことが分かります。

 

そして、たたら製鉄からは、持続可能な自然資源利用を学ぶことができます。製鉄には燃料となる薪資源が不可欠ですが、世界の大規模鉱山を見ると、精錬等への熱エネルギー利用のため周辺の山林を一気に伐採し、荒野となってしまった地域がほとんどです。しかし奥出雲のたたら製鉄では、30年単位での計画的な輪伐によって、持続可能な資源利用と製鉄が行われてきたため、現在でも豊かな山村風景が広がっています。土砂を流して砂鉄を採った斜面は、その後棚田に整えて活かし、荒廃しないペースで伐採した木は薪として精錬に使い、それによって出来た鉄製品は、地域資源として地域外へ出していくことで、外貨と外交を獲得してきたということですね。住まいと仕事の場が一体となった、絲原家製鉄所の絵図を見るとは、その地域にある資源を持続的に活かし、生業を持ったコミュニティの姿がありました。

 

 

 

 

なお、林業では「山の神」を祀るのと同じく、製鉄、鍛治にも守護神「金屋子(かなやご)」がお祀りされていました。ちなみに、金屋子神の御神木は、桂の木だそうですよ!祠を見守るように、青々とした桂の木が植えられていました。出雲方面へお出掛けの際には、一尺一寸角(33㎝)のケヤキの大黒柱で建てられた本宅、美しい庭園、散策エリア等、林業や植物、建築がお好きな方には、見どころ満載な絲原記念館へぜひ。

 

 

 

次回

 

第3回は9月頃の訪問を予定していますす。次回も経営アドバイスの個別面談を行うと共に、公開型ミニセミナー第2回を開催する予定ですので、協力隊の皆さまはもちろんのこと、奥出雲町(行政)の方々もお誘い合わせの上、ご参加いただければ幸いです。

 

それでは、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 7月 25, 2017 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の大阪経営実践研究会は、今回も2名の異業種ゲスト講師をお招きして、第2回が終了しました。猛暑日の中、遠くからも足をお運びいただいたメンバーの皆さまに、御礼申し上げます。それでは今回も簡単に開催レポートをご紹介します。

 

 

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】テーマ講座
①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ)

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

③物流業界の最新情報

【3】話題提供
①Clubプレミアム国産材の近況紹介

 


テーマ講座

①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ

 

世界遺産・熊野古道の地からお越しいただいたのは、伊東将志さま(株式会社熊野古道おわせ)。尾鷲の郷土料理と日帰りのお風呂が楽める温浴施設「夢古道おわせ」の支配人を務めておられます。”お風呂屋さん”である伊藤様が、研究会のゲスト講師を務めて下さった理由は、夢古道おわせから始まった全国一斉企画「100のありがとう風呂」にありました。

 

●お風呂から日本をちょっとあったかくする 全国一斉100のありがとう風呂
https://100arigato.wordpress.com/

 

100のありがとう風呂では、尾鷲ヒノキの小径木を「入浴木」として浮かべ、夢古道の湯から始まったこの取組みは今や、全国100件以上の温浴施設、温泉、ホテル、スパ等の店舗へ拡散されています。良い香りと心温まるコンセプトをお客様へお届けしているストーリー性はもちろんのこと、腐りにくいため回転率の低い商材(購入頻度が低くなる商品)にある工夫を施すことで、リピーター顧客の獲得に繋げるという、マーケティングの計画についても、事業立ち上げまでのエピソードと共にお話いただきました。

 

「間伐材の小径木=安い、使い道がない、価値が低い」といった業界の固定概念に捉われず「地域に眠っている資源で、お客様に届けられる価値は何だろう?」と、地元・尾鷲の地名を冠する尾鷲ヒノキに誇りを持って事業化された、異業種ゲストの伊藤様からお話いただきました。

 


 

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

 

2人目のゲスト講師は、弊社の財務パートナーとして、プロジェクトを支えて下さっている長谷部さんを迎えて、財務管理について解説いただきました。長谷部さんは、大学卒業後から財務一筋30年の経歴をお持ちで、現在は財務を専門に中小企業のM&A、事業連携、企業再生、創業支援を手掛けておられます。

 

講座では、まず始めに、財務三表の読み方のキホンを押さえました。特に、貸借対照表が産まれて来た歴史背景を知り、自己資本と他人資本を使って、貿易リターンをどうとるかというところからレクチャーが始まり、それを林業・木材業に置き換えて、在庫管理や物流のディスカッションへと展開しました。なお本研究会は、主に企業の経営者にお集まりいただいていますが、中小企業の場合、多くの経営者は「決算期の直前に、税金対策として、どれだけ利益が残っているか、あるいは、仕入や人件費や借入金の支払いがあるかどうかぐらいしか、指標をみていない人が多い」という現状から、企業の発展のために、計画的に販管費を使う攻めの経営姿勢を取るための月次損益計算のポイントも共有。また、林業・木材業の会社オーナーである皆さまの多くは家業(ファミリー企業)であり、役員報酬さえあればとよいという視点で、配当もなく株価査定もしていないのは、企業価値を高めていないという指摘をうけ、負債(他人資本)に対する利息以上に、如何に株価の価値を含めた自己資本(リターン)がいかに大切かを指南。また、事業継承をする直前に、焦って父(会長職)の株価を算定するのではなく、年次で自社企業の価値を算定していく必要性を話しつつ、投資対効を高めるための財務指標を簡潔にレクチャーいただきました。

 

また、古川からは、財務パートナー長谷部氏からの話を受け、業界特性を踏まえて、製材業の在庫管理について、いくつかのパターンに類型化することで月次決算の徹底の意義をレクチャー。それに基づいて計画的な経営を行えば、機械設備投資も先が見え、中小企業一括償却制度等を使いキャッシュ体質を生み出せることなどを伝え、長谷部氏と共に、抑えるべく財務指標についてポイントをまとめました。

 

 

最後に、メンバーからは、「財務の話は、改めて外で学ぶ機会が少ないから、参考になった!」「次回から、毎回宿題を持ってきて評価してもらおう!」「自社の株の価値を創業時と比較してみたい!」等の感想をいただきました。

 

財務パートナー・長谷部さんの当日のブログはこちら。
http://crelife.muragon.com/entry/87.html

 

改めて、今年度は「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の本研究会では、伸びている異業種からマーケティングのヒントを取り入れつつ、業界に最適な財務分析のポイントを押さえて、経営を学び再考する4時間をお届けしてまいります。

 

なお、九州地方では7月上旬の豪雨による影響が今なお続いていますが、前回の研究会へ参加いただいた、日田市の製材所の方へ研究会中にお電話を繋ぎ、山林崩壊、工場浸水等が起こり大変な中、日田市内や近隣の状況をお伝えいただきました。こちらからもできる限りのご支援ができればと参加者から応援メッセージを送りつつ、研究会メンバー一同、日田を始め九州北部の方々へ心からお見舞い申し上げますと共に、同じ志を持つもの同士、一日も早くまた研究会へお集まりいただけることを祈念しております。

 

 


 

次回は、産地巡礼!

 

次回の大阪経営実践研究会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。産地巡礼は、林業経営実践研究会と合同開催となりますため、大阪では会えない全国の経営者と交流の場もお届けします。日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

 


 

さいごに

 

大阪経営実践研究会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き今年度もClubプレミアム国産材の会員募集をしております!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 7月 19, 2017 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

西中島の飲食店で一斉開催

 

我々のオフィスは大阪市淀川区西中島に所在しています。最寄駅は、地下鉄御堂筋線「西中島南方駅」。この西中島南方エリアにて、「肉中島南方」というイベントが期間限定にて開催されていました。このイベントは今年で2回目。昨年は29店舗でしたが、今回は42店舗。西中島にある参加飲食店が、今年は淡路島産新玉ねぎを題材に店舗ごとのオリジナルメニューを一品開発し、それをパンフレットとWEBに掲載し、他社メディアにも取り上げてもらう試みでした。

 

 

 

 

要するにこのイベントは、地域全体で一つになって面のブランドをつくり、西中島南方への総客数を増やすことが目的です。42店舗のうち1店舗、とあるワインの美味しいお店に私は頻繁に行くのですが、マスターから、お話を聞きました。肉中島南方のイベントでは、このようなポイントがあるようです。

 

1.共通テーマで合同集客

2.共通商材でオリジナル製品企画

3.共通パンフ、WEBで集客

4.牽引者は2~3名(42店舗のうち)がメディアとの繋がりを持っている

 

結局、私は来年もこのイベントを楽しみにしたいのですが、今後の継続は、イベントによて明らかに新規で自店舗に来た人が多いか少ないかが、継続のポイントだろうとおっしゃっていました。地域のお付き合いがもちろん第一でありますが、お付き合いだけではなく、ビジネスをするとは何か。継続とは何かが大事なんですね。私としては、最終的に自社の新しい技術開発、商品開発に繋がれば、このような地域イベントへ参加の価値ありかと思います。また、楽しみにしています!

 

そこにしかない、技術はあるか

 

ところ変わって先日は、岐阜県郡上市にて、ご紹介とコーディネートをすることになったとある林業者の技術に関する講習会が開催されましたが、考えるテーマは「技術とは何か」について。

 

 

1)心技体、一体のものであり、教育的指導ができているか

2)経営戦略として、位置づけができているか

3)その技術が売上/コストにどう反映されるか明確になっているか

 

私は、この3つがポイントであると思います。

 

 

 

以上、飲食店と林業におけるサービス技術と統一(一体感)についてその継続いかかる魅力とポイントを、お伝えさせていただきました。

・真似されたくない技術サービス(自社の強みとは何か)
・広げていきたい技術サービス(一体感と継続とは何か)

皆様のテーマはいかがですか?

 


代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 

 


 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 7月 4, 2017 Under pick up, ちいきのコラム, 雑談

 

 

日本を代表する特産の百合と言えば、「ササユリ」。地域によっては、ヤマユリと呼ばれることもあるそうです。かつては、人の手が入る里山に自生し、5月下旬~6月にたくさんの花を咲かせて山を彩る植物でした。しかしながら、人の手が入る里山が減少し、また近年では鹿の食害も相まって、希少な山野草となりつつあります。

 

 

ここは、奈良県桜井市にある大神神社。神社のある三輪山周辺にも、かつて自生するササユリの花がたくさん見られ、古事記にも、ササユリが咲き誇る美しい場所でのエピソードが登場します。さらに、毎年6月17日、奈良市内の率川神社で開催される三枝祭では、酒壺や酒樽を大神神社のある三輪山のササユリで飾り、巫女はササユリを手に神楽を舞う儀式が続けられています。すなわち、大神神社にとってのご神花としても愛されるササユリ。

 

大神神社では平成5年、ササユリ復活に向けて、大神神社豊年講の方々(篤農家の集まり)を主体にした「笹百合奉仕団」が結成され、ササユリの保護と育成活動を今なお続けておられます。そして、開花時期になると、ささゆり園が一般公開され、近隣地域から集められた色とりどりのお花を見ることができるのです。

 

ご神木やご神花と共に巡る、日本の神社。地域の神話や歴史に触れることができますね。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 7月 3, 2017 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

 

 

 

7月1日(土)、今年度1回目の林業ビジネス実践会in名古屋を開催しました。昨年度までは「林業経営実践研究会」として参加者を限定し、林業経営者同士で課題としている事のディスカッションメインで開催していましたが、今年度からはオープン型として広く参加者を募集しています。今回は、初参加の方が2名、愛知県、長野県からお越しいただきました。

 

今月のメニュー

各社報告

①初参加者様のご紹介

②今年度のこれまでの振り返りとこれからの目標

ディスカッション

①山林の所有と集約化

②林業木材業界のリクルート

話題提供

①大阪経営実践研究会の振り返り

②シェアユースについて

③クリーンウッド法について

④まとめ

 

また、今回は以前から名古屋での実践会にご参加いただいているメンバー2社からは、就職応募があったとの嬉しい報告がありました!弊社が作成、リニューアルをサポートさせていただいたホームページが応募のきっかけとなったということで、なお嬉しいご報告でした。それでは、今回の林業ビジネス実践会のテーマとして最後にお伝えしたポイントを簡単にご紹介します。

 

今回の4つのまとめ

【1】多様なパートナーとチームを作ろう!

参加メンバーから就職応募、採用の嬉しい報告があった今回、ディスカッションでは社員とのかかわり方、雇用体系について話題が挙がりました。経営者と従業員という立場としてだけではなく、経営者とプロ技術者、ボランティア、副業者、アルバイトといった多様な関係性を持つ、経営の「パートナー」を増やすことが重要であることをお伝えしました。最近の弊社支援の事例としては、つい先月岩手県岩泉町で「㈱岩泉フォレストマーケティング」が設立されましたが、町内業者の協議会の活動から始まり、現在は町外のファンやスポンサーと共に事業を進められる体制を整備しています。

 

【2】働き方×暮らし方。ライフスタイル提案を。

「雇用」や「人材募集」について、皆さんはどのようにお考えでしょうか。仕事内容やお給料についてだけではなく、どのような暮らし方ができるかを鄭案することが重要です。山での暮らし、狩猟やスキー、薪割りや炭焼きでの副業体系が出来る山に近い林業ならでは、地域ならではの暮らし方提案をしてみましょう。本会に参加する経営者、社員の皆さまも実際にそんなライフスタイルを楽しんでいます。都会の大企業で朝から晩まで働き、満員電車に揺られという生存実感の無い暮らしに疑問を抱き、暮らし方を再考する人は確実に増えています。

 

【3】シェアユース市場を見逃すな!

1970年代、家電製品はそれぞれ一家に一台、その後高度経済成長期を経てテレビは1部屋に1台、パソコンは1人に1台といったにパーソナルユースの時代が訪れました。そして現在、カーシェアリング(ライドシェア)や、民泊などが普及するシェアユースの時代に突入しています。林業・木材業ではどのようなシェアが考えられるでしょうか?かつての共有林とはまた違った形の「山をシェアして使える仕組み」を林業会社から提案できるのではないでしょうか。森林セラピー、枝葉の採集、炭焼きや間伐体験をしたりという非所有者からのニーズも確実にあります。交流人口が増えることで、林業というプロの仕事に対する評価も見直されることでしょう。

 

【4】経営は、2つの“先”を設定しよう。

2017年上半期を終えた今回、下半期に目指すビジョン(未来・夢)と開拓中のマーケット(出口)を各社から発表いただきました。事業の発展と持続、そこにはビジョン(未来・夢)とマーケット(出口)の創造が必要です。本会のように、同業種の皆さんと熱いディスカッションの場でビジョンを共有し刺激をもらい、切磋琢磨をする。業界、異業界の時流を掴み自社にしかない強みと顧客の需要にマッチするマーケットを見出すことが重要です。

 

参加者様の声

『各社の近況報告、また大阪での前回の研究会や3月のイベントの振り返りを聞き、各社の事業進展に驚きました。今自社で動き始めている事業への背中を押された思いです。』『人材、地域活動への課題を皆が抱えていることを知った。今までの林業とは違う取組を自社発信で実現し、地域を良くしていくことで林業も良くしていく道を探したい。』『各社の発想が面白く、自分の発想がまだまだであることを感じさせられた。もっと自由な発想をしていきたいと思うとともに、ディスカッションによって自社のこれからのヒントも生まれた。』といったご意見、ご感想をいただきました。アンケートへのご協力、ありがとうございました!

 

次回は、産地巡礼!

次回の林業ビジネス実践会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。また、座学では、10月に第2回林業ビジネス実践会in名古屋を開催いたします。それぞれ、日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

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林業ビジネス実践会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げィスカッション、弊社から全国の最新情報のご提供とまとめを行っています。後日には、まとめテキスト(約20ページ)もお送りしますので復習も出来ます。

本会に関するご質問、参加のご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under 【名古屋】林業経営実践研究会, pick up, すべての記事, セミナー報告

 

2017年も上半期が終わり、7月へ。海辺は海水浴客で賑わう季節ですね。福井県高浜町の若狭和田海水浴場は、7月1日、海開きを迎えました。ちなみに写真は海開きを迎える数日前。お客様を迎えるために、砂浜を整備して準備中の風景です。写真の手前に立つビーチバレーネットのポール、海水浴場へ降りる階段や看板も、地域の製材所による納材事例です。

 

 

 

 

 

 

 

背景に若狭富士(青葉山)を従え、世界規格の「ブルーフラッグ認証」を取得する、美しい海の風景。その中には、地域の森で育まれた木々が彩りを添えていました。昨年好評だったウッドロードも、近日中に設置されるそうですよ!大阪市内から約2時間。若狭和田ビーチへドライブに、海水浴に。お出掛けされてみては、いかがでしょうか?

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~