日本で最も美しい村」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共が舞台です。東濃ヒノキの産地としての歴史を活かしながら、若いチームで常に新しいチャレンジを重ね、首都圏を中心に地域外へと新たな販路を拡げているプレミアムな会社。林業部門を持ち、素材生産から製材までトータルで取り組む、いま注目の会社でもあります。さて、今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。

 

 

 

そこは、地歌舞伎のある秘境。

 

東白川村は、鮎釣り、朴葉寿司など、山村ならではの文化と原風景が今なお継承されている村です。また江戸末期に実施された廃仏毀釈の名残で、全国でも珍しい「お寺のない村」でもあります。神社は村内各地に残り、春・夏・秋にそれぞれの神社でお祭りが開催され、老若男女が集う場として愛されています。そんな東白川村の文化を語るに欠かせないのが、「地歌舞伎」。有名なプロが演じる歌舞伎を大歌舞伎(おおかぶき)と呼ぶのに対して、地元の人々によって演じられ、地域に根付いた歌舞伎は地歌舞伎(じかぶき)と呼ばれ、岐阜県は全国の中でも特に地歌舞伎が盛んなエリアです。ここ東白川村においても、江戸時代から地歌舞伎の伝統があり、昭和の中頃までは村内に3つの芝居小屋がありました。村民自らが舞台装置を作り、役者を務める公演には多くの地歌舞伎ファンが会場に詰めかけます。

 

(田口社長のFacebookより写真引用)

 

そして、今回の産地巡礼で訪れる株式会社山共の代表取締役・田口房国さんも東白川村・地歌舞伎役者の一員。写真は、お稽古中の一枚。只今、公演に向けて地域の皆さん一体となって練習に励んでおられます。今回の産地巡礼の初日には、オプションツアーとして、お弁当を食べながら田口代表の地歌舞伎を鑑賞します。地歌舞伎の演目や会場と共に作られる臨場感はもちろんのこと、地域に根差した企業である株式会社山共の姿を感じていただけることでしょう。

 

 

 

設計士・工務店様を招き、人の交流を作る

(株式会社山共様のFacebookより写真引用)

 

代表の田口さんを始め、殆どの社員が東白川中学校の卒業生という、まさに地域密着型企業。地域のことを知り尽したスタッフが働く山共では、お取引を希望する設計士や工務店の方々を村に招き、案内を行っています。山林案内、工場案内までも含めて自社を紹介するだけでなく、地域を案内して、ソトモノと地域の交流を作っています。東白川村を拠点に据え、地歌舞伎のような伝統を守りつつ、外からも人を招いて、ソトモノとの交流を大切にしている株式会社山共は、常に若い力で新しいチャレンジを続けていこう!というパワーに満ちています。

 

 

事業を学ぶ産地ツアーへ行ってみませんか?(9月17日~19日)

 

(株式会社山共様のFacebookより写真引用)

 

 

前述の通り、「日本で最も美しい村」に選出されている、岐阜県東白川村。株式会社山共はこの東白川村を拠点として、林業を通じてこの地域の風景を守りながら、関東圏の都市部に産地の分かる高品質な木材を届け、地域の雇用を生み出しています。産地巡礼では、その名の通り、地域の文化、自然資源、人の技を活かしたビジネスを続ける企業「山共」の歩みを知り、ご自身の事業に活かしていただける学びを得られるツアーをお届けします。この初秋は、地歌舞伎鑑賞を併せて、地域づくり×会社づくり=「地域経営」をテーマにした産地巡礼(経営実践研究会 特別企画)として、東白川村を訪れてみませんか?

 

 

テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、5つの見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

 

 

【見どころ5】地歌舞伎鑑賞

今回はオプション企画として、参加ご希望の方のみ、産地巡礼の前日17日(日)に披露される地歌舞伎(東白川村郷土歌舞伎)を鑑賞します。東白川村の地歌舞伎は昨年、復活40周年を迎え、新聞やテレビ等のメディアからも注目を集めた、地元で愛される伝統芸能です。なんと、株式会社山共代表の田口社長も演者の一員でご出演!運が良ければ、田口社長の案内で、バックステージ(楽屋)にも入らせてもらえるかも!?「カントリージェントルマンたれ!」と、まちづくりと会社づくりをトータルで考える田口社長と社員の皆さま。その日常と非日常(晴れと褻)に触れてみませんか?

 

 

 

 

 

 

日付  H29年9月17日(日)~19日(火)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
お申込方法 メール(info@chiikino.jp)またはお電話
お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥地歌舞伎鑑賞の有無(鑑賞する・翌日から参加)
※地歌舞伎鑑賞はオプション企画〔無料〕です。
翌日18日のプログラムからご参加の場合は、その旨をお知らせください。
締切り 2017年9月11日(月)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。このフロアの天井は地上の噴水の底の部分にあたり、キラキラ揺らめく光が差し込んで、それが木材と相まってなんとも言えない優しい空間となっているそうです。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

Posted by wpmaster on 木曜日 8月 10, 2017 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, お知らせ, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の大阪経営実践研究会は、今回も2名の異業種ゲスト講師をお招きして、第2回が終了しました。猛暑日の中、遠くからも足をお運びいただいたメンバーの皆さまに、御礼申し上げます。それでは今回も簡単に開催レポートをご紹介します。

 

 

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】テーマ講座
①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ)

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

③物流業界の最新情報

【3】話題提供
①Clubプレミアム国産材の近況紹介

 


テーマ講座

①異業種から林業を変える!~小径木を売っていこう~
ゲスト講師:伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ

 

世界遺産・熊野古道の地からお越しいただいたのは、伊東将志さま(株式会社熊野古道おわせ)。尾鷲の郷土料理と日帰りのお風呂が楽める温浴施設「夢古道おわせ」の支配人を務めておられます。”お風呂屋さん”である伊藤様が、研究会のゲスト講師を務めて下さった理由は、夢古道おわせから始まった全国一斉企画「100のありがとう風呂」にありました。

 

●お風呂から日本をちょっとあったかくする 全国一斉100のありがとう風呂
https://100arigato.wordpress.com/

 

100のありがとう風呂では、尾鷲ヒノキの小径木を「入浴木」として浮かべ、夢古道の湯から始まったこの取組みは今や、全国100件以上の温浴施設、温泉、ホテル、スパ等の店舗へ拡散されています。良い香りと心温まるコンセプトをお客様へお届けしているストーリー性はもちろんのこと、腐りにくいため回転率の低い商材(購入頻度が低くなる商品)にある工夫を施すことで、リピーター顧客の獲得に繋げるという、マーケティングの計画についても、事業立ち上げまでのエピソードと共にお話いただきました。

 

「間伐材の小径木=安い、使い道がない、価値が低い」といった業界の固定概念に捉われず「地域に眠っている資源で、お客様に届けられる価値は何だろう?」と、地元・尾鷲の地名を冠する尾鷲ヒノキに誇りを持って事業化された、異業種ゲストの伊藤様からお話いただきました。

 


 

②財務管理と木材ビジネス~製材メーカーの財務を読む~
ゲスト講師:長谷部正明氏(株式会社古川ちいきの総合研究所財務パートナー)

 

2人目のゲスト講師は、弊社の財務パートナーとして、プロジェクトを支えて下さっている長谷部さんを迎えて、財務管理について解説いただきました。長谷部さんは、大学卒業後から財務一筋30年の経歴をお持ちで、現在は財務を専門に中小企業のM&A、事業連携、企業再生、創業支援を手掛けておられます。

 

講座では、まず始めに、財務三表の読み方のキホンを押さえました。特に、貸借対照表が産まれて来た歴史背景を知り、自己資本と他人資本を使って、貿易リターンをどうとるかというところからレクチャーが始まり、それを林業・木材業に置き換えて、在庫管理や物流のディスカッションへと展開しました。なお本研究会は、主に企業の経営者にお集まりいただいていますが、中小企業の場合、多くの経営者は「決算期の直前に、税金対策として、どれだけ利益が残っているか、あるいは、仕入や人件費や借入金の支払いがあるかどうかぐらいしか、指標をみていない人が多い」という現状から、企業の発展のために、計画的に販管費を使う攻めの経営姿勢を取るための月次損益計算のポイントも共有。また、林業・木材業の会社オーナーである皆さまの多くは家業(ファミリー企業)であり、役員報酬さえあればとよいという視点で、配当もなく株価査定もしていないのは、企業価値を高めていないという指摘をうけ、負債(他人資本)に対する利息以上に、如何に株価の価値を含めた自己資本(リターン)がいかに大切かを指南。また、事業継承をする直前に、焦って父(会長職)の株価を算定するのではなく、年次で自社企業の価値を算定していく必要性を話しつつ、投資対効を高めるための財務指標を簡潔にレクチャーいただきました。

 

また、古川からは、財務パートナー長谷部氏からの話を受け、業界特性を踏まえて、製材業の在庫管理について、いくつかのパターンに類型化することで月次決算の徹底の意義をレクチャー。それに基づいて計画的な経営を行えば、機械設備投資も先が見え、中小企業一括償却制度等を使いキャッシュ体質を生み出せることなどを伝え、長谷部氏と共に、抑えるべく財務指標についてポイントをまとめました。

 

 

最後に、メンバーからは、「財務の話は、改めて外で学ぶ機会が少ないから、参考になった!」「次回から、毎回宿題を持ってきて評価してもらおう!」「自社の株の価値を創業時と比較してみたい!」等の感想をいただきました。

 

財務パートナー・長谷部さんの当日のブログはこちら。
http://crelife.muragon.com/entry/87.html

 

改めて、今年度は「物流」と「財務」を年間テーマに掲げて開催中の本研究会では、伸びている異業種からマーケティングのヒントを取り入れつつ、業界に最適な財務分析のポイントを押さえて、経営を学び再考する4時間をお届けしてまいります。

 

なお、九州地方では7月上旬の豪雨による影響が今なお続いていますが、前回の研究会へ参加いただいた、日田市の製材所の方へ研究会中にお電話を繋ぎ、山林崩壊、工場浸水等が起こり大変な中、日田市内や近隣の状況をお伝えいただきました。こちらからもできる限りのご支援ができればと参加者から応援メッセージを送りつつ、研究会メンバー一同、日田を始め九州北部の方々へ心からお見舞い申し上げますと共に、同じ志を持つもの同士、一日も早くまた研究会へお集まりいただけることを祈念しております。

 

 


 

次回は、産地巡礼!

 

次回の大阪経営実践研究会は9月中旬、年2回の特別篇として、1泊2日で林業産地を巡る旅「産地巡礼」を開催予定です。産地巡礼は、林業経営実践研究会と合同開催となりますため、大阪では会えない全国の経営者と交流の場もお届けします。日時、工程の詳細が決まりましたら、当ホームページでお知らせしますので、ご期待ください!

 

===昨年の産地巡礼の様子===

・産地巡礼in吉野

ちいきのコラム「吉野林業を巡る」

前編:https://chiikino.jp/blog/?p=7602

中編:https://chiikino.jp/blog/?p=7712

後編:https://chiikino.jp/blog/?p=7725

・産地巡礼in石見出雲

報告レポート:https://chiikino.jp/blog/?p=6559

 


 

さいごに

 

大阪経営実践研究会では、参加者みなさなんが課題としていること、注目しているトピックを取り上げてディスカッションを行ったり、弊社が全国への出張で集めた木材産地の動向や異業種からのマーケティング事例をご提供しています。さらに、研究会開催後にはまとめテキスト(約20ページ)も参加者特典でご提供します。単回での参加も受け付け中ですので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

さらに、引き続き今年度もClubプレミアム国産材の会員募集をしております!豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください。会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大阪にて会員制の実践型マーケティングレッスン。

各産地の熱い林業・木材業者が集い、即ビジネスに応用できる、実践型のノウハウ・情報を共有。

熱気あふれる刺激と成長の時間をあなたに!
★年間会員募集中!スケジュール・詳細はこちら★
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187
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経営実践研究会[国産材ビジネススクール]
7月15日(土)14-18時 @新大阪
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■日時:7月15日(土)14-18時

 

■場所:CIVI新大阪研修センター
大阪市淀川区西中島3丁目9-13 NLC新大阪8号館9F(西中島南方駅徒歩4分)
http://www.civi-c.co.jp/access.html#shin

 

■内容(予定):テーマ「“物流”と“財務”」

1)各社報告

 

2)ゲスト講座

①「異業種から林業を変える! ~小径木を売っていこう!~

伊東将志氏(株式会社熊野古道おわせ)

②「財務管理と木材ビジネス(製材メーカーを中心に)」

長谷部正明氏(古川ちいきの総合研究所 財務パートナー)

 

3)今月のマーケティング講座

「 林業バリューチェーンとサプライチェーン」
市場規模と全国事例を元にバリューチェーンとサプライチェーンを紐解きます。

 

4)ちいきの総研より話題提供

① 東京セミナー(合宿型)開催のお知らせ
② オウンドメディア紹介
③ Clubプレミアム国産材WEBリニューアルのお知らせと今後の動き
★終了後、懇親会を開催します。

 

■受講料(会員外)
単回受講:お一人様2万円+税

 

■お申込方法:
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

 

を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。折り返しご連絡させていただきます。

 

申込み期限:2017 年7月12日(水)

 

*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

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Posted by wpmaster on 土曜日 7月 1, 2017 Under お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

研究会5月度

 

今年度最初の大阪経営実践研究会を開催しました。

今回はなんと西は大分県日田市から、東は愛知県豊田市から、新たな参加者も増えての賑やかな回になりました。
また今年度からはClubプレミアム国産材メンバーの講座をメニューに加えて、

テーマを絞った話題提供と今まで以上に深いディスカッションが行われました。

 

~今月のMENU~

【1】木のある暮らし展振り返り
【2】Clubプレミアム国産材メンバーゲスト講座

・製材メーカー代表が、反響を語る! 受注(問合せ)が増えるWEBリニューアルのポイント

・地域材を使った林業~工務店業からの展開! 47都道府県の柱を使用したカフェ事業とは?

・『新規と既存』×『商品と販路』地域資源活用、4つに分ける戦略的事業

 

【3】各社報告

 

【4】古川ちいきの総研より話題提供

・ 産地巡礼ツアー企画

・ 中規模木造建築の需要の動向~市場に参入する工務店連携は?~

・ 2017年ウッドデザイン賞、募集開始

 

 


 

【1】木のある暮らし展振り返り

今年3月29日に大阪にて開催した「木のある暮らし展~旅する日本の森と産地~」。

Clubプレミアム国産材主催で行う展示会は初めての挑戦となりました。

(当日の様子はブログにアップしておりますので、ご参考ください:https://chiikino.jp/blog/?p=7107

 

出展者の皆様にイベント反響を伺ったところ

・既に数社から受注しており、まさに今生産しているところ。

・イベント後すぐに受注があり、既に納材を終えた。

・サンプル請求があったのでお送りしており、今後もうまくお付き合いしたい。

・競合であった会社と協業し新しい事業展開を進めている。

など各社それぞれ反響があり、成果に結びついており、今後の展開もますます楽しみです。

 

そして実は、動画制作も進めており、研究会にてお披露目!ダイジェスト動画を公開しました!

 

 

展示会の雰囲気、Clubプレミアム国産材メンバーの顔が見える動画に仕上げております。

今後は、当日各社から行われたプレゼン”国産材LIVE!”の様子も順次公開してまいりますのでお楽しみに!

 

 

【2】Clubプレミアム国産材メンバーゲスト講座
弊社が事務局をつとめるClubプレミアム国産材。

本研究会のメンバーから構成される団体ですが、本年度はメンバー立ち回りの講座をメニューに盛り込んでいます。

 

①「Webリニューアルのポイント」竹下木材㈲ 代表取締役 竹下哲史氏より

島根県にて、地松にこだわり製材をしている竹下木材さま。9年前にスギ、ヒノキ製材から地松に特化した製材にシフトした同社、同時期に始めてのWebサイトを制作しました。そして昨年、Webサイトをリニューアル。

リニューアル直後から受注があり、ここ最近ではまた増えたとのこと。

・時流適応

・情報蓄積

・動画PR

のポイントにお話をしていただきました。

「Webサイトが古いままだと、会社自体も古い、時代に遅れていると思われる。」と竹下氏。

時流に適応しデザインやSEO対策を変えながら、納材事例やブログを定期的にアップし動きを見せることで着実に受注につなげています。

(竹下木材㈲Webサイト:http://takeshitamokuzai.jp/

 

②「47都道府県の柱を使用したカフェオープンへの取組み」飛騨五木㈱ 企画研究室 井上博成氏より

飛騨高山にて、会社名にもある‟飛騨五木”を売り出し多面展開している飛騨五木㈱。

グループ会社との連携で林業から建築、さらには不動産、金融、エネルギーまでをトータルでの事業展開を実現しています。

そして今回はなんと、名古屋市内に47都道府県の木を使用したカフェをオープンするとのことで、

その背景と今後の展開をお話していただきました。

 

2035年には当たり前に木材のある社会を目指し、
2015年から5年後ごとの、4つのステージに分けてビジョンを策定。

そのステージ1にある現在の事業の1つとして今回のカフェオープンがあります。

「日本の森がもっとワクワク」というWebサイトも昨年オープンしています。
実店舗やオンラインストアをはじめとするあらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合する
『オムニチャネル化』の計画を進めており、全国の木材情報の発信拠点が名古屋に誕生するということです。

ここではこれ以上詳しい内容には触れることは出来ませんが、まさにワクワクする今後の展開に目を離せません。
(日本の森がもっとワクワクWebサイト:https://moriwaku.jp/

 

【3】各社報告

新規参加者のご紹介や各社の近況の取組についてお話いただきました。

ディスカッションでは「商品開発」において‟今までにない商品を開発し一番手となったとき、
誇りを持ち大手に真似のできないモノづくりをすること、
そのための「商品販路」について既存の販路と商品、新規の販路と商品のマトリックスを整理し、学びを深めました。

 

【4】古川ちいきの総研より話題提供

① 今年度の産地ツアーの企画について

② 中規模木造建築の需要の流れと、市場に参入する工務店連携の現状について

③ 2017年ウッドデザイン賞の募集開始について

の3本立てで弊社から話題提供しました。

 

今後の物流と工法の面から、中規模木造はどうなるか?

ウッドデザイン賞の受賞は果たしてどのような効果があるのか?

各社報告に続き、ここでも活発なディスカッションが生まれました。

 

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次回研究会は7月に予定しています!

詳細は後日ブログにて告知しますので、しばしお待ちください!

 

 


 

今年度もClubプレミアム国産材の会員募集をしております!

豪華特典もご用意しておりますので、是非下のチラシ画像からPDFをご覧ください!

会員申込ご希望の方は、PDFを印刷し申込欄をご記入しFAXにて送信、またはメールをお送りください。

 

 

単回での研究会申込も大歓迎です。

ご質問がある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 5月 13, 2017 Under すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

このたび、弊社が事務局を務めるClubプレミアム国産材では

「木のある暮らし展~旅する日本の森と産地~」を開催します。

 

 

「その生き方が、プレミアム。」

9つの特別な木材産地が勢ぞろい。

ただの材木屋ではない彼らが、森とつながる豊かな暮らしとは何かを語りかけます。

9つの部屋をめぐれば、あなたの探していたプレミアムな暮らしにきっと出会える一日です。

 

■こんな方にピッタリ

~工務店・設計・インテリア関係者のみなさまへ~
~森とつながる地域づくりに関心のある方へ~
~「木」で新たなビジネスを創造したい方へ~

 


 

■開催日時:2017年3月29日(水)10:00~17:00

 

■会場:大阪市中央区高麗橋3-1-8カルボ高麗橋ビル1F 高麗橋BLACKBOX(淀屋橋駅から徒歩5分)

(会場詳細はこちらから:http://blackbox.osaka/rental-space-access.html

 

■参加無料・申込不要

 

■プログラム
①産地からの空間提案展示(常時展示)
建材のみならず、家具、インテリアも含めた「暮らし」の提案。
他にもユニークな仕掛けを携えて、9つの産地がやってきます。

 

②特別無料セミナー
「プレミアム国産材で工務店経営をプレミアム化するセミナー

プレミアム国産材をどのように活用すれば工務店のブランディングにつなげられるか、ポイントを伝授します。

午前の部:11:30-12:00
午後の部:16:30-17:00

講師:(株)古川ちいきの総合研究所 古川大輔

 

③トークショー「国産材LIVE!」(毎時開催)
プレミアム産地がいま、何を考え、企んでいるのか?
産地の声を軽快なトークでお届けします。

live

 

※カフェ・商談コーナーあり

※林業にちなんだ出張バー「林業BAR」のカフェメニューをお楽しみください。

 

 

■交流会
17:00~19:00(軽食付き・参加費2,000円
※当日受付でお申込、参加費は現金でお支払いください。

 

■主催:Clubプレミアム国産材
(事務局(株)古川ちいきの総合研究所)

 

■出展産地

[Clubプレミアム国産材]【J1】
・㈱西粟倉・森の学校【岡山西粟倉】
・影山木材㈱【富士山麓】
・㈱山共【岐阜東白川】
・竹下木材㈲【石見出雲】
・ばうむ合同会社【土佐嶺北】
・一般社団法人吉野かわかみ社中【吉野川上】
・高野山寺領森林組合【高野山】
・ソマミチ【信州松本】
・飛騨五木㈱ 【飛騨高山】

 

【J2】
・木原木材店【兵庫播州】
・岩泉の明日の林業をつくる会【岩手岩泉】
・㈲平田木材店【福井高浜】

 

 

★Facebookイベントページも要チェック

https://www.facebook.com/events/309979639398755/

 

↓↓FAX申込み用紙付きチラシのダウンロードはこちら

 

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過去の開催イベントに関するブログはこちらから

・第4回産地共催交流セミナー(2015年):http://club-premium-wood.jp/?p=837

・Japan Home & Building Show 2013(2013年):http://club-premium-wood.jp/?p=671

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会場map

 

会場イメージ

Posted by wpmaster on 火曜日 2月 21, 2017 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

今年度最後となる、2月度経営実践研究会を開催しました。

今回は3月29日(水)に「Clubプレミアム国産材」で開催する

「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」に向けた企画会議を中心とし、

大阪に島根、岐阜と遠方からもプレミアム産地が集結しました。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告

【2】話題提供

・Clubプレミアム国産材メンバーWEBページリニューアルのお知らせ

 

【3】ゲスト講座:WEB作成におけるセキュリティ対策について

【4】Clubプレミアム国産材 企画会議「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」について

 


 

【1】各社報告

今回も各社より、最近の事業状況や今後のビジョンについて、興味深いご報告をいただきました。

初めて情報誌を発行した製材メーカーからは、その反響と今後の展開について。

また製材機部品の交換に際してメーカーから受けたアフターフォローに学ぶ、法人営業とは何か。

木材加工業が新規参入できる、起業のCSR・広告宣伝マーケットの大きな可能性など、

 

各社とも、「品質、価格、納期(QCD)×使い方提案×儲け方提案」という

法人営業と差別化の基本を再確認しながら、

それぞれの企業の「強み」を活かした着実な事業展開がうかがえる報告となりました。

 


 

 

【2】話題提供

弊社から話題提供として、近日公開予定の

当研究会メンバーであり、Clubプレミアム国産材のメンバーでもある製材メーカーのWEBリニューアル

に関する報告をいたしました。

 

リニューアルするWEBでは、今回新たに、

経営者の想いや製品の背景にあるストーリーを伝える「動画」を盛り込みました。

 

「これを見たら、このメーカーからしか買いたくなくなる!」

ほどのメッセージ性の強いものとなり、今後のWEBコンテンツとしての動画の可能性を感じるとともに、

丁寧に企業の強みや想いを表現していくことの重要性を再認識しました。

 

リニューアル作業は進行中。本公開をお楽しみに!

 

 


 

 

【3】ゲスト講座:WEB作成におけるセキュリティ対策について

ゲスト講座では、大阪市内の某WEB会社にお越しいただきました。

 

WEBのセキュリティについて、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

 

いまやマーケティングに欠かせないツールとなり、全世界に70兆個も存在するというWEBサイトですが、

近年、googleによるセキュリティを重視する方針転換や、

特定CMSにおける脆弱性などが問題になっています。

 

 

ゲストからは、

・昨今のWEBをめぐるセキュリティの必要性

・セキュリティまでを意識した、CMSやサーバの選び方

・セキュリティにおける責任の所在はどこにあるか?

 

について、実際のハッキング被害事例もまじえて、

今後は経営に欠かせないネットセキュリティの視点を伝授していただきました。

 

WEBにおいては、どうしても売上へ直結する効果や更新性を優先的に考えてしまいがちですが、

積み上げてきた情報という無形資産が一瞬にして失われるリスクや、

顧客に対しても情報を守る企業の責任について、

コストとメリットも含めて今一度考えなおす機会を頂きました。

 

自社も顧客も守るためにも、今後、ネットセキュリティは優先度の高い課題の1つです。

 


 

【4】Clubプレミアム国産材 企画会議「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」について

今回の研究会のメイン、3月29日(水)に大阪で開催する、

「木のある暮らし展2017~旅する日本の森と産地~」の企画会議です。

 

本研究会メンバーを中心とし、国産材に新たな価値を与え、新たなマーケットを作り出す9社の共通ブランドとして活動している

Clubプレミアム国産材」http://club-premium-wood.jp/

 

これまでも、建築関係者向けプレゼンテーション「産地共催交流セミナー」や

ジャパンホームショーの出展など活動してきましたが、

今年は大阪で、森とつながる豊かな暮らしとは何かを語りかける展示会を行います。

9つの産地を中心に常時展示、トークショーを行い、林業バーなどのお楽しみ企画も用意しています。

 

今回の会議では、ブースイメージの共有、プレゼン企画などを具体的に議論するとともに、

「プレミアムとは何か?」を新たに詰めて議論しました。

 

その定義は、時流やメンバーの成長と共に変遷してきました。

 

過去の企画を振り返ると、

 

1)第1回、木や国産材のある暮らしのよさ、QCDの重要性を訴えるというところから始まり、

2)第2回では、産地の顔が見えることの重要性や物語を伝え、

3)第3回、第4回では、森林・林業の多様性をワインになぞらえ伝えながら、QCDのみならずユニークな商品、空間提案を目指しました。

 

そして今回は、「木材」にとどまることなく、

暮らしや地域をつくっていくビジョンも強く打ち出していく!

9の産地の経営者の、生き方をも表現していこう、というところまでやってきました。

 

~工務店・設計・インテリア関係者のみなさま~
~森とつながる地域づくりに関心のある方~
~「木」で新たなビジネスを創造したい方~

 

当日は、参加無料・出入り自由で、どなたでもご参加いただけます。

 

★Facebookでのイベントページを先行して公開いたしました。

https://www.facebook.com/events/309979639398755/

 

 

3月29日、あなたの探していたプレミアムな暮らしにきっと出会える一日です。

みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 2月 17, 2017 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

2016年最後となる、12月度経営実践研究会を開催しました。

今回は今年の総決算ということで、

静岡から島根まで、各地からClubプレミアム国産材のメンバーをはじめ、

林業、製材業、木材流通業、工務店の経営者が勢ぞろいしました。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告&ディスカッション~2016年10大ニュース~

【2】ゲスト講座:プロダクトデザインと展示会デザイン

【3】Clubプレミアム国産材 企画会議「国産材フェスティバル2017」について

【4】2016年ヒット商品ランキング


 

【1】各社報告&ディスカッション~2016年10大ニュース~

今回は各社から、それぞれ10分間で今年の10大ニュースのプレゼンテーションを行いました。

 

・社内業務のクラウど化や多種多様な商品開発に取り組んだA社

・森林信託から地域商社まで次々と事業展開を行った工務店B社

・事業整理で経営基盤を固めながら地域連携で販路拡大したC社

・チェーン飲食店との連携で全国に納材を広げた流通店D社

・事業継承として新会社設立の準備を進める工務店E社

 

など、それぞれに激動の1年間をふりかえりました。

8年前には、純粋なる製材業経営の研究会であったこの会も、

メンバーの増加や各社の事業展開により、幅広いテーマを扱うようになりました。

 

ただの材木屋ではない、ライフスタイル提案や地域づくりまでてがける

プレミアムな経営を実践中です!


 

【2】ゲスト講座:プロダクトデザインと展示会デザイン

【3】Clubプレミアム国産材 企画会議「国産材フェスティバル2017」について

 

Clubプレミアム国産材の新企画「国産材フェスティバル(仮)」に向けて、

ゲスト講演でも、プロダクトデザイナーS氏をお招きし、ブースデザインについてレクチャーをいただきました。

 

プロダクトを手掛けるのみならず、その「世界観」をもデザインするためには、

商品ロゴや広報ツール、ブースまでの統一感を持ったデザインが欠かせません。

 

S氏のアドバイスを受けながら、企画会議を行いました。

「ワインのような林業産地」の新たな表現に、ご期待ください!

 

その後、忘年会で交流を深め、来年の抱負を語り合いました。

熱い経営者が集まる本研究会では、2017年も参加者を募集中です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

 


 

 

★予告! 3月29日(水) 国産材フェスティバルin大阪 開催!★

Clubプレミアム国産材の新企画を準備中。

9つの産地から製材メーカーが一堂に会し、新商品発表、そして木のある暮らしの提案を行います。

詳細後日、こうご期待。

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 12月 23, 2016 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

経営実践研究会×国産材ビジネスセミナーで実施する合同現地研修会。

8回目となる今年は、プレミアム産地を巡る「産地巡礼」として、

より産地の風土を感じられるプログラムでお贈りしました。

 

===現地研修会過去の開催地域===

=== === ===

 

11/22-23の二日間、今回は「出雲・石見の旅~神話と地松の風景に出会う~」をテーマに、

島根県の松江市~大田市を巡りました。

 

■島根県の林業

島根県の素材生産量は、全国18位(H26年・361千㎥)で中位ですが、

「あかまつ・くろまつ」生産量は全国6位(H26年・37千㎥)を誇ります。

西日本は松枯れの被害が大きい中、数少ない貴重な「地松」産地の1つになっています。

 

 

参加者は総勢17名。

Clubプレミアム国産材のメンバーである竹下木材有限会社竹下哲史氏のご引率の元、

神話・縁結びの地である出雲、銀山で栄えた石見の地を巡りました。

 

また、今回は竹下木材様の取材を兼ねており、撮影スタッフも同行する今までにない形での実施となりました。

それでは2日間の様子をご紹介します。

 

 

【1日目:22日(火)】

 

■八重垣神社

まず初めに向かったのは、縁結びのパワースポットとして知られる八重垣神社。

竹下木材様の納材事例でもあります。

 

 

まずは立派な鳥居が出迎えてくれます。

 

 

鳥居をくぐると正面には本殿が。大社造りで荘厳な雰囲気、大きなしめ縄も目を引きます。

 

 

しかし、今回のメインは竹下木材様の納材事例であるこちらの社務所。

 

 

梁桁、細部の造作まで全てが美しく、地松ならではの赤身と木目が一層美しさを引き立てています。

 

 

境内には、スギの樹幹からマツが生え、共生している珍しい木も。

マツの生命力を感じるとともに、接ぎ木をしたわけではなく自然に起きた現象ということで、縁結びのご利益を感じます。

 

 

境内の奥には「鏡の池」と呼ばれる池があり、

おみくじになっている用紙を浮かべ、その上に硬貨を置き、

紙が沈むまでの時間でご縁の早さや遠さを占います。

 

占い用紙には1枚1枚違う言葉と吉方位が記されています。

 

 

参加者のみなさんもチャレンジ。占いの行方を見守ります。

早く沈んだり、なかなか沈まなかったり・・・

良く当たると噂の占いは、旅の楽しみの一つとなりました。

 

 

■正林寺

 

次に訪れたのは、八重垣神社近くの、曹洞宗正林寺。

こちらは本堂に竹下木材様の地松が使われております。

 

 

山陰地方では、社寺建築の横架材にふんだんに地松を使う文化があり〼。

八重垣神社の社務所外観の、地松の赤身の色の変化も美しいものでしたが、

内装で白壁と合わせて見るとまた一段と色が際立ち、素材力を十分に引き出した居心地の良い空間でした。

 

 

■神魂神社

 

 

次なる御縁結びスポットとして、正林寺からほど近い神魂神社へ。神に魂と書いて「かもす」と読みます。

 通称“大庭のお宮さん”の名で親しまれている古社です。「大庭」というのは地名であり、神様の祭りごとをする場所のことを指します。

 

 

神社建築も見もので、こちらは長さ、幅共に不揃いなこけら板を上手く合わせて屋根が出来ています。

大きな建造物を見る時はどうしても細部を見逃しですが、細部にこそ職人の技と手間を垣間見ることができますね。

 


■竹下木材有限会社 工場見学

 


 

続いて、今回の巡礼のメインである竹下木材有限会社様の工場見学です。

「中国山地から選りすぐりの木を」をメッセージに、地松を中心に地域の木材を製材されています。

 

納材事例を見た後の、さかのぼっての工場見学。

あの美しい地松材はどのように挽かれているのかと、皆さん興味津々です。

 

 

ちょうど、地松の大径木が挽かれている最中でした。

丸太に鋸が入れられ、一枚一枚どのような表面がでてくるのか、

何度見てもどきどきする瞬間です。

 

 

工場の中には女性職員の姿も。

構造材を取った後の側板を、さらに内装材等に使えるかどうか、ここで見極め仕分けされます。

この大切な工程は、やはり人の目と手が欠かせないそうです。

 

大きな板を抱えたり、チェーンソーを慣れた手つきで扱う場面もあり思わず見とれてしまいました。

てきぱきと現場で働くベテラン林業女子、かっこ良いですね!!!

 

 

モルダーやエンドマチャーを完備し、希少な地松フローリングも製造されています。

厳しくより分けられた素材から、美しい板目が生み出されます。

白っぽい印象ですが、豊富な樹液が艶となり、経年変化により趣のある色と表情へと変わっていきます。

 

また、材が取れない樹皮部分や木端は、乾燥機のための木屑焚きボイラー機の燃料として利用しているため、

丸太を余すところなく活用しているのも竹下木材様の1つの特徴といえます。

 

 

最後に、工場近くの木材市場を案内していただきました。

竹下木材様の使用する原木の半分以上は、こちらの市場で仕入れているとのこと。

地元の林業会社と連携しながら、地松材の安定的な供給に取り組まれています。

 

地松に特化した製材所は日本全国見て回っても珍しく、

地松ならではの加工や乾燥の工夫、ご苦労などをお聞きしながら、

大変貴重な現場を見させていただきました。

 

 

 

■石見銀山 宿泊(地松を使った和風旅館「ゆずりは」)

 

 

日も落ちたところで、世界遺産・石見銀山の大森町にある宿「ゆずりは」に到着。

 

 

こちらも竹下木材様の納材事例となっており、

ホールには迫力ある梁が見えます。

 

 

宿到着後、三瓶自然館サヒメルの学芸員・中村唯史氏から、石見銀山の成り立ちや地質について講義をしていただきました。

石見銀山は1500年代から採掘が開始され、安土桃山、戦国時代には銀山を巡る争いがあり、治める大名が幾度も変わってきた歴史を持ちます。

 

また石見銀山には、当時の技術に適した採掘現場の環境があり、

①掘りやすい②やわらかい③くずれにくい

という3点、そして脈(層)としてではなく、地質内に散りばめられたような形で銀鉱石が含有しているからこそ

採掘技術の進展が浅かった当時では世界一の採掘量を誇ったことなどを教えていただきました。

 

 

そして、ゆずりはを施工した山下棟梁からもご挨拶をいただきました。

世界遺産の町・石見銀山では、古民家の再生や街並みに合った建築技術と意匠性が求められ、

昔からの建築文化を継承し、地松を使った建築が多く手掛けられています。

 

このように、地域の木、技術もまた、世界に誇る景観の一翼を担っていることを肌で感じることができました。

 

 

 

参加者で懇親会のスタート。各地から集まった木材のプロフェッショナル達と、異業種も含めた交流ができるのも、この研修の魅力です。

 

地元食材をふんだんに使い、1品ごとに丁寧に味付けされた料理は全てが絶品。みなさんおいしいと舌鼓。

地の料理とお酒で大満足でした。

 

 

夕飯の後は、伝統芸能「石見神楽」を鑑賞。

地元の神楽チームにより、この日のために特別公演していただきました。

 

30以上の演目の中から2つを演じていただきました。

おめでたい席で舞われる「恵比寿」のコミカルな演舞が笑いを誘い、

スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する「大蛇」の演目では予想以上の迫力に一同大興奮。

 

演者は若い世代が多く、中には3歳から練習している人もいるそうで、演目も時代ごとに大衆が親しみやすいようにアレンジを加えているとのこと。

世代を超えて長く愛される伝統芸能に心打たれるひと時を過ごし、1日目は終了です。

 

【2日目:23日(水祝)】

■石見銀山世界遺産センター

 

 

2日目のスタートは、石見銀山世界遺産センター。

こちらも、地松がふんだんに使われた木造建築です。

 

 

石見銀山は2007年に、銀山に関わる景勝を合わせて世界遺産登録されました。日本での取得は14番目となります。

こちらのセンターでは時代ごとの精錬方法や商流の変遷を解説していただき、

実物の銀小判を見たりと、石見銀山の歴史を深く学ぶ機会となりました。

 

 

■石見銀山街並み散策

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午前中いっぱいをかけて、石見銀山の街並み散策。

昨晩は暗闇の中でしたが、一夜明けてみると歴史ある街並み。赤い石州瓦に染まる町が印象的でした。

 

 

石見銀山の最盛期に最も有力な商家であった熊谷家住宅を見学。こちらも竹下木材様の納材事例です。

450坪という広大な敷地に建てられた住宅は、迷子になるふど大きく、応接間等の各部屋が復元されています。

 

 

家も大きければ、台所も大きい。地松の梁が際立つ台所で集合写真を撮影。

まるで大家族の食卓風景の一部を切り抜いたかのよう。

せっせとこの場で働く女中がいて、かまどからご飯が炊きあがり湯気が上がる風景が今にも見えてきそうな空間でした。

 

その他、美しく復元・新築された、数々の建築を見学しました。

そのどれもが、地松をふんだんに使う山陰の建築文化を継承したものでした。

 

■三瓶山小豆原埋没林

 

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最後に訪れたのは、石見銀山から車で40分ほどの三瓶山小豆原埋没林。

 

この埋没林は、約4,000年前の三瓶山の噴火により地中に埋もれたまま保存された太古の森で、

田畑の開発の際にひょっこりと幹の上部が出て来たことから調査が行われ、

地中を掘る特殊な形での展示・保存がなされるに至りました。

 

上の写真だけだとそれほど大きな木には見えず、ジオラマのように見えますが、近づいてみるとご覧の通り。

 

 

人が写ると一目瞭然ですね。まるで自分が小人になったかのような感覚になります。

 

直径が2メートル、樹高が推定30メートルに及ぶスギの大木、これが4,000年前には周辺一帯に生えていたと予想されています。

埋没林が立木の状態でここまで綺麗に保存されているのは、世界で唯一だそうで、大変貴重な資料となっています。

林業はは3世代かかる長い時間が必要な生業と言われますが、

人の営みをはるかに超える大きな時間軸とロマンに圧倒されました。

 

「神有月」に神々の集まる島根県、縁結びの土地での素晴らしい出会い、

そして山陰の歴史と地松に触れる貴重な旅となりました。

 

 

===次回予告===

今年度は、産地巡礼は第2回を予定しています。

次回は奈良県吉野郡川上村を中心とした吉野林業を巡る旅。

日程等の詳細は後日公開。今回来られなかったという方も是非、ご参加ください。

こうご期待に!

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Posted by wpmaster on 水曜日 11月 23, 2016 Under すべての記事, 国産材ビジネスセミナー(東京), 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告