今年で7回目となりました、

経営実践研究会×国産材ビジネスセミナー 合同現地研修会。

11/23-24の二日間、今回は「広葉樹林業」をテーマに、岩手県を巡りました。

 

■岩手県の林業

岩手県の素材生産量は、

北海道、宮崎県につづく全国3位(1,370 千㎥(H26))であり、

アカマツの生産量は全国1位(191千㎥)

カラマツは第2位(322千㎥)

広葉樹第2位(280千㎥)

を誇っています。

 

ボリュームとしても多く、
また全国的に生産量の少ない樹種を多く産出しているのが特徴です。

 

■岩泉町

日本三大鍾乳洞である「龍泉洞」や、酪農で知られる岩手県岩泉町。

森林率93%を誇り、そのうち60%以上が広葉樹に覆われて、製紙用チップを中心に広葉樹の素材生産が盛んにおこなわれています。

その森林で、2003年にFSC(R)森林認証(グループ認証)を取得し、
現在、森林認証と広葉樹をいかした、新たな地域木材ブランドの構築に取り組んでいます。

 

町のシンボルマウンテンは、「宇霊羅(ウレイラ)山」。

アイヌ語で 「霧のかかる峰」という意味で、
そびえたつ岩肌と、たなびく雲が神秘的な光景です。

 

今回の研修会では、総勢24名のメンバーで、

この岩泉町および広葉樹の取り扱いが豊富な、
盛岡木材流通センター(岩手県森林組合連合会)を訪ねました。

その様子をお伝えします!

 

【1日目:23日(月祝)】

■60年生カラマツ林&広葉樹林

盛岡駅からバスで移動すること1時間半、
岩泉町の小川地区にある、カラマツ&広葉樹施業をされている、
南澤氏(林業会社経営)の森林へ。

冬になり、カラマツも広葉樹もすっかり葉を落としていましたが、
すっと伸びる樹形がよくわかります。

 

「自分は72歳、このカラマツ林は60歳、干支が同じです」

という南澤氏が手をかけて育成されてきたカラマツ林は、
樹高35mにまで成長しました。

順調に生育した理由の一つが、周囲の広葉樹林。

これが防風林の役目も果たしています。

 

広葉樹は植林はせず萌芽更新を利用しながら除伐を行い、
目的とする樹種を残して育てるという施業を行われています。

林床では以前、葉わさびの栽培をしたこともあり、
どこからか種が運ばれてきた、クワの木などが見られました。

(クマの糞から芽生えたのかもしれません?)

 

明るい広葉樹林やカラマツ林の空間を
多面的に活用した林業の可能性を、垣間見ました。

「目標は、100年生のカラマツに育て上げること。
需要は変わっていくので、市場も見ながら、お金に変えていきたい」

 

補助金や政策に寄らない、
コンセプトを貫く林業経営の在り方に、ヒントがあります。

 

■龍泉洞とFSC認証材

ここで観光タイム。
岩泉町に来てかかせないスポットが、日本三大鍾乳洞の龍泉洞です。

あの、宇霊羅山のふもとにあります。

 

実は、この龍泉洞の床板は町内で生産された
FSC認証カラマツが使用されています。

よく見るとあちこちに、FSCマークが・・・!

 

地域の観光産業をも支える、
林業・木材産業の存在感を感じていただけたでしょうか。

入り口の看板でもFSCをアピール。

 

参加メンバーで、記念撮影!

 

■岩泉の森づくり100年ビジョン

タウンメッセージに「森と水のシンフォニー」を掲げる岩泉町。

岩泉町役場林業水産室の今村氏より、町として取り組んでいる森づくりのビジョン、
そして計画中の地域木材商社についての構想をお聞かせいただきました。

 

森の恵みをモチーフにしたシンボルマークを掲げ、
広葉樹施業の研究と実践、
需要と生産のマッチングに取り組まれています。

参考URL http://iwaizumi-forest.jp/

今回の研修は、岩泉町役場様の全面的なご協力で開催されました。
引き続き、役場の皆様にもご同行いただきました。

 

■FSC認証取得の地域工務店

次に訪れたのは、東北では初めて、
建設業としてFSC(COC)認証を取得した、
株式会社西倉工務店です。

認証材をはじめ、地元の木材にこだわって施工されてきました。
倉庫には、近隣で生産された杉やカラマツ、
土台にはクリなど、適材適所に利用されています。

建築のみならず、多種多様に活用できるのが、木材の面白さです。

枝を利用したノベルティなど、
木をいかしきる、そして楽しさを伝える取り組みを拝見しました。
震災復興で人手も材料も足りない状況とのことですが、
地域に技術があり、地域で木材が手に入ることの重要性を改めて感じました。

 

■300年生きる家具を

次に、おもに岩手県産の広葉樹を使って
家具製造を行っている、岩泉純木家具有限会社を訪問しました。

製材業から創業されたという工房では、
一つ一つ、職人の手で作られる家具の製造行程を見学しました。

樹種により異なる特性を熟知し、
お客様のライフスタイルや嗜好に合わせて、
適した樹種や加工を提案されています。

工房に掲げられた経営理念に基づき、
木の命をいかすものづくり。
若手の職人も育成されています。

新調したばかりという作業服には、
岩泉の森のシンボルマークが。

これからは、町内の広葉樹をつかった家具づくりにも
積極的に取り組まれていきます。

 

■講演会:岩泉の明日の林業をつくる会

岩泉町内の林業木材業関係者でつくる
「岩泉の明日の林業をつくる会」との合同勉強会を開催し、
研修参加者と合せて総勢60名以上の参加となりました。

はじめに、基調講演として株式会社ワイス・ワイス代表取締役の佐藤岳利さまに
ワイス・ワイスの取り組みについてご紹介をいただきました。

今回、佐藤氏には特別ゲストとして、
社員様とともに、二日間の研修会にご参加を頂きました。

現在、国産材や顔の見える木材での家具を数多く手掛けられている佐藤氏は、
実は7年前にも岩泉町のFSC認証林を訪れていました。

岩泉町が新たな挑戦を始めたタイミングでの、再会という形となりました。

 

岩泉町を訪問した2008年以前にも、家具や店舗空間を手掛けられてきた佐藤氏。
しかしその背景にある違法伐採や木材加工の労働環境を目の当たりにし、
これからの方向性を模索している中での、岩泉町との出会いでした。

その年を境に、顔の見える木材と作り手に特化した商品開発、
製造工程や素材仕入れの切り替えに取り組んでこられました。

結果として、生産者、販売者、顧客との良好な関係が生まれ、
利益率も高まっていった実績をご紹介いただきました。

これからの時代の
顔が見える製造、流通の可能性を大いに感じるご講演でした。

 

次に、岩泉町の森林認証取得をサポートされた
アミタ株式会社の小川直也氏より、FSC認証とは何か、
改めて基礎知識についてレクチャーを頂きました。

戦前までは、地元の木を調達して建築や燃料に使うのが当たり前でした。
しかし木材流通が発達するにつれて、調達の利便性は向上したものの、
トレーサビリティが脆弱になってきたという背景があります。

どこから来た木なのか、誰が加工した木なのかが分かれば、
ユーザーは愛着を持って大切に使う。

誰が使う製品なのか分かれば、作り手も想いを込めて作る。

その顔が見える流通が難しくなった現在において、
FSC認証をはじめとする森林認証は、
トレーサビリティを証明し、流通をつなげるひとつのツールにもなりうる。

森林の適正な管理のみならず、
流通をつなぐ効果や可能性についてご教授頂きました。

 

■懇親会

この現地研修会は、
開催地の林業木材業を肌で感じ、
新たな知識や経営のヒントを得るのみならず、

現地の方々や参加者どうしの交流も、大きな魅力の一つです。

 

勉強会の後は、恒例の懇親会。
こちらも出席率が高く、60名あまりの大宴会となりました。

地域の特産品である岩泉ヨーグルト等も堪能しながら、
参加者のスピーチが続き、大いに交流を深めました。

初日から密度の高い研修となった研修会in岩手。
2日目につづく・・・

 

Posted by admin on 月曜日 11月 23, 2015 Under pick up, すべての記事, 国産材ビジネスセミナー(東京), 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

(画像は林業スクールwebより転載)

本日(10月25日)は、岩手県の釜石地方森林組合にて、
釜石・大槌バークレイズ林業スクールのオープン講座で講演させて頂きました。

http://kamamorikumi.jp/education/ (参考)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの相川氏からのご紹介でご縁を頂きました。

 

強風のため伊丹空港まで引き返す可能背があるという飛行機へ搭乗。

揺れがひどい中、なんとかいわて花巻空港に無事につき、
そこから自動車で約2時間、途中、遠野市を経由して、釜石へ。

震災後4年、復興に向けて動き出しているとはいえ、まだそのあとが残る町の様子を見ながら、
新たな場所に移転した、釜石地方森林組合の庁舎に到着しました。

 

今回の題名は、

「森ではたらく!そのマーケティング理論と実践」
~全国の事例大公開&参加型ワークショップ~

と題しまして、
2講座に分けて行いました。

 

森林組合職員や山林所有者、素材生産業者、行政、ボランティア活動で森林に関わる人、まったく異業種の方など、非常に多様な顔ぶれの受講生の皆様とともに、4時間の研修となりました。

 

(第一講座の様子)

前半の第一講座は、
古川より、いつも全国でお話をさせて頂いている

1) 林業の原点
2) 情熱方程式
3) 理念と利益
4) 林業の市場規模
5) 消費の3要素
6) 3C(自社、競合、市場)

という概念を、
具体的なクイズを交えてお伝えしつつ、

岩井より、
弊社による全国のコンサルティング事例をお話しさせて頂きました。

(ワークショップの様子)

第二講座は、
4班に分かれての参加型ワークショップです。

前半でレクチャーしたいくつかのフレームを実際に使いながら、
「これがやりたい」というビジネスアイデアを持つ方をリーダーに、
その位置づけや方向性を整理し、まとめあげました。

 

Aグループは、
「私はボランティア活動をしているが、プロと一般市民の間にいるポジションの中で、
それぞれどのような役割をして、どういう技術(サービス)を付ければいいかを知りたい」

という声があがり、森林・林業に関わる、
プロ(専業)、アマ(副業)、アルバイト、ボランティア、一般市民における
各層別のアプローチについてディスカッション。

林業にかかわる様々なステージを生み出し、さらにそれぞれが連携してくことの必要性を発見しました。

(Aグループのアウトプット)

Bグループは、
「地域の美しい地域を残したい、森を伝え守りたい」
という理念を実現するために、エコツーリズムの利益(コンテンツ)づくりに挑戦。
「消費の3要素(必要性、欲求性、物語性)」に基づいて考え、
顧客単価を高めていくアイデアを出し合いました。

(Bグループの発表)

 

Cグループは、

「森林や自然環境をいかして、一般的な教育とは違う、森のようちえんをやってみたい」
という提案から、「3C(自社、競合、顧客)」のフレームを使って、
そのサービスは普通の義務教育や塾とどう違うのか、顧客となるのはどのような人か?を分析。

結論として、「顧客」でありながら、「競合」にもなりうるのは保護者であり、
保護者の理解や協力を得ることで、「自社」の仲間にもなっていくという、
教育ならではの課題や可能性が浮かび上がってきました。

(Cグループのアウトプット)

 

Dグループは
森に関わるNPOの持続性がテーマで、
こちらも3Cのフレームを用いて、
自社の商品、競合、顧客を、「既存と新規」に分けて、可能性を探りました。

(Dグループの発表)

 

このワークショップを通して、

1)ビジネスフレームを覚えるだけでなく、実践におおいに生かしていただきたいこと

2)所属や職業を超えたディスカション、交流により新たなアイデアが生まれること

 

この2つをお伝えできれば幸いです。

 

終了後、議論やアイデア出しにとどまらず、次の「実行」ステップへ進みたい!
というご意見も頂戴しました。

 

今回の経験をおおいに活用していただき、受講者の皆様のビジネスが発展していくことを、期待いたします。

我々も多くの学び、気づきを得た研修となりました。
関係者の皆様、誠にありがとうございました。

若い人材が多く、意欲的に活動を展開されている釜石地方森林組合様。
また必ず、釜石を訪れたいと思います。

 

Posted by admin on 日曜日 10月 25, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演・研修、コーディネーター, 講演&研修 報告

 

毎年恒例の、大阪大学「ソーシャルデザイン講座」で一講座を担当させていただきました。
※去年の講義ブログはこちら↓↓
 https://chiikino.jp/?p=1620

平成生まれの学生たちを前に、古川がお話しさせていただいたのは、
「自分をリデザインする」というタイトルで、
これからの進路や「はたらく」を考える際のヒントになればと話題提供をしました。
この講義のタイトルでもある「ソーシャル」とは何でしょうか?

弊社としても、とても大事にしている「理念と利益」のテーマになぞらえれば、

利益重視の「ヒルズ族」的な人達、
理念が何より大事な「エコロジスト」、
その先にある、
「理念と利益の両立」を実現する仕事を、
ソーシャルビジネスとかソーシャルデザインと(一般的に)いいます。

(ロハスが流行した時のソトコト編集長による4類型、あなたはどこ?どこに向かう?)

 

 

 

環境と経済を両立させる生業であるべき林業は、
ある意味で昔からのソーシャルビジネスであった。
山村での暮らしそのものがそれであった。

現代の企業がこぞってCSRをアピールしているとき、
林業には発信力が足りない、そして商品を売る力が足りない。

そこで、いかに顧客をつくっていくかという視点で
行っている弊社の事業についてもご紹介しました。

 

 

例えばこちらは、岩手県岩泉町にて、
FSC®国際森林認証による“めぐみの森”のコンセプト発信を目的にしたプロジェクトです。

ここ岩泉町は、日本で13番目に森林認証を取得し、10年が経過した地域でありますが、
その後の認証林拡大、需要拡大が進んでいない状況にありました。

プロジェクトを通じて、
①地域内事業者参加のワークショップ
②ブランドロゴ構築
③認証林拡大へ山主提案 とアプローチする中で、

岩泉町FSC®認証を表す共通のブランドロゴの完成し、
活動を通じて、地域内コミュニケーションが活発になり、今後は外部人材の投入に向けての展開へ機運が高まりつつあります。

 

このように、弊社では、

1)ビジョン(理念)をつくる

2)コンテンツ(利益)をつくる

3)組織を変える(動かせるor一緒に動く)

と、支援させていただいています。

他に地域の民間企業のコンサルティング事例もご紹介させていただきましたが、
弊社が実践するソーシャルビジネスから、何かヒントは見つかりましたか?

また情報氾濫社会の中で、普段から、ネット等の2次情報を鵜呑みにしていませんか?
自分で、足を運んで、行動してみませんかと伝え、最後に、講義のまとめでお話した、

「自分をリデザインする7つのこと」をご紹介します。

①自分の理念と利益は何か?
②情熱方程式の「好き」と「憤り」はあるか?
③行きたいところ、会いたい人、旅をする
④1冊は難しい本にチャレンジする(オススメ図書は峠)
⑤シンポジウムやセミナーに出てみよう
⑥アウトプット(デジカメ、文章化、ルール化しよう)
⑦7つめは、・・・・・・・・・[あえて割愛]

 

という事で、この後も昨年同様に、10名程の学生を交えて臨時のお食事会へ。
音楽を通じて海外と接点を持ち、アクティブに活動する学生から、自分の田舎(出身地)と日本各地でソーシャルデザインに取り組む田舎の両方を見つめて、「自分も何かやってみたい!」とアンテナを張っている学生まで、今年も大いに刺激をいただく場でありました。

最後に、受講の感想アンケートの中から一つをご紹介します。

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■法学部国際公共政策学科 A様

私は小学3年生のとき、新聞社主催の植林プロジェクトに参加しました。その活動は、記念品として渡されたスコップと軍手を使って、苗木を植える活動でした。しかし、植えた後、どのくらい育ったかなど見学する機会がなく、植えるだけの自己満足になってしまいました。そこで私が重要だと思うのは、持続性です、木に関心を持ってくれた消費者が、一時的な興味によって飽きてしまうのでは、意味がないと思います。世代間で継いでいる林業の方だけでなく、消費者も世代を超えて祖父→父→子に繋げる方法を探すべきと思いました。

■外国語学部 B様
漠然としたままの「将来起業したい」という夢が、このままではいけないなという意味で、少し遠ざかったような気がしています。一方で、まだまだ学んだり、経験を重ねることが必要だと思い知らされました。何よりも、人とのつながりが大切なのだなあと感じました。本日はありがとうございました。講義で、阪大の校舎内の木のことを教えてくれたので、改めて、木々を見て、帰りたいと思います。

■基礎工学部 C様
お金を大事にしつつ、お客、環境のことも大事に行動し決定する難しさを感じました。いずれは企業に就職するのでしょうが、その時に企業が行う事業の市場規模を考え、消費者の欲求性にいかに応え、顧客を増やしつつ、環境などにも配慮しなければならないと思うと、頭がおかしくなりそうです。事業次第では、流行り廃りを考えたり、他の事業との連携、周りとの立ち位置の関係を考える必要があると思うと…。講義、ありがとうございました。

■外国語学部 C様
自分の興味あることに対して、行動してみるべき、インターンに参加して実体験をするべきであり、やりたいと思いました。このような機会を持って、色んな人の考えを聞くことで、新たな考え方を得られたリ、刺激を受けたりできることはすごく有り難いです。

■外国語学部 D様
林業を通して、自分の将来をどうデザインするか、経営の仕組みなど、多岐に渡る分野について講義していただき、あまり経営に興味のなかった私ですが、興味深く拝聴することが出来ました。また、自分の将来を考える時に、「理念と利益」というキーワードをいただいて、ぼんやりと考えていた人生設計図をもう一度見直し、ブラッシュアップする必要があると感じました。理念だけ追求していましたが、利益が出る過程を考えていくようにすることが重要であると思いました。

■外国語学部 E様
私は正直、経営をやりたいと思った事がなく、経済に関して勉強するのは今日が初めてでした。しかし、古川さんのお話から、生活に隠された経済の仕組みを知り、面白さを感じました。また、林業の時間間隔(時間軸)や活性化の方法など、新しい分野の知識を増やすこともできました。これからの大学生活で様々な分野の知識を養い、自らの理念をデザインしていこうと思いました。

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この他にも、たくさん頂いたアンケートに感謝とお礼を申し上げます。
また色々と機会があれば、よろしくお願い申し上げます。
大阪大学の講義を聞いた学生のみならず、インターンに興味がある方は、遠慮なくご連絡ください。
→こちらメールにて。
info◎chiikino.jp
(◎を@に変えて、古川ちいきの総合研究所 インターン希望 と件名に記入頂き、ご連絡ください。)

Posted by admin on 土曜日 10月 10, 2015 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

 

2015年9月14日、兵庫県県民会館にて行われた「災害に強い森づくり推進大会」にて、
代表・古川が基調講演を務めさせていただきました。

兵庫県では平成18年度より、県民緑税(森林税)制度を導入し、災害に強い森づくりを目指した森林整備事業等に取り組まれていますが、
今回の大会では、兵庫県及び県内の森林組合から、活動実績報告と科学的データに基づいた検証結果が発表されました。

また、災害に強い森づくりの事業の活動を通じて、森林そのものが整備されただけでなく、
「どこに危険木(倒木のおそれ)があるか共有された」「道具の使い方、技術継承の機会になった」等と、
” 森と人の関わり”が取り戻されることで、目には見えない副次的効果が得られたとの報告もありました。

各活動事例の発表を受けて、弊社古川からは、生態系の多様性の為にはある程度の自然災害を是とする中程度攪乱説や、農業土木の大切さとして信玄堤を例にしつつ、「災害と共に森で生きる(暮らす)知恵ある人づくり」という視点が肝要として、著書「森ではたらく!」や「弊社の支援事例」を紹介しながらお話させていただきました。

 

 

行政職の皆さまが多く参加されていた今回は、「人づくり」を基軸にして地域の森林・林業ビジョンの策定においても加えていただきたい、経営マーケティングの要素を解説いたしました。

 

理念の達成のために掲げるビジョンであっても、マーケットボリューム(市場規模)、シェア、売上目標といった、経営的視点、さらに企業で言うと、粗利率、労働分配率、雇用数、目標年収、といった数字的目標を定め、利益を生み出して理念を達成するプロセスが必須です。 「理念なき利益は犯罪であり、利益なき理念は寝言である」ということです。

 

 

「これからの林業は、自伐、バイオマス、CLTである」といった見解がありますが、一方で「立地・規模・暖簾・商品・集客・アフター」等の要素を分析し、経営へ落とし込むことで、「多様性ある林業」が確立されることではないでしょうか。個々の企業が顧客を定義し、「顧客に求められる林業」を確立させることが、肝要でありましょう。

例えば、育林だけ、伐採だけ、セールスだけでない、
全プレーヤーがチームで戦う「トータル林業、フリースタイル林業」を目指されたいところです。

最後、講演にてお伝えした、林業の四則演算をご紹介します。

【林業四則演算】
Ⅰ.林業+α
林業(素材業)単体だけではなく、
顧客が喜ぶ、付加価値(潜在的ニーズ)をどう加えていくか。

Ⅱ.林業×β
林業という業種にこだわらず、
小売業、サービス業的な展開をし、
水平連携、垂直連携を掛け算できるかどうか。

Ⅲ.林業÷γ
経営力ということで分解できるかどうか。
商品(施業)力、集客力、営業力、組織力
そのなかで競合他社と比較し何を強化すべきか。

Ⅳ.林業-δ
どうしても取り除かなければならない
昔の商慣習や古い精神風土!

 

 

 

林業の四則演算をクリアして、利益を生み出し、理念に向けて利益を投資し、次の10年を戦う素地づくりへ。
弊社では、これを目指される企業の支援をさせていただいています。

アンケートでは、「林業を見る視点が変わりました」とのご感想をいただきました。地域の林業をリデザインし、「災害と共に森で生きる(暮らす)、知恵ある人づくり」へ。今回の講演が一助となれば幸いです。

最後になりましたが、大会運営に携わられたスタッフの皆さま、
各地から足をお運びいただいた出席者の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 

Posted by admin on 木曜日 9月 17, 2015 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

第4回 clubプレミアム国産材 産地共催交流セミナー 7/31(大阪) 、8/ 1(東京)開催予定!!
今回は、セミナーの魅力をギュッと10つに絞ってご紹介します。

また、下部に過去の参加者様の声を掲載しています。

セミナー参加をご検討中のあなたに
また、既に申込みいただいた皆様も、当日に期待を膨らませ、ご覧くださいませ。

 

 

 

¶「名古屋で参加しましたが、とても有益でした。ショートカットが今後の急務である建築業界、各業者は、より消費者に近いところで木と土の匂いがする住宅建築をしないなら明日はありません。生鮮食品では、遥か前から産直品を扱っており、ニーズは一層強くなっています。地方であればあるほど、産地に近いほど、特色が出せるのです!鯖を売るのか、 関鯖を売るのか!」

¶「是非、パートナー企業としてお付き合いしたい!」「まずは、出展者の木材を使ってみたい。」

¶「どのプレゼンテーションも、森林や木材だけでない産地の魅力情報が満載で、現地に訪問してみたくなった。」

¶「どの産地も熱い!!勢いがある!

¶「とてもわかりやすいプレゼンテーションだった。もっと詳細な情報(資料等)を頂いて、前向きにお付き合いを検討したい」

¶「今後も、情報誌やメールレター等、産地の定期的な情報が欲しい!ファンになりました。」

¶「各社のプレゼンがあまりに良すぎた。もっと聞きたい、もっともっと多くの産地がいても、一日あっても飽きないと思う!」

¶「単なる『名刺交換会』みたいなのはよくあるし、産地案内など『理念』だけをプレゼンすることはあるが、今回のように、一歩踏み出して、実際に製品の『品質』を担保したり、『価格』をある程度オープンにしていったり、顧客(木材利用者)のためにもなり、産地のためにもなり、実際に、リアルにビジネスに繋がるという『場』であり、濃い『内容』があった。こんな会は初めてだ!」

¶「材木屋”に対するイメージが変わってしまった」

¶「10分という時間が短く感じた。もっと話を聞きたかった」「お土産も素敵です」「セミナー後の懇親会で、より交流が深まった

 

■受講料 : 1会場・1名 2,000円(税込)

※参加者は1社あたり3名様までとさせていただきます。

■懇親会費:1名3,000円(税込)

 

■申込み締切: 7/28(火) 各回定員:先着48名様!!

参加をご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。

    会社名 (必須)

    役職・お名前① (必須)

    役職・お名前②

    役職・お名前③

    メールアドレス (必須)

    電話番号

    FAX

    ご住所

    業種

    工務店設計リフォームインテリア木材流通商社一般その他

    参加希望会場(必須)

    大阪(7/31)東京(8/1)

    懇親会の参加(必須)

    ※定員に達し次第締め切ります。

    ★facebookイベントページも要チェック!
    https://www.facebook.com/events/839609082797371/

    ★clubプレミアム国産材
    http://club-premium-wood.jp/

     

     

     

    Posted by admin on 水曜日 7月 22, 2015 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

    昨年から名古屋で開催している、”林業特化型”の経営実践研究会。

    「今年もぜひやりたい!」との声で、2015年度も開講となりました。

     

    弊社では、林業のみならず異業種も参加する「国産材ビジネスセミナー」(東京)

    製材、流通、工務店の経営者を中心に行う「経営実践研究会(国産材ビジネススクール)」(大阪)

    を主宰しておりますが、
    名古屋では、林業経営に特化して開催しています。

     

    経営者の参加者が中心であった昨年度に比べ、
    「社員の学びの場に」と、現場リーダーの参加も増えました。

    まずは自己紹介&各社報告を行い、各地からの参加者どうし、
    最近の課題や進行中のプロジェクトを紹介。

    似た課題を抱えている企業同士は、お互いにアドバイス、または
    他社の取り組みを参考に「わが社もしよう!」とリアクションがあり、

    ”遠くの同業者”がつながれるのが、この研究会の価値であると、
    改めて感じることができました。

     

    今回のメインテーマは、『森林経営と人材育成』。
    ゲストとして、各地で森林経営に関するコンサルティングを手掛ける方を講師にお招きし、
    近年の林業経営を語る上でポイントとなる、「提案型集約化施業」と「森林経営計画」について学びました。

    テーマは

    1)そもそも提案型集約化施業とは何か?
    2)森林経営計画制度の実情
    3)そのための人材育成について

    です。

    +++++++++++

    最近よく耳にする、

    「提案型集約化施業」「提案型施業」「集約化施業」「集約化」「団地化」「団地間伐」「森林経営計画」など・・・

    よく似た言葉が溢れていますが、
    その定義について、正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。

    何となく使っている言葉ですが、定義を知り、本質と目的を明らかにすることが重要です。

    +++++++++++

    そして、「森林経営計画」のリアルについて一挙解説!

    「経営計画を作るには、森林組合が有利なのか?」
    「実務において、みんなどこに戸惑っているのか、課題は何か。」
    「森林施業計画との違いは何か?」

    参加者からの率直な質問も飛び出し、

    「所有者へ提案時のポイント」や「制度の今後の展開」など、
    実務に直結するさまざまなポイントを学びました。

     

    現代の林業経営においては、制度に関する情報を掴み、
    うまく活用していくことは必要でありますが、

    最後はやはり、
    制度や補助金に振り回されない、ビジョンを持った経営をしていくという結論に達します。

     

    +++++++++++

    最後に古川から、

    『変わりゆく計画制度下で、林業に求められる「規格」と「企画」の視点とは?』

    というテーマでまとめました。

     

    戦後造林地も育ちつつあり、資源の状態が変化する中で、
    それをいかす製品「規格」と、さらに価値を付加する「企画」の重要性について

    林業者がどこまで関われるのか、ヒントを提示いたしました。

     

     

    参加者の皆様、ゲスト講師様、今回もありがとうございました。

    林業特化型・経営実践研究会in名古屋は、通年の開催を予定しています。
    本音で議論できる場づくりを大切にするため、広く募集はしておりませんが、

    ご興味のある林業事業体の経営者様は、お問合せいただければ幸いです。

     

    ≪次回開催のお知らせ≫
    日時:9月19日(土)13:00~17:00
    場所:名古屋駅周辺

    ご興味のある方は、メール(info@chiikino.jp)または
    お電話(06-7878-6376)にて、お問い合わせください。

    Posted by admin on 土曜日 7月 11, 2015 Under — 産地ブランド・選ばれる林業会社, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

     

    産地共催交流セミナー(7/31-8/1)のに向けての企画も進む中、
    6月度の経営実践研究会 in 大阪を、開催いたしました。

    ■6月度のメニュー

    1)家具の町から考える、地域ブランドとは何か。~地域ブランドの面と点~

    2)製材オペレーション(安全対策ワークショップ)

    3)話題提供(マーケティング事例)

    4)産地共催交流セミナー企画会議

     

    この中から、今月のハイライトをご紹介いたします。

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    【1】家具の町から考える、地域ブランドとは何か。~地域ブランドの面と点~

    古川が訪問した、家具の産地から事例紹介。

    みなさまは、「家具のまち」といえば、いくつ名前が言えますか?
    そして、知っているその産地の成功要因とは何でしょうか。

    家具に限らず、ブランドを確立させている地域は、

    A)統一拠点型 ・・・ 産地全体で協議会などがとりまとめて情報発信

    B)一強企業型 ・・・ 商品力あるトップ企業が牽引する

    の2パターンがあり、「面と点」それぞれに補い合い、
    ブランド確立していくという方程式を見出しました。

    あなたの産地は、どちらのタイプですか?

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    【2】製材オペレーション ワークショップ~作業の分解と再構築~

     

    林業の安全や人材育成にいかせる手法として、
    研究会にて学んできた「ワークショップ」。

    林業の現場管理や人材育成のワークショップ経験に長けるゲスト講師をお招きし、

    今回は製材オペレーション(安全管理)をテーマに実践いたしました。

     

    このワークショップは、

    ①時系列に事象を整理

    ②その作業をする理由を確認

    ③起こりうるリスクを洗い出し

    ④その原因を探る

    ⑤対策を考える

    というフローで進めます。
    製材業の安全管理のため、まずはその工程を整理することから始めます。

    材料仕入れから加工、保管、配達など、どれだけの作業があるか、また、
    それぞれの工程に、どのような危険・リスクがひそんでいるでしょうか。

    まずは、製材工場で起こったトラブルや「ヒヤリハット」の事例を、
    参加者のみなさまに書き出していただきました。

    次に、トラブル事例を時系列にグルーピングしました。
    「こっちは、ダメって分かりつつ押し切って、トラブルに繋がった例ですね・・・」
    「AとBは、別作業での出来事だけど、関係している事があるのが分かります!」
    「あぁ、この場面、よくあります、分かります!」
    「いやいや、こっちはうち(自社)特有のハプニングですね。」  など、

    日々の出来事を分解し、グルーピングすることで、
    トラブル同士の因果関係や、
    作業工程ごとの注意項目が浮き彫りになっていきます。

     

    日々のトラブルをその都度反省することは、もちろん必要です。
    これに加えて、製材オペレーションの全体を改めて分解し、再構築することで、
    各社の実情にあった作業マニュアル、安全対策が生まれるということなのです。

    また、「マニュアル」を配布するだけではなく、
    現場職員が「自ら考える」プロセスを経験することにより、

    なぜその作業が必要なのか、どういった点にキケンがあるのか、
    受け身の講習よりも、安全意識が浸透していきます。

     

     

    ワークショップのまとめとして、
    オフセットの関係にあると思われがちな「安全性」と「収益性(スピードや効率)」について、

    「相殺せず、相乗効果を生み出す関係とは?」を考えました。

    作業の分解と再構築のワークショップは、次回以降の研究会でも引き続き実践します。
    研究会では製材オペレーションをテーマに開催しておりますが、
    この手法は、林業現場や建築現場でも大いに応用していただけますので、
    ぜひともご参考いただきたいと思います。

     

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    【4】産地共催交流セミナー企画会議

    2013年のJapan Home & Building Show で大好評!

    Club プレミアム国産材(http://club-premium-wood.jp/)が、単独セミナーで帰ってきます!

    第4回目となる産地共催交流セミナー

     

    開催に向け、企画会議を行いました。
    良き出会いを生み出せる場づくり、
    そして、今後にも生かせる営業スキル向上へ向けて、

    プレゼンテーションのコツを、整理しました。

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    ~~~~~次回のお知らせ~~~~~

    7月度は「産地共催交流セミナー」」開催!!

    【1】大阪会場
    7月31日(金)13:30 – 17:00
    @新大阪丸ビル別館(大阪市東淀川区東中島1-18-22 ) 新大阪駅前!

    【2】東京会場
    8月1日(土)13:30 – 17:00
    @AP品川アネックス(東京都港区高輪3丁目23-17) 品川駅前!

    「ただの国産材では終わらない!」
    工務店、建築士、リフォーム、インテリア業者様は、乞うご期待!

    ↓↓詳細はこちらから
    https://chiikino.jp/?p=4159 

     

    <今後の予定>

    8月以降は通常通り、研究会を開催いたします。

    8月度 ・・・ 8月21日(金)
    9月度 ・・・ 9月26日(土)
    10月度 ・・・ 10月23日(金)
    11月度 ・・・ 11月下旬【現地研修】
    12月度 ・・・ 12月18日(金)

     

    ★★ご参加お待ちしています!★★

    ご参加をご希望の方は、メール(info@chiikino.jp)またはお電話(06-7878-6376)にて、お申し込みください。
    お得な年間受講も受付しております。詳細はお問い合わせください。

     

     

    Posted by admin on 土曜日 6月 27, 2015 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

    森林セラピー、森のようちえん、木育。

    森のちからを借りて、人が「生きる力」を取り戻すという試み、
    その根源は同じだと教えていただいたシンポジウムでした。

     

    昨年に引き続き、企画とコーディネーターを務めさせていただきました

    シンポジウム「ライフ・アンド・フォレスト」を、キャンパスプラザ京都にて開催いたしました。

    100名程の方にご来場いただき、3人のすてきなゲストの方々のご講演、
    そしてパネルディスカッションと続きました

     

    ●森林セラピスト
     小野なぎさ さん

    「森ではたらく!」にもご登場いただいた小野さんからは、

    森林セラピーの科学的効果に加え、その本質的な意義についてご紹介いただきました。

     

    都会人にとって、感覚を開放できる、非日常空間である森林という場を借りて、

    「森に何かをしてもらう」のではなく、
    みずからの感覚、五感をつかい、自分と向き合う試みです。

     

    ●京都・八瀬森のようちえん どろんこ園
    代表  石川麻衣子 さん

     

    京都市内で自主保育として活動されている「森のようちえん」で

    子どもたちが森の中で元気よく、たくましく成長していく様子を

     

    臨場感あふれる写真と、感動をさそう動画でご紹介いただきました。

    会場からは、「感動して涙が出た」というお声も聞かれました。

     

    ●一般社団法人 木づかいビジネス協議会
     代表理事 多田知子 さん

     

    木のおもちゃや木材に触れることを通して
    人の主体性や感覚をよびさまし、empowermentを試みる「木育」について、

    自らチェンソーを使っての森林整備や、ビジネスにも取り組まれる多田様の
    多彩なご活動を通した独自の視点で解説いただきました。

     

    パネルディスカッションでは、

    京都大学農学研究科森林科学専攻の高部教授から、

    木材の科学的性質をご解説いただいた後、

     

    私 岩井の進行で、

    主に3つのテーマについて議論しました。

     

    ①木材生産や環境だけでない、森や木のちからとはどんなものか

    ②そのちからを活かすのに必要な視点や実践の工夫

    ③森から知る、現代のくらしを豊かにするためのヒント

     

     

    ①では、懐が深い、五感を刺激する森という空間の特徴や

    やはりマイルドに五感を刺激し、扱いやすいという木材の性質を含めた

    「森のちから」を、改めて解きほぐしました。

     

    森はいいよ、木はいいよ、と言うとき、

    なぜいいのか?を、林業界もしっかりと理解しているとは言えない部分に、

    すっと腑に落ちる答えをいただいたように思います。

     

     

    ③の、豊かに生きるヒントというテーマでは、

    講演の中でも度々きかれた

    「生きる力」とは何かについて、議論をしました。

     

    「感じる」力、「自分で判断してやってみる」力、

    人間が生まれもっているその”生きる力”。

    森や木をつかって、少しだけ手助けをして、その力をはたらかせること。

    あとは徹底的に「見守る」姿勢が、3つの取組に共通する特徴でした。

     

    ”自分でできた”という経験が、「自己肯定感」につながっていくといいます。

     

    また、②の実践におけるポイントについては

    それぞれの方の

     

    ・原体験

    ・プロフェッショナリティ(知識、技術)

    ・日々の実働(地域との地道なコミュニケーション等)

     

    どれが欠けても、このすばらしい取り組みは実現できないものであると感じました。

     

     

    今回ご紹介いただいた「森林セラピー」「森のようちえん」「木育」は、

    森にまつわる取り組みとしては、新しく生まれた言葉ではありますが、
    林業や木材業、すべての「しごと」に通ずる、多くのヒントをいただきました。 

    また、どれもが、日々の暮らしの中で少しでもそのエッセンスを取り入れたい、
    「私もやってみたい」と感じる取り組みでした。

     

    進行をしながら。森の可能性をおおいに感じる、刺激的な時間でした。

     すてきな講師の皆様、ご来場の皆様、本当にすばらしい一日を、ありがとうございました!

     

    今後も、このシンポジウムシリーズでは、
    森とくらしの関係性を読み解き、可能性を発掘し続けたいと思います。 

     

    (コーディネーター 岩井)

     

    Posted by admin on 土曜日 1月 10, 2015 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告