昨年から名古屋で開催している、”林業特化型”の経営実践研究会。
「今年もぜひやりたい!」との声で、2015年度も開講となりました。
弊社では、林業のみならず異業種も参加する「国産材ビジネスセミナー」(東京)、
製材、流通、工務店の経営者を中心に行う「経営実践研究会(国産材ビジネススクール)」(大阪)
を主宰しておりますが、
名古屋では、林業経営に特化して開催しています。
経営者の参加者が中心であった昨年度に比べ、
「社員の学びの場に」と、現場リーダーの参加も増えました。
まずは自己紹介&各社報告を行い、各地からの参加者どうし、
最近の課題や進行中のプロジェクトを紹介。
似た課題を抱えている企業同士は、お互いにアドバイス、または
他社の取り組みを参考に「わが社もしよう!」とリアクションがあり、
”遠くの同業者”がつながれるのが、この研究会の価値であると、
改めて感じることができました。
今回のメインテーマは、『森林経営と人材育成』。
ゲストとして、各地で森林経営に関するコンサルティングを手掛ける方を講師にお招きし、
近年の林業経営を語る上でポイントとなる、「提案型集約化施業」と「森林経営計画」について学びました。
テーマは
1)そもそも提案型集約化施業とは何か?
2)森林経営計画制度の実情
3)そのための人材育成について
です。
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最近よく耳にする、
「提案型集約化施業」「提案型施業」「集約化施業」「集約化」「団地化」「団地間伐」「森林経営計画」など・・・
よく似た言葉が溢れていますが、
その定義について、正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。
何となく使っている言葉ですが、定義を知り、本質と目的を明らかにすることが重要です。
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そして、「森林経営計画」のリアルについて一挙解説!
「経営計画を作るには、森林組合が有利なのか?」
「実務において、みんなどこに戸惑っているのか、課題は何か。」
「森林施業計画との違いは何か?」
参加者からの率直な質問も飛び出し、
「所有者へ提案時のポイント」や「制度の今後の展開」など、
実務に直結するさまざまなポイントを学びました。
現代の林業経営においては、制度に関する情報を掴み、
うまく活用していくことは必要でありますが、
最後はやはり、
制度や補助金に振り回されない、ビジョンを持った経営をしていくという結論に達します。
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最後に古川から、
『変わりゆく計画制度下で、林業に求められる「規格」と「企画」の視点とは?』
というテーマでまとめました。
戦後造林地も育ちつつあり、資源の状態が変化する中で、
それをいかす製品「規格」と、さらに価値を付加する「企画」の重要性について
林業者がどこまで関われるのか、ヒントを提示いたしました。
参加者の皆様、ゲスト講師様、今回もありがとうございました。
林業特化型・経営実践研究会in名古屋は、通年の開催を予定しています。
本音で議論できる場づくりを大切にするため、広く募集はしておりませんが、
ご興味のある林業事業体の経営者様は、お問合せいただければ幸いです。
≪次回開催のお知らせ≫
日時:9月19日(土)13:00~17:00
場所:名古屋駅周辺
ご興味のある方は、メール(info@chiikino.jp)または
お電話(06-7878-6376)にて、お問い合わせください。