第4回目となりました、林業大学校経営高度化コース。
今回は、これまでの回で考えて来た事業戦略をもとに、
「伝える」「集客する」「売る」を実践するための、
マーケティング、情報発信についてのレクチャーです。
今回も全部で13の濃いメニューとなっており、国産材に興味のない一般消費者に、
どのように何を使ってアプローチするか等レクチャーを致しました。
前半は弊社岩井が、女性の感性を活かした視点も含め、
AIDMA理論から、実際のチラシ作成ワークショップまでを担当いたしました。
ワークショップでは、参加者のみなさまに自社商品を売るための
「チラシ」を書いていただきましたので、その様子をご紹介致します。
作品を一部ご紹介します。
土木用やその他に使用する丸棒を販売するためのチラシ。
「えっ!木材なのに工業製品並みの規格」というキャッチフレーズを添え、
多様な納材事例を紹介、
強みを3つにまとめて伝えるという内容です。
チラシ制作のポイントとして、
★目を引くキャッチフレーズ
★実績(事例)紹介
★わかりやすい「強み」
が抑えられています。
とくに「えっ!」を入れたことで、見た人の興味を惹きつけるフレーズとなっています。
もしこれをよりブラッシュアップするとしたら、
納材事例の中に、象徴的な事例を盛り込むこと。
京都市内で「見たことある!有名!」と思われる事例を実績として見せることが、
会社信頼を高めます。
また、チラシの右下にある「検索」を促す表現は、
webへの誘導として、今は必須の項目となってきます。
次の事例は、こちら。
森林組合から組合員へ、間伐を促すチラシです。
え、これだけ!?と思われるかもしれませんが、
作者の意図は
「高齢の所有者さんでもわかりやすく、読みやすいように、
シンプルな言葉を大きい文字で書いた」
とのことです。
★顧客は誰か?
というポイントを抑えた、意表を突かれた作品でした。
あらゆる情報発信は、
「誰に、何をしてほしいか?」
の目的を達成するためのものです。
顧客はどこにいるのか、何を求めているのかを分析し、
適切なメッセージを伝えるために、適切な手段を取ること。
シンプルなチラシにも、ヒントが多く隠されています。
この研修をもとに、参加者のみなさんに「明日から」実践していただければ幸いです。
そして、後半は、弊社代表の古川より、
営業の基本ノウハウから、BtoB営業のポイントまでレクチャーいたしました。
これまで営業活動をしたことがない方も多く、参加者にとって多くの気付きがあったようでした。
また、営業でしてはいけないことや、営業手法の紹介などは、
受講生もこれまでの営業経験を振り返りながら、「実際にそういったケースが多くあった」との発言も。
「森ではたらく!27人の27の仕事」が、
林業の六次産業化のヒントに、副読本になっています。
次回は12/6(土)最終回です。
最終回では、これまでに学んだ手法や考え方を自社(ご自身)の場合はどうなるか?
といった点を考えてきて頂き、それを元に受講生へのフィードバックとまとめを行います。