はじめまして。インターン生の田畑です。
初めてインターン生奮闘記を書かせていただくため、
まず簡単にインターン生になった経緯をご説明いたします。
自然が好きで森林について学ぶことにした私は、ビジネスと掛け合わせた 独自のアプローチを探っておりました。
そんなとき、図書館で偶然手に取った1冊。
「森ではたらく!27人の27の仕事」をきっかけに、古川ちいきの総合研究所の存在を知りました。
思いきってインターネット上の応募フォームより問い合わせたところ、ありがたいことにこの冬からインターン生として受け入れていただけることになったのです。
またみなさんの元にも出没するかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

はじめての川上村へ

それではインターン生奮闘記の本題へ!
今回は代表古川さんの原体験の舞台、川上村にはじめて足を踏み入れた一日を報告させていただきます。奈良県桜井駅から自動車で山道を行くこと約40分。ついに川上村にやってまいりました!遠い存在のような印象であった吉野林業ゆかりの地は、実際に足を運ぶと予想以上に近く感じられました。

 

 

初めてこの村のことを本で知ってから約半年。
当時、実際に訪れることになるとは少しも思っておりませんでした。
どこまでも青い空と連なる山々に迎えられ、不思議な心持ちでした。
そして、ご縁と社員の皆さんに感謝の念が込みあげてくるのでした。

 

今回の訪問では、「人との出会い」がテーマとなりました。

川上村で最初に出会ったのがこの方。

 

 

 

土倉翁こと、土倉庄三郎は吉野地域で継承されてきた独自の造林法について記した書籍「吉野林業全書」の編纂を支援し、吉野林業の体系化に 貢献しました。そして自らの財産を3等分し、国、教育、事業の為に1/3ずつ、私財を世の中へ還元するポリシーを持って、明治期の日本を支えた人物の一人としても知られています。

 

 

その功績をたたえ、岩壁には日本最初の林学博士・本多静六の呼びかけで彼の名前が刻まれています。ちょうど陽の光が降り注ぎ、なんとも神々しい風景ですね。

 

 

地域おこし協力隊活動報告会に潜入

 

 

いよいよこの日のメインテーマとなる、講演会場に入ります。
川上村長をはじめ、来賓の方々のあいさつの後、基調講演が行われました。
「交流がつくる未来」をテーマに、熱く語ってくださった早稲田大学名誉教授・宮口侗廸先生。異なる系統の者同士の付き合いによって、違う発想や知識に刺激され人は成長するといったメッセージが特に印象に残りました。そのうえで、川上村の交流に対する姿勢を高く評価されていました。地域おこし協力隊の方々がいい意味で村の方への刺激となり、新しい文化がまさに生まれようとしているのだと思います。

 

 

休憩時間には隊員の皆さんに関する展示品を見学することができました。
たとえば、こちらは独自の木工技術で作られた驚きの座椅子!

 

 

興味深く見ていると、村民の方が優しく声をかけてくださいました。
ここでも、村に快く迎え入れてくださる温かさに触れられました。

 

その後、地域おこし協力隊の8名の方々から活動内容や今後の展望について報告をお受けしました。
活動内容は想像以上に多岐にわたっていました。吉野杉をはじめとした木材の利用にとどまらず、森全体の自然を楽しめるエコツアー、地域で栽培された野菜、さらには水源地を生かした養魚場や文化・歴史に着眼した翻訳作家、村での暮らしそのものを体験できる民宿などです。地域おこし協力隊と聞いて、木材の加工や販売しか連想していなかった私の視野が一気に広がりました。

 

どの活動も協力隊の方々の個性が加わり非常に魅力的で、夢中になって聞いておりました。

 

 

最後の座談会では、それぞれの方からみた川上村の人々が主なテーマとなりました。今年で三回目(3年目)となる地域おこし協力隊の活動報告会。この報告会に参加し、取り組みが村で浸透し、広く受け入れられていることを実感しました。

 

わずか一日の訪問でしたが、滲み出る村の温かさに魅せられ、また訪れてみたくなりました。
次回は森に入り、木を間近にできるインターン活動に参加させていただきたいです。
川上村の魅力を肌で実感するときを楽しみにしております。

 

最後までお読みくださりありがとうございました!
以上、インターン生田畑による活動報告でした。

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 6, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事

 

 

こんにちは!
愛媛大学2回生を現在1年休学中のインターン生、谷口です!

今回はモクコレ参加報告の後編です。
前回に引き続き独断と偏見で選んだ面白かった出展者を残り5つ紹介していきます!
尚、以後は敬称略にてご紹介させていただきます。
(掲載の写真は許可を得て撮影させていただいています。)

それでは早速!!

 

その⑥~夢も使う木もでっかく!~
福島県
株式会社 ダイテック

 

①商品
後編の最初は本当に私の趣味から選んでいきます…
会場を歩いていると、1枚の写真が目に飛び込んできました。

 

 

「ログハウス」「3階建て」
このパワーワードに吸い寄せられるようにブースにお邪魔しました(笑)

3階建てのログハウスという 別荘で仲間たちと過ごす休日…
そんなでっかい夢を見せてくださった、ダイテックさんは
これまた扱う木もでっかいようで…

お話を伺うと、ダイテックさんでは大径木(直径30センチ以上の原木)を、最大断面寸法 で製材し、強度を活かして学校等の公共建築物へと有効利用することを目指し、建築技術の開発・実用化・販売に 取組んでおられます。

 

 

②夢
担当の方からは、大きな木を扱われているダイテックさんらしい夢を語っていただきました。
それは「もっといろんなサイズの木が使われる選択肢を増やしたい 」というものでした。
実は、どんなサイズの原木でも有効に使われているということではないらしく、その木の持ち味を生かせぬままチップにされてしまうこともあるそうです。
そんな木たちをどうにか生かせないか。その想いが仕事にも繋がっているのだなと感じまいした。

自分たちの扱う木だけでなく、報われないすべての木に対するその「でっかい想い」に打たれ、選ばせていただきました。

 

 

 

 

 

その⑦~世界初!ライバルとの共存を可能にした技術~
大分県
有限会社カネサダ横尾木工所

 

①商品

 

 

 

世界初なんて言われたらそれは寄ってしまいますよね?
これまた気が付いたらブースの中でサンプルを触っている自分がいました。

 

 

これ、実は「木材とアクリルのハイブリッド集成材」なんです。
世界初の技術とは、木材とアクリルをくっつけて集成材にしてしまう技術だったんですね。
実は、このブースにお邪魔する前に、(誰から )こんな話を聞いていました。
「商業空間のアクリルを木材に変えたい」
そんな会話の記憶もあってか、より興味深く感じました。
これをおっしゃった方とは木材の用途が違うので、どちらが正しいとかではないですが
自分自身も木材を普及させるうえで、「木材VS他素材」という構図を勝手に頭の中でつくってしまっていました。
そんな概念を吹き飛ばしてくれる商品でした!

 

 

②夢
そんな商品を扱われている、担当の方は「木材の良さをもっと知ってほしい」。世界初の技術という切り口でもいいし、アクリルとの組み合わせが良いという切り口でもいい。どこかのタイミングで木の良さを知ってほしい。そう仰っていました。

 

 

 

 

 

その⑧~ボンドと木材の強力タッグ!~
京都府
辻井木材株式会社・日本シーカ株式会社

 

①商品

 

 

 

ん、接着剤?
木材の展示会になぜ接着剤が…
と思いながら凝視していると、担当の方が声をかけてくださいました。

 

 

「この接着剤を使って床にフローリングを直張りできるんです!」
建築の知識が全くなかった私はどういうことか分からず戸惑っていると、とても丁寧に説明していただきました。普通、フローリングを張る際にコンクリートと床板の間にスポンジを媒介させるそうですが、それをボンドに変えて、コンクリート面に床板を直接貼れば、その分のコストを減らせるということでした。海外では当たり前にやっている施工方法であるにも関わらず、まだ日本では浸透していないそうです。このボンドと木材の組み合わせで、もっと簡単に部屋を木質化できるようになると仰っていました。

 

 

②夢
「夢は、この技術が広く知れ渡ること」と話してくださいました。2つの業界で攻めていくからこそ、お互いのネットワークを利用でき、より多くのお客様に届くのかもしれません。

 

 

 

 

 

その⑨~液体ガラスで不死身の木材⁉~
千葉県
亀村木材株式会社

 

①商品
千葉県のブースに何やら人が集まっている場所がありました。
そこには「液体ガラス」の文字が。
…液体ガラスってなんだ⁉またまた吸い込まれるようにブースへ。

 

 

 

 

早速サンプルをいただき、説明していただきました。簡単に説明すると、液体ガラスなるものを木材に塗布または注入し、木の組織の間をガラス質で満たすことで、木を丈夫にするという技術でした。

具体的にはどんな特徴があるのかというと

1.撥水性
2.防汚性
3.高耐久性
4.不燃性
5.紫外線カット

などが挙げられていました。これらの効果により、木が劣化せず、腐らなくなるというのです!
まさに「不死身の木材」と化します。それでいて、ベンゼンなどの芳香族系溶剤を使っておらず安全性もあったり木の呼吸を保つこともできるのです。雨風にさらされることでの劣化の心配がなくなると、さらにいろんな場所に木材が使われることになるかもしれないと思いました。これからの可能性に期待です!

 

②夢

 

こちらの担当の方も「夢は、この技術がもっと広まること」と仰っていました。こういった技術のおかげで、どんどん木材が使いやすくなっていけば、川上の山の管理にまでいい影響が及ぶのかなと思いました。

 

 

 

 

 

その⑩~全国の木でできることを。WOOD.ALC~
福島県
協和木材株式会社

 

①商品
いよいよラストです!
こちらの協和木材さんで紹介されていたのは「WOOD.ALC」というものです。

 

 

この、ネームプレートの下にある木がWOOD.ALCです。
これは、国産材を活用した外壁用木製集成材だそうです。
このALCのいい所は大きく2つ!
1. 施工が簡単
2. 全国の木でできる
と教えていただきました。

 

1.について
こちらはALCの裏の写真なのですが、このように、とてもシンプルな工法で済むそうです。それでいて強度もあり、担当の方は「コンクリートの外壁をALCに置き換えたい!」と仰っていました。

2.については担当の方夢に繋がっていきます。

 

 

②夢
ALCの全国の木でできるという点について、「このALCが全国に広まることでもっと地域の木を使ってほしい」と仰っていました。自分たちの地域の木を使ってほしいという方が多い中で、地域の木を使いやすくするために自分たちの技術を使ってほしいという考え方は新鮮でした。ALCの技術とともに、こういった考え方が広まればいいなと感じ、選ばせていただきました。

 

 

 

これにて10選すべて出揃いました!
今回は、あえて10個に絞って紹介させていただきましたが、他の出展者の皆さんも本当に面白い取り組みをされていました!

 

そしてなにより、商談をメインとした展示会において、私のような直接利益に結び付かない学生に、貴重な時間を割き最後まで丁寧に説明していただいたり、照れながらも夢を語ってくださったりした多くの方々に、この場を借りて心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

 

さて、次の総括では、【モクコレに参加して見えた3つの「今」】と題して、今回のモクコレ2018全体を振り返ってお話したいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 6, 2018 Under — インターン生奮闘記, pick up, すべての記事, 未分類
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