「田舎でデカい夢を語るとバカにされるが、

ここでは夢を語れないとバカにされるんだ。それが良いよね。」

 

2カ月に1回、林業木材業界の経営者が集まる、大阪経営実践研究会。来たる11月17日(金)~18日(土)は、大阪経営実践研究会の特別編・産地巡礼として、東白川村の林業製材会社「株式会社山共」を訪問します。産地巡礼の開催を前に、“なぜ田口社長は、経営実践研究会に集まるのか”。そんな話をお伝えしたいと思います。

 

 

近くの異業種、遠くの同業種               

古川と出会い約6年。なぜ、今なお田口社長が、研究会のような場に集まり続けるか。それは、「見られている意識を持ち続けるため」と仰います。ある日、古川ちいきの総研のお客様である研究会メンバーの経営者に、山共・田口社長のインタビュー動画をお見せしました。それには「別に世の中に木の製品がなくてもいい」「それでも作る努力、売る努力とは何か」「プレミアムとは何か」「唯一無二の経営力とは何か」といったメッセージが込められています。すると動画を見た経営者Aさんは、「この動画のデータを下さい!!」と仰いました。迷った時、自分を鼓舞する時に田口社長のメッセージを聞くそうです。

 

一方で、経営者Aさんからのメッセージを聞いた田口社長は、「それならば、これから出会うであろう同業者からも、目指してもらう存在で有り続けなければならない。そんな緊張感を持つために、僕は自分を鼓舞し、先を走り続けるためにも、この経営者が集まる場にいたいんだ。」と。だから、産地巡礼の視察についても、自社の工場や経営を見てもらい、同業者からの意見をもらってディスカッションし、一緒に改良するために受け入れて下さいました。研究会での合言葉は「近くの異業種、遠くの同業種」。あまりに近い商圏の同業種とは、腹を割って話そうとはなりにくいものです。しかし、異業種ならば、大いに学び合えるチャンスを作れます。さらに、遠くの同業種とは、専門性の高い悩み相談も、時には物流の協力だってできる同志になることが出来るのです。地元では、身内には、大きな夢も悩みも話にくい。しかし、同志と繋がりたい。そんな経営者や経営幹部の方々、この秋は東白川村で語らいませんか?山共・田口社長と共に、新たな出会いをお待ちしています。

 

テーマは、トータル林業、フリースタイル林業。地域づくりと会社づくりを両立し、「経営をプレミアムにすること」をテーマに、ここにしかない

見どころをご用意しています。古川ちいきの総研が開催する大阪経営実践研究会の特別編として、会員以外の方々も、広くご参加お待ちしています。

 

チラシダウンロードは、画像をクリック↓↓

 

 

 

【見どころ1】樹齢千年の木曽ヒノキに会える!神宮備林見学

こちらの内容では、中津川市加子母村へ移動します。東白川村の隣の中津川市になりますが、伊勢神宮の式年遷宮にて納るためのヒノキ備林を現地専門ガイドにご案内いただきます。次回の式年遷宮を前に伐採を控えているため、この時期を逃すとチャンスがありません。神事ならではの特殊な伐採方法が継承されている場所ですが、まさに今年、これから伐採予定のお話が聞ける貴重な機会です!

 

 

 

【見どころ2】特別講座 経営セミナー&ディスカッション交流

大阪で隔月開催する「経営実践研究会」の特別編として、経営セミナーを開催します。田口社長を始め、Clubプレミアム国産材の経営者が集まる参加型ディスカッションも必見!下記のテーマを中心としたセミナーをお届けします。

 

★ Clubプレミアム経営者による特別講座(講師:株式会社山共 代表取締役 田口房国社長)
1)5期連続業績向上のヒケツ
2)首都圏への納材、香港等の海外展開について
3)森林組合と連携、新たな人材育成、副社長制度の取り組み
4)clubプレミアム国産材、プレミアムとは何か
5)先代からの家業の継承と発展、その後の経営のウラ
6)東白川村の村づくりと自社経営

 

 

★ 株式会社古川ちいきの総合研究所 代表取締役 古川大輔 講
1)東京オリンピック後こそが勝負、地域ブランディング(トータル林業、フリースタイル林業をつくる)
2)財務と物流で、差別化すべく3つの経営ポイント
3)林業、製材業も人材募集や人材育成は戦略人事の時代へ

 

 

★ 参加者ディスカッション&交流会
1)既存の研究会メンバーとビジョン&課題をシェア
2)異業種の参加者にも内容をシェア⇒ディスカッション
3)最後に古川が「本日のまとめ」と題して、皆さまの経営へのメッセージを要約

+α:夕方からは、美味しい夕食と懇親会♪

 

 

 

【見どころ3】株式会社山共の製材工場見学

 

山林事業部から製材業までトータルで経営する株式会社山共。実際に工場を案内してもらいながら、事業内容やオペレーションを教わるまたとないチャンス・・・!。スタッフの殆どが地元の中学校卒業という、まさに地域密着型の企業でもありますが、人材募集やキャリアアップについてもお聞きします。

 

【見どころ4】バイオマス発電所見学

東白川村の隣町、白川町へ移動し、東濃ひのき製品流通協同組合が運営するバイオマス発電所を見学します。ちなみに同組合は、株式会社山共の田口代表が現在、代表理事を務める団体でもあります。バイオマス発電事業のみならず、同組合で製造している小径木丸太や、杉の梁桁材の集荷の仕組みや加工の流れも見学させていただきます。

 

【見どころ5】懇親会&セミナー・ディスカッション

持つべきものは、「近くの異業種、遠くの同業種!」。全国から集まる遠くの同志と懇親会やディスカッションでじっくり語らう時間を設けています。地元や異業種の間では言いにくい経営の悩みも、この機会に経営者同士で相談、投げ掛けてみてください。

 

 

日付  H29年11月17日(金)~18日(土)
場所  岐阜県東白川村~中津川市加子母村
定員 先着15名
参加費 30,000円(税抜)【会員は無料】
※交通費、宿泊費、懇親会費、昼食代は別途。
※宿泊手配は、事務局が代行いたします。
キャンセル料 宿泊、交通などの手配により、開催日から逆算し
下記の通りキャンセル料が発生しますので、ご注意ください。
・7日前まで(10日):宿泊費の20%
・6日前~3日前(11日~14日):宿泊費の20%+交通費
・2日前~(15日~):宿泊費の30%+交通費+受講費
・当日(17日):全額
お申込方法 メール: info@chiikino.jp

お電話:06-7878-6376

FAX :06-7878-6326

お申込内容 ①お名前
②ご所属
③業種(林業、製材業、木材流通業、建築業、その他)
④メールアドレス
⑤お電話番号
⑥交通手段(自家用車・電車やバス)
※上記をメールまたはお電話、FAXでお伝えください。
締切り 2017年11月8日(水)まで
※定員に達し次第募集を締め切ります。

 

 

 

下記のお問い合わせフォームから、『お申込内容』をご記入の上、お申込みください。

 

 

 

 

 

産地巡礼へ行く前におすすめのコラム集

 

 

 

 

「日本で最も美しい村 」にも選出されている、岐阜県東白川村。裏木曽山系の山に囲まれ、古くからの木材産地としても名を馳せてきた地域です。今秋の産地巡礼は、ここ東白川村で林業と製材業を営む、株式会社山共 が舞台です。今回のコラムでは、株式会社山共の拠点である東白川村についてご紹介します。続きはこちら

 

 

 

 

東白川村から、首都圏のみならず今や海外まで販路開拓を目指す山共ですが、そんな山共の代表・田口房国三と弊社代表・古川の出会いは、当時2人が34歳、今から6年前のことでした。今回のコラムでは、古川の日記を遡り、山共・田口代表と古川が歩んできたブランディング中のエピソードをお届けします。それは、田口社長が代表取締役に就任し4年目の出来事でした。・・・続きは、こちら

 

 

 

 

こちらは2017年5月31日に完成した、東京大学総合図書館別館の地下1階「ライブラリープラザ」の建物。天蓋に使われた2,200本の杉は、東白川村久須見地区から産出され、山共で製材された納材事例です。立木の状態から何度も設計士、施工者の方々と打合せを重ね、20人近い人数で進められた2年掛りでのプロジェクト。このような大きなプロジェクトも完遂できるようになるまでに、多くの苦悩がありましたが、山共ではどうやって壁を乗り越えてきたのでしょうか? ・・・続きは、こちら

 

20年という周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿に神体を移す伊勢神宮の「式年遷宮」。三重県の伊勢神宮で、林業施業と大工技術の継承を命題としている20年ごとに行われる式年遷宮では、なんと1回の遷宮で1万本以上のヒノキが用いられるそうです。長い歴史の中で一時的な中断はあったものの、約1300年の長きにわたり続けてこられました。この度は、産地巡礼で木曽ヒノキ備林を訪れる前に、簡単に予習してみませんか?・・・続きは、こちら。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 10, 2017 Under pick up, すべての記事, 未分類

 

 

ある居酒屋でのことです。『宮崎産「赤霧島」入りました!』と、壁に大きくPOP(広告チラシ)が貼ってありました。珍しい焼酎で、頼もうかな?でも他にしようかな?と悩みながらメニューを開くと、そこには『鹿児島産「赤霧島」』の表記。あれ、どっちだっけ!?と思いながら注文へ。

 

古川「赤霧島を頼みたいんですけど、宮崎?鹿児島?どっちでしたっけ(笑)?」

 

店員Aさん「あれ??どっちか、間違ってますね(笑)すみません~。」

 

で、注文した赤霧島を持ってきた店員Aさんは、若い男性店員Bさんと、大将(マスター)とを連れて、

 

マスター「すみません、こいつ(B)が、間違えました!宮崎産です!霧島酒造は宮崎県都城市でした!」と。

単に気になったので聞いてみたのですが、わざわざ丁寧にお詫びに来られました。すると、ちょうど横を通った店員Cさんから、

「お腹に入れば、みな一緒!!」と突っ込みが入るという・・・(笑)

産地偽証とかじゃなくて産地が書いてあっても、結局まぁ、そうだよね~という空気感で楽しくお酒をいただきましたが、中身(商品力)に対して、産地、パッケージデザイン、売り方その違いとは何なんでしょうか。中身だけでの勝負ができるには相当の目利き力が必要で、某テレビ番組の一流芸能人格付けランキングではないですが、AかBかどちらがホンモノかと言われても間違える人が多い中、味覚だけの勝負ではないのです

 

そう、私たちは、お酒を舌の味覚だけで感じるのではなく、脳で味わっています。霧島市は鹿児島県だけれど、霧島酒造は宮崎県。そんな都道府県の区分が正しいか否かのみが重要ではありませんが、“霧島と言えば、日本初の新婚旅行をしたと伝わる坂本龍馬が、おりょうと行った先だな”と、産地の背景を思い浮かべて焼酎を愉しむのです。

 

お酒のある暮らしを売る

 

ビールもそうですね。サラリーマンが汗を流し、カッコよく働く動画が流れ、落合信彦氏がビールを飲んで「スーパードライ!!」と叫ぶ。高度成長期には、ビールのテレビCMと言えば、サラリーマンが仕事終わりにガっと飲むシーンが映し出されることが多かったように思います。しかしながら最近では、女優さんが「ねぇ、一緒に呑もう♪」と話しかけるような、癒し要素の入ったCMも多く見られます。いずれも単にビールという飲み物だけを売っているのではなく、“どんな時間を過ごしているか”と、お酒(ビール)のある暮らしを伝えているのです。つまり、私たちは頭で考え飲んでいる。頭で考え食べているのです。

 

 

木材の産地認証においても、第三者機関に認証を任せる前に、まずは自分たちで、産地の違いや信ぴょう性、文化・歴史、生産者の顔と技術を掘り起こし、伝えていくべきではないでしょうか。何故ならば、それは確かに全国によって違うのだから、その差は伝えていくべきです。もちろん、偽証や過剰装飾はいけませんが、DNA(品種)、環境(風土、土壌、気候)、育て方(技術)、加工の仕方(製材、乾燥、仕上げ)によって、仕上がる製品品質は異なります。以前、MOKスクール(大阪)で、こんな言葉を教えていただきました。

 

木はつかう、林ははやす、森はまもる。
(筑波大学名誉教授 安藤邦廣氏の言葉)

 

このような教養的なところも含めた消費を促すことが、いつの時代においても、地域の文化を醸造してきたのではないかと思うのです。

 

 

(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記  2016.12.22より編集)

 

 


 

代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔  Daisuke Furukawa

twitter: @daisukefurukawa

blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記

新潟県生れ、東京都町田市育ち。大学院時代、全国の農山村地域を巡り、研究の道を捨て博士課程中退。㈱船井総合研究所主任、㈱アミタ持続可能経済研究所客員主任研究員、㈱トビムシを経て独立し、㈱古川ちいきの総合研究所を設立。船井総研時代に「地域ブランド創造チーム」設立。以後、地域ブランド創造を切り口に、地域再生、森林再生に携わる。㈱トビムシでは、ニシアワー(森の学校)設立前支援、高野山・高野霊木プロデュース、経営実践研究会の実施等を行い、全国の林業木材業・地域づくりに関わる支援実績、講演多数。奈良県川上村観光PRかみせ大使、高野山金剛峯寺境内案内人。

 


 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 10月 4, 2017 Under ちいきのコラム

 

大阪にて会員制の実践型マーケティングレッスン。

各産地の熱い林業・木材業者が集い、即ビジネスに応用できる、実践型のノウハウ・情報を共有。

熱気あふれる刺激と成長の時間をあなたに!
★年間会員募集中!スケジュール・詳細はこちら★
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187
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経営実践研究会[国産材ビジネススクール]
10月28日(土)14-18時 @新大阪
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■日時:10月28日(土)14-18時

 

■場所:CIVI新大阪研修センター
大阪市淀川区西中島3丁目9-13 NLC新大阪8号館9F(西中島南方駅徒歩4分)
http://www.civi-c.co.jp/access.html#shin

 

■内容(予定)

1)各社報告

 

2)ゲスト講座

「木材ビジネスにおける財務戦略と在庫管理」

長谷部正明氏(古川ちいきの総合研究所 財務パートナー)

 

3)今月のマーケティング講座

「第42回全国育樹祭開催1年前キックオフフォーラム(10/21)」&「神奈川建築士会講演(10/23)」を経ての最新情報の提供

 

4)ちいきの総研より話題提供

①オウンドメディア紹介

②新組織立上げ、構想の発表

★終了後、懇親会を開催します。

 

■持ち物

過去3年分の決算書をご持参ください。

ゲスト講座にて実際に自社の決算書を読み解いていただきます。

 

■受講料(会員外)
単回受講:お一人様2万円+税

 

■お申込方法:
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

 

を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。折り返しご連絡させていただきます。

 

申込み期限:2017 年10月25日(水)

 

*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

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Posted by wpmaster on 月曜日 10月 2, 2017 Under お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

本日、吉野川源流の村・奈良県川上村に向かう道中、吉野町にて。まるで絵画のような風景が広がっていました。皆さまの地域にも、彼岸花が咲き始めましたか?

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 10月 2, 2017 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~