昨月に続き、京都府立林業大学校にて、
第2回経営高度化コースの講座を代表・古川が務めさせていただきました。

初回の講義から約2週間が経過しましたが、
「前回から何か変化はありましたか?」との質問に対し、
2つの報告をいただきました。

 

一つ目は、「講義を通じて、顧客の定義が変化した。」というAさん。
これまで第一優先にしていたお客様の他にも、
”この人も自社にとって欠かせないお客様だから”と
顧客の存在を再認識し、ニーズに応えるためにサービスを拡張されていました。
これにより
1)新規顧客の開拓のみならず、
2)既存顧客の流出防止 について、具体的アクションを実行し、
利益の確保へと繋げておられます。

 

 

二つ目は、「薦められた本を読みました。」というBさん。
1)薦められた本を読む人
2)薦められた本を読んで自分事化する人
3)薦められた本を読んで自分事化し、行動に移す人

人から本を薦められた後の行動一つをとっても、
1)~3)と進むだけで、他とない強みを持つ人材となれます。

 

 

講義を聴いた後の2週間で、
自社のサービスを拡張されたAさん、
薦められた本を読まれたBさん、
その他にも、
「情熱と目標設定について、講座を通して何をすべきかを
整理するようになりました。」などの感想をいただきました。

 

経営理念の必要性と効果

そして、前回の振返りを経て、第2回の内容へ。
今回は「顧客づくり、ファンづくりのための経営メソッド」と題して、
経営理念の意義や効果を主にお話しました。

 

また理念を戦略に落とし込み、
・日次の業務まで浸潤させる方法
・理念に共感する顧客から指示される方法
・組織理念を見直すタイミング という内容については、
参加者の皆さまそれぞれの組織理念に立ち返りつつ、
受講者の皆さまにも参画いただき進めました。

 

その理念は、販促ツールに活かされていますか?

 

多くの企業が、チラシやホームページ、ダイレクトメール、情報誌など、
ありとあらゆる方法で自社の商品を買ってもらおうと
広告に予算を投じています。

一方で、多くの企業が広告に労力を費やしている対岸には、
溢れる情報の中から「買うべき商品の選択」に迫られている
多くの顧客の存在があります。

その時に、商品の品質のみをPRしている同業他社と
一つ差別化するためにも「理念共感型マーケティング」の発想が活かされます。

 

市場にモノが不足した時代は、飛び込みの押売りでも喜ばれました。
しかし市場にモノも情報も溢れた現代の市場では、
サービスそのものの利便性は大前提として、
「この企業(ブランド)の商品が欲しい」と、溢れるモノやコトの中から、
理念に共感する顧客を引き寄せる戦略が求められます。

 

 

理念とは、経営の指針にすることに限らず、
顧客が買いたいサービスを選択する際の指標にもなるのです。

 

 

このような理念反響型マーケティングの戦略をご紹介しつつ、
ホームページやチラシにおいて、どのように顧客導線を設計するか
具体例を示しながら、解説させていただきました。

 

次回のテーマは、「営業開拓の理論と実践」

 

第3回の講義は2月10日(土)。
「営業開拓の理論と実践」と題して、
森林・林業・国産材を売る(営業する)方法を考え抜きます。

これまでよりも演習形式の要素を強くすることで、
受講者の皆さまと共に講義の時間を作り上げたいと思いますので、
次回もよろしくお願いいたします。

 

森林×マーケティングに関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 2月 5, 2018 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

大阪にて会員制の実践型マーケティングレッスン。

各産地の熱い林業・木材業者が集い、即ビジネスに応用できる、実践型のノウハウ・情報を共有。

熱気あふれる刺激と成長の時間をあなたに!
★年間会員募集中!研究会の概要はこちら★
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

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経営実践研究会[国産材ビジネススクール]
2月17日(土)13-18時 @新大阪
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■日時:2018年2月17日(土)13-18時

 

■場所:CIVI新大阪研修センター
大阪市淀川区西中島3丁目9-13 NLC新大阪8号館(西中島南方駅徒歩4分)
http://www.civi-c.co.jp/access.html#shin

 

■内容(予定)

1)各社報告

 

2)ゲスト講座「木材×地域リノベーションのまちづくり」

業界専門ゲストから、
地域リノベーションの最新事例やポイントについてお話いただきます。

 

3)今月のマーケティング講座

4)ちいきの総研より話題提供

5)懇親会(任意)
終了後、懇親会を開催します。

 

■受講料(会員外)
単回受講の場合:お一人様2万円+税
※初回参加者無料キャンペーン
経営実践研究会に初めて参加される方は、
限定5社様まで、無料でご案内中です。

 

■お申込方法:
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

 

を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。折り返しご連絡させていただきます。

 

申込み期限:2018 年2月9日(金)

 

*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

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Posted by wpmaster on 金曜日 2月 2, 2018 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

昨日までの2日間(1/30-31)は「京都北山丸太販路拡大プロジェクト」のメンバーとしてWOODコレクション@東京ビッグサイトへ参加させていただきました。そして、北山丸太を使ったリノベーション「#北山杉リノベ」ご提案のため、当チームでのSNS発信を開始しています。

リノベーション事例から、
産地の風景までお届けして参りますので、ご覧ください。

★【北山杉リノベ】京都北山丸太販路拡大プロジェクトInstagram
https://www.instagram.com/kitayamasugi/?hl=ja

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 2月 2, 2018 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

全国的に厳しい寒さとなった1月24日(水)、静岡県浜松市にて開催された全日本木工機械商業組合の研修会にて弊社代表古川が講師を務めました。木工機械商社の方を中心に全国から30名以上の方にご参加いただきました。8年前の木青連での講演をご縁にご依頼をいただき、改めてお礼申し上げます。

 

 

モノをモノだけで売らない

今回の内容は、木工機械商社の営業の方も多かったため、「モノを売らず、夢(お客様のサクセスストーリー)を売る」をテーマに、マーケティングの視点から顧客とは何か、販売(BtoB営業)とは何かを中心にお話しました。

 

まず、多くの木材加工現場では、補助金を活用し木工機械を導入しています。しかし、あくまで補助金は手段です。例えば自転車を乗る時、乗れるようになる時、ずっと補助輪をつけたまま乗りますか?

 

補助金も同じく最終的に売りたいものを顧客に提供するための手段として活用すべきことを前提に自社の顧客を定義し、他社に無い強みを見出し、機械を機械で売らず、補助金利用における事業計画サポート、機械メンテナンス、アフターフォロー等もサービスの明文化が必要となります。

 

また、ニーズ対応だけでなく、ウォンツ対応をどうするか、木材の市場規模や時流、脱他の社会の潮流を捉えながら、お客様のお客様である一般の消費者が何を求めているかという情報商材を集めて、情報発信をするることも次のマーケットづくりにポイントとなります。例えば、住宅であれば施主がどのような暮らしが出来るのかまでを提案する、例えば、家具であればどんな空間で誰と過ごすか、木工品であればどんなカッコイイ物が作れて、かつそれを使ってどう楽しむか、ということが重要です。

そのために、今回は基本的なマーケティングフレーム、全国の事例をお伝えしました。

 

 

BtoB営業の方程式

BtoBのマーケティングとしては、弊社のメソッドである営業方程式(4つのポイント)を提供しました。

 

まず、品質、価格、納期は最低限の営業上の必要性として大事なポイントとなります。その上で異業界の事例から、なぜQCDが大事か、顧客視点ではそのQCDの具体的なサービスポイントをどう明記しているかが肝要であることをお伝えしました。それ以外に、営業上抑えたいポイントを4つをお伝えし、具体的な事例を踏まえて、B2Bダイレクトマーケティングについてのヒントと話題提供をしました。

 

つまりは、BtoBに関しても最終顧客の喜ぶ姿をイメージ、理解する必要があります。顧客の顧客は何を売っているか、製材工場の顧客である工務店は何を売っているのか、木工機械を売るだけではなく、時流に合わせた売り物と売り方をどのようにできるかまでを提案することが必要です。

 

 

参加者の声

・久しぶりにこういったセミナーに参加させていただきましたが、理念、顧客、販促の設計が非常にためになりました。商材については新しい戦略を考えなければいけないと自社の課題を発見する機会にもなりました。

 

・情熱方程式のお話しを聞き、自分は今の仕事(木工機械の営業)を本当に好きかどうか振り返る機会となった。大変わかりやすく楽しい講座で、特に顧客設計のお話は参考になりました。

 

・木工機械の業界はマーケティングセミナーは少なく、もっと業界関係者はマーケティングの学びを増やしていく必要性を感じていたので、貴重な経験をさせていただきました。クイズを盛込んだ受講者参加型の内容も新鮮で良かったです。

 

・3時間ほどの講演でしたがあっという間に時間が過ぎました。「マーケティング≠セールス」、「顧客の顧客に対する満足度」という言葉が印象的でBtoB営業についてはさらに掘り下げた内容を聞きたいと思いました。

 

 

最後に、弊社では、今回のようなセミナーの他に、地域企業向けのセミナーや社内向け、お取引様向けの講演会、大学講義など、内容もご要望に合わせた講演をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

過去の講演は以下のURLよりご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 水曜日 1月 24, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

1月19日(金)、穏やかな日和となった京丹波町にて、2018年初の講演を開催、今回は京都府立林業大学校「経営高度化コース」の講師を弊社代表古川が務めました。現在全国に17校ある林業大学校ですが、京都府立林業大学校は2012年に西日本で初の林業大学校として、全国の林業大学校の先駆けとして開校し、これまで多くの林業プレーヤーを誕生させています。

 

本講座は大変嬉しいことに、3月までに計5回の開催を予定しており、森林組合連合会や林業会社の皆さまに受講いただいております。受講者の中には林業大学校を卒業し、京都府内の民間企業に就職、現在は素材生産業に従事する21歳の方もいました。若手ながらも現場を担当した上で、経営を学び自社の事業に活かしたいということで受講されており、他にも受講者の皆さまは熱意があり、いつも以上に盛り上がる講演となりました。

 

今回は第1回としてマーケティングの基礎、そもそも経営とは何かをお伝えしました。

 

やりたい理念ととりたい利益

講演の際にいつも導入部分では、価値観(自分軸と時間軸)、情熱方程式、理念と利益のお話しをしますが、今回理念と利益については、素材生産に関わる受講者が多かったため、森づくりに関する理念と利益についていくつかの例をご紹介しました。その1つに吉野林業の祖であり山林王とも呼ばれる土倉庄三郎の経営方針である「利益の3分の1は国に、3分の1は教育に、3分の1は事業に分配していた」という事例をご紹介しました。

素晴らしい理念を掲げても利益が伴わない場合は持続的な経営は実現しません。

逆に利益を生み出していても、理念がない場合は事業の目的を失い、これもまた持続的な経営は実現しません。また、利益=悪と認識する方もいますが、正しくは理念なき利益=悪となります。

 

つまり、生み出した利益を何に使うか明確に定義することが重要であり、しっかりと定義されていることで理念と利益を両立することが可能となります。

 

 

基本の3つのマーケティングフレーム

理念と利益をはじめ、林業の市場規模、顧客とは何か、マーケティングとは何かを受講者の皆様にお伝えした後は、基本的なマーケティングフレーム「3C 」、「消費の3要素」、「地と図の関係(ライフサイクル)」のレクチャーをしました。

特に今回は3Cのフレームをじっくりと説明しました。3CはCompany(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)の視点で顧客の求める他社に無い自社の強みを整理するためのフレームです。

競合=敵とマイナスイメージを持つ方も多いかと思います。確かに競合は自社の顧客を奪っていく存在ではありますが、自社にないサービスを参考にできる、自社の危機感につなげてモチベーションを高めるきっかけとなる点でプラス発想することもできます。

また、競合といっても、隣接する企業、同商圏の企業、全国の同業者、全国の異業者といったように立地や規模、業種によって様々です。本当に戦うべき相手は誰かを見定めることが重要であることを3Cのフレームからお伝えしました。

 

 

次回(第2回)からは実践的な内容へ

今回は基本となるマーケティングフレームや、そもそも経営とは何か、マーケティングとは何かを中心にお話をしました。次回以降は、具体的な目標設計や顧客定義の実践方法のレクチャー、ワークショップやディスカッションの時間を設けながら受講者の皆さまにとって今後の経営のヒント、実利に繋がる情報が得られるよう内容を深めていきます。

次回以降も本ブログや弊社フェイスブックページにて報告をしてまいりますので、引き続き更新を楽しみにお待ちください。

 

 

受講者の声

・以前別の講演で、理念と利益の話などを聞いたことがあるが改めて聞くことで忘れていたことを思い出し今の自身の考え方を整理できました。また、新たな事例も知り、何歳になっても基礎練習(トレーニング)が重要であるという学びとなりました。

 

・販売先だけが顧客ではなく、仕入先も大切な顧客であることを考えさせられた。原木販売を行っているが、仕入あっての販売、両者の顧客を掴んでいきたいと思います。次回の講義も楽しみにしています。

 

・ディスカッション形式で受講者が自身の言葉を形にする時間がある内容が良く、意見を発言する大切さを学びました。また、競合の存在はマイナス面ではなく、自社の強みや協業の方法を探るヒントとなるプラス面もあることを知ることができました。

 

 

終わりに

新しい年が始まったばかりですが、ありがたいことに既に全国各地で講演のご依頼をいただいております。講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 1月 19, 2018 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告

 

奈良県川上村にある、大正建築の旅館「朝日館」。
ホームページのプチリニューアルのために、
カメラを持ってお伺いしました。

昔ながらの建具を活かしたリノベーションに、
うっとり溜息の出るような光景が広がっています。
建具に視点を集中すると、種類も様々!

そんな朝日館では、
お風呂とお手洗いが使いやすくリノベーションされました。
この季節は、氷瀑ツアーにも行ける奈良県川上村。
冬の世界を見て、ほっこりとコウヤマキのお風呂で温まる休日は、
いかがでしょうか?

★朝日館ホームページ
http://kawakami-asahikan.com/

Posted by wpmaster on 月曜日 1月 15, 2018 Under pick up, すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

去る2017年1月17日(日)に開催した、
2017年経営実践研究会年末特別フォーラム&大望年会は、
たくさんのお客様にご来場いただき、話題続々。
大盛況のうちに終了いたしました。

年明けとなってしまいましたが、
本ブログにて、開催の様子を報告させていただきます。

 

最近のトピックス紹介

 

序盤には、今年度プロジェクトとして
ご支援させていただいている産地から、
近況情報をお伝えしました。

・北山丸太の販路拡大業務
・一般社団法人ソマミチ
・ウッディーラー豊田

いずれにおいても、
実利の営業と思われにくい、山側からの発信が、
川下の顧客(商流)を動かすキーを握っています。

「コミュニティ=森へ集える場」と
「ペルソナ=木のある暮らしの実践者」をつくり、
山側からの発信を共に行いませんか?

2017年3月29日に淀屋橋で開催した
木のある暮らし展」のような活動を
今年もパワーアップしたいと考えていますので、ご注目ください!

 

古川が斬る!ここ10年間の地域と企業経営

「理念なき利益は犯罪であり、
利益なき理念は寝言である」を座右の銘に、
林業木材業特化型のコンサルティングに携わり約10年。

弊社代表・古川がこれまでのコンサルティング経験を基に、
「ちいきのメソッド経営力9フレーム」を用いながら、
”企業価値を高める「経営の秘訣」”について
基調講演を務めました。

 

参加者の皆さまには、経営力9フレームについても、
テキストで詳細をご紹介していますので、
振返りとして資料をご覧ください。

そして、講座を通じて古川が伝えたかったのは、

「地方創生とは行政がトップダウンで作るものではなく、
皆さまのような中小企業の方々が
個々の地域に根差して実践していくものでは?」

という問いかけです。

 

一般的に、中小企業には、
大手がやらないことをやろう!という差別化意識が根強いですが、
このような発想ではやはり、2番手、3番手の印象が否めません。

大手では実現できないから、
中小である自分達が実践して、細々と生き残ろう。
このような考え方で、世の流れを創造できますか?

今こそ、地域から、地域経営から、
世の流れを変えたい。

 

自社、他社、顧客という3Cの視点を持って、
・自社にできて
・顧客が求めていて
・競合にできない
といった「強み」を探し続けていく。
そこから「夢」を実現させる。

 

夢とは何か。
地域経済やエネルギーの自立、ここでしかできない地域全体の夢。
この「暮らし方×働き方」を描くこと。
地域や経営ビジョンの礎となるのは、
経営者やそこで働く社員の”マイビジョン”ではないでしょうか。
業界ビジョンを問う前に、あなたのマイビジョンは何ですか?

 

産地巡礼2017秋、総集編

 

続いてのコーナーでは、
株式会社山共 代表取締役 田口房国代表にご登壇いただき、
2017年秋に開催・産地巡礼のトークショー総集編版を行いました。

田口さんが目指す”カントリージェントルマン”という生き方や、
経営者マインドについて、お話いただきました。

産地巡礼の開催ブログも、併せてご覧ください。

●伊勢神宮・式年遷宮を巡る「木曽ヒノキ備林」編

産地巡礼2017年秋 ~伊勢神宮・式年遷宮を巡る「木曽ヒノキ備林」編~

●日本一美しい村でみた、工場編

産地巡礼2017年秋 ~日本一美しい村でみた、工場編~

●この山で一番自由な奴が林業王だ!!山共と田口社長のキャリア編

産地巡礼2017年秋 ~この山で一番自由な奴が林業王だ!!山共と田口社長のキャリア編~

 

FSC森林認証の近況

 

つづいて
「脱・補助金、いま求められる国産材新ビジネスの作りカタ講座」
と題したリレートークでは、4名のゲスト講師にご登壇いただきました。

まずは、アミタ株式会社ワークデザイングループ
サステナビリティ認証チーム 小川 直也さんから、
FSC®認証制度の近況についてお話いただきました。

1.登録件数の状況
2.製紙業界の動向
3.オリンピック動向

と3つの近況紹介を通じて、小川さんからのメッセージは、
「日本は、ルールを作れば、キッチリ守る国!
しかし、ルールそのものにグレーゾーンが多いのでは・・・?」という問いかけでした。

森林資源を扱い事業を営む中で、
世界基準のルールに対して、どう対応しますか?
その前に顧客へ説明できる、
自社の資源利用に係る理念とルールはありますか?

 

地域経営を担う皆さまが、
森林認証分野の博士になる必要はありません。
認証分野の最新動向については、
小川さんのような専門家から教わりながら、
自社の経営の付加価値を高めるチャンスとしていただければ幸いです。

併せてこちらのコラムもご覧ください。

【ちいきのコラム】森林認証 必要あるの?の答え

【ちいきのコラム】森林認証 必要あるの?の答え

 

森林資源量について改めて考える

 

さて、リレートークの2人目は、

公益財団法人 自然エネルギー財団 上級研究員の
相川 高信さんにご登壇いただきました。

こちらの講演では、
「2015年パリ協定の採択から、
世の中の流れが大きく変化している。」と、
エネルギー利用に係る世界の動向や
ドイツにおけるエネルギー政策についてご紹介させていただきました。

「森林大国」とも称される日本ですが、
国内の森林資源活用状況をみても、
森林資源に恵まれた国と言えるのでしょうか。

日本の場合、森林面積と比べて人口が多いので、
人口当たりに森林面積を換算すると、
ヨーロッパ各国と比べて小さくなります。
人口一人当たりの森林面積が少なく、
木質バイオマスも頭打ち状態。
真の森林大国と言える状況でしょうか?

「①リソースフルネスの概念を持とう!」

日本は森林というリソースに満ち溢れていることを認識し、
活かす方法を考えること。
地方創生や自立を考慮すると、
地方こそ”うちの地域には、こんなに資源が溢れている!”と
感じられることが大切。

「②出発点として、戦後を忘れない。」

伐採しすぎた歴史の事実は確かにあった。
焼野原になった戦後の山々に植林し、蓄積されたのが、
今ある森林資源。

あくまでも持続可能な資源を扱うのは
「人間」であることを前提に、出発点として戦後を忘れない。

 

講演を通じて相川さんからは、この2つのメッセージを頂きました。

 

キーワードは、As a tax player!

 

リレートークの3人目は、
株式会社トライミライ 三好琢さん。

 

「経営者に必要なのは利益、
学者に必要なのは理想、
政治に必要なのは誇り。
私は政治の世界からやってきたので、
誇りを大切にしています。

仕事は、縦割りを理解することが専門。
また、政治の言葉が分かるので、
政治家と皆さんを繋げるのも僕の仕事です! 」

という自己紹介の下、政治家の仕事と、
民間の経営者に求める役割についてお話いただきました。

 

アメリカでは、”納税者として言わせろ”という意を込めて、
「As a tax payer!」 というフレーズが用いられるそうです。

 

経営者の仕事は利益を上げること。
政治の仕事は、稼がれたお金を使うこと。吸い上げて使う仕事。

この仕事の“違い” を再認識した上で、
集められたお金(=税金)の使われ方をチェックしていますか?

 

1)経営者は利益を上げよ!
2)そして、政治に知らしめろ!
3)さらに、行政の代わりに考えろ!

As a tax player!~納税者として声を上げよ!~

三好さんからの講演では、
地域から経営者が集まった今回のセミナーを通じて、
このようなメッセージをいただきました。

 

ここがヘンだよ林野行政&業界、あと人材

 

リレートークの最後は、
総合地球環境学研究所 FEASTプロジェクト
上級研究員 田村典江さんにご登壇いただきました。

田村さんのトークは、
昨年度の国産材ビジネスセミナーでも大好評でしたので、
この続編をお話しいただきました!

 

まず、森林・林業・木材業界と政策(林野庁)のヘンなところは、
①現場と政策の距離が近すぎる
②行政の悪口を言うワリに、過信しがち!?

との所感の下で、
林野庁とのプロジェクトを各種経験された田村さんから、
林野政策の流れや、支援のメインターゲットを
図式によって、分かりやすく、そして面白くご紹介させていただきました。

 

そんな田村さんからの問いかけは、
「専門技術者はどこにいる(べき)なのか?」ということ。

地方分権の下で、財源としての森林環境税が設置されます。
ここにきて、専門技術者は、どこにいるべきでしょうか?
-木を育てる、管理する専門家
-木を伐る、売る専門家
-空間としての森林を管理する専門家…etc

行財政改革の動向の下で、
市町村行政の人員は削減され、既存の業務に手一杯な場合も
少なくないと言います。

今回のフォーラムに参加するような事業者がコアとなり、
経営者のプロとして、市町村に意見してほしい、とメッセージをいただきました。

 

フォーラム企画を通じて、古川が伝えたかったこと。

 

今回の特別フォーラムを通じて、
主宰者の古川が伝えたかったことは、

1.コアを持て!

2.領域をずらせ!

3.独自のライフスタイルを伝えよう!

という3つです。そして、

①個:コアを高め、経営者の実力アップのための研究機関
②面:学び合う仲間たちが広がり、政策提言するロビーング機関
③個の強さ、面の魅力、独自のライフスタイルを実践している人達を発信するメディア機関

この3ステップを経て、
Clubプレミアム国産材の経営者、業界コンサルタントが共に、
新しい「木のある暮らしの世界観」を創り、届けたいと構想中です。

まずは参加者の皆さまに新構想をお届けできた、
2017年末の特別フォーラム&大望年会。

 

そして年が明け、新しい動向にもご注目ください!
まずはご参加&ご登壇いただきました皆さまに、
心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 1月 4, 2018 Under pick up, すべての記事, 未分類, 講演&研修 報告

2017年もあと数日という時期になりましたが、みなさまにとって今年はどのような1年だったでしょうか。毎年「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングの公開に合わせ、弊社が独断と偏見で、今年も林業・木材業界のトレンドニュースを発表いたします!

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昨年(2016年度)のランキングを思い出したいという方は

以下URLからご覧ください。昨年は、1位は、ポケモンGO⇒隈研吾でしたね。

https://chiikino.jp/blog/?m=201612

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まずは、2017年の「日経トレンディ」が発表したヒット商品はこちら!

 

1位 Nintendo Switch

2位 明治ザ・チョコレート

3位 クラウドファンディング

4位 ミールキット

5位 ビットコイン

6位 クラフトボス

7位 リンクルショット メディカルセラム

8位 でか焼鳥

9位 anello(アネロ)

10位 ハンドスピナー

 

いくつかは購入されたものあるのでしょうか?世間のマーケット情報に詳しく、時流に乗られているみなさんは全てご存知のことと思います。ちなみに、12月17日(日)の経営実践研究会(年末フォーラム)で発表したとき、参加者の中ではこの中で4つ購入したという方が一番多かった購入(体験)者でした。

ちなみに昨年の1位は「ポケモンGO」、今年は「Nintendo Switch」と任天堂様関連の商品が2年連続1位となったことが話題となりました。

 

 

では、お待たせいたしました、

林業・木材業界のヒット商品ランキングの発表です!

 

第10位:ハンドスピナー ⇒ プラントハンター

(画像引用元:http://from-sora.com/)

 

日経ヒット商品のほうで10位となったハンドスピナー。くるくる廻すだけというおもちゃ。しかし、何故か気持ちがいい~!楽しい~!と、人気ユーチューバーの商品紹介動画をきっかけに広がりました。

 

今回、10位のハンドスピナーに対して、林業・木材業界からは、カタカナの類似から、ここ最近のクリスマスツリープロジェクトで注目が急上昇している「プラントハンター」を10位とランクインさせていただきました。

 

林業・木材業に関わる仕事は様々ありますが、プラントハンターという仕事(人物)は知らなかったという方もいるのではないでしょうか。主に17世紀から20世紀の欧州で盛んであった職業であり、食料・香料・薬・繊維等に利用される有用植物や、観賞用植物の新種を求め世界中を探索する人を指します。

 

プラントハンターの活動が注目されることで森林、植物への関わり方の多様性、また自然との直接的な関わりを生業とすることへの奥深さを考えさせられるきっかけとなったのではないでしょうか。

 

なお、話題となったのは、このプロジェクトに対してや、プラントハンターの西畠 清順さんに対しての意見がSNS上に炎上したということです。今年、朝倉市や日田市など九州北部での大豪雨で山林崩壊が広がりました。人工林諸悪の根源説とか、表層崩壊と深層崩壊どっち説とか、専門家以外の情報発信が多数とひろがりました。今回の件でもそうですが、

・SNSは誰もが発言権を獲得できる諸刃の剣であり、必ず賛否両論が生まれるもの。

・二次情報(SNS)を鵜呑みにしない。

・一次情報を自分で見て、自分の意見をきちんと持たれたい。

・専門家というポジションなのが、自由人なのか、発言(権)に責任を持たれたい。

 

弊社の12月経営実践研究会(年末フォーラム)では、ハンドスピナーがyoutubeで広がったことも含め、プラントハンターからの学びについては、SNSとは何か、情報発信とは何か、真実(科学的根拠)は何か、それらをどう考え、自分はどう行動するかという結びを得ました。

(参考)

http://www.soratree.jp/message.html

めざせ!世界一のクリスマスツリー あすなろの木について寄せられるご意見等について ~清順より大切なメッセージ~

 

 

第9位:anello(アネロ)⇒Montbell(モンベル)

(画像引用元:https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1132140)

 

第9位は、女性のターゲットとして、機能性とデザイン性が重視されたガマ型リュックを展開されたanello(アネロ)。これに対しては、ファッション業界繋がりで、ついにあのメーカーが林業へ参入!?ということで、9位を「Montbell(モンベル)」とさせていただきました。モンベルは日本発のアウトドアメーカーとして有名ですが、なんと、ロガーパンツなどの林業ウェアが今年、発売されました。他にも農業、漁業のウェアも発売しており、一次産業をサポートする姿勢を強めています。「日本の第一次産業を元気にしたい。そんな思いから誕生したモンベルのフィールドウェアに新商品が加わりました。」とWEBサイトにあります。

 

従前から、八戸森林組合など、先進的な林業服の開発やデザイン展開、ショップ展開をされていますが、これからは異業種の衣料メーカーからも林業ウェアが広がり、より快適な作業が出来る将来に期待もたれます。また、女性にうけるデザイン性、機能性というのはあらゆる業界においても重要なテーマとされています。

 

第8位:でか焼き鳥⇒日本一でかい花脊の三本杉

(画像引用元:http://dobanzy.com/aruku.html)

 

みなさんヒット商品8位の「でか焼き鳥」はコンビニで食べましたか?大きいだけでなく美味しいですよね!さて、その「でかい」といえば、新たに日本一高い木として林野庁より認定された「花脊の三本杉(京都)」でしょう。これまで日本一高い木とされてきた愛知県新城市の「傘杉」(59.57m)を上回る62.3mと判明されました!

 

ちなみに世界一高い木はアメリカカリフォルニア州のセコイアの木で115.55mとのこと。世界を見ると上には上がいることを思い知らされますね。

 

ただ、発見と言っても、普段あたり前に見ているものが、メディア注目を集めて改めて日本一だったということ(価値)に気付くことも少なくない事例では?という投げかけができます。

 

また今年1月に就任したアメリカ大統領。そのドナルド・J・トランプ氏の著書「お金の作り方は億万長者に聞け!」のある部分から代表の古川が記憶に残った部分を引用しますと、「成功が一夜にしてもたらされるものだと、思いがちなのは、それまで無名だった人が突然、有名になるのをテレビや新聞(いまはインターネット)でみるからだ。しかし、数百年育ってきたセコイアの木を考えてみるといい。テレビのクルーがある日、その木を番組で取り上げることにしたからといって、それまでその木が存在していなかったわけではない。」と、このあと、スポーツ選手や音楽家を例に、不断の努力、基礎練習、その大切さをトランプ氏は述べています。トランプ氏が、木の話をしていたというのも驚きですが、やはり経営で大事な視点というのは、お金持ちになるかならぬかということはあくまで結果論だということも大きな学びになります。

 

改めて、「でかい」という事実から、①何かで日本一(地域一番)になること ②発見されるネタはまだあること ③不断の積み重ねが大事。ということを、第8位から学びました。ぜひ、花脊(京都府)の日本一の木に行ってみましょう。

 

第7位:リンクルショットメディカルセラム⇒セルロースナノファイバー

(画像引用元:http://www.nipponpapergroup.com/research/organize/cnf/)

 

苦節15年の開発を経て、日本で初めてのシワを改善する薬用化粧品であるリンクルショットメディカルセラムに対しては、業界からは「セルロースナノファイバー」を上げたいと思います。

 

夢の新素材がここでランクインです。セルロースナノファイバーは木材の主成分であるセルロースをナノレベルまで分解し作られた素材で、現在は製紙会社を中心に商品開発が進められています。おむつ、ボールペンのインク増粘剤、食品添加剤までと用途の可能性は大きく、様々な素材に代替してこれからも市場を伸ばしていくことが予想されます。2017年は新商品の発売も多くありました。世界の潮流である脱炭素社会に向け、様々な産業に変革が必要でありますが、経済産業省は「平成 25 年度製造基盤技術実態等調査(製紙産業の将来展望と課題に関する調査)」において、CNF の市場規模目標を年間 1 兆円としています。各メーカーからの新商品に期待が持てます。

 

第6位:クラフトボス⇒クラフトウッド・メーカーウッド

 

クラフトボス、人気商品でしたね。ヒットポイントは以下3つと考察します。

https://www.suntory.co.jp/softdrink/craftboss/

 

1. 冷めても美味しいというこだわり品質(製造のこだわり)
2. セルフコントラスト(2対比較の販売)と新たなパッケージデザイン
3. ターゲット設定として、働く男イメージからオフィスで働く若い新しい層を作ったこと。

 

そんなクラフトボスに対しては、クラフト繋がりで、ウッディーラー豊田の2つのブランド、「クラフトウッド・メーカーウッド」の創設を6位としてランクイン。木材の流通、産地ブランドは立地・規模に応じて形成されるものでもあります。ウッディーラー豊田は、クラフト系統とメーカーウッド系統で、求める品質、量が異なるので、2つのブランドを発足させました。

http://woodealer.jp/

また、全国で杉と桧のクラフト系の新商品が続々と生まれており、先日に発表されたウッドデザイン賞2017でも多くの杉と桧のオシャレなクラフト系の商品が受賞されています。

特に、奈良県は吉野の川上村の木工作家、平井健太氏は、吉野杉の特徴を活かし新たな曲げ技術を駆使した和モダンチェアを商品開発し、国際家具デザインフェア旭川2017にて、ブロンズリーフ賞、ウッドデザイン賞でも林野庁長官賞を受賞しました。注目です!

https://www.studiojig.com/

 

第5位:ビットコイン⇒森林環境税

 

通貨の常識を変えつつあり今後も注目のビットコインに対しては、国がかかわるお金の話題ということで「森林環境税」です。税金は、空想のお金かリアルなのか、仮想通貨はどこへ?

既に、都道府県別ごとの税制として導入されている森林環境税(森林整備に係る税の総称とする)ですが、2024年からは国税としても徴収される予定となっています。税金の二重取りになるのではとか、どのような分配をするのか、実際にどう使うのか、友好的に使える地域はあるのかと様々な問題が提示されている中、約600億円の税収がどのように使われていくか、対象となる予定の市町村自体が常にどのようなビジョンを描いているかが肝要であり、また我々のような事業者側(民間企業)からも大きく提案(事業ビジョン⇒地域ビジョン)を挙げていく必要があります。

本件については、12月経営実践研究会(年末フォーラム)にて、4名のコンサルタントが集まり、ディスカッションを深めましたのでまた別途報告いたします。

 

第4位:ミールキット⇒モクタンカン/ツギテプロジェクト

(画像引用元: http://moktankan.com/)

ミールキットはご存知ですか?おいしい料理の完成写真があり、食材はカット済、料理済のものがキット化されていて、すぐ選んでネットで注文できる!というオイシックスさん等が展開されている食材宅配サービスです。我々の業界でも、①完成する建築イメージを訴求し、②部材と素材は加工化が進んでいて、③すぐ選べて買えるかどうかというのは、建築空間(木材利用の促進)でも重要なポイントです。

ということで、この4位のミールキットに対しては、気軽で簡単に利用できるキット化商品という観点から「モクタンカン」と「ツギテプロジェクト」を選ばさせていただきました。モクタンカンはΦ48.6の木単管とクランプのシンプルな組み合わせで家具等を制作することができます。

 

ツギテプロジェクトは、西粟倉村に本拠点を構えるようびのプロジェクトです。1種類の継ぎ手から設計された新しい拠点づくりを進めています。

 

公共木材利用促進法が制定されてから時間がたちますが、最近の中大規模の建築物では、あたらしいトラス構法を導入した木質化等が発展しており、キット化する建築は今後も伸びる見込みです。香川県の六車工務店さんは「森ではたらく!(学芸出版社)」にも、著者として書かれていますが、若杉軸組工法という方法を確立し、大きな梁桁を持ち要らず、戦後植林された小さな木(柱用材の間伐材)から正角のみで住宅を建築できる構法を展開されています。キット化というシンプルさとは若干にズレましたが、今後は、わかりやすく、選べる規格化こそが国産材マーケット開拓のキーとなってくるでしょう。

 

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モクタンカンWEBサイト↓

http://moktankan.com/

ツギテプロジェクトWEBサイト↓

http://tsugite.youbi.me/

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第3位:クラウドファンディング⇒(業界内プロジェクト)

3位のクラウドファンディングに対しては、林業・木材業界も同じく「クラウドファンディング」から選びました。業界内でも様々なプロジェクトがクラウドファンディングにより資金を集め実効性を高めてきました。

その中でも、「ばんえい競馬の引退馬を林業で再雇用!」(ソマミチプロジェクト)、「神戸の舟工房を継承した六甲山の木でモノづくり拠点整備」(六甲山プロジェクト)が注目されました。

クラウドファンディングをはじめ資金調達の方法は他にもありますが、幅広く実行手段を知ったうえで、何が適切であるかを選択してプロジェクトを実施するべきという意味も込めて3位にランクインです。

 

第2位:明治ザ・チョコレート⇒木のある暮らし展

明治ザ・チョコレートは買われた方も多いでしょう。とてもオシャレなパッケージですが、会社上層部が、こんなチョコレートっぽくないデザインでは売れない!といったものの、若い社員のオシで大ヒットといった事例でも有名です。これに対しては、産地の魅力を引きだしながら個性を活かした統一感あるPRという点で「木のある暮らし展」です。

・明治ザチョコレートは、斬新なパッケージデザインだけでなく産地が見え、デザイン性が高いことが売り

・店舗でも、産地の分かるカカオ豆を使う、チョコレートバー等も最近は増えている。

・「Bean to BAR」の情報が充実。

http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/the-chocolate/bean-to-bar/

 

・旅する日本の森と産地をテーマに開催した「木のある暮らし展」のコンセプト。

 

Clubプレミアム国産材の主催で3月29日に開催した「旅する日本の森と産地」をテーマとしたライフスタイル展示会でしたが、多くの来場者、複数のメディアにも取材いただき多くの出会いある1日となりました。

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「木のある暮らし展」開催結果(ショートムービー)はこちらから

https://chiikino.jp/blog/?p=7107

報告ブログはこちら。

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第1位:任天堂Switch.スウィッチ ⇒スギッチ

(画像引用元:http://j-town.net/tokyo/news/localnews/236422.html?p=all)

 

栄えある第1位は、Nintendo Switch.スウィッチ..スイッチ…ス〇ッチということで、「スギッチ」です!弊社メディアパートナー岩井有加が一オシの推薦。毎度、一位は駄洒落しかなくすみません。

今年の引退といえば安室奈美恵さんも寂しいニュースでありますが、この秋田県公式マスコットキャラクターで「TVチャンピオンゆるキャラ日本一決定戦」の優勝経験もあるスギッチの引退が決まり、業界内(秋田県内)は震撼したことは記憶に新しいのではないでしょうか。(詳しくは、スギッチ 引退 で検索くださいませ。)

なお、スギッチは秋田杉をモチーフにされた愛くるしいシルエットが特徴的です。スギッチに限らずゆるキャラの浸透度は大きく都道府県の代表格としての幅の広がりがあれば大きなPR効果が期待できます。みなさまの地域ではどのようなゆるキャラが人気でしょうか。キャラクターを活用して上手く業界をPRすることも戦略の1つですので、是非注目いただきたいところでもあります。

 

 

今年は以上のランキングとなりました!

あくまでも弊社の独断と偏見であることをご承知ください。

みなさまも是非、ご自身のヒット商品ランキングを作り2017年を振り返ってみてはいかがでしょうか。

それでは、また来年の発表をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 12月 28, 2017 Under pick up, すべての記事