本日は島根県益田市にて、代表古川が講演を務めさせていただきました。今回は高津川流域林業活性化センター様、島根県西部農林振興センター様の主催により開催されました講演会にて「豊かな資源を活かし森ではたらく! ~人材確保に向けて~」とテーマを掲げて、お話させていただきました。数年前にも益田市にて、古川が講演にお招きいただく機会がありました。その後、「林業のライバルはパチンコ!?」のタイトルで古川がコラムを書いていますが、そのキッカケをいただいたのも、益田市の林業経営者からの一言でした。数年ぶりに益田市講演を務めさせていただきましたが、また経営者のAさんにお越しいただけたことを嬉しく思います。

 

林業界の担い手確保って??

 

「林業人材の担い手確保に向けた講演をお願いします。」

日本各地で講演を務めさせていただく弊社ですが、人材確保をテーマにした企画のご依頼は、販売促進を目的にする講演より多いといっても過言ではありません。

 

このような講演で私たちが最初にお伝えしたいことは、「“担い手の確保”と伝えている時点で、意欲ある人材は来ません!!」ということです。どんな視点で意欲ある人材と出会っていくか、ブログを通じて3つのポイントをお伝えしたいと思います。

 

①ライバルを定義する

人口減少時代を迎える日本。その中でも、過疎化の最先端を歩む島根県。まず大前提として、林業や一次産業の枠組みを超えて、中小企業は業種に関わらず人材獲得競争に晒されている状況と言えます。このような背景の下で、ライバルは隣の市町村の林業会社か、あるいは近くのパチンコ店か、東京に出た出身者なのか・・・。業種・市町村の枠組みを越えた人材獲得競争の中で、極端に言えば「人が足りないから、採用します。仕事があります、働きませんか?」といった姿勢では、この競争を勝ち抜けないことは明白です。来て欲しい人材とライバルを定義すること。そして、ライバルとなる他社、異業種にはない仕事と暮らしの面白さ、挑戦できるミッションが何か「強みの分析」を行うことが、共に働きたい同志を募るための第一歩ではないでしょうか。

 

 

②“3つの人”に伝えるメッセージをつくる

 

販売不振の課題解決のため、マーケティングの対象とは「顧客」の一択と思われている方へ。マーケティングには、「顧客」の他に「投資家」と「人材」の存在があります。3種類の方々へ共通して伝えられる企業理念はありますか?企業理念は言葉やデザイン、ツール(ホームページやチラシ、情報誌)を通じて、伝えたい相手へ届いていますか?そして、企業理念へ共感した方に対して、購入・投資・採用応募へ繋がる顧客導線を描けていますか?これらの視点から、改めて社是社訓と日々の業務、販促活動を見返していただければと思います。

 

③情報発信を継続する

 

前述の通り、人材獲得競争の時代です。WEB制作会社の方々からは、「最近のホームページ制作の依頼は、大半がリクルート(が目的)ですよ。」といった声をお聞きします。商品を売ることと同じくらい、欲しい人材の獲得のために時間とお金を掛ける異業種の中小企業がある中で、林業事業体は流れに乗れていますか?最近では低価格でホームページを作れるサービスや、無料で使えるSNSのように便利な手段が増えています。大金を掛けて大規模なホームページを作る前に、小さく初めて、継続する習慣をつけることが大切です。明日から出来ること、1年間で出来ること、計画的に予算を作って3年後にやりたいこと。期限と予算と共に、計画を立ててみてください。

 

 

さいごに

 

講演を聞いて下さった方々にとって「自分事化されたこと」は何でしょうか?記入用のワークシートをお配りしていますので、自社の経営へ落とし込んで、明日から出来ることへ「課題から行動へ」と分解していただければ幸いです。そして最後となりましたが、今回の講演にお越しいただいた方々、講演会を企画・準備して下さったスタッフの皆さまに心より御礼申し上げます。林業事業体のブランディングに携わる弊社ですが、「森ではたらく!」のような書籍、大学生への講義講演などを通じて、林業・木材業界・地域ビジネス全体の魅力を伝える媒介者としての役割も果たしていきたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

また、林業×マーケティング×リクルートに係るご相談・講演依頼等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。
https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 3月 13, 2018 Under すべての記事, 講演&研修 報告

Comments are closed.