本日は古川が出会ってきた「できる人シリーズ」のエピソードをお届けします。それは船井総研時代の出来事です。この日は、セミナーテキストを作るために、とある住宅着工に関するデータを収集していました。その時ふと、“東京のYさんが持っているだろう”と思い立ち、社内の内線電話を繋げました。
古川:「悪いけど、○○のデータないかな?」
Yさん:「あるよ~。すぐデータ渡そうか?」
古川:「おう・・・ありがとう。ってかエクセルデータでないかな?注文が多い料理店ですまん・・・!。」
Yさん:「ん!?どこいったかなぁ!?」
そのときである。Yさんは即座にこう言った。
Yさん:「OK!5分探すよ。無かったらごめん。」
という返答にさすが!と感じたのです。
相手の時間と状況を即座に推し量る
大したことのない話と言えばそれまでであるが「後で送っとくよ」とか「明日までには送るよ」という時間感覚ではないのだ。さらに「何とかしてでも探し出すよ」と言われないところも、この時の僕にはピッタリカンカンだった。
・相手の時間を使っているから私は申し訳ないと思っている。
・さらに、人が精魂かけて取得したデータをすぐにもらうので恐れ多い。
・その程度のことで大いなる時間を費やしてもらいたくはない。
・そうはいってもお互いの仕事の状況を理解している。
・そのデータの重要度(非重要度も含む)も相互で分かっている。
このような状況で「5分」と期限を自ら宣言することのカッコよさに仕事の出来る人の秘訣を感じた。要するに、「今日中に送るよ」とかでないところが僕はビビっときたし「この程度で相手の仕事を犠牲にしてまで一生懸命に探してもらっても困る」わけで、更に言えば、その即時処理の真髄も、相手の仕事と自分の仕事の時間を大切にしてくれている感を得られると非常に嬉しいという気づきだった。
”できる人”からの学び
1)相手の仕事の重要度を理解する
2)こちらの誠意を示す
3)お互いの状況を把握して、
4)みずから即時処理を行い(その背景に整理力があるが)
5)そして期限を宣言。
さすが。そして、3分も経たない間に、内線電話が鳴り響きました。「あったよ!ちょっとこれだと多すぎるから、そのうち3つを送るよ」と言って、予想以上の有意義なデータを送って下さった。常に学びあり。そしてありがとう、というエピソードでした。
(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記 2007.05.16より編集)
代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔 Daisuke Furukawa
twitter: @daisukefurukawa
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地域と森林林業専門コンサルタントとして全国の産地を飛び回ること十数年。会社のミッションは、森林や林業、山村の問題解決ではなく「価値創造」です。そんな志を共有できるお客様・そして未来のビジネスパートナーとの更なる出会いを目指して、古川の考えや、先輩方から教わった学びを言葉にお届けします。