東京駅前、KITTE4階のマルノウチリーディングスタイルを会場に、

「森ではたらく!」出版記念イベント第1弾が開催されました。

 

定員60名を超える、100名近くのご参加で大盛況。
多くは東京におすまいの「街ではたらく」方々でしたが、中には森ではたらいている方、
また本日のゲストのファンで、遠く青森県からかけつけたという方も。

 

ワクワク感が高まる中、

「森に集う人」編者でありコミュニティデザイナーの山崎亮さん、
「森を興す人」編者・森林再生コンサルタント・古川大輔、
そして「森で癒す人」森林セラピストの小野なぎささん、
3人の著者によるトークショーから始まりました。

しかしこの日、会場に急きょ駆け付けてくださった著者が、ほかにもいらっしゃいました。

「森を鳴らす人」カホンプロジェクトの山崎正夫さん。

同じ「山崎さん」ということで、山崎亮さんから華麗なスルーパス、
カホンの山崎正夫さんが登壇され、ナイスコンビなお二人で、
カホンプロジェクトの紹介がありました。

カホンとは、スペイン語で「箱」という意味を持つ名前の楽器で、
文字通り立方体のハコの形をしているもの。

これを国産間伐材でつくるワークショップを通して、
全国に森とつながるコミュニティを拡げている 山崎正夫さん。

なんと、
「今朝、ニューヨークから帰ってきました!」

活動は海外にも広がりつつあるそうです。
そんな彼を掻き立てる原体験、森との出会いについて語りました。
(くわしくは本の中で!)

 

また、古川からは、編者として27人それぞれの活動をダイジェストでご紹介させていただき、

多様なはたらき方があるように、日本には多様で美しい森が
各地にあることをご紹介させていただきました。

吉野杉400年の森、京都北山・台杉の森、高野山1200年の森・・・

意外と身近にあるのに、知ることの少ない森の姿。
都市にすんでいても、

「あなたの 森を見つけてください」

これが私達からのメッセージです。

[写真:間伐された森]

いろいろな接点から関わる人が増えることが、
森に光が差すきっかけになると考えます。

その接点をつくっていくのが我々の役目ですが、
その入り口として、この本を読んでいただきたい。

 

そして今回のメインゲストである、森林セラピストの小野なぎささん。

会場BGMは小野さんおすすめのCD。
鳥のさえずり やせせらぎなど、森の音と心地よいギターの中でトークが進みました。

 

「あれ、会場のみなさん、
 なんだか真剣でこわい顔をしていますよ?

 まずは肩を動かしてリラックスしてからお聞きください!」

そういって和ませていただき、
まるでセラピーを受けているかのような時間がスタート。

小野さんのはたらく森の様子、お勤め先の保健農園ホテル フフ山梨のご紹介、
なぜ今のお仕事に至ったかという体験を語っていただきました。

東京都内からも1時間半ほどで行けるという、
富士山が見える、四季折々のすてきな丘の風景が映し出されました。

この森林セラピーというもののに対する、小野さんのコメント。

「私は森という場を借りて
 人が元気になれるお手伝いをしています。

 それは森がいいよ、森に毎日来ればいい、というのを言いたいわけじゃなく、
 その人のふだんの都会でのくらし、
 都会でのお仕事を毎日元気にがんばってもらうための
 たまに、の森での活動なんです。」

 

「森ではたらく!」27人を集めたこの本ですが、
街ではたらく人も、森と気負わずに触れてみてもよいのではないか、

「日常」が森であるか、「街」であるかにかかわらず、
いろいろな生き方を覗いてみよう。

そんなメッセージも込められています。

 

本に登場する27人も、日常と非日常、森と街の間を
それぞれの絶妙なバランスで行き来しています。

 

そして最後は、こちらも会場にかけつけてくださった著者の一人、

「森を届ける人」国産材コーディネーターである川畑理子さんも登壇され、

27人のうち5人が集う貴重な機会となりました。

 

川畑さんは自らの会社グリーンマムで、
全国各地に国産材のおもちゃ、店舗内装などを都市へ届けるお仕事をされています。

 

街でのくらしの中に、森という要素を入れたら、
森ではたらく人たちの生き方を覗いてみたら、
もっと日常がすてきになるヒントがあるかもしれないですね。

 

ご来場のみなさまは、どんなことを感じられたでしょうか。

最後は、本の販売とサイン会で締めくくられました。

今回もいろいろな出会い・ご縁をいただきました。

 

会場からは、

「思い起こせば祖父は林業をやっていた。
そんな林業の血をひいた自分を久しぶりに思い起こしていた時間でした。

この本によって、森に、そして林業に興味をもってくれる人が広がるといいなぁ。」

 

「メンバー同士が「森」繋がりで仲が良く、素敵な空気が聴き手にも伝わってきた。」

といったお声も。

 

じつは著者どうしはまだお互いに会ったことのない方ばかりだったのですが、
やはり「森」を介して意気投合できたのでしょうか。

一冊の本が結ぶご縁。まだまだ続きが、楽しみです!

 

 

★次回、イベント第2弾は6月7日(土)大阪にて!★

詳しくはこちら→ https://chiikino.jp/?p=2518

Posted by admin on 水曜日 5月 14, 2014 Under pick up, すべての記事


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