この日、京都府立林業大学校にて、
「経営高度化コースⅠ」第2回目の講義となりました。
今回は
・前回の復習
・経営理念とは
・選ばれる企業とは
等を中心に、グループワークを交えながら行いました。
まずは前回の復習から。
3Cの視点に立って、「あなたの競合、顧客、そして自社の強みとは何ですか?」
の質問にお答えいただきました。
「競合」のついては、「外材が競合である」「安価な価格で木材を提供する量販店が競合である」といった回答があり、
「顧客」には、 「こだわりの家を建てたい施主」「木が好きな人」、
それに対して、自社の強みは「オーダーメイド」「ニーズに合った対応」等の答えが、林業会社や製材、工務店からそれぞれありました。
それはそれで、もちろん正解なのですが、今後、「市場とは何か」「選ばれる企業とは何か」を掘り下げて考えていくとき、
その掘り下げ方によって、実はもっと違った答えが見えてくるのではないか、と問題提起させていただきました。
そして、その問題提起から新たな営業方法や具体的なアクションが見えてきます。
さらに、経営理念とは何か、なぜ経営理念が必要なのか、
そして経営理念のもとに、戦略、戦術、戦闘までを一貫して組み立て、実行していくことの重要性をお伝えしました。
またその後、グループディスカッションとして
「選ばれる林業会社3つのポイント」
「選ばれる材木屋5つのポイント」
「選ばれる工務店10のポイント(住宅10ニーズ)」
について受講者どうしでまずは考えていただいた後、解説させていただきました。
受講後アンケートには、
「競合とは何か、の視点が変わった」
「自社には経営理念がないことが一番の課題である」
「新たな営業方法を知りたい」
「異業種(森林組合・製材・木材流通・建築)の人と議論できる機会になったのがよかった」
とのご感想をいただきました。
このコースには、林業~製材~流通~工務店 のメンバーが揃っていることが最大の特徴かもしれません。
ある意味でライバル、ある意味でよき仲間 として、今後も議論の機会を多く持っていければと思います。