11月に二日間にわたり開催しました四国研修、
“森に生きて、道を知る。in 四国 林業遍路 十四ヵ所巡り”
https://chiikino.jp/?p=948
の参加者からの、レポート集ができました。
林業、製材業、学生、老若男女さまざまな参加者から、
それぞれの切り口から見た四国十四ヵ所が振り返られています。
「視察」へ行くとき、多くの事例を単に見るだけでは、
知識は増えても、自分のものとして「学び」まで昇華させることはなかなかできません。
自分の言葉で書き、話し、あるいは絵に描いて、
学びを得て、日常へ生かすことが、視察や研修の目的です。
今回の研修では、
大型・少品目製材工場から、多品種製造する家族経営製材、
単層林から複層林、
木材から、農産物、観光名所まで地域資源を生かすビジネス、
さまざまな「林業」を、
二日間に凝縮して見ることができました。
そのうえで大切なことは、
「自分の立ち位置とは何か、これからどこへ向かうのか」
を、再確認することです。
自分のポジショニングを考える一助として、
研修で得たものをしっかりとフィードバックしていきましょう。
参加者からの感想を一部ご紹介します
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久万地方の山林と製材所、地元材を使ったモデルハウス、
更には日本でも有数の大規模製材工場を一日で見学することにより、
自分の立ち位置について改めて考えさせられた。
川上から川下へと流れる木材の流通過程の中で自分はどちらの方を向いているのか。
■製材業A様■
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残りの学生でいられる期間に学べることは学びつくして、
おおまかでも林業の全体像が自分なりに掴めるようにしていきたいと思います。
そして、全体が見えた状態で林業の課題を明確にして解決策を自分なりに持てるようにし、
自分はどの立場で林業に貢献していくのか狙いを明確にしていこうと思います
■学生B様■
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今回の現地視察会で大きかったのは、やはり参加者や訪問先の方々など、
思いを同じくする多くの人たちと出会えたことです。
木材会社Xさんの「木を嫌いな人はいないから、こんないい商材はない」
「何十年も種まきをしてきたから今売れており、他社にまねができない」という言葉は
大変印象に残りました。自分と非常に近い感覚をお持ちの方にも出会い、共感しました。
このネットワークを今後どうやって生かし、日本の地域を活性化していくのか、
より住みよい社会を作っていくのかが、今後の自分の課題です。
■環境コンサルティングC様■
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あっという間の二日間、別々の行程で帰宅するみなさんと別れた後、松山空港の近くで
最後の打ち上げは、美味しいお刺身や削りかまぼこを肴にお酒を酌み交わし、
鯛のお茶漬けで〆るという贅沢な晩餐でした。
同じ場所にいても、何を見、何を感じるかは人それぞれですが、
その場の空気を作り出すのも集まった一人一人です。時間を共有できて良かったと思える
仲間に出合えた幸せ、主催者への感謝の気持ちが湧きあがりました。
今回学んだ事をしっかり活かし、次の行動につなげていきたいと思います。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
■会社員D様■
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どこに行っても思うのが、とにかく「あるものを生かす」という視点が一番大事だということ。
うまくいっている例をそっくりそのまま持ってきてやろうとしてもなかなか成功はせず、
その地域に既にある、自分に与えられているもの(人も物も)をどれだけ生かせるか、
そこに光を当てて愛情を注ぐことができるか、そういうことなんだと思った。
■素材生産業E様■
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2035年の日本。
高齢化率で見ると、都市と地方が肉薄する時代。
いや、元気な地方は高齢化率がむしろ下がるかもしれない。
林業が若い人々の労働力を吸収できれば、可能性は十分にある。
では如何にして人を増やすか。そのためにはもちろん、林業(及び関連産業が)
儲かる産業にならなければ。
その基礎として、まずは「己を知ること」から。
■コンサルティングF様■
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様々な業界から多くの方にご参加いただいたことで、生まれた気づきも多くありました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
さて、来年はどこへ・・・お楽しみに!