2024年も残りわずか、
令和6年能登半島地震発生から間もなく1年が経過するタイミングで、
富山県氷見市、石川県金沢市を訪れる機会がありました。
今の風景を一部、ご紹介します。
地震の被害で大きく報道されているのは、能登半島でも先の地域が多いのですが、
富山県氷見市で、今でも倒壊したままの建物がちらほらと見受けられました。
(上の写真は醤油蔵の倒壊跡、下はその近くの建物。被災建築物応急危険度判定によって倒壊の危険性が高いと判断された建物)
街中を歩くと、被災した建築物の解体により回収・整備された古材の再利用の取組や、廃材の薪ステーション等の
新しい動きも伺えました。
雨雪が降り曇天が続いていた道中。
奇跡的に一時晴れ、美しい冬の雨晴海岸・富山湾越しに見える立山連峰を見て、
続いては、石川県金沢市へ。
金沢市では、21世紀美術館を訪問。
上の写真、一見すると遺跡から発掘された木片とも見受けられるかと思いますが、
この木片を作った正体、実は「ビーバー」なのです。
ビーバーの、伸びすぎた歯を削ったり巣作りの材料調達のために木を齧る習性を取り込んだ展示で、
AKI INOMATA氏の≪彫刻のつくりかた≫という作品です。
全国5か所の動物園に依頼し飼育エリアに設置したビーバーが齧った木材(副産物)を彫刻の主体としているのですが、
自然を見る解像度を高めてくれる見せ方が魅力的でした。
Tags : | add comments