「みんなでやろう!チーム一丸となってやろう!」そんな言葉でチームの士気が高まるのは、当然のことです。
しかし、「結局、誰もやらないんだ・・・。」ってなった時に、
リスクを負って、責任の分担を行えるかという問題について、書いてみたいと思います。
「皆やろうは誰もやらない。」ともいいいます。
しかしながら、
これを逆手にとって、「俺が!俺が!」とか、自分だけ良ければいい、
という動きをして良いものでもないでしょう。
ある人に教わった逸話があります。アメリカ式で言う「協業」とは、
マイク→デービス→ジェームス
と仕事の流れが明確で、
役割分担が明確な下で、協業するということ。
“ここまでの仕事がマイクね”
“それが終わったらパスして、次のデービスね”ということができるか。
しかし、日本式の協業は、
太郎→次郎→三郎
という仕事の流れがあるものの、
“ここは太郎と次郎が一緒にやろう”、
“ここは次郎と三郎が一緒にやろう”となる。
それが、日本式の協業です。役割が曖昧だから、うまくいかない。
企業でもそうでしょう。。
これこそが「皆やろうは誰もやらない」の原因ではないでしょうか。
その中で、地域特有のビジネスにおいて、「協力」のポイントを以下7つにルール化してみました。
1 協業と体験で汗を流す
2 旗を立て、共通の夢(方向性)を描く
3 仮想顧客をつくる
4 仮想敵をつくる
5 「数字」をつくる
6 特徴(強み)を活かした役割分担
7 定点観測機能
そのうえで個々の力と個々の役割が必要になるのです。
実はこの日、某地域のある方をちょっとだけ挨拶に尋ねました。
よろず相談をうけましたが、その後、
「こういう小さい村にはね、
素晴らしい人材がいるわけではない、
ある意味足りない人材なわけでね(笑)、
だからこそ、助け合わなきゃ、一緒にやらなきゃいけないんだ。
例えば、それは、自立した個がいて、
それでもって“私を利用してもらって構わないから”、
って、そういう姿勢で関わり合おうとした方がいい。」
といわれました。
流れを止めずに、進みたいものです。
(地域再生・森林再生コンサルタント古川大輔日記 2016.03.11より編集)
代表取締役 | 代表コンサルタント 古川 大輔 Daisuke Furukawa
twitter: @daisukefurukawa
blog: 地域再生・森林再生コンサルタント日記
地域と森林林業専門コンサルタントとして全国の産地を飛び回ること十数年。会社のミッションは、森林や林業、山村の問題解決ではなく「価値創造」です。そんな志を共有できるお客様・そして未来のビジネスパートナーとの更なる出会いを目指して、古川の考えや、先輩方から教わった学びを言葉にお届けします。