5月17日(日)、吉野林業の発祥地・奈良県川上村にて、
「吉野材で家を建てたい、リフォームしたい」と検討中の施主候補の方々をお招きして、
川上村の森と製材加工場をご案内する
木材産地見学ツアー「吉野の森体感ツアー」が開催されました。
ツアーの主催は川上村の「川上の材PR運営委員会(林業再生準備室内)」。
川上村や村内の林業関係組合からなる、情報発信のための委員会です。
今回は林業界が一丸となって行う、川上産吉野材のPRツアーでした。
川上村林業再生準備室をサポートする弊社も、スタッフとして参加いたしました。
委員である「川上さぷり」様(製材加工場)と、
川上さぷりが製品を直送している奈良県の「株式会社イムラ」様(工務店)
とが協業し、ユーザーの方々を吉野材の産地である川上村にご案内。
・吉野林業の歴史
・一級品の吉野材の特徴
・林業に携わる人の想い
・木を使うことの魅力
・地域の木を使うことの大切さ
などをご紹介し、木材を使っていただくことを目的としています。
この日は、大阪、奈良の都市部から
お子様から60代まで、老若男女、幅広い年齢層の方が
約30名が参加されました。
初夏の陽気の中、川上村の高台にあるヘリポートで
開会式を行い、ツアー開始。
テーマは「家に使われる木材の産地を体感しよう!」
■午前中:林名の散策
林業の現場で働いてきた川上さぷり職員の皆様から、
・道なき急な山を歩いて植林したこと
・最高の木材を育てるために、良い木を残すように間伐すること
・吉野の木はヘリコプターで出材されること
・身近な山野草を食べ物に、薬に、フル活用したこと
などなど…
参加者の皆様は、ヤマイキさんの豊富な経験談と知識を聞きながら、
初夏の杉・桧の林をゆっくり観察して、写真撮影等も楽しんでおられました。
■昼食後:トークタイム
川上さぷり様からのトーク。
・吉野材の価値の高さ
・吉野林業、川上村の現状
・川上さぷりとイムラの連携による、山に利益を返す木材流通作り
について、
気取らないトークに、 参加者の皆様も聞き入っておられました。
■午後:木工センター、加工所の見学
吉野材の木工品を扱うお店を見学し、
また川上さぷり様の工場で端材配布をすると、
お客様の中には
「記念に吉野杉の製品を買いたい!」
「端材をお風呂に浮かべて吉野杉の薫りを楽しみたい!」
という方が大勢いらっしゃいました。
山を見て、その背景を知ってから製品に触れることで、
皆様すっかり吉野材のファンになったようです。
今回参加された方のほとんどは、
「環境、自然に感心はあるけど、林業のことはよく知らない。」
という方でしたが、ツアーを終えて、
「山野草が沢山あって、山は食料倉庫みたい」
「やっぱり山の中は気持ちがよい!」
と、手入れされた森林の楽しさ、美しさを体感された方、
「木材を使うためには、木を使える人もいないといけないと知った」
「木を育てる技術は奥深くて、深入りしそう!」
と、林業について理解を深めて下さった方もいらっしゃいました。
林業について知識を得るだけではなく、
実際に木材生産に携わる人の想いを、直接聞くことや、
手入れされた森の美しさ、豊かさを、足を運んで体感することで、
国産材を使うことの魅力も大きくなるのですね。
川上村では、今後とも「川上産吉野材」を利用していただくために、積極的に産地見学ツアーを展開していく予定です。
この吉野林業の発祥地である川上村にて、美しい山に出会い、美しい木々に出会い、
川上村のヤマイキさんとお話をされたい方は、
「川上村林業再生準備室」(公式HPはこちら)までご連絡下さい。
(平成27年5月現在。同年7月に名称変更の予定。)
弊社も今回のツアーにスタッフとして参加しましたが、
「日本三大人工美林」に数えられる吉野の森の美しさ、吉野杉・吉野桧の魅力を、
より多くの方にお伝えし、
川上産材を使っていただけるよう、
引き続き、サポートを続けてまいります。
このたびは、ツアーに参加してくださった皆様、ツアーを支えてくださったスタッフの皆様、ありがとうございました。