7月15日、奈良県川上村にて、村内事業者限定の
「川上村ならではの 地域ビジネス実践塾」第一回目が開催されました。

これは川上村役場が主催の、村内事業者向けの経営塾で、
地域経済を地元の事業者の力で元気にすることを目指しています。
弊社古川が全5回の講師を務めさせていただくことになりました。

全5回のうち、記念すべき第一回目は、
基礎講座として「地域ビジネスにおけるマーケティング講座」を実施、
当日は9名の方が参加してくださいました。

最初に、
今回の実施にご尽力いただいた川上村役場地域振興課 森内課長より、
川上村の経済を支える参加者の方々にエールの言葉を頂きました。

課長から挨拶

続いて、参加者の方々から自己紹介。
建設業、製造業、販売業、教育関係者、

またこれから「ビジネスをやってみたい!」という主婦の方など、

実に様々です。

「販路拡大を目指しています!」と自己紹介される方を筆頭に、
意識の高い方々にお集まり頂きました。

 

講座では、弊社古川の自己紹介に併せて、
まずは「人生における仕事」についてお話させていただきました。

・ビジネスにおける「日常・非日常」のバランス
・人生の中の仕事ではなく、仕事の中に人生があること
・取引相手とパートナーの関係をつくる
・天運と地運…運は自分で増やすもの

日々の仕事に追われますと忘れてしまいがちな、
「仕事や人生に向かう心構え」を思い起こす契機となれば幸いです。

古川自己紹介

 

その次は【「儲けたい」の前に、確認しておきたい3つの理念】と題し、

・情熱方程式とビジネスの成功方程式
・理念と利益

についてお話しました。

経営者が持続的な会社を作るために必要な心構えや、
企業理念・経営理念とは?を考えるためのフレームをご提示しました。

 

続いて、最近の企業の倒産理由のトップが
「販売不振=物が売れない」だという現状。
「売れる物を作るためのマーケティング」の重要性を皆様に確認していただきました。

本題のマーケティング基礎講座では、
「巨大シイタケを売るためのキャッチコピーを考えて下さい」
といったクイズを参加者の方々に考えていただきながら、

・消費行動を決める「消費の3要素」
・売り方の秘訣①「代替材と補完材」
・売り方の秘訣②「ライフサイクル」
・売り方の秘訣③「セルフコントラストマーケティング」
・顧客を分類するフレーム「商売の軸」
・自己分析に応用できるフレーム「3C」

といったマーケティングの基本フレームをお話しました。
身近な広告や商品が売れる仕組みを、マーケティングのフレームを使って分析。

日常生活の中にも商売のヒントがたくさん転がっているのです。

古川からの提案は、

「男性の経営者も、たまにはスーパーでお買い物を!」

です。

マーケティング講座

さらに、コトラーのマーケティングコンセプトを引用してご紹介。
そもそもマーケティングとは何か、というお話をさせていただきました。

 

最後に、地域発のブランド作りの事例として、
豚肉のブランド化に成功した、家族経営のM養豚場を紹介させていただきました。

「生産者の顔が見えない、生産者が価格決定できない」という課題を解決するための、
「売り方の工夫」、「販路の工夫」をご紹介。

地域ブランドつくりは川上村の木材や食品といった分野でも取り組まれており、
参加者の方々にも参考にしていただけるのではないでしょうか。

 

次回以降はより具体的な事例紹介、実践的な経営・販売テクニックのご紹介を行い
参加者の方々の日々の経営に直結するような、
実用的な【地域実践ビジネス塾】として進めていく予定です。

 

実践塾の開催にあたり、川上村の地域振興課のみなさま、
ならびに川上村商工会のみなさまには、お世話になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by admin on 火曜日 7月 15, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告
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