四国の真ん中、高知県本山町にて、

森林・林業ビジョン「土佐本山コンパクトフォレスト構想」を策定しました。

 

 

弊社は、策定に関する業務全般をご支援させていただき、1年の検討期間という短い時間ではありましたが、森林・林業に関わる事業体の皆様、観光協会に商工会、高校生までを加えた14名の策定委員と役場の担当職員の方々と共に、真剣かつ楽しく議論を交わし、時には会議室から飛び出して林業現場の空気感を共有しながら、計7回の委員会を経て、密度の濃いビジョンを作り上げることができました。
本山町には、四国一の大きさを誇る吉野川が、南北に伸びる町の中央を東西に流れ、上流には四国の水がめとも呼ばれる早明浦ダムがそびえ、町内には透明度が高く鮮やかなブルーが美しい支流も存在します。

また、吉野川沿いに施設や行政機能等が集約されておりとてもコンパクトで、国道や高速道路も充実し交通の便も良いのが1つの特徴です。

マチの周辺に目を向けると、吉野川北岸には全国でもここでしか見ることのできない貴重な天然のヒノキ群落が残っており、木材生産に適した人工林が多く育っています。

南岸には日本の原風景を感じさせる美しい棚田が広がり、その周囲にも豊富な森林資源が存在します。

 

このような個性的な特徴を洗い出し、さらに委員の皆様がそれぞれ抱く想いや課題を掘り出し、こうなっていたいという50年後の未来の山や町の姿、今自分たちが達成したいこと、やらなくてはいけないことを拾い上げ濃縮したのがこのビジョンになります。

ビジョンの冊子で表紙に描かれているシンボルマークも、前職ではデザイン業をし、退職後に本山町に移住をして林業をされている方に作っていただきました。
町の特徴と森林の多様なあり方(ビジョンで定めた7つの森)がぎゅっと一つにまとまったマークが出来たことで、委員の中の一体感が一層高まりました。

 

また、ビジョンを策定する前までの最近数年間の本山町の様子を振り返ってみても、美しい棚田を活かしたブランド構築を着々と進めていたり、機能が整ったアウトドア活動拠点ができたり、バイオマス発電と発電時に発生する熱を活用したハウス栽培施設が稼働したりと既に多くの情報、人、物が動いていました。

その上で、今回ビジョンを策定したことで関係者の役割が明確になり、各々が主体的に進める事の選択と集中がしやすい土台が出来たことで、より一層、目標達成に向けた動きが加速化することが見込めます。

コンパクトなマチと7つに色分けされた森を拓き、理念に共感する仲間を増やしながら、多様性と可能性が広がっていく今後のチーム本山に、是非注目ください。

(以下、本山町ホームページリンクより本文をご覧いただけます)
https://www.town.motoyama.kochi.jp/soshikikarasagasu/machizukurisuishinka/5/1063.html

 

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なお、
追記となりますが、
森林環境税が、2024年度から国民1人ひとりが年額1,000円徴収されていきます。以降はこれまでにも増して、市町村ごとに住民や企業に対する森林・林業に関する事業の明瞭な説明と、期限と具体的なゴールを定めたビジョンの必要性が高まります。

「森林環境税の使い方がわからない」の前に、どうありたいか、どうなりたいか。地域の方々と行政とが一緒になって討論していく。

またビジョンも策定をして終わりではなく、関係者が主体性を持って動かしていけるビジョンにしていかねばなりません。

私たちは、調査ヒアリング→委員会運営→仮説設計→ビジョン策定をするのみではなく、その後の活動まで伴走させていただき、その土地ならではの地域づくりを増やせるスタイルで業務を遂行するポリシーがあります。

ビジョンを策定したいが具体的にどう作ったらよいのか、また作った後の実行にどう移せばよいのかが分からない、森林環境譲与税(森林環境税)の運用や地域住民への浸透、啓蒙を合わせた計画を立てたいが、
マンパワーが足りないという地域の皆様は、是非一度弊社までご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 4月 25, 2022 Under pick up, お知らせ, すべての記事, プロジェクト活動記

新型コロナウイルスの影響も一段落し、飲食店も活気を戻してきた大阪(西中島)にて、12月18日(土)、2021年最後となる、令和3年度第3回大阪経営実践研究会を開催しました。今回は久しぶりに大阪会場のリアル参加が10名以上と殆どを占め、活気ある会合&忘年会となりました。

当日の様子を一部ですがご紹介させていただきます。

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介~2021年の振り返り

-林業(国産材)&日経MJニュースよりマーケティング総論

2021年日経ヒットランキングから弊社による業界ランキング発表!!

■意見交換 エルメス財団 書籍 “木” 読書感想シェア

■ゲストスピーチ 千品喜嗣氏 大手企業[東京]&山林所有者[和歌山]

南紀熊野フォレスト構想

・開始2日で目標達成!クラウドファンディング(和歌山県ふるさと納税型)

https://motion-gallery.net/projects/nankikumanoforest

90人コレクター 1,119,310円!

・シェアフォレストで補助金のない道づくりへ!
・ショップボットで作った最新プロダクト子供用チェア&デスクの事例!!!
・東京と紀伊田辺の二地域居住の暮らしスタイルの理想と現実、実際どう!?

■古川講座
おかえりモネ、渋沢栄一から 2021年の学び

 

2021年の振り返り

今回は、まず最初に参加者に”1文字”で2021年の振り返りをいただきました。何人かのご感想をいかに共有いたいします。

 

・「繋」・・・事業継承が進み、市町村の森林ビジョン策定も始まった。まさに今後に繋がる良い1年であった(高知県F氏)

 

・「新」・・・新たな異業種メーカーと商品開発、地元電鉄の社有林との連携、新しい視座を得た1年(愛知県H氏)

 

・「変」・・・ウッドショックが起こり、最高単月売上、最高単月仕入など、大きな変化があった。ウッドショック以上のショックを期待し、今後の願望も込めて変わっていきたい!(兵庫県K氏・滋賀県M氏・三重県S氏)

 

・「スタート元年!」・・・2021年は、新規事業の多くをスタートできた。森林に自転車整備をし、14名の方が興味を持ってくれ、林業直球での採用はおととしゼロだったが、今年は激増。来年はオープンカフェをやる予定。昨年度の、現地研修会の曼陀羅目標を、まさに実行中!(岐阜県F氏)

 

・「固める!」・・・2021年会社の基盤が固まった。これからは枝を拡げていき、多くのフィールドに出ていきたい(大阪府M氏)

 

・「知る」・・・信託会社に勤めていて、森林の相続の相談が増えた中、森林の活用に興味を持って”森ではたらく!”を読み、古川氏を知った。森林の継承をテーマに、どんどん知りたいことを増やし、学んでいきたい(大阪府N氏)

 

・「おどろき!」・・・今年はホームページをリニューアルし、採用に興味を持ってくれて問い合わせが激増。求人もよい人が来た。また畑も再開し、また地域の仕事も増え、まち協、駅活性化委員、地域ブランド委員の仕事も。(三重県S氏)

 

等など、新型コロナの2年目、ウッドショックの脅威をもろともせず、変化に対応していた参加者たちの嬉しい声が集まったものとなりました。

 

2021年日経ヒットランキング

さて、毎年恒例の日経ヒットランキングです!!

(過去2年分は以下よりご欄ください)

2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2019年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

2021年(令和3年)のヒット商品ランキングを10位から紹介しながら、業界(地域×林業×国産木材ビジネス)に係るニュースを、弊社の独断と偏見で、ランキング!!こちらの内容は別途にまとめたく思いますが、参加者アンケートからこんな声をいただきました!

 

(木材加工機械メーカー経営者)本当に知らないことだらけでした。ここ最近は自分、家族、事業の考えを深めることに注力していましたが、バランス良く考えや知識の幅を広げることも必要だと痛感しました。

 

(山林所有者&林業&製材業経営者)林業はあまり変化のない産業かなと思っていたが、この一年だけでもさまざまな変化があり時代に合わせて形を変えていることを知った。

 

(金融会社勤務)ヒットランキングとの語呂合わせはすごく面白かったです。

 

(木材流通業経営者)ヒットランキング毎年楽しみにしています。林業、木材業の可能性を感じる話題も探せばたくさんあり、その主体となれるように新しいものも積極的に取り入れながら強みを伸ばしていくことが大事ですね。

 

(製材、工務店業、経営者)相変わらずアニメ系が上位にきている我々の年代では最新のトレンドなどあまり気になりませんが世の中の動向をもう少し関心を持ってみようかと思いました。バイオームは結構利用しています。

等のお声をいただきました。腰を据えて10年後100年後のビジョンを持ちながら地域信頼を固め、事業継承をし続けていく研究会メンバーたちが、敢えてまた2022年にどんなものが流行していくかもチェックしながら、経営に活かされていくことでしょう。

 

 

エルメス財団 Savoir&Faire 木 読書感想シェア

この2021年に、Facebookでも業界で拡散があった書籍の感想シェア。エルメス財団が編纂した書籍”木”、識者、哲学者、職人などがまとめた16人のテーマで「木」について語らう書籍となっています。フランス語のSavoir・Faire(サヴォワール・フェール)とは何か、そして、木の多面性と魅力とは何かから紐解き、参加者がどの部分に共感が多くあったか、そして、どの分野で自社の経営に応用すべきかというディスカションを致しました。

 

読んでいた方は「頑張って時間を作って読んだ甲斐がある本を教えていただきありがとうございました。 木を売るための教養として必読書だと思います。 プロダクトの販売がゴールではなく、ずっとファンでいていただけるよう、その先の展開を考えていきたいです。」「教養の大切さについてみなさんが話していて、経営をすることはただ仕事をするだけでなく知識もつけていかないといけず大変だと感じた。」と。また、読まれていなかったかたも「木材の価値観の捉え方。今までの固定観念上ではなく、全く違う角度で木材の価値を教えてくれる書籍と想像する。まだ読んでいないので、年末年始に読破しておきます。」というものでした。現在、Amazon等では、この書籍の単価が上昇しておりますが、是非お手に取って、各地で読書会、実践会をされてみるとよいでしょう。

 

(参考まで)Casa BRUTUSエルメス財団の書籍で学ぶ「木」という素材の多面性。

https://casabrutus.com/culture/196870

 

【大手企業(東京)&山林所有者(和歌山)「南紀熊野フォレスト構想」】

今回は、みんなで遊び倒せる山をつくりたい! 代々受け継ぐ山林を未来につなぐ山づくり【ふるさと納税型】で、クラウドファンディングを実施された、山林所有者の千品氏からのプレゼンテーション。120万円ほどを集め、90名の支援者が集まりました。東京の大手企業で勤めておりますが、コロナをきっかけに、リモートワークを実施し、代々所有されている和歌山県紀伊田辺市(白浜アドベンチャーワールドの近く)の山林を活かすためのプロジェクトを開始されました。千品氏は10年前の国産材ビジネスセミナーに参加されて以来の関係で、当社が進めるシェアフォレスト構想はもとより、実際に何度も研究会やセミナーに参加され、ようやくの夢の実現へと動き始めておられます。

多くの参加者が、南紀熊野フォレスト構想に全面的に応援するのみならず、やはり東京のこの大手企業の、副業を認め、原則在宅勤務となり、働き方改革・人事改革があってこその、彼の活躍ぶりに、議論が集中。今後のライフワーク、副業化の方向を見据えて、議論が深まり地域一番企業が何をすべきか、各社、各地域で、新しいビジネスフォームが出来ていく予感がいたしました。古川ちいきの総研としても、この千品氏の活躍が、今後の都市部居住の山林所有者の何かのスタンダードになればと、ご支援を続けて参ります!

古川講座~連続テレビ小説「おかえりモネ」、大河ドラマ「晴天を衝け!」からの学び2021年~】

そして、2021年は、このNHKの2つのドラマは「地域の名士や経営者」「地域でチャレンジする若者」にぜひ見て頂きたいドラマでした。古川としてもドハマりし、「ちいきの5つの価値観×情熱方程式」に当てはめ、名シーンを振り返り解説。そして、今後の経営、いや人生を強く生きにく各種のヒントを提供しました。

 

(A様)地域、仕事、などなど古川さんの普段語られているテーマがテーマの番組内容なのでその思い入れがビシビシ伝わってきました。

 

(B様)おかえりモネは家族がよく見ていたのでとっつきやすくて面白かった。晴天を衝く!に関しては見ていなかったが、三菱(大手独占資本家)との比較も含め、渋沢栄一(合本主義)の実業家の実体験を見てみたいと思った。

 

(C様)こんなに連続テレビ小説が深いとは思いませんでした。 ”おかえり”の意味がとても深く考えさせられました。 一度じっくり見返してみたいです。

 

(D様)成功している経営者には確かに傷つく原体験(情熱方程式)をモチベーションとしている人が多い。ただ、そんな必要もないということもわかる。私自身、 誰でも受け入れて、出ていく時は快く送り出して、帰ってきたときはおかえりと言ってあげられる人になりたいと思います。

 

参加者の声(自由欄)

・古川ちいきの総研セミナーは、やっぱり現場で参加しないとテンションがイマイチ上がりません。

・古川様をはじめ、たくさんの方とお話しできて非常に貴重な時間でした。 また参加させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

・相変わらず懇親会は楽しいお酒をいただきました。 今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

・貴重な体験をさせていただきありがとうございました。 林業についてまた新しいことを知ることができました。今後なにか自分も携わっていきたいと改めて感じました。 またよろしくお願いします!

 

最後に

改めて、2021年ありがとうございました!皆様は、いかがでしたでしょうか。やはり、10年参加されている経営者と新参の経営者とが混ざりながら、林業を軸に、山を基軸に、地域ビジネスをディスカションをする。討議しあう。この場は、ずっと続けていきたい、そう強く想った次第。またリアル開催は、やはりイイですね!ある参加者さんから「●●さ~ん、次回はリアルで、会いましょう!」というお声掛けも!そして、忘年会(懇親会)も含め、今回はとても濃いコミュニケーションがありました。2022年も、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました!次回は、3月末を予定しています。

 

Posted by wpmaster on 木曜日 12月 30, 2021 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

2020年から続く新型コロナウイルスの影響、Withコロナが定着しつつある2021年も終わりに近づき、新年に向けて1年を振り返る時期となりました。

ところで皆さんは、毎年「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングはチェックされたでしょうか?

弊社では、2016年から、ヒット商品ランキングと合わせて林業・木材業のヒット商品ランキングを独断と偏見でまとめ発表しており、今や毎年恒例となりつつあります。

 

今年も11月に日経トレンディヒット商品ランキングが発表されたということで、森林・林業界ヒット商品ランキングもいよいよ公開です!

 

まずは、日経トレンディ発表の2021年ヒット商品ランキングは、こちら!

1位 TikTok売れ
2位 ウマ娘プリティダービー
3位 シン・エヴァンゲリオン劇場版
4位 昭和・平成レトロブーム
5位 ahamo/povo/LINEMO
6位 マリトッツォ
7位 キリン一番搾り 糖質ゼロ
8位 BTS
9位 ピッコマ
10位 Visaのタッチ決済

 

詳細は以下リンク(日経XTRENDのWEB)よりご覧いただけます。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?i_cid=nbpnxr_parent

 

みなさんはいくつご存知でしょうか。

昨年に引き続き、新型コロナウイルスの影響が続く中でお家時間を楽しめるコンテンツや非接触の商品が

ランキングに入ってきている印象を受けます。

 

それでは、森林・林業界ヒット商品はどのようになったのでしょうか。

どうぞご笑覧下さい!

 

 

 

第10位 デジタル通帳で植樹

(引用:三菱UFJ銀行のWEB、三井住友銀行のWEBより)

 

まず、第10位Visaタッチ決済に対して、林業・木材業界からは、同じく金融関連で「デジタル通帳で植樹」です。

メガバンクの通帳デジタル化が進む現在。単にペーパーレスで留まらず、デジタル化が進んだ分植林や森林整備事業に投資をする取り組みが話題になりました。

今では地方銀行でも同様に通帳のデジタル化と植林を進める事業も多くなりつつあります。

 

参考:日経ヒット商品ランキング10位 Visaのタッチ決済

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第9位 エルメス財団『木』

(引用:AmazonのWEBより)

 

第9位 ピッコマに対して、林業・木材業界からは書籍『木』です。

誰もが知るエルメスが「木」の本。職人の手仕事をフューチャーした内容を中心に、

「木」という素材がもつ多様性を知ることが出来る一冊。業界外から森・木を語ってもらうことによる気づきと広がりを考えるきっかけになりました。

電子マンガとは別に、ずっしりとした文庫本だからこそ感じる高級感もありポイントです。

 

参考:日経ヒット商品ランキング9位 ピッコマ

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第8位 TOKIO

(引用:株式会社TOKIOのWEB、日経新聞記事より)

 

第8位 BTSに対して、林業・木材業界からは、同じくアイドル、音楽業界をこれまで牽引してきた「TOKIO」です。

2021年4月、新年度スタート直後に届いた驚きのニュースが飛び込んできました。

銀座でびしっと決めたスーツ姿と思えば山の中にてチェーンソーの伐倒シーンが映る動画と共に株式会社TOKIOスタートのニュース。

これからの活動に大きなワクワク感を抱かせてもらえるスタートになりました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング8位 BTS


(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第7位 グリーン成長戦略 炭素ゼロ

(引用:経済産業用のWEBより)

 

第7位 キリン一番搾り 糖質ゼロに対して、「ゼロ」繋がりで林業・木材業界からは「グリーン成長戦略 炭素ゼロ」です。

2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロへということで、菅元首相の会見が話題になりまいた。

全国の自治体でカーボンニュートラル宣言も増えており、Jクレジット制度の話題も多くなる最近。

実効性を伴った計画と事業が進められるかが今後のポイントになります。

 

参考:日経ヒット商品ランキング7位 キリン一番搾り 糖質ゼロ


(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第6位 山もっとモット

(引用:筑水キャニコムのWEBより)

 

第6位 マリトッツォに対して、林業・木材業界からは「山もっとモット」です。

いつもユニークなネーミングと実用ある農業・林業機械を開発する筑水キャニコムから新しい「多目的林業機械」が登場しました。

最近の林業機械は大型化が進む中、痒い所に手が届く比較的小さい林業機械に注目です。

 

参考:日経ヒット商品ランキング6位 マリトッツォ

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第5位 BIOME/Mushroom/Picture this

(引用:App Storeより)

 

第5位 ahamo/povo/LINEMOに対して、林業・木材業界からは3つのアプリ「BIOME/Mushroom/Picture this」です。

最近はアウトドアブームの流れで関連するアプリも増える中、

特に動植物の識別系アプリが性能アップと機能付加により
それぞれのアプリの個性・強みを伸ばしながら競争力を高めており、新しい自然の楽しみ方も広がっています。
そんな中で話題のアプリがランクインです。

 

参考:日経ヒット商品ランキング5位 ahamo/povo/LINEMO

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第4位 民家・集落リノベブーム

(引用:glaminkaのWEBより)

 

第4位 昭和・平成レトロブームに対して、林業・木材業界からもブームということで「民家・集落リノベブーム」です。

数年前から既によく耳にするようになっていたリノベーションですが、最近は、限界集落や住民がいなくなった「集落をまるごと」

リノベーションする事例が増えています。新しい宿泊体験、地域との繋がりが生まれるきっかけになっており、今後の地域づくりの動きにも注目です。

 

参考:日経ヒット商品ランキング4位 昭和・平成レトロブーム

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第3位 シンオオサカ・シンリンギョウ(事業再構築補助金)

さてここからはいよいよTOP3の発表です。
第3位 シン・エヴァンゲリオン劇場版に対して、林業・木材業界からは弊社の新たな事業「シンオオサカ・シンリンギョウ(事業再構築補助金)」です。

2021年最大の補助金事業となった「事業再構築補助金」。

林業・木材業者も多く採択される中、弊社も無事採択されました。

新大阪を拠点とした新しいストーリーがもうすぐ誕生しますので、お楽しみにお待ち下さい。

 

参考:日経ヒット商品ランキング3位 シン・エヴァンゲリオン劇場版

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

第2位 おかえりモネ

(引用:おかえりモネ番組情報のWEBより)

 

第2位 ウマ娘プリティダービーに対して、林業・木材業界からは朝ドラで森林組合などが取り上げられヒロインにも注目が集まった「おかえりモネ」です。

宮城・気仙沼湾沖の島で育ち登米で青春を過ごしたヒロインが、森林組合への就職を経て気象予報士を目指すストーリーの中で、

林業とは何なのか、地域とは何なのか考えさせられるシーンが印象的でした。姉妹のダービー!?(家族観)にも注目です。

 

参考:日経ヒット商品ランキング2位 ウマ娘プリティダービー

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

 

 

第1位 Wood Shock 売れ

(引用:日本銀行発表資料より)

 

さて、TikTok売れに対して、林業・木材業界の栄えある第1位は、「Wood Shock売れ」です。

コロナ禍による海外の住宅需要増加等による日本の輸入材不足から、業界内はもちろんのこと、経済全体に反響を与えた一大事となりました。

国産材の生産加工体制を改めて見直す機会にもなっており、間違いなく2021年で最も話題になったと言えることでしょう!

 

参考:日経ヒット商品ランキング1位 TikTok売れ

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

さて、全てのランキングをまとめたのがこちら。

 

以上、2021年の林業・木材業ヒット商品ランキングトップ10でした。

業界の皆さんは、もちろん知っているものばかりでしたよね?

残念ながらトップ10には入らなかったものの、他にも沢山のヒット商品がありました。

その中からいくつか番外編として紹介していきます。

 

番外編

オリンピック開催(木材利用と返還

(引用:林野庁のWEBより)

番外編の、まず1つ目としてはオリンピック開催に伴う日本国内各地の木材利用と、オリンピック終了後の返還です。

閉会式に1962年に植えられた木の間伐材を活用したオブジェが登場したことや、

オリンピック施設に使われた木材を各地域に返還し、レガシーとして引き継ぐための取組が注目されました。

 

 

サステナブル×林業×ライフスタイル(柳沢林業のグッドデザイン賞受賞)

(引用:柳沢林業のWEBより)

これまでも、様々な製品が取り上げられてきたグッドデザイン賞ですが、

最近は持続可能なライフスタイル事業の受賞も増えつつあります。

そのような中、今年は弊社とも繋がりのある長野県松本市の林業会社柳沢林業の取組が受賞されました。

 

 

 

Withコロナの雰囲気がおそらくまだ続く中ではありますが、

今回のランキングを肴に、是非皆さんもそれぞれ1年間何があったか振り返りをしながら、

これからの未来を見据えた時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

それでは、来年の発表もお楽しみにお待ちください!!!

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 12月 27, 2021 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

涼しく過ごしやすい時間帯が多くなり、秋本番を間近に感じる10月12日(火)。

 

大阪木材仲買協同組合と大阪木材青年経営者協議会からのご依頼により、弊社代表の古川が講演をさせていただきました。

 

大阪木材仲買協同組合と大阪木材青年経営者協議会が昭和49年から今年まで47年継続して協同開催している「教育情報講座」。今年度の講座テーマには「新たな自社価値」が掲げられ、ポストコロナ、ポストウッドショックの世界での事業活性化の契機にしていくことが狙いにあります。

そのため今回の古川の講演は「ウッドショックに負けない 我社のブランドづくり」と題し、受講者の皆さんに自社ブランディングに向けて必要な思考や行動について、約90分熱くお伝えしました。

 

実は古川が大阪木材青年経営者協議会主催の講演会に登壇するのは11年ぶり。

冒頭の挨拶では、古川が当時の会長、担当者には大変お世話になったこと、そして受講者から「大阪の笑いを覚えてこい!(古川は東京育ち)」と愛のある叱咤激励をいただいたという思い出話がありました。

 

開催形式はリアル会場(大阪木材仲買会館)とZoom併用。

リアルの会場では席数を減らすなどして、新型コロナウイルス感染拡大予防対策を万全にして臨みました。

当日は、大阪府内の製材業者をはじめ、工務店、設計士などの木材加工、利用に関わる方々がリアル会場で24名、Zoomで37名の合計61名が受講されました。

 

講座の概要、全体図

今回の講座は、企業をブランディングするにあたり3つの段階「価値観」「位置」「創造」があり、それらの重要性と関係性についてお伝えしました。

弊社メソッドの根幹である「5つの価値観」「情熱方程式」といったマインド面と、林業における理念と利益のリアルな数字面(市場規模)をお伝えしつつ、マーケティングのフレーム、全国のブランド化事例への展開、随時クイズや質問を交えることで、受講者が自分事化することを重要視した内容、形式で進めて参りました。

 

また今回も、Googleフォームによるアンケートを行いました。

マーケティングの認知度、重要度、期待感、現在の業績状況等について、その場で回答(グラフ)をお示しし、参加者がご自身の「位置」を確認しながら学ぶことができるような構成にし、またデジタルツールを活用するメリットについてもお伝えしました。

 

 

問1と問2では、講義前に確認しておきたい参加者のマーケティング(ブランド化)への意識について質問。

問1ではマーケティング(ブランド化)の知識について55.9%の方が「何となくしか知らない」、17.6%の方が「全くわからない」と回答。

しかし問2ではマーケティング(ブランド化)の重要性について82.4%の方が「重要だと思っている」と回答。この2つの質問の回答から、受講者の方々のマーケティングを学ぶ意欲がいかに高いか、ということが伺えます。

 

 

また問4と問5では事業の状況や今後について。

問4では最近の事業の近況について32.4%の方が回答した「増収増益」に注目。ウッドショックを利益向上の機会として生かしているのでしょう。

問5の今後の方向性については半数近くの44.1%の方が「拡大志向」と回答されたことに驚き。SDGsや脱炭素など世間での環境問題への意識が高まる今の状況は木材業界にとって追い風。業界を盛り上げていく上で積極的姿勢の方が多いのはとても心強いことです。

 

価値観

価値観では弊社メソッド「5つの価値観」と、川上から川下までを見据える「トータル林業」の2つをお伝えさせていただきました。

 

前者の「5つの価値観」とは、古川が自身の原体験から感じた、考えたことを軸にできた弊社メソッドの根幹と言えるものです。「5つの価値観」は「源」「時間観」「土地観」「経済観」「仲間観」から構成されます。具体的には例えば、源≒原体験、時間観は長期軸と短期軸、土地観は都市か農村(地方)か、経済観は理念と利益、仲間観は地元組か進学組かというように、それぞれ類似・対比・因果の関係で自己や企業を整理する際に有効です。

 

価値観が理念を規定する。その理念が経営を規定し、そして組織を動かすのです。この「5つの価値観」は、会社のビジョン(展望)を整理するための「理念設計」の際にも有効なフレームですので、自社(自身)の理念の言語化の為にも、受講者の皆様には活用いただきたいところです。

 

後者の「トータル林業」とは、木材利用の一工程(業種)だけに留まらず、木材利用バリューチェーン全体(「植林・育林・伐採」→「素材」→「部材」→「消費財」→「空間」→「ライフスタイル」)を俯瞰し、その繋がりを直観的に表現した概念です。

 

「トータル林業」の概念を持つことで、川上から川下までの繋がりを把握することはもちろん、バリューチェーン内での自社の役割や新たな可能性を見直すことになり、それによって確かな自社の値価値見直しや新規事業展開を検討することが可能になります。

 

位置

位置ではマーケティングフレームを4つ(「5フォース」「3C」「B2C 消費の3要素」「B2B 法人営業方程式」)ご紹介しました。

 

「5フォース」とは、自社がさらされている脅威(フォース)を5つに分類し、それぞれを分析することで、業界の収益構造を明らかにするとともに、自社の競争優位性を探ることを目的としたフレームです。5フォース分析を活用することで業界の動向や周囲の脅威を読み誤りを回避し、自社にとって適切な取り組みが何かを把握することが可能になります。

 

「3C」とはCompany(自社)、Competitor(他社)、Customer(顧客)の関係性を整理することで、自社の強み(弱み)を把握し、業界内の競争で自社が優位に立つことが可能な位置、領域を明確化することを目的としたフレームです。他社との比較や顧客のニーズを自社に照らし合わせることで、客観的に自社を分析することが可能になります。

 

「B2C 消費の3要素」とは、商品の消費価値を「必要性」「欲求性」「物語性」の3要素に分解し、それぞれの要素をどの程度有しているかを分析することが目的のフレームです。商品が消費のどの要素を満たしているか(欠けているか)を知ることで、商品のPRポイントや届けたい顧客を明確にすることが可能になります。

 

「B2B 法人営業方程式」とは、「品質・価格・納期」×「情報発信」×「使い方提案」×「儲け方提案」の4つで構成され、顧客の視点でのメリットを考えることを考えることを目的としたフレームです。自社商品の客観視し、商品自体だけでなく付加価値を見出すことが可能になります。

 

これらマーケティングフレームは自社がどの領域に位置し、その中でどのような強みを持っているかを把握する上で有効なツールです。

受講者の皆様には是非これらのフレームワークを通して自社の強みを発見し、ブランディングに向けての第一歩を踏み出していただけると幸いです。

 

創造

創造では理念の細分化と利益の管理を両立する重要性についてお伝えしました。

 

企業理念といえばコーポレートメッセージが想起されやすいですが、理念は1つのスローガンに留まらず「ヴィジョン」「ミッション」「ポリシー」等に細かく分解することができます。

それにより企業理念がどこで何を目指すのかを明確にすることができ、具体的に日々の業務で起こすべきアクションまで掘り下げることが可能になります。

 

利益の管理とは具体的には「管理会計」を指し、売上、粗利、自己資本比率といったお金の動きを把握、管理を徹底し、理念経営を進めるために有効な予算活用方法を考える上で必要不可欠なものです。

目先の利益に惑わされずに長期的な理念を実現するためにも、理念から逆算した管理会計の見直しを、受講者の皆さんには改めて実践していただけると幸いです。

 

全国の事例

過去に当社がコンサルティング支援で携わった、現在地域で躍動するいくつかの企業、組織をご紹介させていただきました。斜陽産業と呼ばれ、課題も少なくない林業、木材業界ですが、確かな理念を掲げて利益を上げ地域に貢献する企業は少なくありません。

また業界内に留まらず、異業種の事例を見ることも、自社のブランディングについて考える上でとても良い参考になりますので、是非アンテナを広げていただけたらと思います。

 

参加者の声

【A様】

講師の方がとても木材業界に愛があり、マーケティングや経営について話されていることがとても分かりやすかった。

 

【B様】

木材のブランドづくりは世の中ではまだまだこれからで、チームで作っていくなど、講師の方の思いが伝わる講演で勉強になった。

 

【C様】

マーケティングについて、5 フォース分析、3C 分析などの重要性を理解することができた。

 

【D様】

ビジョンを持ち、夢の実現に向けて情熱をもって仕事に取り組むことが大切だと学んだ。

 

【E様】

自社の価値をもう一度見直し、見直すところはたくさんあるのではないかと考えるきっかけになった。

 

最後に

 

ブログでは抜粋してまとめましたが、上記以外にもたくさんのことをお話しさせていただきました。

 

古川にとって大阪とは、会社のオフィスを構える土地であり、かつ吉野、伊勢、高野といった歴史ある地域が集う紀伊半島の帰結点であることから、大阪への想いには強いものがあります。また講演内で何度もお伝えしたように、林業、木材業界の視点から見ても、北山や吉野といった歴史ある林業地との交流が古くからあり、今も昔も「木材流通・加工・消費の地域」として大阪は重要な役割を担っています。

 

そのような大阪でご活躍される皆さまが、この講座内容を自分事化し、新しい企業価値の創造やブランディングに繋がれば、これほど嬉しいことはありません。講義終盤にご紹介した「自社の価値(ブランド)リスト」の7つを実践され、より良い仕事と企業づくりをされていくことを願っています。

 

コロナの状況に気を付けながらにはなりますが、大阪の皆様と交流し、共に明日の大阪の木材業界の未来を考えていけたら幸いです。

 

講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。

ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 10月 22, 2021 Under pick up, すべての記事, 未分類, 講演&研修 報告

 

朝と夜には涼しい風が吹き、秋の訪れを感じる9月10日(金)。

 

三重県林業研究所様からのご依頼により、3年連続で弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

 

今回もみえ森林・林業アカデミー(三重・林業大学校)の「ディレクター育成コース」「マネージャー育成コース」の両コース受講生(約20名程)を対象に「林業マーケティング 概要と実践」というテーマでの講義。近年、全国各地で開校されている林業大学校のうち、「みえ森林・林業アカデミー」は3年前(2019年)に開校された社会人(現場経験者や異業種の方)向けの大学校です。

 

日本林業屈指の歴史在る三重県の林業界を強化すべく、法律、技術、マネジメント、マーケティングにおいて林業界で著名な講師陣が多数登壇し、仕事に即生かせる実践的なカリキュラムが組まれています。

 

そのような攻めの姿勢と高いプロ意識が感じられる大学校での講義。

 

当日は、森林組合職員、林業・木材事業関係者をはじめ、観光や福祉関係の経営者や個人事業主など、森林を生かしたビジネスを展開したい異業種の方までを含めた16名が受講されました。

新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンライン開催でしたが、画面越しにも受講者の方々の熱意が伝わってきました。

 

 

講座の概要、全体図

 

今回の講義は、単にマーケティングの知識や技術をお伝えするのではなく、林業に足りないのは「ビジョン(展望)」と「マーケット(顧客)」の2つであるとお伝えし、そこから各項目へと紐解いていきました。弊社メソッドの根幹である「5つの価値観」「情熱方程式」といったマインド面と、林業における理念と利益のリアルな数字面(市場規模や多面的機能の数値化)をお伝えしつつ、マーケティングの基本をクイズ形式で抑えながら、全国の事例を展開し、ワークセッション(Zoomのブレイクアウトルーム)を交えて自分事化することを重要視した内容にしました。

最後に、自分事化したことに取り組んでいくための「目標設計」と「明日からできること」によって講座をまとめさせていただきました。

 

なお今回は、Googleフォームによるアンケートを行いました。

マーケティングの認知度、重要度、期待感、現在の業績状況等について、その場で回答(グラフ)をお示しし、参加者がご自身の「位置」を確認しながら学ぶことができるような構成にしました。

 

 

最初の2つの質問項目では、講義前に確認しておきたい参加者のマーケティングへの意識について質問。

問1ではマーケティングの知識について50%の方が「何となくしか知らない」18.8%の方が「全くわからない」と回答。

しかし問2ではマーケティングの重要性について87.5%の方が「重要だと思っている」と回答。この2つの質問の回答から、受講者の方々のマーケティングを学ぶ意欲がいかに高いか、ということが伺えます。

 

 

次の質問項目2つでは事業の状況や今後について。

問3では最近の事業の近況について31.8%の方が回答した「増収増益」に注目。ウッドショックをチャンスに変えられているのでしょう。

そして問4の今後の方向性について「縮小計画」の回答がゼロでまたも驚き。計画的な撤退やM&A、事業承継、分割統合など、今後、当業界の課題テーマは多数ありますが、積極的な姿勢の方々が多いことは、業界を盛り上げていく上でとても心強いことです。

 

 

5つの価値観

講義内でご紹介の弊社メソッド「5つの価値観」とは、古川が自身の原体験から感じた、考えたことを軸にできた弊社メソッドの根幹と言えるものです。「5つの価値観」は「源」「時間観」「土地観」「経済観」「仲間観」から構成されます。具体的には例えば、源≒原体験、時間観は長期軸と短期軸、土地観は都市か農村(地方)か、経済観は理念と利益、仲間観は地元組か進学組かというように、それぞれ類似・対比・因果の関係で自己や企業を整理する際に有効です。

価値観が理念を規定する。その理念が経営を規定し、そして組織を動かすのです。この「5つの価値観」は、会社のビジョン(展望)を整理するための「理念設計」の際にも有効なフレームですので、自社(自身)の理念の言語化の為にも、受講者の皆様には活用いただきたいところです。

 

 

マーケティング

マーケティング編では、前半に「マーケティングの概論」「林業とマーケティング」と概念的なテーマを、後半には実践的なテーマで講義を展開していきました。後半はクイズやディスカッション交えた古川と受講者が共に考えていくスタイル。弊社のマーケティングフレーム「3C」「消費の3要素」「地と図」をご紹介しました。

 

「3C」では自社と競合、顧客の3者の関係性から見出す戦い方について、「消費の3要素」では商品消費の3つの段階(レベル)とそれぞれの違いについて、「地と図」では繰り返す流行と廃りの中で効果的に目立つ重要性についてお伝えしました。

 

また、これらは主に、B2C(一般消費者を顧客にするビジネス)で必要な考え方です。

 

もう一つ、B2B(法人を顧客にするビジネス)では、法人営業方程式というフレームをレクチャー。こちらもクイズ形式で、“なぜ自分の会社が選ばれるのか?“という視点を5つに分けて整理することで、自社の強みが浮き彫りになります。

 

シンプルですが、どれも、物事や状況について整理して考えるのにとても役立つフレームです。なお、Zoomのブレイクアウトルームセッションでは、2~3名が一部屋となり、これらのマーケティングレッスンをヒントに、自社の強み(特徴)をPRし、ディスカションする時間を設けました。是非受講者の皆様にはフレームでご自身のお仕事を分析し、事業に活かしていただきたいところです。

 

 

全国の事例

過去に当社がコンサルティング支援で携わった、現在地域で躍動するいくつかの企業、組織をご紹介させていただきました。斜陽産業と呼ばれ、課題も少なくない林業業界ですが、実は全国各地で輝く林業事業体はあります。

苦しい時期が続きますが、先人から受け継いだ豊かな恵みを活かし、将来に繋いでいくために、今私たちにできることはなにか。強い理念と実行力で、全国の仲間たちと共にこの業界を盛り上げていきたいところです。

 

 

参加者の声

【A様】

さすがは古川さん!とっても参考になりました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

【B様】

幅広いお話でとても勉強になりました。これをご縁にまたお付き合いさせていただければ幸いです。ありがとうございました。

 

【C様】

アフターコロナで社会の考えが変わっていている中、山を使ってできることは沢山あるのではないかと思いますが、具体的にことを進めることが出来ていません。今がチャンスだと思っているのですが自分になにができるのか、仲間とともに計画を立て、実行していきたいと思います。

 

【D様】

「マーケティング」×「林業」、様々な視点や思考で、大変勉強になりました。自分のやりたい!のヒントがたくさんありました。リアルでなかったことが、本当に本当に悔やまれますが・・・古川さんの引き込まれる話術で、楽しく受講させていただきました。ありがとうございました。”

 

【E様】

本日は、長時間の講義ありがとうございました。川上から川下までWin-Winな関係を作っていけるように頑張っていきます!

 

【F様】

林業の枠を超え、地域振興の可能性を感じました。モチベーションが上がりました。本当にありがとうございました。

 

 

最後に

皆さまがこの講義内容を自分事化し、日々のお仕事に活かしていただけたら、これほど嬉しいことはありません。講義終盤にご紹介した目標の期限と条件を明確する「目標設計」や、「明日から実践できること」の4つを実践されることで、より良い仕事をされていくことを願っています。

 

ブログでは抜粋してまとめましたが、上記以外にもたくさんのことをお話しさせていただきました。

 

全国47都道府県を仕事で訪問したことのある古川ですが、まだまだお会いできていない方々がたくさんいます。

コロナの状況に気を付けながらにはなりますが、皆様の地域にもお邪魔して交流し、共に明日の日本の未来を考えていけたら幸いです。

 

 

講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。

ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

 

講演依頼

Posted by wpmaster on 水曜日 9月 15, 2021 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

異例の早さで入った梅雨も明け全国各地が本格的な夏を迎え、オリンピックもついに開催となった7月24日(土)、

令和3年度第2回大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は大阪会場とオンラインの同時開催とさせていただき、全国11府県から19名の方にご参加いただきました。

 

当日の様子を一部ですがご紹介させていただきます。

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介
・ウッドショックよりもショックなこと

■古川ちいきの総研より情報提供
・東京五輪開幕式を見て
・林業ニュースより/日経MJより/ちいきのカルチャー
・ウッドショック分析(原木価格推移から見える現象)
・保育博2021から得た学び(木育の可能性と転換期経営のポイント)

■ゲスト講座(三栄林産株式会社様より)

・「トータル林業に向けたグループ経営へと舵を切った 1 年~森と木のあるライフスタイル創造カンパニー~」
■古川ちいきの総研講座
「『論語と算盤』『おかえりモネ』を読み解く」

 

 

古川ちいきの総研より情報提供

【林業ニュース紹介・ウッドショック分析】

年明けから林業界、建築業界で騒がれているウッドショック。皆様の近況を伺う前にご参考として紹介しました。原木丸太で見ると樹種や径級、地域差がある中で皆様の地域や取り扱う材と比較しながら現状を知っていただけたことでしょう。ウッドショックの他にも新たな「森林・林業基本計画」が発表されたこと等、森林・林業に関わる最近のニュースも併せてご紹介しました。

 

【保育博2021から得た学び】

7月6日・7日の2日間、大阪で開催された「保育博ウエスト2021」を訪れた際の報告をしました。森林・林業界と保育業界、なんの関係があるのかと不思議に思われるかもしれませんが、最近の保育業界のトレンドの1つに「木育」があります。全89社の出展の内、木育に係るPRをしていたブースは8社。2年前まで木材関係の出展は1社だったと出展者の声もあり、注目度の高さが伺えました。

また、保育業界は成長期から成熟期へ向かいつつあり、今後どのように縮小、機能転換をしていくか、また保育所経営の競争が激しくなる中でどのように差別化を図るかが議論されています。特に経営理念の有無や理念に基づいた行動(経営)がされているかという点も加味したブランディングが重要であり、森林・林業界でも参考になる異業界の現状をお伝えしました。

 

 

ゲストスピーチ「トータル林業に向けたグループ経営へと舵を切った 1 年」

昨年度から当研究会にご参加いただいている三栄林産様。当社で定期支援もさせていただいており、兄弟経営で個々に事業を担当している中で「グループ」としての経営に向けて取り組んできた1年間をご紹介いただきました。製材、建築、家具、飲食、キャンプ事業と広く事業を手掛けながら、顧客ひとりひとりのライフスタイルや地域を創造するカンパニー(企業)の取組に参加者の皆様も刺激と学びがあった事と思います。

三栄林産様からお話をいただいた後は、「家業から企業へ」というテーマでディスカッションは進み、事業継承、兄弟経営に関する皆様のご意見もいただきながら、個々の課題やこれまでの経験から今後の経営のヒントへと昇華された時間となりました。

 

 

古川ちいきの総研講座「『論語と算盤』『おかえりモネ』を読み解く」

 

現在連続テレビ小説で放映されている「おかえりモネ」。宮城県気仙沼生まれのヒロインが気象予報士となり、天気予報の世界にかかわる中で成長を遂げ、故郷に貢献する姿を描くストーリー。気象予報の世界にかかわる一つのきっかけにもなった地元森林組合への就業期を読み解き、人生と林業、理念と利益に関わるテーマでお話をさせていただきました。現状の森林・林業ともマッチしたリアリティある内容と登場人物の個性(性格)が相まってより深く参加者の皆様の心にテーマが刺さった事と思います。

 

 

参加者の声(一部抜粋)

【F様】

参加者の皆さんの面白い取組を聞けて楽しかったです。ゲスト講座でお話しいただいた三栄林産さんは、お客さん目線の事業として成り立っているから素晴らしいと感激しました。自分の社業でできる事でしっかり事業化できるようチャレンジしていきたい。今日の学びを使って、新しいことをやってみます!

 

【H様】

古川さんの講座にあった陰陽の思想はとても大切なことだと再認識しました。また、ウッドショックについては、木材価格のグラフ等を見れば見るほど歴史的な現象だと感じました。そして、いとも簡単にというか、こんな事がきっかけでこんなにパニックになるんだと、日本の脆弱さに危機感を感じます。今後の研究会では、ウッドショックの実際の影響と各社のとられている戦略や、ウッドショックが落ち着いたあとに、その時各社がとられた戦略や対策についてレクチャー、ディスカッション出来るテーマがあればと思います。

 

【K様】

三栄林産の3者(兄弟)共同の精神は勉強になりました。ウッドショックよりもショックなことというテーマがありましたが、皆さん色々なショック(失敗事)をお持ちだと思うので「失敗事例に学ぶ」というテーマで是非ディスカッションしてみたいです。

 

【T様】

三栄林産さんが手掛けるキャンプ事業は、本当に参考にしています。色んな切り口から現状を打破できる可能性があり、企業全体が素晴らしいと思いますので、3兄弟それぞれの活動・考え方が相乗効果というより、化学反応起こす事を期待しています。また、古川さんの講座では、やっぱり感動するところはみんな一緒だった。ということに気付きがありました。全ての事は繋がっている感覚で物事を考える人が増えればもっと良くなるだろうと思うこの頃です。林業は其れを気付かせてくれる。

 

【S様】

三栄林産さんのように、事業承継ができ、なおかつ新しい取り組みを積極的にされている方々とお会いすると非常に良い刺激をいただくとと同時に、なぜそんな考え方や行動ができるのだろうか?とも思います。 (きっと何か原体験があったのかもしれませんが…) 私も現在活動している地域の林産事業者、製材所ももっと外とつながっていくことが必要だと感じました。 小さい地域ではありますが、これから生き残っていくためには、まちひとつがブランドになるような横のつながりを深めつつ、個々が日本全国や世界とつながることができるということを認識し、いろいろなチャレンジをしようというマインドをもつことがまず第一と思います。今回のような研究会は、是非私の地域の関係者にも聞いてもらいたいなと思いました。ありがとうございました。

 

 

最後に

今回は各地からのオンライン参加者も多く、大阪会場も初参加の方から数年ぶりにご参加いただいた方もいたりと多様性に富んだ参加層となり、充実したディスカッションを行うことが出来た回でもありました。参加された皆様が、学んだことを一つでもジブンゴト化し、実行へと移していただけると大変嬉しく思います。

 

次回の研究会は、9月中下旬に開催予定です。詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 24, 2021 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

観測史上最も早い梅雨の晴れ間が眩しい令和3年5月29日(土)、令和3年初の 大阪経営実践研究会(国産材ビジネススクール)を開催しました。

今回は、緊急事態宣言の発令を受け、オンラインのみでの開催となりました。

オンラインながらも、全国で森林・林業・木材業を基軸にさまざまおもしろい事業を多展開をする濃いメンバーが14名参加し、熱のこもった研究会となりました。

 

今回も、予定終了時刻より1時間超過の盛りだくさんの内容。

以下、概要をご報告いたします。

アイスブレイク

まずは、古川よりウッドショックに関連させたご挨拶。
丸太価格、製材品価格の推移をはじめ、全国の木材関係をはじめとしたグラフや数字をさまざま提示し、報道やネット上に流れる情報を鵜呑みにするのではなく、正しい数字を読み取る力が大事であること、その中で林業バリューチェーンの中で、自社の位置づけを把握すること、立地や規模によって戦略が変わってくることなどについて、お話しさせていただきました。

 

また弊社がまとめた「林業ニュース」、「日経MJから読み解く時流とマーケティング」、スタッフおすすめ書籍のご紹介でアイスブレイク。林業・木材業系の業界紙のみならず、マーケティングの最前線を自分の業界に活かすヒントを当社としても理論化と実践提案として毎回情報提供をしております。

 

また、この度は、現況報告に時間を多く割きました。多様な参加者による近況報告には、各地のウッドショック(木材流通)の状況、地方創生の状況、移住定住の流れ等、ここでしか聞くことのできない話に興味津々でした。

 

ゲストスピーチ:ウッディーラー豊田の近況と展望(ウッディーラー豊田代表 樋口真明氏)

弊社が、立ち上げ前から、事業展開のお手伝いをさせていただいた一般社団法人ウッディーラー豊田

今回は、樋口代表みずから報告を名乗り出ていただいてのゲストスピーチでした。

 

想いを同じくした数人での設立と進展、理念と利益、行政と民間のすれ違い、さまざまな苦労と、それを上回る喜び。

最近は、大手企業や県外の会社から地元の事業者、木材関係からまったくの異業種まで、豊田の森林・木材との掛け算でかなり面白いことになっているようです。

次々と出てくる想像を超えた色彩豊かな事例紹介に、聞いている私たちもわくわくしました。

 

「普遍×イノベーション」「異分野をつなぐ地域材専門商社になる」

 

明るい口調でお話しくださった樋口代表。「『あそこにいけば、何かある』と応えられる存在になりたい。」共に走ってきたこともあり、我々の感慨もひとしおでした。

 

ちいきの総研講座:理念と経営~トータル林業まちづくりの実践に向けて~

弊社法務パートナーである小林様と、弊社代表古川より、「理念と経営」をテーマにお話ししました。

 

 

価値観訴求型の経営マネジメント(法務パートナー小林洋光氏)

前回好評だったため、弊社の法務パートナーである株式会社トビムシの小林様に今回もお話いただきました。

VUCAの時代。
Volatility (変動性)・Uncertainty (不確実)・Complexity (複雑性)・Ambiguity (曖昧性)が高まると言われている、これからの時代を指す言葉と言われています。

反面、これからは自由でオープンで共創する「風の時代」とも言われています。

その「風の時代」における「生きがい」「幸せ」とは何か。
まずは、自分が幸せになること。自分の心をよく知ること。
「自利」⇒「利他」⇒「円満」へのプロセスが今の時代に重要となります。そこで、幸せには2つあるという定義として、現時点の「HAPPY」から、長期視点の「WELL  BEING」へ「自分をアップデートしていく」と、そうした個人が組織をつくっていく時代に変遷しているというレクチャー。

 

また、これからの組織に大事なのは、どんなビジョンを持っているか。
「purpose(なぜ、何のためにするのか)」組織のpurpose=個人のpurpose×個人のvalueそこから、ミッション、ビジョンへ。

改めて、ビジョン、目的、バリューの定義を明確にし、生きた企業理念ですか?SDGSも然り、会社の経営理念も然り、インテグリティ(誠実、真摯、高潔)があるか。企業理念=言行一致となっているかという、参加者への問いかけもありました。

ニューヨーク州弁護士資格を持ち、本当に多くの企業で様々な経験を積んできた小林様。理念と利益、両極端を味わってきた彼から出てくるからこそ、響く言葉たち。これからの経営の指標を示唆する内容でした。

 

古川講座:「空海、エヴァンゲリオン、そして渋沢栄一から学ぶ」

古川からは、「空海、エヴァンゲリオン、そして渋沢栄一から学ぶ」と題した講座をさせていただきました。

 

 

空海とエヴァンゲリオン(庵野秀明監督)と渋沢栄一。一見共通性のない3人ですが、ここは古川独特の切り口で話題提供。昨今はコロナ禍で自殺者が増加、人身事故が増加しているなか、我々は、なぜ生きるのか。どう生きるのか。経営とは何か。ちいきのメソッドの”5つの価値観”、”理念と利益”、情熱方程式”をベースに紐解いていきました。

「二元論」の対極を経験してから、最後は「包みこんで認めあう」

 

これは、真言密教でいう曼荼羅(金剛界と胎蔵界)、合理と情理、エヴァンゲリオンでいうアダム(生命)とイヴ(知恵)、親と子、愛と憎、渋沢栄一のいう論語と算盤、合本主義と専利主義。これら対極的な二元論的思考において、どうイキていくか。

それは、(コロナの三密ではなく)密教の三密として三位一体になる必要性を、空海・渋沢・エヴァンゲリオンから見出し、そこから「不二」という目指すビジョンを描き、それが何を示すか。富士山の富士は不二からとも言われています。唯一無二ということでもあり、対極を包含しうる不二へという未来志向をルール化していきました。

この3人ともが、まさに両極端の人生の四苦八苦として尽くしたうえで、得た実践と悟りの境地。そこから見えるもの。古川の「5つの価値観」も、自分自身が東京時代&山村経験、サッカーでの勝利至上主義と学生主体の理念、数字に厳しい営業会社と理念に厳しい企業、両極端を経験したうえでの気づき、だからこそ「源」その原体験が大事であることを常に話しています。

 

見かけだけのSDGS,ウッドショックだけでなく、その本質は何か。それは「これから」を創ることでありつつ、会社の経営、人生の生き方に本質的で大事なもの(価値観の定義と提示)についての報告となりました。

 

今回のちいきの総研講座、「理念と経営」をテーマするところのみ決まっており、小林様と古川、事前打ち合わせなしでしたが、同じビジネスパートナーとして歩んできた”仲間”として、はからずも向いている方向が同じであることを再認識するような内容でした。

 

理念も利益もどちらも大事。

原体験を共有しているとリモートワークも促進されますが、逆はありません。

 

「理念」「利益」が両輪の経営が、弊社のモットー。そのビジョン作り(理念)から管理会計(利益)への落とし込みを通して、地域の活性化へとつなげる。そんな仲間とこれからをつくってくとともに、本質を軸に進んでいきたいと思います。

参加者の声(一部抜粋)

【Y様】

オンラインにも関わらぬフラットな雰囲気と場づくりの仕掛け、お話しのかなりの濃度に驚きました。

 

【K様】

地域密着の生々しい現場のビジネスの話から、世の中を俯瞰したビジョン提言まで幅広い内容で多くの学びがありました、ありがとうございました。

 

【D様】

異業種、同業種の皆様とても面白く色々なことにチャレンジしていると気づき負けてられないな感じました。ありがとうございます。

 

【F様】

長期目線が必要な林業・木材業界に必要な、時代変革の情報を提供されていて流石です。 勉強になります。

 

【T様】

まず、空海・渋沢栄一・エヴァンゲリオンがどう繋がるのか気になって聞いていました。相反する2つを共存させるというお話は聞いていて楽しくもあり、少し複雑でもあり、自分の中で整理して考えなければいけないと感じました。

 

【K様】

何のために働くのか?work in lifeやワークライフプレイミックスの話はこのコロナ禍で僕の周りでも意識する人が増えてきたと感じています。僕自身は3年前くらいからwork as living “暮らすように働く”と言ってきました、このテレワーク環境をうまく活用してやりたい事やれる事の幅をどんどん広げていこうと改めて思いました。また、小林さんから今の大企業はどう見えているのかぜひお聞きしたいです。

 

 

 

最後に

今回はオンラインのみでの開催でしたが、参加者の温度感が感じられる研究会でした。
終了後のオンライン情報交換会(オンライン飲み会)も盛り上がりましたが、そろそろリアルのライブ感が恋しくなってきました。

早く事態が収束して、皆さんにお会いできる日を心待ちにしています!

 

次回第2回は令和3年夏の土曜日を予定しています。

詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

リアル開催ともに、オンラインも実施予定です。内容もお楽しみに!

 

Posted by wpmaster on 金曜日 6月 11, 2021 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

暖かな日も増え、春の訪れを感じる3月13日(土)、令和2年度第4回 大阪経営実践研究会を開催しました。

大阪では、3月1日から緊急事態宣言が解除されたものの、全国的にまだまだ脅威を感じさせられる状況下、感染防止対策をした会場にて開催、かつ前回(12月)に引き続き2回目のオンライン併催となりました。

 

 

まずは、参加者の皆さんからの1分間スピーチ(近況報告)からスタート。
前回ご参加の方は既に慣れたご様子、初めての方は苦戦されながらも簡潔に話題をまとめていただき、会場とオンライン併催ながらもスムーズに研究会に入ることができました。

 

今回は「デジタル、リアル、心の時代-オンライン情報発信、価値観、知財とブランド、守るべきものは-」ということで、以下、概要をご報告いたします。

 

古川ちいきの総研講座①[トータル林業・ちいきのメソッド(基本編)]

弊社では、これまでのコンサルティング実績や各種事例のルール化をした「ちいきのメソッド」なるものがあります。これまで数十のメソッドを整理してきましたが、今回は基本となる内容、特に理念反響型マーケティングについて代表の古川よりお話した後、2月より弊社インターン生として活動している石黒より5つの価値観を発表しました。

 

理念反響型マーケティング:

まず皆さんは「営業力」とは何かと聞かれると、何を思い浮かべるでしょうか。様々な考えや答えがあるかと思いますが、1つ、簡潔に答えるのであれば「あなたからしか買いたくない」と思わせる信頼力です。結果、価格交渉力を避けさせる力に繋がります。理念設計から始まり、マーケティング、セーリング、クロージングという流れを「営業をしない営業」(プル型営業)によって完結させるのが理念反響型マーケティングです。当日は、具体的な内容やプル型営業の3フェーズについてを振り返りました。

 

5つの価値観:

今回ご紹介のメソッドの2つ目である「5つの価値観」については、インターンの石黒が実際に経験したこと、原体験から感じていることを軸にお伝えしました。まず5つの価値観というのは、「源」「時間観」「土地観」「経済観」「キャリア観」からなります。具体的には例えば、源≒原体験、時間観は長期軸と短期軸、土地観は都市か農村(地方)か、経済観は理念と利益、キャリア観は大企業か中小企業かというようにそれぞれ類似・対比・因果の関係で自己や企業を整理する際に有効です。先に説明した理念反響型マーケティングにおける、「理念設計」をする際にも有効なフレームですので、是非参加者の皆様には活用いただきたいところです。

 

 

古川ちいきの総研講座②[コロナとは何だったのか。~デジタルとリアルのハザマ~]

まず、デジタルであっても、リアルであっても、先にご説明をした「5つの価値観」に立ち返るということがまず重要なことではあります。コロナ禍においてはオンラインセミナーや動画ツール等のデジタル需要は特に増えたことは事実ですので、オンラインを活用してリアルと繋げる取り組みは有効な手法であることは違いありません。

しかし、ハードルの高いデジタル活用を目指す必要は少なく、まずはZoomで録画したメッセージを既存顧客に向けて限定公開で発信するなど、ちょっとした動画を作るだけで十分なことも多くあります。やはり、本当の喜びや感動はリアルから感じられることが多いので、リアルへと誘う手段としてオンラインを活用する、というのが重要です。

 

 

ゲストスピーチ[デザイン知財とブランドインテグリティの考え方(ビジネス法務とは何か)]

ゲストスピーカーとして弊社の法務パートナーとしてお世話になっている、株式会社トビムシの小林様をお招きして、知財とブランドインテグリティについてお話をいただきました。

まず、知財についての専門的なお話をいただく前に、小林様のこれまでのご経歴・経験を絡めたこれからの時代で重要な価値観や動向をお話いただきました。その後、デザイン知財に係る3つの法律、著作物を調べる具体的な方法等を教えていただき、参加者の皆さまが抱える課題に対してディスカッションにより内容を深化しました。

ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、将来の予測が困難になっている、いわゆる「VUCA(ブーカ)時代」においては、コンプライアンスよ以上にインテグリティが重要になること、さらに法務による対処はテクニックであり、最も重要なことは核となる「理念」を持ち理念に沿った事業活動を進めることという説得力のあるお話が大変印象的でした。

 

 

参加者の声(一部抜粋・編集)

【A様】

古川メソッドの基本編については初心にかえる意味でも繰り返しやりたいので良いと思います。また、最近は理念や経営の考え方の部分を表現した方が利益に繋がりやすいと感じており、理念に基づいた行動やイベント、商品が具現化されていると、顧客の購買意欲が湧くような気がしています。

 

【B様】

久しぶりに参加させていただきました。リモート参加でしたが、皆さんのお顔がみえて良かったです。企業PRの方法・知財管理・与信管理と経営には普遍的な内容でしたが、時流にそった内容で興味深く受講できました。
また、インターン生のプレゼンが、5つの価値観を使って整理されておりしっかりと伝わってきたことが印象的で、自己紹介には必須のメゾッドと再確認できました。

 

【C様】

push型・pull型営業についてが印象に残りました。過去に営業で得意先を回った際、何度か「Cさんはゴリゴリ営業してこないから安心」と聞いたことがありました。自分では衰退期真っ盛りの事業についてはゴリゴリ営業したからといって、得意先が必要ないものまで買ってくれることはないし、逆に自分が営業を受ける立場で考えた場合心苦しくなると思うのでゴリゴリしてきませんでしたが、今回の講座で安定期・衰退期の場合はpull型で間違っていなかったことが認識できました。
商品だけでなく、研究会で得た様々な情報・知識を得意先に提供して信頼を得ていきたいと思います。いつもありがとうございます!

 

【D様】(初参加)
木材・林業関係者にもかかわらず、参加者の皆さんがネガティブ雰囲気まったくないのが素敵でした。

1分間スピーチについては、事前にネタを作っていたら、良かったと思いました。インターン生の発表にあった「オンラインは予告」という言葉等ところどころで印象に残るフレーズがありました。

 

 

最後に

オンライン参加も多かった今回ですが、今回も大いに盛り上がった研究会となりました。経営において普遍的な内容から、専門的な内容まで広くカバーされた充実した内容の4時間半となったのではないかと自負しております。

参加された皆様が、学んだことを一つでもジブンゴト化し、実行へと移していただけると大変嬉しく思います。

 

今年度は今回で終了ですが、来年度も研究会は継続予定です。

来年度の第1回研究会は、5月29日(土)に開催予定ですが、詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 3月 13, 2021 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告