大阪にて開催している、明日から役立つヒントが満載の、実践型経営研究会。

今回も素敵なゲストをお迎えし、語り合う濃密な時間となりました。

 

~今月のMENU~

【1】各社報告&ディスカッション

【2】話題提供:各地からの最新マーケティング事例

【3】ゲスト講演 :「私のしごと:プロダクトデザインを起点とした企業のブランディング〜ちいきのデザイン」

講師:(株)GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン室 室長 鈴木 スバル様

【4】Clubプレミアム国産材 企画会議


 

 

【1】各社報告&ディスカッション

 

秋のイベントシーズンを迎え、各社からイベント報告がありました。

当日来られなかったメンバーのSkype参加もありました。

 

 

■製材・建築業A社様

オリジナル住宅ブランドに力を入れるA社様からは、

10年ぶりの住宅完成見学会についてご報告。

 

目標以上の来場者数と、濃い見込み客を獲得したチラシのポイント、

また当日に顧客コミュニケーションを高めるための、会場設営やイベント企画の工夫、

さらに大切な、見学会終了後のアフターフォローまで、ご報告いただきました。

 

■木材流通店B社様

地域に愛される木材流通店をめざすB社様からは、

4年目を迎えた、毎年恒例の自社開催マルシェについて。

 

過去最高の来場者数を記録し、またターゲットを絞った企画と広報により、

よりいっそう趣味嗜好の明確な来場者を獲得したこと、

会場設計からコンテンツにより、木のあるライフスタイル提案を行い、

自社顧客である工務店の紹介など、利益導線につなげたことをご報告されました。

 

 

各社とも、これまでの商流から変革を目指し、

新たな顧客との出会いを創出する取り組みがあり、

 

その場でアドバイスをし高めあう時間となりました。


 

【3】ゲスト講演 :「私のしごと:プロダクトデザインを起点とした企業のブランディング〜ちいきのデザイン」

講師:(株)GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン室 室長 鈴木 スバル様

 

ゲスト講座では、数々の名作を生み出している、

世界的なネットワークを持つGKデザイングループのGKデザイン総研広島から講師をお招きしました。

 

GKデザイン総研広島は、

・製品のデザイン(Product Design)
・情報のデザイン(Communication Design)

・空間のデザイン(Architecture/Environment Design)
の3領域のデザイナーを有する総合デザインオフィスです。

 

京阪電車やキッコーマンの醤油瓶など、

誰もが知っているデザインを数多く手掛けています。

(参照: http://www.gk-design.co.jp/

 

スポーツ用品メーカーの新商品群や、

チェーンソーメーカーのブランドとプロダクトデザインなど、

講師の鈴木氏が手掛けたプロジェクトの詳細な体験談を交えて、

「デザイン」や「ものづくり」について深く考察する機会となりました。

 

ブランディングの切り口として今回ご紹介いただいたのは、

 

1)ペルソナから導くデザイン

2)会社歴史から導くデザイン

 

の2つ。

 

業界の皆があこがれるモデル的存在の「ペルソナ」となる人物から

徹底的にこだわりを抽出してつくりあげるものと、

 

歴史ある企業の社風や理念を形にするもの、

 

どちらも、林業・木材業界にとってヒントとなる手法です。

 

 

とくに、ものづくりとしての製材業から見れば、

「この棟梁に使ってもらえる木材」など、

使い手をモデルとしたプレミアムな製品開発の可能性を感じました。

 

 

懇親会でも、講師や受講メンバーとの交流・ディスカションを通じて、

経営のヒントを数多く得られる一日となりました。


 

 

この研究会は、毎回多彩なゲストをお迎えしながら、会員制で開催して参ります。

単回受講も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

次回は12月。ご期待ください!

 

↓経営実践研究会[国産材ビジネススクール]についての詳細はこちら

https://chiikino.jp/blog/?page_id=187

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 10月 22, 2016 Under pick up, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

 

大阪にて会員制の実践型マーケティングレッスン。

各産地の熱い林業・木材業者が集い、即ビジネスに応用できる、実践型のノウハウ・情報を共有。

熱気あふれる刺激と成長の時間をあなたに!
★年間会員募集中!スケジュール・詳細はこちら★
https://chiikino.jp/blog/?page_id=187
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
経営実践研究会[国産材ビジネススクール]
10月22日(土)14-18時 @新大阪
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

■日時:10月22日(土)14-18時

 

■場所:サムティフェイム新大阪4階
大阪市淀川区西中島6丁目5番3号(西中島南方駅徒歩4分)
http://fame.hey.ne.jp/access/index.html

 

■内容(予定)

1)各社報告

 

2)ゲスト講座 「私のしごと:都市計画、建築設計、プロダクトデザインまで(仮)」

講師:(株)GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン室 室長 鈴木 スバル様

都市計画からプロダクトデザインまで幅広く手掛ける、株式会社GKデザイン総研広島
当社の若きデザイナー・鈴木 スバル様より、「建築、空間づくり」「プロダクトデザイン」についてレクチャーいただきます。

なお、会社事例として、本拠地とする地域での都市計画や、木材利用の取り組みについてもご紹介いただきます。

 

3)Clubプレミアム国産材 企画会議

 

4)今月のマーケティング講座

 

★終了後、懇親会を開催します。

 

■受講料(会員外)
単回受講:お一人様2万円+税

 

■お申込方法:
1)お名前
2)ご所属・役職
3)メールアドレス
4)電話番号(当日連絡先)
5)懇親会のご出欠

 

を明記の上、お問い合わせフォームからお申込みください。折り返しご連絡させていただきます。

 

申込み期限:2016年10月19日(水)

 

*1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。
商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

Posted by wpmaster on 水曜日 9月 28, 2016 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

~今月のMENU~

【1】各社報告・新規参加者のご紹介

【2】今月のマーケティング講座:「商流の作り方」

【3】ゲスト講演 :「観光・まちづくりを見据えた古民家リノベーション」

【4】まとめ講座 :Clubプレミアム国産材とオウンドメディア

 


 

 

■各社報告・新規参加者のご紹介

まずは、毎月恒例・各社の近況報告から始まりました。

今回は、はるばる九州地方から新規の参加者様にお越しいただき、

その地方ならではの木材乾燥方法等について、解説いただきました。

 

また、冒頭には話題提供ということで、

弊社古川より、戦後の拡大造林期における、植林の様子を記録したビデオを上映しました。

経営実践研究会のメンバーには、先代からの家業を継承された経営者も多くおられます。

 

「戦後の拡大造林について、先代、先々代達から話には聞いたことがあるが、実際の映像で見ると、“そんな時代があったのか”と、より臨場感を持てた。

日頃、自分たちが製材している木も、種から一本ずつ育てられたということ。

ビデオの中には、その地域の育林に貢献した偉人の名前が出てきたが、

自分の地域にも同じく、小学校に本が並べられるくらい、語り継がれる人物がいる。そのことを思い出しました。」

との感想がありました。

 

 

“造林にまつわる自分の地域の偉人を思い出しました”という一言のように、
地域ならではの歴史、人、文化のストーリーまでもが付加価値となり、この地域の商品を使いたいという消費者に響きます。

 

今回の映像を一つのきっかけに、自社が扱う地域材、さらに、自社ならではの会社の歴史を再発掘することで、
商品に対する物語性の付加価値を見出す、きっかけにしていただければ幸いです。

 

 

■今月のマーケティング講座:「商流の作り方」

続いては、今月のマーケティング講座のコーナーへ。
先月6月度の研究会で、まとめ講座として扱った「商流の作り方」。
(先月の様子は、こちらのブログの最後をご覧ください。https://chiikino.jp/blog/?p=5819 )

 

多様化する、製材メーカーから工務店への商流を整理し、

改めて、価格決定・販売方法・商圏の切り口から、今後の顧客創造のポイントを探ること。

 

そのために、研究会参加メンバーの各社から、
過去と現在、そして未来に目指す商流、すなわち、

「商品」と「販路」の内訳の変化について、円グラフに書き出して、提出いただきました。

 

その各社の商流の変化を辿りながら、ディスカッションしました。

 

川上~川中~川下まで、幅広いメンバーが集まる当研究会ではありますが、
ある製材メーカーの経営者様のお言葉を借りますと、

「価格決定権を持たない製材所に、
ただただ丸太を送り込むだけでは、林業は決して再興できない。」

 

時流の変化に応じて、いかに顧客創造を行っていくか、選ばれる工務店とは何か、住宅10ニーズの具体事例を交えつつ、

改めて顧客創造の必要性についてレクチャーさせていただきました。

 

 

 

■ゲスト講演 :「観光・まちづくりを見据えた古民家リノベーション」

当研究会では、毎月に異業種からの講師をお招きし、ゲスト講座を行うこととなり、
今回のゲストは、㈱庵プロデュース代表取締役の梶浦秀樹様にお越しいただきました。

 

㈱庵プロデュース代表取締役 梶浦 秀樹 氏

 

神奈川県生まれ、東京育ちの梶浦様ですが、
「美しい日本の暮らしを伝えたい」理念のもと、

日本各地で古民家リノベーションを等通じた観光まちづくり事業に取り組んでおられます。

 

特に多くのファンを集めているのは、京都で京町家をリノベーションし、1棟貸しの宿泊サービスを行う、「京町家ステイ」の取組みです。

各地での活動は「暮らすように旅する日本」のコンセプトの元、
歴史、伝統、文化、知性、感性、体験、自然、癒し、等々・・・

 

観光客が、その地域ならではの「本物」に出会える旅を実現するために、
地域に通い、地域の方々と、地域外の専門家を繋ぎつつ育てる、伴走型支援を実施されています。

 

梶浦氏より、数々のキーワードをいただいたゲスト講座ですが、

本ブログでは、その中から、ポイントを2つに絞ってご紹介します。

 

①“日本ならではの文化”は、地方にこそ残っている
まず初めに、「なぜ地方の観光まちづくりの問題解決が必要なのか」。
国内の人口減少が進み、日本経済全体が縮小している現代において、地方の経済規模を維持するためには、
インバウンド需要や観光収入を伸ばすことも効果的です。

 

しかし、大都市圏の観光は、海外からも一定の注目度を集めているものの、

古き良き景観が守られていない、日本らしい観光体験がない、といった課題を抱えています。

 

一方で、日本の地方に行くと、

日本ならではの文化とは、京都にしか残っていないという訳ではなく、

古い町並み、お茶やお囃子、祭り等の文化が、昔ながらの形で残っています。

しかしながら、そんな地方へ観光に行くと、

・お茶を飲む場所もない
・地域ならではの食が味わえない
・人がいない
・観光に係る情報がない

 

このような、観光まちづくりが進んでいない地方ならではの問題の数々に出会うことでしょう。

 

本物志向の観光客による、日本全体のインバウンド需要を開拓するためにも、

地方の観光まちづくり問題の解決こそ、いまや日本全体の課題であると、問題提起されました。

 

実際に京都町家ステイを訪れる顧客のうち、約6割が海外からの観光客であり、
長期休暇を利用して、連泊される方が多いそうです。

 

②”来てほしい顧客”に向けた発信を

地方での観光まちづくりにおいてへ、

 

「空き家があるから、とりあえず改修しよう」「誰でも良いから、とにかく来てもらおう」

 

といった形でスタートする事例も少なくありませんが、

「とりあえず」では、決して成功に繋がらず、そこにはマーケティング視点が重要とのことです。

 

リノベーションの企画段階から、「どんな顧客に来てほしいか」ターゲットを絞り、
顧客目線での改修や、情報発信、サービスの提供と

内容を充実させていくことが必須であり、

 

特に地方の観光まちづくりでは、まず「心が豊かで、懐の豊かな顧客層」をターゲットにすべきと話されました。

 

ハイクラスな顧客層を呼び込むことで、地域にお金が落ち、

またその周辺に、さらにカフェやゲストハウスなど手頃な観光スポット、ビジネスが生まれることで

観光産業ができていきます。

 

~~~

地方における観光事業を行うにあたっては、

元々、少ない住民と交流人口によって守られてきた地方の街並みや文化が、
進め方によっては、ほとんどお金も落ちないままに、ただ荒らされてしまう可能性もあり得ます。

 

だからこそ、

・上質なモノを評価する感性
・対価を支払える財力
・同じような富裕層のネットワーク

 

を持った、「心が豊かで、懐の豊かな顧客層」に来てもらい、
地方の文化を守りつつ、質の高い観光まちづくりを進める必要があるとお話しいただきました。

 

さて、今回のゲスト講演をいただいた、梶浦氏が手掛ける、
庵プロデュースの取組み事例は、以下のWEBサイトをご覧ください。
http://www.iori-produce.com

 

■まとめ講座 Clubプレミアム国産材のオウンドメディア
「あの庵プロデュースの宿だから、泊まってみよう」
「京都の宿が良かったから、今度は長崎に泊まりに行ってみよう!」

と言われる、庵プロデュース様の会社信頼という視点も学びとなりました。

 

これは、林業木材業においても大いに共通するテーマであり、
「あの、こだわりの製材メーカーがオススメする工務店だから、見てみよう」
「うわさの林業会社も認める森林ツアーだから、今度行ってみよう!」

 

という顧客導線も可能性があります。

日頃は、素材づくり、モノづくりの裏方である林業木材業界であっても、
自ら情報発信を行うことで、会社信頼を高め、自社の顧客に対する後方支援が可能となります。

 

つきましては、今後のClubプレミアム国産材では、
林業や木材に特化したテーマのオウンドメディアを、

Clubプレミアム国産材メンバーが共同で進める独自媒体として企画しています。

 

すでにメンバーとして参加いただいている皆さまは、もちろんのこと、

全国の産地と共に、Clubプレミアム国産材として情報発信に取り組みたい新規メンバーも募集しています。

 

ご興味のある方、ご参加されたい方は、お気軽にお問い合わせください。

 

Posted by wpmaster on 金曜日 7月 29, 2016 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

梅雨に入り、西日本は大雨の中、6月度の大阪実践研究会を開催しました。

 

~本日のMENU~

【1】各社報告

【2】新規参加者のご紹介

【3】話題提供 :「広島林業の現状」

【4】ゲスト講演 :「繊維業界の流通を変える、新たな展開」

【5】まとめ講座 :「商流のつくり方」

 


■各社報告・新規参加者のご紹介

今回は、新たに女性経営者のご参加もあり、いつも以上に華やかな雰囲気の研究会となりました。

 

まずは恒例の各社報告で、、各社の経営状況をシェア。

 

既に、秋以降の受注が多く、忙しくなるだろうと語る方、

新商品を使用したワークショップ企画が迫っている方、

みなさん、梅雨明けのスタートダッシュを待ち構えているかのようなご報告でした。

 

梅雨という季節、林業・木材業にとっては仕入れや品質管理が難しい季節ですが、

各社報告はそのような心配を感じさせない内容で大変盛り上がりました。

 

■話題提供:「広島林業の現状」

今回は話題提供として、

広島県よりお越しのS氏に「広島林業の現状」としてお話していただきました。

 

「県産材」など、都道府県単位での林業施策が増える昨今、

みなさんは、ご自分の地域の林業のポジショニングをどうお考えですか?

 

今回取り上げた広島県の素材生産量は年間約30万㎥。

いっぽう宮崎県などは100万㎥を超えます。

まずはその地域の林業の、規模感を知ったうえで、果たして「地域材」の意義は何か?

考えてみることも大切です。

 

それを踏まえ、さらにS氏からはご自身の海外視察経験から、

日本のみならず海外林業との比較をしながら、

また林業事業体に入り、実際に経験したことから考えた

今後の林業への問題提起がありました。

 

 

特に、木材の搬出行程である

ⅰ.伐倒行程

ⅱ.集材行程

ⅲ.造材行程

ⅳ.運搬行程

ⅴ.集積・巻き立て行程

 

の5つの行程で、実際に広島県で使用している

最新の高性能林業機械のご紹介をしていただきました。

 

このように、製材業経営者が林業経営までを考える、

「トータル林業」のスタンスが、この研究会の特徴です。

 

 

■ゲスト講演 :「繊維業界の流通を変える、新たな展開」

 

 

今回のゲストは、名古屋で繊維問屋を営む、株式会社谷健 代表取締役の谷 佳津臣氏。

 

木材業界と同じく素材業である、繊維業界の現状をふまえ、

単なる「素材卸業」を超えて、流通を変え、商品を生み出していく自社のビジネスモデルについてご紹介いただきました。

同じ素材業である林業、木材業にとってのヒントが満載のテーマです!

 

 

繊維業界も、

需要低迷、原料の輸入依存、国内マーケットの飽和など

木材業界と似た課題を抱えています。

 

そんな中、素材卸業の領域を超え、

みずから「企画力」を持ち、メーカーとの連携と小売への展開をすることで、

新たな市場を生み出す試みが、オリジナルブランド「ツムギラボ」です。

 

地元愛知県の伝統的な染や織りの技術をいかした、

カジュアルブランドを展開しています。

 

 

すでに飽和している市場での価格競争を避け、オリジナルの領域をめざし、

「伝統工芸」×「百年企業」×「ユニークアイデア」のコンセプト、

さらに「メンズ」×「カジュアルシャツ」×「伝統工芸技術」で

唯一無二の存在となり、自分で需要を創っていく企画力の重要性がひしひしと伝わるご講演でした。

 

 

お持ちいただいた実際の商品を手に取ってみると、

洗練されたデザイン、美しい染めの色、

しっかりとした生地で機能性も備えていることがよくわかり、

「これは欲しい!」と思わざるを得ない商品でした。

 

谷氏からは、新たなビジネスに挑戦するためのポイントとして、

 

①実際に、自分でやってみる

②周りの“利”を考え気持ちの良い取引をする

③自分が持つ情報、求めている情報をできるだけオープンに

 

をご紹介いただきました。

 

単なる「素材卸業」を超え、流通を変え、商品を生み出していくビジネスモデルを知る。

同じく素材業である林業、木材業にとっての大きなヒントとなりました。

 

 

■まとめ講座 :「商流のつくり方」

 

谷氏のゲスト講座を踏まえ、

まとめ講座としては、「商流をつくる」をテーマにディスカッションしました。

 

まず初めに、参加者の皆様から、

過去と現在の商流=【商品】と【販路】の内訳の変化

を書き出していただきました。

 

 

そこから木材製品について、商流の作り方についてレクチャー。

 

多様化する、製材メーカーから工務店への商流をまとめ、

改めて、価格決定、販売方法、商圏の切り口から

今後の顧客創造のポイントについて、整理しました。

 

ゲスト講師の谷氏からも、繊維業界の視点からご意見もいただきながら、

参加者の皆さまとディスカッション。大変貴重な時間となりました。

 

 

今回、ゲスト講座とまとめディスカッションから、
外部環境が変化する中、何もせず廃業倒産する事業者がある中で、
時流に適応しながら、販路や商品を開拓し、
常に小さな変化を積み上げていくことの大切さを改めて感じる研究会となりました。

 

今後、研究会メンバーによる「Clubプレミアム国産材」でも、

新たな創造すべく、今年は具体的にアクションして参ります。

研究会へのご参加、またClubプレミアム国産材への新規メンバーも募集中です!

ご期待ください。

 

===========================

次回の大阪実践研究会は7月29日(金)!

7月30日(土)には国産材ビジネスセミナーin東京を開催します。

https://chiikino.jp/blog/?cat=20

皆様のご参加をお待ちしております。

 

ご興味のある方、

ご参加されたい方は、

お気軽にお問い合わせください。

Posted by wpmaster on 金曜日 6月 24, 2016 Under セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

★経営実践研究会[国産材ビジネススクール]6月度のご案内★

 

2009年から開催しております、「経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」。

今年度は年5回の研究会+2回の現地研修視察会「産地巡礼」

というプログラムでお届けしてまいります!

(詳細はこちら ⇒ https://chiikino.jp/?page_id=187

 

過去の研究会報告はこちら

 

★3月度研究会:「製鉄と製材」 https://chiikino.jp/blog/?p=5098

 

★2月度研究会:現地視察会in熊野 https://chiikino.jp/blog/?p=5037

 

★1月度研究会:「林業バリューチェーン」 https://chiikino.jp/blog/?p=4982

 

 

6月度のご案内です。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

経営実践研究会[国産材ビジネススクール]

6月24日(金)14-18時 大阪市内にて開催

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

製材、林業、流通、工務店まで一気通貫型の、経営者による参加型研究会です。

毎回最新のマーケティングレクチャー、そして
「Clubプレミアム国産材」のメンバーとゲスト講師による講座を行います。

 

6月度のゲストは、異業界から学ぶ!繊維業界の事例のご紹介です。

 

■日時: 6月24日(金)14-18時

■場所: 新大阪駅前会議室(詳細はお問い合わせください)

 

■内容(予定)

1)各社紹介

2)今月のマーケティング講座

3)Clubプレミアム国産材 メンバーによるプレゼンテーション

4)ゲスト講座:

「繊維業界の流通を変える、新たな展開(仮)」

繊維問屋から新たなビジネスとして、
“伝統工芸 × 100年企業 × ユニークアイデア”
をコンセプトにした衣料ブランドをリリース。
単なる「素材卸業」を超えて、流通を変え、商品を生み出していくビジネスモデルについて
ご紹介いただきます。同じく素材業である林業、木材業にとってのヒントが満載のテーマです!

 

※終了後、懇親会を開催します。

 

■受講料

単回受講:お一人様2万円+税

通年受講:15万円+税(研究会全5回+現地視察2回:欠席回もテキスト配信)

 

※詳細はお問い合わせください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

お申込は

 

お電話06-7878-6376 または info@chiikino.jpまで。

①お名前

②ご所属

③役職

④お電話番号

⑤メールアドレス

 

を明記の上、お申し込みください。

*本音のディスカションを行うため、1地域(商圏)1社に限定しておりますので、事前のご連絡が必要です。商圏によってはお断りをする場合がございますのでご了承ください。

Posted by wpmaster on 水曜日 6月 1, 2016 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

5月21日、早くも夏を感じさせるほどの陽気の中、

「“国産材2.0”日本の森と暮らしをプレミアム化するマーケティングセミナー」を
開催致しました。

 

創業5年目を迎えた弊社の本拠地・大阪にて、

日頃からお世話になっている皆様からはじめてお会いするお客様まで、
幅広い層のお客様にとご用意した特別セミナーは、
開催1週間前から満席となり、結果43名もの方にご参加いただきました。

 

今回のセミナーのテーマは「国産材2.0」。

これまで、おもに建築家の呼びかけで進められてきた、国産材利用と産地連携を、

次の「第二世代」は、産地側が自ら発信し、

業種を超えてトータル林業により連携していく。

 

そのために、林業、製材、流通、工務店、そして行政がすべき「50の条件」をメイン講座でご用意いたしました。

内装に杉を利用した、バー風の空間で、
各プレミアム産地のサンプルや商品展示もご覧いただきながら、
セミナーが幕を開けました。

 

~本日のMENU~

【1】古川大輔 講演

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

【3】公開レッスン

【4】懇親会&林業BAR

 

それでは、当日の様子をお伝えします。

 

【1】古川講演「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店になるための「50の絶対条件」大公開!」

メインセミナーとなる弊社代表・古川大輔の講演。

これまで10年間の、各地でのコンサルティング経験から編み出した、

独自のマーケティング視点と、実践にすぐにつなげられる、経営の秘訣をお伝えしました。

 

まず第1講座は、「プレミアムとは何か?」を考えるための基本講座。

「自分軸と時間軸」、「情熱方程式」、「理念と利益」など、

利益の源泉となる考え方や、価値観についてレクチャーいたしました。

「あなたにとっての田舎はどこですか?」

「あなたにとって何が日常で非日常でしょうか?」

「本質的な自社の強み、3つ挙げられますか?」

 

日常と非日常の差異が、顧客に求められることで価値を生み出していく。

そのことに気が付くことから、すべてのビジネスが始まります。

 

 

そして第2講座は、

「明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店の50の絶対条件」と題して、

 

まず初めに、競合他社との差別化のための「7要素」をご紹介。

そして、業種別にそれぞれ10個、プレミアム企業になるためのポイントをご紹介しました。

 

 

 

【山から直接仕入れをせよ。】

⇒ただし、コストは上がります。それでも直接仕入れをする理由とは・・・!?

 

 

【品質基準書をつくるべし】

⇒品質基準は、JASだけじゃない!自社基準を明確にし、「約束」すること。

 

★つづきは・・・古川の講演を収録したDVDを後日販売予定です!詳細後日。

 

【2】ゲスト講演「私達、これでプレミアムになりました!」

次にゲスト講演として、弊社がプロデュースさせていただいた企業様から
過去、現在の取り組み、そして未来への抱負を語っていただきました。

 

プレミアム製材メーカーは、竹下木材有限会社様。

島根県で、地松を専門に製材されています。

 

実は以前は、マツよりもスギや外材を挽いていましたが、

理念を整理し、地松に特化して事業を進めていく覚悟を決め、

商品開発、顧客開拓、設備投資を重ねたことで、現在があることを

参加者の皆さまにお伝えいただきました。

 

 

次に、プレミアム林業会社からは、株式会社ソマウッド様。

静岡県にある全員がIターン者であり30代という会社です。

代表の久米さまからは、社員の幸せを軸にした、雇用体系やオリジナルの福利厚生、

そして情報発信、販路開拓について、試行錯誤しながらも前に進むその取り組みを、熱く語っていただきました。

 

「林業では珍しいから、ではなく、当たり前のことを当たり前のようにやろう」

というメッセージをいただきました。

他業界では当たり前のWEBサイトを作る、当たり前の正規雇用をする。
そこからさらに今後は、「当たり前+α」ができる会社を目指しているとのことでした。

さらに、当日参加できなかったプレミアム企業の皆様からは、

ビデオメッセージをお寄せいただき、上映させていただきました。

 

 

【3】公開レッスン

 

講演終了後、ご質問を募り、その場で古川と会場の皆様からアドバイスを行う、

ディスカッション形式の「公開レッスン」を行いました。

 

ご質問を頂いたのは、京都府からお越しの林業会社様。

「山林を手放したい」という所有者が増える中、自社で購入すべきか、

どのように所有者に利益を還元していけるのか、という問いかけに対し、

 

それはまさにビジネスチャンスであること、また

長期的視野に立ち、ビジョン=夢を描くことの重要性について、

会場も巻き込んでの議論となりました。

 

 

【4】懇親会&林業バー

セミナー後は、参加者の皆さまと、熱い懇親会です!

 

今回、「お酒を通じて、山や木の世界に出会う」を
コンセプトに活動している、「林業BAR」のお2人が駆けつけてくれました。

 

お二人とも、実際に林業や建築に携わりながら、

ユニークなカクテルで出張BARを展開されています。

 

当日も「クロモジントニック」、「山椒モヒート」、「ヒノキ角ハイボール」など、

普段は味わうことのできない林業にちなんだ森の味を楽しみました。

 

 

 

 

さらには、プレミアム産地の一員であり、

木工と酒造を手掛ける地域商社「ばうむ合同会社」様からは、

自社商品である本格米焼酎「天空の郷」の試飲や、

オリジナル木製品「もくレース」の争奪じゃんけん大会のサプライズもあり、

会場は大いに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

今回、関西を中心に、新潟、東京、鳥取、宮崎などから、幅広い業種の方にお集まりいただきました。

普段会うことのない遠くの同志、そして異業種の方、
ホームページなどでお互いのことを知っていたが直接会うのは初めて、
といった参加者同士の出会いの場となりました。

~~~

おかげ様をもちまして、本セミナーを大盛況のうちに終えることが出来ました。

全国各地から多くの方にご参加いただき、感謝しております。

 

★★参加者の声★★

 

「工務店を進化させられる内容だと感じました。自分たちのスタイルや教育を見直す機会になればと思います。今回のセミナーでは全国各地で活躍されている方の話がきけたことが1番良かったです。」

 

「改めて、選ばれる林業会社を目指していくことを決意しました。」

 

「具体的な事例を紹介しつつ、概要をわかりやすくお話してくださり、まだまだ聞きたいなと思う内容でした。」

 

「初めて古川さんのお話を聞いて、まず刺激的でワクワクする気持ちと、実は林業界の現実は厳しいという背景がある中でのドキドキがある感覚を味わった半日でした。実際にできることがたくさんあることを、見える化していただいたので、具体的なイメージが膨らみました。」

 

「プレミアム○○のための絶対条件!で、具体的に提示して頂いた内容から、現在自社でできていること、中途半端なこと、やった方が良さそうだが目的と効果が不明瞭だったことがだいぶ明確になり、本腰を入れて取り組んでいこうと背中を押されました。ありがとうございました。」

 

「木が好きで設計の仕事をしていますが、今の建築業界は林業界には目を向けていない現実にどうしたらよいか考えていました。今回のセミナーで、林業界の現状を知ることができ、最終顧客に近い設計者こそ、林業界の方とコミュニケーションをとる必要性があるのではと感じました。」

 

「業界の垣根を越えてのセミナー、新鮮でした。次回も機会があれば参加したいと思います。」

 

他にも多くの嬉しいお言葉をいただきました。
この度の出会いを大切にし、今後も、このような学びと出会いの場を創造してまいります。
次は是非、皆さまの地域でお会いしましょう!

 

================================

今回のセミナーに参加したいのに行けなかったという方に、朗報です!
今回セミナーの内容を収録した、DVDを、数量限定で販売いたします!

★販売予定価格:12,000円(税込)★
★6月発売予定★

購入方法等の詳細は、後日弊社ホームページにて発表致します。
お楽しみに!!
================================

Posted by wpmaster on 土曜日 5月 21, 2016 Under — プレミアム流通店, — 地域ブランド工務店, — 産地ブランド・選ばれる林業会社, — 選ばれる製材メーカー, pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演・研修、コーディネーター

 

★★特別企画開催★★ 2016年5月21日(土)in大阪

国産材ビジネスは、第二世代へ!「国産材2.0」

日本の森と暮らしをプレミアム化するマーケティングセミナー!

~林業、製材業、木材流通業、建築業、行政関係のみなさまへ~

 

 

地域と森林・林業、木材業のトータルデザイン&実践型ビジネスパートナー、㈱古川ちいきの総合研究所は、おかげさまで創業5年目を迎えました。

日本各地の産地でのプロジェクトを通して、新たなビジネスモデルが生まれ、国産材のプレーヤーは次世代「2.0」へと確実に変化していることを実感しております。

その風を多くの皆様に感じていただくべく、日頃からお世話になっている皆様、まだ見ぬお客様に、特別セミナーをご用意いたしました。

これまでの企業プロデュース事例や、林業から建築まで一気通貫した「水平連携」「垂直連携」の事例紹介も交えて、弊社の本拠地である大阪で開催いたします。

来場者の皆様との交流もお楽しみください。

 

■日時:2016年5月21日(土)14:00~18:00(懇親会18:00~20:00)

■場所:レンタルスペースMonaco(大阪市淀川区西中島6-1-11)
JR[新大阪駅]徒歩7分/地下鉄御堂筋線[西中島南方駅]徒歩3分
http://monaco-party.com/about

■参加費:セミナー10,000円[税込]/懇親会5,000円[税込] (お一人様当たり)

ご来場の方に特別冊子「ちいきの総研コラム」プレゼント♪

※懇親会のみのご参加は、承っておりません。

■定員:先着35名様

 

会場はこちら

■内容:

1)古川講演

明日からやれる!日本の森をいかすPremiumな林業会社、製材メーカー、木材流通店、工務店になるための「50の絶対条件」大公開!

2)ゲスト講演

私達、これでPremiumになりました!プロデュース事例「お客様の声」紹介

3)懇親会

参加者の皆さまと熱い同志の交流会!
・名刺交換会
・国産材テイスティングも!?

 

■お申込み

お電話またはメール・お問い合わせフォームからお申込ください。
ご連絡の際には、以下の内容をお伝えくださいませ。

①貴社名
②部署名、役職
③お名前
④お電話番号、FAX
⑤メールアドレス
⑥懇親会 ( 出席 ・ 欠席 )

TEL :06-7878-6376
Email: info@chiikino.jp

 

Posted by admin on 水曜日 5月 11, 2016 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, pick up, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

はじめまして、古川ちいきの総合研究所で社会人インターン中の、森と申します。

木材を扱う会社に3年間勤めた後、今はこちらで色々と勉強させて頂いております。

よりいっそう「木材」を身近に、魅力に感じている今日この頃です。

 

さて、3月度の経営実践研究会について、レポート致します。

 

今回の研究会のテーマは「製鉄業と製材業」。

製鉄業も、木材と同じように、大きな素材を小さく切り分け、二次加工において付加価値をつけていく、「素材を加工」する業界です。

2つの業界の同じ点と違う点から、木材業界に還元できるヒントを探っていきます。

午前中は鉄鋼会社S社の製鉄所見学、午後は座学での研究会となりました。

 

■午前の部:製鉄所見学

 

S社は、東京ドーム約128個分の敷地をもち、日本鉄鋼業シェアのおよそ1/3を占めます。

また、特徴的な商品として、鉄の「高級薄板」があります。

 

見学させて頂いたのは、厚さ約20cm、畳1畳程の鉄の塊(スラブ)が約数mmの厚さまで伸ばされ、鋼板(薄板の原料)となる工程です。

3階程の高さの点検用の廊下から見学していたのですが、1200度まで加熱されたスラブがラインを通るとその熱風で真夏のような暑さでした。

 

24時間稼働のこちらのラインは360mあり、要所ごとに設置されたカメラを通して、管制官で制御しています。1日にだいたい500~600本のスラブが製造されています。

お客様の注文に合わせて、薄板の厚みは1/100mmの単位で調整されます。

 

大まかな工程は

 

鉄の塊(スラブ)=素材

加熱

粗圧延

連続熱間圧延

鋼板=完成品

 

となります。

 

木材業界と同じように、鉄鋼業界にもバブル直後には需要が落ち込む冬の時代があったそうで、様々色々な異業種の事業にも挑戦しながら、付加価値化を行い生き残ってこられたそうです。

新規参入した事業のうち、現在も発展している部門もあります。

木材も製品そのものの価値を高めるとともに、小さな可能性をとりあげ、一見まったく違う分野にも飛び込んでみる事で新たな成長が期待できるかもしれません。

 

また、安全面での注意喚起が欠かせないのも木材業と同じ所でしょう。

見学の前に拝見したVTRでは、「安全への取組」が終始一貫して丁寧に掲げてありました。

 

個人的に特に印象深かったのは、

①    エネルギーを自社で発電、循環している点

②    工程ででる廃棄物は全てリサイクルしている点

 

さらに木が好きな私として、外せない魅力が、

 

③    敷地内の植木がきちんと手入れされている事。でした。

 

玄関には庭木、川沿いには松、工場内も所狭しに、ケヤキやサンゴジュ、色々な種類の植木が青々としていました。

きっと専門の方が毎日手入れされているのでしょう。また、きれいに草刈りもされており、熱い鉄を移送するときに引火しないためという意図もあるそうですが、「安全」に対する配慮は、働く社員の「環境を整えること」にまで及んでいました。

 

■午後の部:研究会(座学)

参加者様の近況報告、前回のN社様視察についての考察、午前中の製鉄所見学の考察、そして古川総研社会人インターンS様の「林道」についての講義となりました。

 

今回のセミナーには初めて参加下さる方、そして滋賀からお越しの方が多くおられました。

皆さまいつも遠い所からお越し下さり、どうもありがとうございます。

 

まずは、先月の振り返りとして、製材の付加価値化について、

①素材力

②加工力

③営業力

 

の3つの視点から分析し、さらにそれを製鉄業と比較しました。

 

考察のまとめとしまして、「製材業」も「製鉄業」も、経営の持続のためには

顧客ニーズに合わせて、商品や会社の方針を変化させている、という共通点がありました。

どれだけお客様の目線で商品を企画できるか、その想像力が鍵となるでしょう。

例えば

①    加工性の向上

②    お客様の工程省略に役立つ商品提供

③    素材の開発から加工技術まで、お客様のお役に立ちたいという表現

等を具体的に考えていく必要があるとのことです。

 

S様からは「林業バリューチェーン~基盤整備による付加価値について~」講義頂きました。

 

林道には大きくわけて2つのパターンがあります。

 

①    低コストで短寿命な林道=作業道

②    高コストで長期優良な林道=林業専用道

 

そしてさらにその林道の数により、有用性が決定します。

「基盤整備」は林業の「環境を整えること」に他なりません。

何か不具合のある環境であれば、そこに無駄や隙が生まれ、パフォーマンスの低下は元より、大きな事故に直結しかねません。

まずは現場従事者にとっての環境を盤石なものとする点でも、「基盤整備」がもとめられるようです。

S様には具体的な数字と案件をもとに、講義頂きました。また後日、さらに踏み込んだお話も聞けるとのことです。

 

次回以降もご期待下さい。

 

 

 

 

Posted by admin on 金曜日 3月 18, 2016 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)