地域ビジネス実践塾

今回で最終回となる、「川上村地域ビジネス実践塾」(全5回)を開催しました。

お仕事の合間を縫って、4名の方に参加していただきました。
皆勤賞の方も、ありがとうございます!

 

実践塾の前に、前回の南山城村の視察報告
あらためて、地域ビジネスを促進するためのヒントや、官と民の協働の在り方についても意見交換がされました。
企業の自主性を尊重しながら、
協業型で行う、
お墨付きを与えることで企業信頼を高める、といった支援の方法が考えられました。

「地域ビジネスにおける行政と民間の、協業のあり方とは?」
という疑問は、今回のセミナーを機会に答えが見えてくるのではないでしょうか。

 

続いて、これまでにご紹介したマーケティングフレームを振り返りながら、
参加者の皆様それぞれのビジネスプランを発表&ディスカッション!

地域ビジネス実践塾

 

お客様に手に取ってもらえる新しいデザインとは?
圧倒的に大きいライバル企業との差別化は?
地域企業の知名度アップ戦略とは?

皆様の将来ビジョンを見据えたディスカッションでは、
参加者同士でアドバイスが盛んに交わされました。

自社の強み・課題は自分では見えにくいものですが、
同じ地域内の他社だからこそセールスポイントが見え、
経営戦略のうえで重要な視点になります

 

さらに後半のレクチャーとして、

●大規模競合他社と戦う方法 ~日露戦争のT字戦法に学ぶ~
●顧客を増やすための現代式・情報拡散ルート

有名企業の事例を紹介しながら、
地域の商品が、大手企業に負けない知名度・人気度を獲得する手段を考えました。

近年、購買意欲を大きく左右するようになっているネット上の口コミ、SNSの活用も、
地域ビジネスの成長には欠かせないものになっていきます。

 

今回が最終回ということで、セミナーの最後に、
企画・運営を担当をして下さった川上村役場地域振興課長より、参加者の皆様へご挨拶を頂きました。

課長が最も強調されたのは、「これが終わりではなく、始まり」ということ。

参加者の皆様が、本セミナーで「これだ!」と思ったアイデアをこれから実践し、
成功を積み重ねていただくことが、
地域ビジネス実践塾の目的でありゴールとなります。

これから始まる村内事業者、役場、商工会の皆様の協力を、
弊社も全力でサポートさせていただきたいと思っております。

経営的な相談、セミナーの相談など、疑問・要望・相談などがあれば、
御遠慮なく、弊社までご連絡ください。

 

最後に、お忙しい中ご参加いただいた皆様のおかげで、
本セミナーを無事に終了することができました。
ありがとうございました。

 

Posted by admin on 金曜日 9月 12, 2014 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

東京国産材ビジネスセミナー第3回を、9月6日(土)に開催いたしました。

3名のゲスト講師と本編レクチャー3講座があり、盛りだくさんの内容となりました。

東京国産材ビジネスセミナー第3回

 

今回のテーマは「意外と知らない大事な仕事:製材業・木材流通業」
総勢17名の参加者の方にお集まりいただきました。

 

トップバッターは、ゲスト講師として、株式会社アミタ環境認証研究所の小川直也氏にご登壇いただきました。
「なぜFSC認証か? ~2020年東京オリンピック前に知っておきたい理念と現実~」

なぜFSC認証か?

 

最近、目にすることが増えたFSC®森林認証マーク、国内でも認証取得者が増加中です。
そんなFSC森林認証の創設経緯から、普及していく社会的背景と事例についてご紹介いただきました。

東京オリンピックを踏まえた今後の動向や林業界への影響についてもご解説いただき、
林業・製材業界がやるべきことが見えてきます。

 

さらに神奈川県で木工を手掛ける「堀内ウッドクラフト」の堀内良一氏にご登場いただきました。

 

写真に写っているのは、「FSC応援プロジェクト」というキャンペーンの中で
応募プレゼントの賞品になっているスツール

こちらも堀内氏の作品であり、国内では希少な認証広葉樹を生産している
岩手県岩泉町の多様な木で作られています。

堀内ウッドクラフトは10年前にFSC森林認証の流通認証COC認証を取得されています。
実際に取得にかかる労力とコストに見合うだけのメリットはあるのか?

最近注目度アップのFSC森林認証のリアルなお話に、みなさん興味津々でした。

(堀内ウッドクラフトのHPはこちら FSC認証材の木工品をご覧になれます)

 

続いて、本日のキーワード「製材・木材流通業」について、弊社岩井から概論をレクチャー。

クイズ形式を中心にお送りしました。

製材概論

まずはみなさんのお持ちの知識の中で、

「木取りのパターンを書いてください」
「知っている製材機械(方法)を書いてください」
「木材製品流通のパターンは?」

など、thinking time!

機械の種類・スペックによって、原木の大きさによって、生産できる商品は違います。
目的とする主製品に合わせて、どのような設備投資をすればよいか?仕入れる原木のサイズと質は?
工務店までの最適な流通ルートとは?といったことが決まってきます。

「意外と知らない」から「意外と知ってる!」へ。

考え、知る機会をご提供しました。

 

次はゲスト講師、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の小川拓哉氏から、
「大規模製材・バイオマスを政府が後押しする意義」

大規模製材所・バイオマス

 

・いまなぜ大規模製材が必要なのか?…社会的な背景について

・大規模製材工場・バイオマスを後押しする意義…大規模化のメリットについて

をテーマに、これまでの木材利用に関する政策の変遷を整理し、

国内トップ10に入る大規模製材所の立地や流通ルートの解説も交えて、
大規模化が進む日本の製材業界のリアルについてレクチャー。

国策レベルの動きをとらえておくことが、中小事業体のビジネスにも活きてきます。

 

続きまして、弊社古川より「経営マーケティング基礎編」

マーケティング概論

 

そもそも木材業界において「製材業」の立ち位置とは?を整理し、

・製材工場3つの類型化
・木材マーケティング(流通)4つの類型化
・「選ばれる材木屋5つのポイント」
・理念反響型マーケティングと顧客創造について

という、業界特化のマーケティングレクチャーをお伝えしました。

また全国各地の今アツイ事例を多数ご紹介。
メディアにはなかなか登場しない、キラッと光る優良事例を知ることで
自社の経営ヒントになります。

 

最後は小林から
「法律と契約 概論 ~森林林業にまつわる法務と品質トラブル~」

・森林の法律と、建築の法律の構造
・建築物、製材品をめぐるトラブル事例と対応方法

というテーマで、「攻め」のマーケティングに対して
「守り」となるビジネス法務知識を習得。

法律と契約

 

従来型の木材業界の商習慣を振り返りながら、
契約者とのトラブルを避けるために、材木屋に求められるスキルと対応はなにか?

すべての関係者が気分よく商売をするためには、このような法務の知識も必要です。

 

最後に古川から本日のレクチャー総括をしたあとは、
懇親会の場でさらに話を深めました。

~~~~

木材市場動向を左右する「FSC森林認証制度」、「大規模製材・バイオマス工場に対する政府の動き」

木材業界の経営者の皆様に贈る「経営マーケティング」、「トラブル回避の方法」

「ミクロ」「マクロ」両方の視点でお送りしました。

 

製材・流通業は、山に利益を還元するために、要になる産業です。

しかし、
「山に再造林することを考えて取引をしている製材所は少ない」

という意見もありました。

持続的な林業のために、製材業とのよき関係性と、持続的な製材業を。

 

 

以下にセミナー後の参加者の皆様からのアンケートを一部掲載させていただきます。

 

=== 参加者様アンケート ===

■ 建材メーカー A様

マーケティング・具体的手法が分かりやすい講座でした。選ばれる材木屋5つのポイントは、林業関係のみならず流通、工務店も同様に役立つと思います。明日からの行動を変えるパワーを持つセミナーです。

+++

■ 林業会社 B様

林業という業界は、色々な関係性の上で成り立っているのだということを改めて感じました。自分の強みは何か、考えせられましたが、古川さんのことばで勇気がわきました。川下というものはとても重要なポイントと考えていますので、次回のセミナーでは内容の濃いものを期待しています。

+++

■ 林業家 C様

今後FSC森林認証を取得し、地元の製材・木材加工業者に丸太を利用してもらい、消費者が見える形のビジネスに取り組みたいと思いました。マーケティングや営業について林業が他の業界と遅れているならば遅れていない業種は何で、どんな対策をしているのか、それを林業界はまねできるのか、今後のセミナーで知りたいです。

+++

■ 公務員 D様

国産材、外材それぞれの品質・性能の違いを理解して、そのうえで国産材の強みをPRしていく必要があると思いました。

+++

■ 木製品生産販売業 E様

バラエティに富んだトピックで面白かったです。マーケティング・営業の話は今すぐにでも取り入れてみたいです。今回はFSC認証の立ち位置がよく理解できて面白かったです。

+++

■ 公務員 F様

FSC設立の経緯、経営マーケティングのおさらいができ、より知識が定着しました。法律と契約において、守りの部分をしっかり押さえておく重要性を感じました。潜在顧客の把握(リスト作成)はぜひ取り入れたいと思います。

+++

■ 測量会社 G様

普段の仕事で何気なく行っていることを本日の講座で改めて考えさせられたことがたくさんあり、非常によかったです。新たな事例を作る気持ちで取り組んでいきたいと思います。元気な会社の事例を参考に、マーケティングのテクニック、Webの作成と見直しを行い、グループ会社へも反映させたいと思います。

+++

■ 学生 H様

今まで小規模な製材所ではお話を伺っていたのですが、業界全体の話を聞くことがなかったので、セミナーで大規模製材所のお話を聞くことができ、助かりました。瑕疵について初めて伺いました。こういった問題はどこでも付きまとうことですが、書類の重要性がよくわかりました。毎回とても為になる話をありがとうございます。

+++

■ 製材業 I様

不動産業もしているので、法律の問題について今後が気になります。今後はマーケティングの研究を行っていきたいと思いました。

+++

■ 公務員 J様

具体的な事例が多く、面白かったです。

+++

■ IT企業 K様

木材マーケティング4つの類型化に興味がわきました。今後は自分でケーススタディになりそうな企業のリサーチを行いたいと思います。

+++

■ 公務員 L様

製材・木材流通業について、本当に自分が何も知らないことがわかりました。政府は大規模をキーワードに動いている中で、自分の地域はどうなのかと考えてしまいました。また、木材ビジネスを色々なフレームにあてはめて分析したことがなかったので、頭がいっぱいになりました!

+++

■ 農林公社 M様

FSC認証制度の川下側の話は初めて聞きました。「選ばれる材木屋5つのポイント」を聞き、自分のビジネスの中でも、約束を守ることは大切にしたいと思いました。

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次回の東京国産材ビジネスセミナーは、

「ニッポンの住宅動向」というテーマで、
いよいよ木材業界の川下に注目し、ディープな世界をご紹介いたしますので、
皆様ふるってご参加ください。

初参加の方も、第4回目からのご参加も、お待ちしています。

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国産材ビジネスセミナー第4回は、10月4日(土)開催!!

日時:10月4日(土)14:00~18:00 +懇親会
■場所 東京都港区新橋2-12-15 田中田村町ビル5F (新橋駅から徒歩4分)

テーマ:

●ニッポンの住宅動向

  • 工務店業とは何か?
  • 住宅の構造と工法/部材 -樹種と加工-
  • 住宅10ニーズと国産材利用工務店の営業ノウハウ
  • 公共物件、マンション、リノベーション
  • 木製家具やコモノの最新動向

●経営マーケティング 実践編

  • B to B/B to C 営業とは何か
  • チラシ作製の7つのポイントとDMマーケティング
  • 行列をなす「地域ブランド工務店」の作り方

●法律・契約 実践編

  • 公共建築木材利用促進法
  • 省エネ法
  • 不動産広告の読み方

川下に焦点を当てながら、川上の山のことを考える。
「国産材に関する一気通貫型セミナー」らしいメニューとなっております!

 

★国産材ビジネスセミナー募集要項★
 https://chiikino.jp/?p=2656
次回もみなさまへ業界の最新事例をお届けして参りますので、乞うご期待ください!
Posted by admin on 土曜日 9月 6, 2014 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

8月度「経営実践研究会」in大阪を開催しました。

今回のテーマは

・棚卸のHOW TO ? 

・森林・林業における理念と利益の変遷

・林業の成長産業化に向けた「女性の力」活用の検討

といったテーマで、ひとつ一つの話題について
じっくり議論する形となりました。

 

またゲスト講座として、

住宅事情に詳しい政策コンサルタントをお招きし、

「日本の中古住宅市場と政策動向」

という題名で、ストック市場の動向と国の施策についてご解説をいただき、
法制度の改革によって生まれる、
工務店、住宅産業に携わる者にとっての新たなビジネスチャンスとは何かを整理しました。

 

研究会では、毎回、

政策動向やマクロ的な動きなどの情報提供に加えて、

今回の「棚卸の方法」など、日々の実務に明日から使えるノウハウを、受講者同士が講師になって

共有できることが特徴となっております。

 

「明日の経営に役立てたい」

「遠くの同志と切磋琢磨したい」

 

そんな林業・製材業・工務店業の経営者のみなさまをお待ちしております。

 

★★今年も元気に開催中!!★★

2014年度経営実践研究会[国産材ビジネススクール]

!!新規受講生募集中!!

次回は9月26日(金)14時~18時 (大阪市内) です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

【初回体験無料です】

詳しくはこちら ⇒ https://chiikino.jp/blog/?page_id=42

~~~今後のスケジュール~~~

9月度  ・・・ 9月26日(金)
10月度 ・・・ 10月24日(金)
11月度 ・・・ 現地研修会in九州

 

Posted by admin on 金曜日 8月 22, 2014 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

7月度「経営実践研究会」in大阪を開催しました。

 

今回はゲスト講師として、京都府で山づくりから家づくりまで手掛ける工務店経営者にお越しいただきました。
「この人の話しが聞きたくて参加した」という参加者の方も。
気になる企業経営者と出会うチャンスがあるのも、この研究会の特徴です。

 

 

今回は弊社古川、ゲスト講師の方、さらに弊社インターン生も壇上に立ち、
バラエティーに富んだテーマとなりました。

■各社報告&ミニ講座■

・最近のニュース:「山林所有者不明」という問題の現状と将来予測
・みなさまからのご報告&ディスカッション
・事例紹介:吉野林業の木材産地ファンづくり

■レクチャー■

・マーケティングの理論と実践
……有名工務店&製材所にみるマーケティング理論
……日常生活に潜むマーケティング(歴史小説から魔法少女アニメまで)
・ゲスト講師による特別講座「山~製材所~工務店が連携した山づくり・家づくり」
・今、下請け業者に求められる戦略とは?

■ディスカッション■

・地域工務店が提供できる品質とは?
・家族経営の課題
・グループ企業での一貫供給体制とは?

 

今月の事例紹介では、手刻みにこだわる工務店をご紹介。
参加者からは、改めて手刻みに回帰して技術を継承すべきか、という声が上がりました。

顧客ニーズが日々変化する中で、

「大工の仕事を作れないのは工務店の責任である」

との力強い発言も生まれ、

参加者の方々それぞれの事情、各地の取り組みを紹介しながらのディスカッションとなりました。

 

 

ゲストの方からは、地域の企業だからできる、地域密着型の家づくりについて特別講座。
地域産材へのこだわり、
伐採体験からはじまる家づくり、
一般の人と木材のつながりを作る数々の活動。

また、ディスカッションの議題に上がった家族経営・兄弟経営の特徴と課題について。
参加者の多くが家族経営ということもあり、
改めて理念の浸透や、守るべきものと変えるものの戦略構築の必要性について、活発に情報交換されました。

 

工務店、製材業、林業、それぞれに
研究会というフラットな場だからこそできる、率直な情報交換から、
参加された皆様に解決策のヒントが得られたのではないでしょうか。

 

今後も、時代の先端を行く注目の経営者にご登場いただきながら、
刺激的な研究会を展開していく予定です。

 

 

★★今年も元気に開催中!!★★

2014年度経営実践研究会[国産材ビジネススクール]

!!新規受講生募集中!!

次回は8月22日(金)14時~18時 (大阪市内) です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

【初回体験無料です】

詳しくはこちら ⇒ https://chiikino.jp/blog/?page_id=42

 

~~~今後のスケジュール~~~

8月度 ・・・ 8月22日(金)
9月度  ・・・ 9月26日(金)
10月度 ・・・ 10月24日(金)
11月度 ・・・ 現地研修会

Posted by admin on 金曜日 7月 25, 2014 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

今年度も始まりました、「経営実践研究会」in大阪。

今回もお馴染みのメンバーに加えて新メンバー(大阪、福岡)も参加。

 

初参加の方からは

「大阪の方ばかりと思ってましたが、こんなに全国からいらっしゃるとは」

とのお声。商圏が被らない地域の「遠くの同業者」だからこそ本音を言い合えるのがこの研究会の特徴です。

 

今回も盛りだくさんなテーマでお届けしました。

■各社報告&ミニ講座■
・みなさまからのご報告&ディスカッション
・木材は何故反るの?⇒科学的分析!
・人材採用のための情報発信「5つのポイント」
・製材業、3つの規模とその戦略
・販売戦略立案時に見る5つの要素

■ディスカッション
・製材、造材の技術とその管理
・消費税増税後の対策はいかに!?
・地域型住宅ブランド化事業について:メリット&デメリット
・流行のリノベーション、DIYを考える

 

特に話題となったのは、やはり消費増税後の木材市況、
そしてその対策について。

4月に入ってから注文がパタリと止んだA社、
変わらず忙しいB社、
あるきっかけで爆発的に販売が伸びているC社、

そして原木市場はいかに??

 

リアルな実情をシェアしつつ、

増税のみにとらわれず、今後起こりうるさまざまな社会の動きに対して、
3年後、10年後、といった中長期スパンでどのように対策を打っておくべきか、
それぞれに対応策のヒントを得られたのではないでしょうか。

 

こういったディスカションは、製材メーカー、流通、森林組合といった業態・立場の違いがあることで、

かえって幅広く視野を得られると好評です。

 

最旬のトピックや市場動向から、科学的理論のおさらい、マーケティング実践ヒントまで、
今年も幅広く 展開していきます。

 

★★今年も元気に開催中!!★★

2014年度経営実践研究会[国産材ビジネススクール]

!!新規受講生募集中!!

次回は5月23日(金)14時~18時 (大阪市内) です。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

【初回体験無料です】

詳しくはこちら ⇒ https://chiikino.jp/blog/?page_id=42

 

~~~今後のスケジュール~~~

5月度 ・・・ 5月23日(金)
6月度 ・・・ 6月20日(金)
7月度 ・・・ 7月25日(金) 

Posted by admin on 金曜日 4月 18, 2014 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

今年最後の国産材ビジネスセミナー@東京 を開催しました。

今回は男性6名、女性5名という構成で、女性比率も高くなってきました。

 

テーマは「ニッポンの住宅動向」ということで、

まずは古川から、林業・製材サイドから見た「木材(国産材)売上方程式」を解説。
最終需要先としての工務店・建築業に対してどのような提案をすべきか、
分解して考えました。

次に、 住宅産業(林業の川下産業としての)ビジネス法務 として、

小林から、なぜ住宅業が「クレーム産業」といわれるのか、
その特殊性から考察をし、

関わる法律を上位~下位で整理しました。

 

岩井からは、11月に開催しました現地研修(飛騨高山)の報告。

工務店の枠を超えたチャレンジの事例や、地域での森林資源の活用について

ルール化をしました。

 

 

ふたたび古川より、

住宅市場動向 / 住宅10ニーズ

についてレクチャーしましたが、

 

ここで改めて、平成24年度の需要別原木消費量を分析してみました。

製材用材、パルプ・チップ用材、合板用材、その他 と分け、

それぞれ㎥においてのシェアを計算し、

平均的な㎥単価をかけて生産額ベースにすれば、

 

市場規模で言えば、製材用材のシェアが7割を超えます。

 

この結果を見れば、いま流行しつつあるバイオマス利用等に向いて林業を行っていくのか、
やはり 工務店への建築材需要をしっかりとつくっていくべきなのか、

答えが出る気がしませんか?

 

「林業を育てるのは工務店である」

と、いかに工務店業が林業・木材市場にとって重要かが、確信できるような結果です。

 

林業サイドも、しっかり工務店について知ることが必要です。

 

ゲスト講座では、アミタ株式会社総合環境ソリューション営業グループの猪又氏から

最新のCSR事情と、CSRを担うべき人材に求められるもの、

そして企業のマーケティングにおけるCSRの位置づけと考え方についてレクチャーいただきました。

 

最後に、古川から2013年の国産材7大ニュースを!

 

①木材利用ポイント運用開始

②消費税前駆け込み需要(!?)

③原木価格の高騰

④CLT(Cross Laminated Timber)

⑤大型木造公共建築の建設

⑥バイオマス発電所の乱立

⑦林業界、メディアからの注目

 

みなさまにとって2013年はどのような一年だったでしょうか?

来年からも激しい動きとなりそうな国産材。

 

メディア等からも注目度が高まりつつありますが、しっかりと数字を抑え、
ビジネス としての国産材をつくってまいりましょう。

 

 

Posted by admin on 土曜日 12月 14, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)

 

今年の11月現地研修の舞台は、飛騨高山!

11月24-25日(日、月)の1泊2日で、14名の参加でお送りしました。
ダイジェスト版で写真を中心にご報告します。

(詳細はこちら https://chiikino.jp/?p=2026

スカイパークから望む高山の町並と北アルプスの絶景からはじまりました!

 

 

はじめに訪れたのは、1日目の訪問先である㈱井上工務店様がブランディングをすすめる「飛騨五木」の森。

民家の近く、里山的な雰囲気の丘に、5つの木が自生しています。
さて、何の木かわかりますか?

葉っぱが5枚ずつのこのマツは「ヒメコマツ」

関西では見かけない種類ですが、古くから横架材として飛騨高山では当たり前のように使われてきました。

 

飛騨五木、大きな「クリ」の木の下で。

腐りにくく、土台等に使われます。縄文時代から食用・木材用に栽培され、日本人と付き合いの深い木です。

 

「飛騨五木」には他に、スギ、ヒノキ、ケヤキが含まれます。

そんな木々に触れていただく接点として、井上工務店様は自社有林のクリの森づくりに取組み、
こういった里山へお施主様をご案内されています。

国産材と言ってもスギ、ヒノキのみを使った住宅が多い中、多様な木の性質を生かした適材適所の家づくりを当たり前のようにされているのは贅沢にも感じます。

 

 

飛騨五木が並ぶ、直営製材の土場へ。

 

そしてその井上工務店様モデルハウスへ。

広い芝生の庭のすぐとなりは、川が流れる好立地!思わず覗き込みます。

8mの杉梁80年モノ

杉フローリング50年モノ

玄関フロアは250年モノ!

 

それぞれ同じ高山市内の異なる集落が産地です。
ここまで木にこだわりぬき、表情を生かすのは、社員のみなさまの「木が好き」という想いだそうです。

「飛騨五木」のミニ苔玉も!

工務店の今後のビジョンについてのレクチャーがあり、

懇親会と続きました。

 

2日目、この日はまず飛騨製箸株式会社様、木質燃料株式会社様を訪ね、

木材を最後まで使い切る術を学びました。

 

 

最後にお邪魔したのはオークヴィレッジ株式会社

稲本代表から、数十年変わらぬ理念と、ものづくり、そして新規事業のアロマオイル事業のビジョンを語っていただきました。

 

 

多くの方のご協力のもと、学び多き2日間になりました。

年に一度、
日常を飛び出し、多様なビジネスとそれを経営する方々の考えや生き方に触れ、
インスピレーションを持ち帰るこの研修も5回目となりました。

参加者はそれぞれレポートにまとめ、自らの言葉とすることで身に着けていきます。

 

今回ご協力いただいた皆様、改めましてありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。

Posted by admin on 月曜日 11月 25, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京), 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

ここ東京の新橋にて、今年度第3回(10月度)国産材ビジネスセミナーが開催されました。

 

今回も関東のお客様のみならず、新潟、静岡、福島と遠くからの参加がありました。

中には、現在東京でシステム系のソフト会社で働かれている方で、ご実家が林業/製材業だということで
本セミナーをWEB上で検索されて、初めて参加をされた方もお越し頂きまして

セミナー中に、様々な討論も賑わう、熱いセミナーとなりました。

 

今回は、まず古川から、

第一講座  国産材マーケティング基礎編 

・QCD+木材マーケティング基礎
・AIDMA理論から展示会営業の実践まで
・WEBマーケティングの基本とは

としまして、改めて「品質」とは何か、

「原木品質」と「製材品質」に分け、

さらに、原木品質は育林過程/施業過程に分け、
製材品質は 選木/製材/保管・運送 の段階に分けて、

そのうえで責任の所在を明らかにし、品質基準を設けることの重要性について議論しました。

 

特に、

吉野杉の柾目製品、信州唐松の外壁材、高野霊木、熊野材フローリング等の現物の製品を見せながら、

林業品質→製材品質→住宅品質とは何かということを具体的に説明。

 

住まいの品質は「山」から。

 

参加者からのゲストスピーチも含め

具体的な施業方法から製材加工方法を紹介しました。

 

また大型展示会への出展を前に、リアルな展示会営業の方程式についてもレクチャーしました。

 

続けて古川より、

■第二講座  国産材ビジネス業界知識編 ~製材と木材流通~ 

・木材加工の事例(製材業、流通業が)
・国産材の新流通「連携」事例紹介

として、意外と知らない製材業・流通業の類型化、基本構造をお伝えしました。

古川が現場コンサルティングで行ってきた事例を中心に、
様々な林業、製材業、流通業、工務店業の連携パターンと
その実際の「苦労」や未来の「ビジョン」についての話題提供をしました。

 

次に、小林から

第三講座   連携ビジネスのルール 流通ビジネスの法務的ポイント 

・ハードとソフトの連携事例
・国産材流通にまつわるビジネス法務のエトセトラ

 

として

日本林業と製材業の統計データを配布資料に考察しながら、国産材の流通の将来像を提示し、

守りの連携、攻めの連携というキーワードを皮切りに、

「連携」するポイントを異業界のビジネスルールを基にまとめて頂きました。

 

特に 

川上産業・・・林業

川中産業・・・製材加工・流通業

川下産業・・・住宅産業・家具・

 

と分類できる中で、川中産業の「位置づけ」を明確にしながら、国産材(木材)の品質とは何かという定義づけをし、

過去の裁判事例を解きながら、川中産業(製材・加工業)の経営に必要なビジネス上の契約ポイントについて

独自の「川中産業方程式」といいうルールでまとめて頂きました。

 

また、弊社の岩井からは話題提供として、

■第四講座  若手ビジネスサミット&premium流通店(木材マルシェ)  

まず、最近の「岩井」ということで、先日鳥取で現地視察をしたところの事例を紹介し、

9月の若手林業ビジネスサミット@北海道における「学び」を写真や動画を含め、レクチャー形式で報告をしました。

 

30代に限定しているこの1年に1回の若手サミットですが、早くももう三回目。

若さ、熱さを第一にワークショップやトークセッションをし、
業界の商慣習に囚われず、新たなビジョンを共有したことを、
このセミナーでも一部紹介しました。

 

最後に古川よりまとめ講座があり、今回もみなさまからの積極的なご質問・ご意見もあり、
無事に終了いたしました。

 

次回は、12月14日(土)に開催です。

各回参加も承っておりますので、全国の熱い仲間と出会いたいあなた!
ご参加をお待ちしています!

Posted by admin on 土曜日 10月 19, 2013 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 国産材ビジネスセミナー(東京)