<新庄川と笠杖山(通称:新庄富士):雲一つない青空と空気が心地よい>

 

梅雨前の貴重な快晴となった6月13日。

新庄村で第2回目の勉強会を開催しました。

 

今回は先月開催した今年度1回目の勉強会を基にして、新庄村の森林ビジョンの全体像を深めていくことが目標です。

(1回目の様子はこちらから→https://chiikino.jp/blog/?p=10026

そのため、新庄村の森林のゾーニングイメージの深掘りと確定に向けて弊社より事例紹介、その後参加者の皆さんとワークショップを行いました。

ゾーニングとは一般的にまちづくりや都市計画で用いられる土地利用の区分のことです。

弊社では、森林のゾーニングについてその当該地域の森林ビジョン(どうありたいか)という全体最適のもと、利用と保全の2つの視点で目標林形を考え、また所有者の意向を確認したうえで今後の森林活用の区分け(イメージ)を共に考えていきます。

まずは、弊社代表古川より高野山の事例についてお話させていただきました。

 

 

ゾーニングのイロハと関係人口

 

覚えやすい(印象に残る)、親しみやすいゾーニングや、ゾーンに対するネーミングにはどのような特徴があるでしょうか?

 

その答えの1つとして、「3つの○○」など数字を使ってまとめていくことが挙げられます。今回事例としてお話させていただいた高野山の場合、5つのゾーニングがされています。

 

実際に5つのゾーニングは、

・仏法僧の森

・高野六木の森

・木の文化伝承の森

・彩の森

・共生循環の森

 

となっており、

高野山ならでは、仏教にゆかりのある仏法僧という鳥をシンボルとした動物を守る「仏法僧の森」、杉、檜、高野槙、樅、栂、赤松の「高野六木の森」、文化財利用のための超長伐期の「木の文化伝承の森」、広葉樹の混交林である「彩の森」、人工林経済循環の「共生循環の森」。その土地ならではの特徴を反映したゾーニング例を紹介させていただきました。

 

他にも岡山県西粟倉村の「百年の森林構想」

吉野林業の地、奈良県川上村では「NEXT500」

という理念と目標林形に基づいてゾーニングが進められている事例をご紹介させていただきました。

 

 

 

続いて、ゾーニングや森林ビジョンを誰に向けて打ち出すのか、という視点で「関係人口」についても古川よりお話させていただきました。もちろん、森林のゾーニングやビジョン設計は所有や地形や林齢などの地理的条件も反映させ、内的にどういった森づくりをしたいかという想いが重要になります。一方で、対外的なメッセージとして誰に何を伝えたいかという視点も重要となります。

総務省やスローライフをテーマとした雑誌『ソトコト』の編集者による関係人口の定義も引用しながら、弊社が考える「7つの関係人口」について説明させていただきました。「新庄村へどのような方に来て欲しいのかについて具体的にイメージして、新庄村のファンを増やそう」というメッセージを参加者の皆様にお伝えしました。

 

 

3つのワークショップ

 

前回のワークショップにて出しあった新庄村の特徴的なスポットを地図上に落とし込み、大まかなゾーニングを弊社で設定した資料を使い、今回は3つのワークショップを行いました。

 

まず、1つ目ワークショップは新庄村の地図上におすすめポイント、良いところを示していくものです。前回不参加の方もいたため、改めて前回のワークショップのまとめを見返し、追加するスポットを出し合っていただきました。

 

今回のワークショップの目標は2つ

1.村の良いポイントを増やすこと

2.そのポイントへの想いを描いていくこと

です。

 

3チームに分けてワークショップを進めていきましたが、

じっくりと考えながら進めるチーム

「あーそうなの!」「確かに」と進めるチーム

落ち着きつつも深く話していくチーム

三者三様のチームでワークがすすめられていきます。

 

各チームから出されたアイデアはどれも特徴的で新庄村の生活の様子が気になるようなものばかりでした。

・野菜を売り歩くおばさん

・3つの神社の鎮守の森

・スローライフでなくてアクティブライフの新庄村

・木材チップ置き場に出るカブトムシの幼虫

・象徴的な9つの山

など一見、これは何?と思うようなキーワードもありますが、詳しくお話を聞くとすべてに物語があり、新庄らしさを感じます。

 

また、1回目の勉強会後に、実際に山へ確認をしに行ってみましたという声がありました。

航空測量のデータとGPS装置をもって山に入り象徴的なスギを探してきましたという報告もありました。新庄村では航空測量によってスマート林業に向けた活動が進んでいます。測量データやGPS装置の新しい使い方と発見がこれから広がりそうです。さらに、前回のワークショップで出された森の中にある「B29の監視塔」については、物語があるようで、戦時中、信頼ある選ばれた若者二人が朝晩交代で24時間監視にあたっていたということ、その信頼と働きぶりから好意を寄せられることも多かったようで、“監視塔に立った人はモテる”というような物語を作ってはどうかという面白いアイデアも出てきました。

 

2つ目のワークショップは森林のゾーンごとに名前をつけていくものです。

このゾーンはこんな森になってほしいなという想いやこんな人に来て欲しいという想いを浮かべながら森林のゾーンに名前を付けていきます。

 

 

ここでも皆さんの林業家、セラピーホストとしての本領発揮!

「ここは経済林。あそこは里山空間!」

と実業での経験から10年後100年後の森のことを考えていきます。木材市場や流通の専門的な雑談もはさみながら少しずつ形になっていきます。

 

ワークを経て様々な名前が付けられました。

・カメレオンの森

・バイオマス油田

・木材金山(新庄銀座)

・水生甲虫の森

・源流/水ゾーン

・可能性ゾーン

 

など具体的なゾーンの名前が多数上がった他、学校の校歌や紋章から紐解けることがあるのではないかという切り口も生まれました。

 

3つめのワークショップは発想のアウトプットタイムです。

このワークショップでは、新庄村の森林を象徴するシンボルマークをつけようということで皆さんにロゴマークのイメージを書いていただきました。

まず、参考として過去の弊社クライアント様の事例や三菱マークの成り立ち、麒麟ビールのマークに隠された秘密などマークの作り方とこめられた意味を紹介しました。

 

ここでもユニークな発想・アイデアで様々なマーク候補が誕生しました。

・源流のブナ林や水滴を描いたアイデア

・森の形を擬人化したアイデア

・有名企業をパロディーしたアイデア

・特産のヒメノモチから伸びるイメージ

・森から生産、生活とつながるイメージ

 

発表では、イラストを描くことが苦手な方でも、言葉でイメージを伝えられており、3つのワークショップを通して、皆さんが考える、新庄村の森林のイメージが明確になったのではないでしょうか?

 

 

さいごに

 

第1回、第2回と勉強会・ワークショップを開催し、参加者の皆さんからは多くのユーモアと発想を出していただきました。今後は、素晴らしいシンボルママークやビジョンをご報告できるよう、新庄村内の別事業でデザインをされているデザイナーの方とも協力して作りこんでいきますのでどうぞご期待ください。

 

次回は、7月中下旬に第3回の勉強会(ワークショップ)を開催します。さらに新庄村の森づくりについて新庄村の皆様と検討を深め、具体的なアクション、ゾーニングへと落とし込みビジネス構想へとつなげていきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 6月 13, 2019 Under — ちいきの地域, pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

3月15日(金)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第五回が開催されました。

 

最終回である今回はまとめとして、大きく3本立ての内容としました。

①ゲスト講座(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 シニアリーガルマネージャー 小林 洋光 様)

②参加者プレゼン

③まとめ講座

 

それでは、最終回の様子を少しだけご紹介します。

 

 

ゲスト講座

ゲストとして、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 シニアリーガルマネージャー 小林 洋光 様をお招きし、世界企業の経営、働き方の事例をご紹介いただきました。小林様は、企業法務(契約・M&A・金融・人事労務)・住宅不動産・環境・地域創生分野の幅広い法務経験を活かした実践的な事業構築を手掛けており、これまでも有名な企業様の法務に携わった経験が豊富な方です。アメリカ企業、欧州企業、日本の中小企業、林業木材業の事業者、ベンチャー企業といったあらゆるビジネス経験を経ての現在があり、代表古川の前職の同僚でもあり、現在、弊社の法務パートナーでもあります。

 

今回のお話では、様々なキーワードからお話を提供いただきましたが、世界の大企業であっても「サステナビリティ(持続可能)」「インテグリティ(誠実)」を消費者の目に見える形で提供し、顧客を育てていく、顧客と育っていく商品づくりの実例が大変興味深い内容でした。林業界においては、ポテンシャルを持ちながらまだまだ発揮できていない点が良くわかり、参加者の皆様にとっても刺激的な時間となった事でしょう。また、WAA(work anywhere anytimeの略)活動ということを実践されており、「仕事は、どこでも、いつでも」というテーマで、決まった時間に会社にいるだけでは意味がない!どんどん出て行け、自由に活動していく働き方(生き方)をしていこう!と、実際の事例を踏まえて、レクチャーをいただきました。

 

 

参加者プレゼン発表

参加者の皆様に、第4回までにお伝えした内容やフレームを活用したプレゼン発表会を行いました。

 

理念、ビジョン、自社の顧客定義、理念と利益、情熱方程式、4つの事業(主力、補助、刺激、開発)、持続可能な企業発展のための7つの経費(理念と利益)、強みと弱み、5つの喜び、先人賢人の言葉と自分の言葉、そしてこれらを総まとめとして、これまでの講座内容の総ラインナップについて参加者の皆様の言葉で発表いただきました。

 

8名の発表がありましたがどの発表も同じものはなく、理念やビジョンの宣言、数値目標の宣言、新たなマネジメント方法に向けた具体的アクション等の発表は、まさに情熱がつまった時間となりました。また、特に、座右の銘、創業者・経営者の言葉、自分の言葉という3者の言葉については、同じ企業から参加されている方でも独自の体験、エピソードを踏まえた違った言葉を発表いただきました。入社の時期、担当業務の違いによって先輩や印象に残っている経営者の言葉は異なるという発見もありました。共通の理念やビジョンを持っている企業・組合様でも、社員研修などで確認してみると、社員・経営幹部が個人で大事にしているコトが異なることが、その言葉を探ることによって分かることでしょう。

 

例えば、

Aさんであれば、

先人の言葉「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

先輩の言葉「段取り八分・仕事二分」

自分の言葉「一人じゃない。なんとかなるさ。」

 

Bさんであれば、

先人の言葉「戦は数じゃない、人だ。」

先輩の言葉「山に行けば何とかなる。」

自分の言葉「人にやさしく、自分にはもっと優しく。」

 

ということからも、マネジメントに係る経営上のポイントと個人のキャラクターがよく見えてきます。

重要なことは、

講座を聞いて(インプット)終わらず、

ジブンゴト化(アウトプット)すること。

さらにアウトプットで終わらず実践することです。

 

 

さいごに

最後にまとめ講座として弊社代表古川から、

「人生経営の成功3要素」、「企業経営の成功3要素」を、自身の具体的な経験とにもとづいて、お話しました。

参加いただいた皆様が長所を見出し伸ばし(長所伸展)、時代に合わせた経営を行い(時流適応)、自社のポジションを見定め、ある領域で一番になる(力相応一番)ことができ、今回発表された事業計画が実現されれば幸いでございます。

 

また、森林×マーケティング、そしてマネジメント(最近では人材採用、定着支援、幹部研修)に、関する講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。
過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 3月 15, 2019 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

 

暖冬の冬が続き、今のところ毎年なじみの雪が少ない岡山県は新庄村。

例年は山仕事を雪の降らない近隣地域に出て行うとのことですが、今年は新庄村内で作業が出来るとのことで、地元の方も驚くほど雪が少ない冬のようです。さて、そんな暖冬の2月26日、第3回となる、新庄村勉強会・ワークショップを開催しました。

 

 

中間報告会

今年度、弊社が新庄村様より委託を請けている「新庄村の林業活性化施策検討に係る調査業務」委託の報告をさせていただきました。本勉強会・ワークショップもこの業務委託の一環で開催しました。約半年間の活動の中で整理した、全国の森林・林業の外部環境調査、新庄村産材の流通実態、新庄村産材のニーズや、今後の事業展開についてを参加者の皆様にご報告しました。

来年度以降は、本格的に事業化していくための新組織の構築や、事業検討を行います。さらに、今回のような報告会を定期的に設け、関係者の皆様と共に、新庄村の森林・林業について考え、創り上げていく時間も増やしていく予定です。

 

 

新庄村でやりたいこと・マイビジョン

 

村のビジョンを決めていくにあたり、まずは村民や新庄村に関わる皆さんが新庄村で何が出来るか、何をしたいかを見出していく必要があります。そのため、ワークショップに参加いただいた皆さんには、まず新庄村で出来ること、やりたいことをグループワークで思いつくだけ出していただきグルーピング、グループへのネーミングをしていただきました。

どのアイデアも実現が出来そうなことばかり、中にはミニビジネスとして動かしていけそうな企画や取り組みもありました。その後に、参加者の皆さんが個々に、新庄村で何をしていくか、一つの宣言として「マイビジョン」を描いていただきました。

村のビジョン、となると大きく聞こえますが、まずはそこに住む皆さんにジブンゴト化として捉えていただき、マイビジョンを定め実行していただくことで一歩一歩、大きなビジョンに近づいていくのです。

 

来年度以降は、本格的に村のビジョンづくりに展開していきます。

 

 

参加者の声

岡山県職員A様

新庄村の森林資源を生かしたアピールポイントはイメージが出来ているが、林業、森林整備については、未だこれからという感じがするので、未だ出来ていない部分を来年度からは制度の面からも展開できたらと思う。その際に、本ワークショップメンバーと協力していきたい。

 

新庄村地域おこし協力隊B様

「課題解決より価値創造」という言葉がイン印象に残った。自分ごととして、具体的に動き始められるところから動き、協力隊の任期後も、人生全体で考え仕事を生み出していきたい。

 

森林セラピー関係事業者C様

事例にあった奈良県川上村の「川上宣言」が印象に残った。自分でも川上村のことを調べマネできることを取り入れていきたい。また、ワークショップをする度に思うことだが、人が集まれば様々な案、アイデアが出る。いいアイデアはさらに皆で広げていければ良いと感じる。

 

素材生産事業者D様

前向きなプラス思考は大好きで、「長所進展」の言葉が印象に残った。今後の勉強会やワークショップでは、伝えたいことが正しく正確に伝える方法を具体的に練習したい。そして、新庄村の森林・林業については次々世代へより良い山を贈りたい。そのためにも村の中長期ビジョンを作成したい。

 

 

最後に

今年度の新庄村での勉強会・ワークショップについては今回で終了となります。しかしながら、来年度以降も勉強会・ワークショップについては継続を予定しています。また、来年度以降は、登壇者に弊社代表だけではなく、毎回村内から1名、村外よりゲスト講師を1名お呼びする等、村内外の交流をより深める場としても開催できればと考えています。

今後とも、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 2月 26, 2019 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 講演&研修 報告

 

各地で梅が咲き小春日和になる日も増え、山では杉花粉が今にも舞いそうな2月23日(土)、

今年度最後となる、H30年度第5回大阪経営実践研究会を開催しました。

平成の終わりも着々と近づく中、業界発想から飛び越えるべく隣接異業種のゲスト講師を2名招き、

参加者の皆様とのディスカッションや弊社情報提供などとも合わせ「価値と本質とは何か」に迫る1日となりました。

 

 

今回のメニュー

【1】ちいきの総研より報告

・今月のマーケティングトピックス

・ちいきのカルチャー

・インターン生報告:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」

・スタッフ報告:「だから、私は変化球」

 

【2】参加者近況報告

 

【3】ゲスト講座

・「某住設メーカー×林業家より~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」

・「中小企業のこれからの事業継承×印刷業イノベーション」

 

【4】マーケティング講座

・『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』

 

 

ちいきの総研より報告

■報告①:「日本人とドイツ人、森へのイメージ比較」(弊社インターン生より)

毎回、本研究会では弊社インターンより、近況や学びをまとめた発表を行っております。前回は、弊社インターン生1名より、ドイツへの自主研修の際、現地の方に森の好きなところ、楽しみ方、ビジネスで連想することをヒアリングした結果を発表しました。今回は、さらにグレードアップし、日本でもドイツと同内容のヒアリングを実施。比較結果をお話しました。

 

教育制度、周辺環境によっても変わりますが、結果の1つとしては、ドイツではサイクリングや歩く場としての動的な森林利用、日本では森林浴や空間にいるだけという静的な空間利用として森林は楽しまれる傾向にあるとのことをお話しました。

 

様々な統計、SNSなどで流動的に流される情報から得られることもありますが実体験に基づく「生の声」が最も身近で信用できる貴重な情報ですね。

 

 

■報告②:「だから、私は変化球」(弊社スタッフより)

昨年11月より弊社に合流した男性スタッフに、これまでの業務や体験から「本質的な価値」とは何かをお話しました。彼は前職では、省エネルギーコンサルタントとして設備更新などに携わってきた経験はありますが、「林業」に深く触れることは、もちろん、弊社に来てからが初めてです。

そこで、業界発想に固執せず、素直な感想として、林業(国産材)の価値を語る時間となりました。

1)日本の林業の祖、奈良県川上村にて巨木が並ぶ吉野林業に触れ、

2)とある岡山県の原木市場にて丸太に刻まれた枝打ちの跡に感動し

3)京都北山の北山丸太倉庫にて磨かれた柱の美を体感し

感じたこと、また平成が終わる今、平成と過去を振り返り「本質的な価値」としてまとめさせていただきました。

また別機会にでも紹介できれば幸いです。

 

 

ゲスト講座

■ゲスト講座①:「某住設メーカー×林業家より ~住設メーカーから見た現在の林業界への想い。~」(某住設メーカー C様)

「何をやるか、それを決まれば、誰でも出来る。」という熱意あるメッセージを軸に、どのように何をやるかを決めるのかということを、ご自身が手掛けたキッチンなどを事例にお話しいただきました。また、UX(ユーザーエクスペリエンス)やCX(カスタマーエクスペリエンス)の視点における住設メーカーの開発の現状を振り返りながら、一つのキーワードとして「持続可能性」をあげ、再生産可能なものに価値を付加し続けられる資本や経済が重要であること、またマーケットイン(買い手発想)だけではなく、プロダクトアウト(作り手発想)の商品にこそ、素材感と物語性としての「感動」を作れるのではと、ディスカションが深まりました。ご実家は林業を営んできたということもあり、今後の取組までを視野に入れたお話もあり、これからが益々楽しみになる時間となりました。

 

 

■ゲスト講座②:「中小企業のこれから事業継承×印刷業イノベーション」(某印刷業者 O様)

大阪市内の某印刷業者のO社長様からは、まず初めにご自身の業界の定義として「水と空気以外は、すべて印刷可能なのである。」と、話題を進められたことが印象的でしたが、現在の印刷業界の縮小する市場の実態、だからこその脱業界発想の取り組みについて、今後に必要なことお話しいただきました。林業界も昭和55年を市場(生産)規模がピークになって、小さくなっていることから印刷業界と似ている点もあり、O様の脱業界発想は、参加者メンバーに響くものがあり、林業・木材業界はまだまだ異業種から学ぶべきことがあると改めて感じさせられる講座となりました。

 

 

まとめ講座

最後に、弊社の代表古川からは、『「この10年で思った76のこと」を読み解く~2020年東京五輪、2025年大阪万博を終えた、2030年のあるべく姿~』と題し、全国各地の最新情報をお伝えした後、今回のテーマ、キーワードとなる「持続可能とは何か」、「本質的な価値とは何か」についてお話しました。持続可能とは何か?世間ではよく聞きますが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

 

林業においては、例えば、一つの捉え方としては「バリューチェーンから見る」ということがあります。森林⇒原木⇒製材品⇒住宅、家具等と木材という素材を元に変化するモノ、カネ、サービスの流れになりますが、このどこかにおいて1つでも、儲かっていない部分があると、バリューチェーンが崩れ、それは持続可能ではなくなります。某企業の商品サービスがカッコイイ!とあっても、下請けの労働環境、収益体質が悪いということが隠され続けているということもあります。そこには、やはり、バリューチェーンを繋ぐための1つの方法として、バリューチェーン(生産の前後工程)まで責任をもち、領域を変えていけるかという発想(行動)が必要なのです。

 

また、持続可能という概念においては、ローマクラブの「成長の限界」から紐解き、いつごろから「sustainability(持続可能)」という言葉が出て来たのか、研究者やシンクタンクの世界から、現在のSDGsの流れを抑えつつ、改めて「平成」という時代(30年が)が何だったのかということを振り返りつつ、技術革新(印刷業界と林業業界)に何があって、IT業界や金融業界で何があったかを振り返り、2020年東京五輪、2025年大阪万博、に向けて私たちはその先をどこに向かうのか、話題提供をいたしました。

 

具体的内容は、ここでは割愛させていただきますが、確かに林業、木材業界は脱業界発想がまだまだ足りないということは言えるでしょう。脱業界発想の他にも様々軸はありますが、持続可能な経営をするために必要なレクチャー、サポートを今後も弊社では続けて参りますが、2030年といった10年後のビジョンをどう持つか。そこには、「地域」と「森林」と「文化」にあり、改めて「こたえは きっと、森にある。」と強い信念と明るい未来を共にする仲間(同志)が増えて行ければ幸いです。

 

また、理念なき利益は犯罪、利益なき理念は寝言という信条を実践していくことにおいて、今回は、その未来を生み出す「理念」を具体的に実践し続けるために、「決算書」をどうみるか、「粗利」をどうつくるかという基本的な話から、損益計算書における「販管費の7分類」による「やりたい理念ととりたい利益」の好循環モデルの提唱をし、みなさまの持続可能な経営を支援のレクチャーもご提供いたしました。

 

常に、学びと実践の繰り返しにこそ持続可能な発展につながっていくものでありますが、古川からの平成最後の「まとめ」となりました。

 

参加者の声

【T様(製材・建築)】

住設メーカーのゲスト講座での、自社製品に疑いを持って問いかける視点は常に忘れないようにしたいと思いました。

また100%プロダクトアウトのものづくりも今だからこそ挑戦する意味があるかもしれないと感じました。

飲食業でもあえて過剰サービスを排除して、つくりたいものだけを提供するところもあります。

作り手都合100%の商品というのは、一つのカラーになるのかもしれません。

来年度は、是非、産地巡礼ツアーを開催してほしいです。

 

【Y様(林業・木材サービス)】

古川ちいきの総合研究所スタッフのお話にあった、

林業の価値は、「時間×想い×品質から~」というお話が印象に残りました。

特に時間×想いは、出口クライアントが共感する組み合わせであり、

持続可能性との相性も良いと感じました。

 

【S様(行政)】

自身の仕事に係る、マネジメント業務に対するヒントを、今回もたくさんいただきました。

また、古川ちいきの総合研究所からの情報提供が、いつにもまして、充実していたと感じます。

書評、ルール化での本の紹介は続けていただきたいです。自分も参加したいです。

ゲスト講座では、O様の印刷業のお話では、業界発想の課題解決方法では無く、異業種、どの業界に市場があるかを探し印刷業と掛け合わせていることが参考になりました。

 

 

さいごに

今年度最後の研究会が終わりました。

いよいよ、平成が終わります。

そして、2020年には東京五輪、2025年には大阪万博と、

日本が世界に注目される時期が間近に迫ってきます。

またその先、世界に注目された後の2030年は、

林業・木材業界、建築業界はどのように変化しているでしょうか。

今から何を準備すればよいのでしょうか。

 

来年度以降も、研究会や全国各地を巡る研修などを通し、

皆様と語り合いながら一つのモデルを導き出す機会を作る予定です。

来年度も、多くの皆様と出会い、学び語り合えますこと、楽しみにしております。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 23, 2019 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

2月22日(金)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第4回が開催されました。

前回のマネジメント基礎に続いて、今回はマネジメント応用編でした。

前回のワークショップでは、「今まで(この会社で)仕事をして一番嬉しかったことは何か?」という、たった1つの質問でわかる、企業(組合)の「5つのよろこび(弊社ビジネスフレーム)」ポイント、そこから分かる組織の強みと弱みの発掘、そして今後の経営マネジメントについてということを振り返りながら、「はたらくこととは何か。」「リーダー(幹部)として必要なこと」の2つのテーマについてお話をさせていただきました。

それでは、今回も講義の内容を少しご紹介させていただきます。

 

 

はたらく理由、やめる理由

 

「仕事のための仕事になっていませんか?」

弊社は中沢より、改めて働き方改革という言葉が世間をにぎわせてていますが、林業界において、皆様の地域において、「はたらくとは何か?」というテーマについて、参加者の皆様に考えていただきながら、事例を交えつつ、経営力が向上するための社員の満足度を上げる「5つの悦(よろこび)」の振り返りを行いました。

 

なお、某人材総合サービス会社のアンケートで以下のような結果がありました。

 

働く理由                   退職理由

1.収入を得て家族を支えるため       1.給与が低い

2.収入を得て自立をするため        2.やりがい、達成感を感じない

3.自分自身の成長のため          3.企業の将来性に疑問を感じた

4.人生経験を積むため           4.人間関係が悪かった

5.知識・スキルを得るため         5.残業・休日出勤など拘束時間が長かった

 

たとえばこちらに、「収入を得る」「自己成長をする」ことが多くの人のはたらく理由としてありますが、

退職の理由を見てみると、「やりがい」「企業の将来性」「人間関係」「労働環境」と多岐にわたっていることが分かります。

 

このように人がはたらく理由と、その組織に属しはたらき続ける理由は異なります。

社員の「5つのよろこび」のバランスを取り、満足度を高めていくことが重要となります。

自社におけるこの「5つのよろこび」を可視化し、社員のよろこびを知ることで以下のメリットがあります。

 

①自社の会社経営におけるバランスが見えてくる ~強みと弱み、伸ばすべき点、改善すべき点~

②社内体制の見直し、計画を考えることができる ~人の配置、採用計画等~

③個別の事象に対しての対応力、オペレーションの実行ができる ~営業力強化、研究開発費の見直し、福利厚生の充実等~

 

このように社員の喜びを知ることは、組織マネジメントの最大の備え(武器)となります。

人こそ最大の経営資源。皆様も是非、自社における5つのよろこびについて考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

リーダーとして必要なこと

 

後半は弊社代表の古川よりマネジメント応用としてリーダーとして必要な要素についてお話をさせていただきました。

その中の一部をご紹介させていただきます。

 

■3つの服

組織のリーダーとは部下から3つの「服」を求められ、それがリーダーとしての評価軸があります。

 

① 利服

「得なのか損なのか」という評価軸。(=利益)

② 心服

「善なのか悪なのか」という評価軸。(=理念)

③ 威服

「好きか嫌いか」という評価軸。(=信頼)

 

人は良いが売上の上がらないリーダー、人間性は嫌いだが抜群に営業成績の良いリーダー etc…

皆様にも思い当たるリーダーの姿があると思いますが、良いリーダーは得てしてこの3つを兼ね備えています。

 

皆様はこの3つの「服」のバランスの取れたリーダーでしょうか、または自分の直属のリーダーはいかがでしょうか。

「5つのよろこび」にも通じますが、社員の満足度を高めるのは、上に立つリーダーの資質にも影響されます。

 

 

いよいよ最終回~課題提出に向けて~

 

全5回の経営高度化セミナーも次回で最終回となります。

 

これまで、

・マーケティング基礎(3C、顧客の定義、消費の3要素)

・マーケティング応用(集客におけるチラシDMのポイント、正しい「利益」の考え方)、

・マネジメント基礎(ステージに合わせた持続可能、5つのよろこび)

・マネジメント応用(はたらくとは、リーダー論)

と講座を行って参りました。

 

これらの講座内容とフレームを用いて、自社における経営戦略を受講者の皆様に次回提出いただきます。

弊社が長年にわたり培ってきたメソッドがどのように受講者の組織に活かされ、引いては林業に界の底上げに寄与するか、非常に楽しみです。

 

 

参加者の声

H森林組合 I様

「5つのよろこび」だけではなく、次は「5つの怒り(つらさ)」から見える経営状況について見てみたいと思いました。

F森林組合 S様

「責任」とは、「お金」であることが分かった。

K森林組合 K様

リーダー論を聞き、久しぶりに愚痴ではない、よい飲み会をしたいと思いました。

K森林組合 S様

社員のよろこびを知ることが組織マネジメントの最大の備え(武器)になることが理解できた。

 

 

終わりに

次回で、京都府林業大学校経営高度化セミナーは最終回となります。受講生の「プレゼン(課題)」が楽しみです!

弊社では、林業や地域づくりに限らず、地域の個人起業家から大手企業いいたるまで、マーケティングや組織マネジメント、管理職者育成に関するセミナーも実施しております。今回のように、1日でできる「5つの悦(よろこび)」から分かる経営マネジメント!というワークショップ&経営提案も、出張で参りますので、お気軽に弊社にご要望をください。

ご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 2月 22, 2019 Under すべての記事, 未分類, 講演&研修 報告

 

 

全国各地、梅まつりも始まり春の匂いも感じる日が増えてきましたね。

そんな2月16日(土)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第三回を開催しました。

 

第二回までは、マーケティングの基礎と応用、今回からはマネジメントの講座を開始です。

 

 

「今まで働いていて、一番うれしかったこと」からわかる企業マネジメント法

皆様にとって、働いていて一番うれしかったことは何でしょうか。

また、一番とは言わずとも、うれしかった・印象に残っているエピソードは何でしょうか。

 

実は、この一つの質問だけで、その企業における強み・弱みが見えてきます。

社員の皆様、経営幹部の皆様に嬉しかったことを出していただき、

ちいきの総研オリジナルの指標5つの軸で分類をしていきます。その軸の中で少なかった要素が弱みに、多い要素が強みに繋がることが多いのです。

昨今では、働き方改革という言葉をよく見聞きしますが、

働き方=生き方に繋がることです。

嬉しかったことというのは、社員にとって働く上でのモチベーションや、自分自身の生き方で大事にしていることに繋がるのです。

 

「人生の中に仕事があるのではなく、仕事中に人生がある。」

 

起きている時間の、一日の殆どを、人生の殆どを、仕事に使っている中で、人生の一部だ、我慢して稼ぐ手段だというだけでは、企業の持続性、地域の活性化はありえません。本メソッドは弊社オリジナルで、林業会社のみならず、地域の中小企業から、大手上場会社まで行っている「マネジメント&社員研修」ですが、是非とも、社員研修などの際に一度、「嬉しかったこと」を書きだして、会社の経営までに落とし込み、役員、幹部においてディスカッションしてみていただきたいところです。なお、実際の方法や5つの分類について分からない、実践してみたいという方は弊社までお気軽にご相談いただければサポートいたします。

 

 

リーダーの在り方

弊社スタッフ中沢より「リーダーの在り方」についての話題提供をしました。

リーダーには、「ワンピース型リーダー」(トップダウン)、「ドラゴンボール型リーダー」(ボトムアップ)の2パターンがあることをまずお話し、持続的な企業経営に重要な要素、リーダーの役割についてお話しました。

 

2パターンのリーダーについてはどちらかが良くてどちらかが悪いということは無く、既存の仕組みや体制にとらわれずステージに合わせた持続可能性を作ることが重要であります。

「持続可能」とすべき要素には大きく3つ環境「物理的」(人材・ビジネスモデル)、「社会的」(政策・トレンド)、「経済的」(資金繰り・財務状況)を捉え、攻めの営業で利益を上げ、守りの管理で利益を守ることが重要になります。

攻守のバランスが崩れると企業は疲弊していくということを、実例や実体験のまとめから、経営幹部を担う参加者の皆様に理想のリーダーをイメージしていただく時間となりました。

 

 

参加者の声

■行政職員 Y様

働ていて「嬉しいこと」をもっと掘り下げて、今の所属先では何が必要なのか、調べてみようと思いました。ビジョンの作り方は、さらに詳しい内容を教えていただきたいと思いました。

 

■木材組合 N様

理念を意識して仕事をする、リーダーを育てるつもりで新人教育をする。試行錯誤にはなるが、ジブンゴト化して実践しようと思います。また、経営感覚を身に付けるには様々な要素があるので、交通整理しながら落とし込んでいきたいと思います。

 

■森林組合 S様

ワークショップでは、働いていて嬉しいことを整理したところ、自社の弱みが見えた。次は、全体社員に働いていて嬉しいことを聞き整理し、精度を高めてみたいと感じた。

 

 

終わりに

今回で全5回の講座の折り返しが終了し、残り2回

「2/22(金):第4回 マネジメント応用(人材育成、日々練習)」

「3/15(金):第5回 まとめ(プレゼン発表)」

残すのみとなりました。本講座に参加された皆様が、すぐにでも自社で実践できることを増やせるよう残り2回の内容も組み立てて参ります。

 

また、講演のご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。以下URLから、これまでの各地での講演まとめをご覧ただけますので是非ご参考までに、ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 16, 2019 Under pick up, すべての記事, 未分類, 講演&研修 報告

2月9日(土)京都府立林業大学校にて、経営高度化コースの第二回が開催されました。

 

前回のマーケティング基礎に続いて、今回はマーケティング応用ということで販促ツール(チラシ、ダイレクトメール等)の活用についてのレクチャーを中心にお話をさせていただきました。それでは講義の内容を少しご紹介させていただきます。

 

 

DM集客におけるポイント~7つの感~

 

弊社の高田よりDM広告の活用・作成のポイントについてお話をさせていただきました。

DMづくりにおいて消費者の購買意欲を訴求するにあたり「7つの感」が織り込まれていることが効果的です。

森林・林業にどう関係するか?

山林所有者への座談会のご案内。チェンソー等の林業機械の販売広告。補助事業のメニューの紹介等など、

林業界も「伝える」ことは多数です。

 

弊社からは、ただ伝えるだけでなく、より伝わりやすく、届きやすくするために、以下3つのカテゴリーから7つの「ポイント」を分類し、チラシやDMに対する反響率のアップをレクチャー。

 

①価格商品操作

②差別化欲求

③会社信頼、個人信頼

 

普段、何気なく目にしている広告もよく見てみると、これらの要素が随所に盛り込まれており、私たちの購買行動はこの要素に基づいて行われることが常です。

 

今年の10月に控えている消費増税に向け、企業各社より一層の販売促進活動を打ち出すことでしょう。

 

この7つの感に注目して見てみると新たな発見、商品購入の際の比較検討の材料になるかもしれません。

「お金儲け」は悪?~正しい「利益」の考え方~

 

さて、後半は弊社代表の古川より「利益」についての考え方をお話させていただきました。

 

毎回、セミナーや講演でお話をさせていただく「理念」と「利益」のお話。

 

「理念」は、言い換えれば、やりたいこと、創りたい世界を作る。

「利益」は、言い換えると、理念を実行するために必要なお金に繋げる。

 

一般に、「お金儲け」と聞いて、良い印象を持つ方は少ないかと思います。

では、「募金」「支援金」と聞くと印象はどうでしょう。

 

お金儲けが悪と言われる所以は利益の使い道、すなわち理念が明確でないからなのです。

 

まず、利益は下記5つに分類されます。

①粗利(売上総利益)

②営業利益(売上総利益-販管費)

③経常利益(営業利益-営業外収支)

④税引き前利益(経常利益-特別損益)

⑤純利益

 

まずはこの利益の仕組みを経営者・管理職者が理解をすることは必要不可欠です。

 

「経営が分からずに事業をやるのは、運転の仕方を知らずに自動車を運転することに等しい」

 

毎回、講演やセミナーでお話をさせていただきますが、この利益の仕組みこそが会社経営、自動車の運転の基本中の基本なのです。

 

そしてこの仕組みを理解した上で、得られた利益をどのように使うのか。

 

吉野林業の中興の祖である土倉庄三郎の言葉をご紹介させていただきました。

「利益の1/3は国に(税金)、1/3は教育に、1/3は事業に」

 

会社のビジョン、理念のために得られた利益の「使い道」を考えることは、経営者の最大の楽しみであると言えます。

今回、古川が初めて提唱した「販管費の6カテゴリーと3レベル」のフレームをうまく使えば、コスト削減、コスト削減とだけ言われる管理部門の仕事が、よりクリエイティブに発展性のある仕事に変わっていきます。

そのために、常にずっと申し上げておりますが、

「立米(材積)よりも売上、売上よりも粗利、粗利よりも一人(組織)当たり生産性」

 

目方でドン!って言うラフな経営から脱却せねば、明日の林業、明日の地域はありません。

 

 

参加者の声

K森林組合 K様

経費をどう抑えるかばかりを考えていたが、次の利益を生むための経費の使い方・考え方を学ぶことができた。

 

木材関係者 N様

チラシ作りにおいて頭で分かっていても身になっていないことが実感できた。

 

H森林組合 I様

シェアの確認をでき、また、目標を決めることの重要性を知ることができた。

 

林業大学校 S様

利益を出す仕組みの計算方法について学ぶことができて、有意義だった。

 

 

終わりに

全5回でお送りする京都府林業大学校経営高度化コースもいよいよ次回より後半戦に入ってまいります。

次回からは具体的、実践的な組織運営・マネジメントについての内容に入っていきます。

 

弊社は全国各地でこうしたセミナーや講演を開催しております。

ご依頼やご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。また、これまでの各地での講演については以下のURLからご覧いただけますので是非ご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?page_id=193

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 2月 9, 2019 Under すべての記事, セミナー報告

2月4日(月)、東京より環境活動団体及び国産材家具メーカーの方々をお招きし、京都北山にて現地視察ツアーが行われました。

京都北山の台杉

 

1本の幹から何本もの立木が真っ直ぐ伸びている独特な特徴を持つ「台杉」

京都北山には樹齢500年の大きな台杉があります。異様な迫力、生命力を感じる姿に驚かれておりました。

百聞は一見に如かず。皆様、実際に北山に足を運んで体感してみてはいかがでしょうか。

 

 

枝打ちの実演

 

より美しい木材をつくるために必要不可欠な「枝打ち」の実演を協同組合の職員様に行っていただきました。

不安定なはしごを巧みに乗りこなし、枝を打つ姿に拍手喝采。

私たちの生活の中にある「木」はこうした弛まぬ努力の結晶であることを忘れてはなりません。

 

 

商品倉庫見学

 

北山丸太の倉庫見学の様子。

「磨き丸太」と呼ばれる京都北山の伝統工法によりつくられた丸太は、独特な艶と金色にも見える鮮やかな光沢が見る人の心を魅了します。

五感で感じる木の魅力が北山丸太にはあります。

商品の持つ本物の魅力とは、本物の価値とは何でしょうか。

その答えが、京都北山にあるような気がするのです。

是非、皆様も一度足を運んで北山丸太の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 

Posted by wpmaster on 月曜日 2月 4, 2019 Under すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~