朝と夜には涼しい風が吹き、秋の訪れを感じる9月10日(金)。

 

三重県林業研究所様からのご依頼により、3年連続で弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

 

今回もみえ森林・林業アカデミー(三重・林業大学校)の「ディレクター育成コース」「マネージャー育成コース」の両コース受講生(約20名程)を対象に「林業マーケティング 概要と実践」というテーマでの講義。近年、全国各地で開校されている林業大学校のうち、「みえ森林・林業アカデミー」は3年前(2019年)に開校された社会人(現場経験者や異業種の方)向けの大学校です。

 

日本林業屈指の歴史在る三重県の林業界を強化すべく、法律、技術、マネジメント、マーケティングにおいて林業界で著名な講師陣が多数登壇し、仕事に即生かせる実践的なカリキュラムが組まれています。

 

そのような攻めの姿勢と高いプロ意識が感じられる大学校での講義。

 

当日は、森林組合職員、林業・木材事業関係者をはじめ、観光や福祉関係の経営者や個人事業主など、森林を生かしたビジネスを展開したい異業種の方までを含めた16名が受講されました。

新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、Zoomを使ったオンライン開催でしたが、画面越しにも受講者の方々の熱意が伝わってきました。

 

 

講座の概要、全体図

 

今回の講義は、単にマーケティングの知識や技術をお伝えするのではなく、林業に足りないのは「ビジョン(展望)」と「マーケット(顧客)」の2つであるとお伝えし、そこから各項目へと紐解いていきました。弊社メソッドの根幹である「5つの価値観」「情熱方程式」といったマインド面と、林業における理念と利益のリアルな数字面(市場規模や多面的機能の数値化)をお伝えしつつ、マーケティングの基本をクイズ形式で抑えながら、全国の事例を展開し、ワークセッション(Zoomのブレイクアウトルーム)を交えて自分事化することを重要視した内容にしました。

最後に、自分事化したことに取り組んでいくための「目標設計」と「明日からできること」によって講座をまとめさせていただきました。

 

なお今回は、Googleフォームによるアンケートを行いました。

マーケティングの認知度、重要度、期待感、現在の業績状況等について、その場で回答(グラフ)をお示しし、参加者がご自身の「位置」を確認しながら学ぶことができるような構成にしました。

 

 

最初の2つの質問項目では、講義前に確認しておきたい参加者のマーケティングへの意識について質問。

問1ではマーケティングの知識について50%の方が「何となくしか知らない」18.8%の方が「全くわからない」と回答。

しかし問2ではマーケティングの重要性について87.5%の方が「重要だと思っている」と回答。この2つの質問の回答から、受講者の方々のマーケティングを学ぶ意欲がいかに高いか、ということが伺えます。

 

 

次の質問項目2つでは事業の状況や今後について。

問3では最近の事業の近況について31.8%の方が回答した「増収増益」に注目。ウッドショックをチャンスに変えられているのでしょう。

そして問4の今後の方向性について「縮小計画」の回答がゼロでまたも驚き。計画的な撤退やM&A、事業承継、分割統合など、今後、当業界の課題テーマは多数ありますが、積極的な姿勢の方々が多いことは、業界を盛り上げていく上でとても心強いことです。

 

 

5つの価値観

講義内でご紹介の弊社メソッド「5つの価値観」とは、古川が自身の原体験から感じた、考えたことを軸にできた弊社メソッドの根幹と言えるものです。「5つの価値観」は「源」「時間観」「土地観」「経済観」「仲間観」から構成されます。具体的には例えば、源≒原体験、時間観は長期軸と短期軸、土地観は都市か農村(地方)か、経済観は理念と利益、仲間観は地元組か進学組かというように、それぞれ類似・対比・因果の関係で自己や企業を整理する際に有効です。

価値観が理念を規定する。その理念が経営を規定し、そして組織を動かすのです。この「5つの価値観」は、会社のビジョン(展望)を整理するための「理念設計」の際にも有効なフレームですので、自社(自身)の理念の言語化の為にも、受講者の皆様には活用いただきたいところです。

 

 

マーケティング

マーケティング編では、前半に「マーケティングの概論」「林業とマーケティング」と概念的なテーマを、後半には実践的なテーマで講義を展開していきました。後半はクイズやディスカッション交えた古川と受講者が共に考えていくスタイル。弊社のマーケティングフレーム「3C」「消費の3要素」「地と図」をご紹介しました。

 

「3C」では自社と競合、顧客の3者の関係性から見出す戦い方について、「消費の3要素」では商品消費の3つの段階(レベル)とそれぞれの違いについて、「地と図」では繰り返す流行と廃りの中で効果的に目立つ重要性についてお伝えしました。

 

また、これらは主に、B2C(一般消費者を顧客にするビジネス)で必要な考え方です。

 

もう一つ、B2B(法人を顧客にするビジネス)では、法人営業方程式というフレームをレクチャー。こちらもクイズ形式で、“なぜ自分の会社が選ばれるのか?“という視点を5つに分けて整理することで、自社の強みが浮き彫りになります。

 

シンプルですが、どれも、物事や状況について整理して考えるのにとても役立つフレームです。なお、Zoomのブレイクアウトルームセッションでは、2~3名が一部屋となり、これらのマーケティングレッスンをヒントに、自社の強み(特徴)をPRし、ディスカションする時間を設けました。是非受講者の皆様にはフレームでご自身のお仕事を分析し、事業に活かしていただきたいところです。

 

 

全国の事例

過去に当社がコンサルティング支援で携わった、現在地域で躍動するいくつかの企業、組織をご紹介させていただきました。斜陽産業と呼ばれ、課題も少なくない林業業界ですが、実は全国各地で輝く林業事業体はあります。

苦しい時期が続きますが、先人から受け継いだ豊かな恵みを活かし、将来に繋いでいくために、今私たちにできることはなにか。強い理念と実行力で、全国の仲間たちと共にこの業界を盛り上げていきたいところです。

 

 

参加者の声

【A様】

さすがは古川さん!とっても参考になりました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

【B様】

幅広いお話でとても勉強になりました。これをご縁にまたお付き合いさせていただければ幸いです。ありがとうございました。

 

【C様】

アフターコロナで社会の考えが変わっていている中、山を使ってできることは沢山あるのではないかと思いますが、具体的にことを進めることが出来ていません。今がチャンスだと思っているのですが自分になにができるのか、仲間とともに計画を立て、実行していきたいと思います。

 

【D様】

「マーケティング」×「林業」、様々な視点や思考で、大変勉強になりました。自分のやりたい!のヒントがたくさんありました。リアルでなかったことが、本当に本当に悔やまれますが・・・古川さんの引き込まれる話術で、楽しく受講させていただきました。ありがとうございました。”

 

【E様】

本日は、長時間の講義ありがとうございました。川上から川下までWin-Winな関係を作っていけるように頑張っていきます!

 

【F様】

林業の枠を超え、地域振興の可能性を感じました。モチベーションが上がりました。本当にありがとうございました。

 

 

最後に

皆さまがこの講義内容を自分事化し、日々のお仕事に活かしていただけたら、これほど嬉しいことはありません。講義終盤にご紹介した目標の期限と条件を明確する「目標設計」や、「明日から実践できること」の4つを実践されることで、より良い仕事をされていくことを願っています。

 

ブログでは抜粋してまとめましたが、上記以外にもたくさんのことをお話しさせていただきました。

 

全国47都道府県を仕事で訪問したことのある古川ですが、まだまだお会いできていない方々がたくさんいます。

コロナの状況に気を付けながらにはなりますが、皆様の地域にもお邪魔して交流し、共に明日の日本の未来を考えていけたら幸いです。

 

 

講演のご相談等は、お問合せフォームからお受けしています。

ご希望の時期や内容について、お問合せフォームからご連絡いただければ幸いです。

過去の講演実績は以下のURLからご覧いただけますので、併せてご参考ください。

 

講演依頼

Posted by wpmaster on 水曜日 9月 15, 2021 Under pick up, すべての記事, 講演&研修 報告

夏盛り。
太陽の光を浴びる大輪の花「ひまわり」が見ごろでした。

 

背景の里山、晴天と相まって
エネルギッシュな景色を見せてくれるのは、
兵庫県佐用町。

 

 

同町内にはかつて城下の宿場町として栄えた「平福宿」が残る。
特徴的な川岸の道、家屋の川床や川へ降りるための通路、石垣からは、
かつての人々の暮らしの息づかいが伝わります。

 

弊社のオフィスがある新大阪から車で1時間半で来れる町。
ここの夏には、自然と歴史が織りなす、美しい景色と美味しい空気がありました。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 月曜日 7月 26, 2021 Under すべての記事, ちいきのgraffiti~写真集~

 

異例の早さで入った梅雨も明け全国各地が本格的な夏を迎え、オリンピックもついに開催となった7月24日(土)、

令和3年度第2回大阪経営実践研究会を開催しました。

今回は大阪会場とオンラインの同時開催とさせていただき、全国11府県から19名の方にご参加いただきました。

 

当日の様子を一部ですがご紹介させていただきます。

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介
・ウッドショックよりもショックなこと

■古川ちいきの総研より情報提供
・東京五輪開幕式を見て
・林業ニュースより/日経MJより/ちいきのカルチャー
・ウッドショック分析(原木価格推移から見える現象)
・保育博2021から得た学び(木育の可能性と転換期経営のポイント)

■ゲスト講座(三栄林産株式会社様より)

・「トータル林業に向けたグループ経営へと舵を切った 1 年~森と木のあるライフスタイル創造カンパニー~」
■古川ちいきの総研講座
「『論語と算盤』『おかえりモネ』を読み解く」

 

 

古川ちいきの総研より情報提供

【林業ニュース紹介・ウッドショック分析】

年明けから林業界、建築業界で騒がれているウッドショック。皆様の近況を伺う前にご参考として紹介しました。原木丸太で見ると樹種や径級、地域差がある中で皆様の地域や取り扱う材と比較しながら現状を知っていただけたことでしょう。ウッドショックの他にも新たな「森林・林業基本計画」が発表されたこと等、森林・林業に関わる最近のニュースも併せてご紹介しました。

 

【保育博2021から得た学び】

7月6日・7日の2日間、大阪で開催された「保育博ウエスト2021」を訪れた際の報告をしました。森林・林業界と保育業界、なんの関係があるのかと不思議に思われるかもしれませんが、最近の保育業界のトレンドの1つに「木育」があります。全89社の出展の内、木育に係るPRをしていたブースは8社。2年前まで木材関係の出展は1社だったと出展者の声もあり、注目度の高さが伺えました。

また、保育業界は成長期から成熟期へ向かいつつあり、今後どのように縮小、機能転換をしていくか、また保育所経営の競争が激しくなる中でどのように差別化を図るかが議論されています。特に経営理念の有無や理念に基づいた行動(経営)がされているかという点も加味したブランディングが重要であり、森林・林業界でも参考になる異業界の現状をお伝えしました。

 

 

ゲストスピーチ「トータル林業に向けたグループ経営へと舵を切った 1 年」

昨年度から当研究会にご参加いただいている三栄林産様。当社で定期支援もさせていただいており、兄弟経営で個々に事業を担当している中で「グループ」としての経営に向けて取り組んできた1年間をご紹介いただきました。製材、建築、家具、飲食、キャンプ事業と広く事業を手掛けながら、顧客ひとりひとりのライフスタイルや地域を創造するカンパニー(企業)の取組に参加者の皆様も刺激と学びがあった事と思います。

三栄林産様からお話をいただいた後は、「家業から企業へ」というテーマでディスカッションは進み、事業継承、兄弟経営に関する皆様のご意見もいただきながら、個々の課題やこれまでの経験から今後の経営のヒントへと昇華された時間となりました。

 

 

古川ちいきの総研講座「『論語と算盤』『おかえりモネ』を読み解く」

 

現在連続テレビ小説で放映されている「おかえりモネ」。宮城県気仙沼生まれのヒロインが気象予報士となり、天気予報の世界にかかわる中で成長を遂げ、故郷に貢献する姿を描くストーリー。気象予報の世界にかかわる一つのきっかけにもなった地元森林組合への就業期を読み解き、人生と林業、理念と利益に関わるテーマでお話をさせていただきました。現状の森林・林業ともマッチしたリアリティある内容と登場人物の個性(性格)が相まってより深く参加者の皆様の心にテーマが刺さった事と思います。

 

 

参加者の声(一部抜粋)

【F様】

参加者の皆さんの面白い取組を聞けて楽しかったです。ゲスト講座でお話しいただいた三栄林産さんは、お客さん目線の事業として成り立っているから素晴らしいと感激しました。自分の社業でできる事でしっかり事業化できるようチャレンジしていきたい。今日の学びを使って、新しいことをやってみます!

 

【H様】

古川さんの講座にあった陰陽の思想はとても大切なことだと再認識しました。また、ウッドショックについては、木材価格のグラフ等を見れば見るほど歴史的な現象だと感じました。そして、いとも簡単にというか、こんな事がきっかけでこんなにパニックになるんだと、日本の脆弱さに危機感を感じます。今後の研究会では、ウッドショックの実際の影響と各社のとられている戦略や、ウッドショックが落ち着いたあとに、その時各社がとられた戦略や対策についてレクチャー、ディスカッション出来るテーマがあればと思います。

 

【K様】

三栄林産の3者(兄弟)共同の精神は勉強になりました。ウッドショックよりもショックなことというテーマがありましたが、皆さん色々なショック(失敗事)をお持ちだと思うので「失敗事例に学ぶ」というテーマで是非ディスカッションしてみたいです。

 

【T様】

三栄林産さんが手掛けるキャンプ事業は、本当に参考にしています。色んな切り口から現状を打破できる可能性があり、企業全体が素晴らしいと思いますので、3兄弟それぞれの活動・考え方が相乗効果というより、化学反応起こす事を期待しています。また、古川さんの講座では、やっぱり感動するところはみんな一緒だった。ということに気付きがありました。全ての事は繋がっている感覚で物事を考える人が増えればもっと良くなるだろうと思うこの頃です。林業は其れを気付かせてくれる。

 

【S様】

三栄林産さんのように、事業承継ができ、なおかつ新しい取り組みを積極的にされている方々とお会いすると非常に良い刺激をいただくとと同時に、なぜそんな考え方や行動ができるのだろうか?とも思います。 (きっと何か原体験があったのかもしれませんが…) 私も現在活動している地域の林産事業者、製材所ももっと外とつながっていくことが必要だと感じました。 小さい地域ではありますが、これから生き残っていくためには、まちひとつがブランドになるような横のつながりを深めつつ、個々が日本全国や世界とつながることができるということを認識し、いろいろなチャレンジをしようというマインドをもつことがまず第一と思います。今回のような研究会は、是非私の地域の関係者にも聞いてもらいたいなと思いました。ありがとうございました。

 

 

最後に

今回は各地からのオンライン参加者も多く、大阪会場も初参加の方から数年ぶりにご参加いただいた方もいたりと多様性に富んだ参加層となり、充実したディスカッションを行うことが出来た回でもありました。参加された皆様が、学んだことを一つでもジブンゴト化し、実行へと移していただけると大変嬉しく思います。

 

次回の研究会は、9月中下旬に開催予定です。詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 7月 24, 2021 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

観測史上最も早い梅雨の晴れ間が眩しい令和3年5月29日(土)、令和3年初の 大阪経営実践研究会(国産材ビジネススクール)を開催しました。

今回は、緊急事態宣言の発令を受け、オンラインのみでの開催となりました。

オンラインながらも、全国で森林・林業・木材業を基軸にさまざまおもしろい事業を多展開をする濃いメンバーが14名参加し、熱のこもった研究会となりました。

 

今回も、予定終了時刻より1時間超過の盛りだくさんの内容。

以下、概要をご報告いたします。

アイスブレイク

まずは、古川よりウッドショックに関連させたご挨拶。
丸太価格、製材品価格の推移をはじめ、全国の木材関係をはじめとしたグラフや数字をさまざま提示し、報道やネット上に流れる情報を鵜呑みにするのではなく、正しい数字を読み取る力が大事であること、その中で林業バリューチェーンの中で、自社の位置づけを把握すること、立地や規模によって戦略が変わってくることなどについて、お話しさせていただきました。

 

また弊社がまとめた「林業ニュース」、「日経MJから読み解く時流とマーケティング」、スタッフおすすめ書籍のご紹介でアイスブレイク。林業・木材業系の業界紙のみならず、マーケティングの最前線を自分の業界に活かすヒントを当社としても理論化と実践提案として毎回情報提供をしております。

 

また、この度は、現況報告に時間を多く割きました。多様な参加者による近況報告には、各地のウッドショック(木材流通)の状況、地方創生の状況、移住定住の流れ等、ここでしか聞くことのできない話に興味津々でした。

 

ゲストスピーチ:ウッディーラー豊田の近況と展望(ウッディーラー豊田代表 樋口真明氏)

弊社が、立ち上げ前から、事業展開のお手伝いをさせていただいた一般社団法人ウッディーラー豊田

今回は、樋口代表みずから報告を名乗り出ていただいてのゲストスピーチでした。

 

想いを同じくした数人での設立と進展、理念と利益、行政と民間のすれ違い、さまざまな苦労と、それを上回る喜び。

最近は、大手企業や県外の会社から地元の事業者、木材関係からまったくの異業種まで、豊田の森林・木材との掛け算でかなり面白いことになっているようです。

次々と出てくる想像を超えた色彩豊かな事例紹介に、聞いている私たちもわくわくしました。

 

「普遍×イノベーション」「異分野をつなぐ地域材専門商社になる」

 

明るい口調でお話しくださった樋口代表。「『あそこにいけば、何かある』と応えられる存在になりたい。」共に走ってきたこともあり、我々の感慨もひとしおでした。

 

ちいきの総研講座:理念と経営~トータル林業まちづくりの実践に向けて~

弊社法務パートナーである小林様と、弊社代表古川より、「理念と経営」をテーマにお話ししました。

 

 

価値観訴求型の経営マネジメント(法務パートナー小林洋光氏)

前回好評だったため、弊社の法務パートナーである株式会社トビムシの小林様に今回もお話いただきました。

VUCAの時代。
Volatility (変動性)・Uncertainty (不確実)・Complexity (複雑性)・Ambiguity (曖昧性)が高まると言われている、これからの時代を指す言葉と言われています。

反面、これからは自由でオープンで共創する「風の時代」とも言われています。

その「風の時代」における「生きがい」「幸せ」とは何か。
まずは、自分が幸せになること。自分の心をよく知ること。
「自利」⇒「利他」⇒「円満」へのプロセスが今の時代に重要となります。そこで、幸せには2つあるという定義として、現時点の「HAPPY」から、長期視点の「WELL  BEING」へ「自分をアップデートしていく」と、そうした個人が組織をつくっていく時代に変遷しているというレクチャー。

 

また、これからの組織に大事なのは、どんなビジョンを持っているか。
「purpose(なぜ、何のためにするのか)」組織のpurpose=個人のpurpose×個人のvalueそこから、ミッション、ビジョンへ。

改めて、ビジョン、目的、バリューの定義を明確にし、生きた企業理念ですか?SDGSも然り、会社の経営理念も然り、インテグリティ(誠実、真摯、高潔)があるか。企業理念=言行一致となっているかという、参加者への問いかけもありました。

ニューヨーク州弁護士資格を持ち、本当に多くの企業で様々な経験を積んできた小林様。理念と利益、両極端を味わってきた彼から出てくるからこそ、響く言葉たち。これからの経営の指標を示唆する内容でした。

 

古川講座:「空海、エヴァンゲリオン、そして渋沢栄一から学ぶ」

古川からは、「空海、エヴァンゲリオン、そして渋沢栄一から学ぶ」と題した講座をさせていただきました。

 

 

空海とエヴァンゲリオン(庵野秀明監督)と渋沢栄一。一見共通性のない3人ですが、ここは古川独特の切り口で話題提供。昨今はコロナ禍で自殺者が増加、人身事故が増加しているなか、我々は、なぜ生きるのか。どう生きるのか。経営とは何か。ちいきのメソッドの”5つの価値観”、”理念と利益”、情熱方程式”をベースに紐解いていきました。

「二元論」の対極を経験してから、最後は「包みこんで認めあう」

 

これは、真言密教でいう曼荼羅(金剛界と胎蔵界)、合理と情理、エヴァンゲリオンでいうアダム(生命)とイヴ(知恵)、親と子、愛と憎、渋沢栄一のいう論語と算盤、合本主義と専利主義。これら対極的な二元論的思考において、どうイキていくか。

それは、(コロナの三密ではなく)密教の三密として三位一体になる必要性を、空海・渋沢・エヴァンゲリオンから見出し、そこから「不二」という目指すビジョンを描き、それが何を示すか。富士山の富士は不二からとも言われています。唯一無二ということでもあり、対極を包含しうる不二へという未来志向をルール化していきました。

この3人ともが、まさに両極端の人生の四苦八苦として尽くしたうえで、得た実践と悟りの境地。そこから見えるもの。古川の「5つの価値観」も、自分自身が東京時代&山村経験、サッカーでの勝利至上主義と学生主体の理念、数字に厳しい営業会社と理念に厳しい企業、両極端を経験したうえでの気づき、だからこそ「源」その原体験が大事であることを常に話しています。

 

見かけだけのSDGS,ウッドショックだけでなく、その本質は何か。それは「これから」を創ることでありつつ、会社の経営、人生の生き方に本質的で大事なもの(価値観の定義と提示)についての報告となりました。

 

今回のちいきの総研講座、「理念と経営」をテーマするところのみ決まっており、小林様と古川、事前打ち合わせなしでしたが、同じビジネスパートナーとして歩んできた”仲間”として、はからずも向いている方向が同じであることを再認識するような内容でした。

 

理念も利益もどちらも大事。

原体験を共有しているとリモートワークも促進されますが、逆はありません。

 

「理念」「利益」が両輪の経営が、弊社のモットー。そのビジョン作り(理念)から管理会計(利益)への落とし込みを通して、地域の活性化へとつなげる。そんな仲間とこれからをつくってくとともに、本質を軸に進んでいきたいと思います。

参加者の声(一部抜粋)

【Y様】

オンラインにも関わらぬフラットな雰囲気と場づくりの仕掛け、お話しのかなりの濃度に驚きました。

 

【K様】

地域密着の生々しい現場のビジネスの話から、世の中を俯瞰したビジョン提言まで幅広い内容で多くの学びがありました、ありがとうございました。

 

【D様】

異業種、同業種の皆様とても面白く色々なことにチャレンジしていると気づき負けてられないな感じました。ありがとうございます。

 

【F様】

長期目線が必要な林業・木材業界に必要な、時代変革の情報を提供されていて流石です。 勉強になります。

 

【T様】

まず、空海・渋沢栄一・エヴァンゲリオンがどう繋がるのか気になって聞いていました。相反する2つを共存させるというお話は聞いていて楽しくもあり、少し複雑でもあり、自分の中で整理して考えなければいけないと感じました。

 

【K様】

何のために働くのか?work in lifeやワークライフプレイミックスの話はこのコロナ禍で僕の周りでも意識する人が増えてきたと感じています。僕自身は3年前くらいからwork as living “暮らすように働く”と言ってきました、このテレワーク環境をうまく活用してやりたい事やれる事の幅をどんどん広げていこうと改めて思いました。また、小林さんから今の大企業はどう見えているのかぜひお聞きしたいです。

 

 

 

最後に

今回はオンラインのみでの開催でしたが、参加者の温度感が感じられる研究会でした。
終了後のオンライン情報交換会(オンライン飲み会)も盛り上がりましたが、そろそろリアルのライブ感が恋しくなってきました。

早く事態が収束して、皆さんにお会いできる日を心待ちにしています!

 

次回第2回は令和3年夏の土曜日を予定しています。

詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

リアル開催ともに、オンラインも実施予定です。内容もお楽しみに!

 

Posted by wpmaster on 金曜日 6月 11, 2021 Under pick up, すべての記事, セミナー報告, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

暖かな日も増え、春の訪れを感じる3月13日(土)、令和2年度第4回 大阪経営実践研究会を開催しました。

大阪では、3月1日から緊急事態宣言が解除されたものの、全国的にまだまだ脅威を感じさせられる状況下、感染防止対策をした会場にて開催、かつ前回(12月)に引き続き2回目のオンライン併催となりました。

 

 

まずは、参加者の皆さんからの1分間スピーチ(近況報告)からスタート。
前回ご参加の方は既に慣れたご様子、初めての方は苦戦されながらも簡潔に話題をまとめていただき、会場とオンライン併催ながらもスムーズに研究会に入ることができました。

 

今回は「デジタル、リアル、心の時代-オンライン情報発信、価値観、知財とブランド、守るべきものは-」ということで、以下、概要をご報告いたします。

 

古川ちいきの総研講座①[トータル林業・ちいきのメソッド(基本編)]

弊社では、これまでのコンサルティング実績や各種事例のルール化をした「ちいきのメソッド」なるものがあります。これまで数十のメソッドを整理してきましたが、今回は基本となる内容、特に理念反響型マーケティングについて代表の古川よりお話した後、2月より弊社インターン生として活動している石黒より5つの価値観を発表しました。

 

理念反響型マーケティング:

まず皆さんは「営業力」とは何かと聞かれると、何を思い浮かべるでしょうか。様々な考えや答えがあるかと思いますが、1つ、簡潔に答えるのであれば「あなたからしか買いたくない」と思わせる信頼力です。結果、価格交渉力を避けさせる力に繋がります。理念設計から始まり、マーケティング、セーリング、クロージングという流れを「営業をしない営業」(プル型営業)によって完結させるのが理念反響型マーケティングです。当日は、具体的な内容やプル型営業の3フェーズについてを振り返りました。

 

5つの価値観:

今回ご紹介のメソッドの2つ目である「5つの価値観」については、インターンの石黒が実際に経験したこと、原体験から感じていることを軸にお伝えしました。まず5つの価値観というのは、「源」「時間観」「土地観」「経済観」「キャリア観」からなります。具体的には例えば、源≒原体験、時間観は長期軸と短期軸、土地観は都市か農村(地方)か、経済観は理念と利益、キャリア観は大企業か中小企業かというようにそれぞれ類似・対比・因果の関係で自己や企業を整理する際に有効です。先に説明した理念反響型マーケティングにおける、「理念設計」をする際にも有効なフレームですので、是非参加者の皆様には活用いただきたいところです。

 

 

古川ちいきの総研講座②[コロナとは何だったのか。~デジタルとリアルのハザマ~]

まず、デジタルであっても、リアルであっても、先にご説明をした「5つの価値観」に立ち返るということがまず重要なことではあります。コロナ禍においてはオンラインセミナーや動画ツール等のデジタル需要は特に増えたことは事実ですので、オンラインを活用してリアルと繋げる取り組みは有効な手法であることは違いありません。

しかし、ハードルの高いデジタル活用を目指す必要は少なく、まずはZoomで録画したメッセージを既存顧客に向けて限定公開で発信するなど、ちょっとした動画を作るだけで十分なことも多くあります。やはり、本当の喜びや感動はリアルから感じられることが多いので、リアルへと誘う手段としてオンラインを活用する、というのが重要です。

 

 

ゲストスピーチ[デザイン知財とブランドインテグリティの考え方(ビジネス法務とは何か)]

ゲストスピーカーとして弊社の法務パートナーとしてお世話になっている、株式会社トビムシの小林様をお招きして、知財とブランドインテグリティについてお話をいただきました。

まず、知財についての専門的なお話をいただく前に、小林様のこれまでのご経歴・経験を絡めたこれからの時代で重要な価値観や動向をお話いただきました。その後、デザイン知財に係る3つの法律、著作物を調べる具体的な方法等を教えていただき、参加者の皆さまが抱える課題に対してディスカッションにより内容を深化しました。

ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、将来の予測が困難になっている、いわゆる「VUCA(ブーカ)時代」においては、コンプライアンスよ以上にインテグリティが重要になること、さらに法務による対処はテクニックであり、最も重要なことは核となる「理念」を持ち理念に沿った事業活動を進めることという説得力のあるお話が大変印象的でした。

 

 

参加者の声(一部抜粋・編集)

【A様】

古川メソッドの基本編については初心にかえる意味でも繰り返しやりたいので良いと思います。また、最近は理念や経営の考え方の部分を表現した方が利益に繋がりやすいと感じており、理念に基づいた行動やイベント、商品が具現化されていると、顧客の購買意欲が湧くような気がしています。

 

【B様】

久しぶりに参加させていただきました。リモート参加でしたが、皆さんのお顔がみえて良かったです。企業PRの方法・知財管理・与信管理と経営には普遍的な内容でしたが、時流にそった内容で興味深く受講できました。
また、インターン生のプレゼンが、5つの価値観を使って整理されておりしっかりと伝わってきたことが印象的で、自己紹介には必須のメゾッドと再確認できました。

 

【C様】

push型・pull型営業についてが印象に残りました。過去に営業で得意先を回った際、何度か「Cさんはゴリゴリ営業してこないから安心」と聞いたことがありました。自分では衰退期真っ盛りの事業についてはゴリゴリ営業したからといって、得意先が必要ないものまで買ってくれることはないし、逆に自分が営業を受ける立場で考えた場合心苦しくなると思うのでゴリゴリしてきませんでしたが、今回の講座で安定期・衰退期の場合はpull型で間違っていなかったことが認識できました。
商品だけでなく、研究会で得た様々な情報・知識を得意先に提供して信頼を得ていきたいと思います。いつもありがとうございます!

 

【D様】(初参加)
木材・林業関係者にもかかわらず、参加者の皆さんがネガティブ雰囲気まったくないのが素敵でした。

1分間スピーチについては、事前にネタを作っていたら、良かったと思いました。インターン生の発表にあった「オンラインは予告」という言葉等ところどころで印象に残るフレーズがありました。

 

 

最後に

オンライン参加も多かった今回ですが、今回も大いに盛り上がった研究会となりました。経営において普遍的な内容から、専門的な内容まで広くカバーされた充実した内容の4時間半となったのではないかと自負しております。

参加された皆様が、学んだことを一つでもジブンゴト化し、実行へと移していただけると大変嬉しく思います。

 

今年度は今回で終了ですが、来年度も研究会は継続予定です。

来年度の第1回研究会は、5月29日(土)に開催予定ですが、詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 3月 13, 2021 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

冬の到来を実感する12月5日(土)、令和2年度第3回 大阪経営実践研究会を開催しました。

新型コロナウイルス感染者増加により大阪府より外出自粛要請が発出された2日後。消毒・換気・ソーシャルディスタンス・マスクorフェイスシールド着用など感染防止対策を徹底した会場にて開催、かつ初のオンライン併催となりました。

 

まずは、参加者の皆さんからの1分間スピーチからスタート。
皆さん苦戦されながらの自己紹介⇒1分間の構成とその効果について古川の解説、という無茶振りからの学びを皮切りに始まった今回の研究会も、内容が盛りだくさん。

以下、概要をご報告いたします。

 

2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】

年末恒例、毎年ご好評いただいている日経ヒット商品ランキングの解説と、古川総研独断と偏見による林業・木材業界ヒットランキング。

2020年はやはりコロナ禍の影響が色濃いランキング。林業・木材業界ヒットランキングでも「地域材の飛沫防止パネル」「キャンプブーム」「森林レンタル事業」などが取り上げられ、「こんな時世だからこそ」森林・林業・木材の可能性を感じられるランキングとなりました。弊社ならではの切り口によるランキング、時流を学んでいただくとともに、参加者の皆さまの笑い声が響く楽しいひとときでした。

⇒2020年林業・木材業界ヒット商品ランキング!【古川ちいきの総研選定】ブログはこちら

 

 

ゲストスピーチ

ゲストスピーカー2名より発表いただきました。

 

某大手企業のインハウスデザイナー様:

日本のインテリアリテラシーを上げるというコンセプトから、林業との出会い、北欧インテリアとの掛け算の可能性、古川総研との京都北山・吉野川上村プロジェクトについてご報告。彼は今後の古川総研にとってなくてはならないビジネスパートナーでもあります。今後さらに、企業社内のみでなく社外リソース(人財)とどのようにプロジェクトを創造していくか、そのような関係性が重要になってきます。我々の新たなチャレンジについては追って発信してまいりますので、どうぞご期待ください!

 

学生インターン:

大阪生まれのシティボーイながらも、都会や電子機器にまみれた生活に違和感を持つ関西の大学生より、今後の道を探るために出発した54日間の北海道チャリ旅の報告。古川レクチャーによって見出した旅の学び、古川のつながりで出会った北海道のある林業人へのシンパシーも語ってくれました。

古川行きつけのX JAPANファンが集まるbarのマスターから「林業に興味のある学生が来ている」と連絡があり休日の古川が駆けつけて出会いました。天運と地運。行動が運を上げることを古川から聞き、そして実行にすぐ移している頼もしい学生からの報告に、「どうやったらこんな若者が育つんだ」と参加者からの声が多く聞かれました。

⇒天運と地運については、こちらの古川ブログをご参照ください。

 

古川講座 「2030年⇒そして、2040年へ ~コロナに負けない、強く、美しい未来へ~」

今回も熱量多め、予定時間超過気味の古川講座(笑)。

東京町田で生まれ育ち、20年前に川上村に出会い、これまでに見出した5つの価値観が現在も古川の根幹となっています。根源を知ること、日常と非日常、都会と田舎。地域・林業からの学びから、森林に関わる仕事の責務とは何かと問い、市場規模、マーケティング。今だからこそ、林業と地域が見直される機会だということ、そこにはやはりマーケティング視点、経営視点は外せないということ。また、人材育成の視点として、この5つの価値観の衝撃をもっと若い人に経験させ、そして「ビジネス基本を鍛え」そして、地方へ羽ばたいてほしいという想いもお伝えしました。古川の原点、そこから経営・地域づくり・人づくりの考え方を改めてお話しした講座でした。

 

現地視察会@高知本山の振り返りと「2030年曼荼羅目標シート」

令和2年10月3日(土)~5日(月)に開催した現地視察会@高知本山(詳細はこちらのブログをご参照ください)。古川による学びの振り返りと、現地視察会参加者の宿題であった「2030年曼荼羅目標シート」発表をしました。

「曼荼羅目標シート」とは、大谷翔平選手が目標を実現するために描いた「マンダラチャート」を参考に、古川がアレンジしブラッシュアップした林業木材業向け目標達成フレーム。

(参考:外部サイト)目標達成シートを造ろう~大谷翔平選手も描いたマンダラチャート~

 

当社の目指すビジネスフレーム最終形態である「林業まちづくり構想(トータル林業)」、そこへ向かうための地域の名士へのヒーローズジャーニー、それを2030年、2040年へと共に戦い、共に日本の地域をカッコよく、ローカルで暮らしグローバルと繋がる人生、そして誰からも憧れられる林業、木材業の世界が広がって行くために。古川のまとめ考察と想いをお話しさせていただき、それを実現するには目標をSMART化(参考:外部サイト「SMARTの法則」)することが重要で、そのために「曼荼羅目標シート」で目標の「トータルでの見える化」が必要であったことをお伝えしました。

シートを提出した人から積極的な目標とともに「このシートを地元で見せて話すことで、実現に向けて動き始めている」「ほぼ達成の見込みがついた」のコメントがあるなど、他の参加者にとっても良い刺激になる熱いひとときとなりました。

 

2040年に向けての資産形成 ~税金対策より大切な未来投資とは何か~

経営者はもちろん、すべての人にとってこの社会で生きていくうえではずせない「お金」のこと。
プロのファイナンシャルアドバイザーである株式会社KYURH代表取締役 村上達郎氏をお招きし、お金の基本や資産形成についての勉強をしました。お金の価値、為替のこと、資産形成、欧米と比較した日本人のマネーリテラシーの低さ、日本と世界の状況・・わかっているようでわかっていないお金、投資、資産運用。ご自身のご経験や事例も多く取り入れながらのわかりやすく刺さるレクチャーに、参加者の皆さんは納得と興味津々の表情。「もっと知りたい!」という声が多かったため、希望者向けに後日詳細レクチャーをオンライン開催することになりました。異業種からのゲスト講座も特徴的なこの経営実践研究会。まさに「経営」を「実践」するための多角的な情報が得られます。今後も同業種異業種問わず、有効な講座を開催していく予定です。

 

参加者の声(一部抜粋)

【C様】

地域の仕事では、事業計画からではなく、自分のできること起点で広げて行き、その中でのつながりから事業を作り出すイメージの輪郭がはっきりわかってきました。

 

【I様】

「目標を達成するには何が必要なのか。」

これを曼荼羅シートに当てはめて書いて可視化することで、より目標を失わずに行動ができると思いました。

実際、参加者何人かの振り返りで「曼荼羅シートかまあることで行動規範が定まり、目標実現、あるいはそれに近づいている」と仰っていましたし、その効果は絶大みたいですね。

ただ、定期的にチェックしているからこそ効果があるのであって、書くだけなら誰でも出来ますよね。古川さんが仰っていた通り、トイレに貼ったりしたり日常で常にチェックが出来るような環境設計や仕組みづくりが必要なのだと思います。

 

【T様】

久しぶりの研究会楽しかったです。木材関係だけでなくプロダクトデザイン、WEBデザイン、金融など様々なプロが集まると、私のようながっつり林業・木材関係ではない業種の 人間にとっては大変ありがたいです。 何より各プロの方は古川さんのビジネスパートナーの方であるという安心感はかなり大きいです。

 

【W様】(初参加)

古川さんは全国津々浦々、林業地やその現状・課題を知っているし、情報が集まっているということが強みなんだなぁとあらためて感じました。

1側面や自社だけでは見えないことを知っているし、みなさんもそこを信頼しているのでしょう。(コンサルとしての知識量や分析のためのメソッドがたくさんあるということも当然ながら)

 

最後に

このように、概要だけでもなかなかの分量、人口密度は低くとも内容の密度は高い研究会でした。

講師も、古川はじめ、インハウスデザイナー、ファイナンシャルアドバイザー、学生インターンまでそれぞれの専門分野から多彩な内容。

林業・木材だけでなく、異業種、お金、経営・・今回も多岐にわたり充実した研究会になったのではないかと自負しております。

 

次回第4回は令和3年2月の土曜日を予定しています。

詳細は決まり次第このホームページ内「大阪・経営実践研究会[国産材ビジネススクール]」にてお知らせいたします。

次回もオンライン併催予定です。内容もお楽しみに!

 

Posted by wpmaster on 水曜日 12月 9, 2020 Under pick up, お知らせ, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

新型コロナウイルスの影響が、社会を大きく動かした2020年。今年も終わりに近づき、新年に向けて1年を振り返る時期となりました。

ということで、毎年「日経トレンディ」が発表している、ヒット商品ランキングはチェックされていますか?

弊社では、2016年から、ヒット商品ランキングと合わせて林業・木材業のヒット商品ランキングを独断と偏見でまとめ、発表しており、今や毎年恒例となりつつあります。

 

今年も11月に日経トレンディヒット商品ランキングが発表されたということで、森林・林業界ヒット商品ランキングもいよいよ公開です!

 

まずは、日経トレンディ発表の2020年ヒット商品ランキングは、こちら!

 

1位 鬼滅の刃
2位 マスク消費
3位 あつまれ どうぶつの森
4位 Zoom
5位 檸檬堂
6位 AirPods Pro
7位 モバイルオーダー
8位 Shupatto
9位 今日から俺は!!劇場版
10位 ゴキブリムエンダー

 

詳細は以下リンク(日経XTRENDのWEB)よりご覧いただけます。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00379/00001/?i_cid=nbpnxr_parent

 

みなさんはいくつご存知でしょうか。

新型コロナウイルスの影響で、東京五輪関連、旅行、スポーツ観戦、旅行・観光面の消費は大きく転換。自宅で充実した生活を送るための「モノ消費」がランキングのメインとなりました。

 

それでは、森林・林業界ヒット商品はどのようになったのでしょうか。

どうぞご笑覧下さい!

 

 

第10位 立木マーカー用スプレー

(引用:山陽商事株式会社Facebook投稿より)

第10位 ゴキブリムエンダーに対しては、林業・木材業界からは、同じくスプレー缶で手軽に利用できる林業事業者の救世主、「立木マーカー用スプレー」です。

とても目立つ蛍光マーカーでありながら、アクリル絵の具使用で人体や環境に配慮されていることが好印象です。

これまでも立木マーカー用スプレーやテープなどはありましたが、目立ちにくいものが多く目印が少ない森林内ではマーキングした立木を見つけるだけで大変な作業でした。しかし、これからは目立つ蛍光色マーカーが円滑な作業をサポートします。

山陽商事株式会社様のヤフーショッピングページから、お手軽に購入できるようなので、是非ご覧ください。

(商品ページはこちらから)

 

参考:日経ヒット商品ランキング10位 ゴキブリムエンダー

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第9位 「林野-RINYA-」/マンガで知ろう!森林づくり

(引用:林野庁ホームページより)

第9位 今日から俺は!!劇場版 に対して、林業・木材業界からは、今日から俺は!!の原作がマンガであることから、「「林野-RINYA-」/マンガで知ろう!森林づくり」です。

マンガで分かりやすく解説された、林野庁情報誌。なんと、外部委託ではなく林野庁職員さんオリジナルで発行しています。

難しい専門的な内容も、老若男女広く知ってもらい、身近な森林について考えてもらえる機会がぐっと増えました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング9位 今日から俺は!劇場版

(C)西森博之/小学館 (C)2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第8位 草木染吾妻袋(あずま袋)

(引用:ソメヤスズキホームページより)

第8位 Shupattoに対して、林業・木材業界からは、同じくエコバッグとして活用できる「草木染吾妻袋(あずま袋)」です。

ポリ袋有料化により天然の草木染ブランド、ソメヤスズキの吾妻袋の注目度がアップしました。

普段使いで、使うことに嬉しさを感じられるアイテムの人気が上昇しています。

新型コロナウイルスの影響がありながらも、今年は阪急うめだ本店で開催のイベントにて、

期間限定のポップアップストアも出店していました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング9位 Shupatto

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第7位 飛沫防止パネル

(引用:三栄林産株式会社ホームページ、みやざき気遣い県民会議ホームページより)

第7位 モバイルオーダーに対して、林業・木材業界からは非接触サービス繋がりで「飛沫防止パネル」です。

飛沫防止パネルは、コロナ禍の接客窓口、会計カウンターではなくてはいけないものになりました。そんな中、全国各地で地元材を活用したパネルが登場しました。

まだまだ、場所によってはビニールシートを貼っているだけ、というところもありますが、

これから長く必要になるものだからこそ、軽く、持ち運びしやすく、とはいえしっかりとした木枠のパネルの需要は伸びることでしょう。

 

 

第6位 mui

(引用:mui Lab株式会社ホームページより)

第6位 AirPods Proに対して、林業・木材業界からは同じくIoT機器の「mui」です。

2017年設立後、数々のスタートアップ向けイベントで資金調達をし、2020年2月に製品リリース。

室内のあらゆるスマートホームデバイスを一つにまとめるインターフェースとして、天気予報や日々のニュースを確認したり、エアコンや音楽などの調整、家族とのコミュニケーション(ボイスレコーディングやメッセージ機能)ができるIoT機器として、木×Iotのインテリア製品が身近な人、テクノロジー、自然との関係性を繋ぎます。

参考:日経ヒット商品ランキング6位 AirPods Pro

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第5位 ROKUMOJI

(引用:ろくもじ株式会社ホームページより)

第5位 檸檬堂に対して、林業・木材業界からは同じくアルコール飲料の「ROKUMOJI」です。

新潟発のクラフトジンが新登場しました。最近はクラフトビールに続き、クラフトジンブームがきていますが、地域資源を使ったクラフトジンに注目です。ROKUMOJIは、長岡市・魚沼市産のクロモジ、佐渡市のアテビ、と地域材のボタニカルがポイント。

地域×森林の新しいカタチとして、これからは酒造が1つの選択肢となります。

 

参考:日経ヒット商品ランキング5位 檸檬堂

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第4位 オンライン講座

 

第4位 Zoomに対して、林業・木材業界からはZoom等オンライン会議用ツールを活用した「オンライン講座」です。

オンライン会議用ツールの発展により、オンラインでの講座が一気に増えた今年。弊社でもいくつかのオンライン講座に登壇させていただき、また自社でも複数回開催しました。他にも、森林・林業関係の講座が盛りだくさんの一年となりました。

 

 

第3位 あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)

第3位 あつまれどうぶつの森に対して、林業・木材業界からは全国各地から“あつまった”「あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)」です。

コロナ禍で非常事態宣言が出される中、少しでもお家時間を楽しんでもらおうと、三重亀山の三栄林産様起点に、古川ちいきの総研 全国の研究会メンバーで木工キットなどを配布。全国9地域で展開し、各地で予定数量を上回る申し込みが殺到しました。

森の恵みを五感で楽しむおうち時間が全国に広がり、家族の笑顔を増やすことができたプロジェクトとなりました。

 

参考:日経ヒット商品ランキング3位 あつまれどうぶつの森

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

第2位 ヒノキマスク

(引用:Lmaga.jpホームページより)

第2位 マスク消費に対して、林業・木材業界からは一味違ったマスクとして「ヒノキマスク」です。

マスク需要が一気に広まった今年、様々なマスクが開発される中、奈良のヒノキの香りに包まれリラックス効果もあるマスクが登場し、農水大臣も愛用していたとのことで注目を集めました。

癒し&抗菌のダブル効果を持つ木材の特性を活かした商品開発により、木材利活用の幅をさらに広げるきっかけとなりました。

 

 

第1位 ソマミチキッズDAY/キャンプ

(引用:ソマミチホームページ、forentaホームページより)

第1位 鬼滅の刃に対して、林業・木材業界からはアウトドアで野性を磨く、「ソマミチキッズDAY/キャンプ」です。

一般社団法人ソマミチが運営する屋外の子供向けイベントが見事第1位になりました。

こんな時代だからこそ、生きる力を育てよう、ということで、生きる基本ともいえる薪割り・火おこし・お米炊きをテーマとしたソマミチキッズDAY。

鬼滅の刃ブームに乗り、割った薪で刀を作って遊ぶ場面もありました。

また、同率一位となったキャンプ。アウトドア、特にキャンプブームが顕著に表れ、「ソロキャンプ」は今年の流行語大賞も受賞し、

ソロキャンプのための山林売買も増え、森林サービス業の可能性が広がった1年でもありました。

そんな中、キャンプ用に森林を1年間レンタル出来るサービス、forentaに大注目。サービスリリース(申込受付)が始まると同時に、問い合わせが殺到している状況のようです。

 

参考:日経ヒット商品ランキング1位 鬼滅の刃

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

(引用:日経XTRENDホームページより)

 

 

 

以上、2020年の林業・木材業ヒット商品ランキングトップ10となります。

業界の皆さんはもちろん、知っているものばかりでしたよね?

残念ながらトップ10には入らなかったものの、他にも沢山のヒット商品がありました。

その中からいくつか番外編として紹介していきます。

 

番外編

Forester Simulator

(引用:Steamホームページより)

第3位<あつまれどうぶつの森・あつまれ、ちいきの森から(プロジェクト)>の番外編として、Forester Simulatorをご紹介。あつ森よりも可愛さはないですが、リアルな林業シミュレーションゲームがPC版で配信予定です。

 

【まれびとの家】

(引用:VUILD株式会社ホームページより)

第6位<AirPods Pro・mui>の番外編として、まれびとの家をご紹介。地域木材×伝統×デジタルを体現する、VUILD(株)が提案した新しい設計、建築の形がグッドデザイン賞金賞を受賞しました。

 

【リモートワーク家具】

(引用:イトーキホームページ、オークヴィレッジ株式会社ホームページより)

第7位<モバイルオーダー・飛沫防止パネル>の番外編としてリモートワーク家具をご紹介。大手家具メーカーも参入し、自宅で使えるコンパクトなオフィス家具が次々と登場しました。

 

 

新型コロナウイルスで大きく動いた1年間。コロナ渦はおそらく来年以降もしばらく続く中ではありますが、

是非皆さんもそれぞれ振り返りをしながら来年を見据えた年末を過ごしてみては、いかがでしょうか。

来年の発表も、お楽しみにお待ちください!!!

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 12月 4, 2020 Under pick up, すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

今年の4月に予定していた、本視察会。

コロナウイルスの影響で延期となり、ようやく10月3日~5日の2泊3日の日程で、

コロナウイルス感染対策をしながらの開催が叶いました。

 

2009年の岐阜恵那での現地視察を皮切りに、

今回は12回目、弊社主催の研究会に長くご参加いただいている、有限会社藤川工務店代表取締役/ばうむ合同会社代表社員の藤川様にアテンドいただきながら、高知本山にて開催しました。

 

今回のテーマは、「まちづくりは、林業だ。立木価値から不動産価値への転換で、真の複業時代の突入へ。-世帯年収800万円への成功方程式-」ということで、現地の自然資源や仕掛け人に出会いながら、森林・林業からまちづくりまでを学ぶ2泊3日となりました。

 

 

今回のメニュー

【1日目】

①白髪山トレッキング

②セミナー

【2日目】

①レイホク木材工業協同組合見学

②ばうむ合同会社(本山蒸留所)見学

③さめうら荘・早明浦ダム見学

④クラインガルデン本山見学

⑤セミナー

【3日目】

①行川(なめかわ)散策

②ばうむ合同会社(木材加工所)見学

③高知おおとよ製材株式会社見学

④大杉見学

 

それでは、今回の現地視察会の様子を一部ご紹介していきます。

 

 

白髪山トレッキング

 

今回、12回目の現地視察にして初めてトレッキングをメニューに取り入れ、その初めては、全国的にはあまり知られていない、日本の秘境たるべく天然ヒノキの巨樹群へといざないました。

高知県屈指の天然ヒノキ林が残り、高知県天然記念物にも指定されている、「八反奈路(はったんなろ)」。標高1000m以上の山の中にある、八反ほどの奈路(この地域の言葉で、傾斜が緩やかな山を意味する)ということから名づけられたエリアです。

ここでは、古い切り株や岩の上に自生し、800年の年月を生き続け、元々の岩や切り株の後が空洞となっている「根下がりヒノキ」が見どころです。また、現在登録されている根下がりヒノキは33本あり、その1本1本にユニークな名前が付けられています。その中には、『くぐり一番』『太い枝張り』『しこをふむ』といった見た目のカタチから由来されたネーミングもあれば、『輪廻転生』『なぜ曲がったのか?』という、見た者が考えさせるような哲学的な名前もあり、地元の方が名付けたといわれたこのネーミングそのものも楽しみながらトレッキングを進めていきました。

 

また、かつては土佐藩が大阪にて白髪山周辺のヒノキを販売し、逼迫した財政を立て直し、さらに大阪に日本で初めての木材市場を開設したという逸話もあり、今でも大阪市内の白髪橋交差点など地名が残っています。

 

 

開けた場所で、今回アテンドいただいた藤川様が代表を務めるばうむ合同会社の食品加工部が手作りしたお弁当を参加者の皆さまと食べながら休憩。蒸留所見学の部分で後述しますが、お米日本一コンテストでこれまで2度日本一に輝いたブランド米「土佐天空の郷」を特別にいれていただきました。冷めてもなお美味しいブランド米、さらに自然の中で食べるご飯は格別の味となりました。

 

今回は休憩を含め4時間ほどでトレッキングしましたが、八反奈路(はったんなろ)がある白髪山の頂上へ向かう登山道や、縦走コースなど複数のコースも存在し、頂上からの景色もまた美しいということでしたので是非機会を見つけて複数回訪れたい山でした。また、屋久島、高野山等の巨樹の群生地をこれまで歩いた経験のある参加者の方も、この地を絶賛し、皆様に楽しんでいただけた様子でした。

 

 

ばうむ合同会社(本山蒸留所・木材加工所)見学

 

ばうむ合同会社様の工場見学は、2日目に本山蒸留所、3日目に木材加工所を訪問しました。

まず2日目の本山蒸留所。廃校の体育館を利用し蒸留施設を設置、年間約3tの焼酎が誕生しています。

 

そしてこちらでは、財団法人本山農業公社の和田様に、焼酎の原料にもなっているブランド米「土佐天空の郷」生産に係る取組をご紹介いただきました。

本山町では、水田地の約9割が棚田ということで、どうしても他の産地と比べると生産性は劣りますが、棚田ならではの寒暖差のある気候や、玄米の選別の際に国の基準より大きな粒を厳選するなどの品質管理をすることで質の高い米を生産しています。

 

2009年から販売している「土佐天空の郷」はお米日本一コンテストにおいて、これまで2度の日本一を受賞しており、地域に誇れるブランド米は現在35組の農家によって生産されています。

 

 

 

日本一の受賞をしたブランド米ですが、もちろん中には選別の際にふるいにかけられ落ちた米が出てきます。これを活用してつくられるのが、焼酎ということです。面白いことに、この焼酎の名前も「天空の郷」。炊飯米のブランド名というだけではなく、本山の米を原料とした商品を象徴する名前として「天空の郷」の利用をブランド協議会で許可することで、本山全体でのPR効果へと繋げているようでした。

また、最近は6次産業化の動きとして、玄米・白米の出荷だけではなく、おにぎりを作り販売することで少しでも多くの利益を農家に還元できるような仕組み作りを目指しているとのことでした。

 

 

クラインガルデン本山見学

 

2日目の午後には、クラインガルデン本山を訪問。美しい棚田の風景を望むことができる斜面に、10戸の住居があります。ところで皆さんは、「クラインガルデン」とは何か、ご存知でしょうか。

もともとはドイツで数百年の歴史を持つ農地の賃借制度のことを差し、日本語では「滞在型市民農園」とも言われており、全国に複数箇所存在します。要するに賃貸住宅に+農地がセットでついてきますよ、ということですね。クラインガルデン本山でも、各住居の庭先に小さな菜園スペースが設置されています。

 

 

移住定住促進の一環で、2013年4月に設置され、現在は空き家が出るとほどなく入居者が決まるほどの人気だそうです。

当日は短い時間でしたが、管理人を務める加藤様にもお話を伺うこともできました。

加藤様も元々は東京都出身、ご家族の健康のため約半年をかけて全国100自治体を巡り、環境や当時の移住担当者の対応の良さから、2006年に本山町へ移住されたとのこと。

クラインガルデン本山以外にも、ここ数年で町内のシェアハウスにも移住者が増えているとのこと。「最も美しい村連合」の認定を受けているということで自然環境が良いことはもちろんですが、四国のほぼ中央に位置する立地、さらにはなんといっても移住者相談の受入態勢や人の魅力に惹かれて移住を決める人が多いのではないかと考えさせられる訪問となりました。

 

 

2日間のセミナー

 

1日目と2日目の夕方には、モンベルアウトドアヴィレッジ本山内にある研修施設でセミナーを行いました。

1日目夕方には、山村ビジネス協議会の取組について本山町役場の大西様、山番LLPの取組について川端様をゲストにお話をいただきました。本山町では、林業事業体、製材・加工、工務店、行政がワンチームとなり町内産の原木単価をあげて製品として出荷するシステムを構築しています。このチームが山村ビジネス協議会であり、林業事業を担当するのが山番LLPとなります。

今回山番LLPについてご説明いただいた川端様は、8年前に本山町に来た移住者であり、現在は山番LLPを退社し独立をされていますが、山番LLP創立初期から携わり、事業を動かしてきた方です。

具体的な事業のお話を伺うと、まず前提として、山村ビジネス協議会にて、本山町の規模として大規模林業が合わないと判断した結果、少量生産であっても、木材の単価を上げる方法を試行錯誤されてきたとのことでした。

その結果、伐採をするのは伐り旬のみ。伐採後はばうむ合同会社の工場に直接搬送し、伐採を行わない時期に、工場に設置した簡易製材機を使い林業事業者が製材をすることでばうむ合同会社の小物製品用として、原木、一次製品どちらでも全量買取することで林業事業者の所得を向上させる仕組みを作っています。

また、詳細は省略させていただきますが、山主ファンドの取組により、所有者に森林=不動産としての価値を見出してもらうことで継続的に森林施業を行うことが出来る素地を創り上げているというお話が印象的でした。

 

 

2日目には、モンベルアウトドアヴィレッジ本山店長の山中氏、ばうむ合同会社の藤川氏、弊社代表古川が中心にお話をさせていただきました。

今回、食事、宿泊、研修施設の全てでお世話になったモンベルアウトドアヴィレッジ本山。そもそもなぜ本山町にモンベルの複合施設としては全国でも屈指の規模の施設が出来る事になったのか、店長の山中様ご自身のエピソードも合わせながらお話をいただきました。

20年前にモンベル会長の辰野氏との繋がりが本山町としてあり、アウトドアを観光に活かせないかという構想があった中、本山町周辺には徳島県三好市のラフティングなど、有名な施設や環境がある中、「ファミリー層」にターゲットを置いた際に、本山町のアウトドアフィールドの豊富さが素晴らしいということが決めてであったそうです。ご説明いただいた山中店長は10年前にモンベルに入社し、当初は香川県内のショップに勤務していたということですが、4年前に本山町に移住、昨年からは店長ということで、入社以来四国のアウトドアを見つめてきた中でも素晴らしい場所だということで、今後は本山を起点に、より四国全体のアウトドアを盛り上げていきたいとお話をいただきました。

 

ばうむ合同会社代表の藤川氏からは、 民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法であるPFI事業についての挑戦をお話しいただきました。PFI事業は、町が主体ではなく、計画立案から実施までを住民主体で行う公共事業としてまちづくりにおいてより住民の声を反映させることが出来る他、仕組みとして地方銀行も支援しやすい手法があるため、是非参加者の皆様の地域でも挑戦いただきたいということでした。

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注)PFIとは、公共事業を実施するための手法の一つで、もともとは、1990年代前半に英国で生まれた手法です。官民が協同して、効率的かつ効果的に質の高い公共サービス提供を実現するというPPP(Public-Private-Partnership:官民の連携)の概念から来るもので、PFIはその手法の一つです。民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を行う公共事業の手法であり、あくまで地方公共団体が発注者となり、公共事業として行うものであり、JRやNTTのような民営化とは違います。
正式名称を、Private-Finance-Initiative(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)といい、頭文字をとってPFIと呼ばれています。

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最後に、弊社代表古川よりプチセミナー。今回は、「林業まちづくり構想」に係る事業者視点、行政視点のポイントを整理し、如何にイノベーション(一人目のチャレンジャー、二人目のフォロワーの大切さ)を説きながら、ご自身の地域でただ視察先をまねるのではなく、オリジナリティとリアリティある未来づくりについてのヒントを提示しました。最終日は、視察を踏まえ皆さんに自社事業の将来を考えていただくた時間を多く作りたいということで、特製の曼荼羅シート(未来シート)をご提供し、皆さんに記入いただきディスカッションすることとさせていただきました。今回の視察終了後も、参加して終わりではなく、参加した後にしっかりと形に残せるようにと、課題の共有も含め、今後のご提案をさせていただきました。

 

 

製材・木材加工現場見学(ばうむ合同会社 木材加工部、レイホク木材工業協同組合様、高知おおとよ製材株式会社)

 

1日目のセミナーで紹介した山番LLPとばうむ合同会社による林業の6次産業化に係る事業が実際行われている、ばうむ合同会社の木材加工部の工場を3日目に見学しました。セミナーでゆっくりとお話を聞き、その後に参加者自らの目で現場を見てもらうことで、よりリアルに実現可能性とご自身の地域に落とし込んだ理解につながったのではないでしょうか。

 

 

また、小規模な工場だけではなく近隣のレイホク木材工業協同組合様、高知おおとよ製材株式会社様といった大規模製材工場までを見学することで地域における林業バリューチェーンを学ぶことができました。

 

 

大杉見学

 

3日目最終日、最後の訪問地は本山町のお隣、大豊町の八坂神社境内にある「杉の大杉」(国の特別天然記念物)。

なんと推定樹齢約3000年、樹高は約60m、2つの株が根本でくっついて伸びています。一目見た瞬間から言葉を失うほどの迫力を見せつけられます。そして、この場所は多くの人が願掛けに来るパワースポットとしても有名です。かつて、美空ひばりさんがこの大杉に「日本一の歌手になれますように」と願をかけ、実際日本一の歌手になった逸話があることから有名となりました。そこから、この大杉には「出世杉」の異名もつけられています。

 

 

境内の近くには「川の流れのように」の歌碑があり、奥山がきれいに見える開けた景色を眺めながら、美空ひばりさんの美しい歌声を聞きながら、ゆったりと心を落ち着けることもできます。

すばらしいパワースポットにて、参加者皆さんそれぞれが願掛けをし、今回の現地視察はフィナーレ。

最後にふさわしいスポットでした。

 

 

参加者の声

A様

ずっと都心にいたので白髪山のトレッキングは非常に新鮮で心が洗われました。 また、多方面でご活躍されている業界内の方々とお話ができ、多角的な視点を養うことが出来たと感じています。 一方で林業業界における強い課題感として、既存の仕組みや風習が根強く残っていることを感じました。

レガシーな産業だからこそということもありますが、普段他業界にいる身からすると、世の人々があえて新規参入したがらない理由が非常に肌で感じました。今回のセミナーに参加されている方々も同様の課題感を感じている方々ではあると思うので、共に改善に務められたらと思います。

この度は非常に貴重な体験をさせて頂くことが出来ました。お忙しいにも関わらずこのような素晴らしい会を主催して下さり誠にありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。

 

B様

普段から知っている地域でありながら、今回初めて知ったことがたくさんあって勉強になりました。木材だけに特化せず、観光資源、農業、移住促進など含めた地域づくり全体を見ていただけるプログラムになっていたので、とても多角的な視点から本山町の魅力を再発見することができてありがたかったです。

 

C様

3日間、ありがとうございました。私にとって「古川ちいきの総研」で展開される事業(セミナーおよび視察の運営を含む)は全てが学びの場であり、次のステップへ踏み出す糧となるものです。今後も参加と学びと自分ごと化を続けます。

 

D様

今回はじめて参加させていただきましたが共通の知り合いがいたり新しい情報を得たりとてもいい時間を過ごさせていただきました。また、トレッキングをしてあらためて会社経営も登り調子の時よりも下り坂の時ほどしっかり足元をみないと滑って転ぶなと実感しました。これからもしっかり足元をみて進んでいけたらと思いました。今後もよろしくお願いいたします。

 

E様

今回の研修は、私がやって来た事を再認識し自分自身で見つめ直す事に主眼を置いていました。林業・製材関連の事業体だと、森林や木材関係を深く理解しようとする事業が多いと思いますが、私達は、まちづくりの為の林業とは何かの原点を模索しており、此れから深く掘り下げていくための初期段階の取組みに、多くの方が、共感してくれたのは、此れから事業をやっていく大きな力となりました。これからもよろしくお願いします。そして、有難うございました。

 

 

さいごに

改めて、延期となりながらも無事開催ができたこと、大変嬉しく思っています。ありがとうございました。

当日アテンドをしていただいた藤川様におかれましては、計画・準備段階から大変お世話になりました。最終日、大杉でのフィナーレにて、藤川様からは、これまでやってきたことが間違いでなかったことを確認できたこと、また参加いただいた皆さんと共にそれぞれの地域を盛り上げていきたいということ、大変嬉しいお言葉をいただきました。

本当に、ありがとうございました。

 

 

次回の現地視察は来年度に、開催予定です。

また、12月5日には大阪にて研究会を開催し、今回の研修会・今年度の振り返りをしながら、

今後の業界、自社の事業を参加者の皆さまと考える時間を作ります。

詳細は以下となります。

 

===R2年度第3回 大阪経営実践研究会===

<開催日時>

12月5日(土)14時~18時

(忘年会:18時半~、研究会会場近く)

 

<場所>

サムティフェイム新大阪 ホール2(2階)
住所:大阪市淀川区西中島6-5-3

 

<内容>

〇現地研修会(高知県嶺北地域)の振り返り
〇2020年振り返りと、10年後20年後の未来ディスカション
〇企業(起業)と林業まちづくり構想の理想と現実(古川講座)
〇その他、新進気鋭のデザイナーの外部講座 も予定しています。

 

<参加費>

16500円(税込)

※忘年会費は別途5000円(税込)

 

<参加申込先>

・株式会社古川ちいきの総合研究所

・Mail:info@chiikino.jp / TEL:06-7878-6376

上記メールアドレスまたはお電話にて、「参加者名」「連絡先」「忘年会の出欠」をご連絡ください。

=== === === === ===

 

それでは、皆さんのご参加を心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 6, 2020 Under pick up, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告