2024年、ウッドデザイン、グッドデザインの表彰も公表されましたね。

 

また、昨年“ちいきのBAR峠”が「特別奨励賞」をいただいたインテリアプランニングアワード2024も結果が公表されました。

 

そう、もう年末が近いです!!

当社の研究会&大忘年会のお知らせです!

今回のメインテーマは「人材育成&採用」!!

 

昨今の人材難ゆえの世間の採用事情、インターン生からの採用等、改めて、小規模だからこそできる“人材獲得”と“育成”について、レクチャーしつつ、ゲストスピーカーも交えてディスカションする予定です。

 

さらに、11月21~23日に九州大学で開催される林業経済学会で研究報告予定の古川(大学院生:社会人博士課程)から、最新情報もお伝えいたします!

 

そして、毎年恒例の2024年日経ヒットランキング×林業木材ヒットランキング大発表!

2024年の振り返り&2025年(令和7年)のヒット予測もあります!!

お楽しみに!!

 

=====

令和6年度第3回 研究会&大忘年会!

メインテーマ「魅力的な人材が集まる会社、定着する会社とは?」

 

(先着20名様限定)

 

・各地(参加者)の取り組み
・古川総研より最新情報
―林業経済学会(11/21~23)
―木構造/中大規模建築(10/16シンポジウムより報告)
・人材育成と人材採用
-起業ビジネス研修(本山町・川上村)より
-最近の人材採用と育成の課題
-ゲストスピーチ
-まとめ
・2024日経ヒットランキング×林業木材ヒットランキング!

 

<日 時>

 

令和6年12月14日(土)
13:30~17:30 研究会
18:00~21:00 懇親会

 

<場 所>

 

・研究会会場:新大阪(西中島)近くのセミナー会場
※お申込みいただいた方に詳細を別途ご案内をさせていただきます。
懇親会会場:ちいきのBAR峠(大阪市淀川区西中島4-6-24大拓ビル)

 

<参加費>

①研究会のみ参加の場合:税込16,500円(※11/11までにお申し込みの方は税込11,000円)

②研究会と懇親会(忘年会)どちらにも参加:上記参加費+懇親会費5,500円(税込)の合計額

 

※なお、新規のお客様の場合、既存のご参加者様と商圏が被る場合はお断りする場合もございます。
お問い合わせでは、参加要望に関する目的をご明瞭に頂ければ幸いです。

詳細はお申込みいただいた方に別途メールにてご連絡をさせていただきます。

 

=========キャンセルポリシー=========

<参加費>7日前~:30%、3日前~:50%、当日:100%

<懇親会費>前日18時以降:100%

=== === === === === === ===

 

 

出欠のご連絡は、info@chiikino.jp (担当:高田)へ、

以下の内容を記載、選択の上お申し込みください。

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■お申込みの連絡はこちらメールアドレスへ以下の内容を記載の上ご連絡ください■

 

info@chiikino.jp

 

名前:

 

会社名:

 

電話番号:
※当日お電話可能な番号

 

参加内容:

①研究会のみ参加
②研究会と懇親会どちらも参加

 

支払方法:①当日現金 ②振込

 

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※皆様からのディスカッションテーマのご要望等も随時承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

また、ご参加の方で近況報告や、当日ディスカッションしたいテーマなどがございましたら、事前に共有いただけますと幸いです。

Posted by wpmaster on 月曜日 10月 28, 2024 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, お知らせ, すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪)

 

 

令和6年10月17日(木)、弊社拠点「峠」にて、川上村地域おこし協力隊(集落支援員)の起業に向けた支援業務として、

『地域ビジネス起業マーケティング講座』第3回を実施いたしました。

全3回で構成されている本講座も今回で最終回となりました。

当日は川上村に移住された協力隊員と集落支援員、合わせて10名の方にご参加いただき、

「起業における営業マインドとメソッド」、「チラシDMの7つの感のレクチャー」「最終課題発表」を行いました。

 

 

 

はじめに~「峠」の紹介 ~

今回はいつもと会場が異なり、皆さんに川上村から大阪まで来ていただき、

まずは、会場である”ちいきのBAR 峠”について、

古川が持つお店への想いやこだわりについてお話させて頂きました。

 

「この看板は樹齢100年で、100年続く会社になってほしい」

「パーテーションに使っている広葉樹は長野松本の里山林で伐採するところからプロデュースしている」

「茶の湯文化、和室の設えを支えてきた北山丸太の新しい内装材活用に挑戦している」

その他にも、全国各地の繋がりの中で出会った木材や製品を活用したこだわりの空間を、

動画も併せながら説明させていただきました。

また、峠では奈良県川上村の木工家が作成した家具や、吉野杉の一枚板でカウンターを構えていたりしますので、特に川上村の皆さんにとってはなじみある素材がオフィス街の真ん中に自分たちが活動する地域の木材が実際に使われている現場を見ることで、顧客に対してのサービスや商品の「伝え方」のヒントにもなったかと思います。

 

 

 

レクチャー ~顧客創造に必要な営業とは?~

さて、峠の紹介を終え、いよいよ最終講座の本題に入ります。

まずは、顧客創造に必要な”営業”について、お話させていただきました。

顧客に商品やサービスを買ってもらうためには「売りモノ」と「売りカタ」の2つを考えていく必要があります。

例えば、どれだけ美味しいラーメンでも、SNSやチラシなどで”商品の価値”を伝えていかないと顧客に対して売ることができません。

そこで必要になってくるのが「チラシ DMの7つの感」です。

紙媒体は古く、今はソーシャルメディア時代だと思われる方もいるかと思いますが、”地域”においては重要なツール。

原理原則は一緒で、時代に応じて主要な発信媒体(広告媒体)が変われど、重要なメソッドとなります。

 

 

お得感、安さ感、限定感、特別感…

上記以外にもありますが、顧客の気を引くためには「7つの感」を駆使する必要があります。

「何人にアプローチをすることで何人の顧客を創造できるか」

「チラシを作る時には特別感とお得感を伝えていくことが必要です」

など、他では聞くことができない、反響率が高くなるチラシ・DMのメソッドをお話させて頂きました。

 

 

 

実践 ~顧客創造に必要な営業とは?~

休憩を挟んだ後には、

地域おこし協力隊(集落支援員)の方々が実際に作ったチラシを見ながら、

「”7つの感”の中で何が足りていないか」を解説させて頂きました。

参加者2人から事業やイベントに関するリーフレットとチラシの紹介がありました。

1人目は、バイクに乗る人向けのキャンプ道具を販売する事業を考えられており、その広報活動の一環として自社製品に関するリーフレットを用意されていました。

リーフレットには持ち運びやすさや頑丈さといった製品の強みを最大限表現されていましたが、誰が利用するのかという特別感が薄いこともあり「バイクを乗る人向けのキャンプ道具ならバイクの写真があってもよいのでは?」といったフィードバックをさせて頂きました。

 

 

2人目は、一級建築士で事務所を構えており、今回は会社で行うイベントのチラシを持ってきて頂きました。

チラシは設計費用の割引や顧客に対するメッセージが込められていて参加者側のお得感や安心感がわかりやすいものとなっていましたが、自社に設計依頼をしてもらう顧客が増えるような導線が少なかったため、「建物のモニター募集から口コミを集めていくことで安心感を作っていく」「設計費用の割引からどのようにして依頼まで行くかの”クロージング”を意識してデザインに入れていけば良い」といった違った視点からのフィードバックをさせて頂きました。

 

 

どちらの広報物も自社製品や自分の強みを活かしたものになっていましたが、今回レクチャーした「チラシ DMの7つの感」を踏まえ顧客の気を引くため必要な項目を洗い出してみると、さらに良くなるポイントが隠されていることを体感いただきました。

また、普段の生活から見つけられる事例を分析した事例も紹介しながら、自らの商品やサービスの価値を顧客に伝えていくためにはどのようなことが必要なのか学んでいただきました。

 

 

 

最終課題発表

最終回という事で、今までの講座でレクチャーしたフレームワークを活用したまとめ(自身の事業案)を皆さまに発表していただきました。

3回目になる本講座ですが、

第1回でお伝えした情熱や価値観は事業を作っていく中で常に考え続けていかなければなりません。

そんな初心を忘れぬように、

裏プロフィール、5つの価値観といった初回の振り返りから行いました。

※詳しくは以下URLから以前のブログをご覧ください。

https://chiikino.jp/blog/?p=11184

 

続いて、1分間スピーチ、裏プロフィールといった自己開示から、

5つの価値観、4つの事業ポートフォリオといった事業を明確化するために必要なフレームワークにご自身の事業を当てはめて、自分の持つ全てを発表して頂きました。

 

「両親が転勤族で全国を転々としていた」

「すべてが開発事業だから、とりあえずはメイン事業を作ることに集中したい」

「自分で人を動かすこと/デザインで変えていくことをやってみたいと思い、川上村に移住しました」

「森林の多面的機能を暮らしから伝えていくことがしたい」

皆さんが思う「自分とは/事業とはこれだ!」を最大限に表現されていました。

 

 

 

まとめ ~全3回を通して~

最後に、全3回を通したまとめです。

協力隊の皆様が持つ情熱や事業を発表することにより、

この部分は良かった、この部分は課題だ。というような気づきがあり、

「自分の事業で足りないポイントを考えるいい機会になった」

「自分のチラシではお得感お値打ち感出てないなぁと思いました」 など

地域おこし協力隊(集落支援員)の皆様も事業をブラッシュアップできていました。

また、協力隊においては特に、起業の視点だけではなく、

地域づくり、地域コミュニティ、集落支援といったキーワードや、

今回であれば川上村や地域社会にどのように還元していけるか、

理念が繋がるかといった背景もあってのビジネスであるというポイントもお伝えしながら、

全3回の講座を実施させていただきました。

 

最後は、川上村役場 栗山さんより

「この研修にて整理したものを武器としてこれからも頑張ってほしい」

「地域おこし協力隊とはどのようなものかを改めて考えるきっかけになった」

というような熱いフィードバックを頂き締めくくりました。

 

 

全3回実施した川上村地域おこし協力隊に向けた地域ビジネス起業マーケティング講座も今回で終了。

最終回も13:00~18:00という長丁場でしたが走り切ることができました。

皆様お疲れさまでした、ありがとうございました!

 

 

 

以下、アンケート回答より抜粋

・7つの感。というアプローチの仕方を今後意識して行く。

・具体的なかつ、効果が実際にあるようなアドバイスをいただけた。二段階得点。

・皆さん、それぞれ物語があり、想いがあり、頑張ってほしいなと思いました。

・他のクリエイターの方のお話をお聞きすることができたのが人生設計をする上でタメになった。

・自分が活動で行っていることを事業化するための道筋を考える事ができた。

 

 

 

ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立ちましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

文章:古川ちいきの総合研究所 インターン生 富岡 瑠加

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 金曜日 10月 25, 2024 Under すべての記事, 講演&研修 報告

 

令和6年10月16日(水)、林野庁近畿中国森林管理局 桜ノ宮合同庁舎で開催されている「木造建築の架構と形態の魅力展」における「木を建てる 講演会」にて、弊社代表 古川がコーディネーターとして登壇いたしました。

 

 

主催である大阪府建築士会 岡本森廣会長の開会挨拶、近畿中国森林管理局 高橋局長の趣旨説明を経て、古川がトップバッターで話題提供をさせていただきました。

 

プロローグとして、古川から話題提供

 

古川の講演テーマは、
「都市木造・木質化のために必要な森林(地方)からの発信と関係づくりを考える」

 

森林・林業への道を志した源である、故郷東京都町田市と学生時代の奈良県川上村での原体験をお伝えしながら、SDGs、脱炭素時代とはいうが、なぜ今森林・林業なのか?
林業、木材の表現を、ブランド牛、魚、ワインのように表現できるほどの親近感があるか?
そもそも、自分は、川上~川下、業界の中、どの位置にいるのか?
日本には様々な森林がいて、色んな林業があって、多種多様なプレーヤーがいるが、知っているか?

 

そして、建築士の皆さんは自分の位置を認識して、自分たちを木材を使うのに、山とのつながりを表現できているか?

 

このような問いかけをしながら、表現の1つの事例として、弊社の「ちいきのBAR 峠」のストーリー、設計のポイントなどをご紹介させていただきました。

 

古川による、アイスブレイクとなる話題提供、そして皆さまへのご提案から、講演がスタートです!

 

 

 

 

林業、木材、建築 各分野で活躍される登壇者の講演

 

 

1)笹山寿樹 様(宮崎県山村・木材振興課みやざきスギ活用推進課長)

「宮崎県の林業・木材産業の現状と木造化・木質化の取組」

 

宮崎県の森林・林業の概要から、林業政策、飫肥杉の特性や、先達て設立した川上~川下の連携協議会のお話を聞かせていただきました。

 

33年間、スギ丸太生産量が全国一位の宮崎県。

 

都道府県初の再造林に関する条例「宮崎県再造林推進条例」が7月に施行され、「産官学と県民が一丸となって再造林に取り組む”宮崎モデル”」構築を目指し、皆伐再造林による持続可能な循環型林業を目指しています。

 

また、民間企業の連携による「みやざき木の建築推進協議会」も令和6年に設立され、木造化・木質化のための木材供給体制構築強化も推進されています。

 

林業の先進的な地域であり、今後も動向から目が離せない都道府県の1つであることは、間違いありません。

我々もぜひコミットして協業できることがあればと思う内容の講演でした。

 

2)足立正智 様(一般社団法人島根県建築士会 前会長)

「島根の暮らしと木の文化 ~木とともに生きる~」

 

建築士であり、森林所有者でもあり、小さい頃から森林に親しんできた足立様。
島根県での建築事例、木造塾を開催する中で感じてきたことをお話しされました。

 

木材の流通や品質など供給側の課題、そして建築側の木材知識の薄さによる利用側の課題。

双方の価値観にミスマッチがあり、解決するには「ストック」「品質基準と性能表示」「標準寸法を決める」、そのうえでのサプライチェーン構築が必要だという問題提起をされました。

 

建築側も木を理解し、供給側も建築に歩み寄り、「どんな材が必要なのか」ということを明確にすること、という言葉で締めくくられました。

 

こういった建築士の方がいらっしゃることは、とても頼もしいです。
一方で、このようなことを知らない建築士の方がまだまだいるであろうことに驚いたのも、正直なところです。
どんどんコミュニケーションを深め協働して、共に変えていきたいですね。

 

3)稲山正弘 様(東京大学名誉教授)

「木造建築の架構と形態の魅力」

 

この特別展のメインキーパーソンであり、現代の木構造の第一人者、稲山先生。

稲山先生のお話を目的に参加された方も多かったのではないでしょうか。

 

業界では超有名、一般の人々でも知っている建築事例たちの解説。
意匠設計士にフォーカスされがちな建築事例ですが、あれもこれも稲山先生が木構造に関わっておられました。

 

ダイナミックかつ機能的、美しい木構造事例の数々。
構造を意匠的に魅せる、まさに「架構と形態の魅力」。

 

地域の木材をいかに中大規模建築物の新たな木構造事例にしていくか。
設計の方法や取り入れた工法、材料についてなど実務メインでしたが、在来軸組工法を利用して創意工夫で木構造の中大規模建築を可能にしていく実践される具体的なお話は、林業木材側としては発展的な建築の考え方を知ることができる貴重な機会となりましたし、参加されていた建築士の皆さまにとっては実践につながる学びとともに非常に刺激になったのではないでしょうか。

 

【稲山正弘先生が木構造を手掛けた事例(ほんの一部抜粋)】
著作権の関係があるため、リンク先をご確認ください。

 

・東急池上線戸越銀座駅

2018年 奨励賞 東急池上線戸越銀座駅

 

・北沢建築

北沢建築


高級車CMやミュージックビデオなどでも使用されています。

 

・岐阜県立飛騨牛記念館

岐阜県立飛騨牛記念館 / Hida Beef Cattle Memorial Museum

 

・屋久島庁舎

屋久島町庁舎

 

その他、本当にまだまだたくさんあるのですが、林業関係に馴染みのあるところでは、「岐阜県立森林文化アカデミー」のアカデミーセンター棟、テクニカルセンター棟なども稲山先生が木構造を手掛けておられます。

 

建築写真を見ているだけでも旅をしているようで、わくわくが止まりませんでした。
一方で、このすばらしい建築を、山からつながった総合的な作品にするにはどうしたらいいか?
自分たちへの重要な問いを再確認する時間でもありました。

 

4)川井秀一 様(京都大学名誉教授)

 

「スギ材を活かして健康で快適な空間をつくる」

 

講演の最後は、こちらは木材学の大家(たいか)、京都大学名誉教授の川井秀一先生です。

弊社の第一号社員も、京都大学農学部在学時に大変お世話になりました。

 

川井先生からは、学術的視点から「内装材としてのスギの健康効果の高さ」についてお話をいただきました。

 

スギの木口面を空気に触れさせると、空気中の有害物質を吸着する性質=スギの空気浄化性能(健康効果)に着目し、木口面を増やすスリット加工を施した「スギ木口スリット材」を内装材に使用する試みを、長年取り組まれています。

 

「杉スリット」として商品化もされています。
https://www.sugislit.com/

 

スリット材を内装に使用した場合の空気浄化効果、健康効果などについての実験データ分析結果を解説されたのですが、数字で示されると客観的データしてスギの良さをより伝えやすくなりますね。
最近は、タバコの臭いの軽減効果についても実証実験をされて一定の結果が出たようです。

 

街の空間、暮らしの空間、スギ材が増えたら、健康効果で幸福度もあがりそうですね。

先生が粘り強くスギに向き合い続けている姿勢にも、心打たれました。

 

 

パネルディスカッション

 

講演後はパネルディスカッションが行われ、古川がコーディネーターを務めさせていたただきました。

 

古川から

「『木で建てる』ための、あなたの理想形は?」

 

という問いが投げかけられ、林業、木材、設計、それぞれの視点からの回答が非常に興味深かったです。

 

・国土保全、災害防止、水源涵養を発揮するために森林整備する中で産出された木材を活用するという林業の視点。

・木造の懐の深さ、木材は構造、燃料などいろいろなかたちや姿があり、それが人間と通じるところがあると感じる。

・木は工業製品ではなく、コピーではなく、ゆらぎがある。そのゆらぎが脳波に残ると聞いたが、本当にそうだと思った。

 

<稲山先生>

・内装が木でも構造がRCとかたくさんあるが、東大寺とか法隆寺とかあるしできないわけがないと、木造をするようになった。

・昔はRC主流だったが、今は木構造の潮流があり、RC構造専門の人にも広げていきたい、それが役割。

・とにかく木が好き、木を活かしたい。

・在来軸組工法をうまく使えば、中大規模建築はできる!RCに頼らなくてもできるし、特殊金物や特殊材料を使わずに、RCよりも安くできる。国産材でできる在来軸組み工法の中大規模建築をさらに広げていきたい。

 

<川井先生>

・スギの話をしたけれど、もちろんヒノキも大好きです。

・国産材供給が40%だが、60%くらいには上げたい。

・生産量重視の再造林もしない粗放な林業に負けて価格競争に負けているのが悔しい。

・日本固有のスギ、ヒノキの特長で戦っていけたらと思っている。

 

時間の関係でディスカッションする前にタイムアップになってしまいましたが、非常に示唆に富む言葉たちをいただくことができました。

 

 

最後に

 

一般社団法人大阪府木材連合会
津田潮会長より、最後の言葉をいただき、閉会となりました。

「木の魅力、木の高級感、アピアランス、求心力…これら木材の力が、皆さんのお仕事に役にたつと確信して、閉会の言葉といたします。」

 

端的で、素敵な表現ですね。

林業界、木材業界の皆さんも、こうやって木を伝えるための表現を当事者だからこそ紡いでいっていただきたいです。

 

 

閉会後は、稲山先生と木構造の模型を前に、意気投合!(恐縮ですが…)

 

稲山先生も、木構造建築の立場から、山からどうやって繋ぐか、どうしたら地域にとって良くなるか、課題に思い、広い視野で考えていらっしゃいました。

 

また、折に触れてご一緒させていただきたいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

 

===========

 

この日はコーディネーターでしたが、講演、ファシリテーター(司会進行)など、ご好評いただいています。

ご相談から承りますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

 

私たちも、今後もこうやって様々な皆さまと出会っていけましたら、幸せです。

 

Posted by wpmaster on 日曜日 10月 20, 2024 Under — セミナー、研修、講演のお知らせ, すべての記事, セミナー報告, 講演&研修 報告

 

令和6年9月26日(木)、奈良県川上村にて地域おこし協力隊(集落支援員)の起業に向けた支援業務として『地域ビジネス起業マーケティング講座』第2回を実施いたしました。

 

当日は川上村に住んでいる協力隊員と集落支援員、合わせて10名の方にご参加いただき、経営をしていくために必要な事業計画やお金の話についてお話しさせていただきました。

 

 

前半戦:自分とビジネスを理解する

 

自らの原点を振り返る

 

まずは、裏プロフィール、5つの価値観、林業白書についてなど、前回講義の“振り返り“を行いました。

 

「なぜ自分は川上村にいるのか」

「自分にとっての好きはいつ頃から始まったのか」

といった情熱を問うような質問から始まった今回の研修。

 

「自分の好き×憤りはどこにあるのか」

 

という問いに対して、

 

「表現することが好きだから」

「社会に対する憤りはあまりないかもしれない」

 

など、改めて自分たちの原点を見つめ直すところからスタートしました。

 

事業を行う上で大切にしていく”想い”

 

続いて、自分が持つ想いを“ビジョン”や“ミッション”などに理念設計することについてのお話ししました。

 

ビジネスを立ち上げ、続けていくためには、一目で覚えてもらえるような社名、屋号やメッセージが必要です。

 

また、それだけでなく、「拠り所」「軸」となる”ビジョン”や”ミッション”などを明確にしておくことは、ビジネスをしていくうえで重要なことでもあります。

 

「メッセージにはリズムも必要 (5・7・5など)」

「メッセージがあるロゴを作るだけで、一目で何をしているかわかる」

 

コーポレートメッセージと屋号を考える上で重要なポイントを話した後に、実際に協力隊員の皆様にも考えていただきました。

 

 

10分間、真剣に黙々と考える協力隊員の皆さん。

 

「バイクで持ち運べる、原体験を。」

「暮らしにひとつ、無垢の木を。」

「グラフィックなこと、つみあげたい」

 

個性溢れるコーポレートメッセージや屋号がたくさん出てきました。

 

この機会に自分たちが伝えたいメッセージを考えることで、軸を明確にするとともに、自分の「好き」や「やりたいこと」を改めて明らかにすることができたかと思います。

 

自分たちが活躍する地域について知る

 

自分の中にある情熱がどこにあるかを明確化した後に、協力隊員がその情熱を実践する舞台である“川上村”についてのレクチャーに移りました。

 

「川上村にある吉野杉とは」

「川上宣言などの水源地の村づくりとは」

 

そんな川上村が持つ魅力を古川の視点から解説しましたが、協力隊員の皆様も知らないことがあり、事業を行っていく上での新たなヒントとして取り込んでいるようでした。

 

事業の『位置づけと役割』を可視化する

 

 

続いては、“商品サービスを作る考え方”と“4つの事業ポートフォリオ”についてお話ししました。

 

仕事を作っていくときには「これをやりたい」という妄想をした後に、「この形で動いていこう」と、具体的に事業を作っていく過程が必要です。

しかし、会社の中では事業を作ることがゴールではないことはご存知でしょうか。

 

実は、事業を作った後に商材・商売といった”商品に変えていき、売れる仕組みを作ること”がまず初めのゴールなのです。

 

その仕組みを作ることで、様々な事業が生まれていく第一歩になる、そのような“商品サービスを作る考え方”についてレクチャーさせていただきました。

 

 

こうやって事業化していくと、収益が十分出ている事業、楽しいけれど収益にはつながらない事業、始めたばかりでこれから育てていきたい事業、儲からないけど理念として継続していきたい事業…さまざま出てきます。

 

儲からないから辞める?収益が上げられるものだけに特化する?

赤字部門の製材を辞めて仕入販売だけにするか、住宅事業に特化するかなど、たとえば木材業界でもありますよね。

 

ちいきのビジネスフレーム“4つの事業ポートフォリオ”

 

主力事業、補助事業、開発事業、刺激事業

 

この4つに分けて整理することで、それぞれの事業の位置づけと役割が見えてきます。

また、ビジネスとしてのバランスも俯瞰して可視化され、方向性も検討しやすくなります。

 

協力隊の皆様にも自身のビジネス(構想)を分類していただきました。

やっていきたいことを明確にする第一歩となったのではないかと思います

“4つの事業ポートフォリオ”は、この日最も興味を持ってくださった方が多かったフレームの1つとなりました。

 

 

後半戦:社会の仕組みを知り、ビジネスに活かす

 

お昼休憩を挟み、午後の部からは”お金や制度に関するお話”をさせて頂きました。

 

ビジネスに不可欠な要素。お金、管理会計

 

事業を行っていく上でその存続を決めるのは、さまざまな経営力はもちろん、利益があるかないかが重要になってきます。

 

「利益をどのように出せば良いのか」

「出た利益を何に使うかは経営の肝」

「100円値下げしたら、利益を取り戻すのは6倍の売上が必要?」

など、管理会計に関するレクチャーを行いました。

 

切っても切り離せない、保険や年金、税金に関するお話

 

続いては“健康保険、年金、税金”についてです。

 

前述の通り、ビジネスをする場合は利益を出して継続していく必要があります。

そのため、会社であっても個人であっても必ず支払う必要がある健康保険、年金、税金などの支出は、切っても切り離せません。

 

経営者になった場合、個人事業主の場合、会社など組織に所属した場合、それぞれにおいて、健康保険、年金、税金などの仕組みはどうなっているのか。

 

会社が負担してくれるお金、自分で負担する必要があるお金、会社に所属しない場合、会社に所属していても経営者と従業員で違う補償…

 

イラストや図解を使い、例など示しながら、わかりやすくまとめて解説させていただきました。

 

起業であっても、就職であっても、はたまた無職でも?

ついて回る保険、年金、税金。

今後ビジネスをしていく際にも参考にしていただければと思います。

 

ブロックパズルで理解する、お金の仕組み

 

管理会計や保険/年金に関するお金の話は、数字が多いことで毛嫌いしてしまう人もいると思います。

 

今回は、”ブロックパズル”を用いて解説させていただきました。

 

「売上と経費(変動費、固定費)」

「粗利と最終利益」

「会社として支払う義務のあるお金」

「黒字の場合、赤字の場合」

 

これらをブロックの積み上げで図解し、わかりやすくレクチャーさせていただいたのですが、「お金の関係は難しいと思っていたけど、自分でもできるかも」というコメントをいただくことができました。

ぜひ、管理会計をビジネスの1つの武器にしてくださいね!

 

 

最後に~気持ちで負けない経営~

継続していくために必要な「はたらくよろこび」

 

最後に、”今まで仕事をしていて一番嬉しかったこと、辛かったこと”について、考える時間を作りました。

 

仕事をしていく中での嬉しかったこと、辛かったことというのは、仕事を続けるためのモチベーションに大きく関与しています。

 

「お客様に褒められた時が嬉しかった」

「会社の先輩に認められたことが嬉しかった」

 

皆様に発表していただき、ちいきのビジネスフレーム「はたらく6つのよろこび」に整理しました。

 

何が自分にとって働くよろこびなのか?何がつらいことなのか?

 

どちらも表裏一体の関係ですが、俯瞰してバランスを見ることで、強みがわかったり、時には対策を取ることができ、モチベーション持続、ビジネス継続のヒントになる、ということをお話しさせていただきました。

 


 

さいごに、宿題として今までレクチャーさせていただいてきたことをアウトプットするワークシートを配布しました。

 

次回は、川上村から飛び出て、弊社が経営する新大阪「ちいきのBar 峠」にて開催予定、上記最終課題を皆様にプレゼンしていただきます!

 

 

今回も、協力隊の皆様の中にある情熱を明らかにするところから、管理会計や事業ポートフォリオといった経営に関する内容まで、10:00~15:00の5時間を走り切ることができました。

皆様お疲れさまでした、ありがとうございました!

 

 

アンケート回答より抜粋

 

・管理会計の話がわかりやすくて印象に残った。

・4つの事業ポートフォリオを作成して明確にしたいと思います。

・自身の事業を整理して、利益の流れやバランスを確認します。

・自分の事業が将来的に(4つの事業ポートフォリオのうち)どの事業になるか考えていければと思いました

・マーケットがどこに存在して、そこにどのようなアクションを起こしていくか?考えるきっかけになった。

・林業における原価の考え方や作業道を事業化した時にどう見積もりを作るかを考える事に落とし込みたいと思いました。

・とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

=====

ここでの学びや気づきが、少しでも皆様のお役に立ちましたら嬉しいです。

 

マーケティングはもちろん、財務や人材採用など広く経営に関してや、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

文章:古川ちいきの総合研究所 インターン生 富岡 瑠加

 

 

Posted by wpmaster on 火曜日 10月 8, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

令和6年9月12日(木)、
奈良県川上村にて、地域おこし協力隊(現役・OBOG)を対象にした講座を開催しました。

本講座は全3回で構成しており、協力隊の任期終了後の独立、経営に向けた支援内容となっています。

弊社は以前に川上村の協力隊のアドバイザリー(月次支援)にも携わらせていただいていたこともあり、
久しぶりにお会いできた方も多くいらっしゃいました。
そんなホーム感があふれる会場で行われた第1回の、テーマは「ビジョンとマーケティング3つの基本ポイント」です。

 

当日は現役協力隊(1~3年目)、OBOG含めて10名に参加いただきました。
第1回ということで、初めましての方もいましたのでお互いを知るために自己紹介から始めました。

独立して事業をするにせよ、企業や団体に所属して活動にするにせよ、
「誰に何かを伝える」際には、まず「自分のことを簡潔かつ印象深く」伝えることが大事なことです。
そのため、今回は単に自己紹介をするのではなく、アイスブレイクも兼ねて、

「1分間で印象に残るスピーチ」を行いました。

 

他の地域でも同様のアイスブレイクを行うことがあり、いきなりということで戸惑う人も多いのですが、

川上村の皆さんは村に訪れた経緯、自分のやりたい(成し遂げたい)軸をしっかりと持たれており、
オリジナルの経験を踏まえた自己PRが最初からできていたことがとても印象的でした。

 

自己紹介の後は、弊社代表古川から、川上村に出会った経緯やこれまでの関わり方を紹介した上で、
「経営者(個人事業主)の在り方のヒント」として、発言権の獲得の仕方、成功の3要素、運がいいとは何かという視点を交えながら、古川自身の紹介と会社紹介をさせていただきました。

そして、ここからは本日の講座の本題へ。
冒頭の自己紹介にも繋がりますが、「自分の大事にしているもの」を測る物差しとして「5つの価値観」があることをお伝えしました。

「源」「時間観」「仲間観」「経済観」「土地観」の5つを整理することで、自身のビジョン・人生設計に繋げることができるというものです。

また、個々の価値観を整理するだけではなく、例えば川上村は「水源の村づくり」(源)を推進していることや、500年の林業の歴史(時間観)に基づいた山づくりがされていることなど、地域性を探るヒントとしても5つの価値観を活用することができることを踏まえ、「なぜ川上村の協力隊なのか」ということも考えていただきながら講座を進めることができました。

特に、協力隊は3年という限られた任期だからこそ、自身の価値観をよく理解した上で仮説を立てて行動することが事業の実現と継続に向けて大事であることを今回を機に強く感じていただけたかと思います。

 

講座の後半には、そもそもビジョンとは何なのかを全国の事例を紹介しながらお伝えし、

次回以降、皆さんが考えている事業やサービスを「顧客」に届けるための学びをお届けするための入り口として基本的なマーケティングフレームを3つ程レクチャーしました。

ビジョンについては、事業展開における意味と意義を学び、身近な事例としては川上宣言とは何か、ご自身の事業についてどんな宣言ができるか。
ミッション、ビジョンをどのように作っていくか、言語化の大切さと合わせてお伝えしました。

また、川上村の人はもちろん、全国で名が知られている吉野林業の特徴や林業における道づくりの必要性なども例えにしながら、個人事業主として今後何をどう目指していくかという視点で皆さんと対話しながら進行しました。

ただし、ミッション、ビジョンに束縛されすぎず、事業を動かす初期段階では、必死に見込み顧客の名簿を探して、作り、1件1件廻って営業をすること、動くことも大切です。

講座の終盤には、特に現役の協力隊員にもっと川上村の先輩たちと出会って欲しいという古川の願いも込めて、消防、にんそく(草刈り)、お祭り、地区の方々と自治をどう考え、どういう暮らしかたをしていくか、諸先輩たちから学ぶ必要についても共有しました。

 

さて、ぎゅっと詰め込んだ第1回の講座でしたが、事後の振り返りテキストを共有するなどのフォローもさせていただきながら、残り2回の講座を走り切る予定です。

ここで、当日参加者のアンケートを一部紹介させていただきます。

===

・理念、ミッション、ビジョンの深堀が印象的でした。

・出会った方に手紙やはがきを送るということが印象的でした。いくらネット社会といえどまだ、人と人の繋がりが続くと思うので、自分たちの商品を買ってくれた人には手紙を送ろうと思います。

・今回は総体的な内容で楽しくお話を伺えた、次回以降深堀した内容を聞けるのが楽しみです。

===

成功の3要素のうちの1つである「素直」を早速取りこみ、

まずは聞き入れて試して(真似して)みるということも当日直接宣言してくださった参加者もいて、

当社としても大変やりがいと悦びを感じる1日となりました。

全3回の講座を通して、少しでも自身の事業の方向性が明確になり、理想の実現に向けてお役に立てると嬉しい限りです。

 

最後となりますが、同様の講座は全国でも開催しています。

財務や人材採用などの経営に特化した内容や、地域づくりや森林ビジョン策定などコンソーシアム型の組織形成に係る取り組みなど、

幅広くご要望に沿って組み立てができますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

Posted by wpmaster on 木曜日 9月 26, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

 

令和6年8月7日(水)、みえ森林・林業アカデミーで、弊社代表の古川が講義をさせていただきました。

今年で5年目。
毎年やる気に満ちた古川ですが、アカデミーに向かう車中でも「あ!あれも伝えたい!」とどんどん増えていき、数百ページにもなった講義資料とともにスタートしました。

 

 

裏プロフィールで興味喚起?!~1分間スピーチ~

 

まずは、古川の自己紹介から。
輝かしい?「表」プロフィールでの自己紹介をしたあと「裏」プロフィールでも自己紹介。
女子にフラれた?!麻雀と合コン三昧?!悲しい離別、情けない失敗…
「裏」プロフィールで、「注意喚起=掴む」ということをお話しさせていただきました。

 

ビジネスにおける自己紹介は4段階構成にするといいと言われています。

 

・注意喚起
・事業概要
・選ばれる理由
・行動喚起

 

上記の構成をもとに、「1分間スピーチ」を受講者数名にしていただきました。

 

いきなりハードル高いかな?と思ったのも束の間、皆さんすばらしい!
明るい口調、自社の強み、冗談を交えつつしっかりとアクション喚起につなげます。
この1分間スピーチ、ぜひ色々なところで活用していただきたいです。

 

 

ビジョンは絵に描いた餅なのか?

 

ビジョンって、耳にする機会が増えてきたと思いませんか?

 

林業関係だったら、森林ビジョンというのが増えてきています。
どうして必要なの?絵に描いた餅なんかいいから、実際の現場をなんとかして!
って思ってしまいますよね。

 

ビジネスでも森林でも、何か課題があってそれを解決するために取り組む際に、どうしても「手法」や「やり方」について論じられがちです。

しかし、実は「どうなりたいか?」「どうありたいか?」の「在り方」「ビジョン」ってすごく大事なんですよね。
森林ビジョンだけでなく、様々な企業も「ビジョン」「理念」をしっかり定めているのは、それがすべての取り組みの軸になることを分かっているからです。

 

どこに向かうために、それをやっているのか?
そのことで何が実現するか?

 

「まずは理想、妄想からスタートしてOK!」

 

その中で、自分の立ち位置から出来ること、やるべきことは何か?

 

「過去・現在・未来、川上~川下、自分の位置を知る」

 

すべてに通じる「ビジョンとマーケット」。

 

マーケティングも大事ですが、その前に自分の立ち位置、自分のビジネス、自分の心を深堀りすることが大事ということですね。

 

深掘りをするための考え方として「5つの価値観」についても、古川の原体験とともにお伝えさせていただきました。

 

 

林業マーケティングフレーム、ちいきのメソッド

 

日本の林業の市場規模って知ってますか?

 

え?農業の200分の1?!
某大企業1社の年間売上の100分の1にも及ばないの?!

 

ちょっと衝撃的なデータからマクロ視点での位置をまず知っていただき、マーケティング講座がスタートしました。

 

さまざまなマーケティングフレームを林業視点と生活者視点で読み解きながら、古川が林業木材/地域と向き合う中で見出してきたオリジナル「ちいきのメソッド」へと展開。

 

<ちいきのメソッド(抜粋)>
・理念と利益
・情熱方程式
・都市と田舎
・地域材ブランドの真髄
・林業マーケティング1.0~4.0
・素材からライフスタイルへ
・ライフスタイル~地と図の関係~
・東レ、インテルと林業の共通点
・全国の様々な森林
・トータル林業まちづくり構想

 

いや~…たくさんありますね(笑)
これでも抜粋です。弊社オリジナルのメソッド、まだまだたくさんありますよ。

 

フレームワーク、メソッド、身近なたとえから、実際に古川がお手伝いした全国の具体的事例まで、多種多様にご紹介させていただきました。

 

理論、メソッド、そしてビジョン実現は、実践してなんぼです。
実際にアクションを起こしている全国の仲間たちの挑戦が、皆さんのエネルギーになればと思います。

 

 

参加形式で、自らの想いとビジネスを俯瞰する

 

クイズやワークショップで受講生の皆さんにもご参加いただきました。

 

・ホットドッグクイズ!
・巨大しいたけクイズ!
・どっちのビールが飲みたい?~必要性、欲求性、物語性~
・法人営業B2Bマーケティング~選ぶ理由、選ばれる理由の因数分解~
・ワークショップ~理念、ミッション、バリュー、スピリット~

 

ちょっと食べ物が多い気もしますが(笑)、「なるほど」と頷く方々の姿、またワークショップでは皆さんの想いが垣間見えたのが印象的でした。

 

 

真剣な眼差し、メモを取る姿、時々笑ってもらえる嬉しさ、コミュニケーションの楽しさから、古川のトークも絶好調。
オンラインもいいですが、やはりライブ感はなにものにも代えがたいですね。

 

林業関係、川上から川下の皆様から、東京でヨガ教室をされている方や異業種コンサルタントの方など、様々な方々とご一緒でき、我々も皆さまから刺激を受け楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

ありがとうございました!!!

 

 

受講生アンケートより抜粋

■マーケティングについて本質から実践、応用例までを受講生の意見を都度あつめそれらに回答していくスタイルで、今まで受けたアカデミーの講義の中で衝撃的に一番充実した講義でした。
必要なことを本質的なところから教えていただいたき、とても納得できました。
古川さんのやり方なら自分のやりたいことをカタチにできそうです。(受講生M様)

 

■「MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を管理会計にまで落としこむ」、起業してビジネスをしている自分にとって、非常に重要な視点をいただけました。(受講生H様)

 

■民間の視点で考えることが出来たので、市役所として今後の支援等を考えるきっかけとなりました。(受講生S様)

 

■現在会社員ですが、会社員視点で考えててはいけないと感じた。
経営者視点で物事を考えていきたい。(受講生B様)

 

■マーケティングについて今まで勉強したこともなく、新しいことばかりでしたが楽しく勉強させていただきました。(受講生M様)

 

■凄く面白かったです。帰ってまた頭の中を整理して自分の理念を考えてみます。(受講生N様)

 

古川よりメッセージ

やりたい理念に対して、
どれくらいとりたい利益を持つべきか。

 

よい森林の未来、
よい地域の未来が、
自分の未来と重なって行けるよう

事業マーケティングと経営マネジメントの力を
高めていきましょう!

===

 

マーケティングや理念設計はもちろん、財務や人材採用など幅広く経営に関して、地域づくりや森林ビジョン策定の際の考え方や手法などについても、理念と利益の共存と実践を元にした講演がご好評いただいています。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

私たちも、今後もこうやって全国の皆さまと出会っていけましたら幸せに思います。

Posted by wpmaster on 金曜日 8月 16, 2024 Under すべての記事, セミナー報告, 未分類, 講演&研修 報告

7月27日(土)に令和6度第2回大阪経営実践研究会を開催いたしました。

 

暑い。暑すぎる、この夏。
そんな中で開催されているサッカーワールドカップにちなんで、研究会でもドイツVSクロアチア??

 

「ドイツ、クロアチアの事例から考える日本の地域の森林管理!」と題し、先進地と言われる地域の林業から、日本の林業、そして我々のあり方を考える会となりました。

 

 

今回のメニュー

■各社近況報告

■クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

■ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

■古川より情報提供&まとめ講座

 

参加者自己紹介/近況報告

 

はじめましての方、お久しぶりの方、常連の方。
林業、製材、木材販売、行政職員、木材コーディネーター、製造販売、システム会社。
経営者、社員職員、個人事業主…

 

森林管理&アパレル&グッズ販売をしている会社。
木材コーディネートや製品開発をしながら写真家への道も進み始めた方。
国家公務員からシステム会社に転向し、また森林と関わる道を志す方。
林業をしながらDX開発もしている方々。

 

今回も多彩な方々にご参加いただき、内容の濃い各社紹介になりました。
参加者紹介や参加者同士の交流に満足度が高いのも、この研究会の魅力です。

 

ドイツ、クロアチアの森林管理

 

クロアチアの森林管理と認証制度の最近(小川直也氏)

 

森林認証制度として知名度が上がってきているFSC認証制度。
身の回りにFSC認証の製品が増えてきているのではないでしょうか。

 

認証機関の第一線で長年審査員をされ、近年独立されてさらに活躍の場を広げていらっしゃる小川直也氏に、クロアチアの森林管理と認証制度についてお話ししていただきました。

 

昨年クロアチアに招聘され、国有林の認証審査をされた小川さん。
クロアチアの森林林業のあり方、日本の林業や森林への意識の違いなど、実際に現地でお客さんではなく「仕事」として関わったからこそのリアルなお話に興味津々でした。

 

クロアチアの食や生活のお話も交えつつ、様々な国の森林を見て来たからこその視点。

 

最近は森林認証以外にも、海や農産物など他の認証制度に関しても引く手あまたで、世界中から依頼が殺到しているそうです。

 

様々な国と比較した日本の森林林業への提言、森林以外の認証から見た視点などについても、今後テーマにして小川さんに語っていただく機会をつくりたいと思います。

 

遠方出張と出国の合間の超ご多忙の隙間に、この研究会でご報告くださいました。
小川さん、ありがとうございました!

 

ドイツ視察報告(古川ちいきの総合研究所 高田)

 

この研究会の1ヶ月前、令和6年6月にドイツへ森林研修に行ってきた弊社高田より、視察報告をさせていただきました。

 

まずはドイツの森林と日本の森林の違い。林政、林業の違い。
ドイツを代表する国立公園、シュバルツバルト自然公園の運営。

医者より地位が高いと言われるドイツ森林官(フォレスター)の森林管理。

大規模林業機械展(ドイツ森林林業木材産業技術展示会KWF-Tagung)視察。

 

大学では林学を学び、日頃から自然を愛する高田の、専門性と熱を多分に帯びたトークをたっぶりさせていただきました。

 

林業・木材、地域を、ビジネスや開拓視点で語ることが多いこの研究会ですが、今回は直球で森づくりや林業のあり方について語るという内容になり、ちょっとマニアックな視点がらも、特に林業をされている参加者の方々の興味深い表情が印象的でした。

 

理念と利益。
ビジネスだけではない、森づくりだけではない。

 

双方を考えていく上で、「森づくり」という視点を今後さらに深掘りしていくための発表になったのではないかと思います。

 

 

古川より情報提供&まとめ講座

 

 

クロアチア、ドイツを見て、日本の林業業界は?

 

クロアチアの森林管理、ドイツの森林管理を振り返ったうえで、古川より日本の森林管理について老舗林業地をメインに比較しました。

 

「日本の林業業界は、どうあるべき?」

 

よく聞かれる質問です。

 

日本のラーメン業界はどうあるべきか?
なんて考えませんよね。

 

皆がそれぞれ一生懸命に、未来を描く、未来をつくるために今を実践する。
ご自身がかかわる森を見て、ゾーニングして、理想の森づくりをしていく。
そして、ご自身の強みを生かし、ある領域を事業として経営をしていく。

今回は、ある大企業の事業ポートフォリオの変化を事例に、トータル林業における収益接点のヒントに関する仮説も提示しました。
自社に適した事業ポートフォリオを構築しながら、 様々な関係者と理想のあるべくビジョンに向かっていく。

 

それが、古川ちいきの総研が提唱している”トータル林業まちづくり構想” Jリーグ100年構想。

 

それは、100年後のJリーグの未来を描き、あらゆる関係人口の多角化を実践してきたが、30年前からは考えられない現在の隆盛。

森づくりにもこの視点が必要だ、という古川ならではのサッカー(Jリーグ百年構想)の切り口から、オリジナル「トータル林業まちづくり構想」のお話をさせていただきました。

 

 

大学院生でもある、古川 ~研究構想の発表~

 

実はこの春より、古川は東京大学の大学院博士課程(林政学研究室)に所属しています。

 

日本各地の林業の現場、人々との関わり。
林業を基軸にした地方創生を実践、支援。

 

そうした中で、法律や制度のあり方と実践の乖離についてずっと考え続け、その橋渡しをする1つの方法として、研究方面からアプローチすることを決意しました。

 

研究会では、研究計画(構想)について皆様に発表させていただき、参加者には実際に林業や地方創生をされている方々、行政の方々などいらっしゃいましたが、共感と納得、鼓舞をいただくことができました。

 

古川はまだ博士課程数ヶ月、これから本格的に研究を進めてまいります。
研究会などで随時報告して参りますので、ぜひ皆さまお越しください!
手前味噌ですが、かなり興味深いテーマだと思います。

 

研究会を終えて

参加者の声

 

■天然林の考え方の違い FSCに準じた森林管理が基本であり、制度運用について理解が深まり面白かった。クロアチア林業の背景を知ることができて学術的に非常に学びがありました、大変興味深かったです。

 

■ドイツのフォレスターの業務や仕事に対する考え方や実際の業務について、森と接して生活するドイツ国民の考えや林業機械展での様子を交えながらの簡潔な説明により、とても理解しやすく、高田さん独自の視点からの考察が面白く気づきが多くありました。

 

■いろいろな方のお話を聞き、大変刺激的で、日ごろモヤモヤと考えていることの糸口が見えたように思います。

 

■「Jリーグ100年構想」この成功例を参考に育林をするべきと思った。

 

■自分はこの業界でどうしていくのが一番良いか、転職を経て経験値を増やしながらまだまだ模索中ですが、地域内の情報だけにとらわれず外の情報も取り入れながらより広い視野で地域の林業を考えられる人材になれるよう学び続けなければならないと改めて感じました。

 

■昔から来ていますが、新しい刺激を受けられました。私の都合で飲み会に参加できなかったのが悔やまれます。

 

 

最後に

林業、木材に関係する皆さまだけでなく、異業種、森林林業に興味がある方など、広く門戸を開いている研究会です。
とはいえ、全国各地でがっつり森づくりやビジネスを実践されている方々が参加されている会でもあります。
今年度は隔月の開催を予定しており、次回は秋開催です。

詳細が決まり次第、WEB、SNS(Facebook)、メール等でご案内いたします

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

 

 

Posted by wpmaster on 土曜日 8月 3, 2024 Under すべての記事, 未分類, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告

5月11日(土)、今年度第1回の大阪経営実践研究会を開催しました。コロナ明けから開催頻度を減らしていた研究会の本格的な復活、さらに研究会でも長年お世話になっているエネキコリの久米歩さんの書籍出版記念イベントも同時開催ということで、いつもにまして賑やかな回となりました。それでは、当日の様子を一部、ご紹介します。

 

 

今回のメニュー

■各社近況報告&自己紹介

–各社報告

–インターン生自己紹介

■最新情報&話題提供

–自治体事例(兵庫県佐用町のユーカリ植樹と生物多様性の今)

■“手取り2倍”になるための、地方で林業・製材業にかかわる
“企業&経営者”になる為のレッスン

–最近の林業ベンチャーの事例
–会社勤めと個人事業主・法人の保険の違い

 

 

最新情報ー自治体事例と生物多様性の今ー

■兵庫県佐用町の事例

まず背景の共有としまして、令和元年から森林環境譲与税が各自治体に分配されるようになり、今まで以上に自治体単位での林業施策の実行が求められる(しやすい)環境となったこの数年。独自の「森林・林業ビジョン」を策定している自治体は特にその色を強く出している事例も増えてきました。

その中でも、弊社がビジョン策定(改定)のサポートをさせていただいた地域でもある「兵庫県佐用町」は全国に先駆けて「町有林の増加」を推進するべく寄付や森林買取を積極的に受け付けています。さらに、町有林とした森林の一部に早生樹を育て、10~20年サイクルで回る経済林の試験も産学官連携で進められています。そこに植える樹種として「ユーカリ」を選択し進めている所なのですが、「外来種」を植えること、「生物多様性」を損なうことの懸念から地域住民の反発が発生しているという事例を報告させていただきました。

いつの時代も起こる「開発と保全」の論争ですが、

・市町村独自のビジョンと森林ゾーニングの必要性

・合意形成(議会、委員会、情報開示)の重要性

・地域性(バイオマス発電などの産業需要や、自治区の関係性、地域外の企業との資本関係等)の違い

を大事なポイントとしてお伝えしました。

 

■地域づくり、地域の森林を見る上で外せない「生物多様性」

先にご紹介した兵庫県佐用町の事例を受け、特に「生物多様性」については、近年の国の方針として「30by30」の目標や、三重県亀山市の「かめやま生物多様性区域」の設定などの事例をご紹介し、地域で森林づくりを進める上では外せない要素であることをお伝えしました。

参加者とのディスカッションでは、早生樹(外来種)を導入した全国の先進事例に関する情報提供、森林のみならず都市部の緑化や、海域での生物多様性保全に関する取組まで領域を広げて「開発と保全」について議論を深めました。

 

 

“手取り2倍”になるための、地方で林業・製材業にかかわる
“企業&経営者”になる為のレッスン

■最近の林業ベンチャーの事例

弊社高田からは、近年の林業ベンチャーの傾向について、情報提供をさせていただきました。具体的に先進的なモデル事例を3社(今回のゲストでもある久米さんの会社も含む)を共有し、その後に近年の事例として9社をご紹介させていただきました。

先進事例に共通する「地域(資源)に根差した事業」「多角経営」という視点を大事にしつつ、近年の事例では特に「異業種での経験」を強みにしながら「業界の隙間」をついた多角的な事業を展開している事例が増えていることをお伝えしました。参加者の皆さんにとってはこれから自社の事業展開や、自社だけではなくともパートナーシップを組んで地域の森林経営に取り組むためのヒントになったかと思います。今回は業界の「隙間」を埋める事例が多かったこともあり「大手企業(異業種含む)」の動きも知りたいという参加者の声もありましたので、また情報を整理して研究会でお伝えする機会を作れればと思います。

 

 

■会社勤めと個人事業主・法人の保険の違い

弊社野間からは、「会社勤めと個人事業主・法人の保険の違い」と題して、基本的な保険や年金や税金等について、従業員と経営者の違いに関する情報共有をした上で、「人生と仕事」のバランスについてまでに話題を広げて参加者の皆さんとディスカッションをしました。また、今回のテーマの1つでもある「地方で“手取り2倍”になる」ために必要なからくり(考え方)について具体的なお話をできたことで、地方ではたらくとは何か、3つのしごと(私事・仕事・志事)についても考える機会となっていれば幸いです。

 

 

参加者の声

■今回もお疲れ様でした。知り合いも増えて楽しい会でした。インターン生の話を聞いていてこんな人間とどうやったら会えるかと。やっぱり都会の生活をしてきたことが地方に行きたいと思わせるなら名古屋や大阪、東京でリクルートするのが正解か?人材不足が深刻化しているので考えさせられました。

 

■色んな方が色んな方法で林業へ関わってきていると思いました。研究会の皆さんの話を聞いていると、今までに考えてこなかったことも、可能になるチャンスやネタがあると思いました。

 

■林業はもはや木材生産のみを指すのではない、ということがこの研究会では当たり前になりつつありますね。

 

■自分の理解ですが、ただ単に売り上げを上げ、従業員を増やし年収を稼ぐことが『手取り2倍』ではなく、経営者としてどう経営していくのかが大切であると受け止めました。

 

■久米さんの「いつまで読んでる?早く書け」(複数名が同様の回答) という言葉が印象的でした。自分は、発信する側の人に対する憧れはある一方で、受け止める側・消費者のままでいることの楽さに浸っていたいと思っているフシがあります。しかし、そのままではいけないので、まずは身近なイベント事での発信側に立ってみようかと思います。

 

最後に

今回は、本研究会メンバーとしても長く参加いただいている久米歩さんの書籍出版イベントも併せての開催をさせていただきました!弊社代表古川が共著で出版した『森ではたらく!27人の27の仕事』が出版されてから10年という節目でもあり、この書籍で「森を伐る人」としてご紹介させていただいた久米さんのこれまでの歩みをたっぷりと知っていただけたかと思います。また、大変ありがたいことに今回も11の都道府県という全国各地からの参加者にお集まりいただき、毎回アツい情報共有と対話を繰り返し共に高め合う機会を継続させていただけていることに感謝申し上げます。

改めまして、今年度は隔月の開催を予定しており、次回は「7月27日(土)」となります。

皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

 

 

 

 

Posted by wpmaster on 木曜日 5月 30, 2024 Under すべての記事, 経営実践研究会[国産材ビジネススクール](大阪), 講演&研修 報告