私たちのミッションは、森林や林業、山村の問題解決ではなく「価値創造」です。

日本の森林・国土の再生、地域と人のつながりの再生に向けて、

2017年7月、ちいきのミッションを定めました。

 

ミッション

 

その水の一滴が生まれる。

その命の一生が語られる。

その地の一望が創られる。

 

森と杜。

 

子ども時代の原体験を大切に。

共に暮らしてきたその文化に。

想いあるその地域の人のために。

 

繋がる人、見える経済、強い経営をもって、

地域の誇りを永続して生み出していく。

 

 

こたえは きっと、森にある。

 

 

日本には世界に誇るべく“森林”の多様性がある。

その文化性、地域性を活かし、フリースタイル林業、トータル林業を実践しながら、

楽しく、豊かな、暮らしを生み出していく。

 

それは問題解決ではなく、価値創造である。
価値創造を生み出す人づくりこそが、森づくりへとつながり、地域づくりへと発展する。

「地域の森林・林業・木材業のトータルデザイン&実践型パートナー」

その夢を共に。

 

 

 

株式会社古川ちいきの総合研究所

 

代表取締役 古川大輔

 

「地方・地域にこそ日本の宝あり」

 

 

 


 

私たちの支援姿勢

 

私たちは、地域のお客様(企業、個人事業体、NPO、地方自治体)とまずは未来を共に描ける関係性を築きながら、現場密着型のコンサルティングパートナーとして、①調査分析⇒②経営戦略の策定⇒③営業マーケティング設計、各種商品やツールのデザイン制作を通し、知名度の有無に関わらず、林業産地のブランド化・地域ブランドの創造をサポートしていきます。

 

 

 

【1】地域経営の支援

 

私たちのゴールは、地域に応じた持続可能な地域社会の発展を共に目指すことです。そのためには、地域の事業体(企業体)が、大手資本には負けない本物のモノづくり、本物のサービス提供をしていくことであり、企業(事業)経営のボトムアップがあってこそ、地域経営の持続可能性があると考えています。

 

 

 

【2】主体的実行の支援

 

私たちの目的は、ペーパーづくりではありません。補助事業のための補助支援、利益や雇用に繋がらない林業再生・地域再生の仕事はゴールにしません。肥大化する行政支援、補助事業は、自立を阻害します。地域経営においては多角的参加者が多くなる昨今においては、行政、民間、NPO、地域住民、家計、外部サポーター等の役割分担を明確にし、それぞれにリスクとリターンを明示していく支援を行います。

 

 

 

【3】その本気を支援

 

私たちのご支援先の地域(企業)には、過去の栄光のみを語る方はいません。弊社のセミナー、研究会の参加者は、既に500名を超えますが(平成29年4月時点)、困難を外部要因のせいにし、前進することを忘れた方はいません。素直・勉強好き・プラス発想の精神で、自社企業、業界全体、地方・地域を盛り上げようという、熱い方との出会いにより私たちも成長させていただいています。地域の知財を地域文化として発展させようという志を大事に私たちも皆様と共に邁進していきます。

 

 


 

 

価値創造 7つの戦略

 

 

①商品開発

~商品の品質向上と企画化~

地域資源を「立地・規模・のれん(ブランド)」の視点で分析し、自分たちの地域ならではの独自性をカタチにしていきます。特に林業は、丸太だけでは、付加価値は増えません。その加工を加え、価値に変え、また地域資産を単なる原価とだけで考えず、最大歩留りを常に考えて、品質の向上と企画化を目指します。
②独自販路の開拓

~情報発信と販促営業の強化~

いいものを作っても売れないというのは、高度成長期の終了を示しています。過剰生産、過剰投資時代が終わっても、なお大事なのは新しい「伝え方」と新しい「売り先」です。地域独自の理念反響型による見込み顧客の創造とともにベンチャースピリッツを持った営業開拓を進めていきます。
③デザインの投入 デザインには見えるデザイン、見えないデザインとあります。企業理念や地域ビジョンにかかる見えないデザインを言語化(見える化)することから支援し、プロダクトやパッケージのような見えるデザインをつくっていくことで新たな世界観を広げます。
④コンセプト(ストーリー)の創造 どんな地域であれ、その地域には独自の歴史があり、文化があり、そこにしかない特徴があります。地質、気候を起因とした生活文化に至るまで、その地域だけのストーリーがあります。その地域のファン、将来の移住、定住へも訴求できるコンセプトやストーリーが、製品・商品・各種サービスの価値を高めていくものです。森から始まる、地域独自のシナリオづくりを支援します。
⑤体験・体感型顧客接点の創造

~企画づくり~

人生80年間として、多くの方が「この魅力」「この価値」を知らないで死ぬ。物流と情報の進化によって失われたものを紡ぐのは体験と体感しかありません。すべての企画を自分で取り込むのではなく、パートナーと組みながらその顧客接点の創造を支援します。
⑥外部人材と外部資本の利用 地域の多くの課題の根本は、人材の停滞です。人材の停滞によって情報が枯渇します。情報が枯渇することによって経営が粗雑になるのです。そこで大事なのは、常に定常的な交流人口をつくりながら、人材が流動するような仕組みをつくります。そして、参加したくてもできない人の想いを資本に変えて地域を支援する方法も支援します。
⑦トータル林業としての

パートナーシップの強化

その地に森があるから、その地に人がいるから。地域の永続性は、山林と林業とに定義を設けず、その地域に在った経営方法を作り出していくことからです。林業、製材業、木材流通業、加工業、建築業、不動産業、エネルギー事業、すべてにおいてトータルでのパートナーシップをつくっていくことから、新しい地域経営を支援します。

 

 


 

代表・古川の想い

 

 

◇理念と利益 ~理念なき利益は犯罪であり、利益なき理念は寝言である~

 

私が、大学院時代に社会人ドクターから教わった二宮尊徳の言葉からの学びです。カネカネ経済カネ経済が嫌いだったこの頃、農山村へいけば「拾う、作る、もらう」という暮らしを経験。そんな暮らしにあこがれて20代は全国各地の地方へと旅暮らし。素敵な理念にあこがれた半面、利益を全否定し自らの世界を閉ざしてしまう人たちも見てきました。あるとき「お前の理念はわかったから、その間伐材の割り箸をいくらでリヤカー背負って売って来れるんだ!」そう激怒された経験もあります。きれいごとだけではダメだ。大事なのは、利益と理念の両立。その利益を次の理念のためにどう使うか。吉野林業の中興の祖、土倉庄三郎のいう「利益の3分の1は事業へ、3分の1は教育へ、3分の1は国へ」を胸にしまって仕事をしています。

 

 

◇原体験 ~それは、奈良県吉野郡川上村。~

 

私は大学院時代、当時の国土庁(現:国土交通省)の地域づくりインターンに参加しました。30くらいの名もなき市町村の中で、鉛筆を転がして決めたのが奈良県吉野郡川上村でした。ここで、吉野杉に出会い、山守に出会い、行政職員、ダムの理論と現実に出会い、私の人生を大きく変えるきっかけを得ました。インターンが終わってからも、何度も川上村に通いました。「もっとこの世界を伝える仕事がないか、もっとこの世界を持続可能につなぐ仕事はないか」と想い、大学院博士課程を中退して、ビジネスの世界に入りました。すべてはこの原体験から始まりです。私のような経験をしている学生たちが増えているなかで、その経験がイキる形を、会社を通し、お客様を通して、作っていくのが私の使命と考えています。

 

 

 

◇情熱方程式 ~情熱=好き×憤り~

 

成功している多くの経営者は、好きと憤り(コンプレックス)の両方をバランスよく持っていると思います。好きこそものの上手なれ、そして、自身の悔しさももちろんですが、公憤(社会に対する憤り)を持っておられます。私は、幼少時代、東京都の町田の田舎で、秘密基地を作り、クワガタを採り、田んぼで遊んでいました。そんなある日、宅地開発により私の裏山がなくなりました。そのショックは未だに忘れられません。大事にしていたクワガタの木がなくなり、都市化された地区には、住処をなくしたタヌキやウサギが道路で轢かれて死んでいるのをよく見ました。子どもが外で遊べる場所がなくなるのを見て、また近くの高齢化するニュータウンを見て、私はニュータウン構想の負の部分を目の当たりにしました。また、私は地域の企業のアニキ達にクラブチームでサッカーを教えてもらいました。いまや、地域の仕事がへり、子どもにスポーツを教える接点も減りました。私の情熱の源泉は、こういった町田市と川上村での原体験、そして多くの方々との出会いから生まれたこの「好き」と「憤り」。なんとか自分ができることができないかと、生涯にわたって、持続可能な地域社会とは何かということをテーマに、その解決を日々模索している次第です。

 


◇日常と非日常 ~自分軸と時間軸~

 

憧れとは、離れているから継続します。憧れは、いつも近くにあるとなくなります。私が、コンサル修業時代、出張している上司に憧れていました。ある時それが当たり前になると、週1回のオフィスの日が落ち着きます。「あぁ私があこがれていたのは出張ではなかった、非日常だったんだ」と気づいたのです。さて、あなたが憧れているのは、TOKYOの都市世界ですか?牧歌的な山村社会ですか?どちらも大事です。しかし、残念なのはどちらも経験していないことかもしれません。そして、両方御経験したからこそ、自分軸がみえてくるのです。地域おこし協力隊もIターン者も、いまは非日常だから楽しい。日常化していくときにどう持続的な時間軸を創造するのか。その自分軸は、都市8田舎2でもいいし、都市2田舎8でもいい。交流人口や移住人口という言葉が広がっていますが、大事なのは自分の「居心地のよさ」です。都市にはない時間軸を知ることから、本当に地域にしかない大切なものを、守っていくこと。私は、皆様自身の自分軸と時間軸を作ることを大切にしています。

 

 

◇「君は、林業を食い物にするのか!」

 

林業・材木販売業のある社長様に、初めてお会いしたときに、いただいたお言葉です。ドキっとしました。「俺は君のようなヒトは嫌いなんだ」というオーラ満開で、色々と厳しいことを言われました。その後、何度か私はその会社に通い、そして何度かお酒を交わすようになって、いまではお互いに、業界を元気にしてがんばろうという仲になりました。「林業に知識なんて要らない」そう言われ続けて約10年。その間に出会った多くの方々、経営者、現場作業員、営業マン、行政マン、彼らに育てていただきながら、ようやく私の仕事を、認めていただけるようになりました。だからこそ、いいます「お互い、食いブチにしていきましょう!」